JP6967764B2 - 除草機 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば畦畔や建設現場といった除草区を有する区域において除草作業を行う除草機に関する。
一般的に、除草作業を行う場合には自走する車体の腹下にカッターを備えた除草機を用いることが知られている。例えば特許文献1には、一般的な自走式の除草機が開示されており、作業者が効率的に草刈りを行う技術が創案されている。また、例えば特許文献2には、遠隔操作式の除草機(草刈機)が開示されており、同じ区域内で反復的に自動的に草刈作業を行う技術が創案されている。
このような従来の除草機によれば、前進時や後進時のどちらでも草刈りができるといった除草の効率化や、作業者を伴わず無人で自動的に除草を行うといった作業者の負担の軽減が図られている。
特開2012−34710号公報 特開2011−142900号公報
しかしながら、上記特許文献1に代表される自走式の除草機に関し、除草作業時に除草機の運搬作業は重労働であり、また、路面の状態が悪い畦畔などでの作業は作業者への負荷が大きく、路面を踏み荒らしてしまうこともある。例えば、一般的に普及している除草機は約50kgの機体を有しており、除草作業時には作業者は当該除草機を除草区まで運搬し、その後、当該除草機に追従しながら機体を操作し除草作業を行わなくてはならないといった大きな負荷がある。即ち、作業者が除草機を支えつつ作業を行わなければならないため、足場が軟弱であったり、凹凸のある場所での作業は疲労が大きく、また、転倒等の危険がある。更に、高速道路中央分離帯等の除草作業などでは、作業者が道路を横断する必要があり、危険である。
また、上記特許文献2に記載の遠隔操作式の除草機に関しては、当該除草機を運搬する際の足場が軟弱であったり、凹凸がある場合には、作業者の転倒や除草機の破損が懸念される。
即ち、建設現場や林業の分野、あるいは、道路の中央分離帯や河川等における除草区は、アクセスの悪い場所に位置し、それら区域への除草機の運搬作業は作業者に大きな負担となり除草効率化の面で問題があった。そこで、除草区の路面状況や除草区へのアクセスが悪い場所であっても、効率的に除草作業を実施することができるような除草機の開発が求められているのが実情である。
上記事情に鑑み、本発明の目的は、除草区の路面状況や、除草区へのアクセスが悪い場合であっても、当該除草区への運搬が容易であり、且つ、従来に比べ除草作業の効率化を図ることが可能な除草機を提供することにある。
前記の目的を達成するため、本発明によれば、除草区における除草作業を行う除草機であって、前記除草区の地表面に接地又は近接して除草を行う除草部と、前記除草部が取り付けられ、空中において任意の方向に移動自在に構成される飛行体と、を備え、前記除草部は、草を刈り取る刈刃と、当該刈刃を駆動させる動力部と、を有し、前記刈刃は前記動力部により駆動する回転式の刈刃であり、前記除草部には、前記回転式の刈刃によって当該除草部に生じる反力を打ち消すための反力除去手段が設けられ、前記反力除去手段は前記動力部とは異なる動力部により独立して駆動し、前記除草部には、当該除草部を前記飛行体の移動に合わせて前記地表面に対し追従させる追従機構が設けられ、当該追従機構は、前記除草部を進行方向に対して地表面に沿うように傾斜させる傾斜機構であり、前記傾斜機構は、回転軸が固定された複数の車輪を有することを特徴とする、除草機が提供される。
本発明によれば、除草区の路面状況や、除草区へのアクセスが悪い場合であっても、当該除草区への運搬が容易であり、且つ、従来に比べ除草作業の効率化を図ることが可能となる。
本発明の第1の実施の形態に係る除草機1Aの概略説明図である。 除草機1Aの構成をブロック図で示した概略説明図である。 本発明の第2の実施の形態に係る除草機1Bの概略説明図である。 本発明の第3の実施の形態に係る除草機1Cの概略説明図である。 本発明の第4の実施の形態に係る除草機1Dの概略説明図である。 本発明の第5の実施の形態に係る除草機1Eの概略説明図である。 除草機1Eの構成の一例をブロック図で示した概略説明図である。 本発明の第6の実施の形態に係る除草機1Fの概略説明図である。 フライホイール機構に注視した概略断面図である。 除草機1Fの構成の一例をブロック図で示した概略説明図である。 フライホイール機構の制御過程をブロック図で示したものである。 本発明の第7の実施の形態に係る除草機1Gの概略説明図である。 本発明の第8の実施の形態に係る除草機1Hの概略説明図である。 ダブル刈刃機構の概略断面図である。 本発明の第9の実施の形態に係る除草機1Iの概略説明図である。 本発明の変形例を示す概略説明図である。 刈刃とフライホイールとの位置関係に関する概略説明図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
(本発明に係る第1の実施の形態)
図1は、本発明の基本的な形態である第1の実施の形態に係る除草機1Aの概略説明図である。図1に示すように、除草機1Aは、動力源や翼部材といった各部材と、それらを制御する制御部等から構成される飛行体10と、当該飛行体10の中央下方に所定長さの支持部材14を介して支持される除草部20を有している。飛行体10は例えばモータ及びバッテリといった動力源により駆動する翼部材によって空中移動でき、任意の方向に移動自在に構成される。
図2は、除草機1Aの構成をブロック図で示した概略説明図である。図2に示すように、除草機1Aは動力源としてモータ、モータアンプ、バッテリを有している。また、除草機1Aの制御部としてマイクロコンピュータが備えられ、飛行体10は、このマイクロコンピュータからモータアンプを介してモータへの指示信号が出されることで駆動している。
また、マイクロコンピュータにはGPSセンサとRC受信機が接続され、位置情報の検出や無線操縦機による飛行体10の操縦等が行われる。なお、図2に示すように、マイクロコンピュータには、地磁気センサ、温度センサ、超音波センサ、ジャイロセンサ、加速度センサ等、飛行体10の制御・操縦に必要な各種センサが接続されている。即ち、この飛行体10とは、無人遠隔操縦式の航空機、いわゆるドローンと呼称されるものである。このいわゆるドローンと呼称される飛行体10に関しては、従来より既知の構成であることから、本明細書ではその詳細な機構構成等についての説明は省略する。
図1、2に示すように構成される除草機1Aによれば、飛行体10を空中移動させることで除草機1Aも併せて移動することになる。そのため、路面の状態が悪い畦畔などを除草区とする場合であっても、除草機の地上運搬を行う必要がなくなり、除草区の路面状態に影響を受けることなく除草作業を効率的に実施することができる。また、GPSセンサ、地磁気センサ、温度センサ、超音波センサ、ジャイロセンサ、加速度センサ等の各種センサを備えているため、除草作業の自動化が容易に行われ、作業の効率化が図られる。これら各種センサにおいて、温度センサのデータは、他のセンサのデータ補正に用いることも可能であり、これにより他のセンサの精度を向上させることもできる。更には、遠隔操作(無線操作)による除草作業が可能となるため、作業者への負担が小さくなり従来に比べ除草作業の効率化が図られる。
また、例えば、特許文献1、2等に記載されているような地上を走行しつつ除草を行う除草機では、走行のための車輪(4輪)を必要とし、更に、当該車輪を支持するためのシャーシや当該車輪を駆動させるための動力源等も必要となる。仮に、除草機と動力源を共通化したとしても、より大きな出力を要するため、動力源の大型化、大出力化が必要となってしまう。これに対し、本実施の形態に係る除草機1Aによれば、本来軽量な飛行体10(いわゆるドローン)に対し除草に必要な最低限の構成の除草部20を加えるだけであるため、従来に比べ装置の軽量化が図られ、飛行体10自体への負担(飛行時間の低下等)も軽減される。
本実施の形態に係る除草機1Aが特に有効である除草区としては、例えば、路面の状態が悪い畦畔、建設現場や林業現場、造園業における剪定区域、道路の中央分離帯や河川近傍といった種々の場所が例示される。
なお、本実施の形態に係る除草機1Aに備えられる支持部材14や除草部20といった飛行体10を除く各構成要素としては、種々の構成が考えられる。そこで以下では、本発明に係る除草機における飛行体10を除いた部位の構成を他の実施の形態(第2〜第9の実施の形態)として説明する。なお、以下に図示・説明する各形態においては、同一の機能構成を有する構成要素に関し、同一の符号を付してその説明を省略する場合がある。
(本発明に係る第2の実施の形態)
図3は本発明の第2の実施の形態に係る除草機1Bの概略説明図である。図3に示すように、本実施の形態に係る除草機1Bには、除草部として地表面を掻いて除草を行ういわゆるクマデ型部材20aが取り付けられている。このクマデ型部材20aは、飛行体10の操縦により地表面に接地され、接地された状態で飛行体10が移動することによりクマデ型部材20aも併せて移動し、地表面を掻くことで除草を行うものである。
本実施の形態に係る除草機1Bによれば、上記第1の実施の形態で説明した作用効果に加え、除草作業に要するエネルギーの省力化を図ることができる。また、田畑において耕起した軟らかい土壌等を踏み固めることがないため作物等の生育を妨げることなく除草作業を行うことが可能となる。
(本発明に係る第3の実施の形態)
図4は本発明の第3の実施の形態に係る除草機1Cの概略説明図である。図4に示すように、本実施の形態に係る除草機1Cには、除草部としてレーザーの熱により除草を行うレーザー式除草部20bが取り付けられている。レーザー式除草部20bは、レーザー発光部22とレーザー受光部23から構成され、レーザー発光部22から発行されたレーザーLがレーザー受光部23において受光され、当該レーザーLの走査線上においてレーザー熱による除草が行われる。
レーザー式除草部20bにおけるレーザー発光の有無や、レーザーの発光出力等は、制御部としてのマイクロコンピュータによって制御されても良く、また、遠隔操作により作業者が制御しても良い。制御の一例として、レーザー式除草部20bを地表面に近接させた際に、レーザーLを常時発光させておき、レーザー受光部23が地表面の草などによるレーザーLの遮りを検知した際に発光出力を高出力としても良い。
本実施の形態に係る除草機1Cによれば、上記第1の実施の形態で説明した作用効果に加え、レーザーLを用いて熱により除草を行うことができ、当該レーザーLの出力を除草時のみ高出力とすることができる。即ち、不要な場合にはレーザーLの出力を最小限としエネルギーコストの削減を図り、且つ、効率的な除草を実施することが可能となる。
(本発明に係る第4の実施の形態)
図5は本発明の第4の実施の形態に係る除草機1Dの概略説明図である。図5に示すように、本実施の形態に係る除草機1Dには、除草部として通電に伴う電熱により除草を行う電熱式除草部20cが取り付けられている。電熱式除草部20cには、例えばニクロム線等からなる電熱線30が取り付けられ、当該電熱線30に電流を流すことで発熱する構成となっている。この電熱式除草部20cは、飛行体10の操縦により地表面に近接させられ、その状態で飛行体10が移動することにより電熱式除草部20cも併せて移動し、電熱線30が地表面の草等に接触することで除草を行うものである。
本実施の形態に係る除草機1Dによれば、上記第1の実施の形態で説明した作用効果に加え、除草時に雑草の切断面に熱ダメージを与えることができるため、その後の雑草の生育を阻害することが可能となる。
(本発明に係る第5の実施の形態)
図6は本発明の第5の実施の形態に係る除草機1Eの概略説明図である。図6に示すように、本実施の形態に係る除草機1Eには、除草部として回転式の刈刃40と当該刈刃40を回転軸41を介して回転駆動させる駆動部42が備えられる。これら刈刃40、回転軸41及び駆動部42によって除草部20dが構成されている。刈刃40は例えば刃を周上に有する略円板形状のチップソーであり、駆動部42は例えばバッテリやガソリン等のエネルギー源によって動作するモータやエンジン等のアクチュエータである。
図7は、本実施の形態に係る除草機1Eの構成の一例をブロック図で示した概略説明図である。図7に示すように、除草機1Eは、第1の実施の形態で説明した構成(図2参照)に加え、ガソリンによって動作するエンジンにより駆動する刈刃40を備えている。エンジンはマイクロコンピュータによりサーボモータを介して制御され、回転式の刈刃40は除草時に必要に応じて回転する構成となっている。
本実施の形態に係る除草機1Eによれば、上記第1の実施の形態で説明した作用効果に加え、刈刃40をシンプルな構成としたことでメンテナンス性の向上が図られる。また、経時的に刈刃40のみを交換することで低コストで除草機運用を行うことができる。
(本発明に係る第6の実施の形態)
図6、7を参照して上述した回転駆動式の刈刃40を備えた除草機1Eの構成では、刈刃40の回転駆動に伴い、刈刃回転方向と逆方向のトルクが生じるといった事や、刈刃40に負荷がかかった際には反力が生じるといった事が懸念されるが、当該トルクや反力が所定値以下の範囲に収まる場合には、飛行体10(ドローン)の姿勢制御により適宜対応が可能である。しかしながら、上記トルクや反力が所定値を超えるような場合には、それらを軽減あるいは除去することが求められる。そこで、本発明者らは、このような除草部20dに発生する反力を軽減あるいは打ち消すための反力除去手段として、上記第5の実施の形態に係る構成に加え、フライホイール機構50を更に設ける構成を創案した。図8は本発明の第6の実施の形態に係る除草機1Fの概略説明図である。以下、このフライホイール機構50について説明する。
図9はフライホイール機構50に注視した概略断面図である。図8、9に示すように、刈刃40の回転軸41を囲むようにフライホイール駆動軸51が設けられ、当該フライホイール駆動軸51の下端にフライホイール52が設けられている。フライホイール駆動軸51の上部にはフライホイール52を駆動させるための動力として、例えばモータ等のフライホイール動力部55が設けられている。本構成によれば、フライホイール動力部55を動力として、フライホイール52は除草部20d(刈刃40)とは独立して駆動することができる。即ち、除草部20dの駆動状況に応じてフライホイール52の駆動の要否や出力を適宜制御し、好適なタイミングでフライホイール52を駆動させ除草部20dに発生した反力を打ち消すことができる。
ここで、フライホイール52を設ける位置は、できるだけ刈刃40の近い位置とすることが好ましい。図17は、刈刃40とフライホイール52との位置関係に関する概略説明図である。なお、図17では、簡略化のため、刈刃40とフライホイール52を模式的な円筒形状で図示している。
例えば、除草時等に刈刃40及びフライホイール52に外力がかかり、図17に示すy軸方向にモーメントがかかった場合、ジャイロ効果により、刈刃40とフライホイール52のそれぞれにx軸方向へのモーメントが生じる。図17では、刈刃40にx軸負方向へのモーメントが生じ、フライホイール52にx軸正方向へのモーメントが生じる。そのため、刈刃40とフライホイール52との間の距離Lに応じた「たわみP」が発生する。即ち、上下に位置する刈刃40とフライホイール52の回転軸がずれ、姿勢制御が困難となる。
このような事象に鑑み、刈刃40とフライホイール52との間の距離Lはなるべく短くすることが好ましく、短くすることで姿勢制御が容易となる。
図10は、本実施の形態に係る除草機1Fの構成の一例をブロック図で示した概略説明図である。図10に示すように、除草機1Fは、上記第5の実施の形態で説明した構成(図6、7参照)に加え、フライホイール52やそれらを動作させるためのモータ等であるフライホイール動力部55等を備えている。図10に示すように、フライホイール動力部55としてのモータを制御するマイクロコンピュータは、角速度等を検知するジャイロセンサから信号を受信する構成となっている。具体的には、刈刃40の回転駆動による角速度が除草機1F全体による制御が十分にできない(制御しきれない)ものとなった場合に、ジャイロセンサが角速度を検知し、検知された角速度の値に応じたフライホイール52の好適な回転速度を計算し、算出された回転速度でもってモータ駆動によりフライホイール52が回転するといった構成をとる。例えば、刈刃40が石などに当たって反力を受け、飛行体10自体で姿勢を保つことが困難となったような場合に、フライホイール52を回転させることで姿勢制御を行うことが可能となる。
なお、図11には、ここで説明したフライホイール機構50の制御過程をブロック図で示している。図11に示すように、刈刃40の回転により反力が生じた場合に、飛行体10(ドローン)による姿勢制御ができない場合にフライホイール52が回転する。その際、ドローンによる姿勢制御ができない程度の角速度であることをジャイロセンサにより検知し、当該角速度の値に応じた回転速度でフライホイール52を回転させることで姿勢制御が行われる。
(本発明に係る第7の実施の形態)
図12は本発明の第7の実施の形態に係る除草機1Gの概略説明図であり、(a)は概略俯瞰図、(b)は接地時の概略断面図である。なお、(b)には後述する動力伝達部65の概略説明図も併せて図示している。
図6、7を参照して上述した回転駆動式の刈刃40を備えた除草機1Eの構成では、刈刃40の回転駆動に伴い、刈刃回転方向と逆方向のトルクが生じるといった事や、刈刃40に負荷がかかった際には反力が生じるといった事が懸念されるが、当該トルクや反力が所定値以下の範囲に収まる場合には、飛行体10(ドローン)の姿勢制御により適宜対応が可能である。しかしながら、上記トルクや反力が所定値を超えるような場合には、それらを軽減あるいは除去することが求められる。本実施の形態では、このような除草部20dに発生する反力を軽減あるいは打ち消すための反力除去手段として、上記第5の実施の形態に係る構成に加え、地表面に対する追従機構としての傾斜機構60を更に設ける構成を創案した。
図12(a)、(b)に示すように、刈刃40を保持する保持部61が支持部材14により傾斜自在に支持されて設けられ、当該保持部61には車輪(地面接地輪)62が備えられている。これら保持部61と車輪62により傾斜機構60が傾斜自在に構成されている。ここで、保持部61の形状・構成や車輪62の数等は任意に設計可能であり、ここでは車輪62が2箇所に設けられている場合を図示している。
図12に示すように、支持部材14と保持部61に保持される刈刃40との連結部として、駆動部42からの動力を支持部材14を介して刈刃40に伝達する動力伝達部65が設けられている。図12(b)に示すように、動力伝達部65は、図示しない軸受けが支持部材14に固定された状態の複数のかさ歯車67を有した構成となっている。これにより、傾斜機構60がどのような傾斜状態であっても、刈刃40を好適に回転駆動させることができる。
なお、本実施の形態では、動力伝達部65は刈刃40を駆動させるために設けられる場合を図示したが、その動力の一部を車輪62の駆動(回転)に用いても良い。また、ここでは動力伝達部65の一例として、図12(b)に示すかさ歯車67を有した構成を例示したが、動力伝達部65の構成はこれに限られるものではない。
本実施の形態に係る除草機1Gによれば、刈刃40動作時に、図12(b)に示すように、車輪62を地表面(地面)Uに沿うように接地させることで、刈刃40を回転させることによって生じる刈刃回転方向と逆方向のトルクと、回転した刈刃40に負荷がかかった際に生じる反動(反力)を地面に逃がすことで軽減させ、除草機1G全体の姿勢制御を好適に行うことができる。加えて、傾斜機構60が地面Uに対し傾斜自在に支持されていることから、刈刃40は地面Uに対して常に一定の距離でもって刈取り(除草)を行うことが可能に構成されている。これにより、傾斜地や荒れた路面等を除草区とする場合であっても、傾斜機構60の車輪62を常に地面Uに追従させた状態で除草を行うことができる。即ち、除草時の作業速度の効率化や、除草後の刈取り高さを一定にするといった効果が得られる。
(本発明に係る第8の実施の形態)
図13は本発明の第8の実施の形態に係る除草機1Hの概略説明図である。上記第5の実施の形態で説明した回転駆動式の刈刃40を備えた構成では、除草部20dにおいて、刈刃40を回転させることによって生じる刈刃回転方向と逆方向のトルク(反力)が発生する。本実施の形態では、このような除草部20dに発生する刈刃40の回転による反力を軽減あるいは打ち消すための反力除去手段として、上記第5の実施の形態で説明した回転式の刈刃40に替えて、2枚一組の刈刃40a、40bからなるダブル刈刃機構70を備えた構成としている。
図14は上記ダブル刈刃機構70の概略平面断面図である。図13及び図14に示すように、ダブル刈刃機構70は支持部材14に支持される基部71と、当該基部71に取り付けられる2枚1組の刈刃40a、40bを備えている。図14の断面図に示すように、基部71には、刈は40aと40bを回転させるための複数の歯車が内包されており、回転軸41の回転に伴い、刈刃40aと刈刃40bは互いに逆方向に回転する構成となっている。
本実施の形態に係る除草機1Hによれば、除草部20dにおいて、ダブル刈刃機構70を互いに逆回転する刈刃40a、40bを備えた構成としたことにより、一方の刈刃(例えば40a)を回転させることによって生じる刈刃回転方向と逆方向のトルクを他方の刈刃(例えば40b)を逆回転させることにより軽減あるいは打ち消すことができ、除草機1G全体の姿勢制御を好適に行うことができる。また、刈刃を2枚一組の刈刃40a、40bで構成することで、上記第5の実施の形態に記載した1枚の回転駆動式の刈刃40を用いる構成に比べ、除草効率の向上が見込まれる。
(本発明に係る第9の実施の形態)
図15は本発明の第9の実施の形態に係る除草機1Iの概略説明図である。上記第1〜第8の実施の形態では、主に除草部20(20a〜20d)に関する種々の構成について説明したが、除草部20と地面Uとの距離を検出する距離センサ80を地表面に対する追従機構として備える構成としても良い。図15に示すように、距離センサ80は、発信部82と受信部83を備えている。発信部82から発信された信号を地面Uにおいて反射させ、反射した信号を受信部83において受信し、当該受信までの時間などを検出することで除草部20と地面Uとの距離が測定される。なお、距離センサ80で用いられる信号としては超音波やレーザー等が例示される。
本実施の形態に係る除草機1Iによれば、距離センサ80を備えたことで、除草部20と地面Uとの距離を一定に保つような制御が可能となる。これにより、傾斜地や荒れた路面等を除草区とする場合であっても、除草部20を常に地面Uに一定距離を保った状態で追従させて除草を行うことができる。例えば、除草機1Iを除草作業区まで飛行させた後、距離センサ80の出力に基づき、高さ方向を一定として飛行させるような自動制御を行うことで、作業者は飛行方向を制御する操縦のみに専念することができるため、操縦の負担が軽減される。即ち、除草時の作業速度の効率化や、除草後の刈取り高さを一定にするといった効果が得られる。
また、距離センサ80によって除草機1Iの高度を検出し、飛行体10に検出されたデータを転送することで、除草機1Iの飛行高さを制御することができ、且つ、除草における草刈り高さの調節もできる。なお、本実施の形態で説明したように構成される距離センサ80は、地面Uへの接地を要しないような構成の除草機全てに適用可能であり、例えば、上記第3・第4の実施の形態で説明した構成の除草機1C、1Dにも適用可能である。
以上説明した本発明の第1〜第9の実施の形態に係る除草機1(1A〜1I)によれば、いずれの構成においても飛行体10に除草部20を取り付けた構成としたことにより、除草区の路面状況や、除草区へのアクセスが悪い場合であっても、除草機1を当該除草区へ運搬する作業が容易となる。また、各実施の形態で説明したような種々の除草部20(20a〜20d)の構成を採用することにより、従来に比べ除草作業の効率化を図ることが可能となる。
特に、刈刃40を回転駆動させる構成等において、刈刃40を回転させたことによって生じる刈刃回転方向と逆方向のトルクや、回転した刈刃40に負荷がかかった際に生じる反動(反力)を軽減あるいは打ち消すための反力除去手段を設ける場合、除草機全体の姿勢制御を好適に行うことができる。
また、除草部20を地面Uに対して追従させる構成(傾斜機構60や距離センサ80)を採用した場合、傾斜地や荒れた路面等を除草区とする場合であっても、除草部20と地面Uとの距離を常に一定の距離に保ち、地面Uに追従させた状態で除草を行うことができるため、除草時の作業速度の効率化や、除草後の刈取り高さを一定にするといった作用効果が得られる。
以上、本発明の実施の形態の一例を説明したが、本発明は図示の形態に限定されない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
(本発明の変形例)
例えば、上記本発明の第1〜第9の実施の形態に係る構成では、除草部20の一例として、クマデ型部材20a、レーザー式除草部20b、電熱式除草部20c、回転式の刈刃40を備えた除草部20dなどを例示して説明したが、本発明における除草部の構成は任意であり、その他の構成についても本発明範囲に含まれる。以下、本発明の変形例として除草部の他の例について説明する。
図16(a)、(b)は本発明の変形例を示す概略説明図であり、本発明に係る除草機の除草部の1形態を例示したものである。図16(a)に示す除草部100は、動力部により駆動する刈刃として横移動式刈刃100aを備えた、いわゆるバリカン式の除草部である。また、図16(b)に示す除草部110は、動力部により駆動する刈刃として周動式刈刃110aを備えた、いわゆるチェーンソー式の除草部である。このような変形例に係る除草機についても当然本発明の範囲に属し、上記実施の形態で説明した本発明の作用効果を享受し得ることは明らかである。
本発明は、例えば畦畔や建設現場といった除草区を有する区域において除草作業を行う除草機に適用できる。
1(1A〜1I)…除草機
10…飛行体
14…支持部材
20(20a〜20d)…除草部
22…レーザー発光部
23…レーザー受光部
30…電熱線
40…刈刃
41…回転軸
42…駆動部
50…フライホイール機構
51…フライホイール駆動軸
52…フライホイール
60…傾斜機構
61…保持部
62…車輪
65…動力伝達部
67…かさ歯車
70…ダブル刈刃機構
71…基部
80…距離センサ
82…発信部
83…受信部
U…地面

Claims (1)

  1. 除草区における除草作業を行う除草機であって、
    前記除草区の地表面に接地又は近接して除草を行う除草部と、
    前記除草部が取り付けられ、空中において任意の方向に移動自在に構成される飛行体と、を備え、
    前記除草部は、草を刈り取る刈刃と、当該刈刃を駆動させる動力部と、を有し、
    前記刈刃は前記動力部により駆動する回転式の刈刃であり、前記除草部には、前記回転式の刈刃によって当該除草部に生じる反力を打ち消すための反力除去手段が設けられ、
    前記反力除去手段は前記動力部とは異なる動力部により独立して駆動し、
    前記除草部には、当該除草部を前記飛行体の移動に合わせて前記地表面に対し追従させる追従機構が設けられ、当該追従機構は、前記除草部を進行方向に対して地表面に沿うように傾斜させる傾斜機構であり、
    前記傾斜機構は、回転軸が固定された複数の車輪を有することを特徴とする、除草機。
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