JP6967436B2 - 太陽電池モジュール - Google Patents

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Description

本発明は、太陽電池モジュールに関するものであり、所謂結晶型と称される太陽電池モジュールに関する。
太陽電池モジュールは、一般的に、複数の太陽電池セルが面状に配置されて形成される太陽電池パネルと、太陽電池パネルの裏面側に取り付けられた端子ボックスを備えた構造となっている。そして、太陽電池セルの電極から延びる電力取り出し用の配線が端子ボックス内の端子に接続されており、この端子から延びる出力ケーブルによって電力を外部に取り出す構造となっている。
このような太陽電池モジュールとして、所謂結晶型と称される太陽電池モジュールがある。この結晶型と称される太陽電池モジュールは、半導体基板の片面又は両面に半導体層を積層し、それを電極で挟んで形成される太陽電池(太陽電池セル)を用いたものである。このような結晶型の太陽電池モジュールとして、例えば、特許文献1に開示されたものがある。
特許文献1に開示された太陽電池モジュールは、ガラス基板とPET積層シートの間に行列状に並べた太陽電池(太陽電池セル)を封入する構造となっている。
ここで、縦横にマトリックス状に並べた複数の太陽電池の集合体(以下、セルマトリックスとも称す)では、それぞれの太陽電池が隣接する太陽電池と電気的に直列に接続されており、セルマトリックス全体で所望の電圧を出力するものとなっている。そして、セルマトリックス全体の正極と負極には、それぞれ取り出し配線が接続されている。また、セルマトリックスの電気の流れ方向において、全体の正極と全体の負極の間に位置する電極には、バイパスダイオード接続用配線が接続されている。そして、これら取り出し配線と、バイパスダイオード接続用配線は端子ボックスの内部まで延びている。
特開2016−15515号公報
ところで、太陽電池パネルを薄型化した場合、太陽電池パネルの裏面側では、電力取り出し用の配線と重なる部分が周囲よりもわずかに盛り上がってしまう場合があった。そして、端子ボックスを取り付ける領域の一部に盛り上がりができてしまうと、端子ボックスを安定した姿勢で取り付けることが困難となる場合があった。
そこで本発明は、端子ボックスの取り付け作業を容易化可能な太陽電池モジュールを提供する。
上記課題を解決するための請求項1に記載の発明は、太陽電池セル群と、絶縁部材と、端子ボックスと、第一取出配線と、第二取出配線と、第三取出配線とを有し、前記太陽電池セル群は、複数の太陽電池セルを有し、各太陽電池セルがそれぞれ接続部材を介して電気的に直列接続されており、前記端子ボックスは、筐体部の内部に第一端子部材と第二端子部材と第三端子部材とを有するものであって、前記太陽電池セル群の裏面側に配されており、前記第一取出配線は、一部が前記太陽電池セル群の発電時の電流の流れ方向の上流側端部と接続されて接続部を形成し、他部が前記第一端子部材と接続されており、前記第二取出配線は、一部が前記太陽電池セル群の発電時の電流の流れ方向の下流側端部と接続されて接続部を形成し、他部が前記第二端子部材と接続されており、前記第三取出配線は、一部が各太陽電池セルを接続する接続部材のうち少なくとも一つの接続部材と接続されて接続部を形成し、他部が前記第三端子部材と接続されており、前記絶縁部材は、前記太陽電池セル群よりも裏面側に位置し、前記第一取出配線と前記第二取出配線と前記第三取出配線とは、いずれも幅を持つ配線であり、且つ、その一部が前記絶縁部材の裏面側に位置しており、前記第一取出配線と前記第二取出配線と前記第三取出配線とにおいて、裏面側から平面視したときに前記絶縁部材と重なる部分のそれぞれは、前記絶縁部材側が実質的に同一平面上に位置しており、前記第一取出配線と前記第二取出配線と前記第三取出配線とのそれぞれは、裏面側から平面視したとき、前記筐体部の縁端部分と重なる線状の重なり部分を有し、前記重なり部分のうちで最も前記接続部寄りの位置にある重なり部分を線状部分とし、前記第一取出配線における前記線状部分の中心を第一交差点とし、前記第二取出配線における前記線状部分の中心を第二交差点とし、前記第三取出配線における前記線状部分の中心を第三交差点としたとき、前記第一交差点と前記第二交差点と前記第三交差点とを結ぶ仮想線が三角形を形成するものであり、裏面と平行な平面に対して前記筐体部と前記三角形とをそれぞれ投影したとき、前記筐体部の投影面形状の重心部分が前記三角形の内側に位置しており、且つ、前記筐体部は、裏面側から平面視した平面視形状が多角形状であって、異なる3辺を少なくとも有し、前記第一交差点と前記第二交差点と前記第三交差点とは、裏面側から平面視したとき、それぞれ異なる前記3辺と重なる位置にあり、前記3辺のうちの一辺は、受光面と平行となる方向のうちの一方向において最も片側端部側に位置する一辺であり、裏面側から平面視したとき、前記第一交差点が重なる辺であり、前記3辺のうちの他の一辺は、前記一方向において最も他方端部側に位置する一辺であり、裏面側から平面視したとき、前記第二交差点が重なる辺であり、前記3辺のうちのさらに他の一辺は、他の二辺の間で延びる辺であり、裏面側から平面視したとき、前記第三交差点が重なる辺である、太陽電池モジュールである。
なお、ここでいう「実質的に同一平面上」とは、完全に同一平面上にある場合の他、実質的に無視できる程度の高低差がある面上にある場合、すなわち、50μm以下の高低差がある面上にある場合も含む。以下の同様の記載、「実質的な平面」という記載についても同様である。
また、上記した課題を解決するための発明として、太陽電池モジュールは、複数の太陽電池セルを電気的に接続した太陽電池セル群と、前記太陽電池セルからの電流を外部に取り出すための少なくとも3本の取出配線と、前記取出配線毎に電気的に接続する端子部材を有する端子ボックスと、を含む太陽電池モジュールであって、前記太陽電池セル群と前記取出配線との間に絶縁シートが介在し、前記絶縁シート上にて、前記取出配線を覆う蓋となる前記端子ボックスが配置される場合、前記端子ボックスの開口縁と前記取出配線との交差する部分を交差点とすると、前記交差点で形成される形が三角形以上の多角形である太陽電池モジュール、でもよい。
請求項2に記載の発明は、前記絶縁部材の裏面は、裏面側から平面視したとき、前記筐体部と重なる領域を含んで広がる面であり、前記第一取出配線と前記第二取出配線と前記第三取出配線との一部が前記絶縁部材の裏面と接触している、請求項1に記載の太陽電池モジュールである。
請求項3に記載の発明は、前記三角形の内角の最小角は30度以上60度以下である、請求項1又は2に記載の太陽電池モジュールである。
請求項4に記載の発明は、前記三角形が、鋭角三角形である、請求項1乃至3のいずれかに記載の太陽電池モジュールである。
請求項5に記載の発明は、前記端子ボックスは、平面視形状が略四角形状となる太陽電池パネルの裏面に取り付けられるものであり、前記筐体部は、前記縁端部分の一部を形成する第一基準部と第二基準部とを有し、前記第一基準部は、前記太陽電池パネルの対向する二辺の一方側に向く直線又は曲線を含む線であり、前記第二基準部は、前記二辺の他方側に向く直線又は曲線を含む線であり、前記第一交差点と前記第二交差点と前記第三交差点との一つが、裏面側から平面視したとき、前記第一基準部と重なる位置にあり、前記第一交差点と前記第二交差点と前記第三交差点との他の一つが、裏面側から平面視したとき、前記第二基準部と重なる位置にある、請求項1乃至4のいずれかに記載の太陽電池モジュールである。
請求項6に記載の発明は、前記第一基準部と重なる前記第一交差点と前記第二交差点と前記第三交差点との一つと、前記第二基準部の重なる前記第一交差点と前記第二交差点と前記第三交差点との他の一つのそれぞれは、裏面側から平面視したとき、前記第一基準部と前記第二基準部との離間方向と直交する方向で離れた位置にある、請求項5に記載の太陽電池モジュールである。
本発明では、裏面と平行な平面に対して前記筐体部と前記三角形とをそれぞれ投影したとき、前記筐体部の投影面形状の重心部分が前記三角形の内側に位置する。
本発明では、前記筐体部は、裏面側から平面視した平面視形状が多角形状であって、異なる3辺を少なくとも有し、前記第一交差点と前記第二交差点と前記第三交差点とは、裏面側から平面視したとき、それぞれ異なる前記3辺と重なる位置にある。
請求項に記載の発明は、前記筐体部は、裏面側から平面視した形状が略四角形状である、請求項1乃至6のいずれかに記載の太陽電池モジュールである。
なお、ここでいう「略四角形状」とは、完全な四角形の他、角部分を欠落させた形状や、隅丸四角形状、辺の一部に僅かな突起や窪みがある形状を含むものとし、以下の記載についても同様とする。
請求項に記載の発明は、前記太陽電池セル群は、前記太陽電池セルが広がりをもって並べられて形成されており、前記太陽電池セルが列状に並んだ太陽電池セル列を複数有し、前記太陽電池セル列では、前記太陽電池セル列に属する前記太陽電池セルが電気的に直列接続されており、前記太陽電池セル列は、前記太陽電池セル列における直列接続の接続方向と交わる方向で並べられており、前記第三取出配線の一方の端部は、隣接する前記太陽電池セル列を電気的に接続する前記接続部材と接続されている、請求項1乃至のいずれかに記載の太陽電池モジュールである。
請求項に記載の発明は、前記第一取出配線と前記第二取出配線と前記第三取出配線との一部は、前記太陽電池セル群の裏面側に配されている、請求項1乃至のいずれかに記載の太陽電池モジュールである。
請求項10に記載の発明は、前記太陽電池セル群は、表側封止部材と裏側封止部材との間に配されており、前記表側封止部材と前記裏側封止部材との間に封止材が充填されており、前記太陽電池セル群は、前記封止材に埋設されている、請求項1乃至のいずれかに記載の太陽電池モジュールである。
請求項11に記載の発明は、前記第一取出配線と、前記第二取出配線と、前記第三取出配線は、受光面側から裏面側へ延びる引出延伸部をそれぞれ有し、それぞれの前記引出延伸部が平面視で直線状に並んでいる、請求項1乃至10のいずれかに記載の太陽電池モジュールである。
請求項12に記載の発明は、太陽電池セル群と、端子ボックスと、第一取出配線と、第二取出配線と、第三取出配線とを有し、前記太陽電池セル群は、複数の太陽電池セルを有し、各太陽電池セルがそれぞれ接続部材を介して電気的に直列接続されており、前記端子ボックスは、筐体部の内部に第一端子部材と第二端子部材と第三端子部材とを有するものであって、前記太陽電池セル群の裏面側に配されており、前記第一取出配線は、一部が前記太陽電池セル群の発電時の電流の流れ方向の上流側端部と接続されて接続部を形成し、他部が前記第一端子部材と接続されており、前記第二取出配線は、一部が前記太陽電池セル群の発電時の電流の流れ方向の下流側端部と接続されて接続部を形成し、他部が前記第二端子部材と接続されており、前記第三取出配線は、一部が各太陽電池セルを接続する接続部材のうち少なくとも一つの接続部材と接続されて接続部を形成し、他部が前記第三端子部材と接続されており、前記第一取出配線と前記第二取出配線と前記第三取出配線とは、いずれも幅を持つ配線であり、且つ、その一部が前記太陽電池セル群から裏面側に離れた位置で延びており、前記第一取出配線と前記第二取出配線と前記第三取出配線とにおいて、前記太陽電池セル群から裏面側に離れた位置で延びる部分は、前記太陽電池セル群側が実質的に同一平面上に位置しており、前記第一取出配線と前記第二取出配線と前記第三取出配線とのそれぞれは、裏面側から平面視したとき、前記筐体部の縁端部分と重なる線状の重なり部分を有し、前記重なり部分のうちで最も前記接続部寄りの位置にある重なり部分を線状部分とし、前記第一取出配線における前記線状部分の中心を第一交差点とし、前記第二取出配線における前記線状部分の中心を第二交差点とし、前記第三取出配線における前記線状部分の中心を第三交差点としたとき、前記第一交差点と前記第二交差点と前記第三交差点とを結ぶ仮想線が三角形を形成するものであり、裏面と平行な平面に対して前記筐体部と前記三角形とをそれぞれ投影したとき、前記筐体部の投影面形状の重心部分が前記三角形の内側に位置しており、且つ、前記筐体部は、裏面側から平面視した平面視形状が多角形状であって、異なる3辺を少なくとも有し、前記第一交差点と前記第二交差点と前記第三交差点とは、裏面側から平面視したとき、それぞれ異なる前記3辺と重なる位置にあり、前記3辺のうちの一辺は、受光面と平行となる方向のうちの一方向において最も片側端部側に位置する一辺であり、裏面側から平面視したとき、前記第一交差点が重なる辺であり、前記3辺のうちの他の一辺は、前記一方向において最も他方端部側に位置する一辺であり、裏面側から平面視したとき、前記第二交差点が重なる辺であり、前記3辺のうちのさらに他の一辺は、他の二辺の間で延びる辺であり、裏面側から平面視したとき、前記第三交差点が重なる辺である、太陽電池モジュールである。
本発明によると、端子ボックスの取り付け作業を容易化することができる。
本発明の実施形態にかかる太陽電池モジュールを示す平面図であり、(a)は受光面側からみた様子を示し、(b)は裏面側からみた様子を示す。 図1の太陽電池モジュールの一部を示す断面図である。 図1の太陽電池モジュールを示す分解斜視図であり、封止材を省略して示す。 図3の太陽電池モジュールの要部を拡大して示す斜視図である。 図3の太陽電池モジュールの要部を模式的に示す平面図である。 (a)は、図4の筐体部投影面の周辺を拡大して示す説明図であり、取出配線の一部を省略して示す図であって、(b)は、(a)の仮想三角形とその外接円の関係を示す説明図である。また、(c)は、(a)の筐体部投影面と第一交差点乃至第三交差点の位置関係を示す説明図である。 (a)は、図1の太陽電池モジュールの一部を裏面側からみた様子を示す斜視図であり、(b)は(a)のA−A断面図である。 本発明とは異なる太陽電池モジュールを模式的に示す説明図であり、(a)は、端子ボックス周辺を裏面側からみた斜視図、(b)は視線方向を横方向とした平面図である。 図1の太陽電池モジュールとは異なる形状の筐体部を採用した太陽電池モジュールにおいて、筐体部投影面と取出配線の関係を示す説明図であり、(a)〜(c)はそれぞれ異なる太陽電池モジュールを示す。 図1とは異なる実施形態にかかる太陽電池モジュールを示す平面図であり、裏面側からみた様子を出力ケーブルを省略して示す図であって、(a)、(b)はそれぞれ異なる太陽電池モジュールを示し、(c)は(b)の一部を拡大して示す。
以下、本発明の実施形態に係る太陽電池モジュール1について、図面を参照しつつ詳細に説明する。
なお、本実施形態では、太陽電池モジュール1の受光面と平行な方向であり、太陽電池パネル2の長手方向を縦方向又は第二方向とし、同短手方向を横方向又は第一方向とする。また、端子ボックス3側を裏側とし、その反対側を表側とする。
そして、以下において特に記載のない場合、「平面視」とは、裏側(又は表側)からみた平面視(太陽電池パネル2の厚さ方向を視線方向とした平面視)とする。
また、太陽電池パネル2(太陽電池モジュール1)の厚さ方向は、表面(受光面)と裏面のそれぞれと直交する方向とする。
本実施形態の太陽電池モジュール1は、図1で示されるように、平板状の太陽電池パネル2の裏面側に端子ボックス3を取り付けて形成されている。この太陽電池モジュール1は、金属製のフレームを装着しない構造であり、所謂フレームレスの太陽電池モジュール1となっている。
太陽電池パネル2は、図1で示されるように、平面視形状が略四角形状となる板状部材である。
また太陽電池パネル2は、図2で示されるように、表側封止部材10と裏側封止部材11の間に太陽電池セル12と、絶縁部材13と、各種配線部材(縦方向配線21、横方向配線22、取出配線35であり、詳しくは後述する)が封入されて形成されている。
また、この表側封止部材10と裏側封止部材11の間には、封止材14が充填されており、表側封止部材10及び裏側封止部材11のそれぞれと、これらの間に封入された各種部材に接着された状態となっている。
なお、作図の都合上、図1、図3等の一部の図面では、太陽電池セル12、縦方向配線21は一部にのみ符号を付し、他への符号を省略する。
表側封止部材10は、図2等で示されるように、絶縁性及び透光性を有する板状体又はシート体の部材であり、本実施形態では、ガラス製の透光性基板である。
裏側封止部材11は、絶縁性を有するシート状の部材であり、本実施形態では、樹脂シートを採用している。具体的には、フッ素樹脂を主原料として形成される第一層と、ポリエチレンテレフタレート(PET)を主原料として形成される第二層と、同じくポリエチレンテレフタレート(PET)を主原料として形成される第三層からなる3つの層を有する。すなわち、太陽電池モジュール1の裏面側から第一層、第二層、第三層が積層されて形成される樹脂シートの積層体を有する。
また、裏側封止部材11は、厚さが0.01mm以上2mm以下となるように形成されており、表側封止部材10への接合前の段階で可撓性を有する。
この裏側封止部材11は、図3で示されるように、裏側封止部材11を厚さ方向に貫通するように形成された貫通孔11aを有する。この貫通孔11aは、裏側封止部材11に切り込み線を入れて形成されるスリット溝であり、平面視形状が略H字状となる溝となっている。すなわち、互いに平行に延びる2本の溝と、それらをつなぐ1本の溝が連続して形成されている。
そして、この貫通孔11aが形成された部分及びその周辺が、端子ボックス3の筐体部30(詳しくは後述する)を取り付けのための筐体取付領域αとなっている。
すなわち、筐体取付領域αは、筐体部30と直接接触する部分(筐体部30が載置される部分)、又は、接着材等の取り付けための固定手段を介して筐体部30が載置される部分となっている。
太陽電池セル12は、所謂結晶型と称される太陽電池であり、シリコン基板と電極を備えた板状部材である。すなわち、正極と負極の間に太陽電池素子が介在する構造となっている。
具体的には、太陽電池セル12は、略矩形状の部材となっている。
この太陽電池セル12は、太陽電池パネル2の内部で縦横にマトリックス状に配されて太陽電池セル群20を形成している。
すなわち、太陽電池セル群20は、複数の太陽電池セル12が縦横に並べられ、これらが縦方向配線21(接続部材)及び横方向配線22によって電気的に直列に接続されたものである。
ここで縦方向配線21と横方向配線22は、いずれも導電性を有し、箔状、帯状、シート状のような扁平な形状で延びる配線である。
縦方向配線21は、縦方向に延び、横方向に幅を持つ金属線であり、第二方向に延びる第二配線でもある。
対して横方向配線22は、横方向に延び、縦方向に幅を持つ金属線であり、第一方向に延びる第一配線でもある。
これら縦方向配線21と横方向配線22は、銅箔等の金属箔などが採用できる。
太陽電池セル群20は、複数(本実施形態では6つ)の太陽電池セル12を縦方向に並べて形成される直列接続群25(太陽電池セル列)が複数形成され、この複数の直列接続群25が横方向に沿って間隔を開けて並列配置されている。
すなわち、それぞれの直列接続群25での太陽電池セル12の並列方向となる第二方向(縦方向)と、複数の直列接続群25の並列方向となる第一方向(横方向)は、同一平面において互いに交わる方向となっている。
そして、それぞれの直列接続群25では、隣り合う2つの太陽電池セル12が連結用の配線である縦方向配線21を介して電気的に直列に接続された状態となっている。
すなわち、直列接続群25では、縦方向配線21が一の太陽電池セル12の正極と、隣接する他の太陽電池セル12の負極のそれぞれと接触し、電気的に直列に接続する。
また、それぞれの直列接続群25における太陽電池セル12の並列方向は、それぞれの直列接続群25に属する太陽電池セル12直列接続の接続方向でもある。すなわち、それぞれの直列接続群25は、太陽電池セルが所定の一方向である縦方向で直列接続されている。したがって、横方向が接続方向と交わる交差方向となる。
さらに隣り合う2つの直列接続群25が、横方向配線22を介して電気的に直列に接続されている。すなわち、一の直列接続群25の正極側端部に位置する太陽電池セル12と、隣接する他の直列接続群25の負極側端部に位置する太陽電池セル12とがそれぞれ縦方向配線21を介して横方向配線22に接続されている。
ここで、横方向配線22には、2つの直列接続群25の間に介在する連結用横配線22a(接続部材)と、太陽電池セル群20全体における正極側端部と負極側端部のそれぞれが接続される取出用横配線22bのそれぞれが含まれる。
すなわち、並列方向で両端側にそれぞれ位置する2つの直列接続群25では、いずれも正極側端部と負極側端部の一方が連結用横配線22aに接続され、他方が取出用横配線22bに接続されている。つまり、正極側端部に位置する太陽電池セル12と、負極側端部に位置する太陽電池セル12の一方が縦方向配線21を介して連結用横配線22aに接続され、他方が縦方向配線21を介して取出用横配線22bに接続されている。
これに対し、中央側の他の直列接続群25では、正極側端部に位置する太陽電池セル12と、負極側端部に位置する太陽電池セル12の双方が縦方向配線21を介して連結用横配線22aに接続されている。
以上のことから、太陽電池セル群20では、発電時における電気の流れ方向は、蛇行しながら延びる方向となる。つまり、2つの取出用横配線22bの一方から他方へ向かって、縦方向で一方端側から他方端側へ向かって流れた後、逆方向である他方端側から一方端側へ向かって流れ、さらにまた一方端側から他方端側へ流れるといった具合に、順次流れていく。
言い換えると、取出用横配線22bの一方が、太陽電池セル群20の電気の流れ方向における上流側端部である正極側端部となる。対して、取出用横配線22bの他方が、太陽電池セル群20の電気の流れ方向における下流側端部である負極側端部となる。
絶縁部材13は、面状に広がりをもつシート状の部材であり、本実施形態では、樹脂シートを採用している。具体的には、絶縁部材13は、上記した裏側封止部材11と同様の3つの層を有する樹脂シートであり、太陽電池モジュール1の裏面側から第一層、第二層、第三層が積層された樹脂シートの積層体を有する。
ここで、絶縁部材13の裏面には、載置面13aが形成されている。
載置面13aは、後述する取出配線35を載置するための面であり、実質的な平面となっている。
封止材14は、図2で示されるように、表側封止部材10と裏側封止部材11の間を充填する充填材でもあり、これら表側封止部材10と裏側封止部材11を接着する接着材でもある。すなわち、表側封止部材10と裏側封止部材11の間に位置する太陽電池セル12、絶縁部材13、各種配線部材は、この封止材14に埋設された状態となっている。
この封止材14は、絶縁性を有するものであり、特に限定されるものではないが、エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂(EVA)やポリビニルブチラール(PVB)樹脂、ポリイミドなどの熱可塑性樹脂が好適に採用できる。
端子ボックス3は、図1(b)、図3で示されるように、筐体部30と、筐体部30の内部から外部へ延びる2つの出力ケーブル31を有する。
筐体部30は、箱状の部材であり、太陽電池パネル2側の少なくとも一部分に内外を連通する開放部(図示しない)が形成されている。この開放部は、後述する取出配線35を内部空間に引き込むための部分である。
本実施形態の筐体部30は、フランジ部30aが設けられている。このフランジ部30aは、筐体部30の4つの側壁部分のうちで太陽電池パネル2側の端部近傍となる位置を囲むように形成されている。
また、筐体部30の内部空間には、端子部(図示しない)が収納されている。この端子部は、後述する取出配線35が電気的に接続される部分である。
本実施形態では、端子部が内部空間に引き込む取出配線35の数と同数の端子部材を有しており(本実施形態では第一端子部材、第二端子部材、第三端子部材の3つ)、引き込む取出配線35のそれぞれが異なる端子部材に接続される構造となっている。
2つの出力ケーブル31は、一方が正極側のケーブルであり、他方が負極側のケーブルとなっている。これらは、いずれも一端側が筐体部30の内の端子部と電気的に接続されている。詳細には、正極側のケーブルと負極側のケーブルとがそれぞれ異なる端子部材に接続されている。
続いて、本実施形態の太陽電池モジュール1の特徴的な部分である取出配線35の構造について、以下で詳細に説明する。
本実施形態の太陽電池モジュール1は、図4で示されるように、横方向配線22から端子ボックス3内の端子部材まで延びる3つの取出配線35を有する。
この取出配線35は、いずれも導電性を有し、箔状、帯状、シート状のような扁平な形状で延びる金属製の配線である。
本実施形態の取出配線35は、厚さが0.1mm以上1mm以下となるように形成されており、幅方向の長さが1mm以上20mm以下となるように形成されている。また、本実施形態では、3つの取出配線35の厚さ及び幅方向の長さが実質的に同一となるように形成されている。
なお、ここでいう「実質的に同一」とは、完全に同一のものの他、全体の数パーセントの誤差を含むものとする。
この取出配線35は、2つの取出用横配線22bの一方と他方のそれぞれに接続される第一取出配線36、第二取出配線37と、連結用横配線22aの一つに接続される第三取出配線38が含まれる。
具体的には、太陽電池セル群20の正極側端部となる取出用横配線22bに第一取出配線36が接続され、負極側端部となる取出用横配線22bに第二取出配線37が接続されている。そして、電気の流れ方向で2つの取出用横配線22bの間に位置する連結用横配線22aに第三取出配線38が接続されている。
本実施形態では、3つの取出配線35のそれぞれが接続される連結用横配線22aと、2つの取出用横配線22bが平面視で直線状となるように並列している。
すなわち、これら連結用横配線22aと、2つの取出用横配線22bは、太陽電池パネル2の縁部分を形成する同一の一辺の近傍に位置している(図1等参照)。そして、縦方向における位置が略同一の位置となるように配置され、横方向で間隔を開けて並列している。そして、これらの並列方向において、2つの取出用横配線22bの間に連結用横配線22aが位置している。
第一取出配線36、第二取出配線37、第三取出配線38は、図4で示されるように、いずれも縦方向に延びる縦延伸部36a,37a,38aと、横方向に延びる横延伸部36b,37b,38bと、引出延伸部36c,37c,38cを有する。
すなわち、縦延伸部36a,37a,38aは、第二方向に延びる第二延伸部でもあり、横延伸部36b,37b,38bは、第一方向に延びる第一延伸部でもある。
縦延伸部36a,37a,38aは、横方向に幅を持つ部分であり、横延伸部36b,37b,38bは縦方向に幅を持つ部分である。また、引出延伸部36c,37c,38cは、受光面側から裏面側へ延びる部分となっている。
縦延伸部36a,37a,38aは、縦方向の一端側の表側面(図4の下面)が横方向配線22(連結用横配線22a又は取出用横配線22b)の裏側面(図4の上面)と面接触した状態で一体に取り付けられ、二部材の接続部を構成している。
これに対して、縦方向の他端側部分は、横延伸部36b,37b,38bの一端側部分と重ねられて一体に取り付けられている。
横延伸部36b,37b,38bは、横方向の一端側が縦延伸部36a,37a,38aと重ねられている。そして、他端側は、裏側封止部材11側へ折り曲げられて引出延伸部36c,37c,38cを形成している。
引出延伸部36c,37c,38cは、受光面側の端部が横延伸部36b,37b,38bと連続しており、裏面側の一部(本実施形態では裏面側の端部)が端子部材と接続されている。
すなわち、取出配線35は、縦延伸部36a,37a,38aを形成する第一の部材と、横延伸部36b,37b,38b及び引出延伸部36c,37c,38cを形成する第二の部材を一体に取り付けて形成されている。そして、縦延伸部36a,37a,38aと横延伸部36b,37b,38bが重なる部分が、二部材を連結するための連結部となり、はんだ付け等を行う部分となる。
つまり、これら取出配線35は、平面視においてL字状に屈曲して延びており、二部材の連結部が取出配線35の屈曲部分(屈曲部)となる。詳細には、取出配線35は、接続する横方向配線22よりの部分が縦方向に延びており、端子部材よりの部分が平面視で横方向に延びている。
また、3つの引出延伸部36c,37c,38cは、いずれも厚さ方向及び幅方向が同方向となるように折り曲げられ、平面視で直線状に並んだ状態となる。
ここで、図3で示されるように、取出配線35が接続される横方向配線22の配置位置を基準位置としたとき、基準位置に最も近接する位置に配された太陽電池セル12の裏側となる位置に、絶縁部材13が配されている。このとき、絶縁部材13は、横方向で並列する複数の太陽電池セル12を跨ぐようにこれらの裏面に載置され、これらを裏側から覆っている。
なお、図5で示されるように、この絶縁部材13の縦方向における片側端部であって基準位置側の端部は、最も基準位置に近接する位置に配された太陽電池セル12の基準位置側の端部よりも、さらに基準位置に近い位置に配されている。
そして、取出配線35の一部は、図4で示されるように、絶縁部材13の載置面13aに裏側から接触した状態となっている。具体的には、縦延伸部36a,37a,38aとの一部と、横延伸部36b,37b,38bの一部が載置面13aと接触している。
ここで、図5で示されるように、取出配線35が接続された横方向配線22の裏面(図5では上面)と、載置面13aとは太陽電池パネル2の厚さ方向(図5の上下方向)の位置が異なる。
このことから、縦延伸部36aは、縦方向(図5の左右方向)に延びつつ太陽電池パネル2の裏面側へ延びている。すなわち、縦延伸部36aは、縦方向に延びた後、第一屈曲部41で折り曲げられて裏面側へ延びる。その後、さらに第二屈曲部42で延び方向の先端側が受光面側に近づく方向へ折り曲げられ、縦方向に延びるものとなっている。
なお、他の縦延伸部37a,38aについても同様である。
すなわち、縦延伸部36aは、第一屈曲部41、第二屈曲部42の2つの屈曲部を有しており、段差を形成するように延びている。
具体的には、第一屈曲部41と第二屈曲部42は縦方向(図5の左右方向)で離れており、第一屈曲部41は、第二屈曲部42よりも上記基準位置(取出配線35が接続される横方向配線22の配置位置)に近い。また、第一屈曲部41と第二屈曲部42は、太陽電池パネル2の厚さ方向(図5の上下方向)でも離れており、第一屈曲部41は、第二屈曲部42よりも受光面(図5の下方)に近い。縦延伸部36aのうち、第一屈曲部41と第二屈曲部42の間に位置する部分は、第二屈曲部42側に近づくにつれ裏面側(図5の上方)に近づくように斜め方向に延び、この部分の長さが絶縁部材13の厚さ方向の長さより長い。
また、第一屈曲部41は、絶縁部材13の載置面13aよりも受光面側に位置し、第二屈曲部42は、絶縁部材13の受光面側の面よりも裏面側に位置する。
そして、縦延伸部36a,37a,38aの一部のうち、平面視で絶縁部材13と重なる部分は、載置面13aに載置された(載置面13aと接触した)状態となっている(図4参照)。また、横延伸部36b,37b,38bのうちで縦延伸部36a,37a,38aと重ならない部分と、引出延伸部36c,37c,38cの下端部分もまた平面視で絶縁部材13と重なる部分が載置面13aに載置された状態となっている。
つまり、第一取出配線36、第二取出配線37、第三取出配線38のうち、平面視において絶縁部材13と重なる部分は、その受光面側が(図4における下端部分)が載置面13aと接触している。このことから、これらの部分は、同一平面上(実質的に同一平面上)に位置した状態となっている。すなわち、これらの受光面側の端部に形成される面と、載置面13aとが接触した状態となっている。
ここで、上記した筐体部30を載置面13aと同一平面上に投影した投影面を筐体部投影面45とすると、この筐体部投影面45は、異なる四辺を有する略四角形状(隅丸四角形状)となっている。そして、うち二辺が互いに平行となるように縦方向に延び、他の二辺が互いに平行となるように横方向に延びている。
そして、図6(a)で示されるように、第一取出配線36、第二取出配線37、第三取出配線38は、筐体部投影面45の異なる三辺とそれぞれ重なった状態となっている。
具体的には、第一取出配線36、第二取出配線37、第三取出配線38は、平面視でそれぞれ筐体部30の縁端部分の一部と重なる重なり部分を有しており、この重なり部分が、平面視で線状に延びる線状部分48となる。つまり、第一取出配線36、第二取出配線37、第三取出配線38は、それぞれ線状部分48に相当する第一線状部分48a、第二線状部分48b、第三線状部分48cを有する。
そして、それぞれの線状部分48の長手方向における中心点49を第一交差点49a、第二交差点49b、第三交差点49cとすると、これら三つの中心点49は、それぞれを仮想線で結ぶことで三角形(仮想三角形53)が形成される位置に配されている。
本実施形態では、端子ボックス3と第一取出配線36、第二取出配線37、第三取出配線38を上記のような構造とすることで、太陽電池パネル2に端子ボックス3を取り付ける際、安定した姿勢で取り付けることが可能となる。
具体的に説明すると、図7で示されるように、裏側封止部材11と第一取出配線36、第二取出配線37、第三取出配線38が重なる部分では、太陽電池パネル2の裏面に隆起部分55が形成される場合がある。
すなわち、裏側封止部材11と絶縁部材13の間に取出配線35(第一取出配線36、第二取出配線37、第三取出配線38)が配された部分があることにより、裏側封止部材11の取出配線35と重なる部分が周囲よりも盛り上がってしまう場合がある。言い換えると、太陽電池パネル2の一部が周囲よりも厚くなってしまう場合がある。
ここで、図8で示されるように、このような隆起部分155と、端子ボックス103の縁端部分の重なり位置が一か所に偏った構造について考える。すなわち、平面視において、端子ボックス103の縁端部分に位置する同一の一辺と、3つの隆起部分155が重なる構造について考える。
このような構造では、端子ボックス103を太陽電池パネル102の裏面上(取り付け位置)に載置したとき、端子ボックス103が傾いた姿勢となる。
つまり、隆起部分155が一か所に偏って形成されることで、端子ボックス103の所定方向(図8(b)の左右方向)における一方側が他方側に比べて高位置に配される。
このような構造では、端子ボックス103を安定した姿勢で取り付けできないばかりか、端子ボックス103を取り付ける際に、太陽電池セル112が破損してしまう場合がある。
詳細に説明すると、端子ボックス103の取り付けの際、取り付け位置に接着剤を塗布して端子ボックス103を押し付けると、端子ボックス103の一部が太陽電池パネル102の一部を強く押圧してしまう。つまり、隆起部分155と重なる部分や、この部分と対となる縁端部分(図8の符号107で示す部分)から太陽電池パネル102に強い力が加わってしまう。
すると、この強い力が加わる部分と重なる位置に配された太陽電池セル112にも強い力が加わることとなり、結果、太陽電池セル112が破損してしまう場合がある。
この問題は、本太陽電池セル12の裏面側に絶縁部材13を配さない場合に、特に顕著に発生する。
これに対し、本実施形態の太陽電池モジュール1では、上記したように、3つの取出配線35のそれぞれが非常に薄く、且つ、取出配線35の受光面側の面が実質的に同一平面上に位置している(図7参照)。このことから、第一取出配線36、第二取出配線37、第三取出配線38のうちで引出延伸部36c,37c,38cを除いた部分における裏面側端部に位置する面もまた、実質的に同一平面上に位置する。
このことから、隆起部分55が形成された場合であっても、その隆起部分55の盛り上がり高さ(太陽電池パネル2の厚さ方向における長さ)が略同一となる。
そのうえで、上記したように、3つの取出配線35の端子ボックス3の縁端部分との重なり位置(線状部分48)が、端子ボックス3を安定した姿勢で三点支持できるようにそれぞれ十分に離れた位置にある。
つまり、本実施形態の太陽電池モジュール1は、第一取出配線36と第二取出配線37と第三取出配線38において、裏面側から平面視したときに絶縁部材13と重なる部分のそれぞれは、絶縁部材13側に位置する端部が実質的に同一平面上に位置している。そして、第一交差点49aと第二交差点49bと第三交差点49cを結ぶ仮想線が三角形(仮想三角形53)を形成する。
このことから、端子ボックス3を安定した姿勢で取り付け可能であり、太陽電池セル12の破損を防止できる。
さらに、本実施形態の太陽電池モジュール1では、図6(b)で示されるように、仮想三角形53が内角の最小角θ1が30度以上60度以下となる三角形となっており、鋭角三角形となっている。
また、この仮想三角形53は、外接円の中心(外心C1)が三辺で囲まれた内側の領域に位置する三角形でもある。
このような構造とすると、端子ボックス3をさらに安定した姿勢で取り付けることが可能となる。
ここで、筐体部30は、図6(c)で示すように、横方向において最も片側端部側に位置する一辺(以下、第一基準部60とも称す)と、最も他方端部側に位置する他の一辺(以下、第二基準部61とも称す)を有する。
なお、図6(c)では、作図の都合上、筐体部投影面45において第一基準部60と重なる辺と、第二基準部61と重なる辺のそれぞれに符号を付している。
また、図1(b)で示されるように、第一基準部60は、太陽電池パネル2の一方の長辺を向く辺であり、第二基準部61は、太陽電池パネル2の他方の長辺を向く辺となっている。言い換えると、第一基準部60と第二基準部61は、異なる長辺にそれぞれ最も近接する辺となっている。
すなわち、筐体部30は、図6(c)で示されるように、平面視において、第一基準部60、第二基準部61のそれぞれの少なくとも一部と重なって延び、互いに平行となる第一仮想線L1と第二仮想線L2の間に位置する。
そして、平面視において、第一基準部60と重なる位置に第一交差点49aが位置し、第二基準部61と重なる位置に第二交差点49bが位置している。
このように、仮想三角形53の頂点を形成する二点を十分に離れた位置に配した構造とすることで、端子ボックス3をさらに安定した姿勢で取り付けることを可能としている。
さらに、本実施形態では、平面視において第一基準部60と重なる位置に第一交差点49aを位置させ、第二基準部61と重なる位置に第二交差点49bが位置させた上で、さらにこれらが縦方向で離れた位置にある。すなわち、第一交差点49aと第二交差点49bは、横方向及び縦方向(横方向及び太陽電池パネル2の厚さ方向と直交する方向)で離れた位置にある。
詳細には、平面視において、第一交差点49aは、筐体部30の中心よりも縦方向における片側端部側に位置し、第二交差点49bは、筐体部30の中心よりも縦方向における他方端部側に位置している。
端子ボックス3をより安定させるという観点から、このような構造とすることがより好ましい。
また、図6(a)で示されるように、本実施形態では、平面視において、筐体部投影面45の重心部分W1を、仮想三角形53の三辺で囲まれた内側の領域に位置させている。
このことから、端子ボックス3をさらに安定させた姿勢で取り付けできる。
また、上記した実施形態のように、筐体部30の裏面側から平面視した平面視形状を、異なる3辺を少なくとも有する多角形状とし、第一交差点49aと第二交差点49bと第三交差点49cをこの3辺と平面視で重なる位置とすることが好ましい。
さらに、筐体部30の面側から平面視した形状を略四角形状とすることがより好ましい。
上記した実施形態では、筐体部投影面45が略四角形状である例について説明したが、本発明の筐体部30の形状は、上記した平面視形状が略四角形状となるものに限るものではない。例えば、六角形状のような少なくとも三辺を有する多角形状であってもよく、略楕円形や略円形であってもよい。
また、平面視形状が上記形状の一部を欠落させた形状(欠落部を有する上記形状)であってもよく、平面視形状が上記形状の一部を外側に延伸させた形状(上記形状となる本体部と、延伸部(又は突出部)とを有する形状)であってもよい。
例えば、図9(a)で示されるように、平面視形状(筐体部投影面245)が円形の一部を欠落させた形状(略三日月状)となる筐体部であってもよい。
この場合、第一取出配線36、第二取出配線37、第三取出配線38のそれぞれは、上記と同様に、平面視において筐体部投影面245の縁端部分の一部とそれぞれ重なるように形成している。したがって、第一取出配線36、第二取出配線37、第三取出配線38のそれぞれは、上記と同様に、線状部分248を有する。
ここで、第一取出配線36は、複数個所で筐体部投影面245の縁端部分と重なっている。そして、複数の重なり部分のうち、最も横方向配線22側の位置にある重なり部分を線状部分248aとしている。言い換えると、横方向配線22側から端子部材側へと向かう第一取出配線36の延び方向において、最も基端側の位置にある重なり部分を線状部分248aとしている。
なお、上記した実施形態の線状部分48が直線状であるのに対し、この線状部分248は曲線状となっている。すなわち、線状部分248は、曲線状に延びる部分であってもよい。
また、上記した実施形態では、3つの取出配線35のうち、第三取出配線38の連結部(縦延伸部38aと横延伸部38bの重なり部分)が平面視で筐体部投影面45と重なる位置に配されていた。そして、他の2つの取出配線35の連結部が平面視で筐体部投影面45と重ならない位置に配されていた。
これに対し、図9(a)で示される構造では、3つの取出配線35の連結部がいずれも平面視で筐体部投影面245と重ならない位置に配されている。
すなわち、少なくとも一以上の連結部が平面視で筐体部投影面45と重なるように形成してもよく、全ての連結部が平面視で筐体部投影面245と重ならないように形成してもよい。
また、図9(b)で示されるように、平面視形状(筐体部投影面345)が、一部が欠落した略四角形状となる本体領域345aと、本体領域345aから外側に向かって延びる二つの突起状領域345bを有する筐体部であってもよい。
この場合もまた、第一取出配線36、第二取出配線37、第三取出配線38のそれぞれが、上記と同様に、線状部分348を有する。
この場合では、3つの取出配線35にそれぞれ形成される線状部分348のうち、二つが直線状の線状部分348b,348cであり、他の一つが曲状の線状部分348aとなっている。つまり、3つの取出配線35にそれぞれ形成される線状部分348は、全て直線状でもよく、全て曲線状でもよく、複数の形状が混在していてもよい。また、線状部分が波線状や、蛇行して延びる線状である場合も考えられる。
さらに、図9(c)で示されるように、平面視形状(筐体部投影面445)が、一部が略楕円形状となる本体領域445aと、本体領域445aから外側に向かって延びる二つの突起状領域445bを有する筐体部であってもよい。
このような場合もまた、第一取出配線36、第二取出配線37、第三取出配線38のそれぞれが、上記と同様に、線状部分448を有する。
ここで、上記した第一基準部60と第二基準部61は、筐体部30のうち、横方向の両端それぞれに位置する辺とした。すなわち、裏面と平行な方向のうちの一方向である横方向で離間する二辺をそれぞれ第一基準部60、第二基準部61とした。
そして、第一基準部60と重なる第一交差点49aと、第二基準部61と重なる位置に第二交差点49bは、第一基準部60と第二基準部61の離間方向(横方向)だけでなく、この離間方向と直交する縦方向でも離れた位置に配されるように形成した。しかしながら、本発明はこれに限るものではない。
例えば、図10(a)で示されるように、平面視形状がひし形であり、平面視における斜め方向で離れた両端それぞれに第一基準部560、第二基準部561を有する筐体部530としてもよい。
この場合、第一基準部560は、太陽電池パネル2の一方の長辺に向く辺であり、第二基準部561は、他方の長辺に向く辺となっている。この場合もまた、第一基準部560、第二基準部561のそれぞれと重なる第一交差点49a、第二交差点49bは、第一基準部560と第二基準部561の離間方向と直交する方向で離れていることが好ましい。
また、図10(b)で示されるように、平面視形状の縁端部分が曲線となる筐体部630であってもよい。この筐体部630は、横方向で離れた2個所にそれぞれ位置する曲線部分が第一基準部660、第二基準部661となっている。
この筐体部630において、第一基準部660は、太陽電池パネル2の一方の長辺に向く曲線部分であり、第二基準部661は、太陽電池パネル2の他方の長辺に向く曲線部分となっている。
これら第一基準部660、第二基準部661は、図10(c)で示されるように、平面視において筐体部630と近似する仮想の四角形(図中βで示す部分であり、以下、仮想四角形とも称す)の対向する二辺のそれぞれと近接している。
なお、ここでいう筐体部と近似する仮想四角形は、平面視において内側に筐体部630を含むことが可能な仮想の四角形のうち、面積が最小となる仮想の四角形である。したがって、仮に筐体部の平面視形状が四角形の場合は、この仮想四角形の形状が筐体部の平面視形状と同一形状となる。
つまり、上記したそれぞれの第一基準部、第二基準部は、いずれも平面視において筐体部の縁端部分の一部を形成する部分である。さらに、平面視において、筐体部と同一形状となる又は近似した形状となる仮想四角形の一辺と重なる又は一辺に近接する線部分である。すなわち、平面視において、仮想四角形の一辺と重なる直線部分、又は、一辺と近似する(最も近接する位置にある)曲線部分となっている。そして、これらは、太陽電池パネル2のいずれか一辺を向く線部分となる。
なお、上記した筐体部630に替わって、第一基準部、第二基準部の少なくとも一方が、直線と曲線の両方向を含む線部分(一部が直線であり、一部が曲線となる線部分)となる形状の筐体部を採用してもよい。この場合も上記と同様に、この線部分が平面視において仮想の四角形の一辺と近似する線部分となり、太陽電池パネル2のいずれか一辺を向く線部分となる。
また、上記したような第一基準部、第二基準部が太陽電池パネル2の長辺に向く線部分となる構造に替わって、第一基準部、第二基準部が太陽電池パネル2の短辺を向く線部分とする構造も考えられる。
上記した実施形態では、絶縁部材13として樹脂シートを採用した例を示したが、本発明で採用する絶縁部材はこれに限るものではない。板状体であってもよく、薄板状、フィルム状の部材であってもよい。実質的な平面となる載置面を有する部材であればよい。
上記した実施形態では、平面視で絶縁部材13と重なる位置にある取出配線35を載置面13aに載置した例を示した。しかしながら、本発明は、これに限るものではなく、取出配線35のうち、平面視で絶縁部材13と重なる部分は、載置面13aから裏面側に離れた位置に配されていてもよい。これらの下端部分が実質的に同一平面上に位置すればよい(太陽電池パネル2の厚さ方向における位置が実質的に同一となればよい)。
しかしながら、取出配線35を規定位置に安定配置させるという観点から、載置面13aに載置する(載置面13aと接触する)ことがより好ましい。
上記した実施形態では、裏側封止部材11に樹脂シートを採用したが、本発明はこれに限定されるものではない。樹脂シートに替わってガラス基板等の絶縁板及び透光性を有する板状体を使用してもよい。
上記した実施形態では、取出配線35の両端部分のそれぞれを横方向配線22と端子部材に接続した例について説明したが、本発明はこれに限るものではない。
例えば、取出配線35の端部よりもやや離れた位置を横方向配線22に接触させ、接続部を形成してもよい。同様に、取出配線35の端部よりもやや離れた位置を端子部材に接触させる構造であってもよい。
上記した実施形態では、太陽電池セル群20の裏面側であり、太陽電池セル群20と裏側封止部材11の間となる位置に絶縁部材13を設ける例を示したが、本発明はこれに限るものではない。例えば、絶縁部材13を設けず、これに替わって取出配線35に絶縁処理を施す構造が考えられる。
すなわち、取出配線の周囲を絶縁材で隙間なく包んで封止した状態(取出配線が絶縁コートされた状態)とし、上記と同様な形状とした上で、それぞれの取出配線の第一交差点と第二交差点と第三交差点を結ぶ仮想線が三角形を形成するものとしてもよい。
1 太陽電池モジュール
3 端子ボックス
13 絶縁部材
14 封止材
12 太陽電池セル
20 太陽電池セル群
21 縦方向配線(接続部材)
22a 連結用横配線(接続部材)
22b 取出用横配線(上流側端部、下流側端部)
25 直列接続群(太陽電池セル列)
30,530,630 筐体部
36 第一取出配線
37 第二取出配線
38 第三取出配線
48,248,348,448 線状部分
49a 第一交差点
49b 第二交差点
49c 第三交差点
53 仮想三角形(三角形)
60,560,660 第一基準部
61,561,661 第二基準部

Claims (12)

  1. 太陽電池セル群と、絶縁部材と、端子ボックスと、第一取出配線と、第二取出配線と、第三取出配線とを有し、
    前記太陽電池セル群は、複数の太陽電池セルを有し、各太陽電池セルがそれぞれ接続部材を介して電気的に直列接続されており、
    前記端子ボックスは、筐体部の内部に第一端子部材と第二端子部材と第三端子部材とを有するものであって、前記太陽電池セル群の裏面側に配されており、
    前記第一取出配線は、一部が前記太陽電池セル群の発電時の電流の流れ方向の上流側端部と接続されて接続部を形成し、他部が前記第一端子部材と接続されており、
    前記第二取出配線は、一部が前記太陽電池セル群の発電時の電流の流れ方向の下流側端部と接続されて接続部を形成し、他部が前記第二端子部材と接続されており、
    前記第三取出配線は、一部が各太陽電池セルを接続する接続部材のうち少なくとも一つの接続部材と接続されて接続部を形成し、他部が前記第三端子部材と接続されており、
    前記絶縁部材は、前記太陽電池セル群よりも裏面側に位置し、
    前記第一取出配線と前記第二取出配線と前記第三取出配線とは、いずれも幅を持つ配線であり、且つ、その一部が前記絶縁部材の裏面側に位置しており、
    前記第一取出配線と前記第二取出配線と前記第三取出配線とにおいて、裏面側から平面視したときに前記絶縁部材と重なる部分のそれぞれは、前記絶縁部材側が実質的に同一平面上に位置しており、
    前記第一取出配線と前記第二取出配線と前記第三取出配線とのそれぞれは、裏面側から平面視したとき、前記筐体部の縁端部分と重なる線状の重なり部分を有し、
    前記重なり部分のうちで最も前記接続部寄りの位置にある重なり部分を線状部分とし、
    前記第一取出配線における前記線状部分の中心を第一交差点とし、
    前記第二取出配線における前記線状部分の中心を第二交差点とし、
    前記第三取出配線における前記線状部分の中心を第三交差点としたとき、
    前記第一交差点と前記第二交差点と前記第三交差点とを結ぶ仮想線が三角形を形成するものであり、
    裏面と平行な平面に対して前記筐体部と前記三角形とをそれぞれ投影したとき、前記筐体部の投影面形状の重心部分が前記三角形の内側に位置しており、且つ、
    前記筐体部は、裏面側から平面視した平面視形状が多角形状であって、異なる3辺を少なくとも有し、前記第一交差点と前記第二交差点と前記第三交差点とは、裏面側から平面視したとき、それぞれ異なる前記3辺と重なる位置にあり、
    前記3辺のうちの一辺は、受光面と平行となる方向のうちの一方向において最も片側端部側に位置する一辺であり、裏面側から平面視したとき、前記第一交差点が重なる辺であり、
    前記3辺のうちの他の一辺は、前記一方向において最も他方端部側に位置する一辺であり、裏面側から平面視したとき、前記第二交差点が重なる辺であり、
    前記3辺のうちのさらに他の一辺は、他の二辺の間で延びる辺であり、裏面側から平面視したとき、前記第三交差点が重なる辺である、太陽電池モジュール。
  2. 前記絶縁部材の裏面は、裏面側から平面視したとき、前記筐体部と重なる領域を含んで広がる面であり、
    前記第一取出配線と前記第二取出配線と前記第三取出配線との一部が前記絶縁部材の裏面と接触している、請求項1に記載の太陽電池モジュール。
  3. 前記三角形の内角の最小角は30度以上60度以下である、請求項1又は2に記載の太陽電池モジュール。
  4. 前記三角形が、鋭角三角形である、請求項1乃至3のいずれかに記載の太陽電池モジュール。
  5. 前記端子ボックスは、平面視形状が略四角形状となる太陽電池パネルの裏面に取り付けられるものであり、
    前記筐体部は、前記縁端部分の一部を形成する第一基準部と第二基準部とを有し、
    前記第一基準部は、前記太陽電池パネルの対向する二辺の一方側に向く直線又は曲線を含む線であり、
    前記第二基準部は、前記二辺の他方側に向く直線又は曲線を含む線であり、
    前記第一交差点と前記第二交差点と前記第三交差点との一つが、裏面側から平面視したとき、前記第一基準部と重なる位置にあり、
    前記第一交差点と前記第二交差点と前記第三交差点との他の一つが、裏面側から平面視したとき、前記第二基準部と重なる位置にある、請求項1乃至4のいずれかに記載の太陽電池モジュール。
  6. 前記第一基準部と重なる前記第一交差点と前記第二交差点と前記第三交差点との一つと、前記第二基準部の重なる前記第一交差点と前記第二交差点と前記第三交差点との他の一つのそれぞれは、裏面側から平面視したとき、前記第一基準部と前記第二基準部との離間方向と直交する方向で離れた位置にある、請求項5に記載の太陽電池モジュール。
  7. 前記筐体部は、裏面側から平面視した形状が略四角形状である、請求項1乃至6のいずれかに記載の太陽電池モジュール。
  8. 前記太陽電池セル群は、前記太陽電池セルが広がりをもって並べられて形成されており、前記太陽電池セルが列状に並んだ太陽電池セル列を複数有し、
    前記太陽電池セル列では、前記太陽電池セル列に属する前記太陽電池セルが電気的に直列接続されており、
    前記太陽電池セル列は、前記太陽電池セル列における直列接続の接続方向と交わる方向で並べられており、
    前記第三取出配線の一方の端部は、隣接する前記太陽電池セル列を電気的に接続する前記接続部材と接続されている、請求項1乃至のいずれかに記載の太陽電池モジュール。
  9. 前記第一取出配線と前記第二取出配線と前記第三取出配線との一部は、前記太陽電池セル群の裏面側に配されている、請求項1乃至のいずれかに記載の太陽電池モジュール。
  10. 前記太陽電池セル群は、表側封止部材と裏側封止部材との間に配されており、
    前記表側封止部材と前記裏側封止部材との間に封止材が充填されており、
    前記太陽電池セル群は、前記封止材に埋設されている、請求項1乃至のいずれかに記載の太陽電池モジュール。
  11. 前記第一取出配線と、前記第二取出配線と、前記第三取出配線は、受光面側から裏面側へ延びる引出延伸部をそれぞれ有し、
    それぞれの前記引出延伸部が平面視で直線状に並んでいる、請求項1乃至10のいずれかに記載の太陽電池モジュール。
  12. 太陽電池セル群と、端子ボックスと、第一取出配線と、第二取出配線と、第三取出配線とを有し、
    前記太陽電池セル群は、複数の太陽電池セルを有し、各太陽電池セルがそれぞれ接続部材を介して電気的に直列接続されており、
    前記端子ボックスは、筐体部の内部に第一端子部材と第二端子部材と第三端子部材とを有するものであって、前記太陽電池セル群の裏面側に配されており、
    前記第一取出配線は、一部が前記太陽電池セル群の発電時の電流の流れ方向の上流側端部と接続されて接続部を形成し、他部が前記第一端子部材と接続されており、
    前記第二取出配線は、一部が前記太陽電池セル群の発電時の電流の流れ方向の下流側端部と接続されて接続部を形成し、他部が前記第二端子部材と接続されており、
    前記第三取出配線は、一部が各太陽電池セルを接続する接続部材のうち少なくとも一つの接続部材と接続されて接続部を形成し、他部が前記第三端子部材と接続されており、
    前記第一取出配線と前記第二取出配線と前記第三取出配線とは、いずれも幅を持つ配線であり、且つ、その一部が前記太陽電池セル群から裏面側に離れた位置で延びており、
    前記第一取出配線と前記第二取出配線と前記第三取出配線とにおいて、前記太陽電池セル群から裏面側に離れた位置で延びる部分は、前記太陽電池セル群側が実質的に同一平面上に位置しており、
    前記第一取出配線と前記第二取出配線と前記第三取出配線とのそれぞれは、裏面側から平面視したとき、前記筐体部の縁端部分と重なる線状の重なり部分を有し、
    前記重なり部分のうちで最も前記接続部寄りの位置にある重なり部分を線状部分とし、
    前記第一取出配線における前記線状部分の中心を第一交差点とし、
    前記第二取出配線における前記線状部分の中心を第二交差点とし、
    前記第三取出配線における前記線状部分の中心を第三交差点としたとき、
    前記第一交差点と前記第二交差点と前記第三交差点とを結ぶ仮想線が三角形を形成するものであり、
    裏面と平行な平面に対して前記筐体部と前記三角形とをそれぞれ投影したとき、前記筐体部の投影面形状の重心部分が前記三角形の内側に位置しており、且つ、
    前記筐体部は、裏面側から平面視した平面視形状が多角形状であって、異なる3辺を少なくとも有し、前記第一交差点と前記第二交差点と前記第三交差点とは、裏面側から平面視したとき、それぞれ異なる前記3辺と重なる位置にあり、
    前記3辺のうちの一辺は、受光面と平行となる方向のうちの一方向において最も片側端部側に位置する一辺であり、裏面側から平面視したとき、前記第一交差点が重なる辺であり、
    前記3辺のうちの他の一辺は、前記一方向において最も他方端部側に位置する一辺であり、裏面側から平面視したとき、前記第二交差点が重なる辺であり、
    前記3辺のうちのさらに他の一辺は、他の二辺の間で延びる辺であり、裏面側から平面視したとき、前記第三交差点が重なる辺である、太陽電池モジュール。
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