JP6966762B2 - 外れ防止用メガネ - Google Patents

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Description

本発明は使用者の後頭部で保持することにより外れ防止が可能なメガネに関し、より詳しくは、メガネと一体となった固定ベルト部を備え、使用者の後頭部で固定することが可能な外れ防止用メガネに関する。
メガネは視力が弱い人にとっては必需品であり、生活のあらゆるシーンで用いられている。
かかるシーンには当然にスポーツなど、激しく体を動かす場合を含むものであり、メガネが外れたり、さらには落下したりすることを防止することが求められる。
これに応えて、種々のメガネの脱落を防止する機構が開発されている。
例えば、特許文献1の眼鏡落下防止保持具は、一対の吊り具で構成され、各吊り具は柔軟性を有する材料で形成された円筒状チューブを主要構成要素とし、該円筒状チューブの一方の端には短い円柱状磁石がその片面を端から僅かに突出させた状態で円筒状チューブに挿入、固定されており、該円柱状磁石の反対側面には円筒状チューブの奥に向けて該円柱状磁石の奥方向への移動を阻止する磁石台座が挿入、固定されているものである。
また、特許文献2の眼鏡保持具は、フレキシブルな繊維ウエブ又は織物からなる眼鏡保持具であって、メガネのフレーム端部上をスライドすることのできる弾性部分が設けられている形式のものである。
登録実用新案第3212498号公報 実開平4−130922号公報
特許文献1の眼鏡落下防止保持具や特許文献2の眼鏡保持具は、メガネのテンプルの端部に取り付けられるもので、常にテンプルの後端から大きく突出した状態となっている。したがって、通常のメガネの掛け方をする場合は、不要であり、むしろ邪魔なものとなる。
また、これらはメガネ一体に設けられるものではなく、メガネと別に保管するため紛失する恐れがある。
本発明は、上述の課題を受けて開発されたものである。
すなわち、本発明は使用者の後頭部で保持することにより外れ防止が可能なメガネに関し、より詳しくは、メガネ本体、特にメガネのテンプルの後端から大きく突出しない固定ベルト部を備え、使用者の後頭部で保持することが可能な外れ防止用メガネを提供することを目的とする。
本発明者は鋭意検討の結果、先端部に固定可能な固定部を設けた固定ベルト部を、メガネのテンプル部に摺動可能とすることにより、眼鏡本体より大きく突出しないようにできることを見出した。
本発明はこの知見に基づく。
本発明は(1)、使用者の後頭部で固定することにより外れ防止が可能な外れ防止用メガネであって、レンズ部を有するフロント部と、フロント部の両端に回動可能に取り付けられた一対のテンプル部と、テンプル部にそれぞれ取り付けられた屈曲性のある一対の固定ベルト部と、よりなり、固定ベルト部の前端部にはテンプル部に対して摺動可能なスライド部が設けられ、スライド部に設けられた小突起が固定ベルト部に圧入により取り付けられたものであり、テンプル部にはレール部が設けられており、レール部が、上下2本の分岐レール部と、上下の分岐レール部を架橋する柱部と、を備え、スライド部には分岐レール部に嵌り込むスライド用長溝が形成されており、固定ベルト部の前端部と後端部との間には、分岐レール部に嵌り込むベルト用長溝が形成されており、スライド用長溝とベルト用長溝とが分岐レール部に嵌り込み、レール部に沿ってスライド部が案内されて摺動自在となっており、レール部の後端部には、スライド部の離脱を防止するための停止部が形成されており、固定ベルト部の後端部には、各固定ベルト部を相互に連結する固定部がそれぞれ設けられている外れ防止用メガネに存する。
本発明は(2)、レール部にはスライド部を仮固定するための複数の仮固定部が、間隔を置いて形成されている上記(1)記載の外れ防止用メガネに存する。
本発明は(3)、各固定部の相互の固定が磁着によるものである上記(1)記載の外れ防止用メガネに存する。
本発明は(4)、スライド用長溝と、ベルト用長溝とが一直線上にあり、固定ベルト部が断面視H状であり、上下の分岐レール部により挟持されて移動するものであり、固定ベルト部の幅が、上面視でテンプル部の幅内に収まるものである上記(1)記載の外れ防止用メガネに存する。
本発明は、テンプル部にそれぞれ取り付けられた屈曲性のある一対の固定ベルト部を備え、固定ベルト部の前端部にはテンプル部に対して摺動可能なスライド部が設けられ、固定ベルト部の後端部には、各固定ベルト部を相互に連結する固定部がそれぞれ設けられていることにより、外れ防止用メガネを使用者の後頭部で保持して外れを防止することができる。
また、テンプル部にスライド部が摺動することにより、固定ベルト部を使用しない場合、固定ベルト部をテンプル部に収めることができメガネ本体から大きく突出した状態とならない。
本発明は、テンプル部にはレール部が設けられており、レール部に沿ってスライド部が案内されて摺動自在となっていることにより、スライド部の摺動運動が安定し、固定ベルト部の引出操作もスムースに行われる。
本発明は、レール部が、上下2本の分岐レール部を備え、スライド部には分岐レール部に嵌り込むスライド用長溝が形成されていることにより、上下の分岐レール部によってスライド部が挟持され、スライド部が上下方向にぶれることなく安定して摺動することが可能となる。
本発明は、固定ベルト部の前端部と後端部との間には、分岐レール部に嵌り込むベルト用長溝が形成されていることにより、固定ベルト部全体が上下の分岐レール部に挟持された状態で収まることができる。
レール部の後端部には、スライド部の離脱を防止するための停止部が形成されていることにより、固定ベルト部を引き出し過ぎて、テンプル部から固定ベルト部が離脱することを防止することができる。
本発明は、レール部にはスライド部を仮固定するための複数の仮固定部が、間隔を置いて形成されていることにより、固定ベルト部を段階的に引き出し、使用者が自らの頭部に合わせて容易に固定ベルト部の長さを調整することができる。
本発明は、各固定部の相互の固定が磁着によるものであることにより、固定部の着脱が極めて簡単に行える。
図1は、外れ防止用メガネを示す平面図である。 図2は、外れ防止用メガネを示す側面図である。 図3は、固定ベルト部を除いた外れ防止用メガネを示す側面図である。 図4(a)は、スライド部と固定ベルト部との取り付け状態を示す平面図であり、図4(b)は、スライド部と固定ベルト部との取り付け状態を示す側面図である。 図5は、固定ベルト部を、一定の距離、スライドさせて引き出した状態の外れ防止用メガネAを示す側面図である。 図6は、固定ベルト部とテンプル部との嵌合した状態を示す断面図である。 図7(a)は、テンプル部の断面図であり、図7(b)は、固定ベルト部の断面図である。 図8は、磁着による固定部を備えた外れ防止用メガネAを示す概略斜視図である。 図9は、固定部の変形例1を示す斜視図である。 図10は、固定部の変形例1を示す側面図であり、図10(a)は固定する前の状態を示し、図10(b)は固定した後の状態を示す。 図11は固定部の変形例2を示す斜視図である。 図12は、固定部の変形例2を示す側面図であり、図12(a)は固定する前の状態を示し、図12(b)は固定した後の状態を示す。
以下、必要に応じて図面を参照しつつ、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。
なお、図面中、同一要素には同一符号を付すこととし、重複する説明は省略する。
また、上下左右等の位置関係は、特に断らない限り、図面に示す位置関係に基づくものとする。
更に、図面の寸法比率は図示の比率に限られるものではない。
以下の明細書において、本発明の外れ防止用メガネAを使用者が装着した場合に、使用者の顔が向いている方向を前方、その逆側を後方という。また、使用者の顔の側を内側、その逆側を外側という。
(第1の実施形態)
図1は、外れ防止用メガネAを示す平面図である。また、図2は、外れ防止用メガネAを示す側面図である。なお、レンズ自体は略して示す。
本発明のメガネは、使用者の後頭部で保持することにより外れ防止が可能な外れ防止用メガネAである。
そして、レンズ部1を有するフロント部2と、フロント部2の両端に回動可能に取り付けられた一対のテンプル部3と、テンプル部3にそれぞれ取り付けられた屈曲性のある一対の固定ベルト部4とを備えるものである。
フロント部2は、一対のレンズ部1の外側を囲む枠体であり、略中央がブリッジによって架橋されている。
ブリッジには、使用者の鼻に当接してメガネを固定する鼻パッドPが、ブリッジの裏面から突出するように備わっている。
フロント部2の両端には智(「ヨロイ」ともいう)が備わっており、該智にそれぞれテンプル部3が回動可能に取り付けられている。
智とテンプル部3の連結には、例えば枢着ネジ等を用いることができるが、回動できるものであれば必ずしもこれに限らない。極端には金属のバネ力により回動するものであっても良い。
左右の一対のテンプル部3は、使用者の頭部側面に当接するように、智を介して後方へ延出し、その後端の領域が耳に掛かるように下方に向けて緩やかに僅かにカーブしている。
図3は、固定ベルト部4を除いた外れ防止用メガネAを示す側面図である。
ところでテンプル部3には固定ベルト部4を摺動させるレール部31が設けられている。
レール部31には、上下2本の分岐レール部31aが備わっており、この上下2本の分岐レール部31aの間に長手方向の間隔長孔31bが形成されている。
上下の分岐レール部31aは柱部31cで架橋され、上下の分岐レール部31aの間隔が変わり間隔長孔31bが広がったり狭まったりしないように補強されている。
このため、後述するスライド部5及び固定ベルト部4が、常に分岐レール部上を締まり嵌め状態で摺動することが可能となる。
なお、柱部31cは薄肉に形成されており、後述するスライド部5及び固定ベルト部4の摺動を阻害することがない。
また、レール部31の後端部には、後で詳しく述べるスライド部5の離脱を防止するための停止部6が形成されている。
停止部6は、レール部31からメガネの下方に向けて突出するよう形成されており、側面視でテンプル部3の末端が下方に拡幅した状態にある。
レール部31の後端部に停止部6が形成されていることにより、スライド部5が停止部6に当接して停止することができる。そのため、固定ベルト部4を引き出し過ぎて、テンプル部3から、スライド部5、詳しくはスライド部5が取り付けられた固定ベルト部4が離脱するのを防止することができる。なお、停止部6には固定ベルト部4が通過できる通孔が形成されている。
また、レール部31には、複数の仮固定部7が間隔を置いて、複数個所に形成されている。
仮固定部7は、上下の分岐レール部31aに設けられた側面視略V字状の一対の切欠きである。
後述するスライド部5は上下に図示しない弾性を有する突起を備えており、固定ベルト部4がレール部31を摺動する場合、該突起が仮固定部7に係合することにより固定ベルト部4及びスライド部5を仮固定することが可能となる。
仮固定を解除するには、固定ベルト部4を強く引き出す。
これにより、該突起が弾性により変形し、仮固定部7から脱し更にスライドすることが可能となる。
該突起がその弾性により変形して仮固定部7から開放され、スライド可能な状態となる。さらにスライド部5をスライドさせると、該突起は次の位置にある仮固定部7に係合し仮固定される。
レール部31が仮固定部7を有することにより、固定ベルト部4を引き出して段階的にその停止位置を変更することができる。
したがって、使用者は自らの頭部に合わせて容易に固定ベルト部4の引出し長さを調整することができる。
一対のテンプル部3には、屈曲性を有する固定ベルト部4がそれぞれ取り付けられている。
固定ベルト部4は帯状であり、その前端部と後端部との間の領域には、テンプル部3の分岐レール部31aに嵌り込むベルト用長溝41が形成されている。
すなわち、固定ベルト部4は、側面視で分岐レール部31aに挟持された状態であり、その厚みは上面視でテンプル部3の厚みより小さい。
換言すると、固定ベルト部4は上面視でテンプル部3の幅内に収まった状態にある。
固定ベルト部4の前端部には、後述するスライド部5の一部である小突起53が嵌合されて取り付けられている。
また、固定ベルト部4の後端部には後述する固定部8がそれぞれ設けられている。
固定ベルト部4には、例えば弾性を有するラバー、軟質合成樹脂等の材料を好適に用いることができる。
テンプル部3に固定ベルト部4が摺動可能に取り付けられていることにより、固定ベルト部4を使用しない場合、スライド部5を前方に移動させておき収納状態に維持できる。 そのため不使用の状態において、固定ベルト部4がメガネ本体から大きく突出することはない。
更に固定ベルト部4を紛失するといった事態も防止できる。
図4(a)は、スライド部5と固定ベルト部4との取り付け状態を示す平面図である。
また、図4(b)は、スライド部5と固定ベルト部4との取り付け状態を示す側面図であり、スライド部5の内側(顔側)を示す。
固定ベルト部4の前端部には、テンプル部3に対してレール部31に沿って摺動自在にスライド部5が設けられている。
スライド部5は、ブロック状であり内側に向けて大小二つの突起を有する。
このうち後側の小突起53は、固定ベルト部4に圧入により取り付けられている。
また、前側についた大突起52には、その上側と下側に前後方向に延びるスライド用長溝51を有する。
このスライド用長溝51は、固定ベルト部4のベルト用長溝41と一直線上にあり、上下の分岐レール部31aに嵌り込んでいる。
なお、スライド部5は、固定ベルト部4と一体に形成されてもよいが、レール部31との摺動性の観点から、テンプル部3と同様の合成樹脂や金属等の硬質材料(例えば、ポリアミド、ポリエーテルイミド、ステンレス、チタン、βチタン)よりなる別部品とした方が好ましい。
図5は、固定ベルト部4を、一定の距離、スライドさせて引き出した状態の外れ防止用メガネAを示す側面図である。
ベルト用長溝41及びスライド用長溝51が上下の分岐レール部31aに嵌り込むことにより、上下の分岐レール部31aによってスライド部5を含む固定ベルト部4が挟持されて移動する。
これにより、スライド部5が上下方向にぶれることなく安定して摺動することができ、またスライド部5が取り付けられた固定ベルト部4も同様に安定して摺動することができるのである
ここで使用者が固定ベルト部4をスライドさせる場合には、スライド部5に例えば爪先を当てて操作することにより、容易に固定ベルト部4を前後方向にスライドすることができる。
次に固定ベルト部4とテンプル部3とが嵌合した状態について断面図を用いて述べる。
図6は、固定ベルト部4とテンプル部3との嵌合した状態を示す断面図である。
また、参考までに、図7(a)はテンプル部3の断面、図7(b)は固定ベルト部4の断面を示す。
固定ベルト部4は断面H状で上下にベルト用長溝41を有し、またテンプル部3は、上下の分岐レール部31aに凸部31dを有する。なお、固定ベルト部4とスライド部5とは、ベルト用長溝41とスライド用長溝51とが連続するように取り付けられる。
この分岐レール部31aの凸部31dが固定ベルト部4のベルト用長溝41に嵌り込むことにより、固定ベルト4は分岐レール部31aをスムースに摺動することができる。
ところで前述した上下の分岐レール部31aをつなぐ柱部31cは、図6でいう分岐レール部31aの左側に設けられている。
柱部31cは、分岐レール部31aの長さ方向の適宜位置に一点鎖線で示ように設けられている。
図8は、磁着による固定部を備えた外れ防止用メガネAを示す概略斜視図である。
各固定ベルト部4の後端部には、それぞれ固定部8が設けられている。
左右の固定部8には互いに磁着するマグネットMが埋設されており、各固定部8の相互の固定が該マグネットMの磁着により行われる。
磁着のため固定部8の着脱が簡単に行われるため、使用者が外れ防止用メガネAを掛けた状態で、固定ベルト部4の接続を容易に行うことができる。
次に、固定ベルト部4を用いて外れ防止用メガネAを後頭部で保持する方法について述べる。
今、スライド部5が最前方にあるとすると、まず、スライド部5を後方へ向けてスライドさせる。
これにより、スライド部5に取り付けられている固定ベルト部4は、分岐レール部31aに挟持された状態でレール部31に案内されて引き出される。
更に固定ベルト部4を引き出すと、スライド部5の図示しない突起が最初の位置にある仮固定部7(詳しくは、切り欠き)に係合して停止する。
この固定ベルト部4を引き出す際、固定ベルト部4の終端部分(すなわち固定部8)を摘まんで引き出しても良いし、スライド部5のみを摘まんで後方に移動させても良い
次に、さらに固定ベルト部4を引き出すと、スライド部5は次の位置にある仮固定部7に係合して停止する。
同じような操作が繰り返される。
そして、固定ベルト部4を最後方まで引き出すと、スライド部5は停止部6に当たって停止し、これ以上固定ベルト部4を引き出すことが阻止される。
当然、固定ベルト部4の脱落も防止される。
このように使用者は、仮固定部7が設けられた適宜の位置にて、選択的にスライド部5を仮固定することができ、その結果、固定ベルト部4の突出する長さを調整することができる。
尚、固定ベルト部4は、屈曲性を有するので、先述したようにテンプル部3が僅かにカーブしていても、それに応じて変形することができる。そのためレール部31に沿って摺動することが可能である。
固定ベルト部4を引き出した後、各固定ベルト部4の後端にある固定部同士を近接させると固定部8のマグネットMが磁着し合って固定部同士が固定される。
これにより、固定部8が固定された状態では、外れ防止用メガネAは使用者の後頭部で保持されるため外れることはない。
次に固定部の変形例について述べることとする。
図9は、固定部8の変形例1を示す斜視図である。
また、図10は、固定部8の変形例1を示す側面図であり、図10(a)は固定する前の状態を示し、図10(b)は固定した後の状態を示す。
この変形例1においては、一方の固定部8Aが弾発片8A2を有する凸部8A1を備えており、他方の固定部8Bが該凸部8A1を受け入れるための凹部8B1を備えている。
また、弾発片8A2は爪部Nを備えており、凹部8B1を有する固定部8Bには該弾発片8A2の爪部Nが係止するための切り抜き溝8B2を備えている。
今、一方の固定部8Bの凹部8B2に他方の固定部8Aの凸部8A1を挿入すると、切り抜き溝8B2に弾発片8A2の爪部Nが係止し両者は確実に固定される〔図10(a)→図10(b)。〕
次に、固定を解く場合は、一方の固定部8Aの爪部Nを押し下げ、他方の固定部8Bの切り抜き溝8B2から爪部Nの係止を外す。
その後、引き抜くと固定部8Aと固定部8Bは相互に離脱する。
図11は固定部の変形例2を示す斜視図である。
また、図12は、固定部の変形例2を示す側面図であり、図12(a)は固定する前の状態を示し、図12(b)は固定した後の状態を示す。
この変形例2においては、一方の固定部8Cが球状の凸部8C1を備えており、他方の固定部8Dが該球状の凸部8C1を受け入れるための凹部8D1を備えている。
また、凹部8D1を備えた固定部8Dには球状の凸部8C1の一部が嵌り込むための円孔Hを備えている。
今、一方の固定部8Dの凹部8D1に他方の固定部8Cの凸部8C1を挿入すると、球状の凸部8C1が凹部8D1を備えた固定部8Dの円孔Hに嵌って、両者は確実に固定される〔図12(a)→図12(b)〕。
次に、固定を解く場合は、一方の固定部8Cの球状の凸部8C1を強く引き抜くことで、その一部が円孔Hから離脱して固定部8Cと固定部8Dは相互に離脱する。
この変形例2においては、球状の凸部8C1が凹部8D1の中で回動することが可能であるため、外れ防止用メガネAを掛けた状態において、固定ベルト部4に捻じれが生じてもそれを解消することができる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。
テンプル部3の仮固定部7は必ずしも必須ではない。
テンプル部3のレール部31は、テンプル部3の外側面に沿って突出状にレール部を形成し、固定ベルト部4にはそのレール部に嵌め込まれて摺動する長溝部を形成することも採用可能である。
また、固定部8については、一方の固定部8に雄ねじを備え、他方の固定部8には雌ねじを備え、固定部同士を螺合することにより固定するようにすることも可能である。
仮固定部7(切り欠き)及び仮固定部7に係合するスライド部5の突起を省略し、スライド部5及び固定ベルト部4が、分岐レール部31aによって締まり嵌め状態で固定されるようにしても良い。
この場合、固定ベルト部4の引出し長さを連続的に調整することが可能となる。
本発明の外れ防止用メガネAは、固定ベルト部4がテンプル部3の端部より突出しない利点があり、この利点が発揮できるものであれば、スポーツ用、作業用のメガネの他、サングラス等のアイウェアに幅広く利用可能なものである。
A・・・外れ防止用メガネ
1・・・レンズ部
2・・・フロント部
3・・・テンプル部
31・・・レール部
31a・・・分岐レール部
31b・・・間隔長孔
31c・・・柱部
31d・・・凸部
4・・・固定ベルト部
41・・・ベルト用長溝
5・・・スライド部
51・・・スライド用長溝
52・・・大突起
53・・・小突起
6・・・停止部
7・・・仮固定部
8、8A、8B、8C、8D・・・固定部
8A1・・・凸部
8A2・・・弾発片
8B1・・・凹部
8B2・・・切り抜き溝
8C1・・・凸部
8D1・・・凹部
M・・・マグネット
N・・・爪部
H・・・円孔
P・・・鼻パッド

Claims (4)

  1. 使用者の後頭部で固定することにより外れ防止が可能な外れ防止用メガネであって、
    レンズ部を有するフロント部と、
    フロント部の両端に回動可能に取り付けられた一対のテンプル部と、
    該テンプル部にそれぞれ取り付けられた屈曲性のある一対の固定ベルト部と、よりなり、
    該固定ベルト部の前端部にはテンプル部に対して摺動可能なスライド部が設けられ、
    該スライド部に設けられた小突起が前記固定ベルト部に圧入により取り付けられたものであり、
    前記テンプル部にはレール部が設けられており、
    該レール部が、上下2本の分岐レール部と、上下の該分岐レール部を架橋する柱部と、を備え、
    前記スライド部には前記分岐レール部に嵌り込むスライド用長溝が形成されており、
    前記固定ベルト部の前端部と後端部との間には、前記分岐レール部に嵌り込むベルト用長溝が形成されており、
    前記スライド用長溝と前記ベルト用長溝とが前記分岐レール部に嵌り込み、前記レール部に沿って前記スライド部が案内されて摺動自在となっており、
    前記レール部の後端部には、前記スライド部の離脱を防止するための停止部が形成されており、
    前記固定ベルト部の後端部には、各固定ベルト部を相互に連結する固定部がそれぞれ設けられている外れ防止用メガネ。
  2. 前記レール部には前記スライド部を仮固定するための複数の仮固定部が、間隔を置いて形成されている請求項1の外れ防止用メガネ。
  3. 前記各固定部の相互の固定が磁着によるものである請求項1記載の外れ防止用メガネ。
  4. 前記スライド用長溝と、前記ベルト用長溝とが一直線上にあり、
    前記固定ベルト部が断面視H状であり、前記上下の分岐レール部により挟持されて移動するものであり、
    前記固定ベルト部の幅が、上面視で前記テンプル部の幅内に収まるものである請求項1記載の外れ防止用メガネ。
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