JP6966702B2 - 無線通信方法、制御装置及び無線通信システム - Google Patents

無線通信方法、制御装置及び無線通信システム Download PDF

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Description

本発明は、無線通信方法、制御装置及び無線通信システムに関する。
近年、多種多様な要件を持つIoT(Internet of Things)デバイスが、それぞれの要件に適した無線方式でネットワークに接続され始めている。多種多様な要件のうち、特に、通信量の少ないIoTデバイスに用いられる各種無線方式(例えば、LoRa(登録商標)、SIGFOX、NB−IoT等の無線方式)を別々の基地局装置(アクセスポイント、無線機、子局、あるいは、RRH(Remote Radio Unit)で動作させると、各基地局装置の設備利用率が低くなり、設置費用と設置面積と運用費用とが多く必要となる。基地局装置は、地理的に分散されて設置されているために集約が利きにくく、地理的な集約が利きやすい無線信号処理装置に比べると、通信性能あたりの設置費用と設置面積と運用費用とが高い。
従来、無線信号処理を基地局装置(アクセスポイント)内、あるいは、ネットワークを介して基地局装置に接続された無線信号処理装置と、基地局装置との両方で実行する無線通信システムが検討されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載された無線通信システムでは、基地局装置において用いられる無線方式に応じて、基地局装置と無線信号処理装置とのいずれか、又は、両方において無線信号処理を行う。例えば、基地局装置において行う無線信号処理に対応するソフトウェアが基地局装置にダウンロードされているか否かを判定し、ダウンロードされている場合には基地局装置において無線信号処理を行い、ダウンロードされていない場合には無線信号処理装置において無線信号処理を行う。
また、上記の無線通信システムでは、要求遅延に応じて、基地局装置と無線信号処理装置とのいずれか、又は、両方において無線信号処理を行うことを自律的に判断する。このように、当該無線通信システムは、基地局装置もしくは無線信号処理装置のソフトウェアの入れ替えにより無線方式を柔軟に変更する手段を提供する。一般的に、ソフトウェアの入れ替えには時間がかかるため、無線方式を変更するための無通信時間が大きいという課題が生じるが、非特許文献1に記載の基地局装置(非特許文献1に記載のソフトウェア無線機)を組み合わせて用いることで、無線方式を変更するためのソフトウェアの入れ替えにおける無通信時間を短縮することができる。具体的には、特許文献1と非特許文献1を組み合わせて用いた無線通信システムでは、基地局装置に稼働系と待機系の無線信号処理部と、切替部とを備え、待機系の無線信号処理部のソフトウェア入れ替えが完了した後に切替部により稼働系と待機系を切り替えることで無通信時間を短縮することができる。
特開2013−120973号公報
須永輝己、寺島美昭、清原良三、末松憲治、板倉哲朗、広瀬佳生、"第4世代移動体通信システム用端末をソフトウェア無線端末で実現するための技術/デバイス研究開発"、情報通信研究機構季報、Vol.52、No.4、2006年、p.37−44
しかしながら、特許文献1と非特許文献1を組み合わせて用いた無線通信システムでは、基地局装置において無線信号処理部に必要なリソースが倍増してしまうという問題があった。
上記事情に鑑み、本発明は、基地局装置における無線信号処理部のリソースの増加を抑えつつ、無線方式における切り替え時間を短縮することができる技術の提供を目的としている。
本発明の一態様は、複数の基地局装置と、複数の無線方式のそれぞれに対応する信号処理を行う複数の無線信号処理装置と、前記基地局装置及び前記無線信号処理装置における信号の送信タイミングを制御する制御装置とを備える無線通信システムにおける無線通信方法であって、前記制御装置が、同一の無線信号処理装置を利用する複数の基地局装置それぞれと、前記無線信号処理装置との間で通信路を確立する時刻の重なりが少なくなるように、通信を行う前記基地局装置と前記無線信号処理装置との組み合わせを所定の時間毎に決定する決定ステップを有し、前記基地局装置と、前記無線信号処理装置とが、決定された前記通信路の組み合わせと、各基地局装置の無線周波数と、各基地局装置の無線帯域幅とのいずれか又は全てを時間の経過によって切り替えることによって通信を行う無線通信方法である。
本発明の一態様は、上記の無線通信方法であって、前記制御装置が、無線信号処理の処理負荷量に基づいて起動させる前記無線信号処理装置の台数を決定し、決定した台数に応じて前記無線信号処理装置を起動又は停止する。
本発明の一態様は、上記の無線通信方法であって、前記基地局装置が、前記無線信号処理装置のそれぞれから受信した信号を外部に送信する無線周波数部に対して、前記信号を出力するタイミングを記憶する第一のタイムテーブルに従って、前記無線信号処理装置のそれぞれから受信した信号を、前記無線周波数部を介して外部に送信する。
本発明の一態様は、上記の無線通信方法であって、前記無線信号処理装置が、外部から受信した信号と、前記信号の送信先となる基地局装置とを関連付けて記憶し、前記信号の送信先となる基地局装置へ送信するタイミングになると保持している前記信号を送信先となる基地局装置に送信する。
本発明の一態様は、複数の基地局装置と、複数の無線方式のそれぞれに対応する信号処理を行う複数の無線信号処理装置と、前記基地局装置及び前記無線信号処理装置における信号の送信タイミングを制御する制御装置とを備える無線通信システムにおける制御装置であって、同一の無線信号処理装置を利用する複数の基地局装置それぞれと、前記無線信号処理装置との間で通信路を確立する時刻の重なりが少なくなるように、通信を行う前記基地局装置と前記無線信号処理装置との組み合わせを所定の時間毎に決定する決定部と、前記基地局装置と、前記無線信号処理装置とが、決定された前記通信路の組み合わせと、各基地局装置の無線周波数と、各基地局装置の無線帯域幅とのいずれか又は全てを時間の経過によって切り替えて通信を行うように指示するテーブルを生成するテーブル生成部と、生成された前記テーブルに基づく制御情報を、前記基地局装置と、前記無線信号処理装置とに設定することによって前記信号の送信タイミングを制御する制御部と、を備える制御装置である。
本発明の一態様は、複数の基地局装置と、複数の無線方式のそれぞれに対応する信号処理を行う複数の無線信号処理装置と、前記基地局装置及び前記無線信号処理装置における信号の送信タイミングを制御する制御装置とを備える無線通信システムであって、前記制御装置は、同一の無線信号処理装置を利用する複数の基地局装置それぞれと、前記無線信号処理装置との間で通信路を確立する時刻の重なりが少なくなるように、通信を行う前記基地局装置と前記無線信号処理装置との組み合わせを所定の時間毎に決定する決定部、を備え、前記基地局装置と、前記無線信号処理装置とが、決定された前記通信路の組み合わせと、各基地局装置の無線周波数と、各基地局装置の無線帯域幅とのいずれか又は全てを時間の経過によって切り替えることによって通信を行う無線通信システムである。
本発明により、基地局装置における無線信号処理部のリソースの増加を抑えつつ、無線方式における切り替え時間を短縮することが可能となる。
本発明における無線通信システムのシステム構成を表す構成図である。 実施形態における制御装置の機能構成を表す概略ブロック図である。 制御装置の記憶部が記憶するテーブルの具体例を示す図である。 制御装置の記憶部が記憶するテーブルの具体例を示す図である。 制御装置の記憶部が記憶するテーブルの具体例を示す図である。 制御装置の記憶部が記憶するテーブルの具体例を示す図である。 制御装置の記憶部が記憶するテーブルの具体例を示す図である。 実施形態における基地局装置の機能構成を表す概略ブロック図である。 基地局装置の状態記憶部に記憶されている情報の一例を示す図である。 タイムテーブルの一例を示す図である。 基地局装置の下り送信調整部が記憶するテーブルの一例を示す図である。 基地局装置と無線信号処理装置との間でネットワークを介して交換されるパケットのフォーマットの一例を示す図である。 実施形態における無線信号処理装置の機能構成を表す概略ブロック図である。 無線信号処理装置の状態記憶部に記憶されている情報の一例を示す図である。 タイムテーブルの一例を示す図である。 無線信号処理装置の下り送信調整部が記憶するテーブルの一例を示す図である。 制御装置の処理の流れを示すフローチャートである。 基地局装置における送受信処理の流れを示すフローチャートである。 無線信号処理装置における送受信処理の流れを示すフローチャートである。
以下、本発明の一実施形態を、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明における無線通信システム100のシステム構成を表す構成図である。無線通信システム100は、制御装置10、複数の基地局装置20−1〜20−M(Mは2以上の整数)及び複数の無線信号処理装置30−1〜30−N(Nは2以上の整数)を備える。基地局装置20−1〜20−Mと、無線信号処理装置30−1〜30−Nとは、ネットワーク40を介して通信可能に接続される。ネットワーク40は、例えば、インターネットである。なお、以下の説明では、基地局装置20−1〜20−Mについて区別しない場合には基地局装置20と記載する。また、以下の説明では、無線信号処理装置30−1〜30−Nについて区別しない場合には無線信号処理装置30と記載する。
制御装置10は、基地局装置20及び無線信号処理装置30の通信を制御する。例えば、制御装置10は、同一の無線信号処理装置30を利用する複数の基地局装置20間で無線信号処理装置30との間で通信路が確立される時刻の重なりが互いに少なくなるように、基地局装置20と無線信号処理装置30との組み合わせを決定することによって通信を制御する。
基地局装置20は、制御装置10及び無線信号処理装置30との間で通信を行う。基地局装置20は、無線方式に依存する信号処理を行わない装置である。
無線信号処理装置30は、制御装置10及び基地局装置20との間で通信を行う。無線信号処理装置30のそれぞれは、複数の無線方式のそれぞれに対応する信号処理を行う。例えば、無線信号処理装置30−1は無線方式“ア”(例えば、LoRa)に対応する信号処理を行い、無線信号処理装置30−2は無線方式“イ”(例えば、SIGFOX)に対応する信号処理を行う。無線信号処理装置30は、無線方式に依存する信号処理を行う装置である。
図2は、実施形態における制御装置10の機能構成を表す概略ブロック図である。
制御装置10は、通信部11、通信制御部12、タイムテーブル制御部13及び記憶部14を備える。
通信部11は、基地局装置20及び無線信号処理装置30との間で通信を行う。
通信制御部12は、通信部11の通信を制御する。
タイムテーブル制御部13は、記憶部14に記憶されている各種テーブルの設定、基地局装置20が記憶するタイムテーブルの設定及び無線信号処理装置30が記憶するタイムテーブルの設定を行う。
記憶部14は、磁気ハードディスク装置や半導体記憶装置などの記憶装置を用いて構成される。記憶部14は、各種テーブルを記憶する。
図3〜図7を用いて、記憶部14が記憶するテーブルについて説明する。図3〜図7は、制御装置10の記憶部14が記憶するテーブルの具体例を示す図である。
図3(A)に示すテーブル51は、「エリア」、「基地局装置」及び「位相」の各項目を有する。「エリア」の値は、基地局装置20が設置されているエリアである。「基地局装置」の値は、エリアに設置されている基地局装置20である。図3(A)に示す“基地局装置20α1”〜“基地局装置20α6”は、エリア“α”に設置されている“基地局装置20−1”〜“基地局装置20−6”を表す。「位相」の値は、基地局装置20に対してタイムスロットをずらす値を指定する値である。例えば、「位相」の値が“+0スロット”の場合には、対応する基地局装置20に対応するタイムスロットを“+0スロット”分ずらすことを意味する。
図3(B)に示すテーブル52は、「エリア」及び「各通信路設定時刻において対向となる無線信号処理装置(スロット数はエリア毎に可変)」の各項目を有する。「エリア」の値は、基地局装置20が設置されているエリアである。「各通信路設定時刻において対向となる無線信号処理装置(スロット数はエリア毎に可変)」の値は、当該エリアにおける基本のタイムスロットの並びである。図3(B)に示す“無線信号処理装置30ア1”、“無線信号処理装置30イ1”、“無線信号処理装置30イ2”及び、“無線信号処理装置30ウ1”はそれぞれ、無線方式“ア”による信号処理を行う無線信号処理装置30−1、無線方式“イ”による信号処理を行う無線信号処理装置30−1、無線方式“イ”による信号処理を行う無線信号処理装置30−1、無線方式“イ”による信号処理を行う無線信号処理装置30−2、無線方式“ウ”による信号処理を行う無線信号処理装置30−1を表す。
図4に示すテーブル53は、「エリア」、「基地局装置」及び「各通信路設定時刻において対向となる無線信号処理装置」の各項目を有する。テーブル53では、各エリアにおいて基地局装置20毎にどのタイミングでどの無線信号処理装置30と通信を行うのかが示されている。例えば、“エリアα”において“基地局装置20−1”が1スロット目に無線方式“ア”による信号処理を行う“無線信号処理装置30−1”と通信を行うことが示されている。テーブル53は、タイムテーブル制御部13が、テーブル51と、テーブル52とを用いて生成する。具体的には、まずタイムテーブル制御部13は、テーブル51を参照し、各基地局装置20の位相の分だけテーブル52に示すタイムスロットをずらすことによって、各基地局装置20と、各スロットで基地局装置20が通信を行う無線信号処理装置30との組み合わせを決定する。タイムテーブル制御部13は、全てのエリアにおける基地局装置20に対して、各スロットで基地局装置20が通信を行う無線信号処理装置30との組み合わせを決定することによってテーブル53を生成する。
図5(A)に示すテーブル54は、「無線方式」、「基地局装置制御情報」、「通信路制御情報」及び「無線信号処理装置」の各項目を有する。「無線方式」の値は、信号処理に用いられる無線方式である。「基地局装置制御情報」の値は、各無線方式を利用する際に基地局装置20に対して設定される制御情報である。「通信路制御情報」の値は、各無線方式を利用する際に基地局装置20と無線信号処理装置30との間を接続する際の通信方式である。例えば「通信路制御情報」の「通信方式」が「マルチキャスト」の場合には、無線信号処理装置30から複数の基地局装置20に対してマルチキャストによる送信が行われることが表されている。「無線信号処理装置」の値は、「通信路制御情報」の「通信方式」と、各無線方式を処理可能な無線信号処理装置30の候補リストである。
図5(B)に示すテーブル55は、「無線信号処理装置」、「基地局装置」、「通信路遅延」及び「調整遅延」の各項目を有する。「無線信号処理装置」の値は、無線信号処理装置30を表す。「基地局装置」の値は、無線信号処理装置30と紐づく基地局装置20を表す。「通信路遅延」の値は、各基地局装置20と無線信号処理装置30との間の通信路における遅延を表す。「調整遅延」の値は、遅延を調整するための値を表す。テーブル55における調整遅延により無線信号処理装置30もしくは基地局装置20においてバッファされる時間が調整され、無線信号処理装置30から複数の基地局装置20に対して同一の通信遅延となるような処理がなされる。なお、テーブル55における無線信号処理装置30と基地局装置20との組は、無線方式の実行がなされうる全ての組である。
図6(A)に示すテーブル56は、「無線方式」、「エリア」及び「通信路設定時間情報」の各項目を有する。「無線方式」の値は、信号処理に用いられる無線方式を表す。「エリア」の値は、各無線方式が利用される基地局装置20が設置されているエリアを表す。「通信路設定時間情報」の値は、当該エリアにおいて当該無線方式に割り当てられるスロット数を表す。
図6(B)に示すテーブル57は、「無線方式」及び「スロット当たりの無線信号処理負荷」の各項目を有する。「無線方式」の値は、信号処理に用いられる無線方式を表す。「スロット当たりの無線信号処理負荷」の値は、対応付けられた無線方式を用いて無線信号処理を行った場合のスロット当たりの負荷を表す。スロット当たりの無線信号処理負荷は、無線信号処理装置30の必要台数を計算するために利用される。
図6(C)に示すテーブル58は、「装置」及び「アドレス」の各項目を有する。「装置」の値は、基地局装置20及び無線信号処理装置30を表す。「アドレス」の値は、対応付けられている装置のアドレスを表す。
図7(A)に示すテーブル59は、「仮想化装置」、「VM」及び「起動システム」の各項目を有する。「仮想化装置」の値は、仮想化を行う物理装置を表す。「VM」の値は、当該仮想化装置の上で実行される仮想的な装置を表す。「起動システム」の値は、当該VMで起動されている装置を表す。
テーブル59では、仮想化を行う物理装置が“仮想化装置1”であり、“仮想化装置1”上で実行される仮想的な装置が“VM1−1”及び“VM1−2”であり、“VM1−1”で起動される装置が無線方式“ア”による信号処理を行う“無線信号処理装置30−1”、“VM1−2”で起動される装置が無線方式“イ”による信号処理を行う“無線信号処理装置30−1”であることが表されている。
図7(B)に示すテーブル60は、「条件」、「イベント」及び「実行対象エリア」の各項目を有する。「条件」の値は、イベントを実行する際の条件を表す。「条件」は、例えば時間帯や日付などである。「イベント」の値は、当該条件を満たす際に実行されるイベントを表す。「実行対象エリア」の値は、当該イベントが実行される対象のエリアを表す。
テーブル60では、時刻情報の分が00から10(02:00〜02:10、03:00〜03:10など)である場合には、無線方式“ア”を運転させるイベントをエリアα,エリアβ,…のエリアで実行させ、それ以外の場合(時刻情報の分が10から00(02:10〜02:00、03:10〜03:00など))の場合には、無線方式“ア”を停止させるイベントをエリアα,エリアβ,…のエリアで実行する動作を行わせることが表されている。なお、無線方式を運転させるイベントとは、テーブル56に、無線方式を運転させるエリアを追加する更新を行うことである。
図8は、実施形態における基地局装置20の機能構成を表す概略ブロック図である。
基地局装置20は、状態記憶部21、タイムテーブル記憶部22、無線周波数部23、無線信号処理部24及び制御部25を備える。
状態記憶部21は、自装置の現在の状態に関する情報を記憶する。例えば、状態記憶部21は、図9に示すように基地局装置20の現在の状態に関する情報を変数と値との組で記憶する。図9は、基地局装置20の状態記憶部21に記憶されている情報の一例を示す図である。図9に示すように、変数の具体例として、「自装置アドレス」、「選択中のエントリ」、「残りタイムスロット」及び「対向の無線信号処理装置」がある。「自装置アドレス」の値は、基地局装置20のアドレスを表す。「選択中のエントリ」の値は、基地局装置20が選択中のエントリを表す。「残りタイムスロット」の値は、当該選択中のエントリで送受信可能な残りのタイムスロット数を表す。「対向の無線信号処理装置」の値は、当該選択中のエントリで送受信する対向の無線信号処理装置30のアドレスを表す。
タイムテーブル記憶部22は、タイムテーブルを記憶する。タイムテーブル記憶部22が記憶するタイムテーブルは、制御装置10によって設定されるタイムテーブルであり、基地局装置20の動作内容を指定する情報が格納される。例えば、タイムテーブル記憶部22は、図10に示すようなタイムテーブル61を記憶する。図10は、タイムテーブルの一例を示す図である。
タイムテーブル61は、「タイムスロット」、「通信路設定時間情報」、「通信路制御情報」及び「無線周波数制御情報」の各項目を有する。「タイムスロット」の値は、タイムスロットエントリの識別情報を表す。「通信路設定時間情報」の値は、タイムスロットエントリの識別情報で示されるエントリが有効な時間(スロット数)を表す。「通信路制御情報」の値は、当該エントリにおいて基地局装置20との間でベースバンドのパケットを交換する対象となる無線信号処理装置30のアドレスを表す。「無線周波数制御情報」の値は、当該エントリにおいて基地局装置20で無線周波数部23に設定される情報を表す。「無線周波数制御情報」の一例として、例えば中心周波数及び帯域幅が挙げられる。
無線周波数部23は、空中線から受信するアナログ無線信号をデジタル無線信号に変換して無線信号処理部24へ出力する機能と、無線信号処理部24から出力されたデジタル無線信号をアナログ無線信号に変換して空中線へ送信する機能とを備える。
無線信号処理部24は、下り送信調整部241と、通信路実装部242とを備える。無線信号処理部24は、無線周波数部23から出力されるデジタル無線信号をベースバンドの上りパケットに変換して通信路実装部242を介してネットワークへ送信する機能と、ネットワークから通信路実装部242を介して受信した下りパケットを下り送信調整部241で保持する機能と、下りパケットをベースバンドからデジタル無線信号に変換して無線周波数部23へ送信する機能とを備える。
下り送信調整部241は、下りパケットの送信タイミングになるまでの間、下りパケットを一時的に保持して、保持している下りパケットの送信タイミングになると下りパケットを無線周波数部23に出力する。下り送信調整部241は、図11に示すテーブルに基づいて動作する。図11は、基地局装置20の下り送信調整部241が記憶するテーブルの一例を示す図である。図11に示すテーブル62は、「送信を行うタイムスロットのエントリ」、「パケットを送信した無線信号処理装置」及び「送信待ちパケットリスト」の各項目を有する。
「送信を行うタイムスロットのエントリ」の値は、タイムスロットに対応したエントリを検索するキーを表す。「パケットを送信した無線信号処理装置」の値は、下りパケットを送信した無線信号処理装置30のアドレスを表す。「送信待ちパケットリスト」の値は、保持しているパケットを格納するリストを表す。
下り送信調整部241は、テーブル62に基づいて、無線信号処理部24が受信した下りパケットに含まれる無線方式非依存のヘッダ部に記載された送信元アドレスに基づいて、パケットを送信した無線信号処理装置30を特定し、特定した無線信号処理装置30の無線方式に関する送信を行うタイムスロットのエントリが有効になるまでの間、テーブル62の同定した無線信号処理装置30と同一の下りパケットを受信した無線信号処理装置30が記載されたエントリに当該下りパケットを記録して保持し、特定した無線信号処理装置30の無線方式に関する送信を行うタイムスロットのエントリが有効になった際に、「送信待ち下りパケットのリスト」から先着順に下りパケットを無線周波数部23に出力する。
通信路実装部242は、ネットワーク40を介して無線信号処理装置との間で通信を行うために、無線方式非依存のヘッダ部の挿抜を行う。
制御部25は、通信制御部251、無線周波数切替部252及び通信路切替部253を備える。
通信制御部251は、無線信号処理装置30との間の通信を制御する。
無線周波数切替部252は、テーブル61の「無線周波数制御情報」に登録されている「中心周波数」や「帯域幅」を無線周波数部23に設定する。
通信路切替部253は、通信路実装部242が無線方式非依存のヘッダ部の挿抜を行えるように状態記憶部21に記憶されている「自装置アドレス」と「対向の無線信号処理装置」とを通信路実装部242に設定する。
図12は、基地局装置20と無線信号処理装置30との間でネットワーク40を介して交換されるパケットのフォーマットの一例を示す図である。
図12に示すように、パケット63は、無線方式非依存のヘッダ部、無線方式毎のヘッダ部及び無線方式毎のユーザパケット部で構成される。無線方式非依存のヘッダ部は、無線方式に依存しない情報が格納されるヘッダであり、例えば、通信路の送信先アドレス及び通信路の送信元アドレスを格納するフィールドを有する。無線方式毎のヘッダ部は、無線方式に依存する情報が格納されるヘッダであり、例えば、無線方式等を格納するフィールドを有する。無線方式毎のユーザパケット部は、ユーザパケットの送信先アドレス、ユーザパケットの送信元アドレス及びユーザパケットのペイロードを格納するフィールドを有する。
図13は、実施形態における無線信号処理装置30の機能構成を表す概略ブロック図である。
無線信号処理装置30は、状態記憶部31、タイムテーブル記憶部32、無線信号処理部33及び制御部34を備える。
状態記憶部31は、自装置の現在の状態に関する情報を記憶する。例えば、状態記憶部31は、図14に示すように無線信号処理装置30の現在の状態に関する情報を変数と値との組で記憶する。図14は、無線信号処理装置30の状態記憶部31に記憶されている情報の一例を示す図である。図14に示すように、変数の具体例として、「自装置アドレス」及びエリア毎の「選択中のエントリ」、「残りタイムスロット」がある。「自装置アドレス」の値は、無線信号処理装置30のアドレスを表す。「選択中のエントリ」の値は、タイムテーブル記憶部32が記憶するタイムテーブルの中で選択中のエントリを表す。「残りタイムスロット」の値は、当該選択中のエントリで送受信可能な残りのタイムスロット数を表す。
タイムテーブル記憶部32は、タイムテーブルを記憶する。タイムテーブル記憶部32が記憶するタイムテーブルは、制御装置10によって設定されるタイムテーブルであり、無線信号処理装置30の動作内容を指定する情報が格納される。例えば、タイムテーブル記憶部32は、図15に示すようなタイムテーブル64を記憶する。図15は、タイムテーブルの一例を示す図である。
タイムテーブル64は、「エリア」、「タイムスロット」、「通信路設定時間情報」及び「通信路制御情報」の各項目を有する。「エリア」の値は、各エリアを表す。「タイムスロット」の値は、タイムスロットエントリの識別情報を表す。「通信路設定時間情報」の値は、タイムスロットエントリの識別情報で示されるエントリが有効な時間(スロット数)を表す。「通信路制御情報」の値は、当該エントリにおいて無線信号処理装置30との間でベースバンドのパケットを交換する対象となる基地局装置20のアドレスを表す。
無線信号処理部33は、下り送信調整部331と、通信路実装部332とを備える。無線信号処理部33は、通信路実装部332を介してネットワークから受信した上りパケットに対して無線方式毎のヘッダ部を読み出して当該無線方式に関する処理を行い、外部へ送信する機能と、外部から受信した下りパケットを下り送信調整部331で保持する機能と、通信路実装部332を介して下りパケットをネットワークへ送信する機能とを備える。
下り送信調整部331は、下りパケットの送信タイミングになるまでの間、下りパケットを一時的に保持して、保持している下りパケットの送信タイミングになると下りパケットを、通信路実装部332を介して基地局装置20に送信する。下り送信調整部331は、図16に示すテーブルに基づいて動作する。図16は、無線信号処理装置30の下り送信調整部331が記憶するテーブルの一例を示す図である。図16に示すテーブル65は、「エリア」、「送信を行うタイムスロットのエントリ」、「パケットの送信先基地局装置」及び「送信待ちパケットリスト」の各項目を有する。
「エリア」の値は、各エリアとの対応付けを検索するキーを表す。「送信を行うタイムスロットのエントリ」の値は、タイムスロットに対応したエントリを検索するキーを表す。「パケットの送信先基地局装置」の値は、当該タイムスロットのエントリにおいてパケットの送信先となる基地局装置20のアドレスを表す。「送信待ちパケットリスト」の値は、保持しているパケットを格納するリストを表す。
下り送信調整部331は、テーブル65に基づいて、無線信号処理部33が受信した下りパケットに記載された無線方式毎のユーザパケット部のユーザパケットの送信先アドレスと送信元アドレスとに基づいて、パケットの送信先となる基地局装置20を既存技術によって決定し、当該パケットの送信先の基地局装置20に送信を行うタイムスロットのエントリが有効になった際に、「送信待ちパケットのリスト」から先着順に下りパケットを送信先の基地局装置20に通信路実装部332を介して送信する。
通信路実装部332は、ネットワーク40を介して基地局装置20との間で通信を行うために、無線方式非依存のヘッダ部の挿抜を行う。
制御部34は、通信制御部341及び通信路切替部342を備える。
通信制御部341は、制御装置10との間で制御通信を行う。
通信路切替部342は、通信路実装部332が無線方式非依存のヘッダ部の挿抜を行えるように状態記憶部31に記憶されている「自装置アドレス」を通信路実装部332に設定する。
図17は、制御装置10の処理の流れを示すフローチャートである。図17に示すフローチャートを開始するイベントは、無線方式のエリア追加と、タイムスロット増減判定処理とである。
無線方式のエリア追加のイベントは、無線インフラ事業者が、手動によってテーブル56に無線方式のエリアを追加する操作を実行するか、もしくは、テーブル60の「条件」に一致したイベントの実行によって無線方式の運転のイベントが実行されることで、テーブル56に無線方式のエリアが追加されるか、のいずれかによって発生する。無線方式のエリア追加のイベントが発生すると、通信部11は、無線方式のエリア追加に必要な情報(例えば、対象となる「無線方式」、追加される「エリア」、使用する「通信路設定時間情報」)を受信する(ステップS101)。
タイムテーブル制御部13は、受信した情報に基づいて、受信した無線方式とエリアと通信路設定時間情報を記載したエントリをテーブル56に追加する(ステップS102)。その後、タイムテーブル制御部13は、当該無線方式の無線信号処理装置30として必要なリソース量を計算(全エリアで使用するスロットの合計値などから算出)する(ステップS103)。タイムテーブル制御部13は、無線信号処理装置30の追加が必要か否かをテーブル53と、テーブル57とに基づいて判定する(ステップS104)。
無線信号処理装置30の追加が必要である場合(ステップS104−YES)、タイムテーブル制御部13は当該無線方式の無線信号処理装置を必要なリソース量を充足させるだけ起動(無線信号処理装置がVMならば仮想化装置上に起動)する(ステップS105)。タイムテーブル制御部13は、ステップS105の処理の後、又は、無線信号処理装置30の追加が必要ではない場合(ステップS104−NO)、テーブル52の当該エリアのエントリに当該無線方式のタイムスロットを「通信路設定時間情報」に基づいて追加する(ステップS106)。なお、タイムテーブル制御部13は、ステップS104の処理において、無線信号処理装置30の追加が必要ではない場合であって、かつ、無線信号処理のリソース量に応じて動作させておくべき無線信号処理装置の台数が多い場合には、不要な無線信号処理装置の動作を停止する。
タイムテーブル制御部13は、テーブル51の当該エリアにおけるエントリを取り出し、当該エントリの基地局装置20と、当該エントリの位相の値だけテーブル52の当該エリアのエントリのタイムスロットの位相をずらした結果とを、テーブル53のエントリとしてそれぞれ追加する(ステップS107)。そして、通信部11は、テーブル53の各エントリを取り出し、各エントリの基地局装置20に対して当該エントリのタイムスロットを設定するための情報を送信する(ステップS108)。
タイムスロット増減判定処理のイベントは、定期的に実行される。タイムスロット増減判定処理のイベントが発生すると、通信制御部12は、各無線方式の無線信号処理装置30からエリアごとのトラフィック情報を取得する(ステップS109)。そして、タイムテーブル制御部13は、各エリアのトラフィック量から各エリアの必要タイムスロット数を算出する(ステップS110)。なお、トラフィック量から各エリアの必要タイムスロット数を算出する方法としては、例えば端末数やトラフィック量と必要タイムスロット数との関係式などと統計データとを組み合わせるなどの方法などがある。タイムテーブル制御部13は、算出した必要タイムスロット数に基づいて、各エリアのタイムスロット増減の要否を判定する(ステップS111)。
各エリアのタイムスロット増減の要否を判定した結果、増減要である場合(ステップS111−増減要)、タイムテーブル制御部13はテーブル56における当該無線方式と当該エリアに該当するエントリの通信路設定時間情報に増減されたタイムスロットの値を反映する処理を実施した後(ステップS112)、ステップS103以降の処理を実行する。
一方、増減否である場合(ステップS111−増減否)、制御装置10は図17の処理を終了する。
図18は、基地局装置20における送受信処理の流れを示すフローチャートである。
基地局装置20は、下り送信処理と、上り送信処理とをそれぞれ並行して実行する。下り送信処理では、下り送信調整部241は、テーブル62に登録されているエントリのうち、「送信を行うタイムスロットのエントリ」の値が状態記憶部21に記憶されている「選択中のエントリ」の値と一致するエントリに対応するレコードを選択する。下り送信調整部241は、選択したレコードの「送信待ちパケットのリスト」として保持されている先頭のパケットを取り出す。通信路実装部242は、取り出されたパケットから「無線方式非依存のヘッダ部」を除去して無線周波数部23に出力する(ステップS201)。
無線周波数切替部252は、テーブル61に登録されているエントリのうち、状態記憶部21に記憶されている「選択中のエントリ」の値と一致するエントリに対応するレコードを選択する。無線周波数切替部252は、選択したレコードの「無線周波数制御情報」の中心周波数及び帯域幅を無線周波数部23に設定する。無線周波数部23は、下り送信調整部241から出力されたパケットを送信する。
基地局装置20は、処理経過時間の判定により1スロット分の処理時間が経過するまで下り送信処理を繰り返し実行する(ステップS202)。なお、1スロット分の時間で複数パケットが処理されても良い。
上り送信処理では、通信路実装部242は、無線周波数部23から出力された信号に対して、「無線方式非依存のヘッダ部」を付与し、付与したヘッダ部の「通信路の送信先アドレス」のフィールドに、状態記憶部21に記憶されている「対向の無線信号処理装置」で示されるアドレスを格納する。また、通信路実装部242は、付与したヘッダ部の「通信路の送信元アドレス」のフィールドに、状態記憶部21に記憶されている「自装置アドレス」で示されるアドレスを格納する(ステップS203)。
基地局装置20は、処理経過時間の判定により1スロット分の処理時間が経過するまで上り送信処理を繰り返し実行する(ステップS204)。なお、1スロット分の時間で複数パケットが処理されても良い。
1スロット分の処理時間が経過すると、通信制御部251は状態記憶部21に記憶されている「残りタイムスロット」の値を減算する(ステップS205)。その後、通信制御部251は、残りタイムスロットの値を判定する(ステップS206)。残りタイムスロットの値が“0”ではない場合(ステップS206−NO)、基地局装置20はステップS201以降の処理を実行する。
一方、残りタイムスロットの値が“0”である場合(ステップS206−YES)、通信制御部251はテーブル61に登録されているエントリのうち「タイムスロット」の値が、状態記憶部21に記憶されている「選択中のエントリ」の値と一致するエントリの次のエントリ(次のエントリがない場合には最初のエントリ)を選択し、当該エントリの「タイムスロット」の値と「通信路設定時間情報」の値と「対向の無線信号処理装置」の値をそれぞれ、状態記憶部21に記憶されている「選択中のエントリ」の値と「残りタイムスロット」の値と「対向の無線信号処理装置」の値に格納することによって値を更新する(ステップS207)。その後、次のタイムスロットのエントリにおける送受信処理が行われる。
図19は、無線信号処理装置30における送受信処理の流れを示すフローチャートである。
無線信号処理装置30は、下り送信処理と、上り送信処理とをそれぞれ並行して実行する。下り送信処理では、下り送信調整部331は、下り送信系処理では、テーブル65に登録されているエントリのうち、「送信を行うタイムスロットのエントリ」の値が状態記憶部31に記憶されている「選択中のエントリ」の値と一致するエントリに対応するレコードを選択する。下り送信調整部331は、選択したレコードの「送信待ちパケットのリスト」として保持されている先頭のパケットを取り出す。通信路実装部332は、取り出されたパケットに「無線方式非依存のヘッダ部」を付与し、付与したヘッダ部の「通信路の送信先アドレス」のフィールドに、エントリの「パケットの送信先基地局装置」で示されるアドレスを格納する。また、下り送信調整部331は、付与したヘッダ部の「通信路の送信元アドレス」のフィールドに、状態記憶部31に記憶されている「自装置アドレス」で示されるアドレスを格納する(ステップS301)。
無線信号処理装置30は、処理経過時間の判定により1スロット分の処理時間が経過するまで、下り送信処理を繰り返し実行する(ステップS302)。なお、1スロット分の時間で複数パケットが処理されても良い。
上り送信処理では、通信路実装部332は、ネットワーク40を介して受信されたパケットから「無線方式非依存のヘッダ部」を除去し、無線方式毎の処理を施して無線通信システム100の外部にパケットを送信する(ステップS303)。
無線信号処理装置30は、処理経過時間の判定により1スロット分の処理時間が経過するまで、上り送信処理を繰り返し実行する(ステップS304)。なお、1スロット分の時間で複数パケットが処理されても良い。
1スロット分の処理時間が経過すると、通信制御部341は状態記憶部31に記憶されている「残りタイムスロット」の値を減算する(ステップS305)。その後、通信制御部通信制御部341は、残りタイムスロットの値を判定する(ステップS306)。残りタイムスロットの値が“0”ではない場合(ステップS306−NO)、無線信号処理装置30はステップS301以降の処理を実行する。
一方、残りタイムスロットの値が“0”である場合(ステップS306−YES)、通信制御部341はテーブル64に登録されているエントリのうち「タイムスロット」の値が、状態記憶部31に記憶されている「選択中のエントリ」の値と一致するエントリの次のエントリ(次のエントリがない場合には最初のエントリ)を選択し、当該エントリの「タイムスロット」の値と「通信路設定時間情報」の値をそれぞれ、状態記憶部31に記憶されている「選択中のエントリ」の値と「残りタイムスロット」の値に格納することによって値を更新する(ステップS307)。その後、次のタイムスロットのエントリにおける送受信処理が行われる。
以上のように構成された無線通信システム100によれば、制御装置10が、同一の無線信号処理装置30を利用する複数の基地局装置20それぞれと、無線信号処理装置30との間で通信路を確立する時刻の重なりが互いに少なくなるように制御することによって、複数の基地局装置20が1台の無線信号処理装置30を共有することができ、基地局装置20における無線信号処理部24のリソースを増加すること無く、無線方式を変更するための無通信時間を短縮することが可能になる。
また、制御装置10が、同一の無線信号処理装置30を利用する複数の基地局装置20間で無線信号処理装置30との間で通信路を確立する時刻の重なりが互いに少なくなるように制御することによって、無線信号処理装置30への負荷の集中、例えば、複数の基地局装置20が同一時刻に同一の無線方式を利用することで、1台の無線信号処理装置30に高い処理能力が求められる状態を防ぐことができる。また、トラフィックを処理するために無線信号処理装置30が消費するリソースを必要最低限にすることができる。
また、基地局装置20は、複数の無線信号処理装置30のそれぞれから受信した信号を、無線周波数部23に送信するタイミングを記憶するタイムテーブル61(第一のタイムテーブル)と、複数の無線信号処理装置30のそれぞれから受信した信号を、受信した無線信号処理装置30もしくは当該無線信号処理装置30に対応する無線方式と関連付けて記憶し、記憶された信号をタイムテーブル61に従って無線周波数部23に送信する機能とを備えることにより、基地局装置20にてパケット損失が発生することを防止することができる。
また、無線信号処理装置30は、一以上の基地局装置20へ信号を送信するタイミングを記憶するタイムテーブル64と、外部から受信した下りパケットを、送信先となる基地局装置20に関連付けて記憶し、送信タイミングまで保持する機能とを備えることにより、無線信号処理装置30にてパケット損失が発生することを防止することができる。
また、制御装置10が、同一の無線信号処理装置30を利用する複数の基地局装置20間で当該無線信号処理装置との間で通信路を確立する時刻の重なりが互いに少なくなるようにテーブル53を作成し、無線信号処理の処理負荷量によって起動させる無線信号処理装置30の数量を決定し、無線信号処理装置30を起動もしくは停止する機能と、各無線方式の端末接続数とトラフィック状況とのいずれかに基づいて、各エリアの各無線方式に割り当てるタイムスロットを増減させる機能とを備えることにより、トラフィックを処理するために無線信号処理装置30にて消費するリソースを必要最低限にすることができる。
上述した実施形態における制御装置10、基地局装置20及び無線信号処理装置30をコンピュータで実現するようにしてもよい。その場合、この機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによって実現してもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含んでもよい。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよく、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよく、FPGA(Field Programmable Gate Array)等のプログラマブルロジックデバイスを用いて実現されるものであってもよい。
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
10…制御装置, 11…通信部, 12…通信制御部, 13…タイムテーブル制御部, 14…記憶部, 20(20−1〜20−M)…基地局装置, 21…状態記憶部, 22…タイムテーブル記憶部, 23…無線周波数部, 24…無線信号処理部, 241…下り送信調整部, 242…通信路実装部, 25…制御部, 251…通信制御部, 252…無線周波数切替部, 253…通信路切替部, 30(30−1〜30−N)…無線信号処理装置, 31…状態記憶部, 32…タイムテーブル記憶部, 33…無線信号処理部, 331…下り送信調整部, 332…通信路実装部, 34…制御部, 341…通信制御部, 342…通信路切替部, 40…ネットワーク

Claims (6)

  1. 複数の基地局装置と、複数の無線方式のそれぞれに対応する信号処理を行う複数の無線信号処理装置と、前記基地局装置及び前記無線信号処理装置における信号の送信タイミングを制御する制御装置とを備える無線通信システムにおける無線通信方法であって、
    前記制御装置が、同一の無線信号処理装置を利用する複数の基地局装置それぞれと、前記無線信号処理装置との間で通信路を確立する時刻の重なりが少なくなるように、通信を行う前記基地局装置と前記無線信号処理装置との組み合わせを所定の時間毎に決定する決定ステップを有し、
    前記基地局装置と、前記無線信号処理装置とが、決定された前記通信路の組み合わせと、各基地局装置の無線周波数と、各基地局装置の無線帯域幅とのいずれか又は全てを時間の経過によって切り替えることによって通信を行う無線通信方法。
  2. 前記制御装置が、無線信号処理の処理負荷量に基づいて起動させる前記無線信号処理装置の台数を決定し、決定した台数に応じて前記無線信号処理装置を起動又は停止する、請求項1に記載の無線通信方法。
  3. 前記基地局装置が、前記無線信号処理装置のそれぞれから受信した信号を外部に送信する無線周波数部に対して、前記信号を出力するタイミングを記憶する第一のタイムテーブルに従って、前記無線信号処理装置のそれぞれから受信した信号を、前記無線周波数部を介して外部に送信する、請求項1又は2に記載の無線通信方法。
  4. 前記無線信号処理装置が、外部から受信した信号と、前記信号の送信先となる基地局装置とを関連付けて記憶し、前記信号の送信先となる基地局装置へ送信するタイミングになると保持している前記信号を送信先となる基地局装置に送信する、請求項1から3のいずれか一項に記載の無線通信方法。
  5. 複数の基地局装置と、複数の無線方式のそれぞれに対応する信号処理を行う複数の無線信号処理装置と、前記基地局装置及び前記無線信号処理装置における信号の送信タイミングを制御する制御装置とを備える無線通信システムにおける制御装置であって、
    同一の無線信号処理装置を利用する複数の基地局装置それぞれと、前記無線信号処理装置との間で通信路を確立する時刻の重なりが少なくなるように、通信を行う前記基地局装置と前記無線信号処理装置との組み合わせを所定の時間毎に決定する決定部と、
    前記基地局装置と、前記無線信号処理装置とが、決定された前記通信路の組み合わせと、各基地局装置の無線周波数と、各基地局装置の無線帯域幅とのいずれか又は全てを時間の経過によって切り替えて通信を行うように指示するテーブルを生成するテーブル生成部と、
    生成された前記テーブルに基づく制御情報を、前記基地局装置と、前記無線信号処理装置とに設定することによって前記信号の送信タイミングを制御する制御部と、
    を備える制御装置。
  6. 複数の基地局装置と、複数の無線方式のそれぞれに対応する信号処理を行う複数の無線信号処理装置と、前記基地局装置及び前記無線信号処理装置における信号の送信タイミングを制御する制御装置とを備える無線通信システムであって、
    前記制御装置は、同一の無線信号処理装置を利用する複数の基地局装置それぞれと、前記無線信号処理装置との間で通信路を確立する時刻の重なりが少なくなるように、通信を行う前記基地局装置と前記無線信号処理装置との組み合わせを所定の時間毎に決定する決定部、
    を備え、
    前記基地局装置と、前記無線信号処理装置とが、決定された前記通信路の組み合わせと、各基地局装置の無線周波数と、各基地局装置の無線帯域幅とのいずれか又は全てを時間の経過によって切り替えることによって通信を行う無線通信システム。
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