JP6966359B2 - 油性固形化粧料 - Google Patents
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Description
(a)HLBが9〜15の範囲である、ポリオキシエチレン基を有する脂肪酸グリセリル
(b)融点が61〜75℃のパラフィン
(c)表面処理された酸化チタン
(d)20℃で液状の炭化水素油
を含有する油性固形化粧料であって、使用時に溶解させたものを肌に塗布して用いる油性固形化粧料に関するものである。
HLB=(Σ無機性値/Σ有機性)×10
ここで、Σ無機性値/Σ有機性は、IOB(Inorganic−Organicbalance)と呼ばれ、各種原子及び官能基毎に設定された「無機性値」、「有機性値」に基づいて、界面活性剤等の有機化合物を構成する原子及び官能基の「無機性値」、「有機性値」を積算することにより算出することができる(甲田善生著、「有機概念図−基礎と応用−」、11〜17頁、三共出版、1984年発行参照)。
本発明においては、特に限定されるものではないが、これらのPOE鎖が5モルのものが好ましく、脂肪酸はモノステアリン酸が好ましく、POE鎖が5モルであり脂肪酸がモノステアリン酸である組み合わせが最も好ましい。本発明においてはこれらのHLBが9〜15の範囲である脂肪酸POEグリセリルの一種又は二種以上を、適宜組み合わせて用いることができる。特に好ましくは、モノステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル(5E.O.)である。市販品としては、ニッコールTMGS−5V(日光ケミカルズ社製)等が挙げられる。
表1〜3に示す各処方により、成分1〜成分23を70℃で加熱・混合・撹拌することで均一溶解し、容器に充填して油性固形化粧料を得た。
イ.べたつきのなさ
ロ.なめらかな伸び広がり
ハ.洗い流し
ニ.製膜性.
イ、ロ、ハについて(官能評価)
各試料について専門パネル20名が皮膚に塗布した時に感じる、べたつきのなさ、伸び広がり、洗い流しをパネル各人が下記絶対評価にて5段階に評価し評点を付け、各試料ごとにパネル全員の評点合計から、その平均値を算出し、下記4段階判定基準により判定した。
絶対評価基準
(評点):(評価)
5点:べたつきが非常にないと感じる
4点:べたつきがないと感じる
3点:普通
2点:べたつきがあると感じる
1点:べたつきが非常にあると感じる
4段階判定基準
(判定):(評点の平均点)
◎ :4点を超える :非常に良好
○ :3点を超え、4点以下 :良好
△ :2点を超え、3点以下 :やや不良
× :2点以下 :不良
絶対評価基準
(評点):(評価)
5点:なめらかな伸び広がりを強く感じる
4点:なめらかな伸び広がりを感じる
3点:普通
2点:伸び広がりをあまり感じない
1点:伸び広がりを感じない
4段階判定基準
(判定):(評点の平均点)
◎ :4点を超える :非常に良好
○ :3点を超え、4点以下 :良好
△ :2点を超え、3点以下 :やや不良
× :2点以下 :不良
絶対評価基準
(評点):(評価)
油性固形化粧料を塗布後、水で洗い流した際に、
5点:洗い流しが非常に良好である
4点:洗い流しが良好である
3点:普通
2点:洗い流しがあまり良好でない
1点:洗い流しが良好でない
4段階判定基準
(判定):(評点の平均点)
◎ :4点を超える :非常に良好
○ :3点を超え、4点以下 :良好
△ :2点を超え、3点以下 :やや不良
× :2点以下 :不良
二について(製膜性)
各試料30gを加熱溶解したのち、ガラス板にブラシで塗布したのち、塗布された膜の状態を目視で観察し、下記5段階判定基準により判定した。ここでの「良好である」ことの意味合いは、塗布膜にひび割れ等がなく、一枚膜で綺麗にはがすことができる状態の事を指す。
絶対評価基準
(評点):(評価)
油性固形化粧料を塗布した後の膜の状態が、
5点:非常に良好である
4点:良好である
3点:普通
2点:あまり良好でない
1点:良好でない
4段階判定基準
(判定):(評点の平均点)
◎ :4点を超える :非常に良好
○ :3点を超え、4点以下 :良好
△ :2点を超え、3点以下 :やや不良
× :2点以下 :不良
一方、HLB9〜15の範囲から外れる脂肪酸ポリオキシエチレングリセリルを用いた比較品1では、洗い流し、なめらかな伸び広がりに優れる油性固形化粧料を調製することができなかった。また、HLB9〜15の範囲から外れる脂肪酸ポリオキシエチレングリセリルを用いた比較品2では製膜性が悪かった。成分(b)がミツロウである比較品3では、製膜性に優れる油性固形化粧料を調製することができなかった。成分(b)がポリエチレンワックスである比較品4では、べたつかない感触、なめらかな伸び広がり、製膜性に優れる油性固形化粧料が得られなかった。成分(c)が表面処理されていない酸化チタンである比較品5では、なめらかな伸び広がり、製膜性に優れる油性固形化粧料が得られなかった。成分(d)としてワセリンを含有する比較品6は、べたつきのなさ、なめらかな伸び広がりに満足のいく品質が得られず、洗い流しに優れる油性固形化粧料が得られなかった。また、成分(d)がエチルヘキサン酸セチルである比較品7は、製膜性に優れる油性固形化粧料が得られず、べたつきのなさについても満足のいく品質が得られなかった。
以上の検討結果から、本発明品である成分(a)〜成分(d)の各成分を適切に組み合わせることによりべたつきのなさ、塗布時の伸び広がり、洗い流し、製膜性に優れる使用時に溶解させたものを肌に塗布して用いる油性固形化粧料を得ることができることが示された。
(成分) (%)
1.モノステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル(5.E.O.) 残量
2.パラフィン(融点70℃) 32
3.水酸化アルミニウム2%被覆酸化チタン(平均粒子径100nm) 3
4.スクワラン 1
5.植物性スクワラン 2
6.ホホバ油 1
7.デカメチルシクロペンタシロキサン 1
8.アスタキサンチン 0.01
9.天然ビタミンE 0.01
10.エタノール 1
11.グリチルレチン酸ステアリル 0.1
12.L−メントール 0.01
13.香料 0.01
成分1〜成分13を70℃で加熱・混合・撹拌することで均一溶解し、油性固形化粧料を得た。
Claims (5)
- 次の成分(a)〜(d);
(a)HLBが9〜15の範囲である、ポリオキシエチレン基を有する脂肪酸グリセリル
(b)融点が61〜75℃のパラフィン
(c)表面処理された酸化チタン
(d)20℃で液状の炭化水素油
を含有する油性固形化粧料であって、使用時に溶解させ肌に塗布して用いる油性固形化粧料。 - 前記成分(c)が、水酸化アルミニウム、トリエトキシカプリリルシラン、パーフルオロオクチルトリエトキシシラン、ジメチコンから選ばれる表面処理剤で処理された酸化チタンである請求項1記載の油性固形化粧料。
- 前記成分(a)の脂肪酸の炭素数が8〜18である請求項1又は2記載の油性固形化粧料。
- 前記成分(b)及び成分(c)の含有質量割合(b)/(c)が、3〜20の範囲である請求項1〜3の何れかの項記載の油性固形化粧料。
- さらに成分(e)として、融点76〜82℃の油を含有する請求項1〜4の何れかの項記載の油性固形化粧料。
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