JP6964459B2 - 管継手カバーおよび枝管カバー - Google Patents

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Description

この発明は管継手カバーおよび枝管カバーに関し、特にたとえば、本管部と枝管部とを有する管継手の外側面を被覆する、管継手カバーおよび枝管カバーに関する。
従来、給排水管路に用いられる集合管などの管継手には、遮音および保温などを目的として、カバーを取り付けることが行われている。たとえば、特許文献1には、従来の管継手カバーの一例が開示される。
特許文献1の集合管用遮音カバー(管継手カバー)は、集合管の本管部の外側面に装着される上部カバー(本管カバー)と、集合管の枝管部の外側面に装着される枝管接続部用カバー(枝管カバー)とを備える。上部カバーは、枝管部を挿通可能な挿通部を切断操作によって現出するための挿通部形成用の切断位置指示印(切断ガイド部)を有している。この切断位置指示印は、外形寸法の異なる複数種の環状の切断位置指示線によって構成される。一方、枝管接続部用カバーは、横長矩形の帯状に形成され、その内部には板金製の姿勢保持枠体が設けられる。
特開2010−236688号公報
特許文献1の技術では、上部カバーを管継手の本管部に装着する際には、施工現場において、挿通部形成用の切断位置指示印を切断操作することによって、挿通部を形成する。しかし、この切断操作は容易ではなく、操作ミスによって挿通部の形が歪になってしまったり、切断位置指示線を間違えて大きな挿通部を形成してしまったりする場合がある。このような場合、上部カバーを本管部に装着したときに、挿通部の内周面と枝管部の外周面との間に大きな隙間が生じる状態、つまり枝管部の基端部分において本管部が大きく露出した状態となって、枝管接続部用カバーを枝管部に装着しても、本管部の露出が残ってしまう恐れがある。たとえば、枝管接続部用カバーの吸音層(グラスウールフェルト)の厚みを大きくすれば、この本管部の露出を覆うことは可能であるが、これでは部材量が増える上、吸音層の露出が大きくなり、見た目も悪くなってしまう。
それゆえに、この発明の主たる目的は、新規な、管継手カバーおよび枝管カバーを提供することである。
この発明の他の目的は、枝管部の基端部分における本管部の露出を残すことなく、管継手を適切に被覆することができる、管継手カバーおよび枝管カバーを提供することである。
第1の発明は、本管部と枝管部とを有する管継手の外側面を被覆する管継手カバーであって、所定サイズの枝管部を挿通可能な1または複数の開口部を有し、枝管部を除いて本管部の外側面に装着される本管カバーと、枝管部の外側面に巻き付けて装着される枝管カバーとを備え、枝管カバーは、所定サイズの枝管部の外周長に応じた長さを有し、枝管部の外側面に巻き付けたときに当該枝管部の基端側が径大な略円錐台形状となる湾曲帯状に形成され、枝管カバーを所定サイズよりも径小の枝管部の外周長に応じた長さに切断して当該所定サイズよりも径小の当該枝管部の外側面に巻き付けた場合でも、当該枝管カバーの基端側によって開口部における本管部の露出部分を被覆可能である、管継手カバーである。
第1の発明では、管継手カバーは、本管カバーと枝管カバーとを備え、本管部と枝管部とを有する管継手の外側面を被覆する。本管カバーは、所定サイズの枝管部を挿通可能な1または複数の開口部を有する。枝管カバーは、所定サイズの枝管部の外周長に応じた長さを有する帯状体であって、枝管部の外側面に巻き付けて装着したときに、枝管部の基端側が径大な略円錐台形状となる円弧状に湾曲した湾曲帯状に形成される。そして、枝管カバーは、所定サイズよりも径小の枝管部の外周長に応じた長さに切断してその枝管部の外側面に巻き付けた場合でも、その基端側によって開口部における本管部の露出部分を被覆可能である。
第1の発明によれば、枝管カバーが略円錐台形状となる湾曲帯状に形成されるので、本管カバーを本管部に装着した状態で、枝管部の基端部分において本管部が大きく露出していても、枝管カバーによって本管部の露出部分を適切に被覆することができる。したがって、枝管部の基端部分における本管部の露出を残すことなく、管継手を適切に被覆することができる。
また、枝管カバーは、所定サイズの枝管部と、その所定サイズよりも径小の枝管部とを含む複数種類の枝管部に対して適用可能である。このため、枝管部のサイズ毎に枝管カバーを用意する必要がなく、枝管カバーの品揃え点数を少なくすることができる。したがって、枝管カバー、延いては管継手カバーの製造コストを低減できる。
第2の発明は、第1の発明に従属し、枝管カバーは、所定サイズよりも径小の枝管部に当該枝管カバーを取り付けるときに、当該枝管部の外周長に応じた長さに切断するための目印となる長さ調整用の切断ガイド部を備える。
第2の発明によれば、作業者は、長さ調整用の切断ガイド部を目安とすることによって、枝管カバーの長さ調整を正確かつ容易に行うことができる。
の発明は、第1または第2の発明に従属し、本管カバーは、所定サイズの枝管部を挿通可能な1または複数の開口部を切断操作によって追加で形成するための目印となる開口部形成用の切断ガイド部を有する。
の発明によれば、本管カバーを切断加工して開口部を形成する作業負担は生じるが、管継手の構成に合わせて開口部を形成できるので、本管カバーの汎用性が高まる。
の発明は、第の発明に従属し、開口部形成用の切断ガイド部には、破線状に切り込みが形成されている。
の発明によれば、本管カバーを切断加工して開口部を形成する作業が容易となる。
の発明は、本管部と枝管部とを有する管継手の枝管部の外側面を被覆する枝管カバーであって、所定サイズの枝管部の外周長に応じた長さを有し、枝管部の外側面に巻き付けたときに当該枝管部の基端側が径大であってかつ上側に傾斜面を有する円錐台形状となる湾曲帯状に形成される、枝管カバーである。
の発明では、枝管カバーは、管継手の枝管部の外側面を被覆するカバーであって、管継手の本管部の外側面を被覆する本体カバーと共に用いられる。この枝管カバーは、所定サイズの枝管部の外周長に応じた長さを有する帯状体であって、枝管部の外側面に巻き付けて装着したときに、枝管部の基端側が径大であってかつ上側に傾斜面を有する円錐台形状となる円弧状に湾曲した湾曲帯状に形成される。
の発明によれば、枝管カバーが上側に傾斜面を有する円錐台形状となる湾曲帯状に形成されるので、本管カバーを本管部に装着した状態で、枝管部の基端部分において本管部が大きく露出していても、枝管カバーによって本管部の露出部分を適切に被覆することができる。したがって、枝管部の基端部分における本管部の露出を残すことなく、管継手を適切に被覆することができる。
また、この枝管カバーは、所定サイズの枝管部と、その所定サイズよりも径小の枝管部とを含む複数種類の枝管部に対して適用可能である。このため、枝管部のサイズ毎に枝管カバーを用意する必要がなく、枝管カバーの品揃え点数を少なくすることができる。したがって、枝管カバーの製造コストを低減できる。
第6の発明は、第5の発明に従属し、基端側の端面に2つの突出部を有する。
この発明によれば、枝管カバーが略円錐台形状となる湾曲帯状に形成されるので、本管カバーを本管部に装着した状態で、枝管部の基端部分において本管部が大きく露出していても、枝管カバーによって本管部の露出部分を適切に被覆することができる。したがって、枝管部の基端部分における本管部の露出を残すことなく、管継手を適切に被覆することができる。
この発明の上述の目的、その他の目的、特徴および利点は、図面を参照して行う後述の実施例の詳細な説明から一層明らかとなろう。
(A)はこの発明の一実施例である管継手カバーを管継手に取り付けた様子を示す斜視図であり、(B)はその平面図である。 図1の管継手カバーが備える本管カバーの吸音層側の面を正面とした正面図である。 図2の本管カバーを示す右側面図である。 図2の本管カバーを示す平面図である。 図1の管継手カバーが備える枝管カバーの遮音層側の面を正面とした正面図である。 図5の枝管カバーを示す右側面図である。 枝管カバーの機能を説明するための図解図である。 図1の管継手カバーの装着方法を説明するための図解図であって、管継手カバーを未装着状態の管継手を示す。 図1の管継手カバーの装着方法を説明するための図解図であって、本管カバーを管継手に装着した様子を示す。 図1の管継手カバーの装着方法を説明するための図解図であって、本管カバーおよび枝管カバーを管継手に装着した様子を示す。 枝管カバーの他の一例を示す図解図である。 図11の枝管カバーを備える管継手カバーを管継手に取り付けた様子を示す図解図である。 本管カバーの他の一例を示す図解図である。 本管カバーのさらに他の一例を示す図解図である。 本管カバーのさらに他の一例を示す図解図である。 本管カバーのさらに他の一例を示す図解図である。 本管カバーのさらに他の一例を示す図解図である。 この発明の他の実施例である管継手カバーを管継手に取り付けた様子を示す図解図である。 枝管カバーのさらに他の一例を示す図解図である。
図1を参照して、この発明の一実施例である管継手カバー10は、本管カバー12および枝管カバー14を備え、主に防音および保温を目的として、給排水管路などに用いられる管継手100の外側面を被覆する。
管継手カバー10が適用される管継手100は、本管部102と枝管部104とを備えるものであれば、その材質および構造などは特に限定されないが、この実施例では、床スラブ110を貫通するように設けられる鋳鉄製の排水集合管であることを想定して説明する。具体的には、管継手100は、排水本管112と接続されてその一部を構成する縦管状の本管部102と、本管部102の側壁から横方向に分岐する3つの枝管部(枝管受口)104とを有する。枝管部104には、排水横枝管114が接続される。また、3つの枝管部104のうち、対向する2つの枝管部104は、呼び径75mmの排水横枝管114が接続される呼び径75mm用の枝管部であり、その間に形成される枝管部104は、呼び径50mmの排水横枝管114が接続される呼び径50mm用の枝管部であるものとする。
以下、管継手カバー10の構成について具体的に説明する。図1に示すように、管継手カバー10は、本管カバー12と枝管カバー14とを含む。本管カバー12は、枝管部104を除いて本管部102の外側面に装着されるカバーであり、この実施例では、本管部102のうち、床スラブ110よりも上方に突出する部分を被覆する。一方、枝管カバー14は、各枝管部104の外側面に個別に装着されるカバーである。この実施例では、管継手100が3つの枝管部104を有するので、3つの枝管カバー14が用いられる。
図2−図4に示すように、本管カバー12は、グラスウールおよび軟質ポリウレタンフォーム等の吸音材によって形成される厚手の吸音層20と、軟質塩化ビニルおよび高比重アスファルト等の遮音材によって形成される薄手の遮音層22とを有し、全体として矩形帯状に形成される。吸音層20と遮音層22とを一体化する方法は、接着等の公知の方法を適宜用いるとよく、特に限定されないが、この実施例では、縫製糸(図示せず)を用いて吸音層20と遮音層22とを縫い合わせている。後述するように、本管カバー12を本管部102に装着する際には、吸音層20側が内側となるように、本管部102の外側面に本管カバー12が略円筒状に巻き付けられる。なお、吸音層20は、断熱層としても機能する。
吸音層20の長手方向の長さは、本管部102の外周長に応じた長さに設定され、その幅(縦幅)は、本管部102が床スラブ110の上面から突出する長さに応じた長さに設定される。一方、遮音層22は、吸音層20よりも一回り大きく形成され、遮音層22の一方端部および上端部は、吸音層20よりも側方および上方に延出している。つまり、本管カバー12は、その一方端部および上端部において、遮音層22によって形成される単層部分を有する。
遮音層22の上端部(つまり本管カバー12の上端部)には、縦方向に直線状に延び、かつ横方向に所定間隔で並ぶ複数の切り込み(スリット)24が形成される。このような切込み24を有することで、本管カバー12は、本管部102の上端の段差状に縮径する部分にも適切に追従できる。また、本管カバー12には、本管カバー12を本管部102の外側面に巻き付けた状態で固定保持するための固定部として、面ファスナが設けられる。具体的には、遮音層22の他端部の表面(吸音層20と反対側の面)には、ループ状に起毛した矩形状のループ面26aが設けられ、遮音層22の一方端部の裏面には、フック状に起毛した矩形状のフック面26bが設けられる。
そして、本管カバー12の下端部には、枝管部104を挿通させるための開口部28が形成される。この実施例では、管継手100が3つの枝管部104を有するので、各枝管部104と対応する位置に、3つの開口部28が形成される。各開口部28は、略円形に形成され、その下端部には、枝管部104を側方から嵌め込むための切欠き28aが形成される。また、各開口部28の大きさは、所定サイズの枝管部104を挿通可能な大きさに設定される。この際、各開口部28は、この本管カバー12(延いては管継手カバー10)が適用され得る管継手100が備える枝管部104のうち、最大径の枝管部104に合わせた一律の大きさに形成されることが好ましい。この実施例では、管継手100は、呼び径75mm用と呼び径50mm用の枝管部104を有するが、本管カバー12の各開口部28は、呼び径75mm用の枝管部104を挿通可能な大きさに形成されている。
このように、本管カバー12に予め開口部28を形成しておくことで、施工現場で本管カバー12を切断加工して開口部28を形成する必要がなくなるので、管継手カバー10の施工性が向上する。また、管継手100には、同じ大きさの本管部102であっても、様々なサイズの枝管部104が設けられるが、本管カバー12の各開口部28を最大径の枝管部104に合わせた一律の大きさに形成しておくことによって、複数種類の管継手100に対応可能となり、本管カバー12の汎用性が高められる。
図5および図6に示すように、枝管カバー14は、グラスウールおよび軟質ポリウレタンフォーム等の吸音材によって形成される厚手の吸音層30と、軟質塩化ビニルおよび高比重アスファルト等の遮音材によって形成される薄手の遮音層32とを有する帯状体であって、全体として円弧状に湾曲した湾曲帯状に形成される。吸音層30と遮音層32とを一体化する方法は、本管カバー12と同様に特に限定されないが、この実施例では、縫製糸34を用いて、枝管カバー14の長手方向の中央部および両端部において直線状に縫い合わせることで、吸音層30と遮音層32とを一体化している。
この枝管カバー14は、後述のように、吸音層30が内側となるように枝管部104の外側面に巻き付けて装着される。そして、枝管部104の外側面に巻き付けたときには、枝管部104の基端側が径大である略斜円錐台(偏心円錐台)形状となる。すなわち、枝管カバー14は、枝管部104の外側面に巻き付けたときに枝管部104の基端側が径大な略斜円錐台形状となる湾曲帯状に形成される。このように、枝管部104の基端側が径大な略斜円錐台形状となる湾曲帯状に枝管カバー14を形成しておくことで、仮に、本管カバー12を本管部102に装着した状態で、枝管部104の基端部分において本管部102が大きく露出していても、枝管カバー14を枝管部104に装着したときに、枝管カバー14によって本管部102の露出部分を適切に被覆することができる。
また、枝管カバー14の湾曲外側(枝管部104の基端側)の端面には、本管カバー12の外側面の湾曲に対応するため、外方に突出する2つの突出部36が形成される。
枝管カバー14の長手方向の長さ(内周側の長さ)は、所定サイズの枝管部104の外周長に応じた長さに設定され、その幅(奥行)は、枝管部104の本管部102からの突出長さに応じた長さに設定される。この際、枝管カバー14は、この枝管カバー14(延いては管継手カバー10)が適用され得る管継手100が備える枝管部104のうち、最大径の枝管部104に合わせた長さに形成されることが好ましい。この実施例では、管継手100は、呼び径75mm用と呼び径50mm用の枝管部104を有するが、各枝管カバー14は、呼び径75mm用の枝管部104の外周長に応じた長さに形成されている。また、この実施例では、枝管カバー14は、枝管部104の外側面に巻き付けるとき、上側が傾斜面となる略斜円錐台形状に変形され、この際、枝管カバー14の上側において、枝管部104の基端側の端縁と先端側の端縁との高低差が30mmとなるように形成されている。このように、枝管カバー14を上側が傾斜面となる略斜円錐台形状に変形可能とするのは、後述のように、呼び径50mm用の枝管部104の場合、本管カバー12を本管部102に装着した状態で、枝管部104の基端部分の上半部において本管部102が大きく露出するからである(図9参照)。ただし、この高低差の大きさは、適宜変更可能である。
ここで、図7に、呼び径75mm用の枝管部104に合わせて作成した呼び径75mm用の枝管カバー14と、呼び径50mm用の枝管部104に合わせて作成した呼び径50mm用の枝管カバー14とを重ね合わせた様子を示す。図7から分かるように、これら2つの枝管カバー14は、互いに形状が似ており、呼び径75mm用の枝管カバー14の両端部を切断して長さを調整すれば、呼び径50mm用の枝管カバー14として使用できることが分かる。
すなわち、上述のように、所定サイズ(呼び径75mm用)の枝管部104の外周長に応じた長さに形成した枝管カバー14は、その両端部を切断すれば、その所定サイズよりも径小(たとえば呼び径65mm用または呼び径50mm用)の枝管部104に対しても使用可能である。なお、枝管カバー14の切断作業は、その両端部を直線的に切断するだけなので、容易でありかつ作業負担も小さい。
図5および図6に戻って、枝管カバー14には、長さ調整用の切断ガイド部38が設けられる。この切断ガイド部38は、所定サイズよりも径小の枝管部104に枝管カバー14を取り付けるときに、枝管部104の外周長に応じた長さに切断するための目印となるものである。この実施例では、呼び径65mm用および呼び径50mm用の枝管部104に取り付ける際の切断位置を示す切断ガイド部38が、遮音層32の表面に設けられる。作業者は、切断ガイド部38を目安とすることによって、枝管カバー14の長さ調整を正確かつ容易に行うことができる。なお、この切断ガイド部38には、切断作業が容易となるように、枝管カバー14を厚み方向に貫通する破線状の切り込みを形成しておくこともできる。ただし、切断ガイド部38を別途設ける代わりに、縫製糸34を切断ガイド部38として用いてもよい。つまり、切断ガイド部38は、縫製糸34であってもよい。
続いて、図8−図10を参照して、管継手カバー10の施工方法について説明する。図8は、管継手カバー10を装着する前の管継手100の配管構造を示している。
管継手カバー10を管継手100に装着する際には、先ず、図9に示すように、管継手100の本管部102に本管カバー12を装着する。具体的には、各開口部28の切欠き28aを通すようにして、各開口部28内に各枝管部104を挿通しつつ、本管カバー12を管継手100の外側面に巻き付ける。そして、面ファスナのループ面26aとフック面26bとを接続することによって、本管カバー12を本管部102に固定する。また、排水本管112に対して立て管用カバー120を装着すると共に、本管カバー12と立て管用カバー120との突き合わせ部分に粘着テープ等の固定部材122を巻き付けることにより、本管カバー12と立て管用カバー120との間に隙間が生じないように固定する。
次に、図10に示すように、管継手100の枝管部104のそれぞれに枝管カバー14を装着する。具体的には、枝管部104の基端側が径大である略斜円錐台形状となるように、各枝管部104の外側面に枝管カバー14を巻き付けて装着する。そして、図示しない粘着テープ等の固定部材を用いて、枝管カバー14を枝管部104および本管カバー12に固定する。この際、呼び径75mm用の枝管部104に対しては、枝管カバー14をそのまま巻き付けるとよい。一方、呼び径50mm用の枝管部104に対しては、枝管カバー14の両端部を切断ガイド部38に沿って切断して長さ調整した後、その長さ調整した枝管カバー14を巻き付けるとよい。
ここで、この実施例では、本管カバー12の各開口部28は、呼び径75mm用の枝管部104を挿通可能な大きさに形成されている。このため、呼び径50mm用の枝管部104を開口部28に挿通した場合、図9に示すように、本管カバー12を本管部102に装着した状態で、枝管部104の基端部分の上半部において本管部102が大きく露出する。しかし、枝管カバー14は、枝管部104の外側面に巻き付けたときに、枝管部104の基端側が径大な略斜円錐台形状となるため、図10に示すように、枝管カバー14を枝管部104に装着すると、この枝管カバー14によって本管部102の露出部分が適切に被覆される。
以上のように、この実施例によれば、枝管カバー14が略斜円錐台形状となる湾曲帯状に形成されるので、枝管部104の基端部分において本管部102が大きく露出していても、吸音層30の厚みを必要以上に大きくすることなく、枝管カバー14によって本管部102の露出部分を適切に被覆することができる。すなわち、枝管部104の基端部分における本管部102の露出を残すことなく、管継手100を適切に被覆することができる。
また、枝管カバー14は、所定サイズの枝管部104と、その所定サイズよりも径小の枝管部104とを含む複数種類の枝管部104に対して適用可能である。このため、枝管部104のサイズ毎に枝管カバー14を用意する必要がなく、枝管カバー14の品揃え点数を少なくすることができる。したがって、枝管カバー14、延いては管継手カバー10の製造コストを低減できる。
さらに、本管カバー12は、予め開口部28を有するので、施工現場で本管カバー12を切断加工して開口部28を形成する必要がない。したがって、管継手カバー10の施工性が向上する。また、本管カバー12の各開口部28を最大径の枝管部104に合わせた一律の大きさに形成しておくことによって、複数種類の管継手100に対応可能となる。したがって、本管カバー12の品揃え点数を少なくすることができ、本管カバー12、延いては管継手カバー10の製造コストを低減できる。
なお、上述の実施例では、枝管カバー14を巻き付け状態で略斜円錐台(偏心円錐台)形状となる湾曲帯状に形成したが、これに限定されない。枝管カバー14は、図11および図12に示すように、枝管部104の外側面に巻き付けたときに枝管部104の基端側が径大な略同心円錐台形状となる湾曲帯状に形成されてもよい。つまり、この発明で言う略円錐台形状には、略斜円錐台形状および略同心円錐台形状を含む。
また、上述の実施例では、所定サイズの枝管部104とその所定サイズよりも径小の枝管部104とに、同じサイズの枝管カバー14を兼用するようにしたが、各呼び径用の枝管部104に応じて専用の枝管カバー14を製造して使用するようにしてもよい。
さらに、上述の実施例では、本管カバー12に3つの開口部28を予め形成するようにしたが、開口部28の数および配置などは、管継手100の構成に合わせて適宜変更可能である。たとえば、管継手100が1つの枝管部104を有するものであれば、図13に示すように、本管カバー12には、1つの開口部28を形成しておくとよい。また、たとえば、管継手100が180度間隔で配置される2つの枝管部104を有するものであれば、図14に示すように、本管カバー12には、管継手100の本管部102に装着したときに180度間隔となる位置に、2つの開口部28を形成しておくとよい。さらに、たとえば、管継手100が90度間隔で配置される2つの枝管部104を有するものであれば、図15に示すように、本管カバー12には、管継手100の本管部102に装着したときに90度間隔となる位置に、2つの開口部28を形成しておくとよい。
さらにまた、上述の実施例では、本管カバー12に開口部28を予め形成しておくようにしたが、開口部28は必ずしも予め形成される必要はなく、施工現場における切断操作によって開口部28が形成されてもよい。この場合には、図16に示すように、本管カバー12に対して、所定サイズの枝管部104を挿通可能な1または複数の開口部28を切断操作によって形成するための目印となる開口部形成用の切断ガイド部50を形成しておくとよい。一例として、切断ガイド部50は、最大で3つの開口部28を形成できるように、横方向に3つ並んで形成される。
また、図示は省略するが、この切断ガイド部50には、本管カバー12を厚み方向に貫通する破線状の切り込みを形成しておくこともできる。切断ガイド部50に切れ込みを入れておくことによって、開口部28の形成作業が容易となる。
図16に示すような本管カバー12によると、本管カバー12を切断加工して開口部28を形成する作業負担は生じるが、管継手100の構成に合わせて開口部28を形成できるので、本管カバー12の汎用性が高められる。また、施工現場での切断操作によって開口部28を形成すると、操作ミスによって、枝管部104の基端部分において本管部102が大きく露出してしまう場合がある。しかし、この場合でも、枝管カバー14が略円錐台形状となる湾曲帯状に形成されていることで、本管部102の露出部分を枝管カバー14によって適切に被覆することができる。
また、図17に示すように、本管カバー12に対して、開口部28および開口部形成用の切断ガイド部50の双方を形成しておくこともできる。これによって、本管カバー12の汎用性を保持しつつ、開口部28を形成する作業負担を軽減できる。
また、上述の実施例では、本管部102に装着したときに略円筒状となるように本管カバー12を形成したが、これに限定されない。たとえば、図18に示す実施例のように、本管カバー12は、本管部102に装着したときに略角筒状となるように形成されてもよい。この場合、本管カバー12の外側面は、枝管カバー14との当接部分が平面状となる。このため、図18に示す本管カバー12と組み合わせて使用する枝管カバー14としては、図19に示す枝管カバー14のように、突出部36を有さないものを用いるとよい。つまり、枝管カバー14は、必ずしも突出部36を有する必要はない。
さらに、上述の実施例では、本管カバー12を矩形帯状に形成して、本管部102に巻き付けて装着するようにしたが、本管カバー12は、本管部102に装着するための開閉部を有する筒状の定形体であってもよい。
さらにまた、上述の実施例では、本管カバー12および枝管カバー14は、吸音層20,30と遮音層22,32の2層構造になっているが、遮音層22,32は必ずしも設けられる必要はない。たとえば、本管カバー12および枝管カバー14は、吸音層20,30と、アルミニウム等で形成される表面保護層とで構成されていてもよい。また、本管カバー12および枝管カバー14は、3層以上の構造を有していてもよい。
また、上述の実施例では、本管カバー12は面ファスナ26a,26bを用いて本管部102に固定し、枝管カバー14は粘着テープを用いて枝管部104に固定するようにしたが、本管カバー12および枝管カバー14の固定方法は適宜変更可能である。たとえば、粘着テープを用いて本管カバー12を固定してもよいし、面ファスナを用いて枝管カバー14を固定してもよい。また、亀甲金網または鉄線などの固定部材を用いて、本管カバー12または枝管カバー14を固定してもよい。
なお、上で挙げた寸法などの具体的数値はいずれも単なる一例であり、製品の仕様などの必要に応じて適宜変更可能である。
10 …管継手カバー
12 …本管カバー
14 …枝管カバー
20 …本管カバーの吸音層
22 …本管カバーの遮音層
28 …開口部
30 …枝管カバーの吸音層
32 …枝管カバーの遮音層
38 …長さ調整用の切断ガイド部
50 …開口部形成用の切断ガイド部
100 …管継手
102 …本管部
104 …枝管部

Claims (6)

  1. 本管部と枝管部とを有する管継手の外側面を被覆する管継手カバーであって、
    所定サイズの前記枝管部を挿通可能な1または複数の開口部を有し、前記枝管部を除いて前記本管部の外側面に装着される本管カバーと、
    前記枝管部の外側面に巻き付けて装着される枝管カバーとを備え、
    前記枝管カバーは、前記所定サイズの前記枝管部の外周長に応じた長さを有し、前記枝管部の外側面に巻き付けたときに当該枝管部の基端側が径大な略円錐台形状となる湾曲帯状に形成され
    前記枝管カバーを前記所定サイズよりも径小の前記枝管部の外周長に応じた長さに切断して当該所定サイズよりも径小の当該枝管部の外側面に巻き付けた場合でも、当該枝管カバーの前記基端側によって前記開口部における前記本管部の露出部分を被覆可能である、管継手カバー。
  2. 前記枝管カバーは、前記所定サイズよりも径小の前記枝管部に当該枝管カバーを取り付けるときに、当該枝管部の外周長に応じた長さに切断するための目印となる長さ調整用の切断ガイド部を備える、請求項1記載の管継手カバー。
  3. 前記本管カバーは、前記所定サイズの前記枝管部を挿通可能な1または複数の開口部を切断操作によって追加で形成するための目印となる開口部形成用の切断ガイド部を有する、請求項1または2記載の管継手カバー。
  4. 前記開口部形成用の切断ガイド部には、破線状に切り込みが形成されている、請求項記載の管継手カバー。
  5. 本管部と枝管部とを有する管継手の前記枝管部の外側面を被覆する枝管カバーであって、
    所定サイズの前記枝管部の外周長に応じた長さを有し、前記枝管部の外側面に巻き付けたときに当該枝管部の基端側が径大であってかつ上側に傾斜面を有する円錐台形状となる湾曲帯状に形成される、枝管カバー。
  6. 前記基端側の端面に2つの突出部を有する、請求項5記載の枝管カバー。
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