下記の実施形態において説明する各図は模式的な図であり、各構成要素の大きさや厚さそれぞれの比が必ずしも実際の寸法比を反映しているとは限らない。なお、以下の実施形態で説明する構成は本発明の一例にすぎない。本発明は、以下の実施形態に限定されず、本発明の効果を奏することができれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。
実施形態の非常用照明器具X1は、例えば、建物の避難経路となる階段S1、S2の踊り場F1の壁W1に設置される、いわゆる階段通路誘導灯である(図2参照)。ただし、以下の説明では、特に断りのない限り、図3に矢印で示す向きにおいて非常用照明器具X1の前後、上下、左右の各方向を規定する。すなわち、鉛直方向を非常用照明器具X1の上下方向とし、壁W1の法線方向を非常用照明器具X1の前後方向とし、壁W1に正対したときの左右方向を非常用照明器具X1の左右方向とする。ただし、非常用照明器具X1は、建物の階段室の天井(踊り場の下面)に設置されてもかまわない。
非常用照明器具X1は、図1、図3及び図4に示すように、常用電源(商用の電力系統)から給電されて点灯する第1光源ユニット1と、非常用電源(電池ユニット6)から給電されて点灯する、2つの第2光源ユニット2とを備える。また、非常用照明器具X1は、常用電源から給電されて第1光源ユニット1を点灯させる第1点灯装置13と、電池ユニット6から給電されて第2光源ユニット2を点灯させる第2点灯装置4とを備える。非常用照明器具X1は、更に、第1光源ユニット1、第2光源ユニット2及び第2点灯装置4を支持して踊り場F1の壁W1に取り付けられる器具本体3を備える。
器具本体3は、長尺の矩形平板状に形成される背板30と、背板30の上端に取り付けられる上カバー31と、背板30の下端に取り付けられる下カバー32とを有している(図3参照)。
上カバー31は、長尺の矩形平板状に形成される上板310と、長尺の矩形平板状に形成されて上板310の前端から下向きに突き出る第1前板311とを有している(図3参照)。上カバー31は、背板30の上端から前方へ上板310を突き出させるようにして背板30に取り付けられる。ただし、上板310と第1前板311とは、金属板が曲げ加工されることによって一体に形成されている。
下カバー32は、長尺の矩形平板状に形成される下板320と、長尺の矩形平板状に形成されて下板320の前端から上向きに突き出る第2前板321とを有している(図3及び図4参照)。下カバー32は、背板30の下端から前方へ下板320を突き出させるようにして背板30に取り付けられる。ただし、下板320と第2前板321とは、金属板が曲げ加工されることによって一体に形成されている。
背板30には、踊り場の壁に埋設されているアンカーボルトが挿通可能な複数(図示例では4つ)の長孔300が長手方向に沿って、間隔を空けて設けられている(図3参照)。また、背板30の長手方向のほぼ中央には、常用電源からの給電用の給電線が挿通される、複数(図示例では2つ)の丸孔301が長手方向に並ぶように設けられている。さらに、背板30の前面における丸孔301の近傍には、複数(図示例では3つ)の端子台34が取り付けられている(図3参照)。これらの端子台34には、丸孔301から引き込まれる給電線や、建物に設置されている自動火災報知設備から火災信号を受信するための信号線などが電気的に接続される。
電池ユニット6は、ニッケル水素電池などの2次電池を複数有し、これら複数の2次電池が合成樹脂成形体のケースに収容されて構成される。なお、電池ユニット6は、背板30の前面における左端の部位に取り付けられる(図3参照)。
第2点灯装置4は、常用電源から給電される交流電力を直流電力に変換して電池ユニット6を充電する充電回路と、常用電源が停電したときに電池ユニット6から第2光源ユニット2に供給される直流電流を調整する点灯回路とを有する。さらに、第2点灯装置4は、後述する点検スイッチが押操作されたとき、充電回路を強制的に停止し、かつ、電池ユニット6から給電される直流電力で点灯回路に第2光源ユニット2を点灯させるように構成される。なお、第2点灯装置4は、図3に示すように、背板30の前面における右端の部位に取り付けられる。
点検スイッチは、スイッチブロック5に設けられている。スイッチブロック5は、合成樹脂製の箱体50を有している(図4参照)。箱体50には、押ボタンスイッチからなる点検スイッチ、赤外線を媒体とするワイヤレス信号を受信する受光素子などが収容されている。そして、箱体50の下面には、複数の孔が設けられ、これらの孔を通して点検スイッチの押ボタンの押操作や、受光素子によるワイヤレス信号の受信が可能となっている。なお、第2点灯装置4は、受光素子でワイヤレス信号を受信した場合も、点検スイッチが押操作されたときと同じく、充電回路を強制的に停止し、かつ、電池ユニット6から給電される直流電力で点灯回路に第2光源ユニット2を点灯させる。
第1光源ユニット1は、図3に示すように、2つのLEDモジュール10と、2つのLEDモジュール10が一列に並べて取り付けられる取付部材11とを備える。また、第1光源ユニット1は、2つのLEDモジュール10を覆うようにして取付部材11に取り付けられるカバー12と、第1点灯装置13とを備える。
LEDモジュール10は、長尺の矩形板状に形成された実装基板100を有する。実装基板100は、その前面に複数のLED101が左右方向(長手方向)に沿って1列に並ぶように実装されている。なお、2つのLEDモジュール10は、一対のコネクタ102によって電気的に接続されている。
取付部材11は、板金に曲げ加工を施すことでU字状に形成される。取付部材11は、長尺かつ矩形板状に形成された底板110と、底板110の上端及び下端からそれぞれ後方に突き出た一対の側板111とを有する。これら一対の側板111の後端には、図4に示すように、互いに離れる向き(外向き)に湾曲する引掛部112がそれぞれ全長にわたって設けられる。なお、上述した2つのLEDモジュール10は、例えば、取付部材11の底板110の一部を切り起こすことで形成された爪により、取付部材11に固定される。
また、取付部材11は、長手方向における両端寄りの位置において、鉤形の先端を上側の引掛部112よりも上方に突き出させた一対の引掛金具(不図示)と、上側の側板111の下に配置される一対の引掛ばね114とを有している(図4参照)。なお、一対の引掛ばね114は、ねじりコイルばねで構成され、両端を後方に向けるように上側の側板111に取り付けられる(図4参照)。
第1点灯装置13は、常用電源から供給される交流電力を直流電力に変換し、当該直流電力を2つのLEDモジュール10に供給して点灯させるように構成される。第1点灯装置13は、取付部材11の後面側において、例えば、ねじなどを用いて側板111に取り付けられる(図4参照)。
カバー12は、光拡散性を有する材料(例えば乳白色のアクリル樹脂)により後面(取付部材11側の面)が開口する長尺の矩形の箱状に形成されている(図3及び図4参照)。カバー12の後面における上下両側の端部には、図4に示すように、後方へ突き出た突壁部120が長手方向の全長にわたってそれぞれ設けられている。これら一対の突壁部120の後端には、内向き(上側の突壁部120では下向き、下側の突壁部120では上向き)に突き出る突起部121がそれぞれ設けられている。カバー12は、一対の突壁部120の突起部121が、取付部材11の一対の側板111の引掛部112にそれぞれ引っ掛かることにより、取付部材11の前面を覆うように取付部材11に取り付けられる(図4参照)。
上述のように構成される第1光源ユニット1は、一対の引掛金具の鉤形の先端が器具本体3の背板30に設けられる受け金具303に引っ掛けられる。さらに、第1光源ユニット1は、一対の引掛ばね114の両端が、器具本体3の背板30に設けられている引掛板302の溝の縁に引っ掛けられることで器具本体3に取り付けられる(図4参照)。
2つの第2光源ユニット2は、器具本体3の長手方向の両端に各々一つずつ取り付けられている。すなわち、第2光源ユニット2は、第1光源ユニット1の長手方向に沿って第1光源ユニット1と隣り合うように配置されている。ただし、2つの第2光源ユニット2の構成は共通している。
第2光源ユニット2は、光源ユニットの実施形態に相当する。第2光源ユニット2は、図5に示すように、固体発光素子であるLED20と、導光体21と、筐体22とを有している。LED20は、例えば、照明用白色LEDである。ただし、固体発光素子はLEDに限定されず、例えば、有機エレクトロルミネッセンス素子などであってもかまわない。
導光体21は、アクリル樹脂のような透光性を有する合成樹脂によって長尺の角柱状(図示例では角錐台形状)に形成されている。ただし、導光体21は、ケイ酸塩ガラスや石英ガラスのような透光性を有する不燃材で形成されてもかまわない。
筐体22は、図3及び図5に示すように、金属材料によって直方体形状の箱形に形成されている。筐体22の前面(図5における左面)には、上下方向を長手方向とする長尺の凹所220が設けられている。LED20と導光体21は凹所220内に収容される。
LED20は、凹所220の上側の側面に固定されている。LED20は、凹所220の長手方向に沿って下向きに光を放射する(図5参照)。LED20は、図示しない電線によって第2点灯装置4と電気的に接続され、第2点灯装置4から供給される直流電流によって発光(点灯)する。
導光体21は、長手方向の両側の端面のうちで面積の大きい方の端面をLED20と対向させるように筐体22の凹所220内に配置される。導光体21は、LED20と対向する端面(以下、入射面210と呼ぶ。)に、LED20から放射される光が入射される。入射面210から導光体21に入射した光は、入射面210から離れる向き(図5における下向き)に導光される。さらに、導光体21内を進行する光の一部が導光体21の側面から導光体21の外に出射して筐体22の外に放射される。
ここで、導光体21内を進行する光は導光体21の4つの側面から出射する。したがって、LED20から放射される光のうちで導光体21から筐体22の外に放射される光の割合(光の取り出し効率)を高めるため、筐体22の内周面に反射体が設けられることが好ましい。反射体は、例えば、金属めっきや白色の塗料などで形成される。このように筐体22の内周面に反射体が形成されることにより、導光体21の側面(後面、左右両側面)から導光体21の外に出射する光を反射体に反射させて第2光源ユニット2の光の取り出し効率の向上を図ることができる。なお、導光体21の4つの側面(前面、後面及び左右両側面)のうちで凹所220の開口面を通して筐体22の前面に露出する側面(前面)を出射面211と呼ぶことにする(図5参照)。
凹所220の開口面(前面)は、透光性を有するカバーによって閉じられていてもよい。カバーは、ケイ酸塩ガラスや石英ガラスのような透光性を有する不燃材によって長尺の矩形平板状に形成されることが好ましい。カバーは、接着又はねじ止めなどの適宜の方法で筐体22に固定されることが好ましい。
第2光源ユニット2の筐体22は、ねじ止めなどの適宜の方法により、器具本体3の長手方向(左右方向)の両端に1つずつ取り付けられる。なお、筐体22の上下方向の長さ及び前後方向の長さは、器具本体3の上下方向の長さ及び前後方向の長さとほぼ同じ長さである。
非常用照明器具X1は、例えば、図2に示すように、踊り場F1の壁W1における水平方向のほぼ中央に設置される。すなわち、器具本体3の左端に取り付けられた第2光源ユニット2が下りの階段S2と対向し、器具本体3の右端に取り付けられた第2光源ユニット2が上りの階段S1と対向する。なお、壁W1における非常用照明器具X1の下方位置に、階数を表示するための表示プレートP1が取り付けられている。ただし、表示プレートP1は、非常用照明器具X1の左方の壁又は右方の壁の少なくともいずれか一方の壁に取り付けられてもよい。表示プレートP1は、2つの第2光源ユニット2のうちの少なくとも一方の第2光源ユニット2から照射される光で照明される。
ここで、実施形態の非常用照明器具X1における第2光源ユニット2は、柱状の導光体21によってLED20から放射される光の配光を制御している。柱状の導光体21は、特許文献1記載の従来例に用いられているレンズ(平凸レンズ)に比べて、少なくとも幅方向(器具本体3の長手方向)に沿った幅寸法を容易に小さくすることができる。つまり、レンズの光学特性を可能な限り変更せずにレンズの幅寸法を小さくすることに比べて、導光体の光学特性を可能な限り変更せずに導光体の幅寸法を小さくすることは容易である。
したがって、実施形態の非常用照明器具X1は、特許文献1記載の従来例に比べて、容易に小型化を図ることができる。特に、実施形態の非常用照明器具X1は、第1光源ユニット1の長手方向に沿って第1光源ユニット1と隣り合うように第2光源ユニット2が配置されているため、より容易に小型化を図ることができる。さらに、実施形態の非常用照明器具X1では、第2光源ユニット2が、導光体21の長手方向を第1光源ユニット1の短手方向(上下方向)と平行させるように器具本体3に支持されている。そのため、実施形態の非常用照明器具X1は、第2光源ユニット2が導光体21の長手方向を第1光源ユニット1の長手方向と平行させるように器具本体3に支持される場合と比較して、より容易に小型化を図ることができる。
次に、非常用照明器具X1の幾つかの変形例を例示する。ただし、以下に例示する変形例1〜5の非常用照明器具X1は、第2光源ユニット2以外の構成が共通しているので、各変形例1〜5における第2光源ユニット2についてのみ、その構成を図示して説明する。
まず、変形例1の非常用照明器具X1における第2光源ユニット2では、導光体21が、器具本体3が取り付けられる壁から離れる向きに突き出すように湾曲した形状に形成されている(図6A参照)。言い換えると、導光体21の下部が壁に近付く向きに湾曲している。なお、図6Aにおいては、導光体21の左側が踊り場側となり、導光体21の右側が壁側となる。変形例1の非常用照明器具X1における第2光源ユニット2は、壁から離れる向きに突き出すように導光体21を湾曲させることにより、器具本体3の下方に照射される光量を増やすことができる。したがって、変形例1の非常用照明器具X1は、踊り場の照度の向上を図ることができる。
変形例2の非常用照明器具X1における第2光源ユニット2では、導光体21が、踊り場に近付くにつれて器具本体3が取り付けられる壁に近付くように配置されている(図6B参照)。言い換えると、導光体21は、上から下に向かって壁に近付くように傾斜している。なお、図6Bにおいては、導光体21の左側が踊り場側となり、導光体21の右側が壁側となる。変形例2の非常用照明器具X1における第2光源ユニット2は、踊り場に近付くにつれて器具本体3が取り付けられる壁に近付くように導光体21を配置することにより、器具本体3の下方に照射される光量を増やすことができる。したがって、変形例2の非常用照明器具X1は、踊り場の照度の向上を図ることができる。
変形例3の非常用照明器具X1における第2光源ユニット2では、導光体21が、踊り場に近付くにつれて器具本体3が取り付けられる壁から離れるように配置されている(図6C参照)。言い換えると、導光体21は、上から下に向かって壁から離れるように傾斜している。なお、図6Cにおいては、導光体21の左側が踊り場側となり、導光体21の右側が壁側となる。変形例3における第2光源ユニット2は、踊り場に近付くにつれて器具本体3が取り付けられる壁から離れるように導光体21を配置することにより、器具本体3の上方に照射される光量を増やすことができる。したがって、変形例3の非常用照明器具X1は、階段(特に上りの階段)の照度の向上を図ることができる。
変形例4の非常用照明器具X1における第2光源ユニット2では、導光体21が、導光体21の下端面(第2端面212)から光を出射するように構成されている。また、凹所220の第2端面212と対向する側壁221に、筐体22の前面に向かって下向きに傾斜する傾斜面が形成されている(図7参照)。変形例4の非常用照明器具X1における第2光源ユニット2は、導光体21の第2端面212から出射する光を凹所220の下側の側壁221に反射させることにより、器具本体3の前方に照射される光量を増やすことができる。したがって、変形例4の非常用照明器具X1は、踊り場の照度の向上を図ることができる。
変形例5の非常用照明器具X1における第2光源ユニット2では、導光体21が柱状の導光部23と、板状の導光板24とを有している(図8A及び図8B参照)。導光部23は、アクリル樹脂のような透光性を有する樹脂材料によって直方体状に形成されている。導光部23は、長手方向の一方の端面を入射面230とし、長手方向に沿った一つの側面を出射面231としている。なお、導光部23の入射面230と出射面231を除いた複数の面に反射体が形成されている。反射体は、例えば、金属めっきや白色の塗料などで形成されている。
導光板24は、アクリル樹脂のような透光性を有する樹脂材料によって矩形の平板状に形成されている。導光板24は、導光板24の厚み方向と交差する方向(長手方向)の端面(上面)を入射面240とし、導光板24の厚み方向に対向する2つの面のうちの一方の面(前面)を出射面241としている。ただし、導光板24の入射面240と出射面241を除いた複数の面に反射体が形成されている。反射体は、例えば、白色系の塗料で形成されている。
変形例5の非常用照明器具X1における第2光源ユニット2では、LED20から放射されて導光部23の入射面230に入射した光は、導光部23内を導光されて導光部23の出射面231から出射される。さらに、導光部23の出射面231から出射した光は、導光板24の入射面240から導光板24内に入射し、導光板24内を導光されて導光板24の出射面241から前方へ出射される。つまり、変形例5の非常用照明器具X1における第2光源ユニット2は、導光体21の出射面(導光板24の出射面241)の面積を拡大することによって輝度を低下させている。したがって、変形例5の非常用照明器具X1は、実施形態及び変形例1〜4に比べて、第2光源ユニット2の発光面(導光板24の出射面241)のまぶしさ(グレア)の抑制を図ることができる。
なお、上述した実施形態及び変形例1〜5の非常用照明器具X1においては、第1光源ユニット1(器具本体3)の長手方向の両端にそれぞれ第2光源ユニット2が一つずつ配置されているが、第2光源ユニット2は1つであってもかまわない。
上述のように本発明の第1の態様に係る非常用照明器具(X1)は、階段(S1、S2)及び踊り場(F1)を含む避難通路を照明する。第1の態様に係る非常用照明器具(X1)は、常用電源から給電されて点灯する第1光源ユニット(1)と、非常用電源(電池ユニット6)から給電されて点灯する1つ以上の第2光源ユニット(2)とを備える。第1の態様に係る非常用照明器具(X1)は、第1光源ユニット(1)及び第2光源ユニット(2)を支持して踊り場(F1)の壁(W1)又は天井に取り付けられる器具本体(3)を備える。第2光源ユニット(2)は、固体発光素子(LED20)と、導光体(21)とを有している。導光体(21)は、固体発光素子(LED20)から放射される光が入射する入射面(210)を有し、入射面(210)から入射する光を入射面(210)から離れる向きに導光するように構成されている。導光体(21)は、更に、入射面(210)から離れる向きに導光する光の一部を導光体(21)の外に出射させるように構成されている。器具本体(3)は、第1光源ユニット(1)と第2光源ユニット(2)を器具本体(3)の長手方向に沿って並べた状態で支持している。
第1の態様に係る非常用照明器具(X1)では、第2光源ユニット(2)が柱状の導光体(21)によって固体発光素子(LED20)から放射される光の配光を制御しているので、特許文献1記載の従来例に比べて、容易に小型化を図ることができる。
本発明の第2の態様に係る非常用照明器具(X1)は、第1の態様との組合せにより実現され得る。第2の態様に係る非常用照明器具(X1)において、第1光源ユニット(1)は長尺に形成されていることが好ましい。第2光源ユニット(2)は、第1光源ユニット(1)の長手方向に沿って第1光源ユニット(1)と隣り合うように配置されていることが好ましい。
第2の態様に係る非常用照明器具(X1)は、第1光源ユニット(1)の長手方向に沿って第1光源ユニット(1)と隣り合うように第2光源ユニット(2)が配置されているため、より容易に小型化を図ることができる。
本発明の第3の態様に係る非常用照明器具(X1)は、第2の態様との組合せにより実現され得る。第3の態様に係る非常用照明器具(X1)において、導光体(21)は長尺の柱状に形成されていることが好ましい。導光体(21)の長手方向の端面に固体発光素子(LED20)から放射される光が入射する入射面(210)が設けられることが好ましい。第2光源ユニット(2)は、導光体(21)の長手方向を第1光源ユニット(1)の短手方向と平行させるように器具本体(3)に支持されていることが好ましい。
第3の態様に係る非常用照明器具(X1)は、第2光源ユニット(2)が導光体(21)の長手方向を第1光源ユニット(1)の長手方向と平行させるように器具本体(3)に支持される場合と比較して、より容易に小型化を図ることができる。
本発明の第4の態様に係る非常用照明器具(X1)は、第3の態様との組合せにより実現され得る。第4の態様に係る非常用照明器具(X1)において、導光体(21)は、器具本体(3)が取り付けられる壁(W1)から離れる向きに突き出すように湾曲した形状に形成されていることが好ましい。
第4の態様に係る非常用照明器具(X1)は、壁から離れる向きに突き出すように導光体(21)を湾曲させることにより、踊り場の照度の向上を図ることができる。
本発明の第5の態様に係る非常用照明器具(X1)は、第3の態様との組合せにより実現され得る。第5の態様に係る非常用照明器具(X1)において、導光体(21)は、踊り場(F1)に近付くにつれ、器具本体(3)が取り付けられる壁(W1)に近付くように配置されていることが好ましい。
第5の態様に係る非常用照明器具(X1)は、踊り場に近付くにつれて器具本体(3)が取り付けられる壁(W1)に近付くように導光体(21)を配置することにより、踊り場の照度の向上を図ることができる。
本発明の第6の態様に係る非常用照明器具(X1)は、第3の態様との組合せにより実現され得る。第6の態様に係る非常用照明器具(X1)において、導光体(21)は、踊り場(F1)に近付くにつれ、器具本体(3)が取り付けられる壁(W1)から離れるように配置されていることが好ましい。
第6の態様に係る非常用照明器具(X1)は、踊り場に近付くにつれて器具本体(3)が取り付けられる壁(W1)から離れるように導光体(21)を配置することにより、階段(特に上りの階段)の照度の向上を図ることができる。
本発明の第7の態様に係る非常用照明器具(X1)は、第3の態様との組合せにより実現され得る。第7の態様に係る非常用照明器具(X1)において、第2光源ユニット(2)は、固体発光素子(LED20)及び導光体(21)を収容する筐体(22)を有することが好ましい。導光体(21)は、導光体(21)の長手方向の第1端面に固体発光素子(LED20)から放射される光が入射する入射面(210)を有することが好ましい。導光体(21)は、導光体(21)の長手方向の第1端面と反対側の第2端面(212)から光を出射するように構成されることが好ましい。筐体(22)の前面に、導光体(21)が収められる凹所(220)が設けられることが好ましい。凹所(220)の第2端面(212)と対向する側壁(221)に、筐体(22)の前面に向かって下向きに傾斜する傾斜面が形成されていることが好ましい。
第7の態様に係る非常用照明器具(X1)は、導光体(21)の第2端面(212)から出射する光を凹所(220)の傾斜面(側壁221)に反射させることにより、踊り場の照度の向上を図ることができる。
本発明の第8の態様に係る非常用照明器具(X1)は、第1〜第7の態様のいずれか一つとの組合せにより実現され得る。第8の態様に係る非常用照明器具(X1)において、導光体(21)は、柱状の導光部(23)と、板状の導光板(24)とを有することが好ましい。導光部(23)は、導光部(23)の長手方向の一端から入射する光を導光し、かつ、長手方向に沿った側面(出射面231)から光を出射させるように構成されていることが好ましい。導光板(24)は、導光板(24)の厚み方向と交差する方向の端面(入射面240)を導光部(23)の側面(出射面231)と対向させるように配置されていることが好ましい。導光板(24)は、更に、端面(入射面240)から入射する光を導光し、かつ、厚み方向に対向する一方の面(出射面241)から光を出射させるように構成されていることが好ましい。
第8の態様に係る非常用照明器具(X1)は、導光体(21)の出射面(導光板24の出射面241)の面積を拡大することによって輝度を低下させているので、第2光源ユニット(2)の発光面のまぶしさ(グレア)の抑制を図ることができる。
本発明の第9の態様に係る光源ユニットは、第1〜第8の態様のいずれか一つの非常用照明器具(X1)が備える光源ユニット(第2光源ユニット2)である。第9の態様に係る光源ユニット(第2光源ユニット2)は、固体発光素子(LED20)と、導光体(21)とを有している。導光体(21)は、固体発光素子(LED20)から放射される光が入射する入射面(210)を有している。導光体(21)は、入射面(210)から入射する光を入射面(210)から離れる向きに導光し、かつ、入射面(210)から離れる向きに導光する光の一部を導光体(21)の外に出射させるように構成されている。
第9の態様に係る光源ユニット(第2光源ユニット2)は、柱状の導光体(21)によって固体発光素子(LED20)から放射される光の配光を制御しているので、特許文献1記載の従来例に比べて、容易に小型化を図ることができる。