JP6964214B2 - 洗濯機 - Google Patents

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Description

本発明は、衣類等の繊維製品の洗濯を行う洗濯機に関するものである。
従来の洗濯機において、洗濯中に洗濯物から遊離した汚れや糸屑等の不純物を洗濯水から分離して洗濯水を浄化し、洗濯物への再付着を防止することが考えられている(例えば、特許文献1、2参照)。
図12は、従来の洗濯機の概略構成図である。図12に示されるように、第1の給水管51と、第2の給水管52および第3の給水管53で構成された風呂水供給路にサイクロン式分離器54が設けられている。洗濯時に風呂水供給ポンプ55が駆動されると、ドラム56内の水が接続管57からサイクロン式分離器54に導入され、サイクロン式分離器54で洗濯物から遊離した汚れや糸屑等の不純物が取り除かれる。不純物が取り除かれた水は、第2の給水管52および第1の給水管51を通してドラム56内に戻される。
また、特許文献2において、洗濯槽の回転軸を鉛直方向に設定したいわゆる縦型洗濯機において、サイクロン糸屑分離器により洗濯水に混在する糸屑や固形物質を分離することが考えられている。
特開2005−152212号公報 特開2001−70694号公報
しかしながら、前記従来の構成では、洗濯水から異物を確実に分離すること、および、分離された異物が循環する洗濯水へ再混入してしまうことを防止すること、が難しいという課題があった。すなわち、洗濯水から分離する異物には、洗濯物から遊離した皮脂等の比重が水より軽いものや、微細なものが含まれるため、これらを液体サイクロンで分離することは難しく、加えて、分離した異物を液体サイクロンの内部に留め置き、循環する洗濯水への再混入を防止することは困難であった。
また、液体サイクロンによる異物の分離には、一般的に、運転中に処理する液体の一部を廃棄する必要があるため、洗濯水の浄化に液体サイクロンを利用した場合は、洗濯中に洗濯水が減少し、運転の開始時に洗濯物の量に応じて給水された適量を維持するために、洗濯中に補給水が必要になり、洗濯時に使用する水量が増加するという課題があった。
そこで、液体サイクロンが有するこれらの課題を解決するために、洗濯水の循環路に遠心分離部を設けて異物を洗濯水から分離することが考えられる。遠心分離は、異物を含んだ洗濯水に遠心力を作用させることによって行われ、遠心分離部内に設けられた回転筒を高速回転させることによって回転筒内の洗濯水に遠心力を作用させるのが一般的である。
しかしながら、洗濯水を外槽と遠心分離部との間で循環させる洗濯機においては、洗い工程の開始時に、洗濯水に空気が混在していると密度に偏りが生じ、遠心分離部内で高速回転する回転筒にアンバランスが発生して、安定的に遠心分離動作を行うことができないという課題があった。すなわち、アンバランスが発生すると高速で回転する回転筒に振れ
が生じるとともに、駆動部の無駄な負荷が発生することによる。
洗濯水への空気の混在は、洗い工程においてポンプの駆動によって洗濯水の循環が開始されると、水道等に接続された給水部から給水される洗濯水に空気が含まれている場合のほか、ポンプの駆動で洗濯水に空気が巻き込まれる場合や、洗濯水が流れる送水路に設けられた蛇腹部(例えば、振動吸収用等)で空気が巻き込まれる場合等、洗濯水が送水路を流れて循環することによって洗濯水に空気が含まれることによる。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、洗濯で汚れた洗濯水から汚れ物質を分離する遠心分離を安定的に行うことができる洗濯機を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の洗濯機は、筐体内に弾性支持された外槽と、前記外槽内に回転可能に設けられた洗濯槽と、前記洗濯槽を回転駆動するモータと、前記外槽内の洗濯水に含まれる異物を分離する遠心分離部と、前記外槽と前記遠心分離部との間で洗濯水を循環させるポンプと、前記外槽と前記ポンプと前記遠心分離部とをつなぐ洗濯水が流れる送水路と、洗濯運転を制御する制御部とを備え、前記遠心分離部は、前記送水路を流れる洗濯水が通過するケースと、前記ケース内に回転可能に設けられた中空の回転筒と、前記回転筒を回転駆動する駆動部と、前記回転筒に洗濯水を流入させる洗濯水入口と、前記回転筒から洗濯水を流出させる洗濯水出口を有し、前記制御部は、洗い工程の開始時に、前記回転筒が遠心分離のための定常回転をする前に、前記定常回転より低速で駆動、および、停止、のうち少なくともいずれかを所定時間行うことにより、前記回転筒内に流入した洗濯水に含まれる空気を前記回転筒内から排出する脱気運転を実行するように構成されたものである。
これによって、回転筒の高速定常回転前に洗濯水に含まれる空気を回転筒内から排出することができるようになり、回転筒内に存在する流体は洗濯水のみとなって、回転筒内の流体密度を均一にすることができる。したがって、回転筒の高速定常回転時における回転筒内の流体は、洗濯水と空気が混在することに起因する密度の片寄りによるアンバランスが発生することなく、安定的に遠心分離を行うことができる。
本発明の洗濯機は、洗濯で汚れた洗濯水から汚れ物質を安定的に遠心分離して浄化することができ、洗浄効果を高めることができる。
本発明の実施の形態1における洗濯機の概略構成図 同洗濯機の遠心分離部の拡大図 同洗濯機の遠心分離部のD1とD2の関係図 同洗濯機の図3におけるE−E断面図 同洗濯機のブロック構成図 同洗濯機の動作を示すタイムチャート 本発明の実施の形態2における洗濯機の動作を示すタイムチャート 本発明の実施の形態3における洗濯機の動作を示すタイムチャート 本発明の実施の形態4における洗濯機の動作を示すタイムチャート 本発明の実施の形態5における洗濯機の動作を示すタイムチャート 本発明の実施の形態6における洗濯機の動作を示すタイムチャート 従来の洗濯機の概略構成図
第1の発明は、筐体内に弾性支持された外槽と、前記外槽内に回転可能に設けられた洗濯槽と、前記洗濯槽を回転駆動するモータと、前記外槽内の洗濯水に含まれる異物を分離する遠心分離部と、前記外槽と前記遠心分離部との間で洗濯水を循環させるポンプと、前記外槽と前記ポンプと前記遠心分離部とをつなぐ洗濯水が流れる送水路と、洗濯運転を制御する制御部とを備え、前記遠心分離部は、前記送水路を流れる洗濯水が通過するケースと、前記ケース内に回転可能に設けられた中空の回転筒と、前記回転筒を回転駆動する駆
動部と、前記回転筒に洗濯水を流入させる洗濯水入口と、前記回転筒から洗濯水を流出させる洗濯水出口を有し、前記制御部は、洗い工程の開始時に、前記回転筒が遠心分離のための定常回転をする前に、前記定常回転より低速で駆動、および、停止、のうち少なくともいずれかを所定時間行うことにより、前記回転筒内に流入した洗濯水に含まれる空気を前記回転筒内から排出する脱気運転を実行するように構成されたものである。
これにより、回転筒を通過する洗濯水に含まれる汚れ等の異物を遠心分離するために、回転筒の高速定常回転前に洗濯水に含まれる空気を回転筒内から排出することで、回転筒の高速定常回転時における回転筒内の流体は洗濯水のみとなり、回転筒内の流体密度を均一にすることができる。したがって、回転筒の高速定常回転にともなって回転運動を始める回転筒内の流体は、洗濯水と空気が混在することに起因する密度の片寄りによるアンバランスが発生することなく、静粛かつ安定的に遠心分離を行うことが可能となる。これは、アンバランスが発生することによる駆動部の無駄な負荷発生や、アンバランスによる回転筒の振れによって回転筒とケースの接触を防止することができる。
第2の発明は、特に、第1の発明において、前記洗濯水出口は、前記回転筒の回転中心近傍で、かつ、前記洗濯水入口の上方に形成され、前記脱気運転は、前記回転筒を定常回転より低速で駆動し、前記洗濯水出口から洗濯水を流出させるように構成されたものである。
これにより、密度差によって洗濯水より軽い空気は洗濯水出口に近い回転筒の上方に集まり、また、回転筒を回転させると遠心力によって洗濯水よりも軽い空気は回転中心に集まるため、回転筒を通過する洗濯水の循環流によって回転筒から効果的に流出させることができる。
第3の発明は、特に、第1または第2の発明において、前記脱気運転は、前記回転筒の回転数を漸増し定常回転に移行するように構成されたものである。
これにより、密度差と遠心力によって洗濯水より軽い空気は回転筒の回転中心へ徐々に移動し、回転中心に集まった空気の塊が巨大化して、洗濯水出口に引っかかって空気の流出が妨げられることなく、回転筒を通過する洗濯水の循環流によって回転筒から円滑に流出させることができる。
第4の発明は、特に、第1または第2の発明において、前記脱気運転は、前記回転筒を定常回転より少ない回転数で所定時間駆動するように構成されたものである。
これにより、密度差と遠心力によって、洗濯水より軽い空気を回転筒の回転中心へ徐々に移動させて回転筒から流出させることができ、回転中心に集まった空気の塊が巨大化して、洗濯水出口に引っかかって空気の流出が妨げられることなく、回転筒を通過する洗濯水の循環流によって回転筒から円滑に流出させることができる。
第5の発明は、特に、第1または第2の発明において、前記脱気運転は、前記回転筒を定常回転より少ない回転数で所定時間駆動した後、所定時間停止する動作を繰り返し、定常回転に移行するように構成されたものである。
これにより、密度差と遠心力によって洗濯水よりも軽い空気は回転筒の回転中心へ徐々に移動するが、その量は回転駆動を続けた場合と比較して少なくなる。よって、回転中心
に集まる空気は一度には集まらず、少しずつとなるので、回転中心に集まった空気の塊が巨大化して、洗濯水出口に引っかかって空気の流出が妨げられることなく、回転筒を通過する洗濯水の循環流によって回転筒から円滑に流出させることができる。
第6の発明は、特に、第1または第2の発明において、前記脱気運転は、前記回転筒を定常回転より少ない回転数で所定時間駆動した後、所定時間停止または減速しながら回転数を段階的に漸増し、定常回転に移行するように構成されたものである。
これにより、回転筒の駆動時に気泡が回転中心に集まった後、停止または減速時に気泡が回転中心に集まる作用を停止または弱めて、洗濯水の循環流によって空気を回転筒から流出させることができる。したがって、洗濯水に含まれる回転筒内の気泡を徐々に脱気することでできるので、回転中心近傍に集まった空気の塊が巨大化して、洗濯水出口に引っかかって空気の流出が妨げられることなく、回転筒を通過する洗濯水の循環流によって回転筒から円滑に流出させることができる。また、回転筒の回転数を段階的に漸増することで、当初は比較的大きな気泡を脱気し、次第に比較的小さな気泡を少しずつ集めて脱気することが可能となり、回転筒内に含まれる空気の脱気を一度に行う際のリスクを回避することができる。
第7の発明は、特に、第1〜第6のいずれか1つの発明において、前記制御部は、前記ポンプの通電停止後、前記回転筒を所定時間駆動するように構成されたものである。
これにより、ポンプの通電停止により少なくとも洗濯水の循環流がなくなるまでの間、遠心力で回転筒に捕捉されている汚れ等の異物を回転筒に保持した状態に維持することができ、遠心分離物が回転筒内で浮遊するのを防止することができる。
第8の発明は、特に、第1〜第7のいずれか1つの発明において、前記制御部は、前記ポンプを駆動してから所定時間後に、前記回転筒を駆動するように構成されたものである。
ポンプの駆動による洗濯水の循環開始当初は、洗濯水に多量の空気が含まれるため、このような状態で回転筒を定常回転で駆動すると、密度差と遠心力によって洗濯水よりも軽い空気は回転筒の回転中心へ移動し、集まった空気の塊が巨大化して洗濯水出口からの流出が妨げられる。
上記の構成により、回転筒を回転駆動する前に循環流によって、洗濯水に含まれる多量の空気が分散した状態で回転筒から流出させることができる。そして、洗濯水中の減少した空気を回転筒の駆動による遠心分離作用によって回転筒の回転中心へ移動させ、回転筒を通過する洗濯水の循環流によって回転筒から円滑に流出させることができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の第1の実施の形態における洗濯機の概略構成図である。図6は、同洗濯機の動作を示すタイムチャートである。
図1に示されるように、有底筒状に構成された外槽1は、洗濯機の外枠を構成する筐体2の内部で複数のサスペンション機構3によって弾性的に支持されている。有底筒状に構成された洗濯槽4は外槽1内に設けられている。外槽1と洗濯槽4とは、前面側(図1において左側)に使用者が衣類等の洗濯物5を出し入れする開口部6が設けられている。
洗濯槽4は、回転軸7を中心として回転可能に設けられている。洗濯槽4の周壁面4aには、内方へ突出した複数(例えば、3個)のバッフル8が設けられている。さらに、周壁面4aには多数の小孔9が設けられ、外槽1内において洗濯槽4の内外は小孔9を通して連通している。外槽1および洗濯槽4の回転軸7は、水平に対して角度θ(例えば、20°)だけ前上がりに傾けて設けられている。
洗濯槽4は、外槽1の後部に設けられたモータ10によって正逆回転自在に構成されている。モータ10は、例えばブラシレス直流モータであり、後述する制御部22のインバータ制御によって回転速度を自在に変化させることができるように構成されている。
外槽1の開口部1aと筐体2の開口部2aとは、洗濯槽4の開口部6と対向して形成されている。外槽1の開口部1aと筐体2の開口部2aとは、伸縮自在な蛇腹状のパッキン12によって気密構成を確保して連結されている。筐体2の前面には、開口部2aを開閉する扉11が設けられている。
洗濯水を供給する給水口13が、筐体2の後面上部に設けられている。給水口13は、水道の蛇口13aと接続されている。洗濯水は、給水口13から供給される水道水である。給水口13の下流側に、給水弁14と洗剤ケース15とが設けられている。給水弁14は、制御部22によって開閉駆動され、給水と停止を行う。洗剤ケース15は、矢印Aで示されるように、洗剤投入部15aを洗剤ケース15から手前側へ引き出し可能に構成されている。これにより、使用者は、洗剤ケース15内への洗剤の投入が容易に行える。
給水口13から供給された洗濯水は、矢印Bで示されるように洗剤ケース15に流入する。洗濯水は、さらに洗剤ケース15内に投入されている洗剤を溶かしながら外槽1へ流入する。
外槽1の底部には洗濯水を排出する排水口16が設けられている。排水口16には、排水路17が連結されている。排水路17には排水弁18が設けられている。排水弁18は、制御部22によって開閉駆動され、外槽1内に洗濯水を溜めたり排水したりする。
送水路19は、一端が排水路17に接続され、他端は外槽1の前面下部に接続されて、循環経路を形成している。送水路19には、外槽1の洗濯水を循環させるポンプ20と遠心分離部21とが接続されている。遠心分離部21は、ポンプ20の下流側に設けられている。外槽1内の洗濯水は、ポンプ20によって排水路17から送水路19を通して矢印Cのように循環し、遠心分離部21を通過する。
送水路19を流れる洗濯水は、例えば、約2〜3m/sの流速で流れるように構成されている。この流速は、ポンプ20の能力によって設定されることができる。
洗濯水が遠心分離部21を通過する際に、洗濯水に含まれる異物が分離される。異物には、洗濯物から遊離した汚れや糸屑、および、洗濯水に溶解した洗剤に含まれる水軟化剤等が含まれる。
図2は、本実施の形態における洗濯機の遠心分離部の拡大図である。図3は、本実施の形態における洗濯機の遠心分離部のD1とD2の関係図である。図4は、図3におけるE−E断面図である。
遠心分離部21は、送水路19に設けられ洗濯水が通過するケース21aと、ケース21a内に回転可能に設けられた中空の回転筒21bと、回転筒21bを回転させる駆動部
である回転筒モータ21cとを有する。回転筒21bは、ポンプ20により循環する洗濯水が回転筒21bの内部を貫流するように洗濯水入口21eおよび洗濯水出口21fが設けられている。回転筒モータ21cは、ポンプ20により送水路19を洗濯水が循環するのに合わせて回転筒21bを回転させる。回転筒モータ21cは、回転筒21bを、例えば約4000r/minで高速回転するように設定されている。回転筒21bが回転することにより、回転筒21b内に導入された洗濯水が回転筒21b内で旋回し、高速の旋回流が発生する。
遠心分離部21に導入された洗濯水は、洗濯水入口21eから回転筒21b内に流入して洗濯水出口21fから流出する間に、回転筒21bの回転により旋回して遠心分離力を受ける。このようにして、洗濯水に含まれる汚れ物質などの異物を遠心力により回転筒21bの内周面21dに向かわせるように構成されている。本実施の形態においては、洗濯水入口21eは洗濯水出口21fの下方に設けられ、遠心分離部21を通過する洗濯水は下から上に向けて流れる。
また、回転筒21bの下側端面の中央部に設けられた洗濯水入口21eは、回転軸21gの外側にスリット状の孔を複数(例えば、4個)設けて形成されている。回転筒21bの上側端面の中央部に設けられた洗濯水出口21fは、送水路19の開口に合わせて設けられている。送水路19と洗濯水入口21eおよび洗濯水出口21fの開口面積は、ほぼ同等となるように形成されている。そして、それぞれの開口が中心を合わせて直線的に連通するように構成されている。
回転筒21bの回転軸21gを中心とした直径D1は、洗濯水入口21eおよび洗濯水出口21fの最大径D2より大きく構成されている。回転する回転筒21bの洗濯水に作用する遠心力は、中心から外側の内周面21dに向かうほど大きくなる。したがって、回転筒21bを通過する洗濯水から遠心力によって分離された異物が内周面21dに近づくほど、異物はより強い遠心力で内周面21dに保持される。これにより、遠心力によって分離された異物が、回転筒21bを通過する洗濯水の流れに引き込まれて再度浮遊し、洗濯物5に汚れが再付着する等の不具合を防ぐことができ、洗浄力を向上させることができる。
なお、回転筒21bの外面とケース21aの内面との隙間は、回転筒21bの回転に支障が生じない範囲で、洗濯水の流通が少なくなるようにできるだけ狭く構成される。
制御部22は、筐体2内の下部に設けられている。図5は、本実施の形態における洗濯機のブロック構成図である。制御部22には、洗濯槽4に投入された洗濯物5の量を検知する布量検知部23の出力と、外槽1内に給水された洗濯水の量を検知する水量検知部24の出力と、洗濯槽4の回転駆動を検知する回転検知部25等の出力が入力される。制御部22は、操作表示部26により使用者が設定した洗濯コースに基づいて、モータ10、給水弁14、排水弁18、ポンプ20、回転筒モータ21c等の駆動を制御し、洗濯運転を実行する。洗濯運転には、洗い、すすぎ、脱水等の各工程が含まれる。
以上のように構成された洗濯機について、以下その動作、作用を説明する。洗濯運転において、洗い工程は、洗剤が溶解した洗濯水が外槽1内に給水され、洗濯槽4の回転によって叩き洗いを行いながら洗濯物5の汚れが落とされる工程である。洗い工程に続いて、すすぎ工程が行われ、例えば、中間脱水1、すすぎ1、中間脱水2、すすぎ2、の各工程が行われる。そして、最後に脱水工程が実行される。
まず、使用者が、筐体2の前面に設けられた扉11を開いて開口部6から洗濯槽4に洗濯物5を投入する。次に、筐体2の前面上部に設けられている操作表示部26の電源スイ
ッチ(図示せず)を入れ、スタートスイッチ(図示せず)を操作して洗濯運転を開始する。
洗濯運転の開始により、制御部22は、最初に、洗濯槽4内に投入された洗濯物5の量を布量検知部23によって検知する。洗濯物5の量は、洗濯槽4を低速で回転させたときにモータ10にかかるトルク量、または、モータ10の電流値等から検知される。
制御部22は、検知した洗濯物5の量に応じて洗い、すすぎ、脱水の各工程の時間および洗濯水の量を設定する。合わせて、洗濯物5の量に応じて予め設定された洗剤量を操作表示部26に表示する。使用者は、洗剤ケース15から洗剤投入部15aを引き出し、操作表示部26に表示された洗剤量の目安にしたがって洗剤を投入した後、洗剤投入部15aを洗剤ケース15内へ移動させる。
制御部22は、洗剤の投入が完了した頃を見計らって給水弁14を開く。給水弁14が開かれると、洗濯水が給水口13から洗剤ケース15に流入し、矢印Bに示されるように、投入されている洗剤を溶かしながら外槽1へ給水される。外槽1内の底部に溜まった洗濯水は、小孔9から洗濯槽4内に流入する。外槽1内に溜まった洗濯水は、水量検知部24で検知される。制御部22は、洗濯物5の量に応じて予め設定された所定量の洗濯水が給水されると給水弁14を閉じる。
制御部22は、給水が完了すると、モータ10を駆動して洗濯槽4を回転させる。洗濯槽4が回転すると、洗濯槽4内の洗濯物5はバッフル8によって回転方向へ持ち上げられて上方から落下し、洗濯槽4の底面あるいは洗濯槽4の底に溜まっている洗濯物5に叩きつけられる。このようにして、洗剤による化学力と併せて、その機械力によって叩き洗いが行われる。洗濯物5が叩き洗いされる洗濯槽4の回転数は、例えば、45r/minで、所定時間毎に反転し正逆回転駆動される。
洗い工程において、ポンプ20が駆動されると、外槽1内の洗濯水は送水路19を通って遠心分離部21に到達し、遠心分離部21を通過した洗濯水は外槽1内に戻って循環する。
洗濯水が洗濯水入口21eから導入されて回転筒21bを貫流して洗濯水出口21fから流出する際に、洗濯物5から遊離した汚れ等の洗濯水に含まれる洗濯水よりも比重が重い異物が、回転筒21bの高速回転による遠心力によって回転筒21bの内周面21dに向かい、洗濯物5から遠心分離される。
洗い工程の開始時に、洗濯水に空気が混在していると密度に偏りが生じ、遠心分離部21内で高速回転する回転筒21bにアンバランスが発生するため、回転筒21bが定常回転する前に回転筒21b内に流入した洗濯水に含まれる空気を回転筒21b内から排出する脱気運転が行われる。
図6は、本実施の形態における洗濯機の動作を示すタイムチャートである。脱気運転は、図6に示すように、遠心分離時の回転筒21bの定常回転数n1は、例えば、約4000rpmであり、ポンプ20の駆動で洗濯水の循環が始まると、回転筒モータ21cにより回転筒21bの回転数は徐々に上昇し、所定時間T1(例えば、1分)後に定常回転数n1に到達するように構成されている。
これにより、密度差と遠心力によって洗濯水より軽い空気は回転筒21bの回転中心へ徐々に移動し、回転中心に集まった空気の塊が巨大化して、洗濯水出口21fに引っかかって空気の流出が妨げられることなく、回転筒21bを通過する洗濯水の循環流によって
回転筒21bから円滑に流出させることができる。
したがって、回転筒21bの高速定常回転前に、洗濯水に含まれる空気を回転筒21b内から排出することができるようになり、回転筒21b内に存在する流体は洗濯水のみとなって、回転筒21b内の流体密度を均一にすることができる。
脱気運転後の回転筒21bの定常回転による遠心分離動作により、回転筒21bの洗濯水入口21eおよび洗濯水出口21fが回転筒21bを通過する貫流で占められていることに加え、遠心力で貫流部分よりも内周面21dに向かう力が常時かかっていることによって、貫流成分と流体同士が混じり合うことがなく、一旦遠心分離して回転筒21bの内側に向かった異物が、流体の混じり合いによって貫流に戻ることがない。
したがって、遠心分離部21は、遠心分離中に異物を回転筒21bの内周面21dに保持されるため、一旦遠心力によって分離された異物が、回転筒21bを貫流する洗濯水に再び戻って洗濯物5に異物が再汚染する等の不具合を防ぎ、洗浄力が向上する。
これにより、洗濯水に含まれる汚れのうち、水よりも比重が重いもの(例えば、砂、髪の毛、角質汚れなど)や、水よりも軽くても(皮脂に代表される脂分など)、水よりも比重が重いもの(糸屑など)に付着して分離されるものが洗濯水から除去される。
異物が取り除かれた洗濯水は、送水路19を通って外槽1に流入し、遠心分離部21と外槽1との間を循環して浄化が進行する。内周面21dに集められた異物は、排水時に送水路19を送水時とは逆方向に流れる洗濯水の流れに乗って、排水弁18を介して機外へ排出される。
回転筒21bが定常回転数n1で所定時間T2(例えば、9分)遠心分離が行われ、叩き洗いによる洗い工程が終わる。制御部22は、洗い工程を所定時間行うと、排水弁18を開いて外槽1内の洗濯水を機外へ排水する。排水が完了した後、すすぎ工程となり、中間脱水1に続いてすすぎ1が行われる。すすぎ工程においても、洗い工程と同様に外槽1内に所定量の洗濯水が給水され、洗濯槽4を回転させて洗濯物5のすすぎを行う。
最後に行われる脱水工程では、排水弁18が開かれて外槽1内の洗濯水が機外へ排出された後、モータ10により洗濯物5の入った洗濯槽4が高速に回転され、洗濯物が脱水される。脱水工程が完了すると、制御部22は洗濯運転を終了する。
なお、洗濯水に含まれる異物の分離は、洗い工程のほか、すすぎ工程で実行することができる。すすぎ工程で洗濯物から洗濯水に出た異物を遠心分離部21で分離することにより、すすぎ効果を高めることができる。すすぎ時は、洗剤に含まれる洗浄助剤のうち比重が水より重いゼオライトを除去することも可能であり、すすぎ性能が向上する。
以上のように、本実施の形態の洗濯機は、筐体2内に弾性支持された外槽1と、外槽1内に回転可能に設けられた洗濯槽4と、洗濯槽4を回転駆動するモータ10と、外槽1内の洗濯水に含まれる異物を分離する遠心分離部21と、外槽1と遠心分離部21との間で洗濯水を循環させるポンプ20と、外槽1とポンプ20と遠心分離部21とをつなぐ洗濯水が流れる送水路19と、洗濯運転を制御する制御部22とを備え、遠心分離部21は、送水路19を流れる洗濯水が通過するケース21aと、ケース21a内に回転可能に設けられた中空の回転筒21bと、回転筒21bを回転駆動する駆動部(回転筒モータ21c)と、回転筒21bに洗濯水を流入させる洗濯水入口21eと、回転筒21bから洗濯水を流出させる洗濯水出口21fを有し、制御部22は、洗い工程の開始時に、回転筒21bが定常回転する前に回転筒21b内に流入した洗濯水に含まれる空気を回転筒21b内
から排出する脱気運転を実行するように構成されたものである。
この構成により、回転筒21bを通過する洗濯水に含まれる汚れ等の異物を遠心分離するために、回転筒21bの高速定常回転前に洗濯水に含まれる空気を回転筒21b内から排出することで、回転筒21bの高速定常回転時における回転筒21b内の流体は洗濯水のみとなり、回転筒21b内の流体密度を均一にすることができる。したがって、回転筒21bの高速定常回転にともなって回転運動を始める回転筒21b内の流体は、洗濯水と空気が混在することに起因する密度の片寄りによるアンバランスが発生することなく、静粛かつ安定的に遠心分離を行うことができる。
また、洗濯水出口21fは、回転筒21bの回転中心近傍で、かつ、洗濯水入口21eの上方に形成され、脱気運転は、回転筒21bを定常回転より低速で駆動し、洗濯水出口21fから洗濯水を流出させるように構成されたものであり、密度差によって洗濯水より軽い空気は洗濯水出口21fに近い回転筒21bの上方に集まり、また、回転筒21bを回転させると遠心力によって洗濯水よりも軽い空気は回転中心に集まるため、回転筒21bを通過する洗濯水の循環流によって回転筒21bから空気を効果的に流出させることができる。
また、脱気運転は、回転筒21bの回転数を漸増し定常回転に移行するように構成されたものであり、密度差と遠心力によって洗濯水より軽い空気は回転筒21bの回転中心へ徐々に移動し、回転中心に集まった空気の塊が巨大化して、洗濯水出口21fに引っかかって空気の流出が妨げられることなく、回転筒21bを通過する洗濯水の循環流によって回転筒21bから円滑に流出させることができる。
また、次のような作用効果も奏する。一般的な液体サイクロンのように、浄化する水の一部を遠心分離中に捨てる必要がないため、洗剤を含む洗濯水が洗濯運転中に捨てられることがなく、洗濯水を補充することがないので、洗剤濃度の低下をなくして、使用水量が増加することなく、洗濯水を浄化しながら洗濯することが可能であり、かつ、液体サイクロンのように、流入速度に依存することなく遠心力によって除去能力を高めることができるので、大型のポンプを必要とせずに構成できる。
(実施の形態2)
本実施の形態の特徴は、回転筒21bが定常回転する前に、回転筒21bを定常回転より低速で駆動することにより、脱気運転が行われるようにしたものである。他の構成は実施の形態1と同じであり、同一の構成に同一の符号を付して、詳細な説明は実施の形態1のものを援用する。
図7は、本発明の第2の実施の形態における洗濯機の動作を示すタイムチャートである。脱気運転は、ポンプ20の駆動で洗濯水の循環が始まると、回転筒21bを定常回転数n1より少ない回転数n2(例えば、500r/min)で駆動し、所定時間T3(例えば、30秒)後に定常回転数n1で所定時間T2駆動するように構成されている。
以上のように、本実施の形態においては、脱気運転は、回転筒21bを定常回転より少ない回転数で所定時間駆動するように構成されたものであり、密度差と遠心力によって、洗濯水より軽い空気を回転筒21bの回転中心へ徐々に移動させて回転筒21bから流出させることができ、回転中心に集まった空気の塊が巨大化して、洗濯水出口21fに引っかかって空気の流出が妨げられることなく、回転筒21bを通過する洗濯水の循環流によって回転筒21bから円滑に流出させることができる。
(実施の形態3)
本実施の形態の特徴は、回転筒21bを定常回転より少ない回転数で所定時間駆動した後、所定時間停止する動作を繰り返すことにより脱気運転が行われるようにしたものである。他の構成は実施の形態1と同じであり、同一の構成に同一の符号を付して、詳細な説明は実施の形態1のものを援用する。
図8は、本発明の第3の実施の形態における洗濯機の動作を示すタイムチャートである。脱気運転は、ポンプ20の駆動で洗濯水の循環が始まると、回転筒21bを定常回転数n1より少ない回転数n3(例えば、1000r/min)で所定時間T4(例えば、3秒)駆動し、所定時間T5(例えば、1秒)停止する動作を複数回(例えば、3回〜5回)繰り返した後、所定時間T1後に定常回転数n1で所定時間T2駆動するように構成されている。
以上のように、本実施の形態においては、脱気運転は、回転筒21bを定常回転より少ない回転数で所定時間駆動した後、所定時間停止する動作を繰り返し、定常回転に移行するように構成されたものであり、密度差と遠心力によって洗濯水よりも軽い空気は回転筒21bの回転中心へ徐々に移動するが、停止動作が入ることで、その量は回転駆動を続けた場合と比較して少なくなる。よって、回転中心に集まる空気は一度には集まらず、少しずつとなるので、回転中心に集まった空気の塊が巨大化して、洗濯水出口21fに引っかかって空気の流出が妨げられることなく、回転筒21bを通過する洗濯水の循環流によって回転筒21bから円滑に流出させることができる。
(実施の形態4)
本実施の形態の特徴は、回転筒21bを定常回転数n1より少ない回転数で所定時間駆動した後、所定時間停止または減速しながら回転数を段階的に漸増することにより脱気運転が行われるようにしたものである。他の構成は実施の形態1と同じであり、同一の構成に同一の符号を付して、詳細な説明は実施の形態1のものを援用する。
図9は、本発明の第4の実施の形態における洗濯機の動作を示すタイムチャートである。脱気運転は、ポンプ20の駆動で洗濯水の循環が始まると、回転筒モータ21cにより回転筒21bは定常回転数n1より少ない回転数で所定時間T4(例えば、3秒)駆動した後、所定時間T5(例えば、1秒)停止または減速する動作を複数回(例えば、3回〜5回)繰り返しながら回転数を段階的に増加させ、所定時間T1後に定常回転数n1に到達し、所定時間T2駆動するように構成されている。図9は、所定時間減速する場合の例を示したものである。
以上のように、本実施の形態においては、脱気運転は、回転筒21bを定常回転より少ない回転数で所定時間駆動した後、所定時間停止または減速しながら回転数を段階的に漸増し、定常回転に移行するように構成されたものであり、回転筒21bの駆動時に気泡を回転中心に集める動作と、停止または減速時に気泡を回転中心に集める作用を停止または弱める動作を繰り返すことにより、回転筒21bの回転中心近傍に集まる空気の塊の巨大化を防止することができ、回転筒21bを通過する洗濯水の循環流によって回転筒21bから円滑に流出させることができる。
(実施の形態5)
本実施の形態の特徴は、ポンプ20の通電停止後、回転筒21bを所定時間駆動するように構成されたものである。他の構成は実施の形態1と同じであり、同一の構成に同一の符号を付して、詳細な説明は実施の形態1のものを援用する。
図10は、本発明の第5の実施の形態における洗濯機の動作を示すタイムチャートである。洗い工程において、ポンプ20の駆動により外槽1内の洗濯水が送水路19を流れて
循環しているとき、回転筒21bは高速定常回転により回転筒21bを通過する洗濯水に遠心力を作用させ、洗濯水から遠心分離された洗濯水に含まれる汚れ等の異物は、回転筒21bの内周面21dに押し付けられた状態で保持されている。
回転筒モータ21cにより駆動する回転筒21bの回転が停止すると、洗濯水に作用する遠心力がなくなり遠心分離された汚れ等の異物は、回転筒21b内で浮遊する。一方、ポンプ20の通電が停止されても惰性で駆動している間、洗濯水が循環し、回転筒21b内で浮遊する異物が洗濯水の循環流によって遠心分離部21から流出する。
ポンプ20の通電を停止した後、回転筒21bを所定時間T6(例えば、5秒〜10秒)駆動することにより、洗濯水が循環している間、回転筒21b内の洗濯水に遠心力を作用させることができる。
以上のように、本実施の形態においては、制御部22は、ポンプ20の通電停止後、回転筒21bを所定時間駆動するように構成されたものであり、ポンプ20の通電停止後、洗濯水の循環流がなくなるまでの間、遠心力で回転筒21bに捕捉されている汚れ等の異物を回転筒21bに保持した状態に維持することができ、遠心分離物が回転筒21b内で浮遊するのを防止することができる。
(実施の形態6)
本実施の形態の特徴は、ポンプ20を駆動してから所定時間後に、回転筒21bを駆動するように構成されたものである。他の構成は実施の形態1と同じであり、同一の構成に同一の符号を付して、詳細な説明は実施の形態1のものを援用する。
図11は、本発明の第6の実施の形態における洗濯機の動作を示すタイムチャートである。ポンプ20の駆動により洗濯水が循環を開始する当初は、洗濯水に多量の空気が含まれるため、このような状態で回転筒21bを定常回転数n1で駆動すると、密度差と遠心力によって洗濯水より軽い空気は回転筒21bの回転中心へ移動し、集まった空気の塊が巨大化して洗濯水出口21fからの流出が妨げられる。
ポンプ20を駆動してから所定時間T7(例えば、5秒)後に、回転筒21bを駆動することで、回転筒21bを回転駆動する前に循環流によって、洗濯水に含まれる多量の空気が分散した状態で回転筒21bから流出させることができる。送水路19を流れる循環流の流速が、例えば、1〜2m/秒である場合、ポンプ20を駆動してから回転筒21bが駆動するまでに洗濯水は数回循環することになる。
以上のように、本実施の形態においては、制御部22は、ポンプ20を駆動してから所定時間後に、回転筒21bを駆動するように構成されたものであり、回転筒21bを回転駆動する前に循環流によって、洗濯水に含まれる多量の空気が分散した状態で回転筒21bから流出させた後、洗濯水中の減少した空気を回転筒21bの駆動による遠心分離作用によって回転筒21bの回転中心へ移動させ、回転筒21bを通過する洗濯水の循環流によって回転筒21bから円滑に流出させることができる。
なお、前記実施の形態は、必要に応じて適宜組み合わせて実施することができる。
以上のように、本発明にかかる洗濯機は、洗濯で汚れた洗濯水から汚れ物質を安定的に遠心分離して浄化することができ、洗浄効果を高めることができるので、洗濯機として有用である。
1 外槽
2 筐体
4 洗濯槽
10 モータ
19 送水路
20 ポンプ
21 遠心分離部
21a ケース
21b 回転筒
21c 回転筒モータ(駆動部)
21e 洗濯水入口
21f 洗濯水出口
22 制御部

Claims (8)

  1. 筐体内に弾性支持された外槽と、
    前記外槽内に回転可能に設けられた洗濯槽と、
    前記洗濯槽を回転駆動するモータと、
    前記外槽内の洗濯水に含まれる異物を分離する遠心分離部と、
    前記外槽と前記遠心分離部との間で洗濯水を循環させるポンプと、
    前記外槽と前記ポンプと前記遠心分離部とをつなぐ洗濯水が流れる送水路と、
    洗濯運転を制御する制御部とを備え、
    前記遠心分離部は、
    前記送水路を流れる洗濯水が通過するケースと、前記ケース内に回転可能に設けられた中空の回転筒と、前記回転筒を回転駆動する駆動部と、前記回転筒に洗濯水を流入させる洗濯水入口と、前記回転筒から洗濯水を流出させる洗濯水出口を有し、
    前記制御部は、
    洗い工程の開始時に、前記回転筒が遠心分離のための定常回転をする前に、前記定常回転より低速で駆動、および、停止、のうち少なくともいずれかを所定時間行うことにより、前記回転筒内に流入した洗濯水に含まれる空気を前記回転筒内から排出する脱気運転を実行するように構成された洗濯機。
  2. 前記洗濯水出口は、
    前記回転筒の回転中心近傍で、かつ、前記洗濯水入口の上方に形成され、
    前記脱気運転は、
    前記回転筒を定常回転より低速で駆動し、前記洗濯水出口から洗濯水を流出させるように構成された
    請求項1記載の洗濯機。
  3. 前記脱気運転は、
    前記回転筒の回転数を漸増し定常回転に移行するように構成された
    請求項1または2記載の洗濯機。
  4. 前記脱気運転は、
    前記回転筒を定常回転より少ない回転数で所定時間駆動するように構成された
    請求項1または2記載の洗濯機。
  5. 前記脱気運転は、
    前記回転筒を定常回転より少ない回転数で所定時間駆動した後、所定時間停止する動作を繰り返し、定常回転に移行するように構成された
    請求項1または2記載の洗濯機。
  6. 前記脱気運転は、
    前記回転筒を定常回転より少ない回転数で所定時間駆動した後、所定時間停止または減速しながら回転数を段階的に漸増し、定常回転に移行するように構成された
    請求項1または2記載の洗濯機。
  7. 前記制御部は、
    前記ポンプの通電停止後、前記回転筒を所定時間駆動するように構成された
    請求項1〜6のいずれか1項に記載の洗濯機。
  8. 前記制御部は、
    前記ポンプを駆動してから所定時間後に、前記回転筒を駆動するように構成された
    請求項1〜7のいずれか1項に記載の洗濯機。
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