JP6964006B2 - 鉄筋及び配筋検査方法 - Google Patents

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Description

本発明は鉄筋及び配筋検査方法に関し、特に鉄筋に付与された識別情報の構成に関する。
近年、建設現場における省力化が進められており、配筋検査についても省力化のための様々な取り組みが行われている。配筋検査については、鉄筋の表面に刻設された圧延マークを作業員が読み取り、これを施工図と照合する方法が取られてきた。しかし、圧延マークは視認性が悪いため、これに代わる方法が提案されている。例えば特許文献1には鉄筋にC字形状のリングを嵌め、鉄筋の種類を表示する方法が記載されている。C字形状のリングは鉄筋の種類毎に色が異なるため、リングの色によって鉄筋の種類を容易に判別することができる。
特開平08−209938号公報
特許文献1に記載された方法で配筋検査を行う場合、誤認防止のために互いに色調の異なる色のリングを用いることが望ましい。しかし、互いに色調の異なる色は数が限られるため、多種多様な鉄筋種別を識別することは難しい。また、配筋検査の省力化のためには、鉄筋を撮影した画像データを画像処理することによって作業を高速化することが望ましい。
本発明は、多種多様な鉄筋種別の識別が可能であり、かつ画像データによる鉄筋種別の識別に適した鉄筋、及びそのような鉄筋を用いた配筋検査方法を提供することを目的とする。
本発明の一態様によれば、鉄筋は、配筋検査の際に撮影されて2値化される。鉄筋は、鉄筋の識別情報を表示する図形が外周面に現れるように外周面の外観の一部が残部と異ならされている。この図形は、鉄筋の軸方向に間隔をあけて規則的なパターンで設けられる複数の基準帯状部を有している。複数の基準帯状部は鉄筋の径方向と平行に延びている。互いに隣接する一対の基準帯状部は識別情報の表示される範囲を定めている。そして、互いに隣接する一対の基準帯状部の所定の部位同士の間隔が鉄筋種別によらず一定である。
本発明の他の態様によれば、配筋検査方法は上述の鉄筋を所定の位置に設置することと、鉄筋を、上記図形を含めて撮影することと、撮影された図形から鉄筋の識別情報を読み取ることと、読み取られた識別情報を、所定の位置に設置されるべき鉄筋の識別情報と照合することとを含む。
本発明によれば、鉄筋の識別情報が表示される範囲を定める基準帯状部が鉄筋に形成される。基準帯状部は規則的なパターンで設けられるため、鉄筋のどの部分にも同一の基準帯状部のパターンが現れる。鉄筋を画像データに取り込む場合、鉄筋が部分的にしか撮影されないこともあるが、その場合でも画像データに取り込まれた互いに隣接する一対の基準帯状部を基に、鉄筋の識別情報が表示される範囲を特定し、識別情報を容易に読み取ることができる。また、識別情報は鉄筋種別毎に様々に変更することができる。
従って、本発明によれば、多種多様な鉄筋種別の識別が可能であり、かつ画像データによる鉄筋種別の識別に適した鉄筋及びそのような鉄筋を用いた配筋検査方法を提供することができる。
本発明の第1の実施形態に係る鉄筋の部分拡大図である。 本発明の第1の実施形態に係る鉄筋の図1より広い範囲を示す図である。 サンドブラストの工程の一例を示す概念図である。 サンドブラストの工程の他の例を示す概念図である。 配筋検査方法のフロー図である。 床スラブの配筋の一例を示す概念図である。 2値化された鉄筋の画像データの一例を示す概念図である。 他の帯状部パターンを示す概念図である。 他の帯状部パターンを示す概念図である。 他の帯状部パターンを示す概念図である。 本発明の第2の実施形態に係る鉄筋への熱収縮シートの取り付け方法を示す概念図である。
図面を参照して本発明のいくつかの実施形態について説明する。
(第1の実施形態)
図1は本発明の第1の実施形態に係る鉄筋の一実施形態を示している。鉄筋1は異形棒鋼であり、軸方向Xに延びるリブ2と、径方向Yに対して傾斜した節3と、を有している。節3の形状は図示のものに限定されず、節3は例えば径方向Yに平行に形成されていてもよい。図1(a)〜(e)は、「鋼材種類」と「呼び名」の異なる5種類の鉄筋の部分拡大図である。「鋼材種類」は降伏点または耐力(N/mm)を意味し、「呼び名」は公称直径(mm)を丸めた径の大きさを示す。また、本明細書では「鋼材種類」と「呼び名」で規定される鉄筋の種別を「鉄筋種別」という。図1(a)はSD390 D22、図1(b)はSD345 D22、図1(c)はSD345 D19、図1(d)はSD295A D16、図1(e)はSD295A D13の5種類の鉄筋種別の鉄筋1を示している。これらの鉄筋1の外周面には、サンドブラストにより、所定の図形(パターン)4,5が刻設されている。この所定の図形(パターン)4,5は鋼材種類と呼び名についての識別情報、すなわち鉄筋種別の識別情報を表示している。なお、鉄筋種別の識別情報としては鋼材種類と呼び名が最も一般的であるが、これらに限定されるわけではなく、例えば鋼材種類と呼び名のいずれか一方だけを鉄筋種別の識別情報として鉄筋1に表示するようにしてもよい。
図2(a)は図1(b)に示す鉄筋1のより広い範囲を示している(なお、図1(b)は図2(a)のA部拡大図である)。所定のパターンの図形は複数の基準帯状部4を有している。複数の基準帯状部4は鉄筋1の軸方向Xに一定の間隔をあけて規則的なパターンで設けられ、鉄筋1の径方向Yと平行に延びている。互いに隣接する一対の基準帯状部4は鉄筋種別の識別情報の表示される範囲を定める。換言すれば、互いに隣接する一対の基準帯状部4は複数対形成されており、いずれの基準帯状部4の対(及びその内側に形成された図形)も同一の識別情報を表示している。このため、鉄筋種別の識別情報は任意の基準帯状部4の対から読み取ることができる。従って、鉄筋1の撮影画像に複数の基準帯状部4の対が含まれているときは、最も識別しやすい基準帯状部4の対を検索して、その基準帯状部4の対から識別情報を読み取ることができる。基準帯状部4は周方向に360°連続して設けられているが、1以上の個所で周方向に分離されていてもよい。基準帯状部4の軸方向幅W1(軸方向Xにおける幅W1)は鉄筋1の周方向において一定であり、基準帯状部4を展開すると概ね長方形の形状となる。また、1本の鉄筋1におけるすべての基準帯状部4の軸方向幅W1は同一である。
軸方向Xに互いに隣接する2つの基準帯状部4のそれぞれは、互いに対向する内側縁部4aと、内側縁部4aの外側に位置する外側縁部4bとを有している。外側縁部4b間の軸方向Xにおける間隔(以下、外縁距離L1という)は、1本の鉄筋1において、互いに隣接する2つの基準帯状部4の任意の組について一定である。また、外縁距離L1は鉄筋種別によらず、すなわち図1(a)〜(e)のすべての鉄筋1について一定である。外縁距離L1は既知であるため、後述するように、撮影装置で撮影した鉄筋1の画像において基準距離として使用することができる。一方、内側縁部4a間の軸方向Xにおける間隔(以下、内縁距離L2という)は、図1(a)、(b)を除き、鉄筋種別によって異なっている。換言すれば、基準帯状部4の外側縁部4bと内側縁部4aとの間隔、すなわち基準帯状部4の軸方向幅W1は、図1(a)、(b)を除き、鉄筋種別によって異なっている。
図1(a)〜(c)に示す鉄筋1では、さらに軸方向Xに互いに隣接する2つの基準帯状部4の間に中間帯状部5が形成されている。図2(a)を参照すると、基準帯状部4と、少なくとも一つの中間帯状部5からなる中間帯状部5の組とが交互に設けられ、基準帯状部4が定ピッチで設けられている。図1(a)に示す鉄筋1では2つの中間帯状部5が設けられ、図1(b),(c)に示す鉄筋1では1つの中間帯状部5が設けられている。中間帯状部5は鉄筋1の径方向Yと平行に延びている。中間帯状部5も周方向に360°連続して設けられているが、1以上の個所で分離されていてもよい。中間帯状部5の軸方向幅W2(軸方向Xにおける幅W2)は鉄筋1の周方向において一定であり、また、1本の鉄筋1におけるすべての中間帯状部5の軸方向幅W1は同一である。中間帯状部5の軸方向幅W2は基準帯状部4の軸方向幅W1より小さい。中間帯状部5の軸方向幅W2は基準帯状部4の最小の軸方向幅W1の半分以下であることが好ましい。これによって、中間帯状部5を基準帯状部4から容易に区別することができる。
基準帯状部4の軸方向幅W1は鉄筋1の呼び名に対応しており、基本的に基準帯状部4の軸方向幅W1が大きいほど呼び名が大きくされている。中間帯状部5の数は鋼材種類を表しており、図1(a)はSD390を、図1(b),(c)は、SD345を、図1(d),(e)は、SD295Aを示している。なお、本明細書では「中間帯状部5の数」は中間帯状部5がない場合、すなわち中間帯状部5の数が0である場合を含む。このように、本実施形態では、2つの基準帯状部4の軸方向幅W1と中間帯状部5の数との組み合わせで、5つの鉄筋種別が識別されている。図示は省略するが、中間帯状部5の数によって他の鉄筋種別を表示することもできる。
図2(b)、(c)に示すように、互いに隣接する2つの基準帯状部4と少なくとも一つの中間帯状部5とからなる帯状部の組(以下、帯状部ユニットという)が複数組、互いに重複することなく設けられてもよい。すなわち、図2(a)に示す例では、一つの基準帯状部4が互いに隣接する2つの帯状部ユニットで共有されているが、図2(b)、(c)に示す例では、一つの基準帯状部4は一つの帯状部ユニットだけに属している。互いに隣接する帯状部ユニット間の距離は一定でもいいが、ランダムであってもよい。図2(b)、(c)に示す例では、図2(a)に示す例と比べて、帯状部の数を減らすことができる。また、各帯状部ユニットにおいて、中央の中間帯状部5は2つの基準帯状部4から等距離に位置するようにし、各帯状部ユニットにおけるこの中間帯状部5を定ピッチL5(例えば、1m間隔)で設けることができる。例えば、図2(b)に示す例では、2つの基準帯状部4の間に一つの中間帯状部5が設けられ、この中間帯状部5が2つの基準帯状部4から等距離に位置している。図2(c)に示す例では、2つの基準帯状部4の間に3つの中間帯状部5が設けられ、中央の中間帯状部5が2つの基準帯状部4から等距離に位置している。図2(b)における中間帯状部5、図2(c)における中央の中間帯状部5は一種のメジャーとして用いることができる。
上述のように、鉄筋1への識別情報の付与はサンドブラストによって行われる。サンドブラストはトレーサビリティの観点から、鉄筋1の供給者(鉄筋製造工場)によって行われることが好ましいが、鉄筋1の受け入れ検査のときに鉄筋1の被供給者が行うことも可能である。図3はサンドブラストの工程を示している。まず、図3(a)に示すように、所定のパターンの開口7が設けられたステンシル6が鉄筋1の周囲に、鉄筋1と同軸に配置される(または、鉄筋1をステンシル6に挿入してもよい)。ステンシル6は被覆部材の一例である。ステンシル6は鉄筋1の全周を覆う円筒状の形状を有し、開口パターンが正確に鉄筋1に転写されるように、できる限り鉄筋1に近接して設けられる。ステンシル6に設けられる開口7は基準帯状部4と中間帯状部5に対応した帯状のスリットである。具体的には基準帯状部4に対応したスリット7aは基準帯状部4と同一の軸方向幅W1を有し、周方向に分割されている。中間帯状部5に対応したスリット7bは中間帯状部5と同一の軸方向幅W2を有し、周方向に分割されている。
次に、図3(b)に示すように、サンドブラストのマシン9から砂8をステンシル6に吹き付ける。一部の砂はステンシル6の開口7を通って鉄筋1の表面に衝突する。これによって鉄筋1のステンシル6の開口6によって露出されている部分の表面が剥離され、鉄筋1の内側の金属が露出した剥離部が形成される。砂8を吹き付けながら鉄筋1を中心軸Cの周りで回転させることで、鉄筋1の全周に基準帯状部4と中間帯状部5を形成することができる。砂8を同時に鉄筋1の全周に吹き付けられる場合は、鉄筋1を中心軸Cの周りで回転させなくてもよく、その場合、周方向に分割された基準帯状部4と中間帯状部5が形成される。鉄筋1の軸方向全長に渡って砂8を同時に吹き付けられないときは、マシン9または鉄筋1を軸方向Xに移動させながら、砂8を吹き付ける。鉄筋1の表面は通常錆止めのための皮膜に覆われているため、剥離部ではフレッシュな金属表面が露出する。配筋後の環境(雨、湿度等の環境条件、配筋から配筋検査までの経過時間等)によっては皮膜が劣化または剥離し、鉄筋1の表面が発錆することもあるが、その場合も剥離部ではフレッシュな金属表面が露出する。このため、剥離部を周囲に対して識別することができる。また、剥離部は時間とともに発錆するが、鉄筋1の表面状態が周囲と異なるため、時間が経過した後でも、発錆した剥離部(以下、発錆部という)は識別可能である。サンドブラストは鉄筋1の表面を除去するだけであるので、鉄筋1の健全性に影響を及ぼすことはない。
図4はサンドブラストの工程の他の例を示している。図4(a)に示すように、鉄筋1の上方に帯状の被覆部材13a,13b,13b,13aがこの順で軸方向Xに間隔をおいて配置される。円筒状のステンシル6を用いる場合と異なり、被覆部材13a,13b,13b,13aは鉄筋1の周方向の一部だけを覆っている。被覆部材13aと被覆部材13bの軸方向Xの間隔は基準帯状部4の軸方向幅W1に等しく、被覆部材13bと被覆部材13bの軸方向Xの間隔は中間帯状部5の軸方向幅W2に等しい。鉄筋1の上方且つ被覆部材13aと被覆部材13bの間にサンドブラストのマシン9が設置される。同様に、鉄筋1の上方且つ被覆部材13bと被覆部材13bの間にもサンドブラストのマシン9が設置される。図4(b)は図4(a)のA−A断面を示している。被覆部材13a,13bの下面は凹状にくり抜かれており、くり抜き部に鉄筋1の一部が収容されている。しかし、このくり抜き部は省略することも可能であり、鉄筋1を遮へいできる限り被覆部材13a,13bの形状は限定されない。また、鉄筋1を遮へいする方向は鉄筋1の上方に限らず、鉄筋1の側方または下方でもよい。この状態で、鉄筋1を中心軸Cの周りで回転させながら、サンドブラストのマシン9から砂8を吹き付ける。鉄筋1の被覆部材13a,13b,13b,13aの間から露出している部分に砂が衝突し、鉄筋1の全周に基準帯状部4と中間帯状部5が形成される。図示は省略するが、複数本の鉄筋1を径方向Yに配置し、Y方向に長い被覆部材13a,13bで複数本の鉄筋1を覆うようにしてもよい。これによって、複数本の鉄筋1に同時に剥離部を形成することができる。
なお、剥離部は、上述のステンシル6や被覆部材13a,13bで鉄筋1の外周面を被覆せず、砂を剥離部となるべき部位だけに吹き付けることによっても形成することができる。換言すれば、剥離部となるべき部位だけに砂を吹き付けることができるサンドブラストのマシン9を使用することで、ステンシル6や被覆部材13a,13bは不要となる。
次に、以上説明した鉄筋1を用いた配筋検査方法について説明する。図5は配筋検査方法のフローを、図6は床スラブの配筋の例を示している。図6に示す例は単純化した概念図であり、実際の配筋はさらに複雑であることもあるが、一般的には床スラブの配筋としては、床スラブの上側に位置する上端筋1Uと床スラブの下側に位置する下端筋1Lとが配置される。本実施形態によれば、まず上述の方法で剥離部または発錆部が形成された鉄筋1が所定の位置に設置される(ステップS1)。次に、鉄筋1が、剥離部または発錆部を含めて撮影される(ステップS2)。撮影にはCCD、CMOSなどの撮像素子を搭載したデジタルカメラ、タブレット型PC,スマートフォンなどの撮影装置が用いられる。なお、以下の説明では、鉄筋1に剥離部が形成されているとするが、発錆部が形成されている場合も同一の処理を行うことができる。
次に、撮影された画像データを以下の手順で処理する。画像処理は専用の画像処理プログラムを内蔵した画像処理装置で行われる。画像処理装置としては、撮影装置から画像データが取り込まれるパーソナルコンピュータであってもよいし、画像を撮影したタブレット型PCまたはスマートフォン自身であってもよい。
まず、画像データが2値化される(ステップS3)。2値化は画像データを白黒の2値に変換する操作であり、画像処理ソフトにおける一般的なフィルタリング機能を用いて行うことができる。図7に、2値化された鉄筋1の画像データの一例を示す。ここでは説明を容易にするため、一方向には1段の上端筋1Uと1段の下端筋1Lだけが設けられているとする。上端筋1Uは視界を遮るものがないため、全長に渡って2値化された画像が得られる。サンドブラストで剥離された剥離部10は周囲の部分より明るいため白色に変換され、上端筋1Uの剥離部10以外の部分は黒色に変換される。
次に、2値化された画像データ内で、互いに隣接する基準帯状部4の組10a,10bが検索される(ステップS4)。基準帯状部4は規則的なパターンで配置されているため、互いに隣接する基準帯状部4の組10a,10bは容易に発見することができる。次に、外縁距離L1と基準帯状部4の軸方向幅W1が画像データ上で何画素分に相当するかが求められる。外縁距離L1に相当する画素数をP1、基準帯状部4の軸方向幅W1に相当する画素数をP2とすると、外縁距離L1は予め分かっているため、基準帯状部4の軸方向幅W1は(P2/P1)×L1として求めることができる(ステップS5)。
次に、互いに隣接する基準帯状部4の間に中間帯状部5が存在するかどうかが検索される(ステップS6)。発見された場合、さらに中間帯状部5の数がカウントされる(ステップS7)。以上の処理によって、撮影した上端筋1Uに設けられた基準帯状部4の軸方向幅W1と中間帯状部5の数(これらを総称して帯状部パターンという)が認識される。なお、前述の通り、中間帯状部5の数は中間帯状部5の数が0の場合を含む。画像処理装置には予め、鉄筋1の識別情報と帯状部パターンとの対応データと、所定の位置に設置されるべき鉄筋1の識別情報と、が記憶されている。読み取られた帯状部パターンから得られる識別情報は、所定の位置に設置されるべき鉄筋1の識別情報と照合される(ステップS8)。以上の処理によって、配置された鉄筋1が施工図通りのものであるかが判定され、判定結果が画像処理装置に表示される(ステップS9)。
下端筋1Lも同様に処理される。下端筋1Lが上端筋1Uの直下に配置されている場合、上端筋1Uの直上から撮影すると、下端筋1Lは上端筋1Uで完全に遮へいされてしまう。しかし、撮影装置に対して斜め下方にある下端筋1Lは、上端筋1Uによっては完全に遮へいされず、図7に示すように、少なくとも部分的に撮影することができる。さらに、下端筋1Lと上端筋1Uは通常は平行に配置されるので、下端筋1Lの軸方向Xと平行な両側縁部11a,11bのうちのいずれかは、ほぼ遮へいされることがなく撮影される。従って、下端筋1Lについても、少なくとも両側縁部11a,11bのうちのいずれか(図7においては縁部11a)に沿った帯状部パターンを撮影することができ、2値化された画像データ内で、互いに隣接する基準帯状部4の組10a’,10b’を発見することができる。このように帯状部パターンは径方向Yに有意の情報を持たず、帯状部パターンの情報はもっぱら軸方向Xのパターンに基づくため、径方向Yの一部が撮影できなくても帯状部パターンを識別することができる。従って、上端筋1Uの場合と同様に、2値化された帯状部パターンに基づき、外縁距離L1と基準帯状部4の軸方向幅W1が画像データ上で何画素分に相当するかを求め、それによって基準帯状部4の軸方向幅W1を求めることができる。中間帯状部5の数も同様にして求めることができる。
なお、上端筋1Uの外縁距離L1と下端筋1Lの外縁距離L1が同一であることから、上端筋1Uと下端筋1Lの識別も可能となる。下端筋1Lは上端筋1Uより撮影装置から離れているため、上端筋1Uより小さく撮影される(図7は下端筋1Lの外縁距離L1と上端筋1Uの外縁距離L1との差を誇張して示している)。このため、画像データ上では、下端筋1Lの外縁距離L1の画素数が上端筋1Uの外縁距離L1の画素数より少なくなる。従って、2つの外縁距離L1が発見され、かつそれらの画素数が互いに異なる場合は、画素数の多い外縁距離L1が上端筋1Uに対応し、画素数の少ないものが下端筋1Lに対応すると判定することができる。このようにして、着目している外縁距離L1が上端筋1Uのものであるか下端筋1Lのものであるかが決定され、当該外縁距離L1を基準として軸方向幅W1を求めることができる。
従来は配筋後に作業員が鉄筋1の圧延マークを目視確認し、施工図通りに配筋が行われているかをチェックしていた。しかし、この方法は効率が悪く、検査のための人員や時間が過大となる可能性があった。圧延マークを写真撮影し、画像データを解析することによって、撮影された鉄筋が施工図通りのものであるかを確認することも考えられる。しかし、この方法は圧延マークが上端筋に隠れて撮影できない、日陰にあるために鮮明に撮影できないなどの欠点があり、実用的ではなかった。これに対し、本実施形態ではサンドブラストで形成された識別情報を撮影装置で撮影することで、鉄筋1が施工図通りに配筋されているかが容易に判断できるため、配筋検査を迅速化することが可能である。基準帯状部4と中間帯状部5はシンプルなパターンであり、画像処理における読み取り誤差が小さい。基準帯状部4と中間帯状部5は鉄筋1のほぼ全周に形成されるため、鉄筋1のどの面を上に向けても確実に基準帯状部4と中間帯状部5を認識することができる。
さらに、多数の基準帯状部4と中間帯状部5が規則的に配置されているため、下端筋1Lについても、上端筋1Uに遮へいされていない基準帯状部4の組とその中間にある中間帯状部5を容易に発見することができる。下端筋1Lのほとんどが上端筋1Uに遮へいされている場合でも、図1に示す鉄筋の範囲、すなわち1組の互いに隣接する2つの基準帯状部4とその間の区間が撮影できれば検査は可能である。
また、鉄筋ピッチの検査も容易に行うことができる。Y方向に互いに隣接する鉄筋1の間隔は、外縁距離L1に相当する画素数をP1、Y方向に互いに隣接する基準帯状部4の中心線間の間隔に相当する画素数をP3とすれば、外縁距離L1は予め分かっているため、鉄筋1の中心線間の間隔は(P3/P1)×Lとして求めることができる。
以上の実施形態では中間帯状部5はその有無と個数だけが検索されるが、中間帯状部5の幅を識別情報の一部として用いることもできる。これによって、識別可能な鉄筋の種類が増加するため、複雑な配筋検査にも対応することができる。また、本実施形態では外縁距離L1を鉄筋種別に拘らず一定としたが、図8に示すように、内縁距離L2を鉄筋種別に拘らず一定とすることもできる。この場合は、内縁距離L2が既知となるため、内縁距離L2を基準として基準帯状部4の軸方向幅W1を求めることができる。
図9は他の帯状部パターンを示す図1と同様の図である。このパターンでは互いに鉄筋種別の異なる複数の鉄筋について基準帯状部4の軸方向幅W1が一定とされている。そして、互いに隣接する2つの基準帯状部4の間に中間帯状部5が設置されている。より正確には、ある鉄筋種別の鉄筋(図9(e)参照)は中間帯状部5がなく、他の鉄筋種別の鉄筋1はその鉄筋種別に応じて個数の異なる中間帯状部5が設けられている。一般的には、互いに鉄筋種別が異なる第1〜第N(Nは2以上の自然数)の鉄筋において、基準帯状部4の軸方向幅W1は各鉄筋で一定であり、第1の鉄筋は互いに隣接する2つの基準帯状部4の間に他の帯状部がなく、第2〜第Nの鉄筋はそれぞれ、基準帯状部4の軸方向幅W1より幅の小さい1〜(N−1)個の中間帯状部5が設けられている。従って、本変形例では中間帯状部5の数が識別情報をなす。基準帯状部4自体は識別情報を持たず、中間帯状部5の数をカウントする際の検索範囲を規定する。勿論、図9に示す実施形態においても、基準帯状部4の軸方向幅W1を鉄筋種別によって変更することで、より多くの鉄筋種別を識別することができる。
また、図9に示す基準帯状部4は一種のメジャーの役目を果たす。図1(b)、(c)には基準帯状部4の軸方向中心間の距離L3を示しており、距離L3は鉄筋種別によって変動する。これに対して、本変形例では鉄筋種別によらず基準帯状部4の軸方向幅W1が一定であるため、図9(b)、(c)に示すように、距離L3は鉄筋種別によらず一定となる。すなわち、基準帯状部4のピッチ=L2+2×(W1/2)=L3(一定値)であり、基準帯状部4は鉄筋種別によらず定ピッチで配列されるため、メジャーとして利用することができる。例えば、距離L3を鉄筋1と直交する鉄筋のY方向配列ピッチと合わせることで、Y方向に配置された鉄筋が施工図通りのピッチで配筋されているかを容易に目視確認でき、画像処理によって確認することも一層容易となる。
図10は他の帯状部パターンを示す図1と同様の図である。このパターンでは互いに鉄筋種別の異なる複数の鉄筋1について、互いに隣接する一方の基準帯状部4の外側縁部4bと他方の基準帯状部4の内側縁部4aとの間の軸方向Xの間隔(以下、距離L4という)が一定とされている。この場合は、距離L4が既知となるため、距離L4を基準として基準帯状部4の軸方向幅W1を求めることができる。図9に示す変形例と異なり、本変形例は基準帯状部4の軸方向幅W1を鉄筋種別によって変更することができる。本変形例では基準帯状部4のピッチ=L2+W1=L4(一定値)であり、鉄筋種別によらず基準帯状部4が定ピッチで配列される。このため、本変形例でも基準帯状部4をメジャーとして利用することができる。なお、距離L3,L4を例えば1mのように区切りのよい長さにすることで、メジャーとしての使い勝手がさらに向上する。
以上の実施形態では鉄筋の表面に鉄筋の識別情報を示す帯状のパターンが形成されたが、識別情報は文字情報であってもよい。例えば、鉄筋の種類を示す文字情報(SD295A等)と呼び名(D16等)をサンドブラストで鉄筋1の表面に刻設してもよい。この場合、一般的な文字認識(OCR)ソフトを用いて識別情報を容易に読み取ることができる。さらに識別情報として、鉄筋供給者、製造工場、ロット番号、製造年月日などの情報を、図形または文字情報として表示することもできる。
(第2の実施形態)
鉄筋の識別情報は熱収縮シートを鉄筋に巻き付けることによっても付与することができる。図11は熱収縮シートを鉄筋に巻き付ける方法を示す概念図である。まず、図11(a)に示すように、熱収縮シート12を鉄筋1にかぶせる。熱収縮シート12は所定の収縮率を有している限り限定されないが、ポリスチレン(PS)、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリ乳酸(PLA)などの樹脂の単層または多層の熱収縮性フィルムで形成することができる。収縮率は収縮前の周長に対する収縮後の周長の比率である。熱収縮シート12にはあらかじめ帯状部パターンが印刷されている。熱収縮フィルム12は透明であるため、帯状部パターンは鉄筋1に巻き付けたときに内側となる面に印刷されてもよいし、外側となる面に印刷されてもよい。熱収縮シート12は鉄筋1の全長に渡る長さのものであってもよいが、軸方向に分割されていてもよい。2値化を容易にするため、帯状部パターンは鉄筋1と異なる色、例えば白色や黄色であることが望ましい。
次に、図11(b)に示すように、熱収縮シート12を鉄筋1に巻きつける。熱収縮シート12が巻き付けられたときに互いに対向する熱収縮シート12の両側縁部12a,12bが接着剤などで固定される。熱収縮シート12にはこのための接着代hが予め確保されている。鉄筋1の最外径をD(節3の頂部で測った外径)、熱収縮シート12の鉄筋1の径方向Yの長さをHとすると、(H―h)はπDよりも大きくされている。従って、熱収縮シート12を鉄筋1に巻き付けたときに、熱収縮シート12と鉄筋1の節3の頂部との間には隙間が形成される。
次に、図11(c)に示すように、熱収縮シート12を加熱する。これによって熱収縮シート12は収縮し鉄筋1に密着する。熱収縮シート12はリブ2及び節3に沿って変形するため、リブ2と節3の突起形状は維持され、コンクリートの付着性能への影響を抑えることができる。熱収縮シート12の取り付けは前述の通り、トレーサビリティを考慮し鉄筋1の供給者によって行われることが望ましいが、被供給者が行ってもよい。鉄筋1の供給者によって行われる場合、熱収縮シート12の取り付けは、圧延によって鉄筋1が成形され、鉄筋1がまだ室温まで冷却されないタイミングで行うことができる。これによって、熱収縮シート12を鉄筋1に巻き付けると、熱収縮シート12が鉄筋1の余熱によって加熱収縮するため、加熱工程や加熱のための設備を省略することができる。
なお、熱収縮シート12は節3に沿って収縮変形するため、熱収縮シート12の軸方向長さが減少する可能性がある。これによって外縁距離L1と基準帯状部4の軸方向幅も縮小する可能性がある。しかし、縮小率を予め実験等で求めることで、加熱収縮後の熱収縮シート12の外縁距離L1と基準帯状部4の軸方向幅が所定の値となるように調整することができる。
熱収縮シート12は常温になっても鉄筋1に密着した状態を維持するため、施工中に鉄筋1から剥離する可能性は小さい。このようにして製造された熱収縮シート12が取り付けられた鉄筋1は第1の実施形態の鉄筋1と同様に配筋される。熱収縮シート12に印刷された帯状部パターンは第1の実施形態の剥離部または発錆部と同一の機能を有し、帯状部パターン(識別情報)は第1の実施形態と同様に読み取られ、配筋検査を行うことができる。本実施形態は、帯状部パターンの色を自由に選択できるため、2値化の信頼性がさらに高められる。熱収縮シート12は鉄筋1に巻きつけて筒状にする代わりに、予め筒状に成形したものを鉄筋1に嵌めることもできる。熱収縮シート12は、配筋検査後に不要となる場合もしくは除去が望ましい場合は、カッターなどで容易に切断することができる。あるいは手で容易に除去できるように、接着代hの周方向の端部に接着剤が塗布されない領域を設ける、熱収縮シート12の軸方向端部に切り込みを入れるなどの方法を取ることもできる。また、軸方向Xに長尺の熱収縮シート12を用いる代わりに、個々の基準帯状部4及び中間帯状部5に対応する部分に個別に熱収縮シート12を取り付けてもよい。なお、第1の実施形態と同様、識別情報は文字情報であってもよい。すなわち、熱収縮シート12自体に文字情報を印刷してもよい。この場合、識別情報はOCRソフトを用いて読み取ることができる。このように、熱収縮シート12を取り付けることによって、熱収縮シート12に描かれた文字または図形、熱収縮シート12自体の形状が表示する文字または図形など、何等かの形で外周面に文字または図形が現れるようになっていればよい。
以上、本発明をいくつかの実施形態によって説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されない。例えば、第1の実施形態の剥離部ないし発錆部は、それ自体が鉄筋の識別情報を表示する文字または図形の形状となっている。すなわち、剥離部ないし発錆部をポジ、剥離ないし発錆していない部分をネガとすれば、ポジの部分が文字または図形の形状となっている。しかし、ポジとネガを逆にして、剥離ないし発錆していない部分(サンドブラストで表面が剥離されていない部分)が文字または図形の形状となっていてもよい。つまり、本発明の鉄筋1は、外周面に文字または図形が現れるように外周面の一部が剥離され、その(ポジまたはネガで表示される)文字または図形が鉄筋の識別情報を表示するものであればよい。同様に、本発明の鉄筋1は、外周面に文字または図形が現れるように外周面の一部が発錆し、その(ポジまたはネガで表示される)文字または図形が鉄筋の識別情報を表示するものであればよい。第2の実施形態の熱収縮シートについても、熱収縮シートの貼り付けられていない部分が文字または図形の形状となっていてもよい。
なお、このような識別情報は、好ましくはサンドブラストによる鉄筋表面の剥離(及びその後の発錆)、鉄筋への熱収縮シートの取り付けなどによって鉄筋に付与することができるが、識別情報の付与方法はこれらに限定されない。例えば、識別情報は印刷によっても付与することができるし、粘着シールを鉄筋に貼り付けてもよい。すなわち、鉄筋の外周面に図形または文字が現れるように外周面の外観の一部が残部と異ならされており、この(ポジまたはネガで表示される)図形または文字が鉄筋の識別情報を表示するものであれば、識別情報を付与する方法は上述のものに限定されない。
1 鉄筋
1U 上端筋
1L 下端筋
4 基準帯状部
4a 基準帯状部の内側縁部
4b 基準帯状部の外側縁部
5 中間帯状部
6 ステンシル(被覆部材の一例)
12 熱収縮シート
13a,13b 被覆部材
L1 外縁距離
L2 内縁距離

Claims (16)

  1. 配筋検査の際に撮影されて2値化される鉄筋であって、
    鉄筋の識別情報を表示する図形が外周面に現れるように前記外周面の外観の一部が残部と異ならされており、前記図形は、前記鉄筋の軸方向に間隔をあけて規則的なパターンで設けられる複数の基準帯状部を有し、前記複数の基準帯状部は前記鉄筋の径方向と平行に延び、互いに隣接する一対の前記基準帯状部が前記識別情報の表示される範囲を定め、互いに隣接する一対の前記基準帯状部の所定の部位同士の間隔が鉄筋種別によらず一定である、鉄筋。
  2. 互いに隣接する2つの基準帯状部の互いに対向する内側縁部間の前記軸方向における間隔が、互いに隣接する2つの基準帯状部の任意の組について一定である、請求項1に記載の鉄筋。
  3. 互いに隣接する2つの基準帯状部の互いに対向する内側縁部の外側に位置する外側縁部間の前記軸方向における間隔が、互いに隣接する2つの基準帯状部の任意の組について一定である、請求項1に記載の鉄筋。
  4. 互いに隣接する2つの基準帯状部の前記軸方向における中心点同士の間隔が、互いに隣接する2つの基準帯状部の任意の組について一定である、請求項1に記載の鉄筋。
  5. 互いに隣接する2つの基準帯状部の互いに対向する内側縁部のうちの一方の基準帯状部の内側縁部と、前記2つの基準帯状部の前記内側縁部の外側に位置する外側縁部のうちの他方の基準帯状部の外側縁部との前記軸方向における間隔が、互いに隣接する2つの基準帯状部の任意の組について一定である、請求項1に記載の鉄筋。
  6. 前記鉄筋は異形棒鋼であり、前記識別情報は前記鉄筋の鋼材種類と呼び名の少なくともいずれかについての情報を含む、請求項1から5のいずれか1項に記載の鉄筋。
  7. 前記基準帯状部の前記軸方向の幅が前記識別情報の少なくとも一部をなす、請求項1から6のいずれか1項に記載の鉄筋。
  8. 前記互いに隣接する2つの基準帯状部の間に、前記基準帯状部の前記軸方向の幅より幅の小さい少なくとも一つの中間帯状部を有し、前記中間帯状部の数は前記識別情報の一部をなす、請求項1から7のいずれか1項に記載の鉄筋。
  9. 前記基準帯状部と前記少なくとも一つの中間帯状部とが交互に設けられ、前記基準帯状部が定ピッチで設けられている、請求項8に記載の鉄筋。
  10. 前記互いに隣接する2つの基準帯状部と前記少なくとも一つの中間帯状部とからなる帯状部の組が複数組設けられ、各組において中央の前記中間帯状部は前記2つの基準帯状部から等距離に位置し、各組における前記中央の中間帯状部は定ピッチで設けられている、請求項8に記載の鉄筋。
  11. 前記図形が前記外周面に現れるように前記外周面の一部が剥離されている、請求項1から10のいずれか1項に記載の鉄筋。
  12. 前記図形が前記外周面に現れるように前記外周面の一部が発錆している、請求項1から10のいずれか1項に記載の鉄筋。
  13. 前記図形が前記外周面に現れるように前記外周面に熱収縮フィルムが巻き付けられている、請求項1から10のいずれか1項に記載の鉄筋。
  14. 請求項1から1のいずれか1項に記載の鉄筋を、所定の位置に設置することと、
    前記鉄筋を、前記図形を含めて撮影して2値化することと、
    2値化された前記図形から前記鉄筋の識別情報を読み取ることと、
    読み取られた前記識別情報を、前記所定の位置に設置されるべき鉄筋の識別情報と照合することとを含む、配筋検査方法。
  15. 請求項1から13のいずれか1項に記載の複数の鉄筋を、上端筋及び下端筋として所定の位置に設置することと、
    前記複数の鉄筋を、前記図形を含めて撮影して2値化することと、
    2値化された前記図形から、前記複数の鉄筋の前記一対の前記基準帯状部の前記所定の部位同士の間隔に対応する画素数を求めることと、
    前記複数の鉄筋の前記画素数を比較し、前記画素数の多い前記鉄筋を前記上端筋、前記画素数の少ない前記鉄筋を前記下端筋と判定することと、を含む、配筋検査方法。
  16. 読み取られた前記識別情報を、前記所定の位置に設置されるべき鉄筋の識別情報と照合することとを含む、請求項15に記載の配筋検査方法。
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