JP6963993B2 - 管継手構造 - Google Patents

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Description

本発明は、管継手構造、特に石英管のための管継手構造に関する。
従来、石英管を用いた管継手構造、具体的には、シリコンウェハー洗浄用の石英タンクと薬液供給システムとの接続のための管継手構造、および、半導体製造ラインの薬液供給システムにおける管継手構造等が知られている。
この種の管継手構造としては、例えば、図8に示されるような管継手構造101がある(例えば、特許文献1参照)。
図8に示すように、管継手構造101は、石英管102と、継手本体103と、第1リング(締付けリング)104と、第2リング(抜止めリング)105と、締付けナット107とを備える。
この管継手構造101においては、継手本体103の一端側にある接続部110(その開口)に石英管102の軸方向一方の端部112が差し込まれる。
石英管102に外嵌されたナット107と継手本体103の接続部110とが螺合されて締め付けられる。
そして、第1リング104によりシール部が形成されて、継手本体103の接続部110と石英管102の軸方向一方の端部112とが気密状態に連通接続される。
ここでは、第1リング104の軸方向一方の端部に形成されたテーパ面115と継手本体103の接続部110に形成されたテーパ面116が合致させられて、第1リング104が石英管102の外周面上に圧着固定される方向に縮径変形させられる。
また、石英管102の外周面上に刻設された周溝120に、第2リング105が嵌着固定される。第2リング105は、締付けリング104に対して抜止作用を果たす。
特開平5−87287号公報
管継手構造101は、第2リング105が石英管102の周溝120に嵌着される構成を採用する。
この構成においては、石英管102の軸方向において、第2リング105を周溝120に完全に嵌め込むことができるように、周溝120の溝幅(軸方向長さ)W1が第2リング105の厚み(軸方向長さ)t1よりも大きく設定される。
また、周溝120の溝幅W1と第2リング105の厚みt1の寸法ばらつきが考慮されて、寸法誤差が設けられる。
そのため、第2リング105を周溝120に嵌着した際には、第2リング105と周溝120とに隙間125が生じやすくなっている。
一般的に、管継手構造101は、隙間125が生じたまま使用される。
この管継手構造101には、その使用時に石英管102に対してその軸方向に振動が加わることがある。管継手構造101において、隙間125が生じた状態で使用され、前記振動が加わると、隙間125に起因して第2リング105にがたつきが生じる。
その場合、第1リング104が第2リング105のがたつきの影響を受けて、第1リング104のテーパ面115が、継手本体3の接続部110に設けられたテーパ面116に対して移動してしまう。
その結果、第1リング104により形成されるシール部のシール力(テーパ面115・116の作用により第1リング104が石英管102の外周面上に圧着固定されることによるシール力によるシール力)が低下し、これが石英管102と継手本体103との間における流体の漏れに繋がるという問題が発生する可能性があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、継手本体と第2リングとの間に保持された第1リングにより形成されるシール部のシール力が第2リングのがたつきの発生により低下することを防止できる管継手構造の提供を目的とする。
本発明は、
石英管のための管継手構造において、
軸方向一方側の端部の外周部に周溝が設けられた石英管と、
前記石英管の前記端部の一部が差し込まれる受口が内周部に設けられ、雄ねじが外周部に設けられた筒状部材である継手本体と、
軸方向一方側の一部が前記継手本体の前記受口と前記石英管との周面間に配置され、前記石英管に外嵌され、当該受口と当該石英管に圧接してシールするリング状部材である第1リングと、
前記第1リングよりも軸方向他方側に配置され、前記石英管に外嵌されるリング状部材であって、前記石英管の前記周溝の軸方向一方側の端面に当接する当接部を軸方向一方側の内周部に有し、前記石英管の前記周溝の軸方向他方側の縁に係合する係合部を軸方向他方側の内周部に有し、前記第1リングを軸方向一方側に押圧する第1リング押圧面を有する第2リングと、
前記第1リングおよび前記第2リングを包囲するように配置される筒状部材であって、前記継手本体の前記雄ねじに螺合される雌ねじが内周部に設けられ、前記第2リングを直接的にまたは間接的に軸方向一方側および内周側に押圧するナットとを備えるものである。
この構成によれば、前記継手本体の雄ねじに前記ナットの雌ねじを螺合して締め付けることによって、前記ナットが前記第2リングを直接的にまたは間接的に軸方向一方側および内周側に押圧し、この第2リングの第1リング押圧面により前記第1リングを軸方向一方側に押圧することが可能となる。これにより、前記石英管の軸方向一方側の端部の一部が前記継手本体の受口に差し込まれた状態を保持できる。
また、前記第2リングを軸方向一方側および内周側に押圧した状態で、前記第2リングの当接部を前記石英管の周溝の軸方向一方側の端面に当接させるとともに、前記第2リングの係合部を前記石英管の周溝の軸方向他方側の縁に係合することが可能となる。そのため、前記石英管の周溝に対する前記第2リングの寸法公差にかかわらず、前記第2リングを、前記石英管に外嵌した状態で安定して固定することができる。前記石英管に対してその軸方向に振動が加わった場合に、前記第2リングのがたつきが発生することを阻止できる。
したがって、前記第1リングが前記第2リングのがたつきの影響を受けることを回避できる。その結果、前記石英管の軸方向一方側の端部の一部が前記継手本体の受口に差し込まれた状態で、前記第1リングにより前記石英管と前記受口との間にシール部が形成された場合に、前記シール部のシール力が前記第2リングのがたつきの影響を受けて低下することを抑制して、前記シール部を良好に維持することが可能となる。よって、前記石英管と前記継手本体との間における流体の漏れを効果的に防止することが可能となる。
本発明の別の態様によれば、
前記管継手構造は、前記第2リングよりも軸方向他方側に配置され、前記第2リングに外嵌されるリング状部材であって、前記第2リングを軸方向一方側および内周側に押圧する第2リング押圧面を有する第3リングを備え、
前記ナットは、前記第3リングを包囲するように配置され、前記第3リングを
軸方向一方側に押圧する第3リング押圧面を有する。
本発明の更なる態様によれば、
前記第2リングは、軸方向一方側に向かって外径が拡大する傾斜面または湾曲面からなる第2リング被押圧面を有し、
前記第3リングの前記第2リング押圧面は、軸方向一方側に向かって内径が拡大する傾斜面または湾曲面からなり、前記第2リング被押圧面と当接する。
本発明のまた別の態様によれば、
前記ナットは、前記第2リングを軸方向一方側および内周側に押圧する第2リング押圧面を有する。
本発明のまた別の態様によれば、
前記第2リングは、軸方向一方側に向かって外径が拡大する傾斜面または湾曲面からなる第2リング被押圧面を有し、
前記ナットの前記第2リング押圧面は、軸方向一方側に向かって内径が拡大する傾斜面または湾曲面からなり、前記第2リング被押圧面と当接する。
本発明によれば、継手本体と第2リングとの間に保持された第1リングにより形成されるシール部のシール力が第2リングのがたつきの発生により低下することを防止できる管継手構造を提供できる。
本発明の一実施形態に係る管継手構造を示す断面図である。 図1の部分拡大図である。 図1の管継手構造の分解状態を示す斜視図である。 図1の管継手構造における石英管と継手本体との接続途中の状態を示す一部断面斜視図である。 図1の管継手構造における石英管と継手本体との接続状態を示す一部断面斜視図である。 本発明の別の実施形態に係る管継手構造を示す断面図である。 本発明のまた別の実施形態に係る管継手構造を示す断面図である。 従来の管継手構造を示す断面図である。
本発明の一実施形態について図面を参照しつつ説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る管継手構造1を示す軸方向断面図である。図2は、図1の部分拡大図である。図3は、管継手構造1の分解状態を示す斜視図である。図4は、管継手構造1における石英管2と継手本体3との接続途中の状態を示す一部断面斜視図である。図5は、石英管2と継手本体3との接続状態を示す一部断面斜視図である。
以下の説明において、軸方向一方側とは、図1における右側(継手本体3側)を指す。軸方向他方側とは、図1における左側(石英管2側)を指す。
管継手構造1は、図1、図2、図3、図4および図5に示すように、石英管2を連結するためのものであり、石英管2と図示しない所定の管(例えば、樹脂管)または流体機器(例えば、タンク)とを連通接続するために用いられる。
管継手構造1は、石英管2と、継手本体3と、第1リング4と、第2リング5と、第3リング6と、ナット7とを備えている。
石英管2は、周溝11を有している。この周溝11は、石英管2の軸方向一方側の端部12の外周部に設けられている。
継手本体3は、筒状部材である。継手本体3の内周部に、石英管2の軸方向一方側の端部12の一部が差し込まれる受口13が設けられている。継手本体3の外周部に、第1螺合部(本実施形態においては、雄ねじ)14が設けられている。
第1リング4は、リング状部材である。第1リング4は、石英管2に外嵌されている。第1リング4の軸方向一方側の一部が、継手本体3の受口13と石英管2との周面間に配置されている。ナット7が締め付けられた際、第1リング4は、受口13の内周面および石英管2の軸方向一方側の一部の外周面の各々に圧接して両周面間をシールする。
第2リング5は、リング状部材である。第2リング5は、第1リング4よりも軸方向他方側に配置され、石英管2に外嵌されている。第2リング5は、石英管2の周溝11の軸方向一方側の端面(溝側面)15に当接する当接部16を軸方向一方側の内周部に有している。より詳しくは、第2リング5は、軸方向一方側の端面の内周側に当接部16を有している。ナット7が締め付けられた際、当接部16は、軸方向一方側に押され、軸方向一方側の端面15に当接する。第2リング5は、石英管2の周溝11の軸方向他方側の縁17に係合する係合部18を軸方向他方側の内周部に有している。より詳しくは、第2リング5は、内周面の軸方向他方側に係合部18を有している。ナット7が締め付けられた際、係合部18が内周側に押され、周溝11の軸方向他方側の縁17すなわち軸方向他方側の開口縁である角部が係合部18に角当たりして食い込むように接触することにより、係合部18は、縁17に係合する。第2リング5は、第1リング4を軸方向一方側に押圧する第1リング押圧面19を軸方向一方側の端面に有している。
第3リング6は、リング状部材である。第3リング6は、第2リング5よりも軸方向他方側に配置され、第2リング5に外嵌されている。第3リング6は、第2リング5を軸方向一方側および内周側に押圧する第2リング押圧面21を内周面の軸方向一方側に有している。
ナット7は、筒状部材である。ナット7は、第1リング4、第2リング5および第3リング6を包囲するように配置され、石英管2に外嵌されている。ナット7は、第3リング6を軸方向一方側に押圧する第3リング押圧面23を、軸方向他方側の端部において内周側に延びるように形成されている第2筒状部(底部)62の軸方向一方側の端面に有している。ナット7の内周部には、第1螺合部14に対応する第2螺合部(本実施形態においては、継手本体3の雄ねじ14に螺合される雌ねじ)22が設けられている。
このような構成により、継手本体3の雄ねじ14にナット7の雌ねじ22を螺合して締め付けることによって、ナット7の第3リング押圧面23により第3リング6を軸方向一方側に押圧することが可能となる。そしてこの第3リング6の第2リング押圧面21により第2リング5を軸方向一方側および内周側に押圧し、この第2リング5の第1リング押圧面19により第1リング4を軸方向一方側に押圧することが可能となる。これにより、石英管2の軸方向一方側の端部12の一部が継手本体3の受口13に差し込まれた状態を保持できる。
また、第2リング5を軸方向一方側および内周側に押圧した状態で、第2リング5の当接部16を石英管2の周溝11の軸方向一方側の端面15に当接させるとともに、第2リング5の係合部18を石英管2の周溝11の軸方向他方側の縁17に係合することが可能となる。そのため、石英管2の周溝11に対する第2リング5の寸法公差にかかわらず、第2リング5を、石英管2に外嵌した状態で安定して固定することができる。石英管2に対してその軸方向に振動が加わった場合に、第2リング5のがたつきが発生することを阻止できる。
したがって、第1リング4が第2リング5のがたつきの影響を受けることを回避できる。その結果、石英管2の軸方向一方側の端部12の一部が継手本体3の受口13に差し込まれた状態で、第1リング4により石英管2と受口13との間にシール部が形成された場合に、前記シール部のシール力が第2リング5のがたつきの影響を受けて低下することを抑制して、前記シール部を良好に維持することが可能となる。よって、石英管2と継手本体3との間における流体の漏れを効果的に防止することが可能となる。
また、本実施形態においては、第2リング5が、軸方向一方側に向かって外径が拡大する傾斜面からなる第2リング被押圧面25を有している。
そして、第3リング6の第2リング押圧面21が、軸方向一方側に向かって内径が拡大する傾斜面からなり、第2リング被押圧面25と接するように形成されている。
なお、本実施形態における第2リング押圧面21および第2リング被押圧面25の形状は、それぞれ、これに限定するものではなく、例えば、図6に示すように、径方向内方へ凸となる湾曲面からなる第2リング押圧面21aおよび略平坦な面である傾斜面からなる第2リング被押圧面25としてもよい。また、図示しないが、略平坦な面である傾斜面からなる第2リング押圧面21および径方向外方へ凸となる湾曲面からなる第2リング被押圧面としてもよいし、各々が湾曲面からなる第2リング押圧面21aおよび第2リング被押圧面としてもよい。
また、本実施形態においては、第2リング5は、第3リング6を介して、つまりナット7により間接的に軸方向一方側および内周側に押圧される構成としているが、これに限定するものではなく、図7に示すように、第2リング5が、ナット7により直接的に軸方向一方側および内周側に押圧される構成としてもよい。すなわち、ナット7において、第1筒状部61の径方向内側から第2筒状部(底部)62の軸方向一方側にかけて凸部29を設け、第2リング5を軸方向一方側および内周側に押圧する第2リング押圧面21を凸部29に形成してもよい。この場合、ナット7が前述の実施形態における第3リング6の役割を担うため、別途第3リング6を設ける必要はない。
次に、本実施形態に係る管継手構造1について、図1、図2、図3、図4および図5を用いて詳細に説明する。
石英管2は、軸心30をもつ円筒形状に形成されている。石英管2の周溝11は、石英管2の周方向に関して、石英管2の全周にわたって延びるように設けられている。周溝11は、石英管2の外周面に刻設されており、その径方向外方に向かって開口する断面凹形状を有している。
石英管2において、周溝11の軸方向一方側の端面(溝側面)15は、石英管2の軸方向他方側を向くように、周溝11の内部に設けられている。
周溝11の軸方向他方側の縁17は、周溝11の開口縁のうちの石英管2の軸方向他方側に位置する部分から構成されている。
継手本体3は、接続部31を有している。
接続部31は、円筒形状に形成されている。接続部31は、継手本体3の本体部32に設けられている。接続部31は、石英管2の軸方向一方側の一部に対して、同軸心上に配置された状態で、石英管2にその開口部33を介して連通接続されている。
接続部31は、受口13および雄ねじ14を含んでおり、受口13は、内径縮小面34を含んでいる。
受口13は、接続部31の内周部の軸方向他方側に設けられている。受口13は、石英管2の軸方向一方側の端部12が差し込まれるように構成されている。受口13は、軸方向他方側における、石英管2の軸方向一方側の端部12の外径と略同じ内径となるまで軸方向一方側に向かって徐々に内径が縮小する内径縮小部分と、軸方向一方側における、当該端部12の外径と略同じ内径が一定して続く内径一定部分とに分けられ、両者が連続して形成されている。前者の内径縮小部分における内周面は、後述する内径縮小面34に形成されている。
雄ねじ14は、接続部31の軸方向他方側の外周部に設けられている。
内径縮小面34は、受口13の軸方向他方側の内周部のうちの最も軸方向他方側の部分に設けられている。この部分において、内径縮小面34は、受口13の内径を軸方向他方側から軸方向一方側へ向かうに従って徐々に縮小させるように環状の傾斜面に形成されている。なお、内径縮小面34は、直線状のテーパ面でなくてもよく、例えば、湾曲面に形成されていてもよい。
なお、継手本体3は、適宜の接続手段により前記所定の管または前記流体機器とも接続される。
第1リング4は、石英管2(軸方向一方側の端部12)と継手本体3(受口13)との間をシールすることができるように構成されている。第1リング4は、受口13の内周面と石英管2の外周面とに挟まれた状態で設けられている。
第1リング4は、弾性を有している。第1リング4は、周溝11よりも石英管2の軸方向一方側に配置されている。第1リング4は、石英管2の軸方向一方側の一部の外周面に接する内周面に加えて、外径縮小面35を有している。
外径縮小面35は、第1リング4の軸方向一方側の外周部のうちの最も軸方向一方側の部分に設けられている。外径縮小面35は、第1リング4の外径を軸方向他方側から軸方向一方側へ向かう従って徐々に縮小させるように環状の傾斜面に形成されている。なお、外径縮小面35は、直線状のテーパ面でなくてもよく、例えば、湾曲面に形成されていてもよい。外径縮小面35は、第1リング4の内周面が石英管2の軸方向一方側の一部の外周面に接した状態で、内径縮小面34に接するように形成されている。
第1リング4は、また、第1リング被押圧面37を有している。第1リング被押圧面37は、第1リング4の軸方向他方側の端面に設けられている。
第2リング5は、受口13の内周面と石英管2の軸方向一方側の一部の外周面との間からの第1リング4の抜け止めを図ることができるように構成されている。第2リング5は、軸方向において接続部31(受口13)との間に第1リング4を挟むように、石英管2における周溝11およびその近傍に外嵌されている。
第2リング5は、その軸方向一方側の部分が周溝11の内部に位置するように、石英管2に外嵌されている。より詳しくは、第2リング5は、当接部16を含む軸方向一方側の内周側の部分が周溝11に嵌り、係合部18を含む軸方向他方側の内周側の部分が周溝11からその外方にはみ出すように、石英管2に外嵌されている。
このように第2リング5が石英管2における周溝11およびその近傍に外嵌された状態では、第2リング5の当接部16が、周溝11内において軸方向他方側から周溝11の軸方向一方側の端面(溝側面)15に当接する。ナット7が締め付けられた際、当接部16は、軸方向一方側に押され、軸方向一方側の端面15に当接する。また、第2リング5の係合部18が、径方向外側から周溝11の軸方向他方側の縁17に係合する(当たる)。ナット7が締め付けられた際、係合部18が内周側に押され、周溝11の軸方向他方側の縁17すなわち軸方向他方側の開口縁である角部が係合部18に角当たりして食い込むように接触することにより、係合部18は、縁17に係合する。
本実施形態において、当接部16は、周溝11の軸方向一方側の端面15に応じて、第2リング5の軸方向一方側の端面の内周側において周方向に延びるように設けられている。
係合部18は、周溝11の軸方向他方側の縁17に応じて、第2リング5の内周面の軸方向他方側において周方向に延びるように設けられている。係合部18は、第2リング5の軸方向他方側の内周面であって、内径を軸方向他方側から軸方向一方側へ向かうに従って徐々に縮小させるように形成されている環状の傾斜面から構成されている。
また、第1リング押圧面19は、軸方向において第1リング被押圧面37と接するように形成されている。第1リング押圧面19は、第2リング5の軸方向一方側の端面に設けられている。第1リング押圧面19は、第1リング被押圧面37に応じて、第2リング5の軸方向一方側の端面において周方向に延びるように設けられている。
第2リング被押圧面25は、第2リング5の軸方向他方側の外周面に設けられている。第2リング被押圧面25は、第2リング押圧面21に応じて、第2リング5の外周面の軸方向他方側において周方向に延びるように設けられている。第2リング被押圧面25は、第2リング5の軸方向他方側の外周面であって、外径を軸方向他方側から軸方向一方側へ向かうに従って徐々に拡大させるように形成されている環状の傾斜面から構成されている。なお、第2リング被押圧面25は、直線状のテーパ面でなくてもよく、例えば、湾曲面に形成されていてもよい。
第2リング5は、また、可撓性を有し、第2リング5の内径を変化させ得るよう構成されている。本実施形態においては、第2リング5は、分割溝47と、連結部48とを有している(図3参照)。
分割溝47は、第2リング5の周方向の一部が軸方向に切断されることで形成されている。また、連結部48は、第2リング5の周方向の別の一部が軸方向に部分的に切り欠かれることで形成されている。
第3リング6は、軸方向において第1リング4との間に第2リング5を挟むように、石英管2を包囲した状態で第2リング5に外嵌されている。第3リング6は、石英管2の周溝11に対して軸方向他方側寄りに配置されている。
第2リング押圧面21は、軸方向および径方向において第2リング被押圧面25と接するように形成されている。第2リング押圧面21は、第3リング6の軸方向一方側の内周面に設けられている。第2リング押圧面21は、第2リング被押圧面25に応じて、第3リング6の内周面の軸方向一方側において周方向に延びるように設けられている。第2リング押圧面21は、第3リング6の軸方向一方側の内周面であって、内径を軸方向他方側から軸方向一方側へ向かうに従って徐々に拡大させるように形成されている環状の傾斜面から構成されている。なお、第2リング押圧面21は、直線状のテーパ面でなくてもよく、例えば、湾曲面に形成されていてもよい。
第3リング6は、また、第3リング被押圧面53を有している。第3リング被押圧面53は、第3リング6の軸方向他方側の端面に設けられている。
ナット7は、軸方向において第2リング5との間に第3リング6を挟むように、石英管2に外嵌されるとともに、継手本体3の接続部31に接続されている。
ナット7は、第1筒状部61と、第2筒状部62と、第3リング押圧面23とを有している。
第1筒状部61は、円筒形状に形成されており、接続部31の少なくとも軸方向他方側の一部、第1リング4、第2リング5および第3リング6を包囲するように構成されている。
第1筒状部61の内周部に、雌ねじ22が設けられている。
第2筒状部62は、第1筒状部61と同軸上に円筒形状に形成されており、第1筒状部61の軸方向他方側の端部に連続して内周側に延びるように形成されている。第2筒状部62は、石英管2の周溝11よりも軸方向他方側に配置されている。第2筒状部62は、石英管2の軸方向一方側の端部12の外径に対して略同じまたは若干大きい内径を有している。
第3リング押圧面23は、軸方向において第3リング被押圧面53と接するように形成されている。第3リング押圧面23は、第2筒状部62の軸方向一方側の端面に設けられている。第3リング押圧面23は、第3リング被押圧面53に応じて、第2筒状部62の軸方向一方側の端面において周方向に延びるように設けられている。
以上のような構成において、互いに分離した状態にある石英管2と継手本体3との連通接続を実現する(管継手構造1について図3に示されるような分解状態を図5に示される接続状態に切り替える)ためには、まず、石英管2をその軸方向一方側の端部12からナット7の開口に通し、ナット7(第2筒状部62)を周溝11よりも石英管2の軸方向他方側へ移動させる。
次に、図4に示すように、石英管2をその軸方向一方側の端部12から第3リング6の開口に通し、第3リング6を石英管2に外嵌された状態にあるナット7内(第1筒状部61の径方向内側)に向かって周溝11よりも石英管2の軸方向他方側へ移動させる。次に、石英管2をその軸方向一方側の端部12から第2リング5の開口に通し、第2リング5を周溝11まで石英管2の軸方向他方側へ移動させる。
この際には、第2リング5を撓ませて(拡径変形させて)、その一部を石英管2に取り付ける。より詳しくは、第2リング5の軸方向一方側の部分を周溝11に嵌めつつ第2リング5の軸方向他方側の部分を周溝11からはみ出させた状態で、第2リング5を石英管2に固定する。その固定状態においては、当接部16を周溝11の軸方向一方側の端面15に軸方向他方側から当接させるとともに、係合部18を周溝11の開口付近で石英管2の径方向外方から周溝11の軸方向他方側の縁17に係合させる(当てる)。
次に、石英管2をその軸方向一方側の端部12から第1リング4の開口に通し、第1リング4を石英管2の軸方向他方側へ移動させる。次に、石英管2の軸方向一方側の端部12の一部を、継手本体3における受口13に差し込む。このとき、第1リング4の軸方向一方側の一部を、受口13の内周面と石英管2の軸方向一方側の一部の外周面との間に挿入する。
次に、ナット7が石英管2に沿って軸方向一方側へ移動するように、ナット7の雌ねじ22を継手本体3の接続部31の雄ねじ14に螺合する。そして、ナット7を人手または工具を用いて回転操作して締め付ける。
ナット7の締付時には、ナット7の第3リング押圧面23により第3リング被押圧面53を介して第3リング6を軸方向一方側に押圧する。押圧された第3リング6の第2リング押圧面21により第2リング被押圧面25を介して第2リング5を軸方向一方側および内周側に押圧し、その押圧された第2リングの第1リング押圧面19により第1リング被押圧面37を介して第1リング4を軸方向一方側に押圧する。
そして、第1リング4の軸方向一方側の一部を、継手本体3の接続部10(受口13)と石英管2との間に圧入して、受口13の内周面および石英管2の軸方向一方側の一部の外周面の各々に圧接させる。すなわち、第1リング4の外周面に含まれる外径縮小面35を接続部31(受口13)の内径縮小面34に密着させるとともに、第1リング4の内周面を石英管2の軸方向一方側の一部の外周面に密着させる。
こうして、接続部31(受口13)と、受口13に差し込まれた石英管2の軸方向一方側の一部との周面間に、第1リング4を用いてシール部を形成する。そして、前述のように、軸方向一方側のみが周溝11に嵌められた第2リング5により、このシール部を形成する第1リング4が受口13の内周面と石英管2の軸方向一方側の一部の外周面との間から抜けないように、第1リング4を安定して保持することが可能となる。
上述の教示を考慮すれば、本発明が多くの変更形態および変形形態をとり得ることは明らかである。したがって、本発明が、添付の特許請求の範囲内において、本明細書に記載された以外の方法で実施され得ることを理解されたい。
1 管継手構造
2 石英管
3 継手本体
4 第1リング
5 第2リング
6 第3リング
7 ナット
11 周溝
12 石英管の端部
13 受口
14 雄ねじ(第1螺合部)
15 周溝の軸方向一方側の端面
16 当接部
17 周溝の軸方向他方側の縁
18 係合部
19 第1リング押圧面
21 第2リング押圧面
22 雌ねじ(第2螺合部)
23 第3リング押圧面
25 第2リング被押圧面

Claims (5)

  1. 石英管のための管継手構造であって
    軸方向一方側の端部の外周部に周溝が設けられた石英管と、
    前記石英管の前記端部の一部が差し込まれる受口が内周部に設けられ、雄ねじが外周部に設けられた筒状部材である継手本体と、
    軸方向一方側の一部が前記継手本体の前記受口と前記石英管との周面間に配置され、前記石英管に外嵌され、当該受口と当該石英管に圧接してシールするリング状部材である第1リングと、
    前記第1リングよりも軸方向他方側に配置され、前記石英管に外嵌されるリング状部材であって、前記石英管の前記周溝の軸方向一方側の端面に当接する当接部を軸方向一方側の内周部に有し、前記石英管の前記周溝の軸方向他方側の縁に係合する係合部を軸方向他方側の内周部に有し、前記第1リングを軸方向一方側に押圧する第1リング押圧面を有する第2リングと、
    前記第1リングおよび前記第2リングを包囲するように配置される筒状部材であって、前記継手本体の前記雄ねじに螺合される雌ねじが内周部に設けられ、前記第2リングを直接的にまたは間接的に軸方向一方側および内周側に押圧するナット
    を備え、
    前記石英管の前記周溝の前記縁には角があり、前記継手本体の前記雄ねじに前記ナットの前記雌ねじが螺合された際、前記角に前記第2リングの前記係合部が押し付けられて係合する
    ことを特徴とする管継手構造。
  2. 前記第2リングよりも軸方向他方側に配置され、前記第2リングに外嵌されるリング状部材であって、前記第2リングを軸方向一方側および内周側に押圧する第2リング押圧面を有する第3リングを備え、
    前記ナットは、前記第3リングを包囲するように配置され、前記第3リングを軸方向一方側に押圧する第3リング押圧面を有する、
    請求項1に記載の管継手構造。
  3. 前記第2リングは、軸方向一方側に向かって外径が拡大する傾斜面または湾曲面からなる第2リング被押圧面を有し、
    前記第3リングの前記第2リング押圧面は、軸方向一方側に向かって内径が拡大する傾斜面または湾曲面からなり、前記第2リング被押圧面と当接する、
    請求項2に記載の管継手構造。
  4. 前記ナットは、前記第2リングを軸方向一方側および内周側に押圧する第2リング押圧面を有する、
    請求項1に記載の管継手構造。
  5. 前記第2リングは、軸方向一方側に向かって外径が拡大する傾斜面または湾曲面からなる第2リング被押圧面を有し、
    前記ナットの前記第2リング押圧面は、軸方向一方側に向かって内径が拡大する傾斜面または湾曲面からなり、前記第2リング被押圧面と当接する、
    請求項4に記載の管継手構造。
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