JP6963986B2 - 監視装置、料金収受設備、監視方法およびプログラム - Google Patents
監視装置、料金収受設備、監視方法およびプログラム Download PDFInfo
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Description
本発明の目的は、上述した課題を解決する監視装置、料金収受設備、監視方法およびプログラムを提供することにある。
このように、監視装置は、体調情報をセンサによって検出して収受員の体調に係る異常の有無を判定するため、収受員による呼び出しの有無に関わらず、異常対策処理を実行することができる。
これにより、監視装置は、異常の度合いに合わせて適切に異常対策処理を設定しておくことで、収受員の状態に応じて適切な異常対策処理を実行することができる。
このように、監視装置は、センサによって検出された情報に基づいて障害の有無を判定するため、収受員による呼び出しの有無に関わらず、異常対策処理を実行することができる。
これにより、監視装置は、一の車線を稼動させることができない場合に他の車線の運用を開始させることで、稼働する車線の数の減少を防ぐことができる。したがって、監視装置は、料金収受設備の効率が低下することを防ぐことができる。
これにより、監視装置は、有人料金収受を有する車線を稼動させることができない場合に他の車線に有人料金収受機能を持たせることで、有人料金収受が可能な車線の数の減少を防ぐことができる。したがって、監視装置は、料金収受設備において有人料金収受の効率が低下することを防ぐことができる。また、監視装置は、当該車線を兼用車線とすることで、無人料金収受が可能な車線の数の減少も防ぐことができる。
これにより、監視装置は、有人による料金収受ができない車線を閉鎖することなく活用することができる。
監視盤は、監視員が作業する事務室に設けられるため、監視装置は、収受員による呼び出しの有無に関わらず、監視員に異常を通知することができる。
これにより、監視装置は、料金収受ができない車線が開放されたままとなることを防ぐことができる。
すなわち、第9の態様によれば、監視装置によって、対象の車線において信号が閉鎖状態であることを表示し、料金所事務室の監視員によって収受員の交代がなされ、または発進制御機が閉鎖される。このように、監視装置は、料金収受ができない車線を適切に閉鎖することができる。
以下、図面を参照しながら実施形態について詳しく説明する。
図1は、一実施形態に係る料金収受設備の構成を示す外観図である。
第1の実施形態に係る料金収受設備1は、高速道路などの有料道路の入口料金所において利用者から料金を収受するための設備である。
図1に示す例では、高速道路の利用者が乗車する車両Aは、入口料金所に設けられた料金収受設備1において一般道路側から高速道路側へと通じる車線Lを走行している。車線Lは、アイランドIによって区切られている。車線Lごとに、当該車線Lに隣接するアイランドIに、料金収受設備1を構成する各種路側装置が設置されている。
以下、一般道路側(図1における+X方向側)を車線Lの「上流側」、または、車線Lの「進行方向手前側」とも記載する。また、高速道路側(図1における−X方向側)を車線Lの「下流側」、または、車線Lの「進行方向奥側」とも記載する。
なお、図1に示す例では、料金収受設備1は、入口料金所に設けられるが、他の実施形態においては、出口料金所に同様の料金収受設備が設けられてもよい。料金収受設備1が出口料金所に設けられる場合、高速道路側(図1における+X方向側)が車線Lの「上流側」、または、車線Lの「進行方向手前側」となる。また、一般道路側(図1における−X方向側)が車線Lの「下流側」、または、車線Lの「進行方向奥側」となる。
センサ22の例としては、カメラ、マイク、温度センサ、脈拍センサ、臭気センサなどが挙げられる。体調情報の例としては、カメラが撮像した収受員の画像、マイクが集音した収受員の音声データ、体温センサが取得した収受員の体温データ、脈拍センサが取得した収受員の脈拍数データ、臭気センサが取得した臭気物質(体臭成分、アルコールなど)の濃度などが挙げられる。センサ22および車線カメラ23が収集した情報は、監視盤90に送信される。
第1の実施形態に係る料金収受方法の別は、課金処理装置10によって料金の収受がなされる「ETC専用」と、有人ブース20の収受員によって料金の収受がなされる「一般」と、課金処理装置10および有人ブース20のいずれによっても料金の収受が可能な「ETC/一般」の3種類である。「ETC専用」で稼働する車線Lは、無線による無人料金収受の専用車線の一例である。「一般」で稼働する車線Lは、収受員による有人料金収受の専用車線の一例である。「ETC/一般」で稼働する車線Lは、無人料金収受と有人料金収受との兼用車線の一例である。
図2は、一実施形態に係る監視盤の機能構成を示す概略ブロック図である。
監視盤90は、車線情報取得部91、異常判定部92、障害判定部93、異常対策処理部94を備える。
異常対策処理の例としては、稼動していない他の車線L(バックアップ車線)の運用開始処理、「ETC専用」で稼働している他の車線Lの料金収受方法を、「ETC/一般」に切り替える処理、異常または障害が生じた車線Lの料金収受方法を「一般」に切り替える処理、監視盤90にアラームを発する処理、異常または障害が生じた車線Lを閉鎖する処理が挙げられる。
第1の実施形態に係る異常判定部92は、以下に示す方法で、収受員の体調に係る異常の有無を判定する。
車線情報取得部91がセンサ22であるカメラから収受員の画像を取得した場合、異常判定部92は、画像に基づいて収受員の表情解析を行う。異常判定部92は、予め取得しておいた収受員の複数の表情パターンと画像の顔部分とを比較し、最も類似する表情パターンを特定する。異常判定部92は、特定した表情パターンが、苦悶の表情または泣き顔である場合、収受員の体調に異常があると判定する。また異常判定部92は、特定した表情パターンが、あくびの表情であると判定された頻度が所定の頻度以上である場合、収受員に体調異常の疑いがあると判定する。また異常判定部92は、表情パターンが一定時間以上変化しない場合、収受員に体調異常の疑いがあると判定する。
異常判定部92は、目が閉じている時間が所定時間以上であるときの異常の度合いを、眠気の度合いが瞬きの頻度が所定の頻度以上であるときの異常の度合いより高いものと判定する。例えば、異常判定部92は、瞬きの頻度が所定の頻度以上であるときの異常の度合いをレベル1と判定し、目が閉じている時間が所定時間以上であるときの異常の度合いをレベル2と判定する。
異常判定部92は、姿勢の変化量が第1の変化量以上であるときの異常の度合いを、姿勢が一定時間以上第2の変化量以上の変化量で変化しているときの異常の度合いより高いものと判定する。例えば、異常判定部92は、収受員の姿勢の変化量が第1の変化量以上であるときの異常の度合いをレベル1と判定し、姿勢が一定時間以上第2の変化量以上の変化量で変化しているときの異常の度合いをレベル2と判定する。
異常判定部92は、天候、気温、また温度センサが取得した体温データ等に基づいて、臭気センサに基づく異常の判定に用いる閾値を変化させてもよい。
第1の実施形態に係る障害判定部93は、以下に示す方法で、収受員を脅かす障害の有無を判定する。
障害判定部93は、車線カメラ23から取得した画像を解析し、パターンマッチング等により、画像内に凶器となる可能性があるものが写っているか否かを判定する。障害判定部93は、画像内に凶器となる可能性があるものが写っている場合に、収受員の勤務に影響を及ぼす障害があると判定する。
図3は、一実施形態に係る監視盤による有人ブース監視方法を示すフローチャートである。
監視盤90の車線情報取得部91は、各車線Lに設けられたセンサ22および車線カメラ23から情報を収集する(ステップS1)。監視盤90は、複数の車線Lの中から、有人ブース20を有する車線Lを1つずつ選択し、以下のステップS3からステップS9の処理を実行する(ステップS2)。
図4は、一実施形態における総合異常レベル1に係る異常対策処理を示すフローチャートである。
異常対策処理部94は、総合異常レベル1に係る異常対策処理を開始すると、アラーム音をスピーカから出力する(ステップS101)。また異常対策処理部94は、ステップS3で判定した異常の内容をディスプレイに出力する(ステップS102)。
図5は、一実施形態における総合異常レベル2に係る異常対策処理を示すフローチャートである。
異常対策処理部94は、総合異常レベル2に係る異常対策処理を開始すると、アラーム音をスピーカから出力する(ステップS201)。異常対策処理部94は、車線Lが課金処理装置10を有するか否かを判定する(ステップS202)。すなわち、異常対策処理部94は、車線LがETCによる課金機能を有するか否かを判定する。
次に、異常対策処理部94は、複数の車線Lの中に、稼動していない他の車線L(バックアップ車線)が存在するか否かを判定する(ステップS213)。稼動していない他の車線Lが存在する場合(ステップS213:YES)異常対策処理部94は、当該他の車線Lを起動させる(ステップS214)。なお、稼動していない他の車線Lが存在しない場合(ステップS213:NO)、異常対策処理部94は、他の車線Lの運用開始処理を行わない。
図6は、一実施形態における総合異常レベル3に係る異常対策処理を示すフローチャートである。
異常対策処理部94は、総合異常レベル3に係る異常対策処理を開始すると、アラーム音をスピーカから出力する(ステップS301)。異常対策処理部94は、車線Lが課金処理装置10を有するか否かを判定する(ステップS302)。
次に、異常対策処理部94は、複数の車線Lの中に、稼動していない他の車線L(バックアップ車線)が存在するか否かを判定する(ステップS311)。稼動していない他の車線Lが存在する場合(ステップS311:YES)異常対策処理部94は、当該他の車線Lを起動させる(ステップS312)。なお、稼動していない他の車線Lが存在しない場合(ステップS311:NO)、異常対策処理部94は、他の車線Lの運用開始処理を行わない。
図7は、一実施形態における総合異常レベル4に係る異常対策処理を示すフローチャートである。
異常対策処理部94は、総合異常レベル4に係る異常対策処理を開始すると、アラーム音をスピーカから出力する(ステップS401)。異常対策処理部94は、ステップS4で判定した障害の内容と、車線Lを閉鎖する旨とをディスプレイに出力する(ステップS402)。異常対策処理部94は、信号灯31に停止の表示を出力させ(ステップS403)、表示板32の表示を「閉鎖」に変更する(ステップS404)。また、異常対策処理部94は、発進制御機40にバーを下ろす指示を出力させ(ステップS405)、料金収受機21を停止させる(ステップS406)。これにより、車線Lは閉鎖される。
このように、第1の実施形態によれば、監視盤90は、センサ22によって取得された収受員の体調情報に基づいて、収受員の体調に係る異常の有無を判定し、体調に係る異常がある場合に、車線Lに係る異常対策処理を行う。これにより、監視盤90は、収受員による呼び出しの有無に関わらず、異常対策処理を実行することができる。
また、第1の実施形態によれば、監視盤90は、車線カメラ23によって取得された有人ブース20の情報に基づいて、収受員の勤務に影響を及ぼす障害の有無を判定し、障害がある場合に、車線Lに係る異常対策処理を行う。これにより、監視盤90は、収受員による呼び出しの有無に関わらず、異常対策処理を実行することができる。
特に、監視盤90は、収受員の体調に係る異常があると判定された場合に、車線Lに設けられた信号灯31および表示板32に、閉鎖状態であることの表示を指示し、料金所事務室Jに、収受員の交代指示または発進制御機40を下ろす指示を出力する。これにより、監視盤90は、料金収受ができない車線を適切に閉鎖することができる。
上述した実施形態においては、監視盤90は、車線Lを閉鎖する場合に、バックアップ車線を開放するが、これに限られない。例えば、他の実施形態に係る監視盤90は、車線Lを閉鎖する場合にだけでなく、車線Lの料金収受方法を「ETC/一般」から「ETC専用」に切り替える場合にも、バックアップ車線を開放してよい。また例えば、他の実施形態において、料金収受設備1がバックアップ車線を備えない場合、監視盤90は、バックアップ車線を開放しなくてもよい。
他方、複数の車線Lのうち、課金処理装置10と有人ブース20とを備えているにも関わらず「ETC専用」で稼働している他の車線Lがある場合、監視盤90は、当該他の車線Lを「ETC/一般」として稼動するように切り替えてもよい。これにより、監視盤90は、料金収受設備1において有人料金収受の効率が低下することを防ぐことができる。
また、他の実施形態においては、監視盤90が、異常の有無の判定、または障害の有無の判定のうち一方を行わなくてもよい。つまり、他の実施形態においては、監視盤90が、異常の有無の判定とそれに伴う異常対策処理を行うものであってよい。また他の実施形態においては、監視盤90が、障害の有無の判定とそれに伴う異常対策処理を行うものであってよい。
図8は、少なくとも1つの実施形態に係るコンピュータの構成を示す概略ブロック図である。
コンピュータ900は、プロセッサ901、メインメモリ902、ストレージ903、インタフェース904を備える。
上述の監視盤90は、コンピュータ900に実装される。そして、上述した各処理部の動作は、プログラムの形式でストレージ903に記憶されている。プロセッサ901は、プログラムをストレージ903から読み出してメインメモリ902に展開し、当該プログラムに従って上記処理を実行する。
10 課金処理装置
20 有人ブース
21 料金収受機
22 センサ
23 車線カメラ
30 案内看板
31 信号灯
32 表示板
40 発進制御機
90 監視盤
91 車線情報取得部
92 異常判定部
93 障害判定部
94 異常対策処理部
L 車線
Claims (14)
- センサによって車線に設けられた有人ブース内の収受員の体調情報を取得する体調情報取得部と、
前記体調情報に基づいて、前記収受員の体調に係る異常の有無を判定する異常判定部と、
前記収受員の体調に係る異常があると判定された場合に、前記車線に係る異常対策処理を行う異常対策処理部と、
を備え、
前記センサが前記有人ブースに設けられる
監視装置。 - 前記異常判定部は、前記収受員の体調に係る異常の度合いを判定し、
前記異常対策処理部は、前記異常の度合い別に異なる前記異常対策処理を行う
請求項1に記載の監視装置。 - センサによって車線に設けられた有人ブースの情報を取得する情報取得部と、
前記情報に基づいて、前記有人ブース内の収受員の勤務に影響を及ぼす障害の有無を判定する障害判定部と、
前記収受員の勤務に影響を及ぼす障害があると判定された場合に、前記車線に係る異常対策処理を行う異常対策処理部と、
を備え、
前記センサは前記有人ブースのある車線を撮像するカメラである
監視装置。 - 前記異常対策処理は、稼動していない他の車線の運用開始処理を含む
請求項1から請求項3の何れか1項に記載の監視装置。 - 前記異常対策処理は、無人料金収受の専用車線として稼動している他の車線を、前記無人料金収受と収受員による有人料金収受との兼用車線に切り替える処理を含む
請求項1から請求項4の何れか1項に記載の監視装置。 - 前記異常対策処理は、前記車線を、無人料金収受の専用車線に切り替える処理を含む 請求項1から請求項5の何れか1項に記載の監視装置。
- アラームを出力する出力部を備え、
前記異常対策処理は、前記出力部にアラームを出力させる処理を含む
請求項1から請求項6の何れか1項に記載の監視装置。 - 前記異常対策処理は、前記車線を閉鎖する処理を含む
請求項1から請求項7の何れか1項に記載の監視装置。 - 前記異常対策処理部は、前記収受員の体調に係る異常があると判定された場合に、前記車線に設けられた信号灯に、閉鎖状態であることの表示を指示する指示信号を出力し、料金所事務室に、前記有人ブースの収受員の交代指示、または前記車線に設けられた発進制御機を下ろす指示を出力する
請求項1または請求項2に記載の監視装置。 - 複数の車線と、
前記複数の車線の少なくとも1つに設けられた有人ブースと、
請求項1から請求項9の何れか1項に記載の監視装置と
を備える料金収受設備。 - コンピュータが、車線に設けられた有人ブースに設けられたセンサによって、前記有人ブース内の収受員の体調情報を取得するステップと、
前記コンピュータが、前記体調情報に基づいて、前記収受員の体調に係る異常の有無を判定するステップと、
前記収受員の体調に係る異常があると判定された場合に、前記コンピュータが、前記車線に係る異常対策処理を行うステップと、
を有する監視方法。 - コンピュータに、
車線に設けられた有人ブースに設けられたセンサによって、前記有人ブース内の収受員の体調情報を取得するステップと、
前記体調情報に基づいて、前記収受員の体調に係る異常の有無を判定するステップと、 前記収受員の体調に係る異常があると判定された場合に、前記車線に係る異常対策処理を行うステップと、
を実行させるためのプログラム。 - センサによって車線に設けられた有人ブース内の収受員の体調情報を取得する体調情報取得部と、
前記体調情報に基づいて、前記収受員の体調に係る異常の有無を判定する異常判定部と、
前記収受員の体調に係る異常があると判定された場合に、前記車線に係る異常対策処理を行う異常対策処理部と、
を備え、
前記異常対策処理は、無人料金収受の専用車線として稼動している他の車線を、前記無人料金収受と収受員による有人料金収受との兼用車線に切り替える処理を含む
監視装置。 - センサによって車線に設けられた有人ブースの情報を取得する情報取得部と、
前記情報に基づいて、前記有人ブース内の収受員の勤務に影響を及ぼす障害の有無を判定する障害判定部と、
前記収受員の勤務に影響を及ぼす障害があると判定された場合に、前記車線に係る異常対策処理を行う異常対策処理部と、
を備え、
前記異常対策処理は、無人料金収受の専用車線として稼動している他の車線を、前記無人料金収受と収受員による有人料金収受との兼用車線に切り替える処理を含む
監視装置。
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