JP6963474B2 - パネル取付方法 - Google Patents

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Description

本発明は、パネル取付方法に関する。
特許文献1には、縦胴縁に上下方向に距離をあけて固定された2枚の外装材の間において、縦胴縁に良品の2枚の外装材を上下に取り付ける改装方法が記載されている。
この改装方法では、良品の2枚の外装材を、略ヘ字状に突き合わせて仮組みし、次に、良品の2枚の外装材を略直線状に配置し、次に、下側の良品の外装材の上端部に貫通されたセルフドリリングビスを、縦胴縁を抱持する取付下地金物に挿通して、このセルフドリリングビスにナットを固定している。
特許第2647612号公報
ところで、上述した特許文献1に記載の改装方法では、仮組み状態の2枚のパネル(外装材)は、建物の柱状の下地材(縦胴縁等)によって支持されていない。そのため、仮組み状態の2枚のパネルは施工者が人力で支える必要があり、施工者にかかる負担が大きく、また、各パネルの落下の危険性もあり、安全性の面で改善の余地がある。
上記事情に鑑みて、本発明は、建物の柱状の下地材に上下方向に距離をあけて固定された2枚のパネルの間において、下地材にさらに2枚のパネルを取り付けるにあたって、施工者にかかる負担を抑制でき、かつ安全性を向上させることのできるパネル取付方法を提案することを、目的とする。
本発明に係る一態様のパネル取付方法は、建物の柱状の下地材に上下方向に距離をあけて固定された上パネルと下パネルの間において、前記下地材に中間上パネルと中間下パネルを取り付けるパネル取付方法である。
一態様のパネル取付方法は、第一工程、第二工程、第三工程、第四工程、第五工程、及び第六工程を備える。
前記第一工程は、前記中間上パネルを、その上端部が前記上パネルの下端部に接続される接続位置に配置する工程である。前記第二工程は、前記接続位置にある前記中間上パネルの上端部を、前記下地材に取り付ける工程である。
前記第三工程は、前記中間下パネルを、その上側の部分ほど前記下地材から離れて位置するように傾いた傾斜姿勢で前記下パネルの上に載せ、前記中間下パネルを引っ掛け具を介して前記下地材に引っ掛けることで、前記傾斜姿勢で前記中間下パネルを保持する工程である。
前記第四工程は、前記中間上パネルを、その下側の部分ほど前記下地材から離れて位置するように傾いた傾斜姿勢にし、前記傾斜姿勢の前記中間上パネルの下端部の位置と、前記傾斜姿勢の前記中間下パネルの上端部の位置とを上下に合わせる工程である。
前記第五工程は、前記中間上パネルと前記中間下パネルを、共に前記傾斜姿勢から前記下地材に対して平行な姿勢へと移動させる工程である。前記第六工程は、前記中間上パネルの上端部と前記中間下パネルの上端部のそれぞれを、前記下地材に固定する工程である。
本発明に係る一態様のパネル取付方法は、建物の柱状の下地材に上下方向に距離をあけて固定された2枚のパネルの間において、下地材にさらに2枚のパネルを取り付けるにあたって、施工者にかかる負担を抑制でき、かつ安全性を向上させることができる。
図1A,Bは、本発明に係る一実施形態のパネル取付方法の取付工程を順に示す側面図である。 図2A,Bは、図1Bに示す取付工程の後の取付工程を順に示す側面図である。 図3A,Bは、図2Bに示す取付工程の後の取付工程を順に示す側面図である。 図4は、図3Bに示す取付工程の後の取付工程を順に示す側面図である。 図5は、図4に示す取付工程の後の取付工程を示す側面図である。 図6は、同上のパネル取付方法で用いるパネル支持具を示す斜視図である。 図7は、同上のパネル支持具でパネルを支持する様子を示す斜視図である。 図8Aは、図5のA部分の拡大側面図であり、図8Bは、図5のB−B線における断面図である。 図9は、同上のパネル取付方法で用いる取付具を示す分解斜視図である。 図10は、同上の取付具の変形例を示す分解斜視図である。
以下の実施形態は、パネル取付方法に関し、詳しくは、建物の柱状の下地材に上下方向に距離をあけて固定された2枚のパネルの間において、下地材にさらに2枚のパネルを取り付ける方法に関する。
(1)概要
図1〜図5には、一実施形態のパネル取付方法が示されている。パネル取付方法は、建物の柱状の下地材1に上下方向に距離をあけて固定された上パネル2と下パネル3の間において、下地材1に中間上パネル4と中間下パネル5を取り付ける方法である。このパネル取付方法は、例えば、建物の外壁を構成する上下に並んだ複数のパネルのうちの一部を、新しいパネルに取り換える場合に、用いられる。
パネル取付方法では、吊り装置6と、吊り装置6に接続されるパネル支持具7と、吊り装置6に接続されるパネル吊り具8と、パネル4,5の取り付けのための取付具9と、中間下パネル5の保持のための引っ掛け具10とが用いられる。
以下では、図5に示す取付状態を基準として、下地材1に対してパネル2,3,4,5が位置する側を前方とし、その反対側を後方とし、この前後方向に対して直交する水平な方向を左右方向として、各構成について説明する。
(2)各構成についての説明
(2−1)下地材
下地材1は、建物の躯体を構成する柱や、縦胴縁等の、上下方向を長手方向とする柱状の部材である。パネル2,3,4,5のそれぞれは、横方向(左右方向)に間隔をあけて一列に並んだ複数の下地材1のそれぞれに対して取り付けられる。複数の下地材1は、複数の柱、または複数の縦胴縁、または少なくとも1つの柱と少なくとも1つの縦胴縁の組み合わせのいずれかである。
(2−2)パネル
パネル2,3,4,5は、外装材、内装材等として用いられる、サンドイッチパネルである。本実施形態では、パネル2,3,4,5の形状、寸法、及び材質は、互いに同じである。パネル2,3,4,5のそれぞれは、左右方向を長手方向とし、上下方向を短手方向とし、前後方向を厚み方向とする略矩形板状のパネルである(図7参照)。パネル2,3,4,5のそれぞれの左右方向の長さは、例えば、3〜7mである。
図5等に示すように、パネル2,3,4,5のそれぞれは、その下端部の表側の部分(前端部)に、下方に突出した覆い部11を有する。パネル2,3,4,5のそれぞれは、その下端部の前後方向の中央部分に、下方に突出した凸部12を有する。覆い部11の下端は、凸部12の下端よりも下方に位置する。パネル2,3,4,5のそれぞれは、その下端部の裏側の部分(後端部)に、下方に突出した第二覆い部13を有する。
パネル2,3,4,5のそれぞれは、その上端部の表側の部分(前端部)に、上方及び前方に向けて開放された凹段部14を有する。パネル2,3,4,5のそれぞれは、その上端部の前後方向の中央部分に、上方に開口した凹部15を有する。
凹段部14は、凹部15の前側に位置し、凹部15よりも下方まで延びている。凹段部14のうち、凹部15よりも下方の部分に、下地材1に向けて(つまり後方に)凹んだ凹条部16が設けられている。言い換えると、パネル2,3,4,5のそれぞれは、その上端部の表側の部分(前端部)に、凹条部16を有する。
パネル2,3,4,5は、上下に隣接するパネルのうち、上側のパネルの凸部12が下側のパネルの凹部15に嵌合し、上側のパネルの覆い部11が下側のパネルの凹段部14に収まり、上側のパネルの第二覆い部13が下側のパネルの凹部15の後側のスペースに収まることで、互いに接続される。
パネル2,3,4,5のそれぞれは、2枚の金属外皮17,18の間に芯材19を挟んだサンドイッチパネルである。金属外皮17,18のそれぞれは、フラットな金属板にロール加工やプレス加工をすることによって、所望の形状に形成されている。フラットな金属板は、厚みが0.27〜1.6mm程度であって、塗装鋼板、亜鉛めっき鋼板、アルミニウム−亜鉛合金めっき鋼板、ガルバリウム鋼板(登録商標)、エスジーエル(登録商標)鋼板等であるが、これに限定されない。
芯材19は、樹脂発泡体または繊維状無機材またはその組み合わせであり、断熱性や耐火性を有する。樹脂発泡体は、例えば、ポリイソシアヌレートフォームやウレタンフォームやフェノールフォームなどである。繊維状無機材は、例えば、ロックウールやグラスウールなどをバインダー等で固めたブロック体を複数並べて1枚の板状に配置したものである。芯材19のうちパネル外周部に位置する芯材は、例えば、石膏や珪酸カルシウムなどの耐火性の高い無機材である。
凹部15は、図8Aに示すように、金属外皮17の上端部を所定形状に折り曲げて形成した第一側壁150と、金属外皮18の上端部を所定形状に折り曲げて形成した第二側壁151とを含む。側壁150,151のそれぞれの内部は、中空であり、芯材19が充填されていない。凹条部16の底面(前方を向く面)は、第一側壁150の前面よりも後方に位置する。
凸部12は、金属外皮17の下側の先端部と、金属外皮18の下側の先端部と、この間に位置する芯材19とで構成される。覆い部11は、金属外皮17の一部をU字状に折り曲げて形成され、その内部が中空であり、芯材19が充填されていない。凹条部16は、金属外皮17の一部を折り曲げて形成され、第一側壁150と連続する。
図8A、図8Bに示すように、パネル2,3,4,5のそれぞれには、凹条部16から下地材1(後側)に向けて貫通する貫通孔20が設けられる。パネル2,3,4,5のそれぞれに形成される貫通孔20の数は、パネル2,3,4,5が取り付けられる下地材1の数に対応しており、本実施形態では、下地材1の数の2倍である。貫通孔20の形成は、例えば、施工現場で行われる。なお、貫通孔20の形成は、パネル2,3,4,5の製造工場で行われてもよい。
なお、上パネル2と下パネル3には、貫通孔20が設けられなくてもよい。上パネル2と下パネル3のそれぞれは、例えばドリルねじ等で、下地材1に対して固定される。下地材1へのパネル2,3の取り付けは、取付具9を用いて行ってもよい。
(2−3)吊り装置
吊り装置6は、クレーン等である。吊り装置6は、ロープ、ワイヤー、ベルト、チェーン等の吊り部材60を有する。吊り装置6は、吊り部材60を介して、パネル支持具7またはパネル吊り具8に接続される。なお、パネル支持具7に接続される吊り装置6と、パネル吊り具8に接続される吊り装置6とは、同じ吊り装置であってもよいし、別々の吊り装置であってもよい。
(2−4)パネル支持具
パネル支持具7は、図1A、図1B、図6、図7に示すように、支持するパネル(中間上パネル4)を、その上端部が露出するように下から支持する部材である。
図1Aに示すように、パネル支持具7は、パネルを下から支える底部材70と、パネルの厚み方向の両側(つまりパネルの前後)に位置するように、底部材70から上方に起立した第一起立部材71及び第二起立部材72を備える。さらにパネル支持具7は、第一起立部材71の上端部に設けられた接続部73と、第二起立部材72の上端部に設けられた第二接続部74と、パネルの上端部を支えるように、第二接続部74に着脱自在に取り付けられた上支持部材75を備える。さらにパネル支持具7は、底部材70に設けられた第三接続部76と、第三接続部76に着脱自在に取り付けられる引っ張り部材77(図1B参照)を備える。
図1A、図6に示すように、底部材70は、矩形板状のベース部700と、ベース部700上に設けられた受け部701とを備える。受け部701は、ベース部700のうち前後方向の中央部上に設けられている。受け部701は、左右方向を長手方向とするブロック状である。受け部701は、パネルの凸部12を受けて、パネルの覆い部11がベース部700に当たることを防ぐように構成されている。受け部701には、パネルの凸部12と第二覆い部13の間に挿入されるように、上方に突出した突出部702が設けられている。ベース部700の左右方向外側の面に、第三接続部76が設けられている。
ベース部700の前端部から、一対の第一起立部材71が左右方向に間隔をあけて、上方に突出している。ベース部700の後端部から、一対の第二起立部材72が左右方向に間隔をあけて、上方に突出している。本実施形態では、一対の第一起立部材71と一対の第二起立部材72は、上端の位置が互いに同じであり、受け部701上に支持されたパネルよりも上端の位置が低い。なお、一対の第二起立部材72と一対の第一起立部材71とは、上端の位置が互いに異なってもよい。
一対の第一起立部材71のそれぞれの上端部に、接続部73が設けられている。一対の第二起立部材72のそれぞれの上端部に、第二接続部74が設けられている。接続部73,74,76のそれぞれは、本実施形態では、アイボルトである。
底部材70と、一対の第一起立部材71と、一対の第二起立部材72とで囲まれる空間が、上方及び左右方向に開放されたパネル収容空間S1(図1A参照)である。
上支持部材75は、ロープ等である。図1A、図7に示すように、上支持部材75は、接続部73に接続された吊り部材60と第二接続部74に架け渡されるように取り付けられ、これにより、パネル収容空間S1に収容されたパネルの上端部を支持する。上支持部材75は、吊り部材60及び第二接続部74に対して、着脱自在である。
図6、図7に示すように、パネル支持具7は、底部材70、起立部材71,72、接続部73,74,76、上支持部材75、及び引っ張り部材77で構成される支持パーツ107を左右一対に備え、さらに、左右一対の支持パーツ107を一体に連結する連結部材78を備える。一対の支持パーツ107は、左右方向に間隔をあけて位置する。
連結部材78は、本実施形態では、上下一対の連結バー780で構成される。一対の支持パーツ107は、一方の支持パーツ107の一対の第一起立部材71のそれぞれと、他方の支持パーツ107の一対の第一起立部材71のそれぞれに対して、上下一対の連結バー780のそれぞれが固定されることで、一体化されている。一対の支持パーツ107間の間隔は、パネルを安定的に支持することができるように、パネルの左右長さに対応して適宜設定される。パネル支持具7は、パネルの左右方向の中央部に装着される。
(2−5)パネル吊り具
図3A、図3Bに示すように、パネル吊り具8は、パネル(中間下パネル5)の上端部の凹部15を挟み込むように取り付けられる。詳しくは、パネル吊り具8は、パネルの第一側壁150の前側に位置する前支持部80と、第二側壁151の後側に位置する後支持部81と、第一側壁150と第二側壁151の間に位置する中間支持部82を備える。
中間支持部82は、幅狭姿勢と幅広姿勢との間で回転可能である。幅狭姿勢にあるときの中間支持部82の前後長さは、第一側壁150と第二側壁151の間の距離と同じか、それよりも若干短く、幅広姿勢にあるときの中間支持部82の前後長さは、第一側壁150と第二側壁151の間の距離よりも長い。
パネル吊り具8は、前支持部80と幅広姿勢にあるときの中間支持部82によって、第一側壁150を挟み込み、かつ後支持部81と幅広姿勢にあるときの中間支持部82によって、第二側壁151を挟み込むことによって、パネルの上端部を支持する。パネル吊り具8は、中間支持部82を幅広姿勢から幅狭姿勢へと回転させることで、パネルの上端部の支持を解除して、パネルから取り外すことができる。
(2−6)取付具
図5に示すように、取付具9は、パネル(中間上パネル4または中間下パネル5)に貫通するように取り付けられる第一取付部材21と、下地材1に取り付けられる第二取付部材22と、第一取付部材21と第二取付部材22を固定する固定部材23を備える。取付具9はさらに、下地材1に第二取付部材22を固着するための固着具24を備える。
図8A、図8B、図9に示すように、第一取付部材21は、凹条部16に収まるように構成された長板部210と、長板部210の一部から突出し、パネルを貫通するように構成されたボルト211とを含む。本実施形態では、長板部210からは、一対のボルト211が突出している。長板部210は、その左右方向の長さが、下地材1の左右方向の長さよりも長い。一対のボルト211は、左右方向に間隔をあけて位置する。一対のボルト211の間の間隔は、パネル4,5に設けられた隣接する一対の貫通孔20の間の間隔と同じである。
第二取付部材22は、下地材1に引っ掛けられる引っ掛け部220と、引っ掛け部220から延長され、ボルト211が挿通される挿通部221とを含む。本実施形態では、引っ掛け部220は、下地材1を囲むように平面視コ字状に設けられている。コ字状の引っ掛け部220からは、一対の挿通部221が互いに逆方向(右方と左方)に突出している。
引っ掛け部220は、下地材1の後面に沿う後板部222と、後板部222の左右両端部から前方に突出し、下地材1の左右の側面に沿う一対の側板部223とを有する。後板部222、及び一対の側板部223のそれぞれは、矩形板状である。右側の側板部223の前端部から右方に向けて挿通部221が突出し、左側の側板部223の前端部から左方に向けて挿通部221が突出している。
一対の挿通部221のそれぞれは、本実施形態では、矩形板状であり、ボルト211が挿通される挿通孔224が厚み方向(前後方向)に貫通している。挿通孔224は、左右方向に長い長孔である。挿通孔224の上下方向の長さは、ボルト211よりも少し大きい。
引っ掛け部220の後板部222には、固着具24が挿通される貫通孔225が設けられている。本実施形態では、後板部222には、左右一対の貫通孔225が設けられている。
固定部材23は、挿通部221に挿通されたボルト211に取り付けられるナット230を含む。本実施形態では、第一取付部材21が一対のボルト211を有するため、固定部材23は、一対のナット230を含む。一対のナット230は、一対の挿通部221に挿通された一対のボルト211のそれぞれに取り付けられる。固定部材23はさらに、一対のワッシャー231と一対のスプリングワッシャー232を含む。
固着具24は、タッピンねじ等である。本実施形態では、取付具9は、一対の固着具24を備える。
上述した第一取付部材21は、中間上パネル4に対して、凹条部16に長板部210が収められ、一対のボルト211が一対の貫通孔20にそれぞれ挿通され、一対のボルト211のそれぞれの先端部が中間上パネル4から後側に突出するように、取り付けられる。
第二取付部材22は、引っ掛け部220が下地材1を囲むように配されて、下地材1に引っ掛けられ、一対の挿通部221の挿通孔224に、第一取付部材21の一対のボルト211のうち中間上パネル4から後側に突出した部分がそれぞれ挿通される。引っ掛け部220の一対の貫通孔225には、一対の固着具24がそれぞれ挿通され、これにより、第二取付部材22は下地材1に固着される。第二取付部材22が下地材1に固着された状態で、第二取付部材22の一対の挿通部221の前面と下地材1の前面とは、略面一となる。
固定部材23の一対のナット230は、一対の挿通部221に挿通された一対のボルト211のそれぞれに締結することで、長板部210と一対の挿通部221とが中間上パネル4を挟み込む状態で、第一取付部材21と第二取付部材22とを固定する。一対のボルト211には、一対のワッシャー231と一対のスプリングワッシャー232もそれぞれ挿通される。取付部材21、22を固定するとき、一対のナット230は、長板部210との間で中間上パネル4を挟み込む一対の挿通部221に、スプリングワッシャー232及びワッシャー231を介して接する締結位置に位置する。
一対のナット230を、締結位置よりも後側の仮止め位置に配することで、第一取付部材21は、第二取付部材22に対して回転可能に取り付けられる(仮止めされる)。この状態のとき、第一取付部材21は、一対のボルト211のうち、第二取付部材22の挿通孔224に挿通された部分を中心にして、左右方向に平行な軸回りに回転可能である。
なお、取付具9は、中間下パネル5に対しても同様の方法で取り付けることができる。
(2−7)引っ掛け具
引っ掛け具10は、図3Bに示すように、中間下パネル5の上端部に取り付けられ、下地材1に対して引っ掛けられる。引っ掛け具10は、中間下パネル5に対して着脱自在である。
本実施形態では、引っ掛け具10は、取付具9の第一取付部材21のボルト211に着脱自在に取り付けられるナット部100と、ナット部100と一体のリング部101と、リング部101に接続されたワイヤー等の引っ掛け部102を有する。ナット部100とリング部101は、例えば、アイナットで構成される。
本実施形態では、引っ掛け具10は、一対のナット部100と一対のリング部101とを有する。一対のナット部100は、中間下パネル5の上端部に取り付けた第一取付部材21の一対のボルト211の先端部にそれぞれ取り付けられ、一対のリング部101には、引っ掛け部102が環状をなすように接続される。環状の引っ掛け部102は、下地材1に引っ掛けられる。
(3)パネル取付方法
続いて、図1〜図5に示すパネル取付方法について説明する。パネル取付方法は、下地材1に上下方向に距離をあけて固定された上パネル2と下パネル3の間において、下地材1に中間上パネル4と中間下パネル5を取り付ける方法である。パネル取付方法は、第一乃至第六工程を備える。以下、第一乃至第六工程のそれぞれについて詳しく説明する。
(3−1)第一工程
第一工程では、中間上パネル4を、その上端部が上パネル2の下端部に接続される接続位置に配置する。
詳しくは、まず、パネル支持具7によって下から支持した中間上パネル4を、パネル支持具7及び吊り部材60を介して吊り装置6で吊り支持する。このとき、中間上パネル4の上端部は、パネル支持具7に取り付けた上支持部材75によって支え、これにより、中間上パネル4を鉛直方向に対して略平行な姿勢で吊り支持する(図7参照)。
次いで、図1Aに示すように、吊り装置6によって、中間上パネル4を吊りつつ、引っ張り部材77を、下地材1よりも後側から引っ張って、中間上パネル4を下地材1の前面に沿わせる。
次いで、図1Bに示すように、中間上パネル4の上端部の凹条部16に第一取付部材21を貫通させて取り付け、第一取付部材21の一対のボルト211のうち、中間上パネル4から下地材1側(後側)に突出した部分を、第二取付部材22の一対の挿通部221に挿通させ、第二取付部材22の引っ掛け部220を下地材1に引っ掛ける。次いで、第一取付部材21の一対のボルト211に、一対のワッシャー231、一対のスプリングワッシャー232、及び一対のナット230をこの順にそれぞれ取り付ける。このとき、一対のナット230のそれぞれは、一対の挿通部221に一対のワッシャー231及び一対のスプリングワッシャー232を介して接する締結位置よりも手前(後側)の仮止め位置で止める。
次いで、パネル支持具7から上支持部材75を取り外し、中間上パネル4を吊り装置6によって上方に移動させる。このように中間上パネル4を下地材1の前面に沿って上方に移動させることによって、中間上パネル4は、図2Aに示すように、その上端部が上パネル2の下端部に接続される接続位置に配置される。
接続位置にあるとき、上パネル2の凸部12が中間上パネル4の凹部15に嵌まり、上パネル2の覆い部11が中間上パネル4の凹段部14に収まり、上パネル2の第二覆い部13が中間上パネル4の凹部15の後側のスペースに収まる。このとき、第一取付部材21の長板部210の前側には、上パネル2の覆い部11が位置して、長板部210が覆い隠される。
(3−2)第二工程
第二工程では、接続位置にある中間上パネル4の上端部を、下地材1に回転可能に取り付ける。
詳しくは、まず、図2Bに示すように、第二取付部材22の引っ掛け部220を、一対の固着具24によって下地材1に固着する。これにより、中間上パネル4は、その上端部が下地材1に回転可能に取り付けられ、下地材1によって支持される。このとき、中間上パネル4は、その上端部に取り付けられた第一取付部材21の一対のボルト211のうち、第二取付部材22の挿通孔224に挿通された部分を中心にして、左右方向に平行な軸回りに回転可能である。
次いで、中間上パネル4からパネル支持具7を取り外す。パネル支持具7が取り外された後、中間上パネル4は、下地材1だけで支持される。
(3−3)第三工程
第三工程では、中間下パネル5を、その上側の部分ほど下地材1から離れて位置するように傾いた傾斜姿勢で下パネル3の上に載せ、中間下パネル5を引っ掛け具10を介して下地材1に引っ掛けることで、傾斜姿勢で中間下パネル5を保持する。
詳しくは、まず、図3Aに示すように、パネル吊り具8によって上端部を支持した中間下パネル5を、パネル吊り具8に接続された吊り部材60を介して吊り装置6で吊り支持する。
次いで、図3Bに示すように、中間下パネル5の下端部を後側へと動かして、中間下パネル5の下端部を、下パネル3の上に載せる。このとき、中間下パネル5は、例えば、中間下パネル5の凸部12の一部が、下パネル3の凹部15の底面に当たるように、下パネル3の上に載せられる。下パネル3の第一側壁150は、中間下パネル5の凸部12に押されることで変形可能であり、これにより、中間下パネル5は、その上側の部分ほど下地材1から離れて位置するように傾いた傾斜姿勢で、下パネル3の上に載せられる。
次いで、傾斜姿勢の中間下パネル5の上端部に引っ掛け具10を取り付け、引っ掛け具10を下地材1に引っ掛ける。本実施形態では、中間下パネル5の上端部に第一取付部材21を取り付け、第一取付部材21の一対のボルト211のうち、中間下パネル5よりも下地材1側(後側)に突出した部分に、引っ掛け具10の一対のナット部100を取り付ける。このとき、引っ掛け具10の引っ掛け部102が下地材1に引っ掛かるように、一対のボルト211への一対のナット部100の取り付けを行う。
次いで、傾斜姿勢の中間下パネル5の上端部から、パネル吊り具8を取り外す。傾斜姿勢の中間下パネル5の下端部は、下パネル3によって支えられ、傾斜姿勢の中間下パネル5の上端部は、引っ掛け具10を介して下地材1によって支持される。
(3−4)第四工程
第四工程では、中間上パネル4を、その下側の部分ほど下地材1から離れて位置するように傾いた傾斜姿勢にし、傾斜姿勢の中間上パネル4の下端部の位置(前後位置)と、傾斜姿勢の中間下パネル5の上端部の位置(前後位置)とを、上下に合わせる。
詳しくは、図4に示すように、中間上パネル4は、その下端部を前側に引っ張って、下側の部分ほど前側に位置するように傾斜した傾斜姿勢にし、中間下パネル5は、その上端部を後側に動かして、中間下パネル5の上端部を、傾斜姿勢の中間上パネル4の下端部の真下に配置する。このとき、例えば、中間上パネル4の覆い部11が、中間下パネル5の第一側壁150よりも前側に位置し、中間下パネル5の凹部15内に中間上パネル4の凸部12の先端部(下端部)が入り込むように、中間上パネル4と中間下パネル5とを配置する。中間下パネル5の移動は、中間下パネル5の上端部を前側から後側へと押すか、中間下パネル5の後側から引っ掛け具10を引っ張るか、またはその両方によって行われる。
ここで、パネル4,5のそれぞれは、姿勢を変えるときに、隣接する他のパネルと接触する部分(第一側壁150、第二側壁151、及び覆い部11)が変形可能である。そのため、パネル4,5のそれぞれは、相手側のパネルに一部接触しながら、姿勢を変えることも可能である。
(3−5)第五工程
第五工程では、中間上パネル4と中間下パネル5を、共に傾斜姿勢から下地材1に対して平行な姿勢へと移動させる。
詳しくは、傾斜姿勢の中間上パネル4の下端部と傾斜姿勢の中間下パネル5の上端部とを、下地材1に向けて(後側)に移動させることで、パネル4,5を下地材1に対して平行な姿勢へと移動させる。
中間下パネル5の移動は、中間下パネル5の上端部を前側から後側へと押すか、中間下パネル5の後側から引っ掛け具10を引っ張るか、またはその両方によって行われる。また、中間上パネル4の移動は、中間上パネル4の下端部を前側から後側へと押すことによって行われる。なお、中間上パネル4の移動は、中間上パネル4の下端部の凸部12が中間下パネル5の上端部の凹部15内に一部入り込んだ状態にある場合には、中間下パネル5の上端部を後側に移動させ、中間下パネル5の第一側壁150によって中間上パネル4の凸部12を後側へと押すことによって、行うことも可能である。
パネル4,5が下地材1に対して平行な姿勢に移動したとき、パネル4,5は、面一に並ぶ。このとき、中間下パネル5の上端部に取り付けられている第一取付部材21の長板部210は、中間上パネル4の覆い部11によって前側(表側)から覆われる。またこのとき、上パネル2、中間上パネル4、中間下パネル5、及び下パネル3は、面一に並び、上下に隣接するパネル同士が、凸部12と凹部15との嵌合によって接続される。
(3−6)第六工程
第六工程では、中間上パネル4の上端部と中間下パネル5の上端部のそれぞれを、下地材1に固定する。
詳しくは、中間下パネル5の上端部は、下記のようにして、下地材1に対して固定される。まず、中間下パネル5の上端部を貫通する第一取付部材21の一対のボルト211から、引っ掛け具10の一対のナット部100を取り外し、その後、一対のボルト211に、第二取付部材22の一対の挿通部221を挿通させる。次いで、一対の挿通部221に挿通された一対のボルト211に、一対のナット230をそれぞれ取り付けて締結し、第一取付部材21と第二取付部材22とを固定する。第二取付部材22は、一対の固着具24を用いて、下地材1に固着する。
また、中間上パネル4の上端部は、下記のようにして、下地材1に対して固定される。すなわち、中間上パネル4の上端部を貫通する一対のボルト211に取り付けられた一対のナット230をそれぞれ仮止め位置から締結位置まで回し進めて、第一取付部材21と第二取付部材22とを固定する。
(4)作用効果
以上説明した本実施形態のパネル取付方法では、施工者がパネル4,5の姿勢を切り替える作業を行う際(つまり、第四工程と第五工程を行う際)に、中間上パネル4は取付具9を介して下地材1に支持され、かつ中間下パネル5は引っ掛け具10を介して下地材1に支持された状態とすることができる。
そのため、本実施形態のパネル取付方法では、パネル4,5の姿勢の切り替えの作業のときに、パネル4,5の荷重全てを人力で支える必要がなくて、施工者にかかる負担を抑制することができる。また、本実施形態のパネル取付方法では、この作業の際に、パネル4,5が下地材1によって支持されるため、パネル4,5の落下を防いで、安全性の向上を図ることができる。
また、本実施形態のパネル取付方法では、パネル4,5が下地材1によって支持される前の段階において、中間上パネル4はパネル支持具7を介して吊り装置6によって吊り支持され、かつ中間下パネル5はパネル吊り具8を介して吊り装置6によって吊り支持される。そのため、本実施形態のパネル取付方法では、パネル4,5が下地材1によって支持される前の段階においても、パネル4,5の荷重を人力で支える必要がなくて、施工者にかかる負担を抑えることができる。
また、本実施形態のパネル取付方法では、引っ張り部材77や引っ掛け具10を利用して室内側(後側)からパネル4,5の姿勢をコントロールすることができる。そのため、本実施形態のパネル取付方法では、外部(パネル4,5の前側)に仮設足場を設けなくてもよく、また、高所作業用の業者を手配しなくてもよいため、コスト削減が図れ、また、仮設足場の設置が困難な狭小地等でも施工が可能である。
(5)変形例
続いて、上述したパネル取付方法の変形例について説明する。
パネル取付方法は、外壁の改修に限らず、新規の外壁の施工に用いてもよいし、また、内壁の改修や、新規の内壁の施工に用いてもよい。
取付具9は、上述の構造に限らず、適宜変更可能である。例えば、第一取付部材21は、長板部210を有さず、一対のボルト211だけで構成されてもよい。また、取付具9は、図10に示す変形例のように、第一取付部材21が、ボルト211を1つだけ有し、第二取付部材22が、平面視L字状の引っ掛け部220と、1つの挿通部221を有してもよい。
引っ掛け具10は、第一取付部材21のボルト211に取り付けるのではなく、中間下パネル5の上端部に着脱可能に直接取り付けてもよい。
パネル2,3,4,5は、形状、寸法、及び材質が、互いに同じでなくてもよい。例えば、上パネル2は、その上方に他のパネルが接続されない場合、上パネル2の上端部に、接続のための構造(凹段部14、凹部15、及び凹条部16)を備えなくてもよい。また、下パネル3は、その下方に他のパネルが接続されない場合、下パネル3の下端部に、接続のための構造(覆い部11、凸部12、及び第二覆い部13)を備えなくてもよい。また、パネル2,3,4,5は、上下方向の長さが互いに異なってもよい。
接続位置にある中間上パネル4の上端部を、下地材1に回転可能に取り付ける方法としては、上述の取付具9を用いた方法に限らず、その他の方法であってもよい。例えば、下地材1に後側からドリルビスを打ち込み、このドリルビスによって中間上パネル4の上端部を下地材1に回転可能に取り付けてもよい。
(6)まとめ
以上説明した実施形態及びその変更例のパネル取付方法のように、第一の態様のパネル取付方法は、下記の特徴を備える。
すなわち、第一の態様のパネル取付方法は、建物の柱状の下地材1に上下方向に距離をあけて固定された上パネル2と下パネル3の間において、下地材1に中間上パネル4と中間下パネル5を取り付けるパネル取付方法である。第一の態様のパネル取付方法は、第一乃至第六工程を備える。
第一工程では、中間上パネル4を、その上端部が上パネル2の下端部に接続される接続位置に配置する。第二工程では、接続位置にある中間上パネル4の上端部を、下地材1に取り付ける。
第三工程では、中間下パネル5を、その上側の部分ほど下地材1から離れて位置するように傾いた傾斜姿勢で下パネル3の上に載せ、中間下パネル5を引っ掛け具10を介して下地材1に引っ掛けることで、傾斜姿勢で中間下パネル5を保持する。
第四工程では、中間上パネル4を、その下側の部分ほど下地材1から離れて位置するように傾いた傾斜姿勢にし、傾斜姿勢の中間上パネル4の下端部の位置と、傾斜姿勢の中間下パネル5の上端部の位置とを上下に合わせる。
第五工程では、中間上パネル4と中間下パネル5を、共に傾斜姿勢から下地材1に対して平行な姿勢へと移動させる。第六工程では、中間上パネル4の上端部と中間下パネル5の上端部のそれぞれを、下地材1に固定する。
上記の特徴を備えることで、第一の態様のパネル取付方法では、中間上パネル4の上端部が下地材1に取り付けられた状態(つまり下地材1によって支持された状態)で、中間上パネル4の姿勢を切り替える作業を施工者は行うことができる。
加えて、第一の態様のパネル取付方法では、中間下パネル5の下端部が下パネル3の上に載せられ、かつ中間下パネル5が引っ掛け具10を介して下地材1に引っ掛けられることで、傾斜姿勢の中間下パネル5を下地材1によって支持することができる。
したがって、第一の態様のパネル取付方法では、パネル4,5が下地材1によって支持された状態で、施工者はパネル4,5の取付作業が行えるため、施工者にかかる負担を抑制でき、かつ安全性を向上させることができる。
また、上述した実施形態のパネル取付方法のように、第二の態様のパネル取付方法は、第一の態様のパネル取付方法の特徴に加えて、さらに下記の特徴を備える。
すなわち、第二の態様のパネル取付方法では、第一工程と第二工程は、吊り装置6に接続されたパネル支持具7によって、中間上パネル4を上端部が露出するように下から支持した状態で行われる。
上記の特徴を備えることで、第二の態様のパネル取付方法では、中間上パネル4を吊り装置6によって吊った状態で、中間上パネル4の接続位置への移動と、中間上パネル4の下地材1への取付を行うことができる。そのため、第二の態様のパネル取付方法では、下地材1によって中間上パネル4が支持される前の段階においても、施工者にかかる負担を抑制することができる。
また、第二の態様のパネル取付方法では、パネル支持具7によって、中間上パネル4を上端部が露出するように下から支持することで、中間上パネル4を接続位置へ移動させる際に、パネル支持具7が邪魔にならない。
また、上述した実施形態のパネル取付方法のように、第三の態様のパネル取付方法は、第一または第二の態様のパネル取付方法の特徴に加えて、下記の特徴を備える。
すなわち、第三の態様のパネル取付方法では、第三工程は、吊り装置6に接続されたパネル吊り具8によって中間下パネル5の上端部を支持した状態で行われる。
上記の特徴を備えることで、第三の態様のパネル取付方法では、中間下パネル5を吊り装置6によって吊った状態で、中間下パネル5の移動と、中間下パネル5を引っ掛け具10を介して下地材1に引っ掛ける作業とを行うことができる。そのため、第三の態様のパネル取付方法では、下地材1によって中間下パネル5が支持される前の段階においても、施工者にかかる負担を抑制することができる。
また、第三の態様のパネル取付方法では、パネル吊り具8によって、中間下パネル5の上端部を支持したことで、中間下パネル5を下パネル3の上に載せる際に、パネル吊り具8が邪魔にならない。
また、上述した実施形態のパネル取付方法のように、第四の態様のパネル取付方法は、第一乃至第三のいずれかの態様のパネル取付方法の特徴に加えて、下記の特徴を備える。
すなわち、第四の態様のパネル取付方法においては、第三工程では、中間下パネル5の上端部に取り付けられた取付部材(第一取付部材21)に対して、引っ掛け具10を取り付ける。第六工程では、取付部材から引っ掛け具10を取り外し、取付部材を下地材1に固定する。
上記の特徴を備えることで、第四の態様のパネル取付方法では、中間下パネル5に取り付けられる取付部材(第一取付部材21)を利用して、中間下パネル5への引っ掛け具10の取り付けと、下地材1への中間下パネル5の固定の両方を行うことができ、部品点数を抑えることができる。
また、上述した実施形態のパネル取付方法のように、第五の態様のパネル取付方法は、第一乃至第四のいずれかの態様のパネル取付方法の特徴に加えて、下記の特徴を備える。
すなわち、第五の態様のパネル取付方法では、上パネル2は、その下端部の表側の部分に、下方に突出した覆い部11を有し、中間上パネル4は、その上端部の表側の部分に、下地材1に向けて凹んだ凹条部16を有する。
第二工程では、中間上パネル4を凹条部16から下地材1に向けて貫通した取付部材(第一取付部材21)を用いて、中間上パネル4の上端部が下地材1に取り付けられ、取付部材は、中間上パネル4が接続位置にあるときに、覆い部11によって覆われる。
上記の特徴を備えることで、第五の態様のパネル取付方法では、中間上パネル4の上端部を貫通して、中間上パネル4の上端部を下地材1に取り付ける取付部材を、上パネル2の覆い部11によって覆うことができる。これにより、第五の態様のパネル取付方法では、中間上パネル4のうち、取付部材が貫通した部分の防水性の向上が図れ、また、取付部材がパネル表側に目立つことを抑制することができる。
以上、本発明を添付図面に示す形態に基づいて説明したが、本発明は上記の形態に限定されるものではなく、本発明の意図する範囲内であれば、適宜の設計変更が可能である。
1 下地材
2 上パネル
3 下パネル
4 中間上パネル
5 中間下パネル
6 吊り装置
7 パネル支持具
8 パネル吊り具
10 引っ掛け具
11 覆い部
16 凹条部

Claims (5)

  1. 建物の柱状の下地材に上下方向に距離をあけて固定された上パネルと下パネルの間において、前記下地材に中間上パネルと中間下パネルを取り付けるパネル取付方法であって、
    前記中間上パネルを、その上端部が前記上パネルの下端部に接続される接続位置に配置する第一工程と、
    前記接続位置にある前記中間上パネルの上端部を、前記下地材に取り付ける第二工程と、
    前記中間下パネルを、その上側の部分ほど前記下地材から離れて位置するように傾いた傾斜姿勢で前記下パネルの上に載せ、前記中間下パネルを引っ掛け具を介して前記下地材に引っ掛けることで、前記傾斜姿勢で前記中間下パネルを保持する第三工程と、
    前記中間上パネルを、その下側の部分ほど前記下地材から離れて位置するように傾いた傾斜姿勢にし、前記傾斜姿勢の前記中間上パネルの下端部の位置と、前記傾斜姿勢の前記中間下パネルの上端部の位置とを上下に合わせる第四工程と、
    前記中間上パネルと前記中間下パネルを、共に前記傾斜姿勢から前記下地材に対して平行な姿勢へと移動させる第五工程と、
    前記中間上パネルの上端部と前記中間下パネルの上端部のそれぞれを、前記下地材に固定する第六工程と、を備えることを特徴とするパネル取付方法。
  2. 前記第一工程と前記第二工程は、
    吊り装置に接続されたパネル支持具によって、前記中間上パネルをその上端部が露出するように下から支持した状態で行われることを特徴とする請求項1に記載のパネル取付方法。
  3. 前記第三工程は、
    吊り装置に接続されたパネル吊り具によって前記中間下パネルの上端部を支持した状態で行われることを特徴とする請求項1または2に記載のパネル取付方法。
  4. 前記第三工程では、
    前記中間下パネルの上端部に取り付けられた取付部材に対して、前記引っ掛け具を取り付け、
    前記第六工程では、
    前記取付部材から前記引っ掛け具を取り外し、前記取付部材を前記下地材に固定することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載のパネル取付方法。
  5. 前記上パネルは、その下端部の表側の部分に、下方に突出した覆い部を有し、
    前記中間上パネルは、その上端部の表側の部分に、前記下地材に向けて凹んだ凹条部を有し、
    前記第二工程では、
    前記中間上パネルを前記凹条部から前記下地材に向けて貫通した取付部材を用いて、前記中間上パネルの上端部が前記下地材に取り付けられ、
    前記取付部材は、前記中間上パネルが前記接続位置にあるときに、前記覆い部によって覆われることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載のパネル取付方法。
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