JP6963246B2 - ポリエチレン系樹脂の成形品の改質方法およびポリエチレン系樹脂の改質剤、ならびにポリエチレン系樹脂の成形品 - Google Patents
ポリエチレン系樹脂の成形品の改質方法およびポリエチレン系樹脂の改質剤、ならびにポリエチレン系樹脂の成形品 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6963246B2 JP6963246B2 JP2016162983A JP2016162983A JP6963246B2 JP 6963246 B2 JP6963246 B2 JP 6963246B2 JP 2016162983 A JP2016162983 A JP 2016162983A JP 2016162983 A JP2016162983 A JP 2016162983A JP 6963246 B2 JP6963246 B2 JP 6963246B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- monomer
- copolymer
- polyethylene
- chemical formula
- molded product
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Graft Or Block Polymers (AREA)
- Coating Of Shaped Articles Made Of Macromolecular Substances (AREA)
Description
<1> 第1のモノマー(A)由来の構造と、第2のモノマー(B)由来の構造とを有するポリエチレン改質用の共重合体であって、前記モノマー(A)が、その側鎖に炭素数8以上の長さのアルカン鎖を有する、(メタ)アクリレート、(メタ)アクリルアミド、ビニルエーテル、ビニルエステル、シロキサン、αオレフィン及び置換スチレンからなる群より選ばれるいずれかのモノマーであり、前記モノマー(B)が、その側鎖に化学式(b1)で表されるフッ素化アルキル基を有する、(メタ)アクリレート、(メタ)アクリルアミド、ビニルエーテル、ビニルエステル、シロキサン、αオレフィン及び置換スチレンからなる群より選ばれるいずれかのモノマーである共重合体を、溶媒に溶解させた共重合体溶液を調製する工程と、
前記共重合体溶液を、ポリエチレン系樹脂の成形品に接触させる工程と、
前記成形品に接触させた前記共重合体溶液の溶媒を揮発させることで前記成形品の表層に前記共重合体層を形成させる工程と、
を有するポリエチレン系樹脂の成形品の改質方法。
<2> 前記共重合体溶液を溶解させる前記溶媒が、酢酸ブチルおよびベンゼン、トルエン、テトラヒドロフランからなる群から選択されるいずれかを用いた溶媒である前記<1>記載のポリエチレン系樹脂の成形品の改質方法。
<3> 前記共重合体溶液を調製する工程において、前記共重合体と、前記溶媒とを、60℃以上〜100℃以下の温度で撹拌する前記<1>または<2>記載のポリエチレン系樹脂の成形品の改質方法。
<4> 前記共重合体溶液の、共重合体溶液の濃度が、0.1重量%以上、20重量%以下である前記<1>〜<3>のいずれかに記載のポリエチレン系樹脂の成形品の改質方法。
<5> 前記共重合体が、前記モノマー(A)が重合した部分であるモノマー(A)由来重合ブロックと、前記モノマー(B)が重合した部分であるモノマー(B)由来重合ブロックとを有するブロック共重合体である前記<1>〜<4>のいずれかに記載のポリエチレン系樹脂の成形品の改質方法。
<6> 前記モノマー(B)が、下記化学式(B1)で表されるモノマーである前記<1>〜<5>のいずれかに記載のポリエチレン系樹脂の成形品の改質方法。
<7> 前記モノマー(A)が、その側鎖に炭素数8以上の長さのアルカン鎖を有する、(メタ)アクリレートである前記<1>〜<6>のいずれかに記載のポリエチレン系樹脂の成形品の改質方法。
<8> 前記共重合体が下記化学式(I)または下記化学式(II)のいずれかで表される構造を有する共重合体である前記<7>記載のポリエチレン系樹脂の成形品の改質方法。
<9> 前記モノマー(A)由来のブロックの重量平均分子量が、2,000以上であり、かつ、前記モノマー(B)由来のブロックの重量平均分子量が、1,000以上である前記<8>記載のポリエチレン系樹脂の成形品の改質方法。
<10> 第1のモノマー(A)由来の構造と、第2のモノマー(B)由来の構造とを有するポリエチレン改質用の共重合体であって、前記モノマー(A)が、その側鎖に炭素数8以上の長さのアルカン鎖を有する、(メタ)アクリレート、(メタ)アクリルアミド、ビニルエーテル、ビニルエステル、シロキサン、αオレフィン及び置換スチレンからなる群より選ばれるいずれかのモノマーであり、前記モノマー(B)が、その側鎖に化学式(b1)で表されるフッ素化アルキル基を有する、(メタ)アクリレート、(メタ)アクリルアミド、ビニルエーテル、ビニルエステル、シロキサン、αオレフィン及び置換スチレンからなる群より選ばれるいずれかのモノマーである共重合体を含有するポリエチレン系樹脂の改質剤。
<11> 第1のモノマー(A)由来の構造と、第2のモノマー(B)由来の構造とを有するポリエチレン改質用の共重合体であって、前記モノマー(A)が、その側鎖に炭素数8以上の長さのアルカン鎖を有する、(メタ)アクリレート、(メタ)アクリルアミド、ビニルエーテル、ビニルエステル、シロキサン、αオレフィン及び置換スチレンからなる群より選ばれるいずれかのモノマーであり、前記モノマー(B)が、その側鎖に化学式(b1)で表されるフッ素化アルキル基を有する、(メタ)アクリレート、(メタ)アクリルアミド、ビニルエーテル、ビニルエステル、シロキサン、αオレフィン及び置換スチレンからなる群より選ばれるいずれかのモノマーである共重合体の層を有するポリエチレン系樹脂の成形品。
前記共重合体溶液をポリエチレン系樹脂の成形品に接触させる工程と、
前記成形品に接触させた前記共重合体溶液の溶媒を揮発させることで前記成形品の表層に前記共重合体層を形成させる工程と、を有するポリエチレン系樹脂の成形品の改質方法に関する。また、前記共重合体を含有するポリエチレン系樹脂の改質剤に関する。また、前記共重合体の層を有するポリエチレン系樹脂の成形品に関する。
本発明に用いる共重合体は、ポリエチレンとの接着性が優れたSCCBCを得るために第1のモノマー(A)を選択して用いて製造される。そして本発明の共重合体は、このモノマー(A)由来の構造単位を有する。
本発明に用いる共重合体は、耐食性や防汚性、耐溶剤性、疎水性等の少なくともいずれか1以上のフッ素系樹脂に相似する機能を付与するために第2のモノマー(B)を選択して用いる。そして本発明に用いる共重合体は、このモノマー(B)由来の構造単位を有する。
この構造の共重合体において、モノマー(A)側の重量平均分子量が2,000未満の場合、モノマー(A)側の側鎖のアルカン鎖が、改質対象となるポリエチレン樹脂成形品との十分な接着性を発揮することができないことがある。また、モノマー(B)側の重量平均分子量が1,000未満の場合、モノマー(B)側の側鎖が結晶性を示さないために、十分にフッ素系樹脂に相当する改質効果を得ることができない場合がある。
この重量平均分子量の上限は、いずれのブロックについても、10,000以下であることが好ましく、8,000以下であることがより好ましい。ブロックが大きくなりすぎると、重合条件の調整が難しく製造しにくくなる場合がある。また溶媒に対する溶解性が著しく劣るようになり、実用に適さなくなる場合がある。
本発明の共重合体を用いて改質される「ポリエチレン系樹脂の成形品」とは、エチレンを重合することで得られるメチレンが連続する主鎖構造を有する樹脂(ポリマー)を含有する成形品を指す。一般にポリエチレン系樹脂の成形品としては、ポリエチレン構造のみの樹脂の濃度が高い成形品から、ポリエチレンに他の構造を共重合させたポリエチレン系樹脂を用いた成形品や、これらの樹脂に、適宜、ポリエチレン以外のポリオレフィン等の樹脂や成形助剤、顔料、紫外線吸収剤等の機能性付与剤を含有させ、一部不純物等が含まれた状態の混合物を用いた成形品等が用いられている。本発明においては、本発明により改質することができる範囲で、これらのポリエチレン系樹脂の成形品を改質対象となる基材として選択することができる。また、適宜その状態や構造等に応じて、モノマー(A)やモノマー(B)、本発明に係る共重合体を塗工するための溶剤等を選択して、様々なポリエチレン系樹脂の成形品に適した改質を行うことができる。なお、このポリエチレンとしても、LDPEやHDPE等の各種ポリエチレンを対象とすることができる。また、成形品の成形形態としては、特に限定されず、例えば、シート、板、繊維、多孔質材料などの成形体が挙げられる。成形体の表層にあたる表面のみではなく、さらに孔内など、その内部にも浸透させて多孔質材料の全体を改質することができる。
また、本発明は、本発明に用いる共重合体を含有するポリエチレン系樹脂の改質剤(ポリエチレン系樹脂改質剤)とすることができる。このポリエチレン系樹脂改質剤は、例えば、ポリエチレン系樹脂成形体に塗工し、乾燥することでポリエチレン系樹脂表面に、共重合体層を設けるポリエチレン系樹脂改質に利用できる。また、本発明のポリエチレン系樹脂改質剤は、本発明のポリエチレン系樹脂の成形品の改質方法に用いられる。
本発明により改質されたポリエチレン系樹脂の成形品は、PTFE等のフッ素系樹脂に相似する特性も発揮する。具体的には、一般的なポリエチレン系樹脂よりも優れた耐食性や防汚性、耐溶剤性、疎水性等の少なくともいずれかのフッ素系樹脂に相似する機能を有するものとなる。これにより、例えば、繊維や多孔質材として、フッ素系樹脂を用いる場合よりも優れた透湿性を示す一方で防汚性や疎水性(撥水性)に優れた成形品とすることができる。また、ポリエチレン系樹脂の容器や管、被覆材等の内部や外装を、本発明により改質することで、単なるポリエチレン系樹脂の場合よりも優れた耐食性や耐溶剤性を有するものとすることができる。
[接触角]
水接触角測定装置(協和界面科学社製“Dropmaster100”)を用いて、表面の接触角を測定した。
JIS−Z0208(1976)「防湿包装材料の透湿度試験方法(カップ法)」に準拠して、透湿度を測定した。試験条件は40℃とした。ただし、試験に用いた試験片は透湿度が高いため、試験時間を1時間に変更し、その試験から24時間試験を想定した換算値として透湿度を求めた。
Perkin Elmer社製フーリエ変換赤外分光分析装置「Spectrum two(登録商標)」を用いて、測定した。
[原料]
[モノマー(A)]
・モノマー(A−1−1):BHA
ベヘニルアクリレートを用いた。このモノマーは、炭素数22のアルカン鎖を側鎖に有するモノマーである。
[モノマー(B)]
・モノマー(B−1−1):DFHA
2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7−ドデカフルオロヘプチルアクリレート(DFHA)を用いた。このモノマーは、側鎖にフッ素化アルキル基を有するモノマーであり、前記化学式(B1)のnが1、mが3、XがHのモノマーである(下記化学式(B−1−1)参照)。
[ラジカル発生剤] アゾビスイソブチロニトリル(AIBN)
[溶媒] 酢酸ブチル
ポリエチレン系樹脂の成形品に、耐食性や防汚性、耐溶剤性、疎水性等の少なくともいずれかのフッ素系樹脂に相似する機能を付与することができる改質用の共重合体(1)の設計を試みた。まず、ポリエチレン系樹脂との接着性を得るために、炭素数22のアルカン鎖を側鎖として有するアクリレートである、BHA(モノマー(A−1−1))を選択した。次に、高い撥水性を付与するために、PTFEに類似する構造の側鎖を有するアクリレートである前記モノマー(B−1−1)を選択した。そして、ここで選択されたモノマーを用いて、ポリエチレン系樹脂の成形品の改質用の共重合体(1)の製造を行った。
まず、BHA 10gを同量の酢酸ブチル10gで希釈したものを反応容器に入れた。またDFHA 10gも同様に酢酸ブチル10gで希釈し三又フラスコに入れ十分に窒素置換を行った。一次反応として、オイルバスの温度が60〜65℃のなったことを確認し、反応容器内にBloc Builder DB、AIBNの順番で投入した。BHAの重合が終了したところで、二次反応としてDFHAを投入して反応させる、RAFT法に則った重合を行った。これにより、モノマー(A−1−1)のブロック重合体、モノマー(B−1−1)ブロック重合体とが、ABA型で結合したブロック共重合体である、化学式(II)であらわされる共重合体(1)を得た。なお、得られた共重合体(1)の分子量(Mw:重量平均分子量)を、GPCにより測定し、ポリスチレン換算にて求めた。モノマー(A−1−1)由来の構造は推算値として合計約5,500(g/mol)(両端に約2,250(g/mol)ずつ)、モノマー(B−1−1)由来の構造が約1,800(g/mol)の共重合体であった。また、図1に示すようにIRスペクトル測定の結果、得られた共重合体(1)(SCCBC)はモノマー(A−1−1)の側鎖に相当するピークと、モノマー(B−1−1)の側鎖に相当するピークの双方を確認することができた。
前記共重合体(1)の調整において、BHA 2gを同量の酢酸ブチル10gで希釈したものを反応容器に入れる変更を行った以外は、同様の調整により、共重合体(2)を製造した。
この共重合体(2)は、モノマー(A−1−1)由来の構造は推算値として合計約1,800(g/mol)(両端に約900(g/mol)ずつ)、モノマー(B−1−1)由来の構造が約1,600(g/mol)の共重合体であった。
・共重合体(1)の塗工用溶液
前述の方法で入手された共重合体(1)を、酢酸ブチル溶液に、70℃にて混合撹拌することで溶解させて共重合体(1)溶液を調製した。
・共重合体(2)の塗工用溶液
前述の方法で入手された共重合体(2)を、酢酸ブチル溶液に、70℃にて混合撹拌することで溶解させて共重合体(2)溶液を調製した。
なお、共重合体(1)および(2)を、常温で酢酸ブチル溶液に混合すると、溶液が白濁し、静置すると沈殿が生じやすい状態であった。
以下の操作を室温で行い、共重合体溶液をポリエチレン系樹脂の成形品に接触させた。
(1)ディッピング
共重合体溶液に、成形品の改質対象となる部分を浸漬させた。
(2)コーティング
共重合体溶液を、塗工厚みが約50μmのアプリケーターを用いて成形品の表面に塗工した。
(1)自然乾燥
前記塗工工程により、共重合体溶液を塗工した後、常温で静置し自然乾燥した。
・ポリエチレン(PE)フィルム (直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)をインフレーション成形したフィルム。厚み50μm)
・ポリオレフィン不織布 (繊維構成:外側が高密度ポリエチレン、内側がポリプロピレンの芯鞘構造の複合繊維。繊維径:4.4μm、厚み:19μm、目付重量:7.3g/m2)
PEフィルムに共重合体(1)または(2)の濃度が1.0重量%または3.0重量%の共重合体溶液(1)または(2)を塗工し、自然乾燥することで、改質されたPEフィルムを製造した。製造したPEフィルムの具体的な塗工工程は表1に示す。
また、実施例1〜6のPEフィルムについて、接触角を測定した結果を、表1に合わせて示す。なお、比較例1は、塗工を行わないままのPEフィルムを評価した結果である。
ポリオレフィン不織布に、共重合体(1)の濃度が1.0重量%または3.0重量%の共重合体溶液(1)または(2)を塗工(ディッピング)し、自然乾燥することで、改質されたポリオレフィン不織布を製造した。製造した不織布の具体的な塗工工程での浸漬時間は表2に示す。
また、実施例7〜10の不織布について、接触角を測定した結果を、表2に合わせて示す。なお、比較例2は、塗工を行わないままのポリオレフィンの不織布を評価した結果である。
ポリオレフィン不織布に、共重合体(1)の濃度が3.0重量%の共重合体溶液(1)を用いて塗工し、乾燥することで、改質されたポリオレフィン不織布を製造した。塗工工程は、塗工工程(1)のディッピングにより、24時間浸漬させた。
なお、比較例2は改質処理なしのポリオレフィンの不織布(ポリオレフィン不織布)である。
さらに、その不織布の機械的強度等を折り曲げや引っ張り性等で確認したとき、従来のポリエチレン系樹脂の不織布相当の強度が維持されたものであった。これらは、例えばスポーツ用の衣類等に求められる特性であり、ポリエチレン系樹脂の成形品の用途拡大に寄与することなどが期待される。
Claims (6)
- 第1のモノマー(A)由来の構造と、第2のモノマー(B)由来の構造とを有するポリエチレン改質用の共重合体であって、
前記モノマー(A)が、その側鎖に炭素数8以上の長さのアルカン鎖を有する、(メタ)アクリレートであり、
前記モノマー(B)が、その側鎖に下記化学式(b1)で表されるフッ素化アルキル基を有する、(メタ)アクリレートである共重合体を、溶媒に溶解させた共重合体溶液を調製する工程と、
前記共重合体溶液を、ポリエチレン系樹脂の成形品に接触させる工程と、
前記成形品に接触させた前記共重合体溶液の溶媒を揮発させることで前記成形品の表層に前記共重合体の層を形成させる工程と、
を有し、
前記共重合体の前記モノマー(A)由来のブロックの重量平均分子量が、2,000以上であり、かつ、前記モノマー(B)由来のブロックの重量平均分子量が、1,000以上であり、
前記共重合体が下記化学式(I)または下記化学式(II)のいずれかで表される構造を有する共重合体であるポリエチレン系樹脂の成形品の改質方法。
- 前記共重合体溶液を溶解させる前記溶媒が、酢酸ブチルおよびベンゼン、トルエン、テトラヒドロフランからなる群から選択されるいずれかを用いた溶媒である請求項1記載のポリエチレン系樹脂の成形品の改質方法。
- 前記共重合体溶液を調製する工程において、前記共重合体と、前記溶媒とを、60℃以上〜100℃以下の温度で撹拌する請求項1または2記載のポリエチレン系樹脂の成形品の改質方法。
- 前記共重合体溶液の、前記共重合体の濃度が、0.1重量%以上、20重量%以下である請求項1〜3のいずれかに記載のポリエチレン系樹脂の成形品の改質方法。
- 第1のモノマー(A)由来の構造と、第2のモノマー(B)由来の構造とを有するポリエチレン改質用の共重合体であって、
前記モノマー(A)が、その側鎖に炭素数8以上の長さのアルカン鎖を有する、(メタ)アクリレートであり、
前記モノマー(B)が、その側鎖に下記化学式(b1)で表されるフッ素化アルキル基を有する、(メタ)アクリレートであり、
前記モノマー(A)由来のブロックの重量平均分子量が、2,000以上であり、かつ、前記モノマー(B)由来のブロックの重量平均分子量が、1,000以上であり、
前記共重合体が下記化学式(I)または下記化学式(II)のいずれかで表される構造を有する共重合体である共重合体を含有するポリエチレン系樹脂の改質剤。
- 第1のモノマー(A)由来の構造と、第2のモノマー(B)由来の構造とを有するポリエチレン改質用の共重合体であって、
前記モノマー(A)が、その側鎖に炭素数8以上の長さのアルカン鎖を有する、(メタ)アクリレートであり、
前記モノマー(B)が、その側鎖に下記化学式(b1)で表されるフッ素化アルキル基を有する、(メタ)アクリレートであり、
前記モノマー(A)由来のブロックの重量平均分子量が、2,000以上であり、かつ、前記モノマー(B)由来のブロックの重量平均分子量が、1,000以上である共重合体の層を有し、
前記共重合体が下記化学式(I)または下記化学式(II)のいずれかで表される構造を有する共重合体であるポリエチレン系樹脂の成形品。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016162983A JP6963246B2 (ja) | 2016-08-23 | 2016-08-23 | ポリエチレン系樹脂の成形品の改質方法およびポリエチレン系樹脂の改質剤、ならびにポリエチレン系樹脂の成形品 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016162983A JP6963246B2 (ja) | 2016-08-23 | 2016-08-23 | ポリエチレン系樹脂の成形品の改質方法およびポリエチレン系樹脂の改質剤、ならびにポリエチレン系樹脂の成形品 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2018030927A JP2018030927A (ja) | 2018-03-01 |
JP6963246B2 true JP6963246B2 (ja) | 2021-11-05 |
Family
ID=61304834
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2016162983A Active JP6963246B2 (ja) | 2016-08-23 | 2016-08-23 | ポリエチレン系樹脂の成形品の改質方法およびポリエチレン系樹脂の改質剤、ならびにポリエチレン系樹脂の成形品 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6963246B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7083483B2 (ja) * | 2018-02-09 | 2022-06-13 | 学校法人福岡大学 | ポリプロピレン樹脂成形体の改質方法および、改質ポリプロピレン樹脂成形体ならびにその製造方法 |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006063132A (ja) * | 2004-08-25 | 2006-03-09 | Fuji Photo Film Co Ltd | 有機溶剤系塗布改良剤 |
JP5601758B2 (ja) * | 2008-03-31 | 2014-10-08 | ダイキン工業株式会社 | 表面処理剤および撥水撥油処理方法 |
WO2011099540A1 (ja) * | 2010-02-12 | 2011-08-18 | ダイキン工業株式会社 | ブロック重合体の製造方法およびブロック重合体、ならびに表面処理剤 |
JP5734406B1 (ja) * | 2013-12-25 | 2015-06-17 | ユニマテック株式会社 | 含フッ素2ブロック共重合体 |
JP6445258B2 (ja) * | 2014-06-05 | 2018-12-26 | 学校法人福岡大学 | 表面修飾材料、表面修飾用組成物、及び復元方法 |
-
2016
- 2016-08-23 JP JP2016162983A patent/JP6963246B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2018030927A (ja) | 2018-03-01 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
Mori et al. | Surface-grafted hyperbranched polymers via self-condensing atom transfer radical polymerization from silicon surfaces | |
Edmondson et al. | Controlled growth and subsequent chemical modification of poly (glycidyl methacrylate) brushes on silicon wafers | |
Zhou et al. | Superhydrophobic and slippery liquid-infused porous surfaces formed by the self-assembly of a hybrid ABC triblock copolymer and their antifouling performance | |
Li et al. | Synthesis of fluorinated block copolymer and superhydrophobic cotton fabrics preparation | |
JPWO2013027679A1 (ja) | 含フッ素ブロック共重合体およびその製造方法、ならびに表面処理剤 | |
US9346022B2 (en) | Antibiofouling composition, antibiofouling membrane and method for forming the same | |
Chouwatat et al. | Aqueous lubrication of poly (etheretherketone) via surface-initiated polymerization of electrolyte monomers | |
Zhao et al. | A robust superhydrophobic and highly oleophobic coating based on F-SiO2-copolymer composites | |
Ozbay et al. | Solution copolymerization of perfluoroalkyl ethyl methacrylate with methyl methacrylate and butyl acrylate: synthesis and surface properties | |
Zengin et al. | RAFT‐mediated synthesis and temperature‐induced responsive properties of poly (2‐(2‐methoxyethoxy) ethyl methacrylate) brushes | |
Yang et al. | Studies on the effects of the alkyl group on the surface segregation of poly (n-alkyl methacrylate) end-capped 2-perfluorooctylethyl methacrylate films | |
Zhou et al. | Theoretical modeling coupled with experimental study on the preparation and characterization comparison of fluorinated copolymers: effect of chain structure on copolymer properties | |
Kotsuchibashi et al. | Construction of ‘smart’surfaces with polymer functionalized silica nanoparticles | |
Chen et al. | Synthesis, characterization, and self‐assembly of amphiphilic fluorinated gradient copolymer | |
Ata et al. | Thermally amendable and thermally stable thin film of POSS tethered Poly (methyl methacrylate)(PMMA) synthesized by ATRP | |
Cengiz et al. | Surface characterization of flat and rough films of perfluoromethacrylate-methylmethacrylate statistical copolymers synthesized in CO 2-expanded monomers | |
Park et al. | Polymeric self-assembled monolayers derived from surface-active copolymers: a modular approach to functionalized surfaces | |
JP6963246B2 (ja) | ポリエチレン系樹脂の成形品の改質方法およびポリエチレン系樹脂の改質剤、ならびにポリエチレン系樹脂の成形品 | |
Mauricio et al. | Analysis of poly (N-isopropylacrylamide) grafted onto the surface of PET films by SI-ATRP technique | |
Chen et al. | Fabrication of biomimetic device with PS-b-PNIPAAm copolymer pillars mimicking a gecko foot pad | |
Heo et al. | Impact of trifluoromethyl groups on the control of surface and optical properties of poly (methyl methacrylate) | |
Zhou et al. | A novel way to prepare ultra-thin polymer films through surface radical chain-transfer reaction | |
WO2010096024A1 (en) | Amphiphilic block copolymer for antifouling coating | |
Kirakosyan et al. | Self-assembled polymer-grafted nanoparticles for photonic coating applications | |
JP7131764B2 (ja) | セルロース系樹脂改質剤およびセルロース系樹脂改質方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20190809 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20200917 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20200929 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20201120 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20210323 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20210621 |
|
C60 | Trial request (containing other claim documents, opposition documents) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C60 Effective date: 20210621 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20210623 |
|
A911 | Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911 Effective date: 20210811 |
|
C21 | Notice of transfer of a case for reconsideration by examiners before appeal proceedings |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C21 Effective date: 20210817 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20210907 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20211006 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6963246 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |