JP6962628B1 - 検出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】液滴の滴下の検出能力を向上可能な新規の検出装置およびこれを利用した液滴情報通知システムを提供する。【解決手段】検出装置10は、第1の発光素子12と第1の受光素子13と第2の受光素子13’とを含む3つ以上の光学素子を有する光学素子アレイ11を備え、第1の発光素子から照射される発光領域の一部と第1の受光素子13の受光領域の一部とが重複するとともに、第1の発光素子12から照射される発光領域の一部と第2の受光素子13’の受光領域の一部とが重複するように、光学素子アレイ11内において第1の発光素子12と第1の受光素子13と第2の受光素子13’とが配置される。【選択図】図1

Description

本開示は、概して、液滴の滴下を検出する検出装置に関し、特に医療分野で使用される薬剤の点滴の滴下を検出する検出装置に関する。
従来、発光素子と受光素子とを用いて点滴の滴下を検出する点滴監視装置が知られている。
特許文献1には、点滴の滴落の検知機能を持った輸液ポンプが開示されている。この輸液ポンプは、滴落検知器を備えており、滴落検知器は、点滴通過位置に対向して1つの発光素子と1つの受光素子とを配置することで、発光素子から照射された光が点滴通過時に光の屈折や遮光により受光素子に入る光量の変化を利用し、受光素子の電圧変化で滴落を検知するようになっている。
特開2014−204897号公報
本開示は、液滴の滴下の検出能力を向上可能な新規の検出装置およびこれを利用した液滴情報通知システムの提供を目的とする。
本発明者らは、鋭意研究した結果、液滴の滴下の検出範囲を効率的に拡大することによって検出能力を向上可能な液滴検出装置を開発した。一つの側面において、本開示の液滴検出装置は、3つ以上の光学素子を有する光学素子アレイと、光学素子アレイから受光素子への光の反射を防止する反射防止部材とを備えている。一つの側面において、本開示の液滴情報通知システムは、液滴情報を取得する検出装置と、液滴情報が通信されるネットワークと、液滴情報を受信する1または複数の端末とを備えている。
したがって、本開示は以下を提供する。
(項目1)
液滴の滴下を検出する検出装置であって、前記検出装置は、
第1の発光素子と第1の受光素子と第2の受光素子とを含む3つ以上の光学素子を有する光学素子アレイ
を備え、
前記第1の発光素子から照射される発光領域の一部と前記第1の受光素子の受光領域の一部とが重複するとともに、
前記第1の発光素子から照射される発光領域の一部と前記第2の受光素子の受光領域の一部とが重複するように、前記光学素子アレイ内において前記第1の発光素子と前記第1の受光素子と前記第2の受光素子とが配置される、検出装置。
(項目2)
前記3つ以上の光学素子は、第2の発光素子をさらに備え、
前記第2の発光素子から照射される発光領域の一部と前記第1の受光素子の受光領域の一部とが重複するとともに、
前記第2の発光素子から照射される発光領域の一部と前記第2の受光素子の受光領域の一部とが重複するように、前記光学素子アレイ内において第1の発光素子と第1の受光素子と第2の受光素子と第2の発光素子とが配置される、項目1に記載の検出装置。
(項目3)
前記第1の発光素子と前記第2の受光素子とが、前記液滴が通過する経路の上流側に配置され、
前記第2の発光素子と前記第1の受光素子とが、前記液滴が通過する経路の下流側に配置される、項目2に記載の検出装置。
(項目4)
前記光学素子アレイは、
第1の発光素子と第1の受光素子とを備える第1の光学素子サブアレイと、
第2の発光素子と第2の受光素子とを備える第2の光学素子サブアレイと
を備え、
前記第1の光学素子サブアレイと前記第2の光学素子アレイとは隣接して配置される、項目2または3に記載の検出装置。
(項目5)
前記第2の光学素子サブアレイは、前記第1の光学素子サブアレイに着脱可能に構成される、項目4に記載の検出装置。
(項目6)
前記液滴が通過する経路に対して前記光学素子アレイが配置された側とは反対側に配置された反射防止部材を備える、項目1〜5のいずれか一項に記載の検出装置。
(項目7)
前記反射防止部材は、黒色領域を備える、項目5に記載の検出装置。
(項目8)
前記第1の発光素子の発光波長ならびに前記第1の受光素子および前記第2の受光素子の受光波長は、約800nm〜約1000nmである、項目1〜7のいずれか一項に記載の検出装置。
(項目9)
前記第1の発光素子と前記第1の受光素子との距離は約2mm〜約3mm、
前記第1の発光素子と前記第2の受光素子との距離は約4mm〜約5mmである、項目1〜8のいずれか一項に記載の検出装置。
(項目10)
情報通知システムであって、前記システムは、
液滴情報を取得する項目1〜98のうちのいずれか一項に記載の検出装置と、
ネットワークを介して前記液滴情報を受信し出力する1または複数の出力装置と
を備える、システム。
図1は、本開示に係る液滴検出装置の概略図である。 図2は、本開示に係る光学素子アレイの正面図である。 図3は、本開示に係る光学素子アレイの図2と異なる例示的な配列を示す。 図4は、本開示に係る光学素子アレイにおける光学素子の配列と受光信号との関係を示す。 図5は、本開示に係る光学素子アレイとともに使用され得る例示的な液滴生成装置50を示す。 図6は、本開示に係る発光回路および受光回路の概略図である。 図7は、受光信号から液滴情報を抽出する例示的方法を示す。 図8は、本開示に係る点滴速度通知システムの概略図を示す。
以下、本開示を最良の形態を示しながら説明する。本明細書の全体にわたり、単数形の表現は、特に言及しない限り、その複数形の概念をも含むことが理解されるべきである。従って、単数形の冠詞(例えば、英語の場合は「a」、「an」、「the」等)は、特に言及しない限り、その複数形の概念をも含むことが理解されるべきである。また、本明細書において使用される用語は、特に言及されない限り、当該分野で通常用いられる意味で用いられることが理解されるべきである。したがって、他に定義されない限り、本明細書中で使用される全ての専門用語および科学技術用語は、本開示の属する分野の当業者によって一般的に理解されるのと同じ意味を有する。矛盾する場合、本明細書(定義を含めて)が優先する。
(定義等)
以下に本明細書において特に使用される用語の定義および/または基本的技術内容を適宜説明する。
本明細書において「液滴」とは、表面張力でまとまった液体の塊を指す。
本明細書において「光学素子アレイ」とは、複数の光学素子が同一平面上に配列された器具を指す。
本明細書において、「発光領域」とは、発光素子から照射した光が、液滴が通過する経路を含む平面に照射された領域をいう。そして、「受光領域」とは、受光素子における指向性を有する受光可能な領域であって液滴が通過する経路を含む平面における領域をいう。また、「検出領域」とは、上記「発光領域」と「受光領域」とが重複する領域のことをいう。
本明細書において「滴下速度」とは、単位時間当たりに滴下する液滴の量を指し、例えば、液滴数/分、リットル/時間、またはグラム/秒等の単位で表現される値であり得る。
本明細書において、用語「約」は、特に別の定義が示されない限り、示された値プラスまたはマイナス10%を指す。
(液滴検出装置)
一つの局面において、本開示は、液滴検出装置を提供する。液滴検出装置は、第1の発光素子と第1の受光素子と第2の受光素子とを含む3つ以上の光学素子を有する光学素子アレイと、液滴が通過する経路に対して光学素子アレイが配置された側とは反対側に配置された反射防止部材とを備え得る。反射防止部材を設けることにより、液滴以外に反射する光が抑制されるため、受光素子における液滴の滴下の検出精度を向上させることが可能である。
図1は、本開示の一実施形態に係る液滴検出装置10を示す。液滴検出装置10は、光学素子アレイ11と、反射防止部材19と、発光回路20と、受光回路30と、制御部40とを備え得る。
光学素子アレイは、発光素子と受光素子とを含む3つ以上の光学素子を有し得る。発光素子アレイに備えられる光学素子の数は3つ以上であれば任意であり得る。1つの実施形態において、光学素子アレイは、2つの発光素子と2つの受光素子との4つの光学素子を備えるが、本発明はこれに限定されない。3つ以上の光学素子は、第1の発光素子と第1の受光素子と第2の受光素子とを含んでいてもよいし、第1の発光素子と第1の受光素子と第2の発光素子とを含んでいてもよい。発光素子と受光素子の数はそれぞれ同数であってもよいし、発光素子と受光素子との数が異なっていてもよい。1つの実施形態において、液滴検出装置10における光学素子アレイ11は、第1の発光素子12および第2の発光素子12’の2つの発光素子と、第1の受光素子13および第2の受光素子13’の2つの受光素子とを備える。第1の発光素子12および第2の発光素子12’は、電気信号を光信号に変換して光信号を送信し得る任意の光学素子であり得、例えば、発光ダイオード(LED)、有機LED、赤外LED、紫外LED、レーザダイオード等であり得る。第1の受光素子13および第2の受光素子13’は、光信号を受信して光信号を電気信号に変換し得る任意の光学素子であり得、例えば、フォトトランジスタ、光電子増倍管(PMT)、フォトダイオード、アバランシェフォトダイオード、光導電セル、光電池等であり得る。また、第1の発光素子12と第2の発光素子12’とは、同種類の発光素子であってもよいし、異なる種類の発光素子であってもよい。もっとも、1つの発光回路により同一の量の光を発するように、第1の発光素子12と第2の発光素子12’とは同種類の発光素子であることが好ましい。第1の受光素子13と第2の受光素子13’とは、同種類の受光素子であってもよいし、異なる種類の受光素子であってもよい。もっとも、1つの受光回路により同一の値の光を受信するように、第1の受光素子13と第2の受光素子13’とは同種類の受光素子であることが好ましい。
発光素子が発し受光素子が受け取る光は、発光素子および受光素子が適応可能な任意の波長を有し得、好ましくは、液滴の滴下を精密に捕捉し周囲光の干渉を受けにくい波長を有し得る。本開示に係る光学素子アレイが室内で使用される場合、光学素子アレイが使用する光は、蛍光灯から発される光の影響を受けて液滴の検出に悪影響を受ける可能性があり得る。また、光学素子アレイが使用する光は、人間に視認されないことが望まれ得る。さらに、光学素子アレイが使用する光は、大気を介して発光素子から受光素子に伝播することを要求され得る。一般的な蛍光灯の波長は、約400nm〜約700nmであり、可視光の波長は、約380nm〜約780nmであり、大気中の透過波長は、約300nm〜約1000nmであることから、特に好ましくは、発光素子の発光波長および受光素子の受光波長は、約800nm〜約1000nmであり得る。
本開示に係る光学素子アレイでは、3つ以上の光学素子のうちの1つ以上の発光素子の発光領域と、1つ以上の受光素子の受光領域とが重複するように、光学素子が配置され得る。好ましくは、第1の発光素子から照射される発光領域の一部と第1の受光素子の受光領域の一部とが重複するとともに、第1の発光素子から照射される発光領域の一部と第2の受光素子の受光領域の一部とが重複するように、光学素子アレイ内に置いて第1の発光素子と第1の受光素子と第2の受光素子とが配置され得る。さらに好ましくは、3つ以上の光学素子は、第2の発光素子をさらに備え、第2の発光素子から照射される発光領域の一部と第1の受光素子の受光領域の一部とが重複するとともに、第2の発光素子から照射される発光領域の一部と第2の受光素子の受光領域の一部とが重複するように、光学素子アレイ内において第1の発光素子と第1の受光素子と第2の受光素子と第2の発光素子とが配置され得る。最も好ましくは、第1の発光素子と1の受光素子または第2の受光素子とが、液滴が通過する経路の上流側に配置され、第2の発光素子と第2の受光素子または第1の受光素子とが、液滴が通過する経路の下流側に配置され得る。
本開示の一実施形態に係る光学素子アレイ11では、第1の発光素子12および第2の発光素子12’ならびに第1の受光素子13および第2の受光素子13’は、光学素子アレイ11の平面11a上に配列され得る。図2は、光学素子アレイ11の平面11aの正面図を示す。第1の発光素子12および第2の発光素子12’は、それぞれ、各々の素子の断面積より大きい面積を有する第1の発光領域12aおよび第2の発光領域12’aを有し得、第1の受光素子13および第2の受光領域13’は、それぞれ、各々の素子の断面積より大きい面積を有する第1の受光領域13aおよび第2の受光領域13’aを有し得る。光学素子アレイは、1つ以上の発光領域と1つ以上の受光領域とが重なり合う範囲で液滴の滴下を検出することが可能である。光学素子11は、第1の発光素子12の発光領域12aが、第1の受光素子13の受光領域13aおよび第2の受光素子13’の受光領域13’aと重なり合い(検出領域15a、15b)、第1の受光素子13の受光領域13aが、第1の発光素子12の発光領域12aおよび第2の発光素子12’の発光領域12’aと重なり合い(検出領域15a、15c)、第2の発光素子12’の発光領域12’aが、第1の受光素子13の受光領域13aおよび第2の受光素子13’の受光領域13’aと重なり合い(検出領域15c、15d)、第2の受光素子13’の受光領域13’aが、第1の発光素子12の発光領域12aおよび第2の発光素子12’の発光領域12’aと重なり合う(検出領域15b、15d)ように、光学素子を配置し得る。その結果、光学素子アレイ11は、1つの発光素子と1つの受光素子とから成る光学素子アレイと比較して広い検出領域を備えることができる。検出領域の鉛直方向の長さ16(以下、検出高さ16と呼ぶ)を大きくすることは、液滴の検出時間を長くすることを可能とし、検出領域の水平方向の長さ17(以下、検出幅17と呼ぶ)を大きくすることは、液滴3が液滴滴下軸4から逸れて滴下した場合であっても液滴の滴下を検出することを可能とする。
光学素子アレイ11では、発光素子の発光領域の大きさおよび受光素子の受光領域の大きさに基づいて、十分な液滴の検出領域を有するように、各光学素子間の距離が決定され得る。各光学素子間の距離は、例えば、対象物との距離、発光素子の光量、受光素子の受光感度、センサの指向性等に基づいて決定され得る。1つの実施形態では、第1の発光素子12と第1の受光素子13とは隣接して配列され得る。他の実施形態では、第1の光学素子12の中心位置と第1の受光素子13の中心位置との距離は、数十mmであり得る。第1の発光素子12の中心位置と第1の受光素子13の中心位置との距離は、好ましくは、約2mm〜約3mmであり、最も好ましくは、約2.2mmであり得る。第1の発光素子の中心位置と第2の受光素子の中心位置との距離は、好ましくは、約4mm〜約5mmであり、最も好ましくは、約4.9mmであり得る。
光学素子アレイは、一体的な筐体で構成されてもよいし、複数の筐体から成るように構成されてもよい。もっとも、光学素子アレイは、検出対象に適した光学素子の配列を可能とするように、複数の筐体から成るように構成されることが好ましい。液滴検出装置10における光学素子アレイ11は、第1の発光素子12と第1の受光素子13とを備える第1の光学素子サブアレイ14と、第2の発光素子12’と第2の受光素子13’とを備える第2の光学素子サブアレイ14’とを含み得る。そして、光学素子アレイ11は、第1の光学素子サブアレイ14と第2の光学素子サブアレイ14’とが隣接して配置されることにより形成され得る。第1の光学素子サブアレイ14および第2の光学素子サブアレイ14’の各々は、互いに着脱可能に構成され得る。好ましくは、第1および第2の光学素子サブアレイの各々は、その各側面に結合機構を備えることにより、用途に合わせた様々な結合を可能とし得る。好ましくは、第1の光学素子サブアレイ14と第2の光学素子サブアレイ14’とは、図2に示されるように各々の発光素子同士が対角上に配列され、かつ各々の受光素子同士が対角上に配列されるように結合され得る。なお、複数の光学素子サブアレイは、各々の発光素子同士が隣接し、かつ各々の受光素子同士が隣接するように結合されてもよい。さらに、光学素子アレイは、3つ以上の光学素子サブアレイを含んでいてもよい。
図3は、他の実施形態による光学素子アレイの発光素子および受光素子の配列を示す。図3(a)は、光学素子アレイ11における第1の発光素子12、第1の受光素子13、第2の発光素子12’および第2の受光素子13’に加え、第3の発光素子12’’および第3の受光素子13’’を備える光学素子アレイ11’の正面図である。光学素子アレイ11’は、第3の発光素子12’’および第3の受光素子13’’を備えることにより、光学素子アレイ11の検出幅17より大きい検出幅17’を有し得る。そのため、光学素子アレイ11’は、液滴が液滴滴下軸をさらに大きく逸れて滴下した場合であっても、液滴の滴下を確実に検出することが可能である。
図3(b)は、光学素子アレイ311の正面図を示す。光学素子アレイ311は、略三角形の形状を有し、1つの発光素子312と、第1の受光素子313と、第2の受光素子313’とを備える。光学素子アレイ311は、発光素子312の発光領域と第1の受光素子313の受光領域とが重複する部分、および発光素子312の発光領域と第2の受光素子313’の受光領域とが重複する部分において液滴の滴下を検出することが可能であり得る。そのため、光学素子アレイ311は、1つの発光素子と1つの受光素子とから成る光学素子アレイと比較して大きい検出高さ316および検出幅317を有し得る。
上述されるように、本開示に係る光学素子アレイは、1つの発光素子の発光領域に対して2つ以上の受光素子の受光領域が重複する範囲内で発光素子および受光素子が様々に配列され得る。さらに、発光素子および受光素子の配列は、例えば、受光信号の信号計測速度および液滴の滴下速度、ならびに液滴が液滴滴下軸から逸れる誤差の大きさ等によって決定され得る。図4は、受光信号強度と時間との関係を表すグラフである。図4(a)および図4(b)は、同一の受光信号45に関する受光信号データである。本実施形態では、後述されるように閾値48を超える受光信号を抽出することにより、制御部40が液滴の滴下を検出し得る。図4(a)のように受光信号の計測速度が十分に高い場合、制御部40は、液滴が滴下したときの高い受光信号を複数検出して液滴の滴下を検出し得る。一方、図4(b)にように従来の液滴検出装置における受光信号の計測速度が低い場合(または検出領域が小さい場合)、閾値48を超える受光信号を検出できず、液滴の滴下を検出しそびれることがあり得る。このような場合には、検出高さ16の大きい(検出領域の広い)光学素子アレイ11を用い得る。光学素子アレイ11は、検出高さ16の小さい光学素子アレイを用いる場合と比較して液滴の滴下を長時間検知して、閾値48を超える受光信号を確実に検出し得る。
さらに、光学素子アレイにおける発光素子および受光素子の配列は、液滴を生成する装置の構成にも依存し得る。例えば、光学素子アレイの検出領域が大きい場合、滴下していない液滴を検出してしまうことがあり得る。ここで図5を参照すると、図5は、例示的な液滴生成装置50を示している。液滴生成装置50は、液滴筒51と液滴生成部52とを有しており、液滴生成部52から滴下した液滴は、液滴筒51内を通過して、液滴筒51下部に溜まる。本開示に係る液滴検出装置が未だ滴下していない生成中の液滴3aを検出してしまうと、滴下速度が正確に算出できないことがあり得る。また、液滴検出装置の検出領域が液だまり3cにまで及ぶ場合、液滴の滴下によって液だまりに発生する波紋および液滴の跳ね返り等を液滴検出装置が液滴として検出してしまう可能性がある。よって、本開示に係る液滴検出装置が生成中の液滴3aおよび液だまり3cにおける波紋等を検出せず、滴下中の液滴3bのみを検出し得るように、光学素子アレイ11は、生成中の液滴3aおよび液溜まり3cを含まないような検出高さ516を有するように構成され得る。例えば、液滴生成部52の先端から液だまり3cの表面までの長さが38mmである場合、光学素子アレイの検出高さ516は、34mmであり得る。
上述のように、光学素子アレイにおける発光素子および受光素子の配列は、液滴の滴下速度、信号計測速度、液滴を生成する装置の構成および液滴が液滴滴下軸から逸れる誤差の大きさ等によって決定され得る。例えば、上述のように光学素子アレイが複数の光学素子サブアレイを備えることにより、適切な検出領域を設定することが可能であり得る。
ここで、図1を再び参照すると、光学素子アレイ11の平面11aは、液滴滴下軸4に向けられ得る。液滴滴下軸4は、液滴3が滴下する経路に沿った任意の軸であり得、例えば、液滴3が重力にしたがって滴下する略鉛直方向に延在する直線軸であり得る。図1の紙面において上側が液滴の上流側であり、下側が下流側を示す。
反射防止部材19は、光の反射を防止する任意の部材であり得、光を一様に吸収するように略平面を備える部材であり得る。反射防止部材19は、任意の材料で形成され得、例えば樹脂等で構成され得る。反射防止部材19は、好ましくは、光を吸収し得るように黒色材料で形成され得る。反射防止部材19は、光学素子アレイ11の平面11aに対向して、液滴滴下軸4を挟んで配置され得る。光学素子アレイ11の第1発光素子12および第2の発光素子12’から送信された光を一様に吸収するように、反射防止部材19は、好ましくは光学素子アレイ11の平面11aに平行して配置され得る。また、別の実施形態では、第1の発光素子12および第2の発光素子12’から送信された光を第1の受光素子13および第2の受光素子13’の受光領域外に逃がすように、反射防止部材19は、凹凸状の表面または湾曲した表面を有し得る。
光学素子アレイの発光素子は発光回路に接続され、受光素子は受光回路に接続される。液滴検出装置10においては、第1の発光素子12および第2の発光素子12’は、発光回路20に接続され得、第1の受光素子13および第2の受光素子13’は、受光回路30に接続され得る。発光回路20は、第1の発光素子12および第2の発光素子12’に照射させる光の強度に適した電気信号を生成する任意の回路素子を含み得、受光回路30は、第1の受光素子13および第2の受光素子13’によって受光され変換された電気信号を制御部40に伝達する任意の回路素子を含み得る。
図6は、液滴検出装置の回路の例示的な構成を示す。あくまで、図6に示される回路の構成は、例示的であり、これに限定されるものではない。
回路は発光回路20と受光回路30とを含んでいる。発光回路20は、電源21と、発光量調節用抵抗器22と、渦電流防止用抵抗器23と、アース31とを含み得る。電源21は、発光素子に送信する電気信号を生成する任意の電源であり得、例えば固定電源、可変電源を含み得る。電源21は、第1の発光素子12および第2の発光素子12’に直接接続されてもよいし、他の素子を介して接続されてもよい。
電源21から発信された電気信号は、発光量調節用抵抗器22に到達し得る。発光量調節用抵抗器22は、電源から発信された電気信号の強度を調節し得る任意の可変抵抗器であり得る。
発光量調節用抵抗器22を通過した電気信号は、渦電流防止用抵抗器23に到達し得る。渦電流防止用抵抗器23は、発光回路20内の渦電流を除去し得る任意の抵抗器であり得る。
渦電流防止用抵抗器23を通過した電気信号は、第1の発光素子12および第2の発光素子12’に送られ得る。第1の発光素子12および第2の発光素子12’は、受信した電気信号を光信号に変換させて、光信号を発信し得る。そして、第1の発光素子12および第2の発光素子12’は、アース31に接続され得る。
受光回路30は、電源21と、アース31と、受光感度調節用抵抗器32とを備え得る。電源21から発信された電気信号は、第1の受光素子13および第2の受光素子13’に到達し得る。第1の受光素子13および第2の受光素子13’は、液滴によって反射された光信号を受信し、受信した光信号を電気信号に変換して制御部40に出力し得る。
また、第1の受光素子13および第2の受光素子13’によって出力された電気信号は、受光感度調節用抵抗器32によって受光感度を調整され得る。液滴検出装置10においては、液滴が検出されていないときの電気信号の強度は0であることが望ましいが、実際には外乱光の影響を受けていくらかの強度の電気信号が出力され得る。受光感度調整用抵抗器32は、そのような外乱光による液滴の検出への影響を除去または最小化するような任意の可変抵抗器であり得る。例えば、受光感度調整用抵抗器32は、液滴を検出する出力信号の大きさと、外乱光による出力信号の大きさを加味して、制御部40に出力される電気信号の大きさを調整し得る。受光感度調整用抵抗器32は、アース31に接続され得る。
制御部40に出力される電気信号は、任意のパラメータを有する信号であり得、例えば、電圧または電流であり得る。もっとも、計測の容易さのため、電気信号は電圧として出力されることが好ましい。この場合、受光素子の出力に抵抗器を追加することによって、抵抗器にかかる電圧が電流としての電気信号として制御部40に出力され得る。
制御部40は、第1の発光素子12および第2の発光素子12’の発光量を決定し、第1の受光素子13および第2の受光素子13’の受光量から液滴の滴下を検出し得る。制御部40は、任意の制御装置であり得、例えば、プロセッサ、マイクロプロセッサ、集積回路、マイクロコントローラ等であり得る。
制御部40は、検出領域を通過して滴下した液滴を受光信号から液滴滴下情報を抽出することにより、液滴の滴下を検出し得る。制御部40による液滴滴下情報の抽出方法は、任意であり得、好ましくは、液滴が滴下したときと液滴が滴下していないときとを明確に識別するように、受光信号をA/D変換し得る。図7は、受光信号をA/D変換して液滴滴下情報を抽出する例示的方法を示す。
図7(a)は、制御部40が受信する受光信号の生データを示す。受光信号の生データは、任意のデータであり得、例えば連続的な電気信号等のアナログデータであり得る。本例では、時刻tおよび時刻tにおいて受光信号強度が最大となっている。受光信号の生データについて、閾値38が設定され得る。閾値38は、液滴が検出領域を通過しているときと通過していないときとを判定し得る任意の値であり得る。もっとも、閾値38は、液滴が検出領域を通過しているときの受光信号強度より十分低い値であり、かつ液滴が検出領域を通過していないときの受光信号強度より十分高い値であることが好ましい。
図7(b)は、受光信号の生データをデジタル化したデータを示す。受光信号のデジタルデータは、閾値38を超えた値を1とし、閾値38を超えていない値を0として設定され得る。閾値38は、液滴通過時の信号強度と液滴が通過していない時の信号強度とを区別し得る任意の値であり得る。
図7(c)は、受光信号のデジタルデータから液滴の滴下時刻を一時に識別するために、受光信号のデジタルデータの値を積算したデータを示す。積算値は、受光信号のデジタルデータの値を積算した値であり得る。デジタル値が1になると、積算データは1に上昇し、デジタル値が1を取り続ける間は、積算値が上昇していく。そして、デジタル値が1から0に下がると、積算値は一定となる。そして、積算値が同一の値をとり続けると、積算値はリセットされ得る。
図7(d)は、積算データから液滴情報を取り出すために二値化された液滴検出データを示す。液滴検出データは、一定の基準で液滴の滴下を識別可能な任意のデータであり得る。液滴情報を取り出すために二値化データを用いる場合、検出値48’が定められ得る。本実施形態では、検出値48’は、図7(c)の積算データにおける積算値1であり得る。そして、検出値48’に一致する値を1とし、検出値48’に一致しない値を0として二値化することによって、一滴の液滴の滴下時刻が一時に定められ、それによって、液滴滴下時刻間の時間が滴下速度として導出され得る。
液滴検出データから得られた情報は、液滴滴下情報として制御部40に処理され得る。例えば、制御部40は、液滴滴下情報を他のデバイスおよび/またはネットワークに送信し、かつ/または液滴滴下情報を用いてさらなる処理を実施し得る。液滴滴下情報は、液滴の滴下を定量的に示す任意の情報であり得、例えば、液滴滴下時刻、液滴の滴下速度(例えば、滴数/分、滴数/時間、リットル/分、リットル/時間、グラム/分、またはグラム/時間等)であり得る。本方法においては、図7(c)の積算データにおいて積算値が1である時刻が液滴滴下時刻として算出され得る。さらに、連続する液滴滴下時刻から、液滴の滴下速度(例えば、滴/分)が導出され得る。
図7に示される液滴滴下情報を抽出する方法は、例示的であり、他の方法によって液滴の滴下が検出されてもよい。図7の例は、デジタル化された受光信号データを積算データに変換し、さらに二値化することによって液滴の滴下を検出しているが、液滴情報は、例えば、受光信号のデジタルデータにおいて値が0から1になった時刻を液滴の滴下時刻と定めることにより、積算を介さず抽出されてもよい。
(情報通知システム)
一局面において、本開示は、液滴の滴下に関する情報をユーザに通知する情報通知システムを提供する。本開示に係る情報通知システムは、液滴情報を取得する検出装置と、液滴情報が通信されるネットワークと、液滴情報を受信し出力する1または複数の出力装置とを備え得る。図8は、医療機関において患者の点滴の滴下速度を医者および/または看護師に通知する点滴速度通知システム80を示す。なお、本開示に係る情報通知システムは、これに限定されず、例えば、植物の水やりに使用される水やり速度通知システムであってもよい。
点滴速度通知システム80は、検出装置81と、ネットワーク82と、サーバ83と、1または複数のルータ84と、1または複数のユーザ端末85とを備え得る。検出装置81は、点滴速度を検出し得る任意の装置であり得、例えば、上述された液滴検出装置10であり得る。検出装置81は、検出した点滴速度情報をサーバ83、および/または、1または複数のユーザ端末85に通知し得るように、ネットワーク82に接続され得る。
ネットワーク82は、複数の端末間で利用され得る任意のネットワークであり得、例えば、LAN、WAN等であり得る。本医療機関では、ネットワーク82に様々な機器が接続され、様々な情報がネットワーク82を介して送受信され得る。
1または複数のルータ84は、様々な機器をネットワーク82に接続するために、医療機関内に設置され得る。
サーバ83は、ネットワーク82を介して点滴速度情報を受信し、受信した点滴速度情報を記憶し、1または複数のユーザ端末85に点滴速度情報を送信し得る。本実施形態では、点滴速度通知システム80は、1つのサーバを有するように示されているが、これに限定されず、複数のサーバを有していてもよい。
1または複数のユーザ端末85は、サーバ83から点滴速度情報を取得し得る。1または複数のユーザ端末85は、医者および/または看護師等の任意のユーザによって所持され得る任意の端末であり得、例えば、スマートフォン、携帯電話、タブレット、スマートウォッチ等であり得る。点滴速度情報は、任意の形式で1または複数のユーザ端末85に送信され得、例えば、eメールで送信されてもよいし、専用のアプリケーションにおけるメッセージとして送信されてもよい。好ましくは、1または複数のユーザ端末85が常に最新の点滴速度情報を取得し得るように、点滴速度情報は、専用のアプリケーション内のメッセージとして送信され得る。1または複数の端末85を所持するユーザは、送信された点滴速度情報を確認することにより、患者の点滴が適切に実施されているか否かを遠隔で確認することが可能である。
1または複数のユーザ端末85は、本開示に係る情報通知システムにおける出力装置の一例であり、他のデバイスも含み得る。例えば、出力装置は、表示ランプ、スピーカー等であり得、医療従事者が待機する場所(例えば、ナースステーション等)に設置され得る。
図8に示される点滴速度通知システム80では、1または複数のルータ84は、4つのルータ84a、84b、84c、84dを備えている。4つのルータ84a、84b、84c、84dは、それぞれ、異なる場所に配置されている。また、点滴速度通知システム80では、1または複数のユーザ端末85は、3つのユーザ端末85a、85b、85cを備え、3つのユーザ端末85a、85b、85cはそれぞれ異なるユーザによって所持されている。
ルータ84a、84b、84c、84dは、検出装置81およびユーザ端末85a、85b、85cをネットワーク82に接続する。検出装置81およびユーザ端末85a、85b、85cは、最も近くに配置されているルータに接続されるように設定される。図8に示される例では、ユーザ端末85aがルータ84aに接続され、ユーザ端末85bがルータ84bに接続され、ユーザ端末85cがルータ84cに接続され、検出装置81がルータ84dに接続されている。これにより、ユーザ端末85a、85b、85cは常にネットワーク82に接続された状態を保つことができ、ネットワークを介して患者の点滴速度情報を通知されることが可能である。
検出装置81がネットワーク82を介してサーバ83に送信した点滴速度情報に異常がみられる場合、サーバ83は、ユーザ端末に点滴異常警告を通知し得る。点滴異常警告は、サーバ83からネットワーク82に送信され得る。ネットワーク82は、ルータ84a、84b、84c、84dのうち、検出装置81が接続されているルータ84dに接続されているユーザ端末が存在するか否かを判定し得る。ルータ84dに接続されているユーザ端末が存在する場合、そのユーザ端末に点滴異常警告を通知し得る。一方、ルータ84dに接続されているユーザ端末が存在しない場合、ネットワーク82は、ルータ84dの最も近くに配置されているルータ84cに接続されているユーザ端末85cに点滴異常警告を通知し得る。もし、ルータ84cに接続されているユーザ端末も存在しない場合には、さらに、ルータ84b、ルータ84aを順に探索し得る。このように、ルータの位置情報により検出装置81の近くに存在するユーザ端末に点滴異常警告を通知することにより、ユーザ端末を所持するユーザが早急に患者のもとに向かい、適切な対応をとることを可能とする。
以上図8を参照して説明された点滴速度通知システム80は、本開示に係る情報通知システムの単なる一例であり、点滴速度通知システム80の構成と一部が異なる他のシステムも、本開示に係る情報通知システムの範囲に含まれ得る。例えば、医療機関の規模によって異なるシステムの構成が採用され得る。例えば、固有のサーバを設置することが難しく、敷地も広くないような個人で運営される医院では、検出装置から得られた患者の液滴情報は、ルータおよびサーバを利用することなく、クラウドに送信され、クラウド上で管理され、クラウドから直接ユーザ端末に送信され得る。また、固有のサーバを有するが敷地が広くないような小規模病院では、ユーザ端末の代わりに表示ランプまたはスピーカー等の他の出力装置が用いられ得、出力装置がナースステーション等に設置されることにより、点滴異常警告は出力装置を通じて医療従事者に通知され得る。さらに、固有のサーバを有し敷地も大きい中規模病院および大規模病院では、点滴異常警告が発された患者の近辺に居る医療従事者に警告を通知する必要があるため、上述された点滴速度通知システム80が用いられ得る。
本開示により、液滴の滴下を検出する能力が向上された検出装置を得ることできる。本開示に係る検出装置は、従来の検出装置のように1つの発光素子の発光領域に重複するものが1つの受光素子の受光領域であるものと比較して、1つの発光素子の発光領域に重複する受光素子の受光領域が複数となるため、効率的に広い検出領域を有することが可能となる。その結果、レンズ等を用いて検出領域を拡大させることなく広範囲の液滴を検出することが可能となる。
また、本開示に係る情報通知システムにより、遠隔のユーザが液滴情報を確認することが可能となり、液滴の滴下に異常があった場合に医療従事者などのユーザが迅速な対応をとることができる。
以上のように、本発明の好ましい実施形態を用いて本発明を例示してきたが、本発明は、上述される実施形態に限定して解釈されるべきものではない。本発明は、特許請求の範囲によってのみその範囲が解釈されるべきであることが理解される。当業者は、本開示に係る発明の具体的な好ましい実施形態の記載および技術常識に基づいて等価な範囲を実施できることが理解される。本明細書において引用した文献は、その内容自体が具体的に本明細書に記載されているのと同様にその内容が本明細書に対する参考として援用されるべきであることが理解される。
本開示は、液滴の滴下を検出する能力が向上された検出装置を提供するものとして有用である。
3 液滴
4 液滴滴下軸
10 液滴検出装置
11 光学素子アレイ
11a 表面
12 第1の発光素子
12’ 第2の発光素子
12a 第1の発光素子の発光領域
12’a 第2の発光素子の発光領域
13 第1の受光素子
13’ 第2の受光素子
13a 第1の受光素子の受光領域
13’a 第2の受光素子の受光領域
14 第1の光学素子サブアレイ
14’ 第2の光学素子サブアレイ
15a、15b、15c、15d 検出領域
16 検出高さ
17 検出幅
19 反射防止部材
20 発光回路
30 受光回路
40 制御部

Claims (8)

  1. 液滴の滴下を検出する検出装置であって、前記検出装置は、
    第1の発光素子と第1の受光素子と第2の発光素子と第2の受光素子とを含むつ以上の光学素子を有する光学素子アレイ
    を備え、
    前記第1の発光素子から照射される発光領域の一部と前記第1の受光素子の受光領域の一部とが重複するとともに、
    前記第1の発光素子から照射される発光領域の一部と前記第2の受光素子の受光領域の一部とが重複するように、前記光学素子アレイ内において前記第1の発光素子と前記第1の受光素子と前記第2の受光素子とが配置され、
    前記第2の発光素子から照射される発光領域の一部と前記第1の受光素子の受光領域の一部とが重複するとともに、
    前記第2の発光素子から照射される発光領域の一部と前記第2の受光素子の受光領域の一部とが重複するように、前記光学素子アレイ内において第1の受光素子と第2の受光素子と第2の発光素子とが配置されるとともに、
    前記第1の発光素子と前記第2の受光素子とは、前記液滴が通過する経路の上流側に配置され、前記第2の発光素子と前記第1の受光素子とは、前記液滴が通過する経路の下流側に配置される、検出装置。
  2. 前記光学素子アレイは、
    第1の発光素子と第1の受光素子とを備える第1の光学素子サブアレイと、
    第2の発光素子と第2の受光素子とを備える第2の光学素子サブアレイと
    を備え、
    前記第1の光学素子サブアレイと前記第2の光学素子アレイとは隣接して配置される、請求項に記載の検出装置。
  3. 前記第2の光学素子サブアレイは、前記第1の光学素子サブアレイに着脱可能に構成される、請求項に記載の検出装置。
  4. 前記液滴が通過する経路に対して前記光学素子アレイが配置された側とは反対側に配置された反射防止部材を備える、請求項1〜のいずれか一項に記載の検出装置。
  5. 前記反射防止部材は、黒色領域を備える、請求項に記載の検出装置。
  6. 前記第1の発光素子の発光波長ならびに前記第1の受光素子および前記第2の受光素子の受光波長は、約800nm〜約1000nmである、請求項1〜のいずれか一項に記載の検出装置。
  7. 前記第1の発光素子と前記第1の受光素子との距離は約2mm〜約3mm、
    前記第1の発光素子と前記第2の受光素子との距離は約4mm〜約5mmである、請求項1〜のいずれか一項に記載の検出装置。
  8. 情報通知システムであって、前記システムは、
    液滴情報を取得する請求項1〜のうちのいずれか一項に記載の検出装置と、
    ネットワークを介して前記液滴情報を受信し出力する1または複数の出力装置と
    を備える、システム。
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