JP6960250B2 - 建設現場用動作補助装置 - Google Patents
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このような観点から、本発明は、作業員の肉体的な負担を軽減し、かつ、高所作業時の安全性を確保することを可能とした建設現場用動作補助装置を提案することを課題とする。
かかる建設現場用動作補助装置によれば、動作補助手段が設けられたフレームが動作補助装置として機能するため、これを装着した作業員の建設作業中の肉体的な負担を軽減することができる。また、当該建設現場用動作補助装置は、命綱を有しているため、高所作業時の安全帯としても機能する。すなわち、本実施形態の建設現場用動作補助装置を装着することで、安全帯と動作補助装置とが同時に装着される。そのため、作業員に対する重装感を軽減することができるとともに、装着時の手間を軽減することができる。なお、動作補助手段としては、例えば、人工筋肉、電動モータ、ばね等がある。また、命綱には、ロープやストラップ等が使用可能である。
また、前記フレームが、前記装着部から脱着可能であれば、現場内の見回り等、動作補助装置が不要な際の軽量化が可能である。
また、前記フレームに回数計が設けられていれば、作業員の補助の回数を把握することができ、作業員の労務管理に利用することができる。
装着部2は、作業員の腰付近に装着される胴ベルト21と、作業員の肩に装着される肩掛けベルト22と、作業員の腿に装着される腿ベルト23とを備えている。胴ベルト21、肩掛けベルト22および腿ベルト23は、互いに連結されている。なお、装着部2は、胴ベルト21、肩掛けベルト22および腿ベルト23の全てを備えている必要はない。例えば、胴ベルト21のみであってもよいし、肩掛けベルト22と腿ベルト23のみを備えてものであってもよい。また、腿ベルト23は省略してもよい。
なお、命綱5の固定個所は限定されるものではなく、例えば、胴ベルト21に固定してもよい。命綱5を構成する材料は限定されるものではなく、例えば、ロープやストラップを使用すればよい。また、命綱5は、伸縮可能な材質であってもよいし、巻き取り式であってもよい。さらに、建設現場用動作補助装置1には、複数本(例えば2本)の命綱5が固定されていてもよい(いわゆるダブルランヤード式安全帯)。
また、フック6には、外れ止め装置を備えたものを使用する。
本実施形態の腿ベルト23は、肩掛けベルト22の延長線上に形成されていて、作業員の内股部に掛けまわされる輪を形成している。すなわち、本実施形態の肩掛けベルト22および腿ベルト23は、1本のベルト(ストラップ)により形成されている。なお、腿ベルト23の構成(形状等)は限定されるものではない。また、肩掛けベルト22および腿ベルト23は、必ずしも1本のベルトにより形成する必要はない。
本実施形態の上フレーム31は、作業員の腰に添設される。上フレーム31は、胴ベルト21に固定されている。なお、上フレーム31の形状は限定されるものではない。
下フレーム32は、それぞれ作業員の腿に添設される。下フレーム32の上端部は、上フレーム31の下端部に回動可能に連結されている。すなわち、下フレーム32は、上フレーム31に対して傾斜可能である。また、本実施形態の下フレーム32の下端部(上フレーム31との連結部と反対側の端部)には、腿当て33が形成されている。腿当て33は、作業員の腿の前部分に添設される板材であって、腿に係止が可能となるように湾曲している。なお、腿当て33は必要に応じて形成すればよく、例えば、下フレーム32をベルト等により作業員の腿や膝に固定する場合には、省略してもよい。
建設現場用動作補助装置1が、回数計7、通話手段および位置検知手段を有していれば、作業員の労務管理を簡易に行うことができ、ひいては、作業員の健康状態の管理に役立てることもできる。すなわち、回数計7による計測値が一定の数値に達したら、作業員に休憩を取らせる指示を送ることが可能である。また、各作業員の位置情報を把握することで、作業員の負担が大きい工区と、負担の少ない工区を把握することができ、適正適所に人員を配置することが可能となる。
なお、フレーム3は、例えばワンタッチバックル等によって、装着部2(胴ベルト21等)に着脱可能に取り付けられていてもよい。フレーム3が装着部2に対して着脱可能であれば、現場パトロール等、作業を伴わない場合において、フレーム3を取り外すことで、装着部2を軽量な安全帯として使用することができる。
前記実施形態では、前記実施形態では、上フレーム31が作業員の腰に添設される場合について説明したが、上フレーム31は作業員の背中に添設されていてもよい。この場合には、上フレーム31を肩掛けベルト22に固定するのが望ましい。
また、前記実施形態では、フレーム3によって作業員の腰部分の屈伸運動を補助する場合について説明したが、フレーム3の構成はこれに限定されるものではない。例えば、フレーム3によって作業員の膝や膝の屈伸運動を補助する機能を備えていてもよい。
前記実施形態では、装着部2がハーネス型の場合について説明したが、装着部2は胴ベルト21のみで構成されていてもよい。この場合には、命綱5は胴ベルト21に固定する。
2 装着部
21 胴ベルト
22 肩ベルト
23 腿ベルト
3 フレーム
31 上フレーム
32 下フレーム
33 腿当て
4 動作補助手段
5 命綱
6 フック
7 回数計
Claims (7)
- 作業員に装着される装着部と、
前記装着部に固定された屈曲可能なフレームと、
屈曲した前記フレームに伸張力を付与する動作補助手段と、
前記装着部に一端が固定された命綱と、
前記命綱の他端に固定されたフックと、を備える建設現場用動作補助装置であって、
前記フレームが、上フレームと、前記上フレームに対して傾斜可能な下フレームと、を備えており、
前記動作補助手段は、前記上フレームと前記下フレームとに跨って配設されていることを特徴とする、建設現場用動作補助装置。 - 前記上フレームが、前記作業員の背中または腰に添設され、
前記下フレームが、前記作業員の腿に添設されることを特徴とする、請求項1に記載の建設現場用動作補助装置。 - 前記フレームが、前記装着部から脱着可能であることを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の建設現場用動作補助装置。
- 前記フレームに回数計が設けられていることを特徴とする、請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の建設現場用動作補助装置。
- 前記装着部が、前記作業員の腰に装着される胴ベルトを有しており、
前記命綱の一端は、前記胴ベルトに固定されていることを特徴とする、請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の建設現場用動作補助装置。 - 前記装着部が、前記作業員の肩に装着される肩掛けベルトを有しており、
前記命綱の一端は、前記作業員の背面において、前記肩掛けベルトに固定されていることを特徴とする、請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の建設現場用動作補助装置。 - 前記上フレームは、前記肩掛けベルトに固定されていることを特徴とする、請求項6に記載の建設現場用動作補助装置。
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JP2017109009A JP6960250B2 (ja) | 2017-06-01 | 2017-06-01 | 建設現場用動作補助装置 |
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JP2017109009A JP6960250B2 (ja) | 2017-06-01 | 2017-06-01 | 建設現場用動作補助装置 |
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JP2018204244A JP2018204244A (ja) | 2018-12-27 |
JP6960250B2 true JP6960250B2 (ja) | 2021-11-05 |
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ID=64956732
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2017109009A Active JP6960250B2 (ja) | 2017-06-01 | 2017-06-01 | 建設現場用動作補助装置 |
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