JP6959060B2 - エアーコンプレッサ - Google Patents

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本発明は、ドレン排出時の騒音を緩和するとともにドレンの飛散を抑制する機能を備えたエアーコンプレッサに関するものである。
釘打ち機などのエアー工具に向けて圧縮エアーを供給する機器としてエアーコンプレッサが一般的に知られており、建築現場などの各種作業現場で広く用いられている。例えば建築現場等では、エアー駆動式の釘打ち機などのエアー工具が一般的に使用され、その動力となる圧縮エアーの供給機器としてエアーコンプレッサが使用される。
建築現場などの各種作業現場で用いられるエアーコンプレッサ(エアー工具を駆動させるための空気圧縮機)は、様々な現場に持ち運んで使用されるため、人力で容易に持ち上げて移動できる「持ち運びやすさ」や「機動性」が求められている。かかる要求に鑑み、従来より本願出願人によって、可搬型のエアーコンプレッサが提案されている。
従来の可搬型のエアーコンプレッサは、図8に示すとおり、本体カバー3の内側に設けられた高圧の圧縮エアーを生成可能な圧縮機(エアー圧縮部)と、生成した圧縮エアーを貯留するための一対のエアータンク5,6と、持ち運び用の一対のハンドル(把手)15,16などを、一体的に具備している。
本体カバー3内に設けられた圧縮機は、双胴の如く略平行に設けられた金属製エアータンク5,6の上方に固定されている。この圧縮機は、一般的なエアーコンプレッサと同様に、クランクケースと、このクランクケースに設けられたシリンダと、このシリンダに設けられたピストンと、このピストンを駆動させるためのモータと、そのロータと一体回転するモータシャフトを有している。
圧縮機のモータが駆動すると、モータシャフトに連結されたピストンが往復動する。ピストンは、吸込室から圧縮室内にエアーを吸い込む吸込行程と、圧縮室内のエアーを圧縮して吐出室に吐出する圧縮行程とを繰り返し、シリンダ内で圧縮エアーを生成する。シリンダ内で圧縮されたエアーは、シリンダヘッドの吐出室を介して吐出され、エアータンクに貯留される。このような原理でエアータンク5,6に貯留された高圧の圧縮エアーは、減圧弁等を介して出力され、釘打ち機などのエアー工具の用途に供される。
空気を圧縮すると飽和水蒸気量が減少するため、高圧の圧縮エアーを貯留するエアータンク内には水分(ドレン)が発生し、エアータンク内の底部にドレンが蓄積される。エアータンク内にドレンが溜り続けると、エアータンクや配管に錆びや腐食を招くほか、このドレンが圧縮空気とともにエアー工具内に入り込んで部品を腐食させるなどの問題が生じる。そのため、エアーコンプレッサの使用後には、エアータンク内のドレンを抜くために、ドレン排出処理を行う必要がある。
ドレン排出の際には、図8に示すドレン吐出口91の手前にあるドレンコック93を開き、エアータンク5,6内の圧縮エアーとドレンを排出する。
しかしながら、ドレン排出の際には、ドレンが圧縮エアーを伴って勢いよく大気へ放出されるため、ドレンコック93を一気に開くとドレン排出時(ドレンが圧縮エアーとともに大気に放出されたとき)に大きな音を発生させる。この音が周囲に響き渡って騒音となり作業環境を悪化させるため、従来では、ドレンコック93を徐々に開くなどして、ドレン排出時の騒音の緩和に努めていた。特に、作業現場の周囲に民家等がある場合には、周囲に騒音被害をもたらすことが無いように、ドレン排出時のドレンコック操作に(一気に開かないように)注意を払う必要があった。そのため、従来のエアーコンプレッサでのドレン排出処理は、煩わしくて時間がかかる煩雑な処理であった。
また、ドレン排出の際には、圧縮エアーがドレンを伴って勢いよく吐出されるため、ドレンコック93を開けた作業者やその周囲に向かってドレンが飛散する。吐出されるドレンには、大気中の水分のほか摩耗粉やサビなどが含まれているため、ドレン排出作業の際には、作業者やその周囲に向かってドレンが飛散しないように注意を払う必要があった。
上述したドレンの飛散に関する問題に対処するため、ドレンコックの先にあるドレン吐出口を下向きにすることが本願出願人によって検討された。しかしながら、圧縮エアーの勢いが強すぎて、跳ね返りによるドレン飛散が生じるため、ドレン吐出口の向きを変えるだけでは、ドレンの飛散に関する問題の解決には至らなかった。
上述した従来技術の問題点に鑑み、本発明の目的は、ドレン排出時の騒音を緩和しドレンの飛散を抑制する機能を備えたエアーコンプレッサを提供することにある。
上記目的は、
圧縮機で生成した圧縮エアーを貯留するためのエアータンクと、
エアータンク内の圧縮エアー及びドレンを排出するためのドレン排出装置と、を有し、
前記ドレン排出装置は、
圧縮エアー及びドレン排出用の流路を開閉するためのドレンコックと、
流路を通じて排出される圧縮エアー及びドレンを、エアーコンプレッサの底面側にガイドするためのドレンガイド手段と、
前記ドレンガイド手段の先端に設けられたドレン吐出口と、
を有することを特徴とするエアーコンプレッサによって達成される。
また上記エアーコンプレッサでは、
エアータンクは、並設された一対のエアータンクで構成され、
ドレンガイド手段は、その先端のドレン吐出口が、エアーコンプレッサの底面側であって、並設された一対のエアータンクの間に位置するように設けられている。
また上記エアーコンプレッサでは、
エアーコンプレッサの底面側であって、並設された一対のエアータンクの間には、エアーコンプレッサを保護するためのアンダーガードが設けられ、
アンダーガードには、ドレン吐出口から吐出される圧縮エアー及びドレンを受けるドレン受け空間が設けられ、
ドレンガイド手段は、その先端のドレン吐出口が、前記アンダーガードのドレン受け空間内に位置するように設けられている。
また上記エアーコンプレッサでは、
アンダーガードには、ドレン受け空間を覆うカバーが設けられ、
そのカバーは、ドレン受け空間に吐出されたドレンを、該ドレン受け空間の外部に排出できるように例えば隙間を空けて設けられている。
また上記エアーコンプレッサでは、アンダーガードのドレン受け空間には、ドレン排出時の騒音を緩和するための消音壁が少なくとも1つ設けられている。
また上記エアーコンプレッサでは、アンダーガードのドレン受け空間には、ドレンを伴って吐出された圧縮エアーの勢いを減衰させるための障壁が少なくとも1つ設けられている。
また上記エアーコンプレッサでは、ドレンガイド手段は、その先端のドレン吐出口からの吐出方向が、エアーコンプレッサの設置面に対してほぼ平行になるように設けられている。
また上記エアーコンプレッサでは、そのアンダーガードのドレン受け空間は、吐出された圧縮エアー及びドレンの進行(直進)を妨げるドレン受け部を有している。
本発明に係るエアーコンプレッサが具備するドレン排出装置は、流路を通じて排出される圧縮エアー及びドレンを、エアーコンプレッサの底面側にガイドするドレンガイド手段(例えば継手やガイドパイプなど)を有している。
これにより、エアータンクからの圧縮エアー及びドレンは、(大気に放出される前に)ドレンガイド手段によりエアーコンプレッサの底面側までガイドされ、この底面側において吐出(大気へ放出)される。
このように、圧縮エアー及びドレンをエアーコンプレッサの底面側までガイドすることで、エアーコンプレッサとその設置面の間のスペースで大気中に放出されることになる。そして、上下方向でエアーコンプレッサとその設置面に挟まれた狭小スペース(上下方向を挟まれたスペース)でドレン排出を行うことで、消音効果が発揮されるので、ドレン排出時の騒音を低減することが可能になる。
また本発明に係るエアーコンプレッサは、並設された一対のエアータンク(つまり双胴のエアータンク)を具備していて、ドレンガイド手段は、その先端のドレン吐出口が、エアーコンプレッサの底面側であって、双胴のエアータンクの間に位置するように配設されている。
双胴のエアータンクの間には必然的に隙間が生じるので、本発明によれば、このタンク間の隙間をドレンガイド手段配設用の空間(ドレンを大気に放出するための空間)として有効活用することができる。そのため、双胴のエアータンクのレイアウトを変更する必要がなく、ドレン排出に係る部分を除けば、原則として設計変更が不要である。
そして、圧縮エアー及びドレンを双胴のタンク間の隙間までガイドして吐出させることで、(上下にあるエアーコンプレッサと設置面の消音作用に加えて)横方向にある双胴のタンクによる消音作用が期待できる。つまり、圧縮エアー及びドレンが吐出される位置が、上下方向ではエアーコンプレッサと設置面に挟まれ、横方向では双胴のタンクに挟まれているので、ドレン排出時の騒音を効果的に低減することができる。
また本発明に係るエアーコンプレッサは、双胴のエアータンクの間にアンダーガードを具備することを前提としており、このアンダーガードにドレン受け空間(圧縮エアー及びドレンを吐出するための空間)を形成している。そして、ドレンガイド手段は、このドレン受け空間まで圧縮エアー及びドレンをガイドして当該空間の内側で吐出するようになっている。
このように、アンダーガードに形成したドレン受け空間の内側まで圧縮エアー及びドレンをガイドしてそこで大気へ放出することで、更なる消音効果が発揮される。
また、本発明では、アンダーガードをドレン受け手段としても活用するので、ドレン受け専用の部材(例えばドレン受け専用のケーシングなど)を設ける必要がなく、ドレン排出装置の工夫によって製造コストが高くなるのを回避できる。
また本発明に係るエアーコンプレッサは、ドレン受け空間を覆うカバーをアンダーガードに設けている。このように、ドレン受け空間をカバーで覆うことで、更なる騒音低減、飛散抑制が発揮される。
また、このカバーは、ドレン受け空間を完全に密閉するのではなく、ドレン受け空間で吐出されたドレンを、該ドレン受け空間の外部に排出できるように、隙間を空けて取り付けられている。これにより、ドレン受け空間へのドレンの滞留を防止することができる。
また本発明に係るエアーコンプレッサは、アンダーガードのドレン受け空間に、ドレン排出時の騒音を緩和するための「消音壁」を具備している。この消音壁は、ドレンを伴って吐出された圧縮エアーの勢いを減衰させるための「障壁」としても機能する。
このような消音壁(障壁)をドレン受け空間の内部に設けることで、ドレン受け空間の消音機能を高めることができ、また、ドレン受け空間からのドレンの噴出(排出される勢い)を抑制することが可能になる。
また本発明では、ドレンガイド手段は、その先端のドレン吐出口からの吐出方向が、エアーコンプレッサの設置面に対してほぼ平行になるように設けられている。これにより、エアーコンプレッサの設置面に堆積している粉塵等の巻き上げを低減できるので、ドレン排出による作業環境の悪化を低減できる。
また本発明に係るエアーコンプレッサは、アンダーガードのドレン受け空間の終端に、吐出された圧縮エアー及びドレンの進行(直進)を妨げるドレン受け部を有している。
ドレン受け空間で勢いよく吐出された圧縮エアー及びドレンは、ドレン受け部にぶつかってそのエネルギーが減衰するので、圧縮エアー及びドレンの飛散を防止できる。
また本発明においてドレンガイド手段は、例えば、その先端のドレン吐出口からの吐出方向が、ドレンコックの操作者に対し反対側を向くように設けてもよい。つまり、ドレン吐出口からの吐出方向がドレンコックから離れる方向を向くように、ドレンガイド手段を配設することも可能である。
これにより、圧縮エアーやドレンがドレンコックを操作する作業者(エアーコンプレッサのユーザ)に向かって飛散するのを防止できるので、ドレン飛散による作業者への被害を低減することができる。
また、作業者は、ドレン排出操作の際に圧縮エアーやドレンを直接浴びないように注意を払う必要が無くなるので、ドレン排出作業が楽になる。
本発明に係るエアーコンプレッサを示す斜視図である。 本発明に係るエアーコンプレッサの側面(ドレンコックが設けられた側)を示す側面図である。 本発明に係るエアーコンプレッサを示す底面図であって、図3(a)はアンダーガードにドレンパイプカバーを取付けた状態を示しており、図3(b)はアンダーガードからドレンパイプカバーを取外した状態を示している。 本発明に係るエアーコンプレッサを底面側から見た斜視図である。 本発明に係るエアーコンプレッサを底面側から見た斜視図であって、図4に示す状態からドレンパイプカバーを浮かせた状態を示している。 本発明に係るエアーコンプレッサを底面側から見た斜視図であって、図4に示す状態からアンダーガードとドレンパイプカバーを浮かせた状態を示している。 エアーコンプレッサが具備するアンダーガードの変形例を示す底面図であって、アンダーガードからドレンパイプカバーを取外した状態を示している。 従来のエアーコンプレッサを示す斜視図とそのドレンコック周辺を示す部分拡大図である。
(エアーコンプレッサの構成)
以下、添付図面に基づいて、本発明に係るエアーコンプレッサの構成について説明する。
本発明に係るエアーコンプレッサは、
・樹脂製の本体カバー3と、
・この本体カバー3によって覆われた圧縮機と、
・圧縮機で生成した圧縮エアーを貯留するための一対のエアータンク5,6と、
・圧縮機が具備するモータを制御するためのコントローラ9(図6参照)と、
・エアータンク内の圧縮エアー及びドレンを排出するためのドレン排出装置13と、
・持ち運び用の一対のハンドル(把手)15,16を
有している。
本体カバー3の内側に設けられた圧縮機は、圧縮エアーを生成する枠割を担う。添付図面では、圧縮機は本体カバー3でその全体が覆われているため、図示されていない。この圧縮機の具体的構成および機能作用は、図8に示す従来のエアーコンプレッサが具備するものと同様であるので、圧縮機については本実施形態での詳細な説明を省略し、背景技術の説明を援用する。
エアーコンプレッサが具備するエアータンクは、金属製の一対のエアータンク5,6(双胴のエアータンク)で構成され、図示するように並設されている。また、一対のエアータンク5,6は、ほぼ平行な位置関係でフレームに対し固定されている。圧縮機で生成された圧縮エアーは、従来と同様に、この一対のエアータンク5,6に貯留される。
エアーコンプレッサの底面側であって、並設された一対のエアータンク5,6の間には、エアーコンプレッサを保護するためのアンダーガード21が設けられている。アンダーガード21は、一対のエアータンクやその上の圧縮機を固定するフレームに対して取り付けられている。
アンダーガード21は、エアーコンプレッサを保護する役割を担う部材であり、具体的には、エアータンクの間に設けられたコントローラ9など(図6参照)を、粉塵やドレンなどから保護する役割を担っている。また、アンダーガード21は、作業者の指が誤ってエアータンク5,6の間に入り込まないようにして作業者を保護する役割も担っている。
このアンダーガード21には、ドレン排出処理に係る構成としてドレン受け空間23が設けられている。図3(b)及び図5を参照。ドレン受け空間23の機能作用については、ドレン排出装置13の構成との関係で後述する。
(ドレン排出装置の構成)
次に、添付図面に基づいて、エアーコンプレッサが具備するドレン排出装置の構成について説明する。
ドレン排出装置13は、
・エアータンク5,6内の圧縮エアー及びドレンをドレンコック31まで導く流路と、
・圧縮エアー及びドレンを導く流路を開閉するためのドレンコック31と、
・ドレンコック31の出口側に接続されたドレンガイド手段33と、
・ドレンガイド手段33の先端に位置するドレン吐出口39と、
を有している。
エアータンク5,6内の圧縮エアー及びドレンをドレンコック31まで導く流路は、図示を省略しているが、例えば金属製の連通管や継手などで構成されている。
ドレンコック31は、従来のエアーコンプレッサが具備するものと同様に開閉操作可能に構成されている。このドレンコックは、図2に示すように、INポート(圧縮流体入口)が上を向き、OUTポート(圧縮流体出口)が下を向くように設けられている。
ドレンコック31が開いた位置では、前述した流路(エアータンクからドレンコックまでの流路)が開放され、ドレンコック31に接続されたドレンガイド手段33(継手35及びドレンパイプ37)に向かって圧縮エアー及びドレンが排出される。ドレンコック31が閉じた位置では、前述した流路が閉鎖され、圧縮エアー及びドレンが(エアータンク内に残っている場合には)エアータンク5,6に閉じ込められたままとなる。
ドレンガイド手段33は、本実施形態では一例として、L字型の継手35と金属製のドレンパイプ37などで構成している。継手35やドレンパイプ37などからなるドレンガイド手段33は、流路(エアータンクからドレンコックまでの流路)を通じて排出される圧縮エアー及びドレンを、エアーコンプレッサの底面側にガイドするための手段として機能する。
ドレンガイド手段の継手35は、その一端がドレンコック31のOUTポートに接続され、他端がドレンパイプ37に接続されている。
ドレンガイド手段のドレンパイプ37は、図6に示すように、その先端のドレン吐出口39が、エアーコンプレッサの底面側であって、並設された一対のエアータンク5,6の間に位置するように設けられている。
またドレンパイプ37は、その先端のドレン吐出口39からの吐出方向(圧縮エアー及びドレンが放出される方向)が、エアーコンプレッサの設置面に対してほぼ平行になるように設けられている。
さらに本実施形態では一例として、ドレンパイプ37が、その先端のドレン吐出口39が、ドレンコック31を操作する作業者に対し反対側を向くように設けられている。つまり、ドレンコック31から離れる方向に向かってドレン吐出口39から吐出が行われるように、継手35やドレンパイプ37が設けられている。これにより、圧縮エアーやドレンがドレンコックを操作する作業者(エアーコンプレッサのユーザ)に向かって飛散するのを防止できるので、ドレン飛散による作業者への被害を低減することができる。また、作業者は、ドレン排出操作の際に圧縮エアーやドレンを直接浴びないように注意を払う必要が無くなるので、ドレン排出作業が楽になる。
なお、ドレンガイド手段33の構成は、必ずしも上述したものに限定されず、流路を通じて排出される圧縮エアー及びドレンをエアーコンプレッサの底面側にガイド可能なものであれば、いかなるものでも採用することが可能である。
また本実施形態で、ドレンパイプ37の向きを添付図面のように設定しているのは、あくまでも一例であって、本発明においてドレンパイプ(ガイド手段)の向きは必ずしもこれに限定されるものではない。
(アンダーガードの構成)
次に、図3〜図6に基づいて、エアーコンプレッサが具備するアンダーガードの構成について説明する。
図4に示すように、エアーコンプレッサの底面側であって、並設された一対のエアータンク5,6の間には、エアーコンプレッサを保護するためのアンダーガード21(保護部材/エアーコンプレッサ保護部材)が設けられている。このアンダーガード21は、前述したとおり、主としてコントローラ9や作業者を保護する役割を担うものである。
そして図5に示すように、このアンダーガード21には、ドレンパイプ先端のドレン吐出口39から吐出される圧縮エアー及びドレンを受ける凹状のドレン受け空間23(ドレン受け部)が形成されている。ドレン受け空間23は、アンダーガード21に底面側に形成された凹状部の内側に形成されている。このドレン受け空間23は、ドレン排出時の騒音を抑制し、ドレンの飛散を防止する空間として機能する。
図3(b)及び図5に示すように、ドレンガイド手段のドレンパイプ37は、その先端のドレン吐出口39が、アンダーガード21のドレン受け空間23内に位置するように設けられている。
アンダーガード21のドレン受け空間23は、その終端位置に、吐出された圧縮エアー及びドレンの進行を妨げる仕切り25(ドレン受け壁/ドレン受け部)を有している。ドレン受け空間23で勢いよく吐出された圧縮エアー及びドレンは、この仕切り25にぶつかることで、そのエネルギーが減衰するので、圧縮エアーの勢いが抑制されドレンの飛散を抑制できる。
アンダーガード21には、ドレン受け空間23及びドレンパイプ37を覆うドレンパイプカバー27(カバー)が設けられている。このドレンパイプカバー27は、ドレン受け空間23に吐出されたドレンを、該ドレン受け空間の外部に排出できるように設けられている。具体的には、図3(a)及び図4に示すように、ドレン排出用の隙間29をあけた状態で、ドレンパイプカバー27はアンダーガード21に対しネジ留めによって固定されている。
このようにドレン受け空間23をドレンパイプカバー27で覆うことで、ドレンパイプ先端にあるドレン吐出口39が全方向をアンダーガード21およびドレンパイプカバー27で囲まれた状態になるので、更なる騒音低減、飛散抑制が発揮される。また、ドレンパイプカバー27を、隙間29を空けて取り付けることで、ドレン受け空間23へのドレンの滞留を防止することができる。
(ドレン排出時の作用効果)
上述したとおり、本実施形態のエアーコンプレッサは、双胴のエアータンク5,6の間にアンダーガード21を具備することを前提としており、このアンダーガード21にドレン受け空間23(圧縮エアー及びドレンを吐出するための空間)を形成している。そして、ドレンガイド手段33は、このドレン受け空間23まで圧縮エアー及びドレンをガイドして当該空間の内側で吐出するようになっている。
このように、アンダーガード21に形成したドレン受け空間23の内側まで圧縮エアー及びドレンをガイドしてそこで大気へ放出することで、消音効果と飛散抑制効果が発揮される。
また本実施形態では、アンダーガード21をドレン受け手段としても活用するので、ドレン受け専用の部材(例えばドレン受け専用のケーシングなど)を設ける必要がなく、ドレン排出装置の工夫によって製造コストが高くなるのを回避できる。
(アンダーガードの変形例)
本発明で利用可能なアンダーガードの変形例を図7に示す。
図7に示す変形例では、アンダーガード21のドレン受け空間23に、ドレン排出時の騒音を緩和するための消音壁26(邪魔板)を設けている。この消音壁26は、ドレン受け空間23内で吐出された圧縮エアー及びドレンの運動エネルギー(飛散しようとする勢い)を減衰させるための障壁としても機能する。
なお、図7に示す変形例では、消音壁(障壁)26を複数設けているが、その数は特に限定されず、少なくとも一つ設けていれば足りる。
このような消音壁23(障壁)をドレン受け空間23の内部に1または複数設けることで、ドレン受け空間23の消音機能を高めることができ、また、ドレン受け空間23からのドレンの噴出(噴出される勢い)を抑制することが可能になる。
3 本体カバー
5 エアータンク
6 エアータンク
9 コントローラ(制御装置)
13 ドレン排出装置
15 ハンドル(把手)
16 ハンドル(把手)
21 アンダーガード(保護部材)
23 ドレン受け空間(ドレン受け室/圧縮エアー及びドレンを受ける空間/消音及び飛散防止の空間)
25 仕切り(ドレン受け部)
26 消音壁(障壁)
27 ドレンパイプカバー(カバー)
29 ドレン排出用の隙間(圧縮エアー及びドレンを外部に排出するための隙間)
31 ドレンコック
33 ドレンガイド手段(ガイド手段/圧縮エアー及びドレンをガイドする手段)
35 継手
37 ドレンパイプ(圧縮エアー及びドレンをガイドするパイプ)
39 ドレン吐出口(圧縮エアー及びドレンの吐出口)
91 ドレン吐出口(圧縮エアー及びドレンの吐出口)
93 ドレンコック

Claims (6)

  1. 圧縮機で生成した圧縮エアーを貯留するためのエアータンクと、
    エアータンク内の圧縮エアー及びドレンを排出するためのドレン排出装置と、を有し、
    前記ドレン排出装置は、
    圧縮エアー及びドレン排出用の流路を開閉するためのドレンコックと、
    流路を通じて排出される圧縮エアー及びドレンを、エアーコンプレッサの底面とその接地面との間のスペースにガイドするためのドレンガイド手段と、
    前記ドレンガイド手段の先端に設けられ、上下方向でエアーコンプレッサとその接地面に挟まれたスペースで圧縮エアー及びドレンを大気へ放出するドレン吐出口と、を有しており、
    前記ドレンガイド手段は、その先端のドレン吐出口からの吐出方向がエアーコンプレッサの設置面に対してほぼ平行になるように、かつ、ドレン吐出口が前記ドレンコックを操作する作業者とは反対方向を向くように、設けられていることを特徴とするエアーコンプレッサ。
  2. 前記エアータンクは、並設された一対のエアータンクで構成され、
    前記ドレンガイド手段は、その先端のドレン吐出口が、エアーコンプレッサの底面側であって、並設された一対のエアータンクの間に位置するように設けられている、
    ことを特徴とする請求項1に記載のエアーコンプレッサ。
  3. エアーコンプレッサの底面側であって、並設された一対のエアータンクの間には、エアーコンプレッサを保護するためのアンダーガードが設けられ、
    前記アンダーガードには、ドレン吐出口から吐出される圧縮エアー及びドレンを受けるドレン受け空間が設けられ、
    前記ドレンガイド手段は、その先端のドレン吐出口が、前記アンダーガードのドレン受け空間内に位置するように設けられている、
    ことを特徴とする請求項2に記載のエアーコンプレッサ。
  4. 前記アンダーガードには、ドレン受け空間を覆うカバーが設けられ、
    前記カバーは、ドレン受け空間に吐出されたドレンを、該ドレン受け空間の外部に排出できるように設けられている、ことを特徴とする請求項3に記載のエアーコンプレッサ。
  5. 前記アンダーガードのドレン受け空間には、
    ドレン排出時の騒音を緩和するための消音壁が少なくとも1つ設けられている、
    ことを特徴とする請求項3又は4に記載のエアーコンプレッサ。
  6. 前記アンダーガードのドレン受け空間には、
    ドレンを伴って吐出された圧縮エアーの勢いを減衰させるための障壁が少なくとも1つ設けられている、ことを特徴とする請求項3又は4に記載のエアーコンプレッサ。
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