JP6959045B2 - 自己流動性水硬性組成物、自己流動性モルタル及びモルタル硬化体 - Google Patents

自己流動性水硬性組成物、自己流動性モルタル及びモルタル硬化体 Download PDF

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Description

本発明は、例えば、自己流動性水硬性組成物、それを含む自己流動性モルタル及びモルタル硬化体に関する。
従来、アルミナセメント、ポルトランドセメント及び石膏からなる水硬性成分を含む自己流動性水硬性組成物が知られている(例えば、特許文献1、2を参照)。例えば、特許文献1には、アルミナセメント、ポルトランドセメント及び石膏からなる水硬性成分を含む自己流動性水硬性組成物であって、水酸化カルシウム微粉末と、フライアッシュ微粉末とを含む自己流動性水硬性組成物が開示されている。特許文献1には、特許文献1に記載の自己流動性水硬性組成物を用いることにより、適度な速硬性を有しつつ、モルタル硬化体の表面の整形・補修を容易に行うことができる水硬性モルタルを実現できる旨が記載されている。
特開2009-221038号公報 特開2010-235361号公報
例えば、セルフレベリング材等として用いられる自己流動性モルタルには、優れた流動性、高い速硬性、優れた整形・補修性を広い温度範囲において有することが求められている。
本発明の主な目的は、優れた流動性、高い速硬性、優れた整形・補修性を広い温度範囲において有する自己流動性モルタルを実現し得る自己流動性水硬性組成物を提供することにある。
本発明に係る自己流動性水硬性組成物は、アルミナセメント、ポルトランドセメント及び石膏からなる水硬性成分と、高炉スラグ粉末と、細骨材と、流動化剤と、再乳化形樹脂粉末とを含む。水硬性成分は、アルミナセメントを20質量%〜60質量%と、ポルトランドセメントを10質量%〜50質量%と、石膏を10質量%〜50質量%とを含む。本発明に係る自己流動性水硬性組成物は、水酸化カルシウム粉末と、酸化鉄粉末と、シリカフュームとをさらに含む。本発明に係る自己流動性水硬性組成物は、水硬性成分100質量部に対して、水酸化カルシウム粉末0.1質量部〜1質量部と、酸化鉄粉末0.01質量部〜1質量部と、シリカフューム0.05質量部〜1質量部とを含む。
本発明に係る自己流動性水硬性組成物は、水硬性成分100質量部に対して、高炉スラグ粉末70質量部〜140質量部と、細骨材160質量部〜260質量部と、流動化剤0.2質量部〜2質量部と、再乳化形樹脂粉末0.5質量部〜8質量部とを含むことが好ましい。
本発明に係る自己流動性水硬性組成物は、有機酸ナトリウム塩及び無機酸ナトリウム塩の少なくとも一方である凝結遅延剤、増粘剤及び消泡剤からなる群から選ばれる少なくとも1種の混和剤をさらに含むことが好ましい。
本発明に係る自己流動性モルタルは、本発明に係る自己流動性水硬性組成物と、水とを含む。
本発明に係る自己流動性モルタルのJASS 15M−103で規定されるフロー値が210mm〜250mmであることが好ましい。
本発明に係るモルタル硬化体は、本発明に係る自己流動性モルタルの硬化体である。
本発明に係るモルタル硬化体は、モルタルを施工して2時間経過後の表面の強度が1以上であり、3時間経過後の表面の強度が10以上となるものであることが好ましい。
本発明によれば、優れた流動性、高い速硬性、優れた整形・補修性を広い温度範囲において有する自己流動性モルタルを実現し得る自己流動性水硬性組成物を提供することができる。
自己流動性モルタルのSL測定器の模式的斜視図である。 自己流動性モルタルのSL測定器を用いたSL値の測定方法を説明するための模式的断面図である。
(自己流動性水硬性組成物)
以下、本発明に係る自己流動性水硬性組成物の好適な実施形態について説明する。なお、本発明において、「自己流動性水硬性組成物」とは、水を加え、モルタルにしたときに自己流動性を有する水硬性組成物のことを意味する。
本実施形態の自己流動性水硬性組成物は、例えば、構造物の床面の施工に床下地材として用いられるセルフレベリング材など、速硬性を必要とする用途に好適に用いられる。
本実施形態の自己流動性水硬性組成物は、アルミナセメント、ポルトランドセメント及び石膏からなる水硬性成分と、高炉スラグ粉末と、細骨材と、流動化剤と、再乳化形樹脂粉末とを含む。水硬性成分は、アルミナセメントを20質量%〜60質量%と、ポルトランドセメントを10質量%〜50質量%と、石膏を10質量%〜50質量%とを含む。本実施形態の自己流動性水硬性組成物は、水酸化カルシウム粉末と、酸化鉄粉末と、シリカフュームとをさらに含む。本実施形態の自己流動性水硬性組成物は、水硬性成分100質量部に対して、水酸化カルシウム粉末0.1質量部〜1質量部と、酸化鉄粉末0.01質量部〜1質量部と、シリカフューム0.05質量部〜1質量部とを含む。このため、本実施形態の自己流動性水硬性組成物を用いることにより、優れた流動性、高い速硬性、優れた整形・補修性を広い温度範囲において有する自己流動性モルタルを実現し得る。
(水硬性成分)
上述の通り、本実施形態の自己流動性水硬性組成物は、アルミナセメント、ポルトランドセメント及び石膏からなる水硬性成分を含む。
優れた流動性、優れた速硬性を有する自己流動性モルタルを得る観点からは、水硬性成分におけるアルミナセメントの含有量は、20質量%〜60質量%であり、好ましくは、30質量%〜55質量%であり、さらに好ましくは、40質量%〜50質量%である。水硬性成分におけるポルトランドセメントの含有量は、10質量%〜50質量%であり、好ましくは、20質量%〜40質量%であり、さらに好ましくは、24質量%〜32質量%である。また、水硬性成分における石膏の含有量は、10質量%〜50質量%であり、好ましくは、20質量%〜40質量%であり、さらに好ましくは、24質量%〜32質量%である。
(アルミナセメント)
アルミナセメントの主成分は、モノカルシウムアルミネート(CA)である。本実施形態においては、どのようなアルミナセメントであっても好適に用いられる。なかでも、1500cm/g〜6000cm/gのブレーン比表面積を有するアルミナセメントを用いることが好ましく、2000cm/g〜4000cm/gのブレーン比表面積を有するアルミナセメントがより好ましく用いられる。なお、アルミナセメントのブレーン比表面積は、JIS R 2521に準じて求められる。
(ポルトランドセメント)
ポルトランドセメントとしては、例えば、普通ポルトランドセメント、早強ポルトランドセメント、超早強ポルトランドセメント、中庸熱ポルトランドセメント、低熱ポルトランドセメント及び耐硫酸塩ポルトランドセメント等を用いることができる。なかでも、速硬性の観点から、普通ポルトランドセメント、早強ポルトランドセメント又は超早強ポルトランドセメントがより好ましく用いられる。また、ポルトランドセメントの少なくとも一部に代えて、高炉セメント、フライアッシュセメント、シリカセメント等の混合セメントを使用することもできる。
ポルトランドセメントのブレーン比表面積は、好ましくは3000cm/g〜6000cm/gであり、より好ましくは4000cm/g〜5000cm/gであり、さらに好ましくは4200cm/g〜4800cm/gである。ポルトランドセメントのブレーン比表面積を上記範囲とすることにより、高強度なモルタル硬化体が得られやすくなり、また、自己流動性モルタルの凝結時間を好適にすることができる。なお、ポルトランドセメントのブレーン比表面積は、JIS R 5201に準じて求められる。
(石膏)
石膏としては、例えば、二水石膏、半水石膏及び無水石膏等が挙げられ、排煙脱硫やフッ酸製造工程等で副産される石膏、又は天然に産出される石膏のいずれも使用することができる。自己流動性モルタルの流動性やモルタル硬化体の強度を高める観点から、無水石膏がより好ましく用いられる。
石膏のブレーン比表面積は、2000cm/g〜7000cm/gであることが好ましく、3000cm/g〜6000cm/gであることがより好ましい。石膏のブレーン比表面積が上記範囲であることにより、自己流動性水硬性組成物の原料コストを低減することができる。なお、石膏のブレーン比表面積は、JIS R 5201に準じて求められる。
(水硬性成分以外の成分)
本実施形態の自己流動性水硬性組成物は、上記水硬性成分に加え、高炉スラグ粉末と、細骨材と、流動化剤と、再乳化形樹脂粉末とを含む。本実施形態の自己流動性水硬性組成物は、水酸化カルシウム粉末と、酸化鉄粉末と、シリカフュームとをさらに含む。
(高炉スラグ粉末)
高炉スラグ粉末としては、例えば、JIS A 6206「コンクリート用高炉スラグ微粉末」で規定される高炉スラグ微粉末が好ましく用いられる。
高炉スラグ粉末のブレーン比表面積は、好ましくは3000cm/g以上であり、より好ましくは3000cm/g〜8000cm/gであり、さらに好ましくは3500cm/g〜6000cm/gであり、さらに好ましくは4000cm/g〜5000cm/gである。高炉スラグ微粉末のブレーン比表面積が上記好ましい範囲であることにより、優れた流動性を有する自己流動性モルタル、高強度であり、寸法安定性に優れたモルタル硬化体を実現することができる。なお、高炉スラグ粉末のブレーン比表面積は、JIS R 5201に準じて求められる。
高炉スラグ微粉末の含有量は、水硬性成分100質量部に対して、好ましくは70質量部〜140質量部であり、より好ましくは75質量部〜135質量部であり、さらに好ましくは80質量部〜133質量部であり、さらに好ましくは85質量部〜130質量部であり、さらに好ましくは90質量部〜125質量部である。高炉スラグ微粉末の含有量が上記範囲であることにより、優れた流動性の自己流動性モルタル、高強度であり、寸法安定性に優れたモルタル硬化体を実現することができる。
(細骨材)
細骨材としては、例えば、粒子径が0.85mmを超える粒子径の粒子を含まない細骨材が好ましく用いられ、0.6mmを超える粒子径の粒子の含有量が少ない細骨材がより好ましく用いられる。具体的には、自己流動性モルタルの流動性を良好にする観点から、粒子径が0.6mmを超える粒子が5質量%以下である細骨材がより好ましく用いられ、粒子径が0.6mmを超える粒子が0質量%以上5質量%未満の細骨材がさらに好ましく用いられる。細骨材における、粒子径が0.6mmを超える粒子の含有量は、さらに好ましくは、0質量%〜3質量%であり、さらに好ましくは、0質量%〜0.5質量%であり、さらに好ましくは、0.01質量%〜0.2質量%である。
好ましく用いられる細骨材としては、例えば、珪砂、川砂、陸砂、海砂、砕砂等の砂類、スラグ細骨材、再生細骨材、アルミナセメントクリンカー等が挙げられる。なかでも、細骨材としては、珪砂、川砂、陸砂、海砂及び砕砂等の砂類、アルミナセメントクリンカー等がより好ましく用いられる。
細骨材の含有量は、水硬性成分100質量部に対して好ましくは160質量部〜260質量部であり、より好ましくは170質量部〜250質量部であり、さらに好ましくは180質量部〜240質量部であり、さらに好ましくは185質量部〜235質量部であり、さらに好ましくは190質量部〜230質量部である。細骨材の含有量が上記範囲であることにより、優れた流動性や優れた速硬性を有する自己流動性モルタルを得ることができる。
(流動化剤)
流動化剤は、自己流動性モルタルの流動性を向上する成分である。流動化剤としては、例えば、減水効果を合わせ持つ、メラミンスルホン酸のホルムアルデヒド縮合物、カゼイン、カゼインカルシウム、ポリカルボン酸系流動化剤、ポリエーテル系流動化剤及びポリエーテルポリカルボン酸系流動化剤等が挙げられる。なかでも、ポリカルボン酸系流動化剤及びリグニンスルホン酸系流動化剤の少なくとも一方を用いることがより好ましい。リグニンスルホン酸系流動化剤のなかでも、カルシウム塩とナトリウム塩とを含むリグニンスルホン酸系流動化剤がより好ましく用いられる。
流動化剤の含有量は、水硬性成分100質量部に対して、好ましくは、0.2質量部〜2.0質量部であり、より好ましくは、0.5質量部〜1.5質量部であり、さらに好ましくは、0.7質量部〜1.0質量部である。
(再乳化形樹脂粉末)
本実施形態の自己流動性水硬性組成物は、自己流動性モルタルの下地との接着性の向上等を目的として、再乳化形樹脂粉末を含有する。
再乳化形樹脂粉末としては、アクリル酸エステル、スチレン、ブタジエン、エチレン、酢酸ビニル、バーサチック酸ビニルエステルなどの成分を一種単独又は二種以上含む樹脂を主成分として含むものが好ましく用いられる。なかでも、再乳化形樹脂粉末としては、酢酸ビニル/バーサチック酸ビニルエステル、酢酸ビニル/バーサチック酸ビニルエステル/アクリル酸エステル、酢酸ビニル/バーサチック酸ビニルエステル/アクリル酸エステル/エチレン、酢酸ビニル/エチレン、酢酸ビニル/アクリル酸エステル/エチレン、バーサチック酸ビニルエステル/アクリル酸エステルなどの共重合体の粉末を好適に用いることができる。
再乳化形樹脂粉末の含有量は、水硬性成分100質量部に対して、好ましくは0.5質量部〜8質量部であり、より好ましくは0.8質量部〜4質量部であり、さらに好ましくは1質量部〜2質量部である。
(水酸化カルシウム粉末)
本実施形態の自己流動性水硬性組成物は、温度依存の低い、安定した速硬性を有する自己流動性モルタルを得る等の観点から、水酸化カルシウム粉末をさらに含有する。
水酸化カルシウム粉末としては、特に限定されず、例えば、市販の水酸化カルシウム粉末を用いることができる。
水酸化カルシウム粉末のブレーン比表面積は、好ましくは、5000cm/g〜30000cm/g、より好ましくは、10000cm/g〜25000cm/gである。水酸化カルシウムの平均粒子径は、好ましくは、3μm〜11μmであり、より好ましくは、4μm〜10μmであり、さらに好ましくは、5μm〜9μmである。
水酸化カルシウム粉末は、水硬性成分100質量部に対して0.1質量部〜1質量部であり、好ましくは0.2質量部〜0.8質量部であり、より好ましくは0.3質量部〜0.6質量部である。
(シリカフューム)
本実施形態の自己流動性水硬性組成物は、温度依存の低い、安定した速硬性を有する自己流動性モルタルを得る等の観点から、シリカフュームをさらに含有する。
シリカフュームとしては、主成分がシリカであるものであれば特に限定されず、例えば、市販のシリカフュームを用いることができる。シリカフュームのBET比表面積は、5m/g〜30m/gであることが好ましく、10m/g〜25m/gであることがより好ましく、12m/g〜20m/gであることがさらに好ましい。
シリカフュームは、水硬性成分100質量部に対して0.05質量部〜1質量部であり、好ましくは、0.08質量部〜0.8質量部であり、より好ましくは0.1質量部〜0.6質量部である。
(酸化鉄粉末)
本実施形態の自己流動性水硬性組成物は、自己流動性モルタルの硬化開始直後の優れた整形・補修性を実現する等の観点から、酸化鉄粉末をさらに含有する。酸化鉄粉末の含有量は、水硬性成分100質量部に対して、0.01質量部〜1質量部であり、好ましくは、0.05質量部〜0.75質量部であり、より好ましくは、0.1質量部〜0.5質量部である。酸化鉄粉末の含有量を上記範囲とすることにより、自己流動性モルタルの硬化開始直後の硬度を適切にでき、高い保水性を維持でき、硬化初期における優れた整形・補修性を有する作業性に優れた自己流動性モルタルを得ることができる。
(混和剤)
本実施形態の自己流動性水硬性組成物は、有機酸ナトリウム塩及び無機酸ナトリウム塩の少なくとも一方である凝結遅延剤、増粘剤及び消泡剤からなる群から選ばれる少なくとも1種の混和剤をさらに含むことが好ましい。
混和剤の含有量は、水硬性成分100質量部に対して、好ましくは0.2質量部〜3.0質量部であり、より好ましくは0.5質量部〜2.0質量部であり、さらに好ましくは1.0質量部〜1.7質量部である。
凝結遅延剤としては、例えば、リン酸ナトリウム、ポリリン酸ナトリウム、トリポリリン酸ナトリウムなどの無機酸のナトリウム塩やグルコン酸ナトリウムなどのオキシカルボン酸のナトリウム塩等が好ましく用いられる。凝結遅延剤は、本発明の特性を損なわない範囲で添加することができる。
増粘剤としては、例えば、セルロース系増粘剤、蛋白質系増粘剤、ラテックス系増粘剤、及び水溶性ポリマー系増粘剤等が挙げられる。これらの増粘剤の1種のみを用いてもよいし、複数種類を混合して用いてもよい。増粘剤は、本発明の特性を損なわない範囲で添加することができる。
消泡剤としては、例えば、シリコン系消泡剤、アルコール系消泡剤、ポリエーテル系消泡剤などの合成物質又は植物由来の天然消泡剤等が好ましく用いられる。消泡剤は、本発明の特性を損なわない範囲で添加することができる。
(自己流動性モルタル)
本実施形態の自己流動性モルタルは、上記本実施形態の自己流動性水硬性組成物と水と含む。従って、本実施形態の自己流動性モルタルは、優れた自己流動性を有しており、優れた流動性、高い速硬性、優れた整形・補修性を広い温度範囲において有する。このため、本実施形態の自己流動性モルタルを、例えば、構造物の床面に施工することで、水平で平坦な床面を容易に形成することができる。なお、自己流動性モルタルの流動性は、自己流動性モルタルを調製する水の配合量を調整することにより調整することができる。
本実施形態において、水(W)と自己流動性水硬性組成物(S)との質量比(W/S)は、好ましくは、0.18〜0.30であり、より好ましくは、0.20〜0.28であり、さらに好ましくは、0.22〜0.26であり、さらに好ましくは、0.23〜0.25である。
本実施形態の自己流動性モルタルの流動性の指標となるフロー値は、より好ましい流動性を実現する観点から、好ましくは、210mm〜250mmであり、より好ましくは、215mm〜240mmであり、さらに好ましくは、220mm〜235mmである。なお、フロー値は、社団法人日本建築学会JASS 15M−103「セルフレベリング材の品質基準」に準拠して測定することができる(単位:mm)。
本実施形態の自己流動性モルタルの流動保持性の指標としては、以下の要領で測定できるSL値が挙げられる。SL値は、具体的には、図1に示すSL測定器を用いて測定することができる。
SL測定器10は、内寸法が幅30mm×高さ30mm×長さ750mmの樋状であり、一方の端のみが開口端となっている。SL測定器10は、閉口端側に自己流動性モルタルを充填するための充填部11と、充填部11に隣接し、充填される自己流動性モルタルを堰き止めておくための堰板12とを備えている。充填部11は、内寸法が幅30mm×高さ30mm×長さ150mmの容量を有している。
図2(a)及び図2(b)は、自己流動性モルタルのSL測定器を用いたSL値の測定方法を説明するための模式的断面図である。まず、図2の(a)に示すように、混練直後の自己流動性モルタルを、充填部11に流し込み、充填部11を自己流動性モルタルで満たす。次に、SL測定器10を水平に維持した状態で、所定の時間(例えば、流し込んだ直後(L0)、流し込んで3分間静置後(L3)、及び流し込んで5分間静置後(L5))に堰12を引き上げることにより、図2の(b)に示すように、流し込まれた自己流動性モルタルは、SL測定器10の開口端側へ向けて流れ出す。
充填部11の先端であった標点13から自己流動性モルタルの流れが停止した終点14までの距離をSL値(mm)とする。この所定の時間におけるSL値(L0、L3、及びL5)を測定することで、自己流動性モルタルの流動保持性を評価することができる。
自己流動性モルタルのSL値(L0)は、好ましくは、400mm〜600mmであり、より好ましくは、425mm〜600mmであり、さらに好ましくは、450mm〜595mmである。また、自己流動性モルタルのSL値(L3)は、好ましくは150mm〜595mmであり、より好ましくは175mm〜575mmであり、さらに好ましくは200mm〜550mmである。また、自己流動性モルタルのSL値(L5)は、好ましくは10mm〜550mmであり、より好ましくは15mm〜525mmであり、さらに好ましくは20mm〜500mmである。SL値が上述の範囲であることによって、優れた流動性と適度の施工時間(流し込み施工時間)を得ることができる流動保持性を実現することができる。
(モルタル硬化体)
本実施形態のモルタル硬化体は、上記本実施形態のモルタルの硬化体である。本実施形態のモルタル硬化体は、早期に軽歩行が可能となる速硬性と、軽歩行が可能となった後にモルタル硬化体表面を整形・補修することが可能な優れた整形・補修性を有する。ここで、軽歩行可能とは床面を形成するように流し込んだ自己流動性モルタルの硬化が進み、自己流動性モルタルの表面の水が引いて光沢が無くなり、施工者が当該床面の上をゆっくり歩行することができることを意味する。
自己流動性モルタルを流し込んで、自己流動性モルタルの表面の光沢が完全に無くなり、手で軽く触れた際にモルタルの付着が無い状態になる迄の時間は「水引時間」と定義され、その水引時間は速硬性の観点から1時間以内が好ましい。
スプリング式硬度計タイプD型を用いたモルタル硬化体表面の硬度は、速硬性の観点から自己流動性モルタルを流し込んで(施工)から2時間(2h)後に1以上であることが好ましく、3時間後(3h)に10以上であることが好ましく、4時間後(4h)に15以上であることが好ましく、24時間後(24h)に45以上であることが好ましい。なお、表面の光沢が無くなり、水引の状態になっていれば、上記硬度が0であっても軽歩行は可能である。
モルタル硬化体の表面の整形・補修を開始するタイミングは、モルタル硬化体の硬度が1前後となるタイミングであることが好ましい。
モルタル硬化体の整形・補修には、金コテを用いることが好ましい。金コテで硬化体表面を押さえながら動かした際に、水が引いて光沢が無くなった表面から再度水が浮いてくること(水浮きすること)が好ましい。これにより硬化体表面の整形・補修を良好に行うことができる。水浮きが不十分な場合、硬化体表面が硬い、又は硬化体表面が金コテに引っ張られ表層が捲れることがあるため、整形・補修が困難となる。
自己流動性モルタルを流し込んでから24時間後の硬化表面に、粉化や白化が無く、凹凸が無いことが好ましい。ここで、粉化とは表面を指で触診した際に、粉が付着する状態をいう。白化とは表面の色が白くなる状態をいう。
以下、本発明について、具体的な実施例に基づいて、さらに詳細に説明するが、本発明は以下の実施例に何ら限定されるものではなく、その要旨を変更しない範囲において適宜変更して実施することが可能である。
(実施例1、2及び比較例1〜3)
下記の表3に示す配合割合で原料をアイリッヒミキサーを用いて4分間混合し、水硬性組成物を得た。水硬性組成物の調製に用いた各原料は、以下の通りである。なお、表3に示す配合割合は、水硬性成分を100質量部としたときの各成分の質量部を示している。
次に、得られた水硬性組成物1.5kgに対して、水360gを加え、ケミスターラーを用いて3分間混練することによりモルタルを得た。モルタルの調製は、表4に示す温度、湿度65%RHの雰囲気下において行った。
(1)水硬性成分
H1:44質量%のアルミナセメント(ブレーン比表面積3110cm/g)と、28質量%のポルトランドセメント(早強ポルトランドセメント、ブレーン比表面積4440cm/g)と、28質量%の石膏(天然無水石膏、ブレーン比表面積4050cm/g)との混合物
H2:40質量%のアルミナセメント(ブレーン比表面積3110cm/g)と、35質量%のポルトランドセメント(早強ポルトランドセメント、ブレーン比表面積4440cm/g)と、25質量%の石膏(天然無水石膏、ブレーン比表面積4050cm/g)との混合物
(2)[BFS]高炉スラグ微粉末(ブレーン比表面積4400cm/g)
(3)[S6]細骨材(6号珪砂、粒子径0.6mm超の粗粒分=0.3質量%、吸水率=1.4%)なお、細骨材の粒度は、下記の表1に示す通りである。
Figure 0006959045
(4)[FL]流動化剤
FL1:ポリカルボン酸系流動化剤
FL2:リグニンスルホン酸系流動化剤
(5)再乳化樹脂粉末[RE]
RE1:酢酸ビニルエステル/バーサチック酸ビニルエステル共重合樹脂
RE2:酢酸ビニル/エチレン共重合樹脂
(6)[CH]水酸化カルシウム微粉末(ブレーン比表面積16000cm/g、平均粒子径7μm)
(7)酸化鉄微粉末[FE](平均粒子径0.9μm)
(8)シリカフューム[SF](BET比表面積16.5m/g)
(9)混和剤[AD]
凝結遅延剤:
・ポリリン酸ナトリウム、トリポリリン酸ナトリウム及びグルコン酸ナトリウムの併用
増粘剤
・A:ヒドロキシプロピルメチルセルロース系増粘剤
・B:ヒドロキシエチルメチルセルロース系増粘剤
消泡剤
・ポリエーテル系消泡剤
Figure 0006959045
Figure 0006959045
(評価)
(1)フロー値
フロー値は社団法人日本建築学会JASS 15M−105「セルフレベリング材の品質基準」に準拠した方法にて測定した。結果を表4に示す。測定は、表4に示すように、それぞれ15℃65%RH、20℃65%RH、25℃65%RHに設定した恒温恒湿室内で行った。
(2)SL値
図1に示すSL測定器を用いて自己流動性モルタルのSL値を、15℃65%RH、20℃65%RH、25℃65%RHに設定した恒温恒湿室内で測定した。自己流動性モルタル調製直後(L0)、静置3分後(L3)および静置5分後(L5)につきSL値の測定を実施した。結果を表4に示す。
(3)水引時間、硬化表面硬度
130×190mmの樹脂製の型枠にモルタルを厚さ10mmで流しこみ、目視にて自己流動性モルタル表面の光沢が完全に無くなり(光の反射が失われ曇った状態)、手で軽く触れた際にモルタルの付着が無い状態までの時間を水引時間とした。
硬化表面硬度は、材齢1〜4時間(1〜4h)及び24時間(24h)でのモルタル硬化体の表面にスプリング式硬度計タイプD型を接触させて測定した。結果を表4に示す。
(4)整形・補修性
190×260mmの樹脂製の型枠にモルタルを施工厚が10mmになるように流し込み、経時的に評価を行った。整形・補修開始時間は、水引後に上記硬化表面硬度が1となるタイミングとした。整形・補修性の評価は、金コテを硬化中の硬化体表面を押えながら動かし、硬化体表面が軟化した際の水浮きが十分であるかどうかにより評価した。水浮きが十分な場合を良好(○)として評価し、水浮きが不十分または表層が捲れる場合を悪い(×)として評価した。結果を表4に示す。
(5)硬化表面仕上がり状態
モルタル硬化表面を目視、触診により評価した。具体的には、130×190mmの樹脂製の型枠に自己流動性モルタルを厚さ10mmで流しこみ、材齢24hの硬化表面に粉化や白化がなければ○とした。また、硬化表面に凹凸がなければ○とした。結果を表4に示す。
Figure 0006959045
なお、表4において、「>2」は、2時間超を示し、「<2」は、2時間未満を示す。
表4に示す結果から、水硬性成分100質量部に対して、水酸化カルシウム粉末0.1質量%〜1質量%と、酸化鉄粉末0.01質量%〜1質量%と、シリカフューム0.05質量%〜1質量%とを含む実施例1、2は、15℃、20℃、25℃のいずれの温度においても、水引時間が60分以内と早く、2時間後の表面硬度が1以上であり、3時間後の表面硬度が10以上であった。また、実施例1、2では、15℃、20℃、25℃のいずれの温度においても、硬化表面状態が良好であった。実施例1、2のモルタルは、整形・補修の開始可能時間が、15℃、20℃、25℃のいずれの温度においても、2時間未満であり、早期に整形・補修を行うことができた。
一方、比較例1のモルタルは、20℃における水引時間が遅かった。比較例3のモルタルは、15℃における水引時間が遅かった。比較例3のモルタルは、15℃における2時間後の表面硬度が0であり、25℃におけるSL値(L5)が0であった。比較例1、2のモルタルは、整形・補修の開始可能時間が、20℃において、2時間以内であったが、水浮きが不十分だったため整形・補修を行うことができなかった。
以上のことから、水硬性成分100質量部に対して、水酸化カルシウム粉末0.1質量%〜1質量%と、酸化鉄粉末0.01質量%〜1質量%と、シリカフューム0.05質量%〜1質量%とを含む実施例1、2のモルタルは、優れた流動性、高い速硬性、優れた整形・補修性を広い温度範囲において有していることが分かる。
10 SL測定器
11 充填部
12 堰板
13 標点
14 終点

Claims (7)

  1. アルミナセメント、ポルトランドセメント及び石膏からなる水硬性成分と、高炉スラグ粉末と、細骨材と、流動化剤と、再乳化形樹脂粉末とを含む自己流動性水硬性組成物であって、
    前記水硬性成分は、アルミナセメントを20質量%〜60質量%と、ポルトランドセメントを10質量%〜50質量%と、石膏を10質量%〜50質量%とを含み、
    水酸化カルシウム粉末と、酸化鉄粉末と、シリカフュームとをさらに含み、
    前記水硬性成分100質量部に対して、水酸化カルシウム粉末0.1質量部〜1質量部と、酸化鉄粉末0.01質量部〜1質量部と、シリカフューム0.05質量部〜1質量部とを含む、自己流動性水硬性組成物。
  2. 前記水硬性成分100質量部に対して、高炉スラグ粉末70質量部〜140質量部と、細骨材160質量部〜260質量部と、流動化剤0.2質量部〜2質量部と、再乳化形樹脂粉末0.5質量部〜8質量部とを含む、請求項1に記載の自己流動性水硬性組成物。
  3. 有機酸ナトリウム塩及び無機酸ナトリウム塩の少なくとも一方である凝結遅延剤、増粘剤及び消泡剤からなる群から選ばれる少なくとも1種の混和剤をさらに含む、請求項1又は2に記載の自己流動性水硬性組成物。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の自己流動性水硬性組成物と、水とを含む、自己流動性モルタル。
  5. JASS15M−103で規定されるフロー値が210mm〜250mmである、請求項4に記載の自己流動性モルタル。
  6. 請求項4または5に記載の自己流動性モルタルの硬化体である、モルタル硬化体。
  7. スプリング式硬度計タイプD型を用いて測定した、前記自己流動性モルタルを施工して2時間経過後の表面の硬度が1以上であり、3時間経過後の表面の硬度が10以上となる、請求項6に記載のモルタル硬化体。
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