JP6958881B2 - ピッチャー - Google Patents

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本発明は、液体であるビール等の発泡性飲料を収容し、ジョッキ、グラス等に注ぐピッチャーに関する。
飲食店等でビール等の発泡性飲料を来店者に提供する際に、一般的な方法としては、サーバーから直接ジョッキ、グラス等にビールを注いで提供する方法と、ピッチャーに数人分のビールを入れて来店者に提供し、来店者が必要に応じてジョッキ、グラス等に注ぐ方法がある。
ビール等の発泡性飲料を提供する際には、口当たり、味覚、見た目等の点からクリーミーできめ細かな泡の層を形成することが求められるので、サーバーから発泡性飲料を注ぐ際には、ジョッキ、グラス等を傾けて高圧で発泡性飲料を注ぐことでクリーミーできめ細かな泡の層を形成している。
しかしながら、ピッチャーを用いて発泡性飲料を注ぐ場合、サーバーのような圧力を発泡性飲料に加えることができないために十分な泡の層を形成できないという問題があった。このような問題を解消するために、ピッチャーおよびピッチャーカバーを改良し、ジョッキ、グラス等に発泡性飲料を注ぐ際に、注ぎ口から主流と副流という異なる2つの流れを生じさせ、さらに、副流によって主流に適度な刺激を与えながら発泡性飲料を注ぐことでクリーミーできめ細かな泡の層の形成を実現したもの(特許文献1参照)がある。
特開2008−22989号公報
特許文献1のような、主流と副流の2つの流れを生じさせる構造のピッチャーは、適切に使用しない場合、例えば、発泡性飲料を勢いよく注いだ場合、主流と副流とが平行に流れ出て副流が主流に対して適切な刺激を与えることなくジョッキ、グラス等内に注がれて泡が多くなるという問題があった。また、ピッチャー内の発泡性飲料の量が多いと、小さなグラスに発泡性飲料を注ぐ際にピッチャーを傾けすぎるとグラスから発泡性飲料が零れることから、ピッチャーを僅かに傾けて発泡性飲料を注ぐことになり、主流と副流の勢いが弱く主流に対して副流が十分な刺激を与えることができなくなり泡が十分に形成されないという問題がある。そして、ピッチャー内の発泡性飲料が残り少なくなった時、および、ピッチャーを傾ける角度が小さい場合にも、主流と副流の勢いが弱くなり副流が主流に十分な刺激を与えることができなくて、泡が十分に形成されないという問題が生じる可能性がある。このように、発泡性飲料を注ぐ際に、主流に対して副流が適切に刺激を与えることができないとクリーミーできめ細かな泡の層が形成できないという問題が生じている。
そこで、本発明は従来の問題を解決するために、発泡性飲料を注ぐ際に、クリーミーできめ細かな泡の層をより確実に形成することが可能なピッチャーを提供することを目的とする。
本発明のピッチャーは、本体、および、本体の開口を閉じるカバーを備えるピッチャーであって、前記本体は、液体が収容される収容部、注ぎ口、および、持ち手を有し、前記カバーは、前記収容部の少なくとも一部を覆う第1の部分、および、前記注ぎ口内に配置される第2の部分を有し、前記第2の部分は、前記第1の部分から水平方向に対して下方に傾斜し、前記注ぎ口内へと延伸され、前記注ぎ口内において前記第2の部分の先端と前記注ぎ口の内面との間が開口となり、前記開口から前記収容部内の液体を注ぐ主流を生じ、前記第2の部分に設けられた貫通孔から前記収容部内の液体を注ぐ副流を生じることを特徴とする。
前記第2の部分の傾斜角度を、水平方向に対して下方に30〜50°とする。
前記貫通孔を、前記第2の部分に対して垂直に貫通するように形成し、また、前記副流が前記主流の幅の範囲内に収まるように、前記第2の部分に前記貫通孔を配置する。
本発明のピッチャーは、本体、および、本体の開口を閉じるカバーを備えるピッチャーであって、前記本体は、液体が収容される収容部、注ぎ口、および、持ち手を有し、前記カバーは、前記収容部の少なくとも一部を覆う第1の部分、および、前記注ぎ口内に配置される第2の部分を有し、前記第2の部分は、前記第1の部分から水平方向に対して下方に傾斜し、前記注ぎ口内へと延伸され、前記注ぎ口内において前記第2の部分の先端と前記注ぎ口の内面との間が開口となり、前記開口から前記収容部内の液体を注ぐ主流を生じ、前記第2の部分に設けられた貫通孔から前記収容部内の液体を注ぐ副流を生じることにより、前記注ぎ口付近で、前記副流が前記主流に適度な刺激を与えながら発泡性飲料が注がれることになり、ジョッキ、グラス等に注がれた発泡性飲料の液面にクリーミーできめ細かな泡の層をより確実に形成することが可能となる。
さらに、前記第2の部分の傾斜角度を、水平方向に対して下方に30〜50°とし、前記貫通孔を、前記第2の部分に対して垂直に貫通させ、前記副流を、前記主流の幅の範囲内に収まるように、前記第2の部分に配置することで、前記注ぎ口付近でより確実に前記副流によって前記主流に適度な刺激を与えることで、クリーミーできめ細かな泡の層を形成することが可能となる。
本発明のピッチャーの斜視図である。 本発明のピッチャーの断面図である。 本発明のピッチャーの注ぎ口付近の拡大断面図である。 本発明のピッチャーの平面図である。 本発明のピッチャーの注ぎ口付近の拡大平面図である。 ピッチャーを傾けて、発泡性飲料を注いでいる状態を示す断面図である。 ピッチャーを傾けて、発泡性飲料を注いでいる状態を示す部分拡大断面図である。 本発明のピッチャーの注ぎ口付近の拡大平面図であり、貫通孔の異なる実施形態を示してる。
本発明のピッチャー1を、図を用いて以下に詳細に説明する。図1が本発明のピッチャー1の斜視図であり、図2が断面図、図4が平面図である。
本発明のピッチャー1は、図1,2に示すように、収容部4、注ぎ口5、および、持ち手6が設けられた本体2と、前記本体2の開口に被せて取り付けるカバー3からなり、前記収容部4内にビール等の発泡性飲料を収容し、前記注ぎ口5から発泡性飲料をジョッキ、グラス等に注ぐものである。
前記本体2は、図2の断面図に示すように、内側部11と外側部12の2つの部材からなり、前記内側部11と前記外側部12との間に空間13が設けられた2重構造である。前記本体2を2重構造とすることで、前記本体2の保冷性を高め、前記収容部4内の発泡性飲料をより長く冷えた状態を保つことができる。
前記内側部11は略円筒形状を有し、側壁の上端を外側に折り返して折り返し部が形成されており、前記折り返し部の下端に沿って凹部24が形成されている。そして、前記外側部12も略円筒形を有し、側壁の上端に前記内側部11の凹部24に挿入される凸部25が円弧状に形成されており、前記凹部24に前記凸部25を挿入して接着剤、超音波接合等を用いて固定することにより、前記内側部11と前記外側部12とは互いに固定され前記本体2が形成される。前記本体2の構造としては、2重構造に限定するものではなく、単一の部材からなる構造とすることも可能である。前記本体2は、前記内側部11および前記外側部12をそれぞれ合成樹脂材料で形成したものである。
前記本体2は、前記外側部12の側壁に持ち手6が一体形成されており、前記内側部11の内部が前記収容部4として形成されている。前記収容部4の容量としては、ビール等の発泡性飲料を入れることを踏まえて1.4〜2.0Lを想定しており、本実施形態では1.4Lを想定して図示しているが、前記収容部4の容量は限定するものではなく、用途に応じて適宜設定することができる。さらに、前記内側部11の側壁には、前記注ぎ口5が形成されている。前記注ぎ口5は、前記内側部11の側壁の一部を上端から略逆三角形に切欠いた部分の2辺から外側に突出するように形成された2つの傾斜壁17が先端で接続されて形成されており、前記内側部11の側壁と一体形成されている。前記2つの傾斜壁17は、図4,5に示すように、平面視が略V字状となるように配置されており、前記本体2内に収容されたビール等の発泡性飲料をジョッキ、グラス等に注ぐためのものである。
前記カバー3は、前記収容部4の上方に位置し、その少なくとも一部を覆い閉じるための第1の部分7、および、前記注ぎ口5内でその一部分を閉じる第2の部分8を有し、さらに、前記本体2の外周面と着脱可能に係合される外周部9を有する。前記第1の部分7、前記第2の部分8、および、前記外周部9は、合成樹脂材料で一体成形されている。
前記第1の部分7は、図4に示すように、円形の一部を直線で切断した平面形状を有しており、前記第2の部分8は、前記第1の部分7の直線部分から水平方向に対して下方に傾斜して延伸するように一体形成されており、先端側の幅が狭い略台形に形成されている。前記外周部9は、前記第1の部分7の曲線部分の周縁から下方へと延伸し、前記本体2の外周面の一部を覆うように形成されている。
前記第1の部分7は、平面形状が略半円形で上方に突出した凸部20と、平面形状が略半円形で、下方に突出した湾曲面からなる凹部21が設けられ、前記凸部20と前記凹部21との間には開口22が形成されている。前記開口22は、指を入れて前記カバー3を前記本体2から取り外す際に使用される。前記第1の部分7は、このような構造に限定するものではなく、前記凸部20等を設けないで平坦な構造としてもよい。
前記第2の部分8は、前記第1の部分7から水平方向に対して下方に傾斜するように一体形成されていることから、従来のように、前記注ぎ口5をその上端部分で一部を塞ぐのではなく、前記注ぎ口5内へと延伸し、前記注ぎ口5内でその一部を塞ぐ状態となる。前記第2の部分8の平面視は略等脚台形であり、前記第2の部分8を、前記第1の部分7との接続部分を下底とした略等脚台形とした場合、図4,5に示すように、2つの脚の部分に相当する2つの辺は、前記注ぎ口5を形成する2つの傾斜壁17の内面と当接し、上底となる先端側の直線部分と2つの前記傾斜壁17の内面とで形成される略三角形の部分が開口19となり、発泡性飲料を注ぐ際の主流を形成する。前記第2の部分8の2つの脚の部分に相当する2つの辺は、前記注ぎ口5の2つの傾斜壁17の内面と当接するように曲線で構成されている。
前記第2の部分8には、図2,3に示すように、2つの貫通孔10が設けられている。前記貫通孔10は、発泡性飲料を注ぐ際の副流を形成するものであり、前記第2の部分8が下方に傾斜していることにより、前記貫通孔10からの副流は、前記主流とは異なる角度で形成されることになり、前記注ぎ口5付近で前記副流は前記開口19からの主流に適度な刺激を与えながら合流することができる。
図3に示す前記第2の部分8の傾斜角度αは、前記貫通孔10からの副流が、前記注ぎ口5付近で前記開口19からの主流に適度な刺激を与えながら合流できるようにするために、水平方向に対して下方に30〜50°とする。傾斜角度αが小さくなる(水平に近づく)と、使用状態によっては、副流が主流に適切な刺激を与えることができなくてクリーミーできめ細かな泡の層を形成できないという問題点を解消することができなくなる可能性がある。また、傾斜角度が大きくなる(垂直に近づく)と、副流が主流に十分な刺激を与えることなく直ぐに合流するような状態となることから、泡の形成が不十分となる可能性が高い。これらを考慮して、前記第2の部分8の傾斜角度については、水平方向に対して下方に30〜50°としているが、好ましくは35〜45°、より好ましくは38〜42°とする。しかしながら、前記第2の部分8の最適な傾斜角度については、前記貫通孔10の位置、方向、大きさ、前記注ぎ口5との位置関係などを考慮することで、適宜、変更することが可能である。
前記第2の部分8の貫通孔10の角度は、図3に示すように、前記第2の部分8の平坦な面に対して垂直に形成することが好ましい。このような角度に形成することで、前記貫通孔10からの副流は前記注ぎ口5付近で前記開口19からの主流に適度の刺激を与えやすくなり、また、スムーズに副流を形成することができる。しかしながら、前記貫通孔10からの副流により主流に適度な刺激を与えるためには、前記第2の部分8の傾斜角度αに応じて、前記第2の部分8に対する前記貫通孔10の角度も変化させることも考えられることから、垂直に限定するのではなく、適宜角度を変更し斜めとすることも可能である。
そして、前記貫通孔10の配置については、副流が確実に主流に適度な刺激を与えながら合流するようにするために、2つの前記貫通孔10を、主流の幅Wの範囲内に、副流が形成されるように決定することが好ましい。つまり、図5において、前記開口19の最も広い部分の幅W(前記第2の部分8の上底の長さに相当する)の範囲内に、2つの前記貫通孔10を形成する必要がある。そして、図5に示すように、2つの前記貫通孔10が前記第2の部分8の幅方向の中心軸Sに対して対称となるように配置する。このように、前記貫通孔10を配置することで、2つの前記貫通孔10からの副流は確実に、そして、均等に、前記開口19からの主流に適度な刺激を与えることになる。
前記幅Wと直交する方向、つまり、前記第2の部分8の下方に傾斜する長さ方向における前記貫通孔10の位置については、長さ方向の中央付近に配置しているが、図5に示すように、前記第2の部分8を長さ方向に均等に3分割した真ん中の領域Lに、前記貫通孔10の中心軸が位置するように配置することが好ましい。これにより、前記貫通孔10からの副流は、主流に対して適度な間隔を有して形成されることになり、前記開口19からの主流に適度な刺激を与えることになる。
前記貫通孔10は、主流の幅Wの範囲内に副流が形成されるように配置すればよいことから、図5の配置に限定するものではない。例えば、図8に示すように、2つの貫通孔10’を、前記開口19の最も広い部分の幅Wの範囲外に形成し、2つの前記貫通孔10’からの2つの副流が互いに近づく方向に生じるように、2つの前記貫通孔10’の中心軸(図8の一点鎖線)が互いに近づく方向に傾けて形成することも可能である。このように前記貫通孔10’の中心軸を傾けることで、2つの前記貫通孔10’が前記開口19の最も広い部分の幅Wの範囲外に位置していても、2つの前記貫通孔10’からの副流は、前記開口19の最も広い部分の幅Wの範囲内に収まり、主流に適度な刺激を与えながら合流することができる。
前記貫通孔10の個数については2つに限定するのではなく、3つ以上とすることも可能であるが、個数を増やす場合にも、全ての貫通孔10は、全ての副流が主流の幅Wの範囲内に収まるように配置し、さらに、前記第2の部分8の幅方向の中心軸Sに対して対称となるように配置することが好ましい。この場合、全ての貫通孔10を主流の幅Wの範囲内に収まるように配置する実施形態に限定するものではなく、例えば、図8に示すような主流の幅Wの範囲外に配置した貫通孔10’と、図5に示すような主流の幅Wの範囲内に配置した貫通孔10とを組み合わせることも可能であり、全ての副流が主流の幅Wの範囲内に収まれば、前記貫通孔10,10’の個数および配置は様々な組合せが可能である。
前記外周部9は、前記カバー3を前記本体2に取り付けた時に、前記カバー3の外周面の一部を覆うように形成されており、前記カバー3を前記本体2に固定するための係合部が、前記外周部9の内周面の下端において内側に突出する凸部23として形成されている。前記凸部23は、前記外周部9の下端に沿って円弧状に形成されており、前記本体2における前記内側部11と前記外側部12とが固定されている箇所に生じている段差と係合することで、前記カバー3は前記本体2に着脱可能に固定される。前記カバー3と前記本体2との固定については、特に限定するものではなく、前記カバー3を前記本体2に着脱可能であれば他の固定方法を用いてもよい。
次に、本発明のピッチャー1の収容部4内に収容された発泡性飲料を、ジョッキ、グラス等に注ぐ方法について説明する。本発明のピッチャー1は、ジョッキだけではなく、容量の少ないグラス等に発泡性飲料を注ぐ際にも、クリーミーできめ細かな泡の層を形成できることから、図6,7に示すような一般的な大きさのグラス30に発泡性飲料を注ぐ場合を用いて説明する。
ピッチャー1内の発泡性飲料の量が多い場合、前記グラス30に発泡性飲料を注ごうとしてピッチャー1を傾けすぎると、前記グラス30から零れることから、前記ピッチャー1を僅かに傾けた状態で発泡性飲料を注ぐ必要がある。この時、図7に示すように、ピッチャー1の前記開口19から主流として、そして前記貫通孔10から副流として発泡性飲料が流れてくるが、前記注ぎ口5付近で前記主流に前記副流が適度な刺激を与えながら合流し、その後、前記発泡性飲料が前記グラス30に注がれることで、前記グラス30内にはクリーミーできめ細かな泡の層が形成されることになる。同様に、ピッチャー内の発泡性飲料が残り少なくなった場合にも、前記注ぎ口5付近で前記主流に前記副流が適度な刺激を与えながら合流した状態で、発泡性飲料は前記グラス30に注がれることになり、前記グラス30内の発泡性飲料の液面にクリーミーできめ細かな泡の層を形成することができる。
主流と副流を形成する従来のピッチャーでは、小さなグラスに発泡性飲料を注ぐ場合、ピッチャーを傾ける角度が小さいために、主流と副流の勢いが弱く主流に対して副流が十分な刺激を与えることができなくなり、十分な泡を形成することができなかった。これに対し、本発明のピッチャー1は、上述のように、ピッチャーを傾ける角度が小さくても注ぎ口5付近で副流が主流に適度な刺激を与えながら合流することで、前記グラス30内の発泡性飲料の液面にクリーミーできめ細かな泡の層を形成することが可能となる。
また、従来のピッチャーでは、勢いよく発泡性飲料を注いだ場合に、主流と副流とが平行に流れ出ることになり、副流が主流に対して適切な刺激を与えることなくジョッキ、グラス等内に注がれて泡が多くなるという問題があったが、本発明のピッチャー1は、勢いよく発泡性飲料を注いだ場合でも、主流および副流が形成される角度が異なることから、前記注ぎ口5付近で前記主流に前記副流が適度な刺激を与えながら合流し、その後、前記発泡性飲料は前記グラス30に注がれることになり、前記グラス30内の発泡性飲料の液面にクリーミーできめ細かな泡の層を形成することができる。
このように、本発明のピッチャー1は、どのような場合でも、ジョッキ、グラス等内の発泡性飲料の液面にクリーミーできめ細かな泡の層を形成することを実現する。
1 ピッチャー
2 本体
3 カバー
4 収容部
5 注ぎ口
6 持ち手
7 第1の部分
8 第2の部分
9 外周部
10,10' 貫通孔
11 内側部
12 外側部
13 空間
17 傾斜壁
19 開口
20 凸部
21 凹部
22 開口
23 凸部
24 凹部
25 凸部
30 グラス

Claims (3)

  1. 本体、および、本体の開口を閉じるカバーを備えるピッチャーであって、
    前記本体は、液体が収容される収容部、注ぎ口、および、持ち手を有し、
    前記カバーは、前記収容部の少なくとも一部を覆う第1の部分、および、前記注ぎ口内に配置される第2の部分を有し、
    前記第2の部分は、前記第1の部分から水平方向に対して下方に傾斜し、前記注ぎ口内へと延伸され、前記注ぎ口内において前記第2の部分の先端と前記注ぎ口の内面との間が開口となり、前記開口から前記収容部内の液体を注ぐ主流を生じ、
    前記第2の部分に設けられた貫通孔から前記収容部内の液体を注ぐ副流を生じ、
    前記第2の部分の傾斜角度が、水平方向に対して下方に30〜50°であり、
    前記注ぎ口の上端は略水平であり、
    前記収容部内の液体を注ぐと、前記注ぎ口の先端付近で前記主流に前記副流が刺激を与えながら合流することを特徴とするピッチャー。
  2. 前記貫通孔は、前記第2の部分に対して垂直に貫通している、請求項1に記載のピッチャー。
  3. 前記副流が、前記主流の幅の範囲内に収まるように、前記貫通孔が前記第2の部分に位置する、請求項1または2に記載のピッチャー。
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