JP6958489B2 - 廃棄物焼却によるエネルギーの貯蔵供給装置 - Google Patents
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Description
廃棄物を焼却する焼却炉と、該焼却炉からの排ガスの熱により蒸気を生成するボイラと、上記蒸気により駆動する蒸気タービンと、該蒸気タービンに連結され発電する発電機とを有する、廃棄物焼却により発生するエネルギーを貯蔵又は供給するエネルギーの貯蔵供給装置において、
発電機からの電力により水を電気分解して水素を生成する水電解装置と、該水電解装置からの水素と窒素とでアンモニアを製造するアンモニア製造装置とを有し、アンモニア製造装置が、アンモニア需要先とアンモニア貯蔵装置の少なくとも一つにアンモニアを供給するように接続されていることを特徴とする廃棄物焼却によるエネルギーの貯蔵供給装置。
廃棄物を焼却する焼却炉と、該焼却炉からの排ガスの熱により蒸気を生成するボイラと、上記蒸気により駆動する蒸気タービンと、該蒸気タービンに連結され発電する発電機とを有する、廃棄物焼却により発生するエネルギーを貯蔵又は供給するエネルギーの貯蔵供給装置において、
発電機からの電力により水を電気分解して水素を生成する水電解装置と、該水電解装置からの水素と窒素とでアンモニアを製造するアンモニア製造装置とを有し、アンモニア製造装置が、アンモニア需要先とアンモニア貯蔵装置の少なくとも一つにアンモニアを供給するように接続され、水電解装置が、水素の一部をアンモニア製造装置へ供給するとともに、水素の残部を水素需要先と水素貯蔵装置の少なくとも一つに水素を供給するように接続されていることを特徴とする廃棄物焼却によるエネルギーの貯蔵供給装置。
廃棄物を焼却する焼却炉と、該焼却炉からの排ガスの熱により蒸気を生成するボイラと、上記蒸気により駆動する蒸気タービンと、該蒸気タービンに連結され発電する発電機とを有する、廃棄物焼却により発生するエネルギーを貯蔵又は供給するエネルギーの貯蔵供給装置において、
発電機からの電力により水を電気分解して水素を生成する水電解装置と、該水電解装置からの水素と窒素とでアンモニアを製造するアンモニア製造装置とを有し、アンモニア製造装置が、アンモニア需要先とアンモニア貯蔵装置の少なくとも一つにアンモニアを供給するように接続され、発電機が、電力の一部を水電解装置へ供給するとともに、電力の残部を電力需要先と電力貯蔵装置の少なくとも一つに電力を供給するように接続されていることを特徴とする廃棄物焼却によるエネルギーの貯蔵供給装置。
廃棄物を焼却する焼却炉と、該焼却炉からの排ガスの熱により蒸気を生成するボイラと、上記蒸気により駆動する蒸気タービンと、該蒸気タービンに連結され発電する発電機とを有する廃棄物焼却により発生するエネルギーを貯蔵又は供給するエネルギーの貯蔵供給装置において、
発電機からの電力により水を電気分解して水素を生成する水電解装置と、該水電解装置からの水素と窒素とでアンモニアを製造するアンモニア製造装置とを有し、アンモニア製造装置が、アンモニア需要先とアンモニア貯蔵装置の少なくとも一つにアンモニアを供給するように接続され、水電解装置が、水素の一部をアンモニア製造装置へ供給するとともに、水素の残部を水素需要先と水素貯蔵装置の少なくとも一つに水素を供給するように接続され、発電機が、電力の一部を水電解装置へ供給するとともに、電力の残部を電力需要先と電力貯蔵装置の少なくとも一つに電力を供給するように接続されていることを特徴とする廃棄物焼却によるエネルギーの貯蔵供給装置。
廃棄物を焼却する焼却炉と、該焼却炉からの排ガスの熱により蒸気を生成するボイラと、上記蒸気により駆動する蒸気タービンと、該蒸気タービンに連結され発電する発電機とを有する、廃棄物焼却により発生するエネルギーを貯蔵又は供給するエネルギーの貯蔵供給装置において、
発電機からの電力により水を電気分解して水素を生成する水電解装置と、該水電解装置からの水素と窒素とでアンモニアを製造するアンモニア製造装置と、ボイラからの排ガスから熱回収して温熱を得る熱交換器とを有し、アンモニア製造装置が、アンモニア需要先とアンモニア貯蔵装置の少なくとも一つにアンモニアを供給するように接続され、上記熱交換器が温熱を上記水電解装置とアンモニア製造装置の少なくとも一つへ供給するように接続されていることを特徴とする廃棄物焼却によるエネルギーの貯蔵供給装置。
廃棄物を焼却する焼却炉と、該焼却炉からの排ガスの熱により蒸気を生成するボイラと、上記蒸気により駆動する蒸気タービンと、該蒸気タービンに連結され発電する発電機とを有する、廃棄物焼却により発生するエネルギーを貯蔵又は供給するエネルギーの貯蔵供給装置において、
発電機からの電力により水を電気分解して水素を生成する水電解装置と、該水電解装置からの水素と窒素とでアンモニアを製造するアンモニア製造装置と、ボイラからの排ガスを水により冷却し冷却排水を排出する減温塔とを有し、アンモニア製造装置が、アンモニア需要先とアンモニア貯蔵装置の少なくとも一つにアンモニアを供給するように接続され、上記減温塔が冷却排水を上記水電解装置へ供給するように接続されていることを特徴とする廃棄物焼却によるエネルギーの貯蔵供給装置。
廃棄物を焼却する焼却炉と、該焼却炉からの排ガスの熱により蒸気を生成するボイラと、上記蒸気により駆動する蒸気タービンと、該蒸気タービンに連結され発電する発電機とを有する、廃棄物焼却により発生するエネルギーを貯蔵又は供給するエネルギーの貯蔵供給装置において、
発電機からの電力により水を電気分解して水素と酸素を生成する水電解装置と、該水電解装置からの水素と窒素とでアンモニアを製造するアンモニア製造装置とを有し、アンモニア製造装置が、アンモニア需要先とアンモニア貯蔵装置の少なくとも一つにアンモニアを供給するように接続され、上記水電解装置が酸素を焼却炉に供給するように該焼却炉に接続されていることを特徴とする廃棄物焼却によるエネルギーの貯蔵供給装置。
廃棄物を焼却する焼却炉と、該焼却炉からの排ガスの熱により蒸気を生成するボイラと、上記蒸気により駆動する蒸気タービンと、該蒸気タービンに連結され発電する発電機とを有する、廃棄物焼却により発生するエネルギーを貯蔵又は供給するエネルギーの貯蔵供給装置において、
発電機からの電力により水を電気分解して水素を生成する水電解装置と、該水電解装置からの水素と窒素とでアンモニアを製造するアンモニア製造装置と、ボイラからの蒸気を蒸気タービンへ供給する蒸気供給路に設けられた熱交換器と、アンモニア製造装置で製造したアンモニアの一部を燃焼するアンモニア燃焼装置とを有し、上記熱交換器がアンモニア燃焼装置からのアンモニア燃焼排ガスによりボイラからの蒸気を過熱し、アンモニア製造装置が、アンモニア燃焼装置にアンモニアを供給するとともに、アンモニア需要先とアンモニア貯蔵装置の少なくとも一つにアンモニアを供給するように接続されていることを特徴とする廃棄物焼却によるエネルギーの貯蔵供給装置。
廃棄物を焼却する焼却炉と、該焼却炉からの排ガスの熱により蒸気を生成するボイラと、上記蒸気により駆動する蒸気タービンと、該蒸気タービンに連結され発電する発電機とを有する、廃棄物焼却により発生するエネルギーを貯蔵又は供給するエネルギーの貯蔵供給装置において、
発電機からの電力により水を電気分解して水素と酸素を生成する水電解装置と、該水電解装置からの水素と窒素とでアンモニアを製造するアンモニア製造装置と、ボイラからの蒸気を蒸気タービンへ供給する蒸気供給路に設けられた熱交換器と、アンモニア製造装置で製造したアンモニアの一部を燃焼するアンモニア燃焼装置とを有し、上記水電解装置が酸素をアンモニア燃焼装置に供給するように接続され、上記熱交換器がアンモニア燃焼装置からのアンモニア燃焼排ガスによりボイラからの蒸気を過熱し、アンモニア製造装置が、アンモニア燃焼装置にアンモニアを供給するとともに、アンモニア需要先とアンモニア貯蔵装置の少なくとも一つにアンモニアを供給するように接続されていることを特徴とする廃棄物焼却によるエネルギーの貯蔵供給装置。
廃棄物を焼却する焼却炉と、該焼却炉からの排ガスの熱により蒸気を生成するボイラと、上記蒸気により駆動する蒸気タービンと、該蒸気タービンに連結され発電する発電機とを有する、廃棄物焼却により発生するエネルギーを貯蔵又は供給するエネルギーの貯蔵供給装置において、
発電機からの電力により水を電気分解して水素を生成する水電解装置と、該水電解装置からの水素と窒素とでアンモニアを製造するアンモニア製造装置とを有し、アンモニア製造装置が、アンモニア需要先とアンモニア貯蔵装置の少なくとも一つにアンモニアを供給するように接続されているとともに、アンモニアを焼却炉に供給することを特徴とする廃棄物焼却によるエネルギーの貯蔵供給装置。
廃棄物を焼却する焼却炉と、該焼却炉からの排ガスの熱により蒸気を生成するボイラと、上記蒸気により駆動する蒸気タービンと、該蒸気タービンに連結され発電する発電機とを有する、廃棄物焼却により発生するエネルギーを貯蔵又は供給するエネルギーの貯蔵供給装置において、
発電機からの電力により水を電気分解して水素を生成する水電解装置と、該水電解装置からの水素と窒素とでアンモニアを製造するアンモニア製造装置と、ボイラからの蒸気を蒸気タービンへ供給する蒸気供給路に設けられた熱交換器と、アンモニア製造装置で製造したアンモニアの一部を燃焼するアンモニア燃焼装置と、ボイラからの排ガスを煙突へ流送するための煙道に設けられた脱硝装置とを有し、上記熱交換器がアンモニア燃焼装置からのアンモニア燃焼排ガスによりボイラからの蒸気を過熱し、熱交換器から排出されるアンモニア燃焼排ガスを焼却炉、ボイラ内に設けられる過熱器の上流側、ボイラに接続されるエコノマイザの上流側、上記脱硝装置の入口又は脱硝装置の上流側煙道の少なくとも一つに供給するように接続され、アンモニア製造装置が、アンモニア燃焼装置にアンモニアを供給するとともに、アンモニア需要先とアンモニア貯蔵装置の少なくとも一つにアンモニアを供給するように接続されていることを特徴とする廃棄物焼却によるエネルギーの貯蔵供給装置。
廃棄物を焼却する焼却炉と、該焼却炉からの排ガスの熱により蒸気を生成するボイラと、上記蒸気により駆動する蒸気タービンと、該蒸気タービンに連結され発電する発電機とを有する、廃棄物焼却により発生するエネルギーを貯蔵又は供給するエネルギーの貯蔵供給装置において、
発電機からの電力により水を電気分解して水素を生成する水電解装置と、該水電解装置からの水素と窒素とでアンモニアを製造するアンモニア製造装置と、ボイラからの排ガスを煙突へ流送するための煙道に設けられた脱硝装置とを有し、アンモニア製造装置がアンモニアを焼却炉、上記脱硝装置の入口又は脱硝装置の上流側煙道の少なくとも一つに供給するように接続されるとともに、アンモニア需要先とアンモニア貯蔵装置の少なくとも一つにアンモニアを供給するように接続されていることを特徴とする廃棄物焼却によるエネルギーの貯蔵供給装置。
図1においては、廃棄物を焼却処理する焼却炉1から排ガスを排出する煙突8までの煙道9に配された諸排ガス処理装置と、これら諸排ガス処理装置のいずれかあるいは煙道9に接続された、諸エネルギー製造・利用装置とを有している。
図13は、可燃物を含有する廃棄物を燃焼する焼却炉1の一例を示す概略縦断面図である。該焼却炉1の燃焼室21の一端(図にて左端)上部には、廃棄物投入口22が設けられ、該燃焼室21の他端(図にて右端)上部には、蒸発器2Aと過熱器2Bとしてのボイラ2に接続するガス混合部23が設けられ、燃焼室21の他端下部には、焼却灰排出口24が設けられている。そして、燃焼室21内には、耐火材またはボイラ型水冷壁の構造からなる中間天井25が、廃棄物投入口22側から焼却灰排出口24側に向けて下り勾配となるように設けられている。また、燃焼室21の底部には、廃棄物投入口22側から焼却灰排出口24側に向けて、乾燥火格子26a、燃焼火格子26b及び後燃焼火格子26cが設けられている。そして、各火格子26a,26b,26cの下部からは、一次燃焼用空気が供給される。
上述の焼却炉1及び排ガス処理装置には、熱交換器11、蒸気タービン12、発電機13、水電解装置14、アンモニア製造装置15そしてアンモニア燃焼装置16を有して構成された、排ガスのエネルギーを利用するエネルギー製造・利用装置が接続されている。
本実施形態では、図2に見られるように、焼却炉1に接続されたボイラ2に対し、エネルギー製造・利用装置としての発電機13を連結した蒸気タービン12が接続されており、該発電機13に対し水電解装置14が、そして、該水電解装置14に対しアンモニア製造装置15が接続されている。かかる本実施形態では、蒸気タービン12がボイラ2からの蒸気を受けて回転駆動され、該蒸気タービン12に連結されている発電機13で発電し、水電解装置14で外部から受ける水を発電機13からの電力を用いて電気分解して水素そして酸素を発生させ、外部から受ける空気中の窒素とこの水電解装置13からの水素とを用いてアンモニア製造装置15でアンモニアを製造する。製造されたアンモニアは、アンモニア需要先へ供給されて利用される形態そしてアンモニア貯蔵装置でエネルギー源として貯蔵される形態の少なくとも一方の形態で利用される。このようにして、焼却炉を備えた廃棄物焼却施設において、アンモニアの形態でエネルギー貯蔵あるいは需要先へ供給が可能となる。
図3に示される第二実施形態は、図2で説明された第一実施形態と概ね同じであるが、水電解装置14で発生した水素が、アンモニア製造装置15のみならず、水素需要先と水素貯蔵装置の少なくとも一方に送られて、水素需要先で利用される形態そして水素貯蔵装置でエネルギー源として貯蔵される形態の少なくとも一方の形態で利用される。このようにして、焼却炉を備えた廃棄物焼却施設において、アンモニアの形態でエネルギー貯蔵あるいは需要先へ供給が可能となるとともに、水素の形態でエネルギー貯蔵あるいは需要先へ供給が可能となる。
図4に示される第三実施形態は、図2で説明された第一実施形態と概ね同じであるが、発電機13で発電した電力が、水電解装置14のみならず、電力需要先と電力貯蔵装置の少なくとも一方に送られて、電力需要先で利用される形態そして電力貯蔵装置でエネルギー源として貯蔵される形態の少なくとも一方の形態で利用される。このようにして、焼却炉を備えた廃棄物焼却施設において、アンモニアの形態でエネルギー貯蔵あるいは需要先へ供給が可能となるとともに、電力の形態でエネルギー貯蔵あるいは需要先へ供給が可能となる。
次に、図5に示される第四実施形態は、図3の第二実施形態と同様に、発電機13からの電力を用いて電気分解して水素そして酸素を発生させ、この水電解装置13からの水素と窒素を用いてアンモニア製造装置15でアンモニアを製造し、製造したアンモニアを、アンモニア需要先とアンモニア貯蔵装置の少なくとも一方に供給するとともに、水電解装置14で発生した水素を水素需要先と水素貯蔵装置の少なくとも一方に供給し、さらに、図4の第三実施形態と同様に発電機13で発電した電力を電力需要先と電力貯蔵装置の少なくとも一方に供給するようになっている。また、これに加え、発電機13で発電する電力量、水電解装置14で発生させる水素量、アンモニア製造装置15で製造するアンモニア量を制御するとともに、電力、水素及びアンモニアをそれぞれの需要先と貯蔵装置に供給する供給量を制御するためのエネルギー製造供給制御装置17が設けられている。該エネルギー製造供給制御装置17は、電力、水素及びアンモニアの各需要先での需要及び各貯蔵装置での貯蔵の現状と将来予想や、電力、水素及びアンモニアの販売価格等に基づき、それぞれの需要及び貯蔵の状況を適切な状況とするように、上記発電機13、水電解装置14そしてアンモニア製造装置15へ指令信号を送り、これらを制御する。このように、電力、水素及びアンモニアの個々の製造比率や需要先、貯蔵装置への供給比率を調整して総合的なエネルギー変換効率を高くすることができ、又経済的に優れたエネルギー製造供給を実現できる。
図6に示される第五実施形態は、図2の第一実施形態に対し、集塵機4の下流側に配設された熱交換器5にて集塵機からの排ガスから熱回収した温熱を水電解装置14とアンモニア製造装置15へ供給するようになっている点が追加されている。集塵機4での除塵後の排ガスは保有熱を有しているので、熱交換器5で例えば温熱媒体としての水と熱交換して排ガスの保有熱を温熱として上記水電解装置14とアンモニア製造装置15の少なくとも一方へもたらして各装置の運転熱源として利用することとなる。このようにして排ガスの保有熱を有効に利用することができ、各装置の運転熱源としての蒸気や電気による熱源を不要又は低減することができる。
図7に示される第六実施形態は、図2の第一実施形態に対し、煙道9における減温塔3からの排水(冷却排水)を、水電解装置14に供給するようになっている点が追加されている。したがって、水電解装置14は、電気分解するための水が外部から供給される必要はない。減温塔3では、ボイラ2からの排ガスを集塵機4で除塵処理するのに適した温度まで冷却水により減温させるが、その減温に供した冷却排水を上記水電解装置14における水の電気分解用に用いることができる。冷却排水を水電解装置へ電解の原料水として供給するので、外部から原料水を供給する必要がなく、また、冷却排水の処理を簡便にすることができる。
図8に示される第七実施形態は、図2の第一実施形態に対し、水電解装置14で水素とともに発生する酸素が焼却炉1に供給されて廃棄物焼却に際しての酸化剤ガスとして用いられ、発生ガス(酸素)が有効利用されるとともに、焼却炉1における焼却効率が向上するとともに、焼却炉内の燃焼が安定し、CO、NOx等有害物の発生を抑制できる。
図9に示される第八実施形態は、図2の第一実施形態に対し、ボイラ2と蒸気タービン12との間に熱交換器11を配するとともに、アンモニア製造装置15で製造されたアンモニアの一部を受けてこれを燃焼するアンモニア燃焼装置16を設けた点が追加されている。この本実施形態によると、アンモニア燃焼装置16でアンモニアを燃焼して発生する高温のアンモニア燃焼排ガスを上記熱交換器11に導入して、ボイラ2からの過熱蒸気との熱交換により、該過熱蒸気を昇温しさらに高温高圧の過熱蒸気として蒸気タービン12に供給して発電能力を向上させ、発電効率を高くする。
図10に示される第九実施形態は、図2で説明された第一実施形態に対し、アンモニア製造装置15で製造されたアンモニアの一部を焼却炉1へ供給するようになっている点が追加されている。上記アンモニアは焼却炉1では、補助燃料として用いられ、焼却炉1の運転開始時や運転再開時に焼却炉内温度を所定温度まで高めるため補助燃焼バーナから炉内に供給され燃焼される。アンモニア製造装置15で製造されたアンモニアの一部を補助燃料として用いることにより、灯油や都市ガス等を補助燃料として外部から調達する必要がなく運転費用を低減できる。
図11に示される第十実施形態は、図9の第八実施形態に対して、アンモニア燃焼装置16からのアンモニア燃焼排ガスが熱交換器11でのボイラ2からの過熱蒸気をさらに過熱するように用いられた後に熱交換器11から排出されて、該アンモニア燃焼排ガスが焼却炉1、ボイラ2、脱硝装置6の入口又は脱硝装置6の上流側煙道へ供給されるようになっている点が追加されている。
図12に示される第十一実施形態は、図2の第一実施形態に対し、アンモニア製造装置2で製造されたアンモニアの一部を焼却炉1、脱硝装置6の入口又は脱硝装置6の上流側煙道へ供給されるようになっている点が追加されている。
2 ボイラ
2B 過熱器
2C エコノマイザ
3 減温塔
5 熱交換器
6 脱硝装置
8 煙突
9 煙道
11 熱交換器
12 蒸気タービン
13 発電機
14 水電解装置
15 アンモニア製造装置
16 アンモニア燃焼装置
Claims (5)
- 廃棄物を焼却する焼却炉と、該焼却炉からの排ガスの熱により蒸気を生成するボイラと、上記蒸気により駆動する蒸気タービンと、該蒸気タービンに連結され発電する発電機とを有する、廃棄物焼却により発生するエネルギーを貯蔵又は供給するエネルギーの貯蔵供給装置において、
発電機からの電力により水を電気分解して水素を生成する水電解装置と、該水電解装置からの水素と窒素とでアンモニアを製造するアンモニア製造装置と、ボイラからの排ガスから熱回収して温熱を得る熱交換器とを有し、アンモニア製造装置が、アンモニア需要先とアンモニア貯蔵装置の少なくとも一つにアンモニアを供給するように接続され、上記熱交換器が温熱を上記水電解装置とアンモニア製造装置の少なくとも一つへ供給するように接続されていることを特徴とする廃棄物焼却によるエネルギーの貯蔵供給装置。 - 廃棄物を焼却する焼却炉と、該焼却炉からの排ガスの熱により蒸気を生成するボイラと、上記蒸気により駆動する蒸気タービンと、該蒸気タービンに連結され発電する発電機とを有する、廃棄物焼却により発生するエネルギーを貯蔵又は供給するエネルギーの貯蔵供給装置において、
発電機からの電力により水を電気分解して水素を生成する水電解装置と、該水電解装置からの水素と窒素とでアンモニアを製造するアンモニア製造装置と、ボイラからの排ガスを水により冷却し冷却排水を排出する減温塔とを有し、アンモニア製造装置が、アンモニア需要先とアンモニア貯蔵装置の少なくとも一つにアンモニアを供給するように接続され、上記減温塔が冷却排水を上記水電解装置へ供給するように接続されていることを特徴とする廃棄物焼却によるエネルギーの貯蔵供給装置。 - 廃棄物を焼却する焼却炉と、該焼却炉からの排ガスの熱により蒸気を生成するボイラと、上記蒸気により駆動する蒸気タービンと、該蒸気タービンに連結され発電する発電機とを有する、廃棄物焼却により発生するエネルギーを貯蔵又は供給するエネルギーの貯蔵供給装置において、
発電機からの電力により水を電気分解して水素を生成する水電解装置と、該水電解装置からの水素と窒素とでアンモニアを製造するアンモニア製造装置とを有し、アンモニア製造装置が、アンモニア需要先とアンモニア貯蔵装置の少なくとも一つにアンモニアを供給するように接続されているとともに、アンモニアを焼却炉に供給することを特徴とする廃棄物焼却によるエネルギーの貯蔵供給装置。 - 廃棄物を焼却する焼却炉と、該焼却炉からの排ガスの熱により蒸気を生成するボイラと、上記蒸気により駆動する蒸気タービンと、該蒸気タービンに連結され発電する発電機とを有する、廃棄物焼却により発生するエネルギーを貯蔵又は供給するエネルギーの貯蔵供給装置において、
発電機からの電力により水を電気分解して水素を生成する水電解装置と、該水電解装置からの水素と窒素とでアンモニアを製造するアンモニア製造装置と、ボイラからの蒸気を蒸気タービンへ供給する蒸気供給路に設けられた熱交換器と、アンモニア製造装置で製造したアンモニアの一部を燃焼するアンモニア燃焼装置と、ボイラからの排ガスを煙突へ流送するための煙道に設けられた脱硝装置とを有し、上記熱交換器がアンモニア燃焼装置からのアンモニア燃焼排ガスによりボイラからの蒸気を過熱し、熱交換器から排出されるアンモニア燃焼排ガスを焼却炉、ボイラ内に設けられる過熱器の上流側、ボイラに接続されるエコノマイザの上流側、上記脱硝装置の入口又は脱硝装置の上流側煙道の少なくとも一つに供給するように接続され、アンモニア製造装置が、アンモニア燃焼装置にアンモニアを供給するとともに、アンモニア需要先とアンモニア貯蔵装置の少なくとも一つにアンモニアを供給するように接続されていることを特徴とする廃棄物焼却によるエネルギーの貯蔵供給装置。 - 廃棄物を焼却する焼却炉と、該焼却炉からの排ガスの熱により蒸気を生成するボイラと、上記蒸気により駆動する蒸気タービンと、該蒸気タービンに連結され発電する発電機とを有する、廃棄物焼却により発生するエネルギーを貯蔵又は供給するエネルギーの貯蔵供給装置において、
発電機からの電力により水を電気分解して水素を生成する水電解装置と、該水電解装置からの水素と窒素とでアンモニアを製造するアンモニア製造装置と、ボイラからの排ガスを煙突へ流送するための煙道に設けられた脱硝装置とを有し、アンモニア製造装置がアンモニアを焼却炉、上記脱硝装置の入口又は脱硝装置の上流側煙道の少なくとも一つに供給するように接続されるとともに、アンモニア需要先とアンモニア貯蔵装置の少なくとも一つにアンモニアを供給するように接続されていることを特徴とする廃棄物焼却によるエネルギーの貯蔵供給装置。
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