JP6956979B2 - 綿の無水繊維染色方法 - Google Patents

綿の無水繊維染色方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6956979B2
JP6956979B2 JP2019526581A JP2019526581A JP6956979B2 JP 6956979 B2 JP6956979 B2 JP 6956979B2 JP 2019526581 A JP2019526581 A JP 2019526581A JP 2019526581 A JP2019526581 A JP 2019526581A JP 6956979 B2 JP6956979 B2 JP 6956979B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
dyeing
cotton
anhydrous
fibers
fiber
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019526581A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2021503561A (ja
Inventor
家杰 龍
冲 蔡
潮 高
威 高
Original Assignee
蘇州大学
山東高棉智能繊染科技有限公司
山東出彩无水繊染高科有限公司
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 蘇州大学, 山東高棉智能繊染科技有限公司, 山東出彩无水繊染高科有限公司 filed Critical 蘇州大学
Publication of JP2021503561A publication Critical patent/JP2021503561A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6956979B2 publication Critical patent/JP6956979B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • DTEXTILES; PAPER
    • D06TREATMENT OF TEXTILES OR THE LIKE; LAUNDERING; FLEXIBLE MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • D06PDYEING OR PRINTING TEXTILES; DYEING LEATHER, FURS OR SOLID MACROMOLECULAR SUBSTANCES IN ANY FORM
    • D06P1/00General processes of dyeing or printing textiles, or general processes of dyeing leather, furs, or solid macromolecular substances in any form, classified according to the dyes, pigments, or auxiliary substances employed
    • D06P1/94General processes of dyeing or printing textiles, or general processes of dyeing leather, furs, or solid macromolecular substances in any form, classified according to the dyes, pigments, or auxiliary substances employed using dyes dissolved in solvents which are in the supercritical state
    • DTEXTILES; PAPER
    • D06TREATMENT OF TEXTILES OR THE LIKE; LAUNDERING; FLEXIBLE MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • D06BTREATING TEXTILE MATERIALS USING LIQUIDS, GASES OR VAPOURS
    • D06B5/00Forcing liquids, gases or vapours through textile materials to effect treatment, e.g. washing, dyeing, bleaching, sizing impregnating
    • D06B5/12Forcing liquids, gases or vapours through textile materials to effect treatment, e.g. washing, dyeing, bleaching, sizing impregnating through materials of definite length
    • D06B5/22Forcing liquids, gases or vapours through textile materials to effect treatment, e.g. washing, dyeing, bleaching, sizing impregnating through materials of definite length through fabrics
    • DTEXTILES; PAPER
    • D06TREATMENT OF TEXTILES OR THE LIKE; LAUNDERING; FLEXIBLE MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • D06PDYEING OR PRINTING TEXTILES; DYEING LEATHER, FURS OR SOLID MACROMOLECULAR SUBSTANCES IN ANY FORM
    • D06P1/00General processes of dyeing or printing textiles, or general processes of dyeing leather, furs, or solid macromolecular substances in any form, classified according to the dyes, pigments, or auxiliary substances employed
    • D06P1/16General processes of dyeing or printing textiles, or general processes of dyeing leather, furs, or solid macromolecular substances in any form, classified according to the dyes, pigments, or auxiliary substances employed using dispersed, e.g. acetate, dyestuffs
    • DTEXTILES; PAPER
    • D06TREATMENT OF TEXTILES OR THE LIKE; LAUNDERING; FLEXIBLE MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • D06PDYEING OR PRINTING TEXTILES; DYEING LEATHER, FURS OR SOLID MACROMOLECULAR SUBSTANCES IN ANY FORM
    • D06P3/00Special processes of dyeing or printing textiles, or dyeing leather, furs, or solid macromolecular substances in any form, classified according to the material treated
    • D06P3/58Material containing hydroxyl groups
    • D06P3/60Natural or regenerated cellulose
    • D06P3/6033Natural or regenerated cellulose using dispersed dyes

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Textile Engineering (AREA)
  • Dispersion Chemistry (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Coloring (AREA)
  • Treatment Of Fiber Materials (AREA)

Description

本発明は、綿の無水繊維染色方法に関し、紡織染色仕上げ加工技術の分野に関する。
超臨界CO(Supercritical Carbon Dioxide、SCD)流体は、染色媒体として水に取って代わり、プロセスが短く、操作性がよく、産業廃水汚染がないため、紡織品加工による環境汚染によって引き起こされる問題を完全に解決する。超臨界COは部分的に気体の性質を有し、低い粘度、高い拡散係数、小さな拡散境界を有し、染色時間を短縮する。また、染色処理後に、残留固形染料及び気体のリサイクルを実現することが容易になり、染色後の乾燥処理を行う必要がなく、染料助剤を少なく添加するか又は添加しないことができ、資源の最適利用が実現され、生態環境が保護される。
現在、テトロン、ナイロン、アセテート、アクリル繊維、ポリプロピレンなどの合成繊維に関して超臨界二酸化炭素無水染色が研究され議論されており、満足できる状況にある。しかしながら、比較的大きな部分を占める綿繊維のような親水性天然短繊維については、超臨界CO流体中での無水繊維染色技術に関する研究は比較的少ない。綿繊維は、良好な吸湿性、透気性、柔らかな風合い、良好な保温性などの利点を有するため、大多数の消費者に好まれている。そのため、綿繊維に適する超臨界CO流体中での無水繊維染色方法を開発することは非常に必要であり、非常に重要な意義を有する。
従来のウォーターバス染色プロセスにおいて、水は膨張剤として繊維を十分に膨張させる。膨張した後の綿繊維は、その内部に複数の相互連通する小孔を有し、染料分子はこれらの曲折のある、相互連通する孔を通して繊維の非晶質領域に進入して染色する。同時に、染料分子は染色チャネル内で連続的に吸着及び脱着し、繊維の内部に拡散することができるので、天然綿繊維の浸透染色を達成することが容易になり、それによって満足な染色効果が得られる。しかしながら、超臨界CO流体は、染色媒体として使用されるとき、疎水性のため、親水性繊維間の水素結合を切断することができないので、綿繊維はガラス化状態で超臨界CO流体中に存在する。同時に、超臨界CO流体は脱水効果を有し、それはさらに染料分子が孔拡散の方式で綿繊維の非晶質領域に進入することを不可能にする。これは、超臨界CO流体染色における綿繊維の低い色収率の主な原因である。従って、天然綿繊維高分子鎖間の水素結合を切断する方法、染料の染着に必要な条件を作り出す方法、及び染料反応性基と繊維上の官能基との反応又は固着能力を改善する方法は、超臨界二酸化炭素流体中で無水繊維染色を実現する鍵となる問題である。
上記課題を解決するために、本発明の目的は、従来技術における欠点を克服し、超臨界二酸化炭素流体を媒体として使用する綿の無水繊維染色方法を提供することである。
本発明の第1の目的は、綿の無水繊維染色方法を提供することである。その方法は、
蒸気を用いて乾燥状態の綿繊維層に対して前処理を行うステップと、超臨界二酸化炭素を媒体として、前処理後の乾燥状態の綿繊維層を染色するステップとを含む。
さらに、前記極性媒体蒸気は、飽和蒸気又は加熱蒸気のうちの1つ又は2つである。
さらに、前処理のプロセスにおいて、圧力は0〜1Mpaであり、時間は5〜180分である。
さらに、前記蒸気の含有量は、蒸気の質量含有量又は体積含有量であってもよい。
さらに、前記乾燥状態の綿繊維層は、機械力の作用で嵩高な乾燥状態の綿繊維を層毎にプレス加工して得られた50〜300kg/mの緊密度を有する綿繊維層である。
さらに、前記層毎のプレス加工は、具体的には以下のステップを含む。乾燥状態の綿を多孔ヤーンケージ内に入れ、1つの層として一定の厚さにプレスして充填し、その後、次の層のプレス及び充填を行うように、層毎に繰り返して、多孔ヤーンケージ内で予め設定された加工量のスタンピングを完了する。
さらに、前記多孔ヤーンケージの材料は非熱伝導性又は熱制限性表面材料であり、前記多孔ヤーンケージには周囲壁及び中央中空管が設けられ、前記周囲壁及び中央中空管には複数の透かし彫り小孔が設けられる。
さらに、前記多孔ヤーンケージの材料の外にテフロン(登録商標)が覆われている。
さらに、前記染色は、加圧、昇温、及び保温染色のステップを含む。保温染色の条件につては、温度は50〜160℃であり、圧力は7〜35Mpaであり、流体の動的静的循環時間比は1:5〜10:1であり、保温染色時間は10〜180分である。
さらに、染色のステップの後に、染色システムの温度を30〜100℃に降温させるステップが含まれる。
さらに、前記降温では、クリーンな二酸化炭素流体を用いて降温を行う。
さらに、降温のステップの後に、未着染料洗浄のステップがさらに含まれる。前記未着染料洗浄は、オンラインの未着染料洗浄である。その条件については、温度は30〜100℃であり、圧力は8〜35Mpaであり、流体の動的静的循環時間比は1:5〜10:1であり、処理時間は5〜120分である。前記未着染料洗浄により、繊維上の未着染料を除去することができるので、良質な無水繊維染色の乾燥状態の製品を得ることができる。
さらに、未着染料洗浄のステップの後に、二酸化炭素を回収するステップがさらに含まれる。このステップでは、前記二酸化炭素流体媒体を常圧になるように回収し、即ち、染色が完了した後、回収システムによって二酸化炭素を回収し、染色システムの内部圧力を大気圧まで低下させて、染色槽の直接開放を実現する。
さらに、本発明では、溶解状態の染料と超臨界二酸化炭素流体とを共に染色槽に導入して染色を行う。前記溶解状態の染料は、溶解状態の反応性分散染料である。前記反応性分散染料の活性基は、ビニルスルホン、ビニル基、s−トリアジン系、ニコチン酸系、又はそれらの誘導体のうちの少なくとも1つである。
さらに、前記反応性分散染料は、反応性ディスパースイエロー又は反応性ディスパースレッドである。
さらに、前記溶解状態の染料のための溶媒は、超臨界二酸化炭素、エタノール、アセトン、メタノールのうちの1つ又はそれらの組み合わせである。
本発明の技術案は以下のとおりである。本発明では、乾燥状態の綿繊維を機械的圧縮によって多孔ヤーンケージ内に層状で一定の緊密度になるように充填することによって、綿繊維は装置内において機械的外力により緊密な構造を形成し均一に分布する。一定量の蒸気で前処理を行うことによって、繊維の膨張効果を効果的に向上させることができるので、染料の吸着、拡散、及び染着の特性、並びに繊維上の官能基との反応又は固着能力を改善し、それによって染色性能を改善することができる。また、プロセスが簡単であり、廃水の汚染がなく、プロセスフローが短く、染色効率が高い。染色が終了した後、流体を用いて繊維をオンライン洗浄して、未着染料を除去することもでき、それによって、良質な乾燥状態の綿繊維製品が得られる。
本発明の有益な効果は以下の通りである。
本発明の方法により、超臨界COでの乾燥状態の綿繊維の膨張を効果的に実現し、染色性能を向上させ、比較的良好な染色効果を取得することができ、それにより、従来のウォーターバス染色プロセスにおける高エネルギー消費、高排出、高汚染などの問題を解決することができる。同時に、本発明は、プロセスフローが簡単であり、操作性がよく、綿繊維の乾燥状態での染色加工を効果的に実現することができる。また、従来の染色プロセスにおける大量の水、熱及び高濃度の助剤の使用が回避され、高効率、環境に優しいなどの特徴がある。
本発明による超臨界二酸化炭素流体中で織物を染色するシステムの原理図である。 ここで、1、COタンク 2、遮断弁 3、凝縮器 4、加圧ポンプ 5、予熱器 6、遮断弁 7、染料溶解ユニット 8、フィルタ 9、遮断弁 10、繊維染色槽 11、遮断弁 11’、遮断弁 12、循環ポンプ 12’、気体回収ポンプ 13、遮断弁 14、遮断弁 15、微調整弁 16、温度計 17、圧力計 18、分離釜 19、温度計 20、圧力計 21、浄化器である。 繊維染色槽の断面図である。 ここで、(1)流体及び染料入口 (2)蒸気媒体入口遮断弁 (3)(多孔)ヤーンケージ (4)流体出口 (5)急速開放構造 (6)染色槽密閉用カバー (7)蒸気媒体入口(8)継ぎ目である。
本発明を具体的な実施例についてさらに説明するが、それは例示の目的のみのためであり、制限するためのものではない。当業者は、本明細書で説明される内容から、本発明の特徴及び効果を明らかに理解することができる。本発明は、また、他の異なる具体的な実施形態により実施又は適用することができる。実施例において具体的な条件を説明していない実験は、一般に、製造業者の説明書、実験ガイド、又は教科書の内容などの従来の条件に従う。
本発明の実施例で使用される綿繊維は純綿繊維であり、染色前に処理されていない乾燥状態の繊維である。使用される染料は、超臨界CO専用の反応性分散イエロー染料、反応性分散レッド染料である。
図1及び2を参照すると、本発明の実施例で採用される超臨界二酸化炭素流体の無水繊維染色ステップは以下のとおりである。乾燥状態の繊維を機械的に圧縮し、特製の多孔ヤーンケージ(図2のヤーンケージ図を参照)において層状で一定の緊密度に充填し、次にヤーンケージを密閉し、染色槽密閉蓋(6)を閉じる。システム中の遮断弁9、14を閉じ、蒸気媒体入口遮断弁(2)を開き、一定量の蒸気、例えば、飽和蒸気又は加熱蒸気を染色槽内に導入し、システムの遮断弁11’の開度を調整し、染色槽内の一定の圧力を0〜1.0Mpaに維持し、繊維を5〜180分前処理する。前処理が終了した後、蒸気媒体入口の遮断弁(2)、11、11’を閉じ、遮断弁9を開き、溶解する染料及びCO流体を染色槽10(図1)内に導入する。予め設定された染色プロセスフロー及びパラメータに従って、COタンク1、冷凝器3、加圧ポンプ4、及び予熱器5を含む加圧システムを起動して、染色循環システムを加圧し流体を予熱して昇温させ、染料溶解ユニット7内の染料を十分に溶解させる。染色循環システムの温度が120℃などの予め設定された温度に達し、圧力が20Mpaなどの予め設定された値に達した後、加圧ポンプ4を停止し、遮断弁6を閉じ、染色循環回路の循環ポンプ12を起動する。溶解した染料は、流体とともに循環し、染色される繊維に十分に染着される。染料の染着過程において、流体循環時間と流体静態時間との比は5:1である。静態及び循環の条件下で、溶解した染料は、自身の分子の熱運動及び流体物質移動によって(多孔)ヤーンケージ(3)内の繊維と完全に接触し、そして吸着と染着、拡散及び固着プロセスが完了する。
保温保圧染色が終了した後、微調整弁15を開いてシステムの圧力を解放し、気体回収ポンプ12’、分離釜18、浄化器21、凝縮器3などにより構成された分離回収システムを用いて、染色循環システム中の染料及び流体を分離して回収する。
流体の分離と回収が終了した後、上記操作を繰り返して繊維をオンライン洗浄する。温度は30〜100℃であり、圧力は8〜35Mpaであり、流体の動的静的循環時間比は1:5〜10:1であり、洗浄時間は10〜120分である。洗浄が終了した後、圧力解放システムにより、気体及び染料を分離して回収し、染色槽内の圧力を大気圧に到達させる。最終的に、繊維染色の染色槽10を開いて、染色された繊維をヤーンケージ装置から取り出す。上記の処理ステップ及びプロセスを参照して、今回の試験スキームを通して、反応性分散染料により綿繊維を染色した。その分析試験及び結果は以下のとおりである。
1.無水繊維染色サンプルの色特性値の測定及び均染性評価
Hunterlab Ultrascan PRO分光測色計を用いて、超臨界CO2流体中の無水繊維染色サンプルに対して表面色深度値(K/S)及び色度値(L*、a*、b*、C*及びh°)の測定を行った。試験中、D65光源を選択し、10°の視野角で、繊維を均一に混合してサンプルを調製した。各サンプルをランダムに8つの点について試験し、最後に算術平均値を計算した。
Figure 0006956979
2、色堅牢度性能測定
GB/T 3921−2008に従って超臨界CO無水繊維染色サンプルに対して耐石鹸色堅牢度の評価を行う。即ち、組み合わせサンプルとして、適量のサンプルと多成分の裏地(SDC Multifiber DW,SDC enterprises CO.,Ltd.,UK)を縫い合わせ、5g/Lの石鹸溶液濃度、1:50の浴比、及び40℃の耐洗濯色堅牢度試験機の動作温度で、30分洗濯した。洗浄が終了した後、組み合わせサンプルを取り出し、清水で洗浄し、室温で自然乾燥させた。そして、D65光源下で、退色用グレースケール及び汚染用グレースケールを用いてサンプルの変色及び裏地の汚染状況をそれぞれ評価した。
<実施例1>
表1及び表2は、本実施例の方法により、分散反応性イエロー染料(o.m.fは5%である)を用いて1gの純綿繊維に対して染色加工を行った実験結果である。染色前に2.5g/Lの飽和蒸気がヤーンケージ内に導入されて前処理が行われ、染料溶解ユニットに10mlのアセトンを添加して染料を予備溶解した。染色の染着条件は20Mpaの超臨界二酸化炭素流体であり、流体静的染色は5分毎に1分循環し、染色温度は120℃であり、浴比は1:2000であり、総染着時間は60分であった。染色終了後に、オンライン洗浄温度は80℃であり、圧力は20Mpaであり、総洗浄時間は30分であった。
Figure 0006956979
Figure 0006956979
表2は、本発明の無水繊維染色方法により、実施例1のサンプルの通常色堅牢度が比較的良好であることを示す。その退色級数は3〜4である。アクリル繊維、テトロン、及びアセテート上の汚染色堅牢度は4級以上に達することができる。綿、羊毛、ナイロンに対する汚染色堅牢度も3〜4級である。以上の結果から、本発明は実施例1のサンプルで良好な無水染色効果を得ることができることがわかる。
<実施例2>
表3及び表4は、本実施例の方法により、分散反応性イエロー染料(o.m.fは5%である)を用いて1gの純綿繊維に対して染色加工を行った実験結果である。染色前に2.5g/Lの飽和蒸気がヤーンケージ内に導入されて前処理が行われ、染料溶解ユニットに10mlのメタノールを添加して染料を予備溶解した。染色の染着条件は20Mpaの超臨界二酸化炭素流体であり、流体静的染色は5分毎に1分循環し、染色温度は120℃であり、浴比は1:2000であり、総染着時間は60分であった。染色終了後に、オンライン洗浄温度は80℃であり、圧力は20Mpaであり、総洗浄時間は30分であった。
Figure 0006956979
Figure 0006956979
表4は、本発明の無水繊維染色方法により、実施例2のサンプルの通常色堅牢度も比較的良好であることを示す。その退色級数は3〜4である。綿、羊毛、アクリル繊維、テトロン、ナイロン、及びアセテートの汚染色堅牢度はいずれも4級以上に達することができ、耐水洗堅牢度は良好である。以上の結果から、本発明は実施例2のサンプルで良好な無水染色効果を得ることもできることがわかる。
<実施例3>
表5及び表6は、本実施例の方法により、分散反応性イエロー染料(o.m.fは2%である)を用いて1gの純綿繊維に対して染色加工を行った実験結果である。染色前に5g/Lの飽和蒸気がヤーンケージ内に導入されて前処理が行われ、15mlのアセトンを添加して染料を予備溶解した。染色の染着条件は20Mpaの超臨界二酸化炭素流体であり、流体静的染色は5分毎に1分循環し、染色温度は130℃であり、浴比は1:2000であり、総染着時間は40分であった。染色終了後に、オンライン洗浄温度は80℃であり、圧力は20Mpaであり、総洗浄時間は30分であった。
Figure 0006956979
Figure 0006956979
表6は、本発明の無水繊維染色方法により、実施例3のサンプルの通常色堅牢度も比較的良好であることを示す。その退色級数は3〜4である。綿、羊毛、アクリル繊維、テトロン、ナイロン、及びアセテートの汚染色堅牢度はいずれも4級以上に達することができ、耐水洗堅牢度は良好である。以上の結果から、本発明は実施例3のサンプルで良好な無水染色効果を得ることもできることがわかる。
<比較例1>
表7及び表8は、本実施例の方法により、分散反応性イエロー染料(o.m.fは2%である)を用いて1gの純綿繊維に対して染色加工を行った実験結果である。染色前に前処理を行わず、15mlのアセトンを添加して染料を予備溶解した。染色の染着条件は20Mpaの超臨界二酸化炭素流体であり、流体静的染色は5分毎に1分循環し、染色温度は130℃であり、浴比は1:2000であり、総染着時間は40分であった。染色終了後に、オンライン洗浄温度は80℃であり、圧力は20Mpaであり、総洗浄時間は30分であった。
Figure 0006956979
Figure 0006956979
表8は、本発明の無水繊維染色方法により、処理されていない繊維サンプルの通常色堅牢度が3級であることを示す。同様に、ナイロン及び綿の汚染色堅牢度はいずれも3級である。一方、本発明の前処理された繊維は、同じプロセス条件下で、3〜4級の退色堅牢度を有し、そして綿、羊毛、アクリル繊維、テトロン、ナイロン及びアセテートの汚染色堅牢度はいずれも4級以上に達することができる。これは、処理後に、色堅牢度が明らかに改善されることを示す。
<実施例4>
表9及び表10は、本実施例の方法により、分散反応性レッド染料(o.m.fは2%である)を用いて1gの純綿繊維に対して染色加工を行った実験結果である。染色前に5g/Lの飽和蒸気がヤーンケージ内に導入されて前処理が行われ、15mlのアセトンを添加して染料を予備溶解した。染色の染着条件は20Mpaの超臨界二酸化炭素流体であり、流体静的染色は5分毎に1分循環し、染色温度は130℃であり、浴比は1:2000であり、総染着時間は90分であった。染色終了後に、オンライン洗浄温度は80℃であり、圧力は20Mpaであり、総洗浄時間は30分であった。
Figure 0006956979
Figure 0006956979
表10は、本発明の無水繊維染色方法により、実施例4のサンプルの通常色堅牢度も比較的良好であることを示す。その退色級数は4である。綿、羊毛、アクリル繊維、テトロン、ナイロン、及びアセテートの汚染色堅牢度はいずれも4級以上に達することができ、耐水洗堅牢度は良好である。以上の結果から、本発明は実施例4のサンプルで良好な無水染色効果を得ることもできることがわかる。
<比較例2>
表11及び表12は、本実施例の方法により、分散反応性レッド染料(o.m.fは2%である)を用いて1gの純綿繊維に対して染色加工を行った実験結果である。染色前に前処理を行わず、染料溶解ユニットに15mlのアセトンを添加して染料を予備溶解した。染色の染着条件は20Mpaの超臨界二酸化炭素流体であり、流体静的染色は5分毎に1分循環し、染色温度は130℃であり、浴比は1:2000であり、総染着時間は90分であった。染色終了後に、オンライン洗浄温度は80℃であり、圧力は20Mpaであり、総洗浄時間は30分であった。
Figure 0006956979
Figure 0006956979
表12は、本発明の無水繊維染色方法により、処理されていない繊維サンプルの通常色堅牢度が3〜4級であることを示す。同様に、綿の汚染色堅牢度は3級であり、テトロン及びナイロンの汚染色堅牢度は3〜4級である。一方、本発明の前処理された繊維は、同じプロセス条件下で、4級の退色堅牢度を有し、そして綿、羊毛、アクリル繊維、テトロン、ナイロン及びアセテートの汚染色堅牢度はいずれも4級以上に達することができる。これは、処理後に、色堅牢度が明らかに改善されることを示す。
上述した実施例は、本発明を十分に説明するために挙げられた好ましい実施例に過ぎず、本発明の範囲はそれらに限定されない。本発明に基づいて当業者によって行われる等価な置換又は修正は本発明の範囲内である。本発明の範囲は特許請求の範囲によって規定される。

Claims (12)

  1. 綿の無水繊維染色方法であって、
    蒸気を用いて乾燥状態の綿繊維層に対して前処理を行うステップと、超臨界二酸化炭素を媒体として、前処理後綿繊維層を染色するステップとを含み、
    前記乾燥状態の綿繊維層は、乾燥状態の綿繊維を多孔ヤーンケージ内に層状で一定の緊密度にスタンピングすることによって得られる、ことを特徴とする綿の無水繊維染色方法。
  2. 前記蒸気は、飽和蒸気又は過熱蒸気のうちの1つ又は2つである、ことを特徴とする請求項1に記載の綿の無水繊維染色方法。
  3. 前処理のプロセスにおいて、圧力は0〜1Mpaであり、時間は5〜180分である、ことを特徴とする請求項1に記載の綿の無水繊維染色方法。
  4. 極性媒体蒸気の含有量単位は、蒸気の質量含有量又は体積含有量である、ことを特徴とする請求項1に記載の綿の無水繊維染色方法。
  5. 前記乾燥状態の綿繊維層の一定の緊密度は50〜300kg/mである、ことを特徴とする請求項に記載の綿の無水繊維染色方法。
  6. 前記多孔ヤーンケージの材料は非熱伝導性又は熱制限性表面材料であり、前記多孔ヤーンケージには周囲壁及び中央中空管が設けられ、前記周囲壁及び中央中空管には複数の透かし彫り小孔が設けられる、ことを特徴とする請求項に記載の綿の無水繊維染色方法。
  7. 前記スタンピングでは、機械力の作用で嵩高な乾燥状態の綿を揃え、均一に層毎にプレス加工する、ことを特徴とする請求項に記載の綿の無水繊維染色方法。
  8. 層毎にスタンピングすることは、乾燥状態の綿を1つの層としてプレスして充填してから、次の層のプレスと充填を行うように、層毎に繰り返して、多孔ヤーンケージ内で予め設定された加工量のスタンピングを完了するステップを含む、ことを特徴とする請求項に記載の綿の無水繊維染色方法。
  9. 前記染色の温度は50〜160℃であり、圧力は7〜35Mpaであり、超臨界二酸化炭素流体の動的静的循環時間比は1:5〜10:1であり、染色時間は10〜180分である、ことを特徴とする請求項1に記載の綿の無水繊維染色方法。
  10. 前記染色後に、染色システムの温度を30〜100℃に降温させるステップを更に含む、ことを特徴とする請求項1に記載の綿の無水繊維染色方法。
  11. 前記降温後に、超臨界COを用いて繊維に対して未着染料洗浄を行うステップと、前記未着染料洗浄の温度は30〜100℃であり、圧力は8〜35Mpaであり、混合流体の動的静的循環時間比は1:5〜10:1であり、処理時間は10〜120分である、ことを特徴とする請求項10に記載の綿の無水繊維染色方法。
  12. 前記未着染料洗浄の後に、二酸化炭素を回収するステップを更に含み、染色が終了した後、回収システムにより二酸化炭素を回収し、染色システム内の圧力を大気圧まで低下させて、染色槽の直接開放を実現する、ことを特徴とする請求項11に記載の綿の無水繊維染色方法。
JP2019526581A 2018-10-16 2018-11-06 綿の無水繊維染色方法 Active JP6956979B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
CN201811202685.2A CN109295768A (zh) 2018-10-16 2018-10-16 棉花的一种无水纤染方法
CN201811202685.2 2018-10-16
PCT/CN2018/114033 WO2020077701A1 (zh) 2018-10-16 2018-11-06 棉花的一种无水纤染方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021503561A JP2021503561A (ja) 2021-02-12
JP6956979B2 true JP6956979B2 (ja) 2021-11-02

Family

ID=65162810

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019526581A Active JP6956979B2 (ja) 2018-10-16 2018-11-06 綿の無水繊維染色方法

Country Status (3)

Country Link
JP (1) JP6956979B2 (ja)
CN (1) CN109295768A (ja)
WO (1) WO2020077701A1 (ja)

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111576060B (zh) * 2020-05-27 2023-11-17 山东出彩无水纤染高科有限公司 天然纤维及其制品的一种超临界co2流体闪爆处理方法
WO2021237519A1 (zh) * 2020-05-27 2021-12-02 南通纺织丝绸产业技术研究院 一种用于天然纤维超临界co2流体闪爆处理的方法
CN112111887B (zh) * 2020-05-27 2023-10-27 山东出彩无水纤染高科有限公司 天然纤维及其制品的一种超临界混合流体闪爆处理方法
CN111535017B (zh) * 2020-05-27 2022-04-15 苏州大学 一种用于天然纤维超临界co2流体闪爆处理的方法
WO2022080024A1 (ja) * 2020-10-16 2022-04-21 株式会社カネカ アクリル系繊維の染色方法及び染色されたアクリル系繊維の製造方法
WO2022095053A1 (zh) * 2020-11-07 2022-05-12 山东高棉智能纤染科技有限公司 天然纤维及其制品的一种超临界混合流体闪爆处理方法
CN115045127B (zh) * 2022-07-28 2023-08-01 河南水工智造科技有限公司 一种节能环保锦纶纤维超流体染色工艺
CN115595811A (zh) * 2022-10-29 2023-01-13 广东御纺新材料科技有限公司(Cn) 一种布料染色零排放生产工艺
TWI814692B (zh) * 2023-04-27 2023-09-01 蔡木春 免用水之布料染色設備

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05295677A (ja) * 1992-04-13 1993-11-09 Toray Ind Inc ポリエステル系繊維構造物の染色方法
JP3464957B2 (ja) * 1999-12-09 2003-11-10 澤本 良平 異種繊維下着製品の染色加工方法
JP2002363870A (ja) * 2001-06-04 2002-12-18 Asahi Kasei Corp セルロース系繊維構造物の染色方法
JP2004300588A (ja) * 2003-03-28 2004-10-28 Howa Kk 繊維の染色方法およびその染色物
CN203393446U (zh) * 2013-07-23 2014-01-15 桐乡市东方丝绸印染有限责任公司 印染预湿装置
CN104420096A (zh) * 2013-08-26 2015-03-18 香港生产力促进局 一种超临界流体的纺织材料无水整理方法
CN104562759A (zh) * 2013-10-29 2015-04-29 李长娟 散纤维染色工艺
CN103726351B (zh) * 2013-12-30 2016-01-20 成都纺织高等专科学校 一种超临界co2流体还原染料染色方法
CN104594072A (zh) * 2015-02-02 2015-05-06 广东溢达纺织有限公司 一种活性染料的非水介质染色方法
CN106468026A (zh) * 2015-08-18 2017-03-01 香港纺织及成衣研发中心有限公司 用于超临界co2流体染色的棉纤维染料及其染色方法
CN105671998A (zh) * 2016-04-18 2016-06-15 金华知产婺源信息技术有限公司 一种混纺纤维素纤维织物染色工艺

Also Published As

Publication number Publication date
WO2020077701A1 (zh) 2020-04-23
JP2021503561A (ja) 2021-02-12
CN109295768A (zh) 2019-02-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6956979B2 (ja) 綿の無水繊維染色方法
WO2020077702A1 (zh) 一种以超临界二氧化碳流体为介质的无水纤染方法
CN109355928B (zh) 一种混合流体介质的无水纤染方法
CN105297392B (zh) 高白度纯棉面料加工工艺
Özcan et al. Dyeing of modified cotton fibres with disperse dyes from supercritical carbon dioxide
CN105643745B (zh) 提高木材染色上染率的方法
JPH09500933A (ja) インジゴ染色プロセス
CN102392367B (zh) 在低压二氧化碳介质中活性分散染料的固色方法
Tabata et al. Relationship between the solubility of disperse dyes and the equilibrium dye adsorption in supercritical fluid dyeing
WO2017028307A1 (zh) 用于超临界二氧化碳流体染色的棉纤维染料及其合成方法
CN103469538B (zh) 一种改性聚酯/棉混纺针织物低温少碱前处理方法
Das et al. Colouration of wool and silk with Rheum emodi
Yang et al. Rope dyeing of fabric in supercritical carbon dioxide for commerical purposes
WO2017028306A1 (zh) 用于超临界co2流体染色的棉纤维染料及其染色方法
CN111472182A (zh) 一种高温高压少水染色工艺
CN106544906B (zh) 一种超临界二氧化碳棉纤维染色用染色助剂及其制备和应用
CN111576060B (zh) 天然纤维及其制品的一种超临界co2流体闪爆处理方法
US3575686A (en) Treatment of textiles
Maeda et al. Dyeing cellulose fibers with reactive disperse dyes in supercritical carbon dioxide
CN105568591B (zh) 一种超临界二氧化碳流体中棉的双氧水退浆前处理法
CN112111887B (zh) 天然纤维及其制品的一种超临界混合流体闪爆处理方法
CN109932233A (zh) 快速高效洗油方法及洗油装置
WO2021237519A1 (zh) 一种用于天然纤维超临界co2流体闪爆处理的方法
Prince Dyeing of Textiles in Super Critical form.
US2438100A (en) Bleaching cellulose textile fibers

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190514

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210112

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210305

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20210513

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20210513

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210907

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210924

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6956979

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150