JP6955419B2 - 自動二輪車 - Google Patents

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本発明は、電子制御リヤサスペンションを備えた自動二輪車に関する。
自動二輪車の車高調整等を自動で行うための電子制御サスペンションが知られている(例えば、特許文献1参照)。電子制御サスペンションは、車体フレームと車輪との間に介設されるサスペンション本体と、サスペンション本体とは別体の油圧ポンプユニットとを備える。
特許第4410349号公報
ところで、油圧ポンプユニットを車体フレームに固定されたブラケットにより支持すると、油圧ポンプユニットが重量物であるため、支持安定性を欠くことなる。また、油圧ポンプユニットを車体の側部等に設けると、車幅寸法に制限のある自動二輪車が大型化してしまう。
そこで本発明は、自動二輪車の車幅寸法の大型化を防ぎながら油圧ポンプユニットを安定支持できる構成を提供することを目的とする。
本発明の一態様に係る自動二輪車は、左右両側で前後方向に延びる一対のレール部及び前記一対のレール部を連結するクロスメンバ部を含むリヤフレームを有する車体フレームと、前記車体フレームに後輪を接続するスイングアームと、前記車体フレームと前記スイングアームとの間に介設されたリヤサスペンション本体と、前記サスペンション本体に油圧パイプを介して接続された油圧ポンプユニットとを有する電子制御リヤサスペンションと、を備え、前記油圧ポンプユニットが、前記リヤフレームの前記クロスメンバ部に搭載されている。
前記構成によれば、リヤフレームの一対のレール部の左右方向内側に油圧ポンプユニットを配置でき、鞍乗型車両の車幅寸法の大型化を防止できる。また、一対のレール部を連結するクロスメンバ部に重量物である油圧ポンプユニットを支持させることで、U字形のアングル構造に油圧ポンプユニットが支持されることになり、安定的な支持を実現できる。
前記クロスメンバ部は、前記一対のレール部の上下方向一方側の部分に設けられ、前記油圧ポンプユニットは、前記クロスメンバ部のうち上下方向他方側に配置されていてもよい。
前記構成によれば、一対のレール部とクロスメンバとで囲まれてなる凹空間に油圧ポンプユニットを配置でき、一対のレール部の間の空間を有効に活用できる。
前記油圧ポンプユニットは、前記クロスメンバ部に上方から搭載されていてもよい。
前記構成によれば、油圧ポンプユニットがクロスメンバ部に対して下方から搭載される場合に比べ、着脱作業やメンテナンス作業を行い易くできる。
前記クロスメンバ部は、成形加工によって前記一対のレール部と一体形成されていてもよい。
前記構成によれば、リヤフレームを油圧ポンプユニットの配置に適した形状に形成し易い。また、リヤフレームを油圧ポンプユニットの支持剛性が十分な形状に形成し易い。
前記リヤフレームは、前記一対のレール部を連結して且つ前後に空間を仕切る仕切壁部を更に有してもよい。
前記構成によれば、仕切壁部のリブ効果によりリヤフレームの剛性を高めることができると共に、油圧ポンプユニットが収容される空間とは区別された空間に収容される収容物が、油圧ポンプユニットが収容される空間に浸入することを防止できる。
前記油圧ポンプユニットは、ポンプ部と、前記ポンプ部を駆動するモータ部とを有し、前記油圧ポンプユニットは、前記ポンプ部が左右方向に延びて且つ前記モータ部が前記ポンプ部の左右方向一端部から後方に延び、平面視でL字状に設けられていてもよい。
前記構成によれば、リヤフレームに搭載された状態の油圧ポンプユニットの上下方向寸法が大きくなることが防がれ、リヤフレームから油圧ポンプユニットが上下方向に突出することを防止し易い。また、モータ部よりも前方にポンプ部が配置されることで、モータ部よりも後方にポンプ部が配置される場合に比べ、油圧チューブを短くすることができる。
前記リヤフレームに上方から固定されるシート支持部材と、前記シート支持部材に上方から載せられるシートと、を更に備え、前記シート支持部材が、前記油圧ポンプユニットを上方から覆い、前記油圧ポンプユニットのうち前記シート支持部材から露出する部分が、前記油圧ポンプユニットのうち前記シート支持部材で覆われる部分よりも上方に突出していてもよい。
前記構成によれば、リヤフレームに搭載された状態の油圧ポンプユニットの低い部分にシート支持部材を配置でき、シート支持部材の高さを抑えることができる。
前記油圧ポンプユニットは、前記クロスメンバ部のマウント部に取り付けられる第1部分と、前記第1部分に連なって前記マウント部から前後方向に離れた第2部分とを有し、前記第2部分は、前記マウント部のうち前記第1部分が取り付けられる固定面よりも下方に配置されていてもよい。
前記構成によれば、油圧ポンプユニットの第2部分は、クロスメンバ部の固定面よりも下方に配置されるので、油圧ポンプユニットの上方への突出量を抑えることができる。
前記油圧ポンプユニットに接続された油圧チューブは、前記一対のレール部のうち左右方向一方側のレール部に沿って前記油圧ポンプユニットの左右方向一方側を通過していてもよい。
前記構成によれば、油圧チューブが一対のレール部の間の中央を通過する場合に比べ、車体フレームと他の車載部品との間を通過させ易く、油圧チューブの通過空間を形成し易い。
前記電子制御リヤサスペンション用の制御装置を更に備え、前記制御装置は、板状に形成され、その厚み方向が左右方向に向くように前記油圧ポンプユニットの前側に隣接配置されていてもよい。
前記構成によれば、制御装置の車載スペースが左右方向に大きくなることを防ぎながら、制御装置を油圧ポンプユニットに近接して配置でき、油圧ポンプユニットと制御装置とを接続するケーブルを短尺化できる。また、リヤフレームは後上がりの形状になることが一般的であるため、制御装置が油圧ポンプユニットよりも前方に配置されることで、制御装置を上下方向のスペースが確保された空間に配置し易い。
本発明によれば、自動二輪車の車幅寸法の大型化を防ぎながら油圧ポンプユニットを安定支持できる構成を提供できる。
実施形態に係る自動二輪車の右側面図である。 図1に示す自動二輪車の油圧ポンプユニット及びその近傍の平面図である。 図1に示す自動二輪車のリヤフレーム部及びその近傍の右側から見た縦断面図である。 図1に示す自動二輪車の油圧ポンプユニット及び近傍の右側前方から見た斜視図である。 図4に示す自動二輪車に運転者シートを取り付けた状態で右側前方から見た斜視図である。
以下、図面を参照して実施形態を説明する。
図1は、実施形態に係る自動二輪車1の右側面図である。図1に示すように、自動二輪車1は、車体フレーム2と、車体フレーム2に支持された前輪3及び後輪4とを備える。前輪3は従動輪であり、後輪4は駆動輪である。車体フレーム2は、ヘッドパイプ5と、ヘッドパイプ5から後方に延びるメインフレーム6と、メインフレーム6の後部から下方に延びたピボットフレーム7と、メインフレーム6に接続されてメインフレーム6から後方に延びるリヤフレーム8とを有する。ヘッドパイプ5は、ライダーに把持されるバー型のハンドル9に接続されたステアリング軸10を回動自在に支持する。前輪3は、ステアリング軸10が回動することで左右に操舵される。
ハンドル8の後方かつメインフレーム6の上側には、燃料タンク11が配置されている。燃料タンク11の後側かつリヤフレーム8の前部の上側には、ライダーが跨って着座する運転者シート12が配置されている。運転者シート12の後側かつリヤフレーム8の後部の上側には、同乗者が跨って着座し得るリヤシート13が配置されている。ピボットフレーム7には、スイングアーム14の前端部が軸支され、スイングアーム14の後端部には、後輪4が軸支されている。
前輪3と後輪4との間には、メインフレーム6及びピボットフレーム7に支持された原動機E(例えば、内燃機関又は電動モータ)が配置されている。原動機Eで発生した回転動力は変速機(図示せず)に伝達され、その変速機の出力軸15は、動力伝達部材16(例えば、チェーン、ベルト又はドライブ軸)を介して後輪4に接続される。
メインフレーム6は、複数のパイプ部材を互いに接続してなるパイプフレームである。メインフレーム6は、複数のパイプ部材によりトレリス構造に構成される。なお、メインフレーム6は、これに限られず、押出成形品、鋳造品、鍛造品、鋳塊からの削り出し品及びそれらを互いに溶接や締結部材により結合して組み合わせてなるフレームとしてもよい。リヤフレーム8は、複数のパイプ部材を互いに接続してなるパイプフレーム領域17と、アルミ等の金属からなるダイカスト成形品であるダイカストフレーム領域18とを有する。パイプフレーム領域17の前部は、メインフレーム6及びピボットフレーム7に連結されており、ダイカストフレーム領域18の前部は、パイプフレーム領域17の後部に連結されている。
自動二輪車1には、電子制御リヤサスペンション20が搭載されている。電子制御リヤサスペンション20は、サスペンション本体21と、油圧ポンプユニット22とを有する。サスペンション本体21は、減衰機能を有するダンパ室が形成されたシリンダの外周に弾性機能を有するコイルバネが設けられてなる。油圧ポンプユニット22は、サスペンション本体21のダンパ室に対して圧油を供給/排出する。サスペンション本体21の上端部は車体フレーム2(例えば、ピボットフレーム部7)に接続され、サスペンション本体21の下端部はスイングアーム14に接続されている。サスペンション本体21の下端部とスイングアーム14との間には梃子構造(図示せず)が介在し、梃子構造は車体フレーム2及びスイングアーム14のそれぞれに角変位可能に支持される。サスペンション本体21は、自動二輪車1の中心に対して左右方向一方側(例えば、右側)にずれて配置されている。なお、サスペンション本体21は、車幅方向中央に配置されてもよい。
図2は、図1に示す自動二輪車1の油圧ポンプユニット22及びその近傍の平面図である。図3は、図1に示す自動二輪車のリヤフレーム8及びその近傍の右側から見た縦断面図である。図2及び3に示すように、リヤフレーム8のダイカストフレーム領域18は、左右両側で前後方向に延びる一対のレール部18a,18b、及び、一対のレール部18a,18bを連結するクロスメンバ部18cを一体に有する。クロスメンバ部18cは、一対のレール部18a,18bの上下方向一方側の部分、具体的には、一対のレール部18a,18bの下端部に接続されている。即ち、一対のレール部18a,18bとクロスメンバ部18cとにより凹空間である第1収容空間S1が形成されている。油圧ポンプユニット22は、クロスメンバ部18cに上方から搭載されることで、第1収容空間S1に収容されている。
油圧ポンプユニット22は、ポンプ部23と、ポンプ部23を駆動するモータ部24と、ポンプ部23のピストン(図示せず)の位置を検出する位置検出部25を有する。油圧ポンプユニット22は、平面視でL字状であり、ポンプ部23が左右方向に延び、モータ部24がポンプ部23の左右方向一端部から後方に延びている。位置検出部25は、ポンプ部23から上方に突出している。クロスメンバ部18cから上方にマウント部18dが突出しており、マウント部18dの上面の固定面18eには締結孔(図示せず)が形成されている。
ポンプ部23は、マウント部18dの固定面18eに締結部材29により取り付けられる取付部23a(第1部分)と、取付部23aに連なってマウント部18dから前方に離れたポンプ本体部23b(第2部分)とを有する。取付部23aは、ポンプ本体部23bの後側で且つモータ部24の左右方向に隣接する位置に設けられているので、クロスメンバ部18cのうちでモータ部24から左右方向にずれた位置にマウント部18dを設けることができ、マウント部18dとモータ部24との干渉が防止され、マウント部18dの設計自由度やスペース効率が向上する。
ポンプ部23は、モータ部24よりも低く配置され、マウント部18dの前側の空間に収まっている。位置検出部25は、モータ部24の前端部よりも高く上方に突出している。モータ部24の軸線Lは、側面視において、前傾しているがリヤフレーム8の延在方向よりも水平に近い向きに延びている。リヤフレーム8の下面には、ダイカストフレーム領域18からパイプフレーム領域17にかけて樹脂製のリヤフェンダ19が取り付けられている。ポンプ部23は、クロスメンバ部18cよりも前方に突出しており、リヤフェンダ19に下方から覆われている。これにより、後輪4に巻き上げられた泥水等がポンプ部23に付着することが防がれる。
ポンプ部23に接続された油圧チューブTは、リヤフレーム8の中心よりも左右方向一方側(図2では右側)において一対のレール部18a,18bの一方側のレール部18aに沿って前方に延びて、サスペンション本体21(図1参照)に接続されている。モータ部24に接続された電気ケーブルWは、リヤフレーム8の中心よりも左右方向一方側(図2では左側)においてモータ部24から前方に延びている。油圧チューブTがポンプ部23に接続される位置(右側)は、電気ケーブルWが配置される位置(左側)とは反対側である。
油圧ポンプユニット22の前側には、バッテリB及び制御装置26が配置されている。制御装置26は、電子制御リヤサスペンション20用のコントローラであり、電気ケーブルWを介して油圧ポンプユニット22のモータ部24に接続されている。バッテリBが搭載されるバッテリ搭載ケース33は、リヤフレーム8のパイプフレーム領域17にブラケット(図示せず)を介して支持されている。制御装置26は、バッテリBの横に隣接配置されている。制御装置26は、板状である。制御装置26は、その厚み方向が左右方向に向いた姿勢にてバッテリBとパイプフレーム領域17との間の左右方向の空隙に配置されている。制御装置26は、弾性部材34(例えば、ゴム等)を介してバッテリ搭載ケース33に取り付けられている。制御装置26及びバッテリ27の前方には、運転者シート12の前部を下方から支持する前側シート支持部材30が配置され、前側シート支持部材30はリヤフレーム8のパイプフレーム領域17に固定されている。
ダイカストフレーム領域18は、クロスメンバ部18cの後側においてレール部18a,18bを接続するように左右方向及び上下方向に延びる仕切壁部18fを有する。ダイカストフレーム領域18は、仕切壁部18fの後側においてレール部18a,18bの下端部及び仕切壁部18fの下端部に接続される底壁部18gを有する。即ち、ダイカストフレーム領域18には、仕切壁部18gの前側の第1収容空間S1と、仕切壁部18gの後側の第2収容空間S2とが形成されている。第2収容空間S2は、工具やETC機器等の収容物28を収容する小物入れとして利用することができる。
図4は、図1に示す自動二輪車1の油圧ポンプユニット22及び近傍の右側前方から見た斜視図である。図4に示すように、リヤフレーム8のダイカストフレーム領域18には、運転者シート12の後部を下方から支持する後側シート支持部材31が上方から固定されている。後側シート支持部材31は、油圧ポンプユニット22を上方から覆い、ダイカストフレーム領域18の一対のレール部18a,18bの上端部同士を連結している。
後側シート支持部材31は、左右方向に延びて一対のレール部18a,18bに架け渡されるクロス部31aと、クロス部31aの右端部及び左端部から夫々前方に突出した一対の前側板部31b,31cとを有し、平面視でU形状を呈している。クロス部31a及び前側板部31b,31cは、レール部18a,18bに夫々固定されている。クロス部31aは、前側板部31bよりも上方に向けて膨出している。クロス部31aは、モータ部24を上方から覆い、レール部18aがポンプ部23を上方から覆う。クロス部31aには、リヤシート13を施錠するためにリヤシート13のロック部材(図示せず)が入り込む溝31gが形成されている。モータ部24は、平面視において溝31gに対して左右方向一方側にずれて配置されている。これにより、リヤシートの前記爪とモータ部24との間の干渉が防止される。
前側板部31b,31cには、運転者シート12の後部を支持するシート座部31d,31eが形成されている。後側シート支持部材31のうち一対の前側板部31b,31cの間に形成された切欠部31fでは、油圧ポンプユニット22の位置検出部25が露出している。位置検出部25は、後側シート支持部材31のうちポンプ部23を覆う前側板部31bよりも上方に突出している。モータ部24に接続された電気ケーブルWは、後側シート支持部材31の切欠部31fを通過して前方に延びている。
図5は、図4に示す自動二輪車1に運転者シート12を取り付けた状態で右側前方から見た斜視図である。図5に示すように、運転者シート12の後部は、後側シート支持部材31の前側板部31b,31cのシート座部31d,31e(図4参照)に上方から載せられる。即ち、運転者シート12の後部の下方に油圧ポンプユニット22(図3及び4参照)が配置される。このように、油圧ポンプユニット22は、バッテリB及び制御装置26と共に運転者シート12の下に配置されるので、リヤシート13の下に配置される場合に比べ、油圧ポンプユニット22を自動二輪車1の重心近くに配置でき、自動二輪車1の安定性が良好となる。運転者シート12の後部は、後側シート支持部材31のクロス部31aの前側に位置し、運転者シート12の後部の下端は、後側シート支持部材31のクロス部31aの上面よりも低い位置に配置される。後側シート支持部材31のクロス部31aは、リヤシート13(図1参照)を下方から支持する。
以上に説明した構成によれば、リヤフレーム8の一対のレール部18a,18bの左右方向内側に油圧ポンプユニット22を配置でき、自動二輪車1の車幅寸法の大型化を防止できる。また、一対のレール部18a,18bを連結するクロスメンバ部18cに重量物である油圧ポンプユニット22を支持させることで、U字形のアングル構造(即ち、レール部18a,18b及びクロスメンバ部18cからなる断面U形状の構造)に油圧ポンプユニット22が支持されることになり、安定的な支持を実現できる。
また、一対のレール部18a,18bとクロスメンバ部18cとで囲まれてなる凹空間に油圧ポンプユニット22が配置されるので、一対のレール部18a,18bの間の空間を有効に活用できる。また、油圧ポンプユニット22は、クロスメンバ部18cに上方から搭載されるので、運転者シート12を取り外した状態で油圧ポンプユニット22の着脱作業やメンテナンス作業を上方から行い易い。
リヤフレーム8のうち油圧ポンプユニット22が搭載される部分は、パイプフレーム領域17ではなく成形加工されたダイカストフレーム領域18であるので、リヤフレーム8を油圧ポンプユニット22の配置に適した形状且つ油圧ポンプユニット22の支持剛性が十分な形状に形成し易い。また、リヤフレーム8のダイカストフレーム領域18は、一対のレール部18a,18cを連結して且つ前後に空間を仕切る仕切壁部18fを有するので、仕切壁部18fのリブ効果によりリヤフレーム8の剛性を高めることができると共に、第2収容空間S2に収容される収容物28が油圧ポンプユニット22を収容する第1収容空間S1に浸入することが防止される。
また、油圧ポンプユニット22は、左右方向に延びたポンプ部23と、ポンプ部23の左右方向一端部から後方に延びたモータ部24を有し、平面視でL字状を呈するように配置されているので、リヤフレーム8に搭載された状態の油圧ポンプユニット22の上下方向寸法が大きくなることが防がれ、リヤフレーム8から油圧ポンプユニット22が上下方向に突出することを防止し易い。また、モータ部24よりも前方にポンプ部23が配置されることで、モータ部24よりも後方にポンプ部23が配置される場合に比べ、油圧チューブTが短尺化される。
また、後側シート支持部材31が油圧ポンプユニット22のポンプ部23及びモータ部24を上方から覆い、油圧ポンプユニット22の位置検出部25が後側シート支持部材31で覆われるポンプ部23よりも上方に突出して後側シート支持部材31の切欠部31fから露出しているので、リヤフレーム8に搭載された状態の油圧ポンプユニット22の低い部分に後側シート支持部材31を配置でき、後側シート支持部材31に支持される運転者シート12の高さを抑えることができる。
また、油圧ポンプユニット22のポンプ部23のポンプ本体部23bは、クロスメンバ部18cの固定面18eよりも下方に配置されるので、油圧ポンプユニット22の上方への突出量を抑えることができる。また、油圧ポンプユニット22のポンプ部23に接続された油圧チューブTは、左右方向一方側のレール部18aに沿って油圧ポンプユニット22の左右方向一方側を通過するので、油圧チューブTが一対のレール部18a,18bの間の中央を通過する場合に比べ、リヤフレーム8と他の車載部品(例えば、バッテリBや制御装置26等)との間を通過させ易く、油圧チューブTの通過空間を形成し易い。また、油圧チューブT及びサスペンション本体21の両方が自動二輪車1の中心に対して左右方向一方側に配置されることで、油圧チューブTの長さを短くし易い。
また、電子制御リヤサスペンション20用の制御装置26は、板状に形成され、その厚み方向が左右方向に向くように油圧ポンプユニット22の前側に隣接配置されているので、制御装置26の車載スペースが左右方向に大きくなることを防ぎながら、制御装置26を油圧ポンプユニット22に近接して配置でき、油圧ポンプユニット22と制御装置26とを接続する電気ケーブルWを短尺化できる。また、リヤフレーム8は後上がりの形状であるため、制御装置26が油圧ポンプユニット22よりも前方に配置されることで、制御装置26を上下方向のスペースが確保された空間に配置し易い。
なお、本発明は前述した実施形態に限定されるものではなく、その構成を変更、追加、又は削除することができる。例えば、リヤフレームのクロスメンバ部の下側に油圧ポンプユニットが配置されてもよい。リヤフレームのうち油圧ポンプユニットが搭載される部分は、パイプフレームであってもよい。
1 自動二輪車
2 車体フレーム
8 リヤフレーム
12 運転者シート
14 スイングアーム
17 パイプフレーム領域
18 ダイカストフレーム領域
18a レール部
18c クロスメンバ部
18d マウント部
18e 固定面
18f 仕切壁部
20 電子制御リヤサスペンション
21 サスペンション本体
22 油圧ポンプユニット
23 ポンプ部
23a 取付部(第1部分)
23b ポンプ本体部(第2部分)
24 モータ部
25 位置検出部
26 制御装置
28 収容物
31 後側シート支持部材
T 油圧チューブ

Claims (10)

  1. 左右両側で前後方向に延びる一対のレール部及び、前記一対のレール部の上下方向一方側の部分に接続されて前記一対のレール部を連結するクロスメンバ部を含むリヤフレームを有する車体フレームと、
    前記車体フレームに後輪を接続するスイングアームと、
    前記車体フレームと前記スイングアームとの間に介設されたリヤサスペンション本体と、前記サスペンション本体に油圧パイプを介して接続された油圧ポンプユニットとを有する電子制御リヤサスペンションと、を備え、
    前記油圧ポンプユニットが、前記リヤフレームの前記クロスメンバ部に搭載され
    前記油圧ポンプユニットは、前記一対のレール部と前記クロスメンバとで囲まれてなる凹空間に配置されている、自動二輪車。
  2. 前記クロスメンバ部は、前記一対のレール部の上下方向一方側の部分に設けられ、
    前記油圧ポンプユニットは、前記クロスメンバ部のうち上下方向他方側に配置されている、請求項1に記載の自動二輪車。
  3. 前記油圧ポンプユニットは、前記クロスメンバ部に上方から搭載されている、請求項1又は2に記載の自動二輪車。
  4. 前記油圧ポンプユニットは、前記リヤフレームの前後方向中心よりも後側に配置されている、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の自動二輪車。
  5. 前記リヤフレームは、前記一対のレール部を連結して且つ前後に空間を仕切る仕切壁部を更に有する、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の自動二輪車。
  6. 前記油圧ポンプユニットは、ポンプ部と、前記ポンプ部を駆動するモータ部とを有し、
    前記油圧ポンプユニットは、前記ポンプ部が左右方向に延びて且つ前記モータ部が前記ポンプ部の左右方向一端部から後方に延び、平面視でL字状に設けられている、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の自動二輪車。
  7. 左右両側で前後方向に延びる一対のレール部及び前記一対のレール部を連結するクロスメンバ部を含むリヤフレームを有する車体フレームと、
    前記車体フレームに後輪を接続するスイングアームと、
    前記車体フレームと前記スイングアームとの間に介設されたリヤサスペンション本体と、前記サスペンション本体に油圧パイプを介して接続された油圧ポンプユニットとを有する電子制御リヤサスペンションと、
    前記リヤフレームに上方から固定されるシート支持部材と、
    前記シート支持部材に上方から載せられるシートと、を備え、
    前記油圧ポンプユニットが、前記リヤフレームの前記クロスメンバ部に搭載され、
    前記シート支持部材が、前記油圧ポンプユニットを上方から覆い、
    前記油圧ポンプユニットのうち前記シート支持部材から露出する部分が、前記油圧ポンプユニットのうち前記シート支持部材で覆われる部分よりも上方に突出している、自動二輪車。
  8. 前記油圧ポンプユニットは、前記クロスメンバ部のマウント部に取り付けられる第1部分と、前記第1部分に連なって前記マウント部から前後方向に離れた第2部分とを有し、
    前記第2部分は、前記マウント部のうち前記第1部分が取り付けられる固定面よりも下方に配置されている、請求項1乃至7のいずれか1項に記載の自動二輪車。
  9. 前記油圧ポンプユニットに接続された油圧チューブは、前記一対のレール部のうち左右方向一方側のレール部に沿って前記油圧ポンプユニットの左右方向一方側を通過している、請求項1乃至8のいずれか1項に記載の自動二輪車。
  10. 前記電子制御リヤサスペンション用の制御装置を更に備え、
    前記制御装置は、板状に形成され、その厚み方向が左右方向に向くように前記油圧ポンプユニットの前側に隣接配置されている、請求項1乃至9のいずれか1項に記載の自動二輪車。
JP2017200126A 2017-10-16 2017-10-16 自動二輪車 Active JP6955419B2 (ja)

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