JP6955196B2 - モータ制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、モータ制御装置に関する。
特許文献1には、電動パワーステアリング装置の電動モータに適用されるモータ制御装置が開示されている。特許文献1のモータ制御装置は、複数のスイッチング素子を有するモータ駆動回路と、モータ駆動回路の各スイッチング素子をオンオフ制御する制御部とを備えている。
特許文献1のモータ制御装置におけるモータ駆動回路は、高電位側電源及び低電位側電源の間に第1高電位側スイッチング素子及び第1低電位側スイッチング素子が直列に接続されている。また、これら第1高電位側スイッチング素子及び第1低電位側スイッチング素子に対して並列に、かつ高電位側電源及び低電位側電源の間に直列に、第2高電位側スイッチング素子及び第2低電位側スイッチング素子が接続されている。そして、第1高電位側スイッチング素子及び第1低電位側スイッチング素子の間の第1接続ノード、及び第2高電位側スイッチング素子及び第2低電位側スイッチング素子の間の第2接続ノードに電動モータが接続される。
特許文献1のモータ制御装置における制御部は、例えば、第1高電位側スイッチング素子をオン、第1低電位側スイッチング素子をオフにし続けつつ、第2高電位側スイッチング素子及び第2低電位側スイッチング素子を相補的にオンオフ制御することで、電動モータに交流電流を供給する。
特開2016‐208633号公報
特許文献1のモータ制御装置において、オフにされるべきスイッチング素子がオンに制御されてしまうと、そのスイッチング素子を介した電流の流れが許容されるため、場合によっては、電動モータに対して意図したのとは反対方向の電流が流れてしまう。車両に搭載された移動体を動作させるための電動モータに特許文献1のようなモータ制御装置を適用した場合、上記のような異常が発生すると、ユーザが移動体を一方側に移動させようとしているにも拘らず、移動体が他方側に移動するといった現象が生じ得る。そのため、ユーザに混乱を与える可能性がある。
上記課題を解決するためのモータ制御装置は、所定の範囲内を往復動作するように車両に搭載される移動体を動作させるための電動モータに適用されるモータ制御装置であって、高電位側電源及び低電位側電源の間に直列に接続されている第1高電位側スイッチング素子及び第1低電位側スイッチング素子、高電位側電源及び低電位側電源の間に直列に接続されているとともに前記第1高電位側スイッチング素子及び前記第1低電位側スイッチング素子に対して並列に接続されている第2高電位側スイッチング素子及び第2低電位側スイッチング素子を有し、前記第1高電位側スイッチング素子及び前記第1低電位側スイッチング素子の間の第1接続ノード、及び前記第2高電位側スイッチング素子及び前記第2低電位側スイッチング素子の間の第2接続ノードに前記電動モータが接続されるモータ駆動回路と、前記モータ駆動回路の前記第1高電位側スイッチング素子及び前記第1低電位側スイッチング素子を相補的にオンオフ制御し、前記第2高電位側スイッチング素子及び前記第2低電位側スイッチング素子を相補的にオンオフ制御する制御部と、前記制御部のスイッチング制御により前記電動モータが回転するのとは異なる方向に、前記電動モータが回転しようとしているときに異常判定を行う検知部とを備え、前記電動モータには前記モータ駆動回路を介して電力が供給されるものであって、前記制御部は、前記異常判定がされた場合、前記モータ駆動回路への電力供給が遮断されることなく前記モータ駆動回路に電力が供給されている状態において、前記第1高電位側スイッチング素子、前記電動モータ及び前記第2高電位側スイッチング素子を通る閉ループ、又は、前記第1低電位側スイッチング素子、前記電動モータ及び前記第2低電位側スイッチング素子を通る閉ループが形成されて保持されるように前記各スイッチング素子を制御する。
上記構成においては、オフ状態に制御されているはずのスイッチング素子が何らかの原因によりオン状態になって、電動モータに対して制御部のスイッチング制御によって意図される方向とは逆方向の電流が流れることが起こり得る。上記構成では、このような異常が判定されたときには、電動モータといずれかのスイッチング素子で閉ループが形成されて保持されるため、電動モータにショートブレーキ(短絡制動)が作用して電動モータの出力軸の回転動作が制限される。したがって、移動体が意図したのとは反対方向に動作することは抑制され、移動体の移動が速やかに停止する。そして、移動体の移動が停止すれば、ユーザは装置に何らかの異常が発生していることを把握できるので、ユーザに無用な混乱を与えることはない。
上記のモータ制御装置において、前記制御部は、前記第1高電位側スイッチング素子及び前記第1低電位側スイッチング素子を含んで構成される第1回路部に接続されるとともに、前記第2高電位側スイッチング素子及び前記第2低電位側スイッチング素子を含んで構成される第2回路部に接続されており、前記第1高電位側スイッチング素子及び前記第1低電位側スイッチング素子を相補的にオンオフ制御すべく前記制御部から前記第1回路部に出力された第1信号は、前記第1高電位側スイッチング素子には前記制御部から出力されたままの前記第1信号が入力されるとともに、前記第1低電位側スイッチング素子には前記制御部から出力された前記第1信号を反転した信号が入力され、前記第2高電位側スイッチング素子及び前記第2低電位側スイッチング素子を相補的にオンオフ制御すべく前記制御部から前記第2回路部に出力された第2信号は、前記第2高電位側スイッチング素子には前記制御部から出力されたままの前記第2信号が入力されるとともに、前記第2低電位側スイッチング素子には前記制御部から出力された前記第2信号を反転した信号が入力される。
上記のモータ制御装置において、前記検知部は、前記第1接続ノードの電位と前記第2接続ノードの電位との比較に基づいて前記異常判定を行うものであって、前記検知部は、前記制御部のスイッチング制御により前記電動モータが回転するのとは異なる方向に、前記電動モータが回転しようとしており、かつ前記第1接続ノードの電位と前記第2接続ノードの電位との電位差が所定値よりも大きい場合に異常判定を行う。
上記構成では、電動モータの出力軸が実際に反対方向に回転する前であっても、電動モータに意図した方向とは逆方向の電流が流れたときに異常判定できる。したがって、電動モータの異常を早期に判定できる。
上記構成では、例えば、外部ノイズ等の影響により、第1接続ノードの電位よりも第2接続ノードの電位が僅かに高くなったときに異常判定されることが抑制される。そのため、外部ノイズ等による誤った異常判定を抑制できる。
上記のモータ制御装置において、前記検知部は、前記電動モータに内蔵されている複数の回転センサからのパルス波の位相差に基づいて前記異常判定を行ってもよい。
上記構成では、移動体を動作させるための電動モータが一般的に備えている回転センサから出力されるパルス波を利用して、異常判定を行える。したがって、異常判定を行うにあたって新たに別の部品を追加採用する必要がない。
上記のモータ制御装置において、前記検知部は、前記制御部のスイッチング制御により前記電動モータが回転するのとは異なる方向に前記電動モータが回転しようとする状態が所定時間よりも長く継続されたことを条件の一つとして、前記異常判定を行ってもよい。
上記構成では、例えば、瞬間的に発生した外部ノイズ等の影響により、不必要に異常判定がなされることを抑制できる。
本発明によれば、移動体が意図したのとは反対方向に動作することは抑制され、移動体の移動が速やかに停止する。そして、移動体の移動が停止すれば、ユーザは装置に何らかの異常が発生していることを把握できるので、ユーザに無用な混乱を与えることはない。
第1実施形態にかかるサンルーフ装置及びモータ制御装置の概略図。 同実施形態にかかるモータ駆動回路及びECUの概略図。 (a)及び(b)は、同実施形態にかかるモータ駆動回路の動作説明図。 (a)及び(b)は、同実施形態にかかるモータ駆動回路の動作説明図。 同実施形態にかかる検知部が実行する正常判定及び異常判定のフローチャート。 (a)及び(b)は、第2実施形態にかかるモータ駆動回路の動作説明図。 (a)及び(b)は、同実施形態にかかるモータ駆動回路の動作説明図。
(第1実施形態)
以下、モータ制御装置100を、サンルーフ装置10に適用した第1実施形態について図1〜図5にしたがって説明する。先ず、サンルーフ装置10の概略構成を説明する。
図1に示すように、車両の上部には、全体として長方形板状のルーフパネル91が備えられている。ルーフパネル91の長辺方向は、車両の前後方向に沿って延びている。ルーフパネル91には、略四角形状の開口91aが上下方向に貫通している。
ルーフパネル91には、開口91aを開状態又は閉状態とするサンルーフ装置10が取り付けられている。サンルーフ装置10は、開口91aを覆う略四角板状のサンルーフ本体11を備えている。サンルーフ本体11は、全体として車両の前後方向(ルーフパネル91の長辺方向)に沿うように所定範囲内を往復動作する。サンルーフ本体11が往復動作することにより、ルーフパネル91の開口91aが開状態又は閉状態となる。本実施形態では、サンルーフ本体11が車両に搭載された移動体である。
また、サンルーフ装置10は、サンルーフ本体11を往復動作させるための電動モータ20を備えている。電動モータ20の出力軸は、サンルーフ本体11と図示しない駆動力伝達機構によって連結されており、電動モータ20の出力軸の回転方向に応じて、サンルーフ本体11が往復動作する。具体的には、電動モータ20の出力軸が一方側に回転した場合には、サンルーフ本体11が開側へと移動し、電動モータ20の出力軸が他方側に回転した場合には、サンルーフ本体11が閉側へと移動する。サンルーフ装置10の電動モータ20には、モータ制御装置100が電気的に接続されている。
次に、モータ制御装置100の構成を説明する。図1に示すように、モータ制御装置100は、電動モータ20に電気的に接続されたモータ駆動回路50を備えている。図2に示すように、モータ駆動回路50は高電位側電源31及び低電位側電源32に接続されており、電動モータ20にはモータ駆動回路50を介して電力が供給される。モータ駆動回路50は、高電位側電源31及び低電位側電源32の間に接続された第1回路部60を備えている。また、モータ駆動回路50は、高電位側電源31及び低電位側電源32の間に接続された第2回路部70備えている。第2回路部70は、第1回路部60に対して並列に接続されている。なお、この実施形態では、低電位側電源32は、接地電位(グランド)である。
図2に示すように、第1回路部60は、直列に接続された第1高電位側スイッチング素子61及び第1低電位側スイッチング素子62の一対のスイッチング素子を備えている。第1高電位側スイッチング素子61の一端は、高電位側電源31に接続されている。第1高電位側スイッチング素子61の他端は、第1低電位側スイッチング素子62の一端に接続されている。第1低電位側スイッチング素子62の他端は、低電位側電源32に接続されている。第1高電位側スイッチング素子61に対して並列に還流ダイオードDが接続されている。また、第1低電位側スイッチング素子62に対して並列に還流ダイオードDが接続されている。各還流ダイオードDのカソードは高電位側電源31側に接続され、各還流ダイオードDのアノードは低電位側電源32側に接続されている。第1高電位側スイッチング素子61及び第1低電位側スイッチング素子62は、いずれもHiレベルの信号が入力されることによりオン状態になり、Loレベルの信号が入力されることによりオフ状態になる。
第2回路部70は、直列に接続された第2高電位側スイッチング素子71及び第2低電位側スイッチング素子72の一対のスイッチング素子を備えている。第2高電位側スイッチング素子71の一端は、高電位側電源31に接続されている。第2高電位側スイッチング素子71の他端は、第2低電位側スイッチング素子72の一端に接続されている。第2低電位側スイッチング素子72の他端は、低電位側電源32に接続されている。第2高電位側スイッチング素子71に対して並列に還流ダイオードDが接続されている。また、第2低電位側スイッチング素子72に対して並列に還流ダイオードDが接続されている。各還流ダイオードDのカソードは高電位側電源31側に接続され、各還流ダイオードDのアノードは低電位側電源32側に接続されている。第2高電位側スイッチング素子71及び第2低電位側スイッチング素子72は、いずれもHiレベルの信号が入力されることによりオン状態になり、Loレベルの信号が入力されることによりオフ状態になる。
なお、第1高電位側スイッチング素子61、第1低電位側スイッチング素子62、第2高電位側スイッチング素子71、及び第2低電位側スイッチング素子72として、例えば、FET(Field effect transistor)を採用できる。
第1回路部60における第1高電位側スイッチング素子61と第1低電位側スイッチング素子62との間の第1接続ノードN1は、電動モータ20の一端に電気的に接続されている。また、第2回路部70における第2高電位側スイッチング素子71と第2低電位側スイッチング素子72との間の第2接続ノードN2は、電動モータ20の他端に電気的に接続されている。すなわち、電動モータ20は、第1接続ノードN1と第2接続ノードN2との間でブリッジ接続されている。
図1に示すように、モータ制御装置100は、モータ駆動回路50に電気的に接続されたECU(Electronic Control Unit)80を備えている。図2に示すように、ECU80は、電動モータ20を駆動制御する制御部81と、電動モータ20の出力軸の回転状態を検知する検知部82とを備えている。制御部81は、車両の室内に設置された開操作スイッチ41及び閉操作スイッチ42と電気的に接続されている。制御部81には、運転者等に開操作スイッチ41が操作されることで開信号S3が入力される。また、制御部81には、運転者等に閉操作スイッチ42が操作されることで閉信号S4が入力される。
図2に示すように、制御部81は、モータ駆動回路50における第1回路部60に電気的に接続されている。制御部81は、開信号S3が入力されると第1回路部60に対してHiレベルの第1信号S1を出力し、閉信号S4が入力されると第1回路部60に対してHiレベル及びLoレベルが交互に入れ替わる第1信号S1を出力する。第1高電位側スイッチング素子61には制御部81から出力されたままの第1信号S1が入力され、第1低電位側スイッチング素子62には制御部81から出力された第1信号S1を反転した信号が入力される。すなわち、第1高電位側スイッチング素子61及び第1低電位側スイッチング素子62には、相補的な信号が入力される。
制御部81は、モータ駆動回路50における第2回路部70に電気的に接続されている。制御部81は、開信号S3が入力されると第2回路部70に対してHiレベル及びLoレベルが交互に入れ替わる第2信号S2を出力し、閉信号S4が入力されると第2回路部70に対してHiレベルの第2信号S2を出力する。第2高電位側スイッチング素子71には制御部81から出力されたままの第2信号S2が入力され、第2低電位側スイッチング素子72には制御部81から出力された第2信号S2を反転した信号が入力される。すなわち、第2高電位側スイッチング素子71及び第2低電位側スイッチング素子72には、相補的な信号が入力される。また、制御部81は、検知部82と電気的に接続されており、モータ駆動回路50の制御状況に応じた信号を検知部82に出力する。
図2に示すように、検知部82は、第1回路部60の第1接続ノードN1及び第2回路部70の第2接続ノードN2と電気的に接続されている。検知部82は、第1回路部60の第1接続ノードN1の電位V1と第2回路部70の第2接続ノードN2の電位V2との電位差を検知し、検知した電位差に基づいて電動モータ20の出力軸の回転状態を検出する。また、検知部82は、電動モータ20の出力軸の回転状態を示す信号を制御部81に出力する。
検知部82は、電動モータ20に内蔵された第1回転センサ21及び第2回転センサ22と電気的に接続されている。第1回転センサ21及び第2回転センサ22は電動モータ20のロータの周方向に並設されたものであり、当該電動モータ20の出力軸の回転に伴って位相が異なるパルス信号を検知部82に出力する。検知部82は、入力された2つのパルス信号の周波数や位相差等から電動モータ20の出力軸の回転速度や回転方向等を検出する。そして、検知部82は、電動モータ20の出力軸の回転速度や回転方向等に基づいて、サンルーフ本体11の現在位置を検出する。
次に、図2及び図3を参照して、ECU80の制御部81が実行するモータ駆動回路50の同期整流制御について説明する。
開操作スイッチ41が操作されると、制御部81から第1回路部60にHiレベルの第1信号S1が出力され、第2回路部70にHiレベル及びLoレベルが交互に入れ替わる第2信号S2が出力される。図3(a)及び(b)に示すように、第1回路部60にHiレベルの第1信号S1が入力されると、第1高電位側スイッチング素子61がオン状態となり、第1低電位側スイッチング素子62がオフ状態となる。
一方、第2回路部70には、Hiレベル及びLoレベルが交互に入れ替わる第2信号S2が入力される。第2回路部70にLoレベルの第2信号S2が入力されると、図3(a)に示すように、第2高電位側スイッチング素子71がオフ状態となり、第2低電位側スイッチング素子72がオン状態となる。第2回路部70にHiレベルの第2信号S2が入力されると、図3(b)に示すように、第2高電位側スイッチング素子71がオン状態となり、第2低電位側スイッチング素子72がオフ状態になる。これらの状態が繰り返されることにより、第1接続ノードN1側から第2接続ノードN2側へと電動モータ20に交流電流が流れる。そして、電動モータ20の出力軸が回転してサンルーフ本体11が開側に移動する。
また、閉操作スイッチ42が操作されると、制御部81から第2回路部70にHiレベルの第2信号S2が出力され、第1回路部60にHiレベル及びLoレベルが交互に入れ替わる第1信号S1が出力される。第2回路部70にHiレベルの第2信号S2が入力されると、第2高電位側スイッチング素子71がオン状態となり、第2低電位側スイッチング素子72がオフ状態となる。
一方、第1回路部60には、Hiレベル及びLoレベルが交互に入れ替わる第1信号S1が入力される。第1回路部60にLoレベルの第1信号S1が入力されると、第1高電位側スイッチング素子61がオフ状態となり、第1低電位側スイッチング素子62がオン状態となる。第1回路部60にHiレベルの第1信号S1が入力されると、第1高電位側スイッチング素子61がオン状態となり、第1低電位側スイッチング素子62がオフ状態となる。これらの状態が繰り返されることにより、第2接続ノードN2側から第1接続ノードN1側へと電動モータ20に交流電流が流れる。そして、電動モータ20の出力軸が回転してサンルーフ本体11が閉側に移動する。
ところで、制御部81からモータ駆動回路50に入力される信号等に異常があると、制御部81のスイッチング制御により電動モータ20が回転するのとは異なる方向に電動モータ20が回転しようとすることがある。例えば、開操作スイッチ41が操作されたときに、本来であれば第1回路部60にHiレベルの第1信号S1が入力されるところ、第1回路部60にLoレベルの第1信号S1が入力されることがある。この場合、図4(a)に示すように、第1回路部60にLoレベルの第1信号S1が入力されると、第1高電位側スイッチング素子61がオフ状態となり、第1低電位側スイッチング素子62がオン状態となる。また、第2回路部70には、HiレベルとLoレベルとが交互に繰り返される第2信号S2が入力されるため、第2高電位側スイッチング素子71及び第2低電位側スイッチング素子72が相補的にオン状態及びオフ状態を繰り返す。そのため、本来であれば、図3(a)に示すように、第1接続ノードN1側から第2接続ノードN2側へと電動モータ20に交流電流が流れるはずが、図4(a)に示すように、第2接続ノードN2側から第1接続ノードN1側へと電動モータ20に交流電流が流れることになる。したがって、開操作スイッチ41が操作されているにも拘らず、電動モータ20が本来とは逆に回転して、サンルーフ本体11が閉側に移動してしまう。
このような場合、検知部82は、制御部81のスイッチング制御により電動モータ20が回転するのとは異なる方向に、電動モータ20が回転しようとしているとして異常判定を行う。そして、制御部81は、異常判定がされた場合に閉ループを形成し、保持するように各スイッチング素子を制御するモータ停止制御を行う。
次に、図5を参照して、ECU80の検知部82が実行する正常判定及び異常判定の一連の処理について具体的に説明する。検知部82は、サンルーフ装置10を含む車両に搭載されている各種の補機に電力が供給されている間(アクセサリーオンの間)において、一連の電動モータ20の正常判定及び異常判定を繰り返し実行する。
図5に示すように、ステップS11において、検知部82は、制御部81に対して、開操作スイッチ41の操作による開信号S3が入力されているか否かを判定する。ステップS11において、開信号S3が入力されていない場合(S11:NO)には、一連の処理を終了する。一方、ステップS11において、開信号S3が入力されている場合(S11:YES)には、検知部82の処理はステップS12に進む。
ステップS12において、検知部82は、第1接続ノードN1の電位V1と第2接続ノードN2の電位V2とを比較して電動モータ20の状態を判定する。具体的には、電位V2が電位V1よりも高い電位であって電位V2と電位V1との電位差が所定値X(例えば、1V〜16V)よりも大きいか否かを判定する。ステップS12において、電位V2−電位V1>所定値Xである場合(S12:YES)には、検知部82の処理はステップS13に進む。
ステップS13において、検知部82は、計時時間Yの計時を開始する。なお、計時時間Yは、電位V2−電位V1>所定値Xが満たされているときにはカウントアップされ、電位V2−電位V1>所定値Xが満たされなくなったときにクリアされる(ゼロにされる)。次に、検知部82の処理はステップS14に進む。
ステップS14において、検知部82は、計時時間Yが所定時間Y1(例えば、5msec〜300msec)よりも長くなっているか否かを判定する。ステップS14において、計時時間Yが所定時間Y1よりも長くなっている場合(S14:YES)には、検知部82の処理はステップS15に進む。
ステップS15において、検知部82は、電動モータ20の異常判定を行う。次に、検知部82の処理はステップS16に進む。ステップS16において、検知部82は、電動モータ20が異常判定されたことを示す異常信号を制御部81に出力し、一連の処理を終了する。
一方、ステップS12において、電位V2−電位V1>所定値Xでない場合(S12:NO)には、検知部82の処理はステップS21に進む。また、計時時間Yが所定時間Y1よりも長くない場合(S14:NO)には、検知部82の処理はステップS21に進む。
ステップS21において、検知部82は、制御部81のスイッチング制御により電動モータ20が回転するのと同じ方向に電動モータ20が回転しようとしているとして、電動モータ20の正常判定を行う。そして、検知部82は、電動モータ20の正常判定されたことを示す正常信号を制御部81に出力する。次に、検知部82の処理はステップS22に進む。
ステップS22において、検知部82は、サンルーフ本体11の現在位置が目標位置であるか否かを判定する。なお、サンルーフ本体11の目標位置としては、例えば、サンルーフ本体11が往復動作する所定範囲のうちの開側端部である。ステップS22において、サンルーフ本体11の現在位置が目標位置である場合(S22:YES)には、一連の処理を終了する。一方、ステップS22において、サンルーフ本体11の現在位置が目標位置でない場合(S22:NO)には、検知部82の処理はステップS12に戻る。
次に、ECU80の制御部81が実行するモータ停止制御について説明する。
制御部81は、検知部82から異常信号が入力された場合、すなわち、電動モータ20の異常判定がされた場合にはモータ停止制御を行う。具体的には、制御部81は、第2回路部70にLoレベルの第2信号S2を出力し続けて、モータ停止制御を行う。図4(b)に示すように、第2回路部70にLoレベルの第2信号S2が入力されると、第2高電位側スイッチング素子71がオフ状態となり、第2低電位側スイッチング素子72がオン状態となる。一方、異常判定がされているときには、第1回路部60における第1高電位側スイッチング素子61はオフ状態であり、第1低電位側スイッチング素子62はオン状態である。これにより、第1低電位側スイッチング素子62、第2低電位側スイッチング素子72、電動モータ20、再び第1低電位側スイッチング素子62を通る閉ループが形成される。そして、制御部81は、第2回路部70にLoレベルの第2信号S2を出力し続けることで、閉ループを保持する。その結果、電動モータ20にショートブレーキ(短絡制動)が作用して電動モータ20の出力軸の回転動作が制限される。なお、制御部81は、検知部82から正常信号が入力された場合、すなわち、電動モータ20の正常判定がされた場合には、続けて電動モータ20の制御を行う。
次に、本実施形態の効果を作用とともに説明する。
(1)本実施形態の構成においては、オフ状態に制御されているはずのスイッチング素子が何らかの原因によりオン状態になっていて、電動モータ20に対して制御部81のスイッチング制御によって意図した方向とは逆方向の電流が流れることが起こり得る。本実施形態では、このような異常が判定されたときには、第1低電位側スイッチング素子62、第2低電位側スイッチング素子72、及び電動モータ20を通る閉ループが形成されて保持される。この場合、電動モータ20にショートブレーキ(短絡制動)が作用して、電動モータ20の出力軸の回転動作が制限される。そして、移動体が意図したのとは反対方向に動作することは抑制され、移動体の移動が速やかに停止する。このように移動体の移動が停止すれば、ユーザは装置に何らかの異常が発生していることを把握できるので、ユーザに無用な混乱を与えることはない。
(2)電動モータ20の回転状態に関する異常判定の方法として、電動モータ20に内蔵されている第1回転センサ21及び第2回転センサ22から出力されるパルス信号に基づいて電動モータ20の出力軸の回転状態を検知して、電動モータ20の正常判定及び異常判定を行うこともできる。しかし、この場合には、電動モータ20の出力軸の回転状態が機械的に変化し、それにより変化したパルス信号から電動モータ20の正常判定及び異常判定を行うため、判定の時間がかかりやすい。
これに対して、本実施形態では、第1接続ノードN1の電位V1と第2接続ノードN2の電位V2とを比較して電動モータ20の正常判定及び異常判定を行う。そのため、電動モータ20の出力軸が実際に反対方向に回転する前であっても、電動モータ20に意図した方向とは逆方向の電流が流れたときに異常判定できる。したがって、電動モータ20の異常を早期に判定できる。
(3)仮に、第1接続ノードN1の電位V1と第2接続ノードN2の電位V2とを比較することのみで電動モータ20の正常判定及び異常判定を行うと、外部ノイズ等の影響を受けて、不必要に異常判定がされることがある。例えば、第2接続ノードN2の電位V2が第1接続ノードN1の電位V1よりも高くなった電動モータ20の正常時であるにも拘らず、外部ノイズ等の影響により、第1接続ノードN1の電位V1が第2接続ノードN2の電位V2よりも僅かに高くなって異常判定されることも起こり得る。
これに対して、本実施形態では、電位V2が電位V1よりも高い電位であって電位V2と電位V1との電位差が所定値Xよりも大きいことに基づいて異常判定を行う。そのため、外部ノイズ等の影響により、第1接続ノードN1の電位V1よりも第2接続ノードN2の電位V2が僅かに高くなった場合に異常判定されることが抑制される。結果として、外部ノイズ等による誤った異常判定を抑制できる。
(4)電位V2が電位V1よりも高い電位であって電位V2と電位V1との電位差が所定値Xよりも大きい状態となったことのみをもって異常判定する場合には、瞬間的に発生した外部ノイズ等によって不必要に異常判定がなされるおそれがある。
これに対して、本実施形態では、電位V2が電位V1よりも高い電位であって電位V2と電位V1との電位差が所定値Xよりも大きい状態が継続し、その計時時間Yが所定時間Y1よりも長くなった場合に異常判定を行う。そのため、例えば、瞬間的に発生した外部ノイズ等の影響により、不必要に異常判定がなされることを抑制できる。
(第2実施形態)
続いて、モータ制御装置100の第2実施形態について図6及び図7を参照して説明する。第2実施形態の構成は、第1実施形態と同様の構成であり、ECU80の制御部81が実行するモータ駆動回路50の同期整流制御が異なる。
開操作スイッチ41が操作されると、制御部81から第2回路部70にLoレベルの第2信号S2が出力され、第1回路部60にHiレベル及びLoレベルが交互に入れ替わる第1信号S1が出力される。具体的には、図6(a)及び(b)に示すように、第2回路部70にLoレベルの第2信号S2が入力されると、第2高電位側スイッチング素子71がオフ状態となり、第2低電位側スイッチング素子72がオン状態となる。
一方、第1回路部60には、Hiレベル及びLoレベルが交互に入れ替わる第1信号S1が入力される。第1回路部60にHiレベルの第1信号S1が入力されると、図6(a)に示すように、第1高電位側スイッチング素子61がオン状態となり、第1低電位側スイッチング素子62がオフ状態となる。第1回路部60にLoレベルの第1信号S1が入力されると、図6(b)に示すように、第1高電位側スイッチング素子61がオフ状態となり、第1低電位側スイッチング素子62がオン状態になる。これらの状態が繰り返されることにより、第1接続ノードN1側から第2接続ノードN2側へと電動モータ20に交流電流が流れる。そして、電動モータ20の出力軸が回転してサンルーフ本体11が開側に移動する。
また、閉操作スイッチ42が操作されると、制御部81から第1回路部60にLoレベルの第1信号S1が出力され、第2回路部70にHiレベル及びLoレベルが交互に入れ替わる第2信号S2が出力される。第1回路部60にLoレベルの第1信号S1が入力されると、第1高電位側スイッチング素子61がオフ状態となり、第1低電位側スイッチング素子62がオン状態となる。
一方、第2回路部70には、Hiレベル及びLoレベルが交互に入れ替わる第2信号S2が入力される。第2回路部70にHiレベルの第2信号S2が入力されると、第2高電位側スイッチング素子71がオン状態となり、第2低電位側スイッチング素子72がオフ状態となる。第2回路部70にLoレベルの第2信号S2が入力されると、第2高電位側スイッチング素子71がオフ状態となり、第2低電位側スイッチング素子72がオン状態となる。これらの状態が繰り返されることにより、第2接続ノードN2側から第1接続ノードN1側へと電動モータ20に交流電流が流れる。そして、電動モータ20の出力軸が回転してサンルーフ本体11が閉側に移動する。
ところで、この第2実施形態においても、例えば、開操作スイッチ41が操作されたときに、本来であれば第2回路部70にLoレベルの第2信号S2が入力されるところ、第2回路部70にHiレベルの第2信号S2が入力されることがある。この場合、図7(a)に示すように、第2回路部70にHiレベルの第2信号S2が入力されると、第2高電位側スイッチング素子71がオン状態となり、第2低電位側スイッチング素子72がオフ状態となる。また、第1回路部60には、HiレベルとLoレベルとが交互に繰り返される第1信号S1が入力されるため、第1高電位側スイッチング素子61及び第1低電位側スイッチング素子62が相補的にオン状態及びオフ状態を繰り返す。そのため、本来であれば、図6(a)に示すように、第1接続ノードN1側から第2接続ノードN2側へと電動モータ20に交流電流が流れるはずが、図7(a)に示すように、第2接続ノードN2側から第1接続ノードN1側へと電動モータ20に交流電流が流れることになる。したがって、開操作スイッチ41が操作されているにも拘らず、電動モータ20が本来とは逆に回転して、サンルーフ本体11が閉側に移動してしまう。
このような場合、検知部82は、制御部81のスイッチング制御により電動モータ20が回転するのとは異なる方向に、電動モータ20が回転しようとしているとして異常判定を行う。そして、制御部81は、異常判定がされた場合に閉ループを形成し、保持するように各スイッチング素子を制御するモータ停止制御を行う。
次に、ECU80の制御部81が実行するモータ停止制御について説明する。
制御部81は、検知部82から異常信号が入力された場合、すなわち、電動モータ20の異常判定がされた場合にはモータ停止制御を行う。具体的には、制御部81は、第1回路部60にHiレベルの第1信号S1を出力し続けて、モータ停止制御を行う。図7(b)に示すように、第1回路部60にHiレベルの第1信号S1が入力されると、第1高電位側スイッチング素子61がオン状態となり、第1低電位側スイッチング素子62がオフ状態となる。一方、異常判定がされているときには、第2回路部70における第2高電位側スイッチング素子71はオン状態であり、第2低電位側スイッチング素子72はオフ状態である。これにより、第2高電位側スイッチング素子71、電動モータ20、第1高電位側スイッチング素子61、再び第2高電位側スイッチング素子71を通る閉ループが形成される。そして、制御部81は、第1回路部60にHiレベルの第1信号S1を出力し続けることで、閉ループを保持する。その結果、電動モータ20にショートブレーキ(短絡制動)が作用して電動モータ20の出力軸の回転動作が制限される。
この第2実施形態によれば、第1実施形態と同様に上記(1)〜(4)の効果を得られる。
なお、上記の実施形態は、以下のように変更できる。
・上記の第1実施形態では、開操作スイッチ41が操作された場合において正常判定及び異常判定の一連の処理を実行していたが、これに限らない。例えば、閉操作スイッチ42が操作されたときに、本来であれば第2回路部70にHiレベルの第2信号S2が入力されるところ、第2回路部70にLoレベルの第2信号S2が入力されることがある。このように閉操作スイッチ42が操作された場合においても、正常判定及び異常判定の一連の処理を実行してもよい。
この正常判定及び異常判定の一連の処理におけるステップS11において、検知部82は、制御部81に対して、閉操作スイッチ42の操作による閉信号S4が入力されているか否かを判定する。また、ステップS12において、検知部82は、電位V1が電位V2よりも高い電位であって電位V1と電位V2との電位差が所定値Xよりも大きいか否かを判定する。そして、ステップS13において、検知部82は、計時時間Yの計時を開始する。なお、計時時間Yは、電位V1−電位V2>所定値Xが満たされているときにはカウントアップされ、電位V1−電位V2>所定値Xが満たされなくなったときにクリアされる(ゼロにされる)。
そして、電動モータ20の異常判定がされた場合、制御部81は、第1回路部60にLoレベルの第1信号S1を出力し続けて、モータ停止制御を行う。具体的には、第1回路部60にLoレベルの第1信号S1が入力されると、第1高電位側スイッチング素子61がオフ状態となり、第1低電位側スイッチング素子62がオン状態となる。一方、異常判定がされているときには、第2回路部70における第2高電位側スイッチング素子71はオフ状態であり、第2低電位側スイッチング素子72はオン状態である。これにより、第2低電位側スイッチング素子72、第1低電位側スイッチング素子62、電動モータ20、再び第2低電位側スイッチング素子72を通る閉ループが形成される。そして、制御部81は、第1回路部60にLoレベルの第1信号S1を出力し続けることで、閉ループを保持する。これにより、電動モータ20にショートブレーキ(短絡制動)が作用して電動モータ20の出力軸の回転動作が制限される。
・また、同様に第2実施形態においても、例えば、閉操作スイッチ42が操作されたときに、本来であれば第1回路部60にLoレベルの第1信号S1が入力されるところ、第1回路部60にHiレベルの第1信号S1が入力されることがある。このように閉操作スイッチ42が操作された場合においても、正常判定及び異常判定の一連の処理を実行してもよい。
そして、電動モータ20の異常判定がされた場合、制御部81は、第2回路部70にHiレベルの第2信号S2を出力し続けて、モータ停止制御を行う。具体的には、第2回路部70にHiレベルの第2信号S2が入力されると、第2高電位側スイッチング素子71がオン状態となり、第2低電位側スイッチング素子72がオフ状態となる。一方、異常判定がされているときには、第1回路部60における第1高電位側スイッチング素子61はオン状態であり、第1低電位側スイッチング素子62はオフ状態である。これにより、第1高電位側スイッチング素子61、電動モータ20、第2高電位側スイッチング素子71、再び第1高電位側スイッチング素子61を通る閉ループが形成される。そして、制御部81は、第2回路部70にHiレベルの第2信号S2を出力し続けることで、閉ループを保持する。これにより、電動モータ20にショートブレーキ(短絡制動)が作用して電動モータ20の出力軸の回転動作が制限される。
・上記の第1実施形態及び第2実施形態では、検知部82が実行する正常判定及び異常判定の一連の処理において、第1接続ノードN1の電位V1と第2接続ノードN2の電位V2とを比較して電動モータ20の異常判定していたが、これに限らない。例えば、検知部82は、第1回転センサ21及び第2回転センサ22から入力された2つのパルス信号の周波数や位相差等から電動モータ20の出力軸の回転方向を検出し、その回転方向が、制御部81のスイッチング制御により電動モータ20が回転するのとは異なる方向である場合に異常判定を行ってもよい。
・上記の第1実施形態及び第2実施形態では、検知部82が実行する正常判定及び異常判定の一連の処理において、電位V2が電位V1よりも高い電位であって電位V2と電位V1との電位差が所定値Xよりも大きいことに基づいて、電動モータ20の異常判定していたが、これに限らない。例えば、外部ノイズ等の影響が小さいのであれば、検知部82は、電位V2と電位V1との電位差が所定値Xよりも大きいか否かに拘らず、電位V2が電位V1よりも高い電位であることに基づいて、電動モータ20の異常判定をしてもよい。
・上記の第1実施形態及び第2実施形態では、検知部82が実行する正常判定及び異常判定の一連の処理において、電位V2が電位V1よりも高い電位であって電位V2と電位V1との電位差が所定値Xよりも大きい状態が継続し、その計時時間Yが所定時間Y1よりも長くなった場合に異常判定を行っていたが、これに限らない。例えば、外部ノイズ等の影響が小さいのであれば、検知部82は、電位V2が電位V1よりも高い電位であって電位V2と電位V1との電位差が所定値Xよりも大きい状態となったときに、直ちに異常判定を行ってもよい。
・上記実施形態では、電動モータ20によってサンルーフ本体11が往復動作されていたが、これに限らない。例えば、車両のスライドドア、車両のスポイラー、車両の電動パワーステアリング等が電動モータ20によって往復動作されていてもよい。
D…還流ダイオード、X…所定値、Y…計時時間、N1…第1接続ノード、N2…第2接続ノード、S1…第1信号、S2…第2信号、S3…開信号、S4…閉信号、V1…電位、V2…電位、Y1…所定時間、10…サンルーフ装置、11…サンルーフ本体、20…電動モータ、21…第1回転センサ、22…第2回転センサ、31…高電位側電源、32…低電位側電源、41…開操作スイッチ、42…閉操作スイッチ、50…モータ駆動回路、60…第1回路部、61…第1高電位側スイッチング素子、62…第1低電位側スイッチング素子、70…第2回路部、71…第2高電位側スイッチング素子、72…第2低電位側スイッチング素子、80…ECU、81…制御部、82…検知部、91…ルーフパネル、91a…開口、100…モータ制御装置。

Claims (5)

  1. 所定の範囲内を往復動作するように車両に搭載される移動体を動作させるための電動モータに適用されるモータ制御装置であって、
    高電位側電源及び低電位側電源の間に直列に接続されている第1高電位側スイッチング素子及び第1低電位側スイッチング素子、高電位側電源及び低電位側電源の間に直列に接続されているとともに前記第1高電位側スイッチング素子及び前記第1低電位側スイッチング素子に対して並列に接続されている第2高電位側スイッチング素子及び第2低電位側スイッチング素子を有し、前記第1高電位側スイッチング素子及び前記第1低電位側スイッチング素子の間の第1接続ノード、及び前記第2高電位側スイッチング素子及び前記第2低電位側スイッチング素子の間の第2接続ノードに前記電動モータが接続されるモータ駆動回路と、
    前記モータ駆動回路の前記第1高電位側スイッチング素子及び前記第1低電位側スイッチング素子を相補的にオンオフ制御し、前記第2高電位側スイッチング素子及び前記第2低電位側スイッチング素子を相補的にオンオフ制御する制御部と、
    前記制御部のスイッチング制御により前記電動モータが回転するのとは異なる方向に、前記電動モータが回転しようとしているときに異常判定を行う検知部とを備え、
    前記電動モータには前記モータ駆動回路を介して電力が供給されるものであって、
    前記制御部は、前記異常判定がされた場合、前記モータ駆動回路への電力供給が遮断されることなく前記モータ駆動回路に電力が供給されている状態において、前記第1高電位側スイッチング素子、前記電動モータ及び前記第2高電位側スイッチング素子を通る閉ループ、又は、前記第1低電位側スイッチング素子、前記電動モータ及び前記第2低電位側スイッチング素子を通る閉ループが形成されて保持されるように前記各スイッチング素子を制御する
    ことを特徴とするモータ制御装置。
  2. 前記制御部は、前記第1高電位側スイッチング素子及び前記第1低電位側スイッチング素子を含んで構成される第1回路部に接続されるとともに、前記第2高電位側スイッチング素子及び前記第2低電位側スイッチング素子を含んで構成される第2回路部に接続されており、
    前記第1高電位側スイッチング素子及び前記第1低電位側スイッチング素子を相補的にオンオフ制御すべく前記制御部から前記第1回路部に出力された第1信号は、前記第1高電位側スイッチング素子には前記制御部から出力されたままの前記第1信号が入力されるとともに、前記第1低電位側スイッチング素子には前記制御部から出力された前記第1信号を反転した信号が入力され、
    前記第2高電位側スイッチング素子及び前記第2低電位側スイッチング素子を相補的にオンオフ制御すべく前記制御部から前記第2回路部に出力された第2信号は、前記第2高電位側スイッチング素子には前記制御部から出力されたままの前記第2信号が入力されるとともに、前記第2低電位側スイッチング素子には前記制御部から出力された前記第2信号を反転した信号が入力される
    請求項1に記載のモータ制御装置。
  3. 前記検知部は、前記第1接続ノードの電位と前記第2接続ノードの電位との比較に基づいて前記異常判定を行うものであって、
    前記検知部は、前記制御部のスイッチング制御により前記電動モータが回転するのとは異なる方向に、前記電動モータが回転しようとしており、かつ前記第1接続ノードの電位と前記第2接続ノードの電位との電位差が所定値よりも大きい場合に異常判定を行う
    請求項1又は2に記載のモータ制御装置。
  4. 前記検知部は、前記電動モータに内蔵されている複数の回転センサからのパルス波の位相差に基づいて前記異常判定を行う
    請求項1又は2に記載のモータ制御装置。
  5. 前記検知部は、前記制御部のスイッチング制御により前記電動モータが回転するのとは異なる方向に前記電動モータが回転しようとする状態が所定時間よりも長く継続されたことを条件の一つとして、前記異常判定を行う
    請求項1〜4のいずれか一項に記載のモータ制御装置。
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