JP6953827B2 - 印刷装置および印刷システム - Google Patents

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本発明は、印刷装置および印刷システムに関する。さらに詳細には、印刷装置がメールサーバから自装置宛ての電子メールを受信し、電子メールに添付されたファイルの画像を印刷する技術に関するものである。
従来から、電子メールを利用した印刷システムとして、メールサーバと印刷装置とを有する印刷システムであって、印刷装置がメールサーバからその印刷装置宛ての電子メールを受信し、受信した電子メールに添付されたファイルの画像をその印刷装置が印刷する技術が知られている。
上述した印刷システムを開示した文献としては、例えば、特許文献1がある。特許文献1には、複数の電子機器において共有のメールアドレスを使用し、各電子機器では、未読の電子メールをメールサーバから受信した場合に、その電子メールの本文の内容から自機器宛ての電子メールか否かを判断し、自機器宛ての電子メールであれば、その電子メールに対応付けられた処理を実行する構成が開示されている。
特開2004−171130号公報
複数の印刷装置において共有のメールアドレスを使用する場合、その共有のメールアドレスが設定されているどの印刷装置であっても、そのメールアドレス宛ての電子メールに添付されたファイルの画像を印刷できることが望まれる場合がある。例えば、図書館、病院、ホテル等、特定の施設に設置された複数の印刷装置であらかじめ共有のメールアドレスが設定された場合、そのメールアドレスを宛先とする電子メールの送信後、その電子メールの添付ファイルの画像を印刷する印刷装置を、ユーザがその施設内で選択できることが望ましい。しかしながら、前記した特許文献1の技術では、送信元の電子機器において特定の電子機器の情報を電子メールに入力し、その特定の電子機器において処理を行う構成になっている。そのため、電子メールの送信前に、処理を行う電子機器をあらかじめ選択しておく必要があり、電子メールの送信後に、処理を行う電子機器を選択できる構成になっていない。
本発明は、前記した従来の技術が有する問題点を解決するためになされたものである。すなわちその課題とするところは、複数の印刷装置において共有のメールアドレスを使用する印刷システムにおいて、そのメールアドレス宛ての電子メールの送信後に、印刷を行わせる印刷装置をユーザが選択できる技術を提供することにある。
この課題の解決を目的としてなされた印刷装置は、シートに画像を形成する画像形成部と、電子メールを蓄積するメールサーバと通信する通信部と、記憶部と、パスワードの入力を受け付ける受付部と、制御部と、を備え、他の印刷装置と共有する共有のメールアドレス宛てに送信された電子メールを、前記通信部を介して前記メールサーバから受信する印刷装置であって、前記制御部は、前記通信部を用いて、所定のタイミングで前記メールサーバと通信し、前記共有のメールアドレス宛ての電子メールを受信させ、受信させた前記電子メールを前記記憶部に記憶する受信処理を実行し、さらに前記制御部は、前記記憶部に記憶されている電子メールの中に、ファイルが添付された印刷用の電子メールが有り、かつ、前記記憶部に記憶されている電子メールの中に、前記印刷用の電子メールを特定する特定情報が含まれる電子メールが無い場合、パスワードを生成するパスワード生成処理と、前記共有のメールアドレスを宛先とする第1の電子メールであって、前記印刷用の電子メールを特定する前記特定情報と、前記パスワード生成処理にて生成された前記パスワードとを含む、前記第1の電子メールを生成する第1電子メール生成処理と、前記通信部を用いて、前記第1の電子メールを前記メールサーバに送信させる第1電子メール送信処理と、前記印刷用の電子メールの送信元のメールアドレスを宛先とする第2の電子メールであって、前記パスワード生成処理にて生成された前記パスワードを含む、前記第2の電子メールを生成する第2電子メール生成処理と、前記通信部を用いて、前記第2の電子メールを前記メールサーバに送信させる第2電子メール送信処理と、を実行し、前記記憶部に記憶されている電子メールの中に、ファイルが添付された印刷用の電子メールが有り、かつ、前記記憶部に記憶されている電子メールの中に、前記印刷用の電子メールを特定する特定情報が含まれる前記第1の電子メールが有る場合、前記印刷用の電子メールを特定する前記特定情報と関連付けて,前記第1の電子メールに含まれるパスワードを前記記憶部に記憶するパスワード記憶処理、を実行し、さらに前記制御部は、前記受付部を介してパスワードの入力を受け付けるパスワード受付処理を実行し、さらに前記制御部は、前記パスワード受付処理にてパスワードを受け付け、かつ、前記記憶部に記憶されているパスワードの中に、受け付けたパスワードと一致する特定のパスワードが有る場合、さらに、前記記憶部に記憶される電子メールの中から、前記特定のパスワードと関連付けて記憶されている特定情報と一致する特定情報を有する電子メールを抽出する抽出処理と、前記抽出処理にて抽出された電子メールに添付されたファイルの画像を、前記画像形成部を用いて、シートに印刷させる印刷処理と、を実行する、ことを特徴としている。
本明細書に開示される印刷装置は、他の印刷装置と共有する共有のメールアドレス宛ての電子メールを受信する構成において、印刷用の電子メールを最初に受信した場合、すなわち、記憶部に記憶されている電子メールの中に、印刷用の電子メールの特定情報が含まれる電子メールが無い場合には、その印刷用の電子メールを印刷するためのパスワードを生成し、そのパスワードと印刷用の電子メールの特定情報とを含む第1の電子メールを共有のメールアドレスに送信する。これにより、共有のメールアドレスが設定された他の印刷装置は、印刷用の電子メールと、その印刷用の電子メールの特定情報およびパスワードを含む第1の電子メールと、をともに受信できる。また、印刷装置は、印刷用の電子メールを最初に受信した場合、生成したパスワードを含む第2の電子メールを印刷用の電子メールの送信元のメールアドレスに送信する。これにより、印刷用の電子メールの送信元のメールアドレスのユーザがパスワードを知ることになる。その後、共有のメールアドレスが設定された各印刷装置は、それぞれパスワードの入力を受け付け、受け付けたパスワードに関連付けて記憶されている特定情報と特定情報が一致する電子メールを抽出する。そして、印刷装置は、抽出された電子メールの添付ファイルの画像を印刷する。
すなわち、本明細書に開示される印刷装置によれば、印刷用の電子メールを最初に受信した場合には、パスワードを生成して第1の電子メールを送信し、印刷用の電子メールを2番目以降に受信した場合には、印刷用の電子メールとともに第1の電子メールを受信する。従って、印刷用の電子メールを最初に受信した印刷装置によって生成されたパスワードを、他の印刷装置でも使用できる。すなわち、他の印刷装置と共有のメールアドレスを使用する印刷装置は、印刷用の電子メールに対応するパスワードについても他の印刷装置と共有する。そのため、共有のメールアドレスを使用するどの印刷装置であっても、共通のパスワードによって印刷用の電子メールに添付されたファイルの画像の印刷を実行させることができる。つまり、ユーザは、印刷用の電子メールを送信した後に、印刷を行わせる印刷装置を選択できる。
さらに、本明細書には、シートに画像を形成する画像形成部と、電子メールを蓄積するメールサーバと通信する通信部と、記憶部と、パスワードの入力を受け付ける受付部と、制御部と、を備え、他の印刷装置と共有する共有のメールアドレス宛てに送信された電子メールを、前記通信部を介して前記メールサーバから受信する印刷装置であって、前記制御部は、前記通信部を用いて、所定のタイミングで前記メールサーバと通信し、前記共有のメールアドレス宛ての電子メールのヘッダ情報であって、前記電子メールを特定する特定情報と、送信元のメールアドレスと、タイトルと、添付ファイルの有無の情報と、を含む前記ヘッダ情報を取得させる第1取得処理を実行し、さらに前記制御部は、前記メールサーバに記憶される前記共有のメールアドレス宛ての電子メールの中に、ファイルが添付された印刷用の電子メールが有り、かつ、前記印刷用の電子メールを特定する特定情報が前記ヘッダ情報のタイトルに含まれる他の電子メールが無い場合、さらに、パスワードを生成するパスワード生成処理と、前記共有のメールアドレスを宛先とする第1の電子メールであって、タイトルに前記印刷用の電子メールを特定する前記特定情報を含み、本文に前記パスワード生成処理にて生成された前記パスワードを含む、前記第1の電子メールを生成する第1電子メール生成処理と、前記通信部を用いて、前記第1の電子メールを前記メールサーバに送信させる第1電子メール送信処理と、前記印刷用の電子メールの前記ヘッダ情報に含まれる送信元のメールアドレスを宛先とする第2の電子メールであって、本文に前記パスワード生成処理にて生成された前記パスワードを含む、前記第2の電子メールを生成する第2電子メール生成処理と、前記通信部を用いて、前記第2の電子メールを前記メールサーバに送信させる第2電子メール送信処理と、を実行し、さらに前記制御部は、前記受付部を介してパスワードの入力を受け付けるパスワード受付処理と、前記パスワード受付処理にてパスワードを受け付けた場合、前記通信部を用いて、前記メールサーバと通信し、前記共有のメールアドレス宛ての電子メールの、本文の少なくとも一部を取得させる第2取得処理と、を実行し、さらに前記制御部は、前記パスワード受付処理にてパスワードを受け付け、かつ、前記メールサーバに記憶される前記共有のメールアドレス宛ての電子メールの中に、本文にそのパスワードが含まれる特定の電子メールが有る場合、さらに、前記メールサーバに記憶される前記共有のメールアドレス宛ての電子メールのうち、前記特定の電子メールのタイトルに含まれる特定情報と一致する特定情報を有する電子メールを抽出する抽出処理と、前記通信部を用いて、前記メールサーバと通信し、前記抽出処理にて抽出された電子メールを受信させ、受信させた前記電子メールを前記記憶部に記憶する電子メール受信処理と、前記電子メール受信処理にて受信された前記電子メールの添付ファイルの画像を、前記画像形成部を用いて、シートに印刷させる印刷処理と、を実行する印刷装置が開示されている。
上記印刷装置の機能を実現するための制御方法、コンピュータプログラム、および当該コンピュータプログラムを格納するコンピュータ読取可能な記憶媒体も、新規で有用である。
本発明によれば、複数の印刷装置において共有のメールアドレスを使用する印刷システムにおいて、そのメールアドレス宛ての電子メールの送信後に、印刷を行わせる印刷装置をユーザが選択できる技術が実現される。
実施の形態にかかる印刷システムの概略構成を示す説明図である。 MFPの電気的構成を示すブロック図である。 印刷システムにおける第1MFPの動作の概略を示す説明図である。 印刷システムにおける第2MFPの動作の概略を示す説明図である。 印刷システムにおける印刷動作の概略を示す説明図である。 メール受信処理の手順を示すフローチャートである。 管理テーブルの例を示す説明図である。 確認処理の手順を示すフローチャートである。 メール印刷処理の手順を示すフローチャートである。 メール受信処理の手順を示すフローチャートである。 メール印刷処理の手順を示すフローチャートである。
以下、本発明にかかる印刷システムを具体化した第1の実施の形態について、添付図面を参照しつつ詳細に説明する。本形態は、複数台の複合機(MFP:Multi Function Peripheral)を含む印刷システムに本発明を適用したものである。
本形態の印刷システム1は、図1に示すように、複数台のMFP100、例えば、3台のMFP100を含む。各MFP100はいずれも、例えばインターネット等のネットワークを介して、メールサーバ200と通信して電子メールの送受信を行う機能と、画像データに基づく画像をシートに形成する画像形成機能と、を備える。MFP100は、印刷装置、第1の印刷装置および第2の印刷装置の一例である。
印刷システム1に含まれる各MFP100には、各MFP100で互いに共有するメールアドレス(以下、「共有アドレス」とする)が設定される。つまり、共有アドレス宛ての電子メールは、各MFP100で受信される。なお、本形態の印刷システム1に含まれる複数台のMFP100は、同一の機種であってもよいし、異なる機種のものが混在していてもよい。また、印刷システム1に含まれるMFP100の台数は、3台に限らず、2台以上であればよい。なお、各MFP100の設置場所は、特に限定されるものではなく、必ずしも互いに近傍である必要はない。
メールサーバ200は、印刷システム1の共有アドレス宛ての電子メールを蓄積する記憶領域となるメールボックス201を備える。そして、メールサーバ200は、POP3コマンドやSMTPコマンド等のコマンドに基づいて、指定されたメールアドレスに対応する電子メールの操作を行う。なお、メールサーバ200は、電子メールを管理する組織等が備える一般的なものである。また、POP3コマンドやSMTPコマンドは、電子メールの送受信を行うために使用されるコマンドの一例であって、電子メール技術の変遷に伴って変更されてもよい。
ホスト300は、MFP100の共有アドレス宛てに電子メールを送信する際に使用される装置の一例である。ホスト300は、少なくとも、画像ファイルや文書ファイルなどの作成や編集を行うファイル操作機能と、インターネットを介して電子メールの送受信を行う機能と、を備える。ホスト300としては、例えば、パーソナルコンピュータ(PC)、タブレットコンピュータ、スマートフォンが適用できる。
印刷システム1では、例えば、ホスト300を使用して作成した印刷用の画像データを、複数のMFP100のいずれかにて印刷させることができる。その場合、ユーザは、ホスト300にて、印刷用の画像データを添付ファイルとして添付した電子メールを作成し、共有アドレス宛てに送信する指示を行う。以下では、印刷用の画像データを添付ファイルとして添付した電子メールを、「印刷用メール」とする。
ホスト300は、ユーザの指示に基づいて、例えば、共有アドレス宛ての印刷用メールをメールサーバ200に送信する。そして、ホスト300から送信された印刷用メールは、メールサーバ200のメールボックス201に記憶される。各MFP100は、メールサーバ200と通信して、メールサーバ200のメールボックス201に記憶されている共有アドレス宛ての電子メールを受信する。
続いて、印刷システム1に含まれるMFP100の一例について、電気的構成を説明する。MFP100は、図2に示すように、CPU31と、ROM32と、RAM33と、NVRAM(不揮発性RAM)34とを含むコントローラ30を備えている。また、MFP100は、画像形成部10と、画像読取部20と、ネットワークインターフェース(ネットワークIF)37と、USBインターフェース(USB IF)38と、操作パネル40とを備え、これらがコントローラ30に電気的に接続されている。
ROM32には、MFP100を制御するための各種制御プログラムや各種設定、初期値等が記憶されている。RAM33は、各種制御プログラムが読み出される作業領域として、あるいは、データを一時的に記憶する記憶領域として利用される。MFP100は、受信した電子メールの情報や印刷用の画像データを、RAM33に記憶する。RAM33は、記憶部の一例である。NVRAM34は、各種の設定値や使用情報等を保存するデータ保存領域として利用される。
CPU31は、ROM32から読み出した制御プログラムに従って、その処理結果をRAM33またはNVRAM34に記憶させながら、MFP100の各構成要素を制御する。CPU31は、制御部の一例である。なお、コントローラ30が制御部の一例であってもよい。また、図2中のコントローラ30は、CPU31等、MFP100の制御に利用されるハードウェアを纏めた総称であって、実際にMFP100に存在する単一のハードウェアを表すとは限らない。
画像形成部10は、用紙に画像を印刷するための構成である。画像形成部10の画像形成方式は、電子写真方式であっても、インクジェット方式であってもよい。また、画像形成部10は、カラー画像の形成が可能な構成であっても、モノクロ画像の形成専用の構成であってもよい。画像読取部20は、原稿の画像を読み取るための構成である。読取機構は、CCDであってもCISであってもよい。また、画像読取部20は、カラー読み取りが可能な構成であっても、モノクロ読み取りのみの構成であってもよい。
ネットワークIF37は、インターネットに接続するためのハードウェアである。つまり、MFP100は、ネットワークIF37を介して、インターネットに接続されている外部機器,例えば、メールサーバ200との通信を行う。ネットワークIF37は、通信部の一例である。USB IF38は、USBケーブル等を介して接続された装置と通信を行うためのハードウェアである。
操作パネル40は、タッチパネルや操作キー等を含み、ユーザに向けた各種のメッセージの表示を行うとともに、ユーザによる各種の入力を受け付ける。操作パネル40は、近距離無線通信による操作を受け付けるものであってもよい。操作パネル40は、受付部および報知部の一例である。
続いて、本形態の印刷システム1にて、共通のPINコードを用いて、共有アドレス宛てに送信された印刷用メールに基づく印刷を、複数のMFP100のうちの1台に実行させるメール印刷動作について、図3〜図5を参照して説明する。
図3に示すように、まず、ホスト300は、ユーザの指示入力に基づき、共有アドレス宛ての印刷用メールM1を送信する。つまり、ホスト300は、宛先が共有アドレスであって、メール本文に添付ファイルが添付された印刷用メールM1を、メールサーバ200に送信する。
メールサーバ200は、共有アドレス宛ての印刷用メールM1を受信し、自装置の記憶部であってメールアドレスごとに設けられたメールボックス201に記憶する。メールサーバ200は、電子メールを受信した際に、各電子メールに固有の識別情報を設定し、設定した識別情報と関連付けて電子メールを記憶する。例えば、図3に示すように、メールボックス201には、印刷用メールM1とその識別情報UM1が関連付けて記憶される。識別情報は、特定情報の一例である。
一方、各MFP100は、例えば、ポーリングにより、所定のタイミングでメールサーバ200にアクセスして、共有アドレス宛ての電子メールを受信する。なお、メールサーバ200への接続要求はユーザIDとパスワードとによって行われ、認証に成功することでトランザクション状態に移行した後に電子メールの受信が可能となる。トランザクション状態への移行までの処理は、一般的な処理である。
本形態の各MFP100は、トランザクション状態に移行した後、メールボックス201に記憶されている電子メールのうち、新規の電子メールを受信する。具体的には、各MFP100は、メールサーバ200から、メールボックス201に記憶されている共有アドレス宛ての電子メールの識別情報のリストを取得し、自装置のRAM33に記憶している電子メールの識別情報と比較する。そして、各MFP100は、取得したリストに、自装置に記憶していない識別情報が含まれる場合に、新規の電子メールと判断し、その電子メールを受信して識別情報とともにRAM33に記憶する。
なお、本形態では、各MFP100は、新規の電子メールを受信した際、メールサーバ200に受信した電子メールの削除を指示しない。そのため、一部のMFP100が電子メールを受信した後も、メールサーバ200には電子メールが残っている。従って、他のMFP100は、同じ電子メールを新規の電子メールとして受信できる。
本形態の印刷システム1では、全MFP100のうち、ホスト300から送信された印刷用メールM1を最初に受信した第1MFP100aと、それ以外の第2MFP100bとで、異なる動作を行う。いずれの装置が第1MFP100aとなるかは、タイミングのみの問題である。なお、複数のMFP100が同時にトランザクション状態にはなれないので、第1MFP100aは、複数のMFP100のうちの1台である。
まず、図3を参照して、第1MFP100aの動作について説明する。第1MFP100aは、図3に示すように、新規の印刷用メールM1を受信した場合、印刷用メールM1に対応するPINコードを生成する。PINコードは、印刷用メールM1の添付ファイルに基づく画像の印刷指示として、MFP100への入力が要求される、例えば、4桁の数字列である。つまり、MFP100は、印刷用メールM1に対応するPINコードが入力された場合に、その印刷用メールM1の添付ファイルに基づく画像の印刷を実行する。PINコードは、パスワードの一例である。
さらに、図3に示すように、第1MFP100aは、印刷用メールM1の送信元の情報を用いて、生成したPINコードを通知する通知メールM2を作成し、ホスト300宛てに送信する。通知メールM2は、第2の電子メールの一例である。印刷用メールM1を送信したユーザは、ホスト300にて通知メールM2を受信することで、印刷用メールM1に対応するPINコードを取得する。
第1MFP100aは、さらに、生成したPINコードを、電子メールによって印刷システム1の他の全てのMFP100に通知する。具体的には、第1MFP100aは、例えば、電子メールのタイトルに印刷用メールM1の識別情報UM1を含み、電子メールの本文に自身が生成したPINコードを含み、共有アドレス宛ての電子メールであるコード通知メールM3を作成する。コード通知メールM3は、第1の電子メールの一例である。そして、図3に示すように、第1MFP100aは、作成したコード通知メールM3をメールサーバ200に送信する。第1MFP100aから送信された共有アドレス宛てのコード通知メールM3は、メールサーバ200のメールボックス201に記憶される。送信後、第1MFP100aは、メールサーバ200とのトランザクション状態を解除する。
次に、図4を参照して、第2MFP100bの動作について説明する。第1MFP100aからコード通知メールM3が送信された後も、各MFP100は、それぞれ所定のタイミングでメールサーバ200から電子メールを受信する。第2MFP100bは、第1MFP100aによるトランザクション状態が解除された後、メールサーバ200とトランザクション状態となる。つまり、第2MFP100bがメールサーバ200とトランザクション状態となった時点では、メールサーバ200のメールボックス201には、図4に示すように、印刷用メールM1とコード通知メールM3とがともに記憶されている。
そのため、第2MFP100bは、印刷用メールM1とコード通知メールM3との両方を、メールサーバ200から新規の電子メールと判断し、両方を受信する。第2MFP100bは、受信した電子メールに添付ファイルの添付されている電子メールがあれば、印刷用メールM1であると判断する。さらに、第2MFP100bは、受信した印刷用メールM1の識別情報UM1がタイトルに含まれる電子メールがあれば、印刷用メールM1のコード通知メールM3であると判断する。そして、新規に受信した電子メールとして、印刷用メールM1と、印刷用メールM1に対応するコード通知メールM3と、の両方を受信したMFP100は、第2MFP100bであると判断し、その印刷用メールM1に対するPINコードを生成しない。
そして、第2MFP100bは、印刷用メールM1の識別情報UM1と、コード通知メールM3に含まれるPINコードとを関連付けて、RAM33に記憶する。第2MFP100bは、例えば、RAM33に管理テーブル331を備え、識別情報UM1とPINコードとを関連付けて記憶する。管理テーブル331の詳細に付いては、後述する。なお、第2MFP100bは、管理テーブル331に代えて、コード通知メールM3そのものを記憶してもよい。
前述したように、各MFP100は、新規の電子メールを受信した際には、受信した電子メールの削除をメールサーバ200に指示しない。従って、複数のMFP100にて、同じ印刷用メールM1やコード通知メールM3を受信できる。そして、各MFP100は、新規の電子メールとして受信した電子メール中に、印刷用メールM1が有る場合、その印刷用メールM1に対応するコード通知メールM3が有るか否かを判断する。コード通知メールM3が有れば、MFP100は、すでに他のMFP100にてPINコードを生成済みであると判断して、PINコードの生成は行わない。一方、コード通知メールM3が無ければ、MFP100は、PINコードを生成して、共有アドレス宛てにコード通知メールM3を送信する。これにより、各MFP100は、装置間で共通のPINコードを共有できる。なお、コード通知メールM3を送信した第1MFP100aも、コード通知メールM3を受信する。
次に、図5を参照して、印刷用メールM1の添付ファイルに基づく画像の印刷時の動作について説明する。図5に示すように、添付ファイルの印刷を行うユーザは、印刷システム1のMFP100のうちの1台にて操作パネル40を操作し、通知メールM2で受け取ったPINコードを入力する。PINコードの入力を受け付けたMFP100は、印刷を実行するMFP100であり、以下では第3MFP100cとする。第3MFP100cは、第1MFP100aであってもよいし、第2MFP100bであってもよいし、それ以外であってもよい。
第3MFP100cは、入力されたPINコードと一致するPINコードが管理テーブル331に記憶されているか否かを判断する。一致するPINコードが記憶されている場合、第3MFP100cは、そのPINコードに関連付けて記憶されている識別情報UM1を用いて、印刷用メールM1を抽出する。さらに、第3MFP100cは、図5に示すように、抽出された印刷用メールM1の添付ファイルを画像データに展開し、画像形成部10にて印刷を実行する。これにより、PINコードを入力したユーザは、印刷物を取得できる。
印刷が完了した後、第3MFP100cは、メールサーバ200にアクセスし、印刷が完了した印刷用メールM1および印刷用メールM1に対応するコード通知メールM3の削除を指示する。そして、例えば、第3MFP100c以外のMFP100は、自装置のRAM33に記憶している印刷用メールM1が、メールサーバ200に記憶されていないと判断した場合に、印刷用メールM1をRAM33から削除し、印刷用メールM1に関連する情報を管理テーブル331から削除する。
続いて、上述したメール印刷動作を実現するためのメール受信処理とメール印刷処理との動作について、図6〜図9のフローチャートを参照しつつ説明する。まず、メール受信処理の手順について、図6のフローチャートを参照しつつ説明する。印刷システム1の各MFP100は、電源が投入されることにより、メール受信処理が実行されるように設定されている。つまり、メール受信処理は、電源が投入されたことを契機に、各MFP100のCPU31にて実行が開始され、電源が切断されるまで継続して実行される。
メール受信処理では、CPU31は、まず、受信タイミングであるか否かを判断する(S101)。各MFP100は、例えば、それぞれに設定された所定の時間間隔で、定期的にメールサーバ200にアクセスしてメール受信を行う。あるいは、各MFP100は、ユーザからの受信指示に基づいて、メール受信を行う。メールサーバ200にアクセスする受信タイミングではないと判断した場合(S101:NO)、CPU31は、受信タイミングとなるのを待つ。
受信タイミングであると判断した場合(S101:YES)、CPU31は、メールサーバ200に認証を求めるコマンドを送信する(S102)。具体的には、CPU31は、ネットワークIF37を介して、メールサーバ200に対して、POP3の「USER」コマンドとPOP3の「PASS」コマンドとを送信する。これにより、MFP100は、メールサーバ200から、認証が成功したか失敗したかを示す信号を受信する。
メールサーバ200は、複数のMFP100が重複してトランザクション状態とならないように認証を制御する。例えば、メールサーバ200が既に第1MFP100aとトランザクション状態となっている場合に第2MFP100bから認証を求めるコマンドを受信した場合、メールサーバ200は、第2MFP100bに認証が失敗したことを示す信号を返信し、第2MFP100bをトランザクション状態にしない。
メールサーバ200から受信した信号に基づいて、CPU31は、認証が成功したか否かを判断する(S103)。メールサーバ200から認証が失敗したことを示す信号を受信した場合、CPU31は、認証に失敗したと判断する。認証に失敗したと判断した場合(S103:NO),CPU31は、S101に戻り、次の受信タイミングとなるまで待つ。認証に失敗した場合、CPU31は、リトライしてもよい。
メールサーバ200から認証が成功したことを示す信号を受信した場合、CPU31は、認証に成功したと判断する。認証に成功したと判断した場合(S103:YES)、CPU31は、メールサーバ200から共有アドレス宛ての電子メールの一覧を取得する(S104)。S104は、一覧取得処理の一例である。例えば、CPU31は、ネットワークIF37を介して、メールサーバ200に対して、POP3の「UIDL」コマンドを送信する。これにより、CPU31は、メールサーバ200から共有アドレス宛ての電子メールの識別情報のリストを取得できる。
取得した識別情報のリストと自装置のRAM33に記憶されている電子メールとの比較から、CPU31は、削除対象の電子メールがあるか否かを判断する(S105)。自装置のRAM33に記憶されている電子メールのうち、メールサーバ200から取得したリストに識別情報が含まれていない電子メールは、他のMFP100にてメールサーバ200に削除の指示が送信された電子メールであり、削除対象の電子メールである。削除対象の電子メールが有ると判断した場合(S105:YES)、CPU31は、削除対象の電子メールを自装置のRAM33から削除する(S106)。S106は、削除処理の一例である。
例えば、前述したように、印刷を実行したMFP100は、印刷が完了した後、印刷用メールM1とその印刷用メールM1に対応するコード通知メールM3との削除を、メールサーバ200に指示する。メールサーバ200に記憶されていない電子メールは、印刷済みの可能性が高く、削除してRAM33の負荷を軽減する方が好ましい。
各MFP100は、受信した印刷用メールM1を管理するために、例えば、図7に示すような管理テーブル331を作成し、RAM33に記憶している。管理テーブル331には、MFP100にて受信した印刷用メールM1ごとに、例えば、メールナンバー、識別情報、送信元のアドレス、タイトル、受信日時、データの有無、PINコードが記憶される。
メールナンバーは、MFP100にて各印刷用メールM1に割り振った番号である。メールナンバーは、無くてもよい。識別情報は、メールサーバ200が全てのメールに付与する識別情報である。本実施例では、管理テーブル331に印刷用メールM1に付与された識別情報を記録して管理するが、個々の電子メールを区別できる情報であれば識別情報でなくてもよい。管理テーブル331の識別情報は、例えば、識別情報の一部を取り出したものであってもよいし、識別情報に対応する文字列であってもよい。送信元のアドレスは、印刷用メールM1を送信した送信元のメールアドレスであり、例えば、ホスト300のメールアドレスである。
タイトルは、印刷用メールM1の送信時に送信者によって付けられるタイトルである。印刷用メールM1のメールタイトルは、何でもよく、空欄であってもよい。タイトル欄は無くてもよい。受信日時は、メールサーバ200が各印刷用メールM1を受信した日時である。受信日時は、その印刷用メールM1をMFP100が最初に受信した日時としてもよい。データの有無は、印刷用メールM1に添付されている添付ファイルをRAM33に記憶しているか否かを示す情報である。PINコードは、印刷用メールM1の添付ファイルに基づく画像の印刷指示として、MFP100がユーザに入力を要求するコードである。
そして、メール受信処理のS106にて印刷用メールM1を削除した場合、CPU31は、管理テーブル331の内容も修正する(S107)。具体的には、CPU31は、管理テーブル331のうち、削除の対象となった印刷用メールM1に関する情報を削除する。
S107の後、または、削除対象の電子メールが無いと判断した場合(S105:NO)、CPU31は、S104にて取得した識別情報のリストに、新規の電子メールが有るか否かを判断する(S110)。メールサーバ200から取得したリストに識別情報が含まれている電子メールであって、自装置のRAM33に記憶されていない電子メールは、新規の電子メールである。
新規の電子メールが有ると判断した場合(S110:YES)、CPU31は、RAM33に、新規の電子メールを記憶するのに十分な空き容量が有るか否かを判断する(S111)。CPU31は、ネットワークIF37を介して、例えば、POP3の「LIST」コマンドをメールサーバ200に送信して、新規の電子メールのサイズを取得し、RAM33の空き容量と比較する。なお、新規の電子メールが複数有る場合、CPU31は、全ての新規の電子メールを記憶できるか否かを判断する。
そして、十分な空き容量が無いと判断した場合(S111:NO)、CPU31は、最も古い印刷用メールM1を削除する(S112)。S112は、最古電子メール削除処理の一例である。CPU31は、管理テーブル331の受信日時の情報に基づいて、最も古い印刷用メールM1を決定する。
ホスト300等から送信された印刷用メールM1の印刷が実行されない場合、MFP100のRAM33に印刷用メールM1が記憶されたままとなる。多数の印刷用メールM1が記憶されているとRAM33の記憶容量を圧迫する可能性がある。直近に送信された電子メールほど、すぐに利用される可能性が高い傾向にあることから、MFP100は、古い印刷用メールM1をRAM33から一旦削除する。ただし、RAM33から削除しても、メールサーバ200には残っていることから、MFP100は、任意のタイミングで印刷用メールM1を再度受信することができる。つまり、印刷指示を受けた際に該当する電子メールが削除済みであれば、MFP100は、メールサーバ200から再度受信する。RAM33の空き容量が少ない場合、最も古い電子メールから削除し、直近に送信された電子メールを記憶することで、印刷開始の遅れを抑制できる。
さらに、CPU31は、管理テーブル331の内容を修正する(S113)。S113は、記憶処理の一例である。具体的には、CPU31は、S112にて削除した印刷用メールM1に関する管理テーブル331の情報のうち、データの有無の情報を「有」から「無」に変更する。そして、CPU31は、S111に戻って、RAM33に十分な空き容量があるか否かを再び判断する。なお、CPU31は、S110の判断にて、管理テーブル331をも参照し、データの有無の情報が「無」の印刷用メールM1は、自装置のRAM33に記憶されていなくても、受信済みの電子メールと判断する。
RAM33に十分な空き容量が有ると判断した場合(S111:YES)、CPU31は、新規の電子メールを全て受信してRAM33に記憶する(S114)。S114は、受信処理の一例である。さらに、CPU31は、受信した新規の電子メールを確認する確認処理を実行する(S115)。
次に、確認処理の手順について、図8のフローチャートを参照して説明する。確認処理では、CPU31は、メール受信処理のS114にて受信した新規の電子メールを順に確認する。まず、CPU31は、新規の電子メールの1つを確認の対象として、その電子メールに添付ファイルが添付されているか否かを判断する(S201)。
添付されていないと判断した場合(S201:NO)、CPU31は、タイトルの内容に対応する識別情報の電子メールが有るか否かを判断する(S202)。添付ファイルが添付されていない電子メールとしては、例えば、前述したコード通知メールM3がある。確認対象の電子メールがコード通知メールM3である場合には、タイトルに、印刷用メールM1の識別情報UM1が含まれている。
タイトルの内容に対応する識別情報の電子メールが無いと判断した場合(S202:NO)、CPU31は、確認対象の新規の電子メールを自装置のRAM33から削除し、メールサーバ200に当該電子メールの削除の指示を送信する(S203)。MFP100は、印刷用メールM1でもなくコード通知メールM3でもない電子メールに対応しない。例えば、CPU31は、ネットワークIF37を介して、メールサーバ200に対して、POP3の「DELE」コマンドを送信し、確認対象の新規の電子メールの削除を指示する。これにより、迷惑メール等の蓄積を回避できる。
一方、確認対象の新規の電子メールに添付ファイルが添付されていると判断した場合(S201:YES)、CPU31は、添付ファイルが印刷可能なデータであるか否かを判断する(S205)。CPU31は、例えば、添付ファイルの拡張子に基づいて、印刷可能な形式のファイルであるか否かを判断する。そして、印刷可能なデータではないと判断した場合(S205:NO)、CPU31は、S203に進み、確認対象の新規の電子メールを自装置のRAM33から削除し、メールサーバ200に当該電子メールの削除の指示を送信する。
印刷可能なデータであると判断した場合(S205:YES)、CPU31は、確認対象の新規の電子メールの識別情報に対応する情報が、タイトルに含まれる電子メールが有るか否かを判断する(S207)。印刷可能な添付ファイルが添付されている電子メールは、印刷用メールM1である。そして、印刷用メールM1の識別情報に対応する情報が、タイトルに含まれる電子メールは、印刷用メールM1のコード通知メールM3である。
確認対象の新規の電子メールの識別情報に対応する情報が、タイトルに含まれる電子メールが無いと判断した場合(S207:NO)、CPU31は、PINコードを生成する(S211)。PINコードは,パスワードの一例である。S211は、パスワード生成処理の一例である。CPU31は、例えば、乱数表に基づいて、4桁の数字からなるPINコードを生成する。
共有アドレス宛ての新規の電子メールとして、印刷用メールM1のみを受信し、コード通知メールM3を受信していない場合、当MFP100は、印刷システム1に含まれる複数のMFP100のうち,最初に印刷メールM1を受信した第1MFP100aである。この場合、印刷用メールM1に対応するPINコードは、まだ生成されていないので、当MFP100にて生成する。当MFP100は、印刷用メールM1に関して、第1の印刷装置の一例である。
そして、CPU31は、コード通知メールM3を作成する(S212)。S212は、第1電子メール生成処理の一例である。コード通知メールM3は、タイトルに印刷用メールM1の識別情報に対応する情報を含み、本文にS211にて生成したPINコードを含み、共有アドレスを宛先とする電子メールである。
さらに、CPU31は、ネットワークIF37を介して、S212にて作成したコード通知メールM3を送信する(S213)。S213は、第1電子メール送信処理の一例である。これにより、コード通知メールM3は、メールサーバ200に送信され、メールサーバ200のメールボックス201に記憶される。以後、印刷システム1の他のMFP100は、メールサーバ200から電子メールを受信する際に、印刷メールM1とコード通知メールM3との両方を受信する。
また、CPU31は、S211にて生成したPINコードをユーザに通知する通知メールM2を作成する(S214)。S214は、第2電子メール生成処理の一例である。通知メールM2は、印刷用メールM1の送信元のメールアドレスを宛先とする電子メールであり、本文にPINコードの情報を含む。なお、PINコードの情報は、本文に限らず、タイトルに含んでもよい。また、通知メールM2は、PINコードの他に、例えば、印刷用メールM1のタイトル、添付ファイルのファイル名を含んでもよい。
さらに、CPU31は、ネットワークIF37を介して、S214にて作成した通知メールM2をメールサーバ200に送信する(S215)。S215は、第2電子メール送信処理の一例である。これにより、通知メールM2は、メールサーバ200を介して、印刷用メールM1の送信元のメールアドレスにて設定されているメールサーバに送信される。印刷用メールM1を送信したユーザは、送信元のメールアドレスにて通知メールM2を受信することで、印刷用メールM1のPINコードを取得できる。なお、コード通知メールM3の作成と通知メールM2の作成との順序は逆でもよい。また、コード通知メールM3の送信と通知メールM2の送信とは、それぞれの作成後であればよく、順序は逆でもよい。
そして、S215の後、CPU31は、管理テーブル331に新規の印刷用メールM1の情報を追加する(S216)。具体的には、CPU31は、例えば、図7に示した管理テーブル331に新規の印刷用メールM1の情報のための新たな行を追加する。そして、CPU31は、管理テーブル331に追加した新たな行に、印刷用メールM1に基づいて、識別情報,送信元のアドレス、タイトル、受信日時を記憶する。印刷用メールM1を受信済みであるので、CPU31は、データの有無の項目を「有」とする。さらに、CPU31は、管理テーブル331に追加した新たな行に、S211にて生成したPINコードを保存する(S217)。S217は、パスワード記憶処理の一例である。
また、S202あるいはS207にて、印刷用メールM1とコード通知メールM3とをともに受信したと判断した場合(S202:YES、または、S207:YES)も同様に、CPU31は、管理テーブル331に新規の印刷用メールM1の情報を追加する(S216)。新規の電子メールとして、印刷用メールM1と、印刷用メールM1に対応するコード通知メールM3との両方が有る場合、既に他のMFP100にてPINコードが生成済みである。この場合、当MFP100はこの印刷用メールM1に関して第2の印刷装置の一例である。
印刷用メールM1とコード通知メールM3とをともに受信した場合も、CPU31は、例えば、図7に示した管理テーブル331に新規の印刷用メールM1の情報のための新たな行を追加する。そして、CPU31は、管理テーブル331に追加した新たな行に、印刷用メールM1に基づいて、識別情報,送信元のアドレス、タイトル、受信日時を記憶する。印刷用メールM1を受信済みであるので、CPU31は、データの有無の項目を「有」とする。さらにこの場合、CPU31は、受信したコード通知メールM3に基づいて印刷用メールM1の印刷に用いるPINコードを取得し、管理テーブル331に追加した新たな行に、取得したPINコードを保存する(S217)。なお、CPU31は、S217にて管理テーブル331にPINコードを記憶した後、RAM33からコード通知メールM3を削除するとよい。
さらに、CPU31は、S203の後、または、S217の後、未確認の新規の電子メールがあるか否かを判断する(S220)。未確認の新規の電子メールが有ると判断した場合(S220:YES)、CPU31は、S201に戻り、その電子メールを確認対象として、S201からの処理を実行する。一方、すべての新規の電子メールを確認したと判断した場合(S220:NO)、CPU31は、確認処理を終了する。
図6のメール受信処理の説明に戻り、S115の確認処理が終了した後、または、新規の電子メールが無いと判断した場合(S110:NO)、CPU31は、メールサーバ200とのトランザクション状態を解消する(S116)。具体的には、CPU31は、ネットワークIF37を介して、メールサーバ200に対して、POP3の「QUIT」コマンドを送信する。S116の後、CPU31は、S101に戻って、次回の受信タイミングとなるまで待機する。
つまり、S115の確認処理を実行中も、MFP100は、メールサーバ200とのトランザクション状態を維持する。MFP100がPINコードを生成する第1MFP100aであった場合、MFP100は、コード通知メールM3の送信と通知メールM2の送信とが終了してからトランザクション状態を解消するので、複数のMFP100にてPINコードが生成される虞はない。これで、メール受信処理の説明を終了する。
次に、印刷システム1の各MFP100にて実行されるメール印刷処理の手順について、図9のフローチャートを参照して説明する。メール印刷処理は、MFP100の操作パネル40に対する操作を受け付けたことを契機に、CPU31にて実行される。
メール印刷処理では、CPU31は、まず、受け付けた操作が、送信済みの電子メールに基づく印刷を指示する操作であるか否かを判断する(S301)。印刷指示ではないと判断した場合(S301:NO),CPU31は、メール印刷処理を終了する。CPU31は、入力された操作に応じた動作を実行するための別の処理を実行する。
印刷指示であると判断した場合(S301:YES),CPU31は、PINコードの入力を受け付ける(S302)。S302は、パスワード受付処理の一例である。CPU31は、例えば、操作パネル40にPINコードの入力を要求するメッセージを表示し、PINコードの入力を待つ。なお、所定時間を超えてもPINコードが入力されない場合には、CPU31は、メール印刷処理を終了してもよい。
CPU31は、入力されたPINコードが適切であるか否かを判断する(S303)。具体的には、CPU31は、管理テーブル331に、入力されたPINコードと一致するPINコードを含む行があるか否かを判断する。CPU31は、管理テーブル331に、入力されたPINコードと一致するPINコードを含む行がある場合に、入力されたPINコードが適切であると判断する。
PINコードが適切でないと判断した場合(S303:NO)、CPU31は、PINコードが適切でないことを示すメッセージを操作パネル40に表示させ(S304)、メール印刷処理を終了する。S304は、報知処理の一例である。エラーを報知することにより、PINコードの入力ミスをユーザが把握できる。なお、CPU31は、S303にてNOと判断した場合、メール印刷処理を終了する代わりに、リトライを受け付けてもよい。
一方、PINコードが適切であると判断した場合(S303:YES)、CPU31は、入力されたPINコードに対応する印刷用メールM1を抽出する(S305)。S305は、抽出処理の一例である。S305において、CPU31は、管理テーブル331のうち、入力されたPINコードと一致するPINコードを含む行に記録されている情報に基づいて、印刷用メールM1の識別情報を特定する。
さらに、CPU31は、抽出された印刷用メールM1の添付ファイルがRAM33に記憶されているか否かを判断する(S306)。CPU31は、例えば、管理テーブル331に基づいて、特定された印刷用メールM1のデータの有無が「有」であるか否かを判断する。
抽出された印刷用メールM1の添付ファイルがRAM33に記憶されていないと判断した場合(S306:NO)、CPU31は、メールサーバ200から印刷用メールM1を受信し、添付ファイルを取得する(S307)。S307は、再受信処理の一例である。メール受信処理のS112にてRAM33から削除された印刷用メールM1は、データの有無が「無」である。印刷用メールM1がRAM33に記憶されていない場合、CPU31は、メールサーバ200にアクセスし、印刷用メールM1をメールサーバ200から再度受信して、添付ファイルをRAM33に記憶する。
S307の後、または、抽出された印刷用メールM1の添付ファイルがRAM33に記憶されていると判断した場合(S306:YES)、CPU31は、画像形成部10を制御して、印刷用メールM1の添付ファイルに基づく画像の印刷を実行させる(S308)。S308は、印刷処理の一例である。これにより、PINコードを入力したユーザは、印刷物を入手できる。
印刷が正常に完了したら、CPU31は、ネットワークIF37を介して、メールサーバ200に、印刷用メールM1とコード通知メールM3とを削除する削除指示を送信する(S309)。S309は、削除指示処理の一例である。メールサーバ200は、受信した指示に基づいて、該当する電子メールをメールボックス201から削除する。印刷が終了した印刷用メールM1は、他のMFP100で利用される可能性が低いことから、メールサーバ200から削除する。
また、CPU31は、印刷用メールM1をRAM33から削除する(S310)。さらに、CPU31は、管理テーブル331から印刷の完了した印刷メールM1の情報を削除して、管理テーブル331を更新し(S311),メール印刷処理を終了する。なお、S310は無くてもよい。例えば、RAM33に記憶されている電子メールについては、メール受信処理のS106にて削除するとしてもよい。
以上、詳細に説明したように、第1の形態の印刷システム1によれば、ホスト300等から共有アドレス宛てに送信された印刷用メールM1を各MFP100にて受信する。そして、最初に印刷用メールM1を受信したMFP100にてPINコードを生成し、生成されたPINコードを含むコード通知メールM3を共有アドレス宛てに送信することで、印刷システム1のいずれのMFP100でも、同じPINコードを共有することができる。つまり、印刷用メールM1を送信したユーザは、印刷用メールM1の添付ファイルに基づく画像を、印刷システム1に含まれるどのMFP100でも同じPINコードを用いて、印刷させることができる。従って、共有アドレス宛ての電子メールの送信後に、印刷を行わせる印刷装置をユーザが選択できる。
なお、第1の形態のメール印刷処理では、入力されたPINコードが適切であるか否かの判断を、管理テーブル331に保存されている情報に基づいて行うとした。しかし、例えば、RAM33にコード通知メールM3を記憶しておき、コード通知メールM3の本文に記憶されている内容に基づいて行うこともできる。例えば、CPU31は、メール印刷処理のS303にて、入力されたPINコードと一致するPINコードを含むコード通知メールM3がRAM33に記憶されているか否かに基づく判断を行ってもよい。
そして、CPU31は、S305にて、入力されたPINコードと一致するPINコードを含むコード通知メールM3から、印刷用メールM1の識別情報を抽出し、抽出された識別情報に対応する印刷用メールM1の添付ファイルに基づく印刷を実行する。この場合には、CPU31は、印刷が終了するまでコード通知メールM3を削除しない。そして、CPU31は、S310にて、コード通知メールM3も削除するとよい。また、管理テーブル331の情報には、PINコードが含まれなくてよい。
続いて、本発明にかかる印刷システムを具体化した第2の実施の形態について、添付図面を参照しつつ詳細に説明する。第2の形態は、第1の形態と同様に、複数台のMFP100を含む印刷システム1に本発明を適用したものである。第2の形態のMFP100は、共有アドレス宛てに送信された電子メールのヘッダ情報のみを受信して確認処理等を行い、印刷指示を受けた後にメール本体を受信する点で、電子メールを全て受信してRAM33に記憶する第1の形態とは異なる。以下では、第1の形態と同様の構成や処理には、同じ符号を付して説明を省略する。
第2の形態の印刷システム1のMFP100にて実行されるメール受信処理の手順について、図10のフローチャートを参照しつつ説明する。本形態でも、メール受信処理は、電源が投入されたことを契機に、各MFP100のCPU31にて実行が開始され、電源が切断されるまで継続して実行される。
本形態のメール受信処理のS101〜S105は第1の形態と同様の処理である。具体的には、CPU31は、受信タイミングであるか否かの判断を行い(S101)、受信タイミングでなければ(S101:NO)、受信タイミングとなるまで待機する。そして、受信タイミングとなったら(S101:YES)、CPU31は、メールサーバ200に認証を求めるコマンドを送信して(S102),認証に成功したか否かを判断する(S103)。認証に失敗した場合には(S103:NO),CPU31は、リトライする。認証に成功したら(S103:YES)、CPU31は、電子メールの一覧を取得し(S104)、削除対象の電子メールがあるか否かを判断する(S105)。
本形態のMFP100でも、第1の形態にて図7に示した例と同様の管理テーブル331をRAM33に記憶している。ただし、本形態のMFP100は、メールサーバ200に送信された共有アドレス宛ての電子メールについて、まず、ヘッダ情報のみを受信し、印刷指示を受け付けるまでメール本体を受信しない。そのため、管理テーブル331のデータの有無の欄は、すべて「無」である。あるいは、管理テーブル331のデータの有無の欄は、無くてもよい。
また、本形態のMFP100は、後述するように、管理テーブル331の情報に基づいてコード通知メールM3の本文を受信する。そのために、本形態のMFP100で用いる管理テーブル331は、コード通知メールM3の情報をも含む。コード通知メールM3の情報は、印刷用メールM1の情報と区別して、管理テーブル331に記憶される。
そして、S105では、CPU31は、S104にて取得した一覧と、管理テーブル331の情報とを比較する。CPU31は、管理テーブル331に情報が含まれ、かつ、一覧に含まれない電子メールがある場合、削除対象の電子メールであると判断する。削除対象の電子メールが有ると判断した場合(S105:YES)、CPU31は、管理テーブル331のうち、削除対象の電子メールに関する情報を削除して管理テーブル331を修正する(S107)。
S107の後、または、削除対象の電子メールが無いと判断した場合(S105:NO)、CPU31は、新規の電子メールが有るか否かを判断する(S110)。具体的には、S104にて取得した電子メールの一覧のうち、管理テーブル331に情報が含まれない電子メールが有るか否かを判断する。
新規の電子メールが有ると判断した場合(S110:YES)、CPU31は、新規の電子メールのヘッダ情報を受信する(S401)。S401は、第1取得処理の一例である。CPU31は、ネットワークIF37を介して、例えば、「TOP UIDL 0」コマンドをメールサーバ200に送信して、新規の電子メールのヘッダ情報のみを受信できる。コマンドの「0」は、メール本体のうちダウンロードする行数が0であることを示している。
ヘッダ情報には、少なくとも、電子メールを特定する識別情報、電子メールの送信元のメールアドレス、電子メールのタイトル、添付ファイルの有無の情報、が含まれる。添付ファイルが有る場合、ヘッダ情報にはさらに、添付ファイルのファイル名または拡張子の情報が含まれる。コード通知メールM3のタイトルには、印刷用メールM1の識別情報が含まれる。CPU31は、電子メールの本体を受信することなく、ヘッダ情報のみを用いて、その電子メールが印刷用メールM1であるか否か、または、コード通知メールM3であるか否かを判断できる。
本形態のメール受信処理では、CPU31は、ヘッダ情報を使用して、新規の電子メールを確認する確認処理を実行する(S115)。本形態の確認処理は、図8に示した、第1の形態の確認処理と同様の処理である。ただし、本形態では、電子メールの本体を受信していないので、S203では、RAM33から電子メールの本体を削除する処理は不要である。
なお、本形態の管理テーブル331には、ヘッダ情報を受信済みの各電子メールについて、例えば、メールナンバー、識別情報、送信元のアドレス、タイトル、受信日時、添付ファイルの有無、添付ファイルのファイル名および拡張子、印刷用メールM1かコード通知メールM3かを示す情報が記憶される。CPU31は、新規の電子メールを確認する確認処理では、受信したヘッダ情報に基づいて、管理テーブル331を更新する。
そして、S115の確認処理が終了した後、または、新規の電子メールが無いと判断した場合(S110:NO)、CPU31は、メールサーバ200とのトランザクション状態を解消する(S116)。これで、本形態のメール受信処理の説明を終了する。
次に、第2の形態の印刷システム1のMFP100にて実行されるメール印刷処理の手順について、図11のフローチャートを参照して説明する。本形態でも、メール印刷処理は、MFP100の操作パネル40に対する操作を受け付けたことを契機に、CPU31にて実行される。
メール印刷処理では、CPU31は、まず、受け付けた操作が、送信済みのメールに基づく印刷を指示する操作であるか否かを判断する(S301)。印刷指示ではないと判断した場合(S301:NO),CPU31は、メール印刷処理を終了する。
印刷指示であると判断した場合(S301:YES),CPU31は、PINコードの入力を受け付ける(S302)。そして、CPU31は、ネットワークIF37を介してメールサーバ200にアクセスし、コード通知メールM3の本文を受信する(S501)。S501は、第2取得処理の一例である。
そして、受信したコード通知メールM3の本文と、入力されたPINコードとを比較することにより、PINコードが適切であるか否かを判断する(S303)。なお、メールサーバ200のメールボックス201にコード通知メールM3が複数有る場合は、CPU31は、各コード通知メールM3の本文と入力されたPINコードとを比較し、一致するものがあれば、PINコードが適切であると判断する。
PINコードが適切でないと判断した場合(S303:NO)、CPU31は、PINコードが適切でないことを示すメッセージを操作パネル40に表示させ(S304)、メール印刷処理を終了する。一方、適切であると判断した場合(S303:YES)、CPU31は、入力されたPINコードに対応する印刷用メールM1を抽出する(S305)。CPU31は、適切であると判断したPINコードを本文に含むコード通知メールM3のタイトルに基づいて、印刷用メールM1の識別情報を取得する。
そして、CPU31は、ネットワークIF37を介してメールサーバ200にアクセスし、抽出された印刷用メールM1を受信する(S502)。S502は、電子メール受信処理の一例である。CPU31は、S305にて取得した識別情報に対応する電子メールである印刷用メールM1を受信し、添付ファイルを取得する。
さらに、CPU31は、画像形成部10を制御して、受信した印刷用メールM1の添付ファイルに基づく画像の印刷を実行する(S308)。印刷が正常に完了したら、CPU31は、ネットワークIF37を介して、メールサーバ200に、印刷の完了した印刷用メールM1と対応するコード通知メールM3とを削除する削除指示を送信する(S309)。
また、CPU31は、S502にて受信した印刷用メールM1とS501にて受信したコード通知メールM3とをRAM33から削除する(S310)。さらに、CPU31は、管理テーブル331から,印刷の完了した印刷メールM1の情報と、その印刷メールM1に対応するコード通知メールM3の情報を削除して、管理テーブル331を更新し(S311),メール印刷処理を終了する。
以上、詳細に説明したように、第2の形態の印刷システム1によっても、ホスト300等から共有アドレス宛てに送信された印刷用メールM1の添付ファイルに基づく画像を、印刷システム1に含まれるどのMFP100でも同じPINコードを用いて、印刷させることができる。従って、共有アドレス宛ての電子メールの送信後に、印刷を行わせる印刷装置をユーザが選択できる。
第2の形態では、印刷用メールM1をRAM33に記憶しないことから、RAM33の容量を圧迫しない可能性が高い。一方、第1の形態では、印刷用メールM1をRAM33に記憶しているので、印刷指示を受け付けた後、印刷を実行開始するまでの所要時間が短い可能性が高い。第2の形態の印刷システム1は、RAM33の記憶容量が小さく、メールサーバ200との通信速度が速い場合に適している。
なお、本実施の形態は単なる例示にすぎず、本発明を何ら限定するものではない。したがって本発明は当然に、その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能である。例えば、MFPに限らず、プリンタ、複写機、FAX装置等、インターネット接続機能と画像形成機能とを備えるものであれば適用可能である。
また、印刷用メールM1を特定する特定情報は、メールサーバ200にて設定される識別情報に限らず、例えば、印刷メールM1のヘッダ情報を組み合わせて用いてもよい。ただし、識別情報を使用すれば、電子メールの特定が容易である。また、印刷指示を行う際にMFP100に入力するパスワードは、PINコードに限らない。MFP100の操作パネル40から入力できる数字、記号、文字等の組合せであって、電子メールにて通知可能な組合せであれば、どのようなものであってもよい。
また、実施の形態では、コード通知メールM3として、メールタイトルに印刷メールM1の識別情報を、本文にPINコードを、それぞれ記載したものを例示したが、これに限らない。例えば、印刷メールM1の識別情報とPINコードとが、ともにメールタイトルに記載されていてもよいし、ともに本文に記載されていてもよい。
また、実施の形態では、PINコードの生成等の処理は、印刷メールM1を最初に受信した第1MFP100aにて、トランザクション状態を維持しつつ行うとしたが、別の条件を契機として行ってもよい。ただし、トランザクション状態を維持して行う方が、複数のMFP100にてPINコードが生成されることを回避できるとともに、1回のトランザクションで済むので好ましい。
また、実施の形態では、各MFP100は、印刷が完了した後、メールサーバ200から印刷用メールM1とコード通知メールM3とを自動的に削除するとしたが、これに限らない。例えば、削除するか否かをユーザに問い合わせてもよいし、印刷とは関係なくユーザの指示に基づいて削除できるとしてもよい。また、メールサーバ200における削除条件、例えば、有効期限切れ、メール数上限があってもよい。
また、RAM33の容量が不足する場合に最も古い印刷用メールを削除するとしたが、このタイミングで削除しなくてもよい。例えば、電子メールを保存する期限を決めて容量に関わらず削除するとしてもよいし、RAM33の容量が不足する場合は新規の電子メールを受信しないとしてもよい。そして、最も古い電子メールを削除する処理を行わない場合は、管理テーブル331は無くてもよい。管理テーブル331を使用しない場合、PINコードや識別情報の管理は、コード通知メールM3に基づいて行うことができる。
また、メール印刷処理では、PINコードの入力を受け付けた場合、まず、新規の電子メールが有るか否かを確認して、新規の電子メールを全て受信するとしてもよい。特に、受信タイミングの間隔が大きい場合、送信された新規の印刷メールM1を受信していない可能性がある。先に電子メールを受信しておくことで、PINコードの判断を最新の受信状態で行うことができる。
また、MFP100では、印刷対象の印刷用メールM1を予め特定して印刷指示を受け付けてもよい。その場合には、入力されたPINコードが、特定された印刷対象の印刷用メールM1に対応するPINコードであるか否かの判断によって、PINコードが適切であるか否かの判断とするとよい。
また、実施の形態に開示されている処理は、単一のCPU、複数のCPU、ASICなどのハードウェア、またはそれらの組み合わせで実行されてもよい。また、実施の形態に開示されている処理は、その処理を実行するためのプログラムを記録した記録媒体、または方法等の種々の態様で実現することができる。
1 印刷システム
10 画像形成部
31 CPU
33 RAM
37 ネットワークIF
40 操作パネル
100 MFP
200 メールサーバ

Claims (13)

  1. シートに画像を形成する画像形成部と、
    電子メールを蓄積するメールサーバと通信する通信部と、
    記憶部と、
    パスワードの入力を受け付ける受付部と、
    制御部と、
    を備え、
    他の印刷装置と共有する共有のメールアドレス宛てに送信された電子メールを、前記通信部を介して前記メールサーバから受信する印刷装置であって、
    前記制御部は、
    前記通信部を用いて、所定のタイミングで前記メールサーバと通信し、前記共有のメールアドレス宛ての電子メールを受信させ、受信させた前記電子メールを前記記憶部に記憶する受信処理を実行し、
    さらに前記制御部は、
    前記記憶部に記憶されている電子メールの中に、ファイルが添付された印刷用の電子メールが有り、かつ、前記記憶部に記憶されている電子メールの中に、前記印刷用の電子メールを特定する特定情報が含まれる他の電子メールが無い場合、
    パスワードを生成するパスワード生成処理と、
    前記共有のメールアドレスを宛先とする第1の電子メールであって、前記印刷用の電子メールを特定する前記特定情報と、前記パスワード生成処理にて生成された前記パスワードとを含む、前記第1の電子メールを生成する第1電子メール生成処理と、
    前記通信部を用いて、前記第1の電子メールを前記メールサーバに送信させる第1電子メール送信処理と、
    前記印刷用の電子メールの送信元のメールアドレスを宛先とする第2の電子メールであって、前記パスワード生成処理にて生成された前記パスワードを含む、前記第2の電子メールを生成する第2電子メール生成処理と、
    前記通信部を用いて、前記第2の電子メールを前記メールサーバに送信させる第2電子メール送信処理と、
    を実行し、
    前記記憶部に記憶されている電子メールの中に、ファイルが添付された印刷用の電子メールが有り、かつ、前記記憶部に記憶されている電子メールの中に、前記印刷用の電子メールを特定する特定情報が含まれる前記第1の電子メールが有る場合、
    前記印刷用の電子メールを特定する前記特定情報と関連付けて,前記第1の電子メールに含まれるパスワードを前記記憶部に記憶するパスワード記憶処理、
    を実行し、
    さらに前記制御部は、
    前記受付部を介してパスワードの入力を受け付けるパスワード受付処理を実行し、
    さらに前記制御部は、
    前記パスワード受付処理にてパスワードを受け付け、かつ、前記記憶部に記憶されているパスワードの中に、受け付けたパスワードと一致する特定のパスワードが有る場合、さらに、
    前記記憶部に記憶される電子メールの中から、前記特定のパスワードと関連付けて記憶されている特定情報と一致する特定情報を有する電子メールを抽出する抽出処理と、 前記抽出処理にて抽出された電子メールに添付されたファイルの画像を、前記画像形成部を用いて、シートに印刷させる印刷処理と、
    を実行する、
    ことを特徴とする印刷装置。
  2. 請求項1に記載する印刷装置において、
    報知部を備え、
    前記制御部は、
    前記パスワード受付処理にてパスワードを受け付け、かつ、前記記憶部に記憶されているパスワードの中に、受け付けたパスワードと一致する特定のパスワードが無い場合、 前記報知部にエラーを報知させる報知処理を実行する、
    ことを特徴とする印刷装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載する印刷装置において、
    前記制御部は、
    前記通信部を用いて、所定のタイミングで前記メールサーバと通信し、前記共有のメールアドレス宛ての電子メールの一覧を取得する一覧取得処理と、
    前記記憶部に記憶されている電子メールのうち、前記一覧取得処理にて取得した電子メールの前記一覧に存在しない電子メールを、前記記憶部から削除する削除処理と、
    を実行する、
    ことを特徴とする印刷装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか1つに記載する印刷装置において、
    前記制御部は、
    前記記憶部に電子メールを記憶できる容量が不足している場合、前記記憶部に記憶されている電子メールの中から受信日時が最も古い電子メールを前記記憶部から削除する最古電子メール削除処理と、
    前記最古電子メール削除処理によって削除された電子メールが前記記憶部に記憶されていないことを示す情報を記憶する記憶処理と、
    前記抽出処理にて抽出された電子メールについて前記記憶部に記憶されていないことを示す情報が記憶されている場合、前記通信部を用いて、前記メールサーバと通信し、前記抽出処理にて抽出された電子メールを受信させる再受信処理と、
    を実行する、
    ことを特徴とする印刷装置。
  5. シートに画像を形成する画像形成部と、
    電子メールを蓄積するメールサーバと通信する通信部と、
    記憶部と、
    パスワードの入力を受け付ける受付部と、
    制御部と、
    を備え、
    他の印刷装置と共有する共有のメールアドレス宛てに送信された電子メールを、前記通信部を介して前記メールサーバから受信する印刷装置であって、
    前記制御部は、
    前記通信部を用いて、所定のタイミングで前記メールサーバと通信し、前記共有のメールアドレス宛ての電子メールを受信させ、受信させた前記電子メールを前記記憶部に記憶する受信処理を実行し、
    さらに前記制御部は、
    前記記憶部に記憶されている電子メールの中に、ファイルが添付された印刷用の電子メールが有り、かつ、前記記憶部に記憶されている電子メールの中に、前記印刷用の電子メールを特定する特定情報が含まれる他の電子メールが無い場合、さらに、
    パスワードを生成するパスワード生成処理と、
    前記共有のメールアドレスを宛先とする第1の電子メールであって、前記印刷用の電子メールを特定する前記特定情報と、前記パスワード生成処理にて生成された前記パスワードとを含む、前記第1の電子メールを生成する第1電子メール生成処理と、
    前記通信部を用いて、前記第1の電子メールを前記メールサーバに送信させる第1電子メール送信処理と、
    前記印刷用の電子メールの送信元のメールアドレスを宛先とする第2の電子メールであって、前記パスワード生成処理にて生成された前記パスワードを含む、前記第2の電子メールを生成する第2電子メール生成処理と、
    前記通信部を用いて、前記第2の電子メールを前記メールサーバに送信させる第2電子メール送信処理と、
    を実行し、
    さらに前記制御部は、
    前記受付部を介してパスワードの入力を受け付けるパスワード受付処理を実行し、
    さらに前記制御部は、
    前記パスワード受付処理にてパスワードを受け付け、かつ、前記記憶部に記憶されている電子メールの中に、受け付けたパスワードと一致するパスワードが含まれる特定の電子メールが有る場合、さらに、
    前記記憶部に記憶される電子メールの中から、前記特定の電子メールに含まれる特定情報と一致する特定情報を有する電子メールを抽出する抽出処理と、
    前記抽出処理にて抽出された電子メールに添付されたファイルの画像を、前記画像形成部を用いて、シートに印刷させる印刷処理と、
    を実行する、
    ことを特徴とする印刷装置。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか1つに記載する印刷装置において、
    前記第1の電子メールは、タイトルに前記特定情報を含み、本文に前記パスワードを含む、
    ことを特徴とする印刷装置。
  7. 請求項1から請求項5のいずれか1つに記載する印刷装置において、
    前記第1の電子メールは、タイトルに前記特定情報と前記パスワードとを含む、
    ことを特徴とする印刷装置。
  8. 請求項1から請求項5のいずれか1つに記載する印刷装置において、
    前記第1の電子メールは、本文に前記特定情報と前記パスワードとを含む、
    ことを特徴とする印刷装置。
  9. シートに画像を形成する画像形成部と、
    電子メールを蓄積するメールサーバと通信する通信部と、
    記憶部と、
    パスワードの入力を受け付ける受付部と、
    制御部と、
    を備え、
    他の印刷装置と共有する共有のメールアドレス宛てに送信された電子メールを、前記通信部を介して前記メールサーバから受信する印刷装置であって、
    前記制御部は、
    前記通信部を用いて、所定のタイミングで前記メールサーバと通信し、前記共有のメールアドレス宛ての電子メールのヘッダ情報であって、前記電子メールを特定する特定情報と、送信元のメールアドレスと、タイトルと、添付ファイルの有無の情報と、を含む前記ヘッダ情報を取得させる第1取得処理を実行し、
    さらに前記制御部は、
    前記メールサーバに記憶される前記共有のメールアドレス宛ての電子メールの中に、ファイルが添付された印刷用の電子メールが有り、かつ、前記印刷用の電子メールを特定する特定情報が前記ヘッダ情報のタイトルに含まれる他の電子メールが無い場合、さらに、
    パスワードを生成するパスワード生成処理と、
    前記共有のメールアドレスを宛先とする第1の電子メールであって、タイトルに前記印刷用の電子メールを特定する前記特定情報を含み、本文に前記パスワード生成処理にて生成された前記パスワードを含む、前記第1の電子メールを生成する第1電子メール生成処理と、
    前記通信部を用いて、前記第1の電子メールを前記メールサーバに送信させる第1電子メール送信処理と、
    前記印刷用の電子メールの前記ヘッダ情報に含まれる送信元のメールアドレスを宛先とする第2の電子メールであって、本文に前記パスワード生成処理にて生成された前記パスワードを含む、前記第2の電子メールを生成する第2電子メール生成処理と、
    前記通信部を用いて、前記第2の電子メールを前記メールサーバに送信させる第2電子メール送信処理と、
    を実行し、
    さらに前記制御部は、
    前記受付部を介してパスワードの入力を受け付けるパスワード受付処理と、
    前記パスワード受付処理にてパスワードを受け付けた場合、前記通信部を用いて、前記メールサーバと通信し、前記共有のメールアドレス宛ての電子メールの、本文の少なくとも一部を取得させる第2取得処理と、
    を実行し、
    さらに前記制御部は、
    前記パスワード受付処理にてパスワードを受け付け、かつ、前記メールサーバに記憶される前記共有のメールアドレス宛ての電子メールの中に、本文にそのパスワードが含まれる特定の電子メールが有る場合、さらに、
    前記メールサーバに記憶される前記共有のメールアドレス宛ての電子メールのうち、前記特定の電子メールのタイトルに含まれる特定情報と一致する特定情報を有する電子メールを抽出する抽出処理と、
    前記通信部を用いて、前記メールサーバと通信し、前記抽出処理にて抽出された電子メールを受信させ、受信させた前記電子メールを前記記憶部に記憶する電子メール受信処理と、
    前記電子メール受信処理にて受信された前記電子メールの添付ファイルの画像を、前記画像形成部を用いて、シートに印刷させる印刷処理と、
    を実行する、
    ことを特徴とする印刷装置。
  10. 請求項9に記載する印刷装置において、
    報知部を備え、
    前記制御部は、
    前記パスワード受付処理にてパスワードを受け付け、かつ、前記メールサーバに記憶される前記共有のメールアドレス宛ての電子メールの中に、前記特定の電子メールが無い場合、
    前記報知部にエラーを報知させる報知処理を実行する、
    ことを特徴とする印刷装置。
  11. 請求項1から請求項10のいずれか1つに記載する印刷装置において、
    前記制御部は、
    前記印刷処理の後、前記通信部を用いて、印刷対象のファイルが添付された電子メールおよびその電子メールの特定情報がタイトルに含まれる前記特定の電子メールを、前記メールサーバから削除させる削除指示を、前記メールサーバに送信させる削除指示処理を実行する、
    ことを特徴とする印刷装置。
  12. 第1の印刷装置と、第2の印刷装置と、電子メールを蓄積するメールサーバと、を備え、
    前記第1の印刷装置および前記第2の印刷装置は、両装置で互いに共有する共有のメールアドレス宛てに送信された電子メールを、前記メールサーバからそれぞれ受信する印刷システムにおいて、
    前記第1の印刷装置および前記第2の印刷装置は、それぞれ、
    シートに画像を形成する画像形成部と、
    前記メールサーバと通信する通信部と、
    記憶部と、
    パスワードの入力を受け付ける受付部と、
    制御部と、
    を備え、
    前記第1の印刷装置の前記制御部および前記第2の印刷装置の前記制御部は、
    前記通信部を用いて、所定のタイミングで前記メールサーバと通信し、前記共有のメールアドレス宛ての電子メールを受信させ、受信させた前記電子メールを前記記憶部に記憶する受信処理を実行し、
    さらに前記第1の印刷装置の前記制御部は、
    前記記憶部に記憶されている電子メールの中に、ファイルが添付された印刷用の電子メールが有り、かつ、前記記憶部に記憶されている電子メールの中に、前記印刷用の電子メールを特定する特定情報が含まれる他の電子メールが無い場合、
    パスワードを生成するパスワード生成処理と、
    前記共有のメールアドレスを宛先とする第1の電子メールであって、前記印刷用の電子メールを特定する前記特定情報と、前記パスワード生成処理にて生成された前記パスワードとを含む、前記第1の電子メールを生成する第1電子メール生成処理と、
    前記通信部を用いて、前記第1の電子メールを前記メールサーバに送信させる第1電子メール送信処理と、
    前記印刷用の電子メールの送信元のメールアドレスを宛先とする第2の電子メールであって、前記パスワード生成処理にて生成された前記パスワードを含む、前記第2の電子メールを生成する第2電子メール生成処理と、
    前記通信部を用いて、前記第2の電子メールを前記メールサーバに送信させる第2電子メール送信処理と、
    を実行し、
    さらに前記第2の印刷装置の前記制御部は、
    前記記憶部に記憶されている電子メールの中に、ファイルが添付された印刷用の電子メールが有り、かつ、前記記憶部に記憶されている電子メールの中に、前記印刷用の電子メールを特定する特定情報が含まれる前記第1の電子メールが有る場合、
    前記印刷用の電子メールを特定する前記特定情報と関連付けて,前記第1の電子メールに含まれるパスワードを前記記憶部に記憶するパスワード記憶処理を実行し、
    さらに前記第1の印刷装置の前記制御部および前記第2の印刷装置の前記制御部は、
    前記受付部を介してパスワードの入力を受け付けるパスワード受付処理を実行し、
    さらに前記第1の印刷装置の前記制御部および前記第2の印刷装置の前記制御部は、
    前記パスワード受付処理にてパスワードを受け付け、かつ、前記記憶部に記憶されているパスワードの中に、受け付けたパスワードと一致する特定のパスワードが有る場合、さらに、
    前記記憶部に記憶される電子メールの中から、前記特定のパスワードと関連付けて記憶されている特定情報と一致する特定情報を有する電子メールを抽出する抽出処理と、
    前記抽出処理にて抽出された電子メールに添付されたファイルの画像を、前記画像形成部を用いて、シートに印刷させる印刷処理と、
    を実行する、
    ことを特徴とする印刷システム。
  13. 第1の印刷装置と、第2の印刷装置と、電子メールを蓄積するメールサーバと、を備え、
    前記第1の印刷装置および前記第2の印刷装置は、両装置で互いに共有する共有のメールアドレス宛てに送信された電子メールを、前記メールサーバからそれぞれ受信する印刷システムにおいて、
    前記第1の印刷装置および前記第2の印刷装置は、それぞれ、
    シートに画像を形成する画像形成部と、
    前記メールサーバと通信する通信部と、
    記憶部と、
    パスワードの入力を受け付ける受付部と、
    制御部と、
    を備え、
    さらに前記第1の印刷装置の前記制御部は、
    前記通信部を用いて、所定のタイミングで前記メールサーバと通信し、前記共有のメールアドレス宛ての電子メールのヘッダ情報であって、前記電子メールを特定する特定情報と、送信元のメールアドレスと、タイトルと、添付ファイルの有無の情報と、を含む前記ヘッダ情報を取得させる第1取得処理を実行し、
    さらに前記第1の印刷装置の前記制御部は、
    前記メールサーバに記憶される前記共有のメールアドレス宛ての電子メールの中に、ファイルが添付された印刷用の電子メールが有り、かつ、前記印刷用の電子メールを特定する特定情報が前記ヘッダ情報のタイトルに含まれる他の電子メールが無い場合、さらに、
    パスワードを生成するパスワード生成処理と、
    前記共有のメールアドレスを宛先とする第1の電子メールであって、タイトルに前記印刷用の電子メールを特定する前記特定情報を含み、本文に前記パスワード生成処理にて生成された前記パスワードを含む、前記第1の電子メールを生成する第1電子メール生成処理と、
    前記通信部を用いて、前記第1の電子メールを前記メールサーバに送信させる第1電子メール送信処理と、
    前記印刷用の電子メールの前記ヘッダ情報に含まれる送信元のメールアドレスを宛先とする第2の電子メールであって、本文に前記パスワード生成処理にて生成された前記パスワードを含む、前記第2の電子メールを生成する第2電子メール生成処理と、
    前記通信部を用いて、前記第2の電子メールを前記メールサーバに送信させる第2電子メール送信処理と、
    を実行し、
    さらに前記第1の印刷装置の前記制御部および前記第2の印刷装置の前記制御部は、
    前記受付部を介してパスワードの入力を受け付けるパスワード受付処理と、
    前記パスワード受付処理にてパスワードを受け付けた場合、前記通信部を用いて、前記メールサーバと通信し、前記共有のメールアドレス宛ての電子メールの、本文の少なくとも一部を取得させる第2取得処理と、
    を実行し、
    さらに前記第1の印刷装置の前記制御部および前記第2の印刷装置の前記制御部は、
    前記パスワード受付処理にてパスワードを受け付け、かつ、前記メールサーバに記憶される前記共有のメールアドレス宛ての電子メールの中に、本文にそのパスワードが含まれる特定の電子メールが有る場合、さらに、
    前記メールサーバに記憶される前記共有のメールアドレス宛ての電子メールのうち、前記特定の電子メールのタイトルに含まれる特定情報と一致する特定情報を有する電子メールを抽出する抽出処理と、
    前記通信部を用いて、前記メールサーバと通信し、前記抽出処理にて抽出された電子メールを受信させ、受信させた前記電子メールを前記記憶部に記憶する電子メール受信処理と、
    前記電子メール受信処理にて受信された前記電子メールの添付ファイルの画像を、前記画像形成部を用いて、シートに印刷させる印刷処理と、
    を実行する、
    ことを特徴とする印刷システム。
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