JP6953611B2 - 非アルコキシル化エステルアミンを含む、洗浄組成物 - Google Patents
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Description
本明細書で使用するとき、語句「洗浄組成物」は、汚れた材料を洗浄するよう設計された組成物及び配合物を含む。かかる組成物としては、洗濯洗浄組成物及び洗剤、布地用柔軟化組成物、布地用強化組成物、布地用消臭組成物、予洗い用洗剤(laundry prewash)、洗濯前処理剤、洗濯添加剤、スプレー製品、ドライクリーニング剤若しくは組成物、洗濯すすぎ添加剤、洗浄添加剤、すすぎ後布地トリートメント、アイロン助剤、食器洗浄組成物、硬質表面洗浄組成物、単位用量配合物、遅延送達配合物、多孔性基材若しくは不織シート上又は中に含有される洗剤、及び本明細書の教示を考慮すると当業者には明白であり得る他の好適な形態が挙げられるが、これらに限定されない。このような組成物を、洗濯前処理剤、洗濯後処理剤として使用してもよい、又は洗濯操作のすすぎ若しくは洗浄周期中に加えてもよい。洗浄組成物は、液体、粉末、単相若しくは多相の単位用量物品、フィルム、織布ウェブ、不織布ウェブ、溶解性ビーズ若しくはレンズ状粒子、ゲル、ペースト、バー、又はフレークから選択される形態を有していてよい。
本明細書に記載の洗浄組成物は、非アルコキシル化エステルアミン及び/又はその塩を含む。このような化合物は、特に冷水洗浄条件で使用された場合に、このような組成物、例えば、液体洗濯用洗剤の洗浄性能の改善をもたらすことができる。具体的には、本開示による非アルコキシル化エステルアミンは、驚くべきことに、特に冷水洗浄条件下で液体洗濯用洗剤の脂洗浄性能を高めることが見出された。
R1−[(CH2)c−O(O)C−R2−(NH2)a]b
(実験式I)
[式中、
R1は、C4〜C12アルキルであり、
各R2は、独立して、分枝鎖又は非分枝鎖C1〜C12置換アルキルから選択され、
各添字aは、独立して、0〜4の整数から選択され、ただし、少なくとも1つの添字の値aはゼロではなく、
添字bは、1〜4の整数であり、
各添字cは、独立して、0又は1である]であってよい。
nは、0〜12の整数であり、
mは、各繰り返し単位nごとに独立して、0〜12から選択される整数であり、
pは、0〜12の整数であり;
oは、各繰り返し単位pごとに独立して、0〜12から選択される整数であり、
rは、0〜12の整数であり、
qは、各繰り返し単位rごとに独立して、0〜12から選択される整数であり、
B1、B2、B3、及びB4は、互いに独立して、結合、直鎖C1〜C12アルカンジイル基、及び分枝鎖C1〜C12アルカンジイル基からなる群から選択され、
R4、R8、及びR12は、H、直鎖アルキル、分枝鎖アルキル、及びシクロアルキルからなる群から選択され、
R1、R2、及びR3は、各繰り返し単位pの各繰り返し単位oごとに独立して、H、直鎖アルキル、分枝鎖アルキル、及びシクロアルキルからなる群から選択され、
R5、R6、及びR7は、各繰り返し単位nの各繰り返し単位mごとに独立して、H、直鎖アルキル、分枝鎖アルキル、及びシクロアルキルからなる群から選択され、
R9、R10、及びR11は、各繰り返し単位rの各繰り返し単位qごとに独立して、H、直鎖アルキル、分枝鎖アルキル、及びシクロアルキルからなる群から選択され、
Z1及び/又はZ2及び/又はZ3及び/又はZ4は、各繰り返し単位n、p、及びrごとに独立して、OH、アラニン、アルギニン、アスパラギン、アスパラギン酸、システイン、グルタミン、グリシン、ヒスチジン、イソロイシン、ロイシン、リジン、メチオニン、フェニルアラニン、プロリン、セリン、スレオニン、トリプトファン、チロシン、バリン、及び式(III)に係る化合物、
互いに独立して、
wは、0〜12の整数であり、
R13及びR14は、各繰り返し単位wごとに独立して、H、直鎖アルキル、分枝鎖アルキル、及びシクロアルキルからなる群から選択され、
R15、R16、R17、及びR18は、H、直鎖アルキル、分枝鎖アルキル、及びシクロアルキルからなる群から選択され、
ただし、少なくとも1つの置換基Z1及び/又はZ2及び/又はZ3及び/又はZ4はOHではない)からなる群から選択される]であってよい。
nは、0〜12の整数であり、
mは、各繰り返し単位nごとに独立して、0〜12から選択される整数であり、
pは、0〜12の整数であり;
oは、各繰り返し単位pごとに独立して、0〜12から選択される整数であり、
rは、0〜12の整数であり、
qは、各繰り返し単位rごとに独立して、0〜12から選択される整数であり、
B1、B2、B3、及びB4は、互いに独立して、結合、直鎖C1〜C12アルカンジイル基、及び分枝鎖C1〜C12アルカンジイル基からなる群から選択され、
R4、R8、及びR12は、H、直鎖アルキル、分枝鎖アルキル、及びシクロアルキルからなる群から選択され、
R1、R2、及びR3は、各繰り返し単位pの各繰り返し単位oごとに独立して、H、直鎖アルキル、分枝鎖アルキル、及びシクロアルキルからなる群から選択され、
R5、R6、及びR7は、各繰り返し単位nの各繰り返し単位mごとに独立して、H、直鎖アルキル、分枝鎖アルキル、及びシクロアルキルからなる群から選択され、
R9、R10、及びR11は、各繰り返し単位rの各繰り返し単位qごとに独立して、H、直鎖アルキル、分枝鎖アルキル、及びシクロアルキルからなる群から選択される]を提供することができる。
R13及びR14は、各繰り返し単位wごとに独立して、H、直鎖アルキル、分枝鎖アルキル、及びシクロアルキルからなる群から選択され、
R15、R16、R17、及びR18は、H、直鎖アルキル、分枝鎖アルキル、及びシクロアルキルからなる群から選択される)からなる群から選択される少なくとも1つの酸で少なくとも部分的にエステル化され得る。
洗浄組成物は、所望の洗浄特性を与えるのに十分な量の界面活性剤系を含む。いくつかの実施形態では、洗浄組成物は、当該組成物の約1重量%〜約70重量%の界面活性剤系を含む。他の実施形態では、液体洗浄組成物は、当該組成物の約2重量%〜約60重量%の界面活性剤系を含む。更なる実施形態では、洗浄組成物は、当該組成物の約5重量%〜約30重量%の界面活性剤系を含む。界面活性剤系は、アニオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、双性イオン界面活性剤、両性界面活性剤、両性電解質界面活性剤、及びこれらの混合物から選択される洗浄性界面活性剤を含んでもよい。当業者であれば、洗浄性界面活性剤は、汚れた材料に洗浄、染み除去、又は洗濯効果をもたらす、任意の界面活性剤又は界面活性剤混合物を包含することを理解するであろう。
本開示の組成物は、少なくとも約10重量%、又は少なくとも約20重量%、又は少なくとも約30重量%、又は少なくとも約50重量%、又は少なくとも約60重量%、又は少なくとも約70重量%のアニオン性界面活性剤を含み得る。本開示の組成物は、100重量%未満、又は90重量%未満、又は約85重量%未満、又は約75重量%未満、又は約70重量%未満のアニオン性界面活性剤を含み得る。本開示の洗剤組成物は、約10重量%〜約50重量%、又は約20重量%〜約70重量%、又は約30重量%〜約75重量%、又は約30重量%〜約65重量%、又は約35重量%〜約65重量%、又は約40重量%〜約60重量%のアニオン性界面活性剤を含み得る。
本明細書に開示される組成物は、非イオン性界面活性剤を含み得る。好適な非イオン性界面活性剤としては、アルコキシル化脂肪族アルコールが挙げられる。非イオン性界面活性剤は、式R(OC2H4)nOH[式中、Rは、約8個〜約15個の炭素原子を含有する脂肪族炭化水素基、及びアルキル基が約8個〜約12個の炭素原子を含有するアルキルフェニル基からなる群から選択され、nの平均値は、約5〜約15である]のエトキシル化アルコール及びエトキシル化アルキルフェノールから選択され得る。
本明細書に開示される組成物は、カチオン性界面活性剤を含み得る。カチオン性界面活性剤の非限定的な例としては、四級アンモニウム界面活性剤が挙げられ、これは26個以下の炭素原子を有していてよく、例としては、アルコキシレート四級アンモニウム(alkoxylate quaternary ammonium(AQA))界面活性剤;ジメチルヒドロキシエチル四級アンモニウム;ジメチルヒドロキシエチルラウリルアンモニウムクロリド;ポリアミンカチオン性界面活性剤、カチオン性エステル界面活性剤、及びアミノ界面活性剤、例えば、アミドプロピルジメチルアミン(amido propyldimethyl amine(APA))が挙げられる。
(R)(R1)(R2)(R3)N+X−
[式中、Rは、直鎖又は分枝鎖、置換又は非置換のC6〜18アルキル又はアルケニル部分であり、R1及びR2は、独立して、メチル又はエチル部分から選択され、R3は、ヒドロキシ、ヒドロキシメチル又はヒドロキシエチル部分であり、Xは、電荷の中性を提供するアニオンであり、好適なアニオンとしては、例えばクロリドといったハライド、サルフェート、及びスルホネートが挙げられる]を有する、四級アンモニウム化合物である。好適なカチオン性洗浄性界面活性剤は、モノ−C6〜18アルキルモノ−ヒドロキシエチルジメチル四級アンモニウムクロリドである。非常に好適なカチオン性洗浄性界面活性剤は、モノ−C8〜10アルキルモノ−ヒドロキシエチルジメチル四級アンモニウムクロリド、モノ−C10〜12アルキルモノ−ヒドロキシエチルジメチル四級アンモニウムクロリド、及びモノ−C10アルキルモノ−ヒドロキシエチルジメチル四級アンモニウムクロリドである。
本明細書に開示される組成物は、双性イオン性界面活性剤を含み得る。双性イオン性界面活性剤の例としては、二級及び三級アミン誘導体、複素環式二級及び三級アミン誘導体、又は四級アンモニウム化合物、四級ホスホニウム化合物若しくは三級スルホニウム化合物の誘導体が挙げられる。双性イオン性界面活性剤の好適な例としては、アルキルジメチルベタイン及びココジメチルアミドプロピルベタイン、C8〜C18(例えば、C12〜C18)アミンオキシド、並びにアルキル基がC8〜C18であってよいN−アルキル−N,N−ジメチルアミノ−1−プロパンスルホネートなどのスルホ及びヒドロキシベタインを含む、ベタインが挙げられる。
本明細書に開示される組成物は、両性界面活性剤を含み得る。両性界面活性剤の例としては、二級又は三級アミンの脂肪族誘導体、又は脂肪族基が直鎖状又は分枝鎖状であってよく、かつ脂肪族置換基のうちの1つが少なくとも約8個の炭素原子、若しくは約8〜約18個の炭素原子を含有し、脂肪族置換基のうちの少なくとも1つがアニオン性水溶性基、例えば、カルボキシ、スルホネート、サルフェートを含有するヘテロ環式二級及び三級アミンの脂肪族誘導体が挙げられる。好適な両性界面活性剤としてはまた、サルコシネート、グリコシネート、タウリネート、及びこれらの混合物も挙げられる。
本明細書に開示される組成物、特に、消費者に販売するのに好適な希釈及び圧縮型の流体洗剤(最終製品)は、補助剤成分を含み得る。本明細書に開示される組成物は、構造化剤、ビルダー、有機ポリマー化合物、酵素、酵素安定剤、漂白系、増白剤、色調剤、キレート剤、抑泡剤、コンディショニング剤、保湿剤、香料、香料マイクロカプセル、充填剤又は担体、アルカリ性系、pH制御系、緩衝剤、アルカノールアミン、及びこれらの混合物からなる群から選択される補助剤を含み得る。
本明細書に記述される組成物は、洗浄性能及び/又は布地ケア効果をもたらす1つ以上の酵素を含んでもよい。好適な酵素の例としては、ヘミセルラーゼ、ペルオキシダーゼ、プロテアーゼ、セルラーゼ、キシラナーゼ、リパーゼ、ホスホリパーゼ、エステラーゼ、クチナーゼ、ペクチナーゼ、マンナナーゼ、ペクテートリアーゼ、ケラチナーゼ、レダクターゼ、オキシダーゼ、フェノールオキシダーゼ、リポキシゲナーゼ、リグニナーゼ、プルラナーゼ、タンナーゼ、ペントサナーゼ、マラナーゼ、β−グルカナーゼ、アラビノシダーゼ、ヒアルロニダーゼ、コンドロイチナーゼ、ラッカーゼ、及びアミラーゼ、又はこれらの混合物が挙げられるが、これらに限定されない。典型的な組み合わせは、例えば、プロテアーゼ及びリパーゼをアミラーゼと共に含んでよい酵素カクテルである。洗剤組成物中に存在するとき、上記の追加の酵素は、当該組成物の約0.00001重量%〜約2重量%、約0.0001重量%〜約1重量%、又は更には約0.001重量%〜約0.5重量%の酵素タンパク質濃度で存在していてよい。本明細書に開示される組成物は、リパーゼ、アミラーゼ、プロテアーゼ、マンナナーゼ、セルラーゼ、ペクチナーゼ、及びこれらの混合物からなる群から選択され得る、約0.001重量%〜約1重量%の酵素(補助剤として)を含み得る。
組成物は、所望により組成物の約0.001重量%〜約10重量%、又は約0.005重量%〜約8重量%、又は約0.01重量%〜約6重量%の酵素安定化系を含んでもよい。酵素安定化系は、洗浄性酵素と適合性のある任意の安定化系であってよい。そのような系は、他の配合物活性物質によって本質的に提供されてもよく、又は洗剤に使用可能な酵素の配合者若しくは製造業者によって別個に添加されてもよい。かかる安定化系は、例えば、カルシウムイオン、ホウ酸、プロピレングリコール、短鎖カルボン酸、ボロン酸、塩素漂白捕捉剤及びこれらの混合物を含むことができ、洗剤組成物の種類及び物理的形態に応じて異なる安定化問題に対処するように設計される。プロテアーゼを含む水性洗剤組成物の場合は、ボレート、4−ホルミルフェニルボロン酸、フェニルボロン酸、及びこれらの誘導体を含むホウ素化合物などの可逆的プロテアーゼ阻害剤、又はカルシウムホルメート、ナトリウムホルメート及び1,2−プロパンジオールなどの化合物を添加して、安定性を更に改善してもよい。
本組成物は、ビルダーを含み得る。ビルダー入り組成物は、典型的には、組成物の全重量に基づいて、少なくとも約1重量%のビルダーを含む。液体洗剤組成物は、組成物の総重量の最大約10重量%のビルダー、いくつかの例では、最大8重量%のビルダーを含み得る。
好適な構造化剤/増粘剤としては、ジ−ベンジリデンポリオールアセタール誘導体が挙げられる。流体洗剤組成物は、約0.01重量%〜約1重量%、又は約0.05重量%〜約0.8重量%、又は約0.1重量%〜約0.6重量%、又は更には約0.3重量%〜約0.5重量%のジベンジリデンポリオールアセタール誘導体(DBPA)を含むことができる。DBPA誘導体は、ジベンジリデンソルビトールアセタール誘導体(DBS)を含んでもよい。
洗剤組成物は、1つ以上のポリマー分散剤を含んでもよい。例は、カルボキシメチルセルロース、ポリ(ビニル−ピロリドン)、ポリ(エチレングリコール)、ポリ(ビニルアルコール)、ポリ(ビニルピリジン−N−オキシド)、ポリ(ビニルイミダゾール)、ポリアクリレートなどのポリカルボキシレート、マレイン酸/アクリル酸コポリマー、及びメタクリル酸ラウリル/アクリル酸コポリマーである。
本発明の洗剤組成物はまた、以下の構造(I)、(II)、又は(III)のうちの1つにより定義される構造を有する1つ以上の汚れ遊離ポリマー:
(I) −[(OCHR1−CHR2)a−O−OC−Ar−CO−]d
(II) −[(OCHR3−CHR4)b−O−OC−sAr−CO−]e
(III)−[(OCHR5−CHR6)c−OR7]f
[式中、
a、b及びcは、1〜200であり、
d、e及びfは、1〜50であり、
Arは、1,4−置換フェニレンであり、
sArは、5位がSO3Meで置換されている1,3−置換フェニレンであり、
Meは、Li、K、Mg/2、Ca/2、Al/3、アンモニウム、モノ−、ジ−、トリ−若しくはテトラ−アルキルアンモニウム(アルキル基は、C1〜C18アルキル又はC2〜C10ヒドロキシアルキルである)、又はこれらの混合物であり、
R1、R2、R3、R4、R5及びR6は、独立して、H、又はC1〜C18のn−若しくはイソ−アルキルから選択され、
R7は、直鎖若しくは分枝鎖C1〜C18アルキル、又は直鎖若しくは分枝鎖C2〜C30アルケニル、又は5個〜9個の炭素原子を有するシクロアルキル基、又はC8〜C30アリール基、又はC6〜C30アリールアルキル基である]も含み得る。
本発明の洗浄組成物また、アルキルセルロース、アルキルアルコキシアルキルセルロース、カルボキシアルキルセルロース、アルキルカルボキシアルキルセルロースから選択されるものを含む、1つ以上のセルロース系ポリマーを含み得る。一態様では、セルロース系ポリマーは、カルボキシメチルセルロース、メチルセルロース、メチルヒドロキシエチルセルロース、メチルカルボキシメチルセルロース、及びこれらの混合物を含む群から選択される。一態様では、カルボキシメチルセルロースは、0.5〜0.9のカルボキシメチル置換度及び100,000Da〜300,000Daの分子量を有する。
本明細書に記述される組成物において、汚れた材料からの脂及び粒子の追加的な除去のためにアミンが使用されてもよい。本明細書に記述される組成物は、洗剤組成物約0.1重量%〜約10重量%、いくつかの例では、約0.1重量%〜約4重量%、他の例では、約0.1重量%〜約2重量%の追加のアミンを含んでもよい。追加のアミンの非限定的な例としては、ポリエーテルアミン、ポリアミン、オリゴアミン、トリアミン、ジアミン、ペンタミン、テトラアミン、又はこれらの組み合わせを挙げてもよいが、これらに限定されない。好適な追加のアミンの具体的な例としては、テトラエチレンペンタミン、トリエチレンテトラアミン、ジエチレントリアミン、又はこれらの混合物が挙げられる。
本発明の洗剤組成物は、1つ以上の漂白剤を含んでもよい。漂白触媒以外の好適な漂白剤としては、光漂白剤、漂白活性剤、過酸化水素、過酸化水素源、予形成過酸、及びこれらの混合物が挙げられる。一般に、漂白剤を用いる場合、本発明の洗剤組成物は、洗剤組成物の約0.1重量%〜約50重量%又は更には約0.1重量%〜約25重量%の漂白剤を含み得る。
本発明の洗剤組成物はまた、ペルオキシ酸及び/又はその塩から酸素原子を受け取って、その酸素原子を酸化可能な基材に移動させることができる1つ以上の漂白触媒も含んでもよい。好適な漂白触媒としては、イミニウムカチオン及びポリイオン、イミニウム双性イオン、変性アミン、変性アミンオキシド、N−スルホニルイミン、N−ホスホニルイミン、N−アシルイミン、チアジアゾールジオキシド、ペルフルオロイミン、環状糖ケトン、並びにこれらの混合物が挙げられるが、これらに限定されない。
光学増白剤又は他の増白剤若しくは白化剤は、組成物の約0.01重量%〜約1.2重量%の濃度で本明細書に記載の洗剤組成物の中に組み込むことができる。本発明に好適な市販の蛍光増白剤は、サブグループに分類することができ、スチルベン、ピラゾリン、クマリン、ベンゾキサゾール、カルボン酸、メチンシアニン、ジベンゾチオフェン−5,5−ジオキシド、アゾール、5及び6員環の複素環、並びに他の様々な物質の誘導体を含むが、これらに限定されない。
組成物は、布地色調剤(色合い剤、青味剤、又は白化剤と称される場合もある)を含み得る。典型的には、色調剤は、布地に青又は紫の色合いをもたらす。色調剤は、単独又は組み合わせのいずれかで使用して、特定の色相の色合いを作り出し、かつ/又は異なる種類の布地に色合いを付けることができる。これは、例えば赤と緑−青の染料とを混合して青又は紫の色合いを生じさせることにより提供され得る。色調剤は、任意の既知の化学的部類の染料から選択され得、これには、アクリジン、アントラキノン(多環式キノンを含む)、アジン、予め金属化されたアゾを含むアゾ(例えば、モノアゾ、ジスアゾ、トリスアゾ、テトラキスアゾ、ポリアゾ)、ベンゾジフラン及びベンゾジフラノン、カロテノイド、クマリン、シアニン、ジアザヘミシアニン、ジフェニルメタン、ホルマザン、ヘミシアニン、インジゴイド、メタン、ナフタルイミド、ナフトキノン、ニトロ及びニトロソ、オキサジン、フタロシアニン、ピラゾール、スチルベン、スチリル、トリアリールメタン、トリフェニルメタン、キサンテン、並びにこれらの混合物が挙げられるが、これらに限定されない。
組成物は、カプセル化剤を含んでもよい。カプセル化剤は、コアと、内面及び外面を有するシェルと、を含んでもよく、シェルはコアを封入する。
香料及び香料成分は、本明細書に記述される洗剤組成物で使用されてもよい。香料及び香料成分の非限定的な例としては、アルデヒド、ケトン、エステルなどが挙げられるが、これらに限定されない。他の例としては、様々な天然抽出物及び天然エキスが挙げられ、これらは、オレンジ油、レモン油、バラ抽出物、ラベンダー、ムスク、パチョリ、バルサムエキス、ビャクダン油、パイン油、シーダーなどの成分の複雑な混合物を含むことができる。仕上げた香料は、そのような成分の非常に複雑な混合物を含むことができる。仕上げた香料は、洗剤組成物の約0.01重量%〜約2重量%の範囲の濃度で含まれ得る。
布地洗剤組成物はまた、洗浄プロセス時にある布地から別の布地に染料が移染するのを阻止するのに効果的な1つ以上の材料を含んでもよい。一般に、このような移染防止剤としては、ポリビニルピロリドンポリマー、ポリアミンN−オキシドポリマー、N−ビニルピロリドン及びN−ビニルイミダゾールのコポリマー、マンガンフタロシアニン、ペルオキシダーゼ、及びこれらの混合物が挙げられ得る。使用する場合、これらの剤は、組成物の約0.0001重量%〜約10重量%、いくつかの例では、組成物の約0.01重量%〜約5重量%、他の例では、組成物の約0.05重量%〜約2重量%の濃度で使用され得る。
本明細書において記載されている洗剤組成物はまた、1つ以上の金属イオンのキレート剤を含有してもよい。好適な分子としては、銅、鉄、及び/又はマンガンキレート剤並びにこれらの混合物が挙げられる。このようなキレート剤は、ホスホネート、アミノカルボキシレート、アミノホスホネート、スクシネート、多官能的に置換された芳香族キレート剤、2−ピリジノール−N−オキシド化合物、ヒドロキサム酸、カルボキシメチルイヌリン、及びこれらの混合物からなる群から選択することができる。キレート剤は、酸の形態、又は、アルカリ金属、アンモニウム、及びその置換アンモニウム塩、並びにこれらの混合物を含む、塩の形態で存在することができる。本明細書での使用に好適な他のキレート剤は、市販のDEQUESTシリーズ、並びにMonsanto,Akzo−Nobel,DuPont,Dowのキレート剤、BASF及びNalcoのTrilon(登録商標)シリーズである。
本明細書に記述される洗剤組成物の中に、泡の形成を低減又は抑制するための化合物を組み込むことができる。抑泡性は、いわゆる「高濃度洗浄プロセス」において、また前側投入方式の洗濯機において、特に重要である場合がある。本明細書の洗剤組成物は、組成物の0.1重量%〜約10重量%の抑泡剤を含んでもよい。
高起泡が望まれる場合、C10〜C16アルカノールアミドなどの増泡剤を、洗剤組成物の約1重量%〜約10重量%の範囲の濃度で洗浄組成物に組み込んでもよい。いくつかの例としては、C10〜C14モノエタノール及びジエタノールアミドが挙げられる。必要に応じて、MgCl2、MgSO4、CaCl2、CaSO4などの水溶性マグネシウム及び/又はカルシウム塩を、洗剤組成物の約0.1重量%〜約2重量%の濃度で添加して、追加の泡をもたらし、脂除去性能を増強することもできる。
本発明の組成物は、高融点脂肪族化合物を含んでもよい。本明細書において有用な高融点脂肪族化合物は、25℃以上の融点を有し、脂肪族アルコール、脂肪酸、脂肪族アルコール誘導体、脂肪酸誘導体、及びこれらの混合物からなる群から選択される。そのような低融点の化合物は、この章に含まれないと意図される。高融点脂肪族化合物は、組成物の約0.1重量%〜約40重量%、好ましくは約1重量%〜約30重量%、より好ましくは約1.5重量%〜約16重量%、約1.5重量%〜約8重量%の濃度で組成物に含まれる。
好適な布地強化ポリマーは、典型的には、カチオン性に帯電され、かつ/又は高分子量を有する。この成分の好適な濃度は、組成物の0.01重量%〜50重量%、好ましくは0.1重量%〜15重量%、より好ましくは0.2重量%〜5.0重量%、最も好ましくは0.5重量%〜3.0重量%の範囲内である。布地強化ポリマーは、ホモポリマーであってもよく、又は2つ以上の種類のモノマーから形成されてもよい。ポリマーのモノマー重量は、概して、5,000〜10,000,000、典型的には少なくとも10,000、好ましくは100,000〜2,000,000の範囲である。好ましい布地強化ポリマーは、組成物の意図される用途のpH(このpHは、概して、pH3〜pH9、好ましくはpH4〜pH8の範囲)において、少なくとも約0.2meq/gm、好ましくは少なくとも0.25meq/gm、より好ましくは少なくとも0.3meq/gmであり、ただしまた、好ましくは5meq/gm未満、より好ましくは3meq/gm未満、最も好ましくは2meq/gm未満でもある、カチオン電荷密度を有する。布地強化ポリマーは、天然起源のもであっても又は合成起源のものであってもよい。
本発明の洗濯洗剤組成物は、真珠光沢剤を含んでもよい。真珠光沢剤の非限定的な例としては、以下が挙げられる:雲母、二酸化チタンコーティングした雲母、オキシ塩化ビスマス、魚のうろこ、アルキレングリコールのモノエステル及びジエステル。真珠光沢剤は、エチレングリコールジステアレート(EGDS)であってもよい。
本発明の組成物はまた、リシノール酸亜鉛、チモール、Bardac(登録商標)などの四級アンモニウム塩、ポリエチレンイミン(BASFのLupasol(登録商標)など)、及びその亜鉛錯体、銀及び銀化合物、特に、Ag+又はナノ銀分散体をゆっくり遊離するように設計されているもののうちの1つ以上も含み得る。
本明細書に記述される洗剤組成物は、水性洗浄動作での使用中に、洗浄水が約7.0〜約12、いくつかの例では約7.0〜約11のpHを有するように配合されてもよい。推奨される使用濃度でpHを制御する技法としては、緩衝剤、アルカリ、又は酸の使用が挙げられ、これらは当業者には公知である。これらの技術としては、炭酸ナトリウム、クエン酸若しくはクエン酸ナトリウム、乳酸若しくは乳酸塩、モノエタノールアミン若しくは他のアミン、ホウ酸若しくはホウ酸塩、及び当該技術分野において既知の他のpH調整化合物の使用が挙げられるが、これらに限定されない。
本開示の組成物は、水溶性フィルム、例えば、ポリビニルアルコール(PVOH)を含むフィルムの中に封入されてもよい。
多種多様の他の成分が本明細書の洗剤組成物に使用されてよく、それには、他の活性成分、担体、ヒドロトロープ、加工助材、染料若しくは顔料、液体配合物用の溶媒、及び固形若しくは他の液体充填剤、エリスロシン、コロイダルシリカ、ワックス、プロバイオティクス、サーファクチン、アミノセルロースポリマー、リシノール酸亜鉛、香料マイクロカプセル、ラムノリピド、ソホロリピド、グリコペプチド、メチルエステルスルホネート、メチルエステルエトキシレート、スルホン化エストリド、分解性界面活性剤、バイオポリマー、シリコーン、変性シリコーン、アミノシリコーン、沈着助剤、イナゴマメゴム、カチオン性ヒドロキシエチルセルロースポリマー、カチオン性グアー、ヒドロトロープ(特に、クメンスルホン酸塩、トルエンスルホン酸塩、キシレンスルホン酸塩、及びナファレン塩)、抗酸化剤、BHT、PVA粒子封入染料若しくは香料、真珠光沢剤、発泡剤、色変化系、シリコーンポリウレタン、乳白剤、錠剤崩壊剤、バイオマス充填剤、速乾性シリコーン、ジステアリン酸グリコール、ヒドロキシエチルセルロースポリマー、疎水変性セルロースポリマー若しくはヒドロキシエチルセルロースポリマー、デンプン香料カプセル化剤、乳化油、ビスフェノール抗酸化剤、ミクロフィブリル状セルロース構造化剤、副香料(properfumes)、スチレン/アクリレートポリマー、トリアジン、石鹸、スーパーオキシドディスムターゼ、ベンゾフェノンプロテアーゼ阻害剤、官能化TiO2、ジブチルホスフェート、シリカ香料カプセル、及び他の補助剤成分、ケイ酸塩(例えば、ケイ酸ナトリウム、ケイ酸カリウム)、コリンオキシダーゼ、ペクチン酸リアーゼ、雲母、二酸化チタンコーティングされた雲母、オキシ塩化ビスマス、並びに他の活性剤が挙げられる。
本明細書に開示される組成物は、組成物の約1重量%〜約80重量%の水を含み得る。組成物が強力液体洗剤組成物である場合、組成物は、典型的には、約40%〜約80%の水を含む。組成物がコンパクト液体洗剤である場合、組成物は、典型的には、約20%〜約60%、又は約30%〜約50%の水を含む。組成物が単位用量形態である場合、例えば、水溶性フィルムに封入される場合、組成物は、典型的には、20%未満、又は15%未満、又は12%未満、又は10%未満、又は8%未満、又は5%未満の水を含む。組成物は、組成物の約1重量%〜20重量%、又は約3重量%〜約15重量%、又は約5重量%〜約12重量%の水を含んでもよい。本組成物が単位化用量形態である場合、例えば水溶性フィルムに封入される場合、本組成物は、典型的には、20%未満、又は15%未満、又は12%未満、又は10%未満、又は8%未満又は5%未満の水を含む。組成物は、組成物の約1重量%〜20重量%、又は約3重量%〜約15重量%、又は約5重量%〜約12重量%の水を含んでもよい。
本発明は、汚れた材料を洗浄する方法を含む。当業者に理解されるように、本発明の洗浄組成物は、洗濯前処理用途、洗濯洗浄用途、及びホームケア用途における使用に好適である。
汚れた皿、食卓用食器、銀製品、又は他の台所用品の食器機械洗浄又は食器手洗いを含む、硬質表面を洗浄する方法が含まれる。硬質表面は、典型的には、台所、浴室のような家庭内及び周りにみられる任意の種類の表面、例えば、セラミック、ビニル、ワックスなしビニル、リノリウム、メラミン、ガラス、Inox(登録商標)、Formica(登録商標)、任意のプラスチック、プラスチック化木材、金属、又は任意の塗装若しくはニス塗り若しくはシールされた表面などの様々な材料で作製された、床、壁、タイル、窓、食器棚、流し、シャワー、シャワープラスチック化カーテン、洗面台、トイレ、備品及び建具などを含む、家庭用硬質表面を含み得る。家庭の硬質表面はまた、家庭用電化製品を含み、その例としては、冷蔵庫、冷凍庫、洗濯機、自動式乾燥機、オーブン、電子レンジ、食洗機などが挙げられるが、これらに限られない。かかる硬質表面は、個人の家庭において、また商用環境、企業環境、及び工業環境においても見出され得る。
本明細書に記載の洗浄組成物は、紙、板紙、プラスチック材料、及び任意の好適な積層体から製造されるものを含む任意の好適な容器中に包装することができる。好適な包装の種類は、欧州特許出願第94921505.7号に記載されている。
本明細書に記載の洗浄組成物は、単一又は多区画洗浄組成物として包装してもよい。
本開示の具体的に想到される組み合わせを、ここで以下のアルファベットを付した段落に記載する。これらの組み合わせは、事実上例示的なものであり、限定的であることを意図したものではない。
R1−[(CH2)c−O(O)C−R2−NH2)a]b
(実験式I)
[式中、R1は、C4〜C12アルキルであり、各R2は、独立して、分枝鎖又は非分枝鎖C1〜C12置換アルキルから選択され、各添字aは、独立して、0〜4の整数から選択され、ただし、少なくとも1つの添字の値aはゼロではなく、添字bは、1〜4の整数であり、各添字cは、独立して、0又は1である]と、
を含む、洗浄組成物。
ただし、少なくとも1つの置換基Z1及び/又はZ2及び/又はZ3及び/又はZ4はOHではない]と、
を含む、洗浄組成物。
からなる群から選択される少なくとも1つの酸で少なくとも部分的にエステル化することによって得ることができる、非アルコキシル化化合物及び/又はその塩と、を含む、洗浄組成物。
全般的な方法
1H NMRは、Bruker Avance 400MHzスペクトル計を用いてMeOD中で測定する。
分子量[g/モル]=
1000/(ヒドロキシル価[mgKOH/g]/56.11)×1分子当たりのヒドロキシル基
化粧の染みは、Warwick Equestによって供給される。
1.室温を20〜24℃で維持する。
2.水浴を加熱し、75℃で維持する。
3.Warwick Equestによって供給された、糊抜きしたニット綿を5×5cmの正方形に切断する。布地をティッシュペーパー上に並べる。
4.脂1種類当たり染みのついたスワッチ8つを調製する;各洗浄比較ごとに、染色されたベーコンの脂、染色されたラード、及び焦げた牛肉。
5.洗浄試験ごとに、染色されたベーコンの脂、染色されたラード、及び焦げた牛肉の脂染みを全て1つの単一バッチとして調製する。
6.ガラス容器に保管された染色されたベーコンの脂、染色されたラード、及び焦げた牛肉を各々、75℃の水浴に入れて均質な混合物を作製する。均質な脂を75℃に到達させるために、脂を約1時間にわたって水浴中に放置する。
7.染色されたベーコンの脂、染色されたラード、及び焦げた牛肉の各種類を、5×5cmの各ニットスワッチに慎重にピペッティングする(200μL)。
8.各洗浄処理ごとに8バッチで各脂汚れの複製物を調製する。
9.脂染みスワッチを室温で60分間放置して空気乾燥させる。
10.使用するまで最低24〜48時間、脂染みスワッチを、25℃、湿度60%のオーブンに移動させる。
標準比色分析測定を使用して、洗浄前と後との各々の染みに対するL*、a*、及びb*値を得る。L*、a*、及びb*値から、染みと未処理の布地との間の色差ΔE(DIN EN ISO 11664−4に従って計算)として染みレベルを計算する。
合成例1.エステルアミン1:2−エチル−ヘキサノール、DL−アラニンとのエステル、メタンスルホン酸塩
温度計、還流冷却器、窒素入口、滴下漏斗、及び撹拌棒を備えた4つ口容器内に、97.7gの2−エチルヘキサノール及び44.6gのDL−アラニンを室温で入れる。混合物に、48.1gのメタンスルホン酸を10分間以内に添加する。添加中、温度を40℃まで上昇させる。反応混合物を120℃まで加熱し、120℃で4時間撹拌する。過剰な2−エチルヘキサノール及び揮発性化合物を、高温(100℃)で減圧下(1.5mbar)において除去し、135.0gの白色の固形物を得る。MeOD中の1H−NMRは、DL−アラニン−2−エチルヘキシルエステルメタンスルホン酸塩への完全な変換を示す。
温度計、還流冷却器、窒素入口、滴下漏斗、及び撹拌棒を備えた4つ口容器内に、65.1gの2−エチルヘキサノール及び29.7gのβ−アラニンを室温で入れる。混合物に、32.7gのメタンスルホン酸を10分間以内に添加する。添加中、温度を70℃まで上昇させる。反応混合物を130℃まで加熱し、130℃で4時間撹拌する。過剰な2−エチルヘキサノール及び揮発性化合物を、高温(160℃)で減圧下(1.5mbar)において除去し、85.0gの黄色の粘稠な油状物を得る。MeOD中の1H−NMRは、β−アラニン−2−エチルヘキシルエステルメタンスルホン酸塩への完全な変換を示す。
温度計、還流冷却器、窒素入口、滴下漏斗、及び撹拌棒を備えた4つ口容器内に、91.2gの2−エチルヘキサノール及び34.1gのL−リジンを入れ、60℃まで加熱する。混合物に、47.1gのメタンスルホン酸を10分間以内に添加する。添加中、温度を90℃まで上昇させる。反応混合物を125℃まで加熱し、130℃で15時間撹拌する。過剰な2−エチルヘキサノール及び揮発性化合物を、高温(90℃)で減圧下(8mbar)において除去し、90.0gの橙−褐色の粘稠な油状物を得る。MeOD中の1H−NMRは、L−リジン−2−エチルヘキシルエステルメタンスルホン酸塩への完全な変換を示す。
温度計、還流冷却器、窒素入口、滴下漏斗、及び撹拌棒を備えた4つ口容器内に、65.1gの2−エチルヘキサノール及び43.7gの6−アミノヘキサン酸を入れ、60℃まで加熱する。混合物に、32.7gのメタンスルホン酸を10分間以内に添加する。添加中、温度を85℃まで上昇させる。反応混合物を130℃まで加熱し、130℃で4時間撹拌する。過剰な2−エチルヘキサノール及び揮発性化合物を、高温(130℃)で減圧下(8mbar)において除去し、109.0gの明褐色の固形物を得る。MeOD中の1H−NMRは、6−アミノ−ヘキサン酸−2−エチルヘキシルエステルメタンスルホン酸塩への完全な変換を示す。
温度計、還流冷却器、窒素入口、滴下漏斗、及び撹拌棒を備えた4つ口容器内に、32.1gの2−ブチル−2−エチル−1,3−プロパンジオール及び52.5gの6−アミノヘキサン酸を入れる。混合物を60℃まで加熱し、39.2gのメタンスルホン酸を10分間以内に添加する。添加中、温度を85℃まで上昇させる。反応混合物を130℃まで加熱し、130℃で4時間撹拌する。揮発性化合物を減圧下で除去し、115.0gの黄色の粘稠な油状物を得る。MeOD中の1H−NMRは、ジオールがモノエステル化ジオール及びジエステル化ジオールの混合物に75%変換されたことを示す。
表1は、以下の実施例で試験するアミン化合物の検索表(key)を提供する。
配合物
列挙する成分を混合することにより、当業者に既知の従来の手段によって8つの洗濯用洗剤組成物(A〜H)を調製する。洗剤組成物の一般的な配合物を表2に示し、各々についての添加アミン(存在する場合)を表3に示す。
洗浄方法は、洗濯機における布地の洗浄をシミュレートするためにターゴトメーターを使用することによる。各試験配合物A〜Eを使用して、5cm×5cmのスワッチに切断されたSBL 2004で汚した布地(洗浄ポット1つ当たり10枚の5cm×5cmのスワッチを使用し、SBL 2004はWFK Testgewebe GmbH(Bruggen,Germany)によって供給される、製品コード10996)及び5×5cm(35g)の清潔なニット綿バラストと共に、脂染みスワッチを洗浄する。各洗浄処理は、選択された脂染みのついたニット綿スワッチの各々の2つの複製物からなる。これを更に3回繰り返して、2つの内部複製試験設計及び4つの外部複製試験設計とし、洗浄処理ごとに各脂染みスワッチの8つの複製物を等しくする。
各洗剤の洗浄処理から得られた脂及び化粧の染みのスワッチに対する洗浄性能を、染み除去指数の尺度を介して比較した。染み除去指数(SRI)は、0=全く除去されない、100=完全な除去として定義される。
配合物
性能実施例1に記載のとおりの配合物A、B、D、及びEを調製し、試験する。
性能実施例2では、化粧の染みを有するスワッチを試験する。
以下のアミンを有する組成物を、脂性の染み除去について試験する。試行A2及びB2は比較試行であるが、試行D2及びE2は、本開示による非アルコキシル化エステルアミンを含む。表5は、染み除去結果を示す。
配合物
当業者には既知の既存の方法により表記の成分を混合することによって、次の洗濯洗剤組成物を調製する。
洗浄方法は、洗濯機における布地の洗浄をシミュレートするためにターゴトメーターを使用することによる。各試験配合物A、B、D、及びEを使用して、5cm×5cmのスワッチに切断されたSBL 2004で汚した布地(洗浄ポット1つ当たり10枚の5cm×5cmのスワッチを使用し、SBL 2004はWFK Testgewebe GmbH(Bruggen,Germany)によって供給される、製品コード10996)及び5×5cmの清潔な綿ニットバラスト(50g)と共に、脂染みスワッチを洗浄する。各洗浄処理は、選択された脂染みのついたニット綿スワッチの各々の2つの複製物からなる。これを更に3回繰り返して、2つの内部複製試験設計及び4つの外部複製試験設計とし、洗浄処理ごとに各脂染みスワッチの8つの複製物を等しくする。
各洗剤洗浄処理からの脂染みスワッチの洗浄性能を、染み除去指数の尺度を介して比較した。染み除去指数(SRI)は、0=全く除去されない、100=完全な除去として定義される。
エステル化合物は、液体洗剤組成物において不安定であり、経時的に加水分解する傾向があることが知られている。
配合例1.ヘビーデューティー液体洗濯用洗剤組成物(北米)
2.Stepan(Northfield,Illinois,USA)よって供給される、平均脂肪族炭素鎖長C11〜C12を有する直鎖アルキルベンゼンスルホネート
3.AE9は、Huntsman(Salt Lake City,Utah,USA)よって供給される、平均エトキシル化度が9のC12〜13アルコールエトキシレートである。
4.好適なキレート剤は、例えば、Dow Chemical(Midland,Michigan,USA)により供給されるジエチレンテトラアミン五酢酸(DTPA)、又はSolutia(St Louis,Missouri,USA、Bagsvaerd,Denmark)により供給されるヒドロキシエタンジホスホネート(HEDP)である。
5.Natalase(登録商標)、Mannaway(登録商標)は全て、Novozymes,Bagsvaerd,Denmarkの製品である。
6.プロテアーゼは、Genencor International(Palo Alto(California,USA))により供給されるもの(例えばPurafect Prime(登録商標))、又はNovozymes(Bagsvaerd,Denmark)により供給されるもの(例えばLiquanase(登録商標)、Coronase(登録商標))であってよい。
10.好適な蛍光増白剤は、例えば、Ciba Specialty Chemicals(Basel,Switzerland)のTinopal(登録商標)AMS、Tinopal(登録商標)CBS−X、スルホン化亜鉛フタロシアニンである。
11.上記のような(非アルコキシル化)エステルアミン1〜5のいずれか
12.両親媒性アルコキシル化脂洗浄ポリマーは、−NHあたり24個のエトキシレート基、及び−NHあたり16個のプロポキシレート基を有するポリエチレンイミン(MW=600)である。
13.Huntsman(Salt Lake City,Utah,USA)
14.Novozymes A/S(Bagsvaerd,Denmark)
15.Novozymes A/S(Bagsvaerd,Denmark)
2.AE3Sは、Stepan(Northfield,Illinois,USA)により供給される、C12〜15アルキルエトキシ(3)サルフェートである。
3.ゼオライトAは、Industrial Zeolite(UK)Ltd(Grays,Essex,UK)により供給されている。
4.1.6R Silicateは、Koma(Nestemica,Czech Republic)により供給されている。
5.炭酸ナトリウムは、Solvay(Houston,Texas,USA)により供給されている。
6.汚れ遊離剤は、Rhodia(Paris,France)により供給されているRepel−o−tex(登録商標)PFである。
7.アクリル酸/マレイン酸コポリマーは、分子量70,000であり、アクリレート:マレエート比=70:30である(BASF(Ludwigshafen,Germany)から供給されている)。
8.Savinase(登録商標)、Natalase(登録商標)、Stainzyme(登録商標)、Lipex(登録商標)、Celluclean(商標)、Mannaway(登録商標)、及びWhitezyme(登録商標)はいずれも、Novozymes(Bagsvaerd,Denmark)の製品である。
9.プロテアーゼは、Genencor International(Palo Alto,California,USA)により供給されるもの(例えばPurafect Prime(登録商標))、又はNovozymes(Bagsvaerd,Denmark)により供給されるもの(例えばLiquanase(登録商標)、Coronase(登録商標))であってよい。
10.上記のような(非アルコキシル化)エステルアミン1〜5のいずれか
11.TAEDは、ClariantGmbh(Sulzbach,Germany)により商標名Peractive(登録商標)で供給される、テトラアセチルエチレンジアミンである。
12.過炭酸ナトリウムは、Solvay(Houston,Texas,USA)により供給されている。
13.エチレンジアミン−N,N’−二コハク酸、(S,S)異性体(EDDS)のNa塩は、Octel(Ellesmere Port,UK)により供給されている。
14.ヒドロキシエタンジホスホネート(HEDP)は、Dow Chemical(Midland,Michigan,USA)により供給されている。
15.抑泡剤疑集体は、Dow Corning(Midland,Michigan,USA)により供給されている。
16.蛍光増白剤1は、Tinopal(登録商標)AMSであり、蛍光増白剤2は、Tinopal(登録商標)CBS−X、スルホン化亜鉛フタロシアニンであり、ダイレクトバイオレット9は、Pergasol(登録商標)バイオレットBN−Zであり、これらは全てCiba Specialty Chemicals(Basel,Switzerland)により供給されている。
2.Celluclean、Novozymes(Denmark)から、1gあたり15.6mgの活性酵素
3.上記のような(非アルコキシル化)エステルアミン1〜5のいずれか
4.TAEDは、Clariant Gmbh(Sulzbach、Germany)により商標名Peractive(登録商標)下で供給される、テトラアセチルエチレンジアミンである。
5.過炭酸ナトリウムは、Solvay(Houston,Texas,USA)により供給されている。
6.AE7は、Huntsman(Salt Lake City,Utah,USA)によって供給される、平均エトキシル化度が7のC14〜15アルコールエトキシレートである。
7.NOBSは、Future Fuels(Batesville,Arkansas,USA)によって供給される、ノナノイルオキシベンゼンスルホン酸ナトリウムである。
8.好適な蛍光増白剤は、例えば、Ciba Specialty Chemicals(Basel,Switzerland)のTinopal(登録商標)AMS、Tinopal(登録商標)CBS−X、スルホン化亜鉛フタロシアニンである。
以下の組成物を、ポリビニルアルコール系フィルム(例えば、MonoSol,LLCから入手可能なM8630フィルム)などの水溶性フィルムに封入して、単位用量物品を形成することができる。
2.AE9は、Huntsman(Salt Lake City,Utah,USA)により供給される、平均エトキシル化度が9のC12〜13アルコールエトキシレートである。
3.Genencor International(Palo Alto,California,USA)により供給されるプロテアーゼ(例えば、Purafect Prime(登録商標))
4.Genencor International(Palo Alto,California,USA)により供給されるプロテアーゼ
5.Novozymes(Bagsvaerd,Denmark)により供給されるNatalase(登録商標)
6.Novozymes(Bagsvaerd,Denmark)により供給されるTermamyl Ultra
7.Novozymes(Bagsvaerd,Denmark)により供給されるMannanase(登録商標)
8.Novozymes(Bagsvaerd,Denmark)により供給されるWhitezyme
9.−NHあたり20のエトキシレート基を有するポリエチレンイミン(MW=600)
10.BASFにより供給されるSokalan 101ポリエチレングリコール−ポリビニルアセテートコポリマー
11.好適なキレート剤は、例えば、Dow Chemical(Midland,Michigan,USA)により供給されるジエチレンテトラアミン五酢酸(DTPA)である。
12.Innospec Englewood(Colorado,USA)により供給されるエチレンジアミン二コハク酸
13.好適な蛍光白化剤は、例えば、Ciba Specialty Chemicals(Basel,Switzerland)のTinopal(登録商標)AMS、Tinopal(登録商標)CBS−X、スルホン化亜鉛フタロシアニンである。
14.上記のような(非アルコキシル化)エステルアミン1〜5のいずれか
15.Twin Rivers Technologies(Quincy Massachusetts)の足されたココナッツ脂肪酸
Claims (11)
- 洗浄組成物であって、
前記組成物の1重量%〜70重量%の界面活性剤系であって、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、両性界面活性剤、及びこれらの混合物から選択される1つ以上の界面活性剤を含む界面活性剤系と、
0.1%〜10%の、実験式Iに係る非アルコキシル化エステルアミン及び/又はその塩:
R1−[(CH2)c−O(O)C−R2−(NH2)a]b
(実験式I)
[式中、
R1は、C4〜C12アルキルであり、
各R2は、独立して、分枝鎖又は非分枝鎖C1〜C12置換アルキルから選択され、
各添字aは、独立して、0〜4の整数から選択され、ただし、少なくとも1つの添字の値aはゼロではなく、
添字bは、1〜4の整数であり、
各添字cは、独立して、0又は1である]と、
を含み、前記R 1 が、R 1 の非末端炭素で前記b置換基に結合する、洗浄組成物。 - 前記R1が、C6〜C10アルキルである、請求項1に記載の洗浄組成物。
- 前記R1が、前記R1の3−炭素位で前記b置換基に結合する、請求項1又は2に記載の洗浄組成物。
- 各R2が、独立して、分枝鎖又は非分枝鎖C2〜C8置換アルキルから選択される、請求項1〜3のいずれか一項に記載の洗浄組成物。
- 各添字aが、独立して、0〜3の整数から選択され、ただし、少なくとも1つの添字の値aはゼロではない、請求項1〜4のいずれか一項に記載の洗浄組成物。
- 前記添字bが、1〜3の整数である、請求項1〜5のいずれか一項に記載の洗浄組成物。
- 前記非アルコキシル化エステルアミンが、塩形態であり、かつ電荷平衡アニオンAと結合しており、Aは、メタンスルホン酸、トルエンスルホン酸、塩酸、臭化水素酸、硫酸、リン酸、クエン酸、乳酸、C12〜C18脂肪酸、アルキルベンゼンスルホン酸、アルキルスルホン酸、アルキルサルフェート酸(alkyl sulfate acid)、アルキルエチオキシサルフェート酸(alkyl ethyoxysulfate acid)、アクリル酸及びマレイン酸のアルコキシル化又は非アルコキシル化コポリマー、並びにこれらの混合物からなる群から選択される酸に由来するアニオンである、請求項1〜6のいずれか一項に記載の洗浄組成物。
- 液体洗浄組成物である、請求項1〜8のいずれか一項に記載の洗浄組成物。
- ビルダー、構造化剤又は増粘剤、泥汚れ除去/再付着防止剤、ポリマー汚れ遊離剤、ポリマー分散剤、ポリマー脂洗浄剤、酵素、酵素安定化系、漂白化合物、漂白剤、漂白活性剤、漂白触媒、増白剤、染料、色調剤、移染防止剤、キレート剤、抑泡剤、柔軟剤、香料、及びこれらの混合物からなる群から選択される補助洗浄添加剤を更に含む、請求項1〜9のいずれか一項に記載の洗浄組成物。
- 汚れた布地を前処理又は処理する方法であって、前記汚れた布地を請求項1〜10のいずれか一項に記載の洗浄組成物と接触させる工程を含む、方法。
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