JP6952649B2 - 吸収性物品 - Google Patents
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Description
本発明はまた、上記吸収性物品の製造方法であって、吸収体を構成する前に予め、細菌(D)及びノニオン界面活性剤(E)を液拡散部材(B)の表面に塗布又は噴霧する該吸収性物品の製造方法である。
マー(a2)ともいう。)並びに架橋剤(b)を必須構成単位とする架橋重合体(A)を有する吸水性樹脂粒子(P)並びに液拡散部材(B)を含有する吸収体を備えるものであって、該吸収体は、さらに細菌(D)及びノニオン界面活性剤(E)を含有してなる。
本発明において、吸収体は水性液体の吸収を行う部分であり、水性液体としては、尿、汗及び血液等の体液等が挙げられる。
(i)炭素数8〜30の芳香族エチレン性モノマー
スチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエン及びヒドロキシスチレン等のスチレン、並びにビニルナフタレン及びジクロルスチレン等のスチレンのハロゲン置換体等。
(ii)炭素数2〜20の脂肪族エチレン性モノマー
アルケン(エチレン、プロピレン、ブテン、イソブチレン、ペンテン、ヘプテン、ジイソブチレン、オクテン、ドデセン及びオクタデセン等);並びにアルカジエン(ブタジエン及びイソプレン等)等。
(iii)炭素数5〜15の脂環式エチレン性モノマー
モノエチレン性不飽和モノマー(ピネン、リモネン及びインデン等)並びにポリエチレン性ビニルモノマー[シクロペンタジエン、ビシクロペンタジエン及びエチリデンノルボルネン等]等。
水溶液重合を行う場合、有機溶媒の使用量(重量%)は、水の重量を基準として40以下が好ましく、更に好ましくは30以下である。
ラジカル重合開始剤の使用量(重量%)は、水溶性ビニルモノマー(a1)及び加水分解性ビニルモノマー(a2)の、その他のビニルモノマー(a3)も使用する場合は(a1)〜(a3)の、合計重量に基づいて、0.0005〜5が好ましく、更に好ましくは0.001〜2である。
重合コントロール剤の使用量(重量%)は、水溶性ビニルモノマー(a1)及び加水分解性ビニルモノマー(a2)のその他のビニルモノマー(a3)も使用する場合は(a1)〜(a3)の、合計重量に基づいて、0.0005〜5が好ましく、更に好ましくは0.001〜2である。
水溶性ビニルモノマー(a1)としてアクリル酸やメタクリル酸等の酸基含有モノマーを用いる場合、含水ゲルを塩基で中和しても良い。酸基の中和度は、50〜80モル%であることが好ましい。中和度が50モル%未満の場合、得られる含水ゲル重合体の粘着性が高くなり、製造時及び使用時の作業性が悪化する場合がある。更に得られる吸水性樹脂粒子の保水量が低下する場合がある。一方、中和度が80%を超える場合、得られた樹脂のpHが高くなり人体の皮膚に対する安全性が懸念される場合がある。
なお、中和は、吸水性樹脂粒子の製造において、架橋重合体(A)の重合以降のいずれの段階で行ってもよく、例えば、含水ゲルの状態で中和する等の方法が好ましい例として例示される。
中和する塩基としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のアルカリ金属水酸化物や、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸カリウム等のアルカリ金属炭酸塩を通常使用できる。
の炭化水素基を有するカルボン酸とのアミド化物、アンモニア又は炭素数1〜7の1級アミンと炭素数8〜30の長鎖脂肪酸とのアミド化物、炭素数8〜30の脂肪族鎖を少なくとも1つ有する長鎖脂肪族二級アミンと炭素数1〜30のカルボン酸とのアミド化物及び炭素数1〜7の脂肪族炭化水素基を2個有する二級アミンと炭素数8〜30の長鎖脂肪酸とのアミド化物が挙げられる。
キサン等及びこれらの混合物等が含まれる。
ブドウ球菌の増加を防ぐことができるので更に好ましい。
細菌(D)を水及び/又は溶剤と同時に添加する場合、細菌(D)並びにノニオン界面活性剤(E)を水及び/又は溶剤に分散した分散体を添加することが好ましく、作業性等の観点から水に分散した分散体を添加することが更に好ましい。分散体を添加する場合、噴霧又は滴下して添加することが好ましい。
架橋重合体(A)と細菌(D)及びノニオン界面活性剤(E)との混合後に加熱する場合、加熱時間は加熱温度により適宜設定することができるが、吸収性能の観点から、好ましくは5〜60分、更に好ましくは10〜40分である。
無機質粉末の形状としては、不定形(破砕状)、真球状、フィルム状、棒状及び繊維状等のいずれでもよいが、不定形(破砕状)又は真球状が好ましく、更に好ましくは真球状である。
号、特開2006−131767号等)の防腐剤、防かび剤、抗菌剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、着色剤、芳香剤、消臭剤及び有機質繊維状物等}を含むこともできる。これらの添加剤を含有させる場合、添加剤の含有量(重量%)は、架橋重合体(A)の重量に基づいて、0.001〜10が好ましく、更に好ましくは0.01〜5、特に好ましくは0.05〜1、最も好ましくは0.1〜0.5である。
この範囲であると吸収性物品の耐カブレ性が更に良好になる。疎水性物質(g)の含有量、架橋重合体の平均粒子径及び見掛け密度を前記好ましい範囲に調整することで、生理食塩水の吸収時間を好ましい範囲に調整でき、架橋重合体粒子(A)の見掛け密度及び架橋重合体粒子の重量平均粒径等を前記の好ましい範囲に調整することで、より好ましい範囲に調整することができる。
生理食塩水の吸収時間は、25±2℃、湿度50±10%の室内において以下の方法で測定される時間である。使用する生理食塩水の温度は予め25℃±2℃に調整して使用する。
100mlビーカーに測定試料1.00gを入れ、生理食塩水(食塩濃度0.9重量%)40gを添加する。無撹拌下で静置して、生理食塩水が完全に吸水されるまでの時間(吸水終盤でビーカーを少し傾けて液残りを確認する)を測定し、吸収時間(t1)とする。使用した生理食塩水及び測定雰囲気の温度は25℃±2℃とする。
目開き63μm(JIS Z8801−1:2006)のナイロン網で作成したティーバッグ(縦20cm、横10cm)に測定試料1.00gを入れ、生理食塩水(食塩濃度0.9重量%)1,000ml中に無撹拌下、1時間浸漬した後、15分間吊るして水切りする。その後、ティーバッグごと、遠心分離器にいれ、150Gで90秒間遠心脱水して余剰の生理食塩水を取り除き、ティーバックを含めた重量(h1)を測定し次式から保水量を求める。
保水量(g/g)=(h1)−(h2)
使用した生理食塩水及び測定雰囲気の温度は25℃±2℃とする。測定試料を用いない以外は上記と同様にして、遠心脱水後のティーバックの重量を測定し(h2)とする。
等が挙げられる。
吸水性樹脂粒子(P)は、各種の吸収体に適用することにより、吸収性能に優れた吸収性物品を製造し得る。吸収体としては、吸水性樹脂粒子(P)と液拡散部材(B)である親水性繊維や合成繊維とから構成されたものであり、(1)層状に配置されたパルプ等からなる親水性繊維や合成繊維の層の間に吸水性樹脂粒子(P)を散粒する形態;(2)パルプ、熱融着性繊維等からなる親水性繊維や合成繊維と吸水性樹脂粒子(P)が混合された形態;(3)二枚以上の吸水紙や不織布で、必要により親水性繊維と共に吸水性樹脂粒子(P)をサンドイッチする形態等が挙げられる。
<製造例1>
水溶性ビニルモノマー(a1){アクリル酸}155部(2.15モル部)、架橋剤(b){ペンタエリスリトールトリアリルエーテル}0.6225部(0.0024モル部)及び脱イオン水340.27部を攪拌・混合しながら3℃に保った。この混合物中に窒素を流入して溶存酸素量を1ppm以下とした後、1%過酸化水素水溶液0.62部、2%アスコルビン酸水溶液1.1625部及び2%の2,2’−アゾビス[2−メチル−N−(2−ヒドロキシエチル)−プロピオンアミド]水溶液2.325部を添加・混合して重合を開始させた。混合物の温度が90℃に達した後、90±2℃で約5時間重合することにより含水ゲル(1)を得た。
1000μm、850μm、710μm、500μm、425μm、355μm、250μm、150μm、125μm、75μm及び45μmの目開きを有する標準ふるいを順に重ね、受け皿の上に組み合わせた。最上段のふるい上に吸水性樹脂粒子約50gを入れ、ロータップ試験篩振とう機で5分間振とうさせた。各ふるい及び受け皿の上に残存した粒子の重量を秤量し、その合計を100重量%として各ふるい上の粒子の重量分率を求め、この値を対数確率紙{横軸がふるいの目開き(粒子径)、縦軸が重量分率}にプロットした後、各点を結ぶ線を引き、重量分率が50重量%に対応する粒子径を求め、これを重量平均粒子径とした。
25℃の環境下で、JIS K7365:1999に準拠して測定した。
「目開き目開き150,300,500,600,710μmのふるいを用いて150〜710μmの粒度に調整」を「目開き目開き150、300,500μmのふるいを用いて150〜500μmの粒度に調整」に変更したこと以外、製造例1と同様にして吸水性樹脂粒子(P−2)を得た。製造例1と同様に測定した吸水性樹脂粒子(P−2)の重量平均粒子径は300μmであり、見掛け密度は0.66g/mlであった。
疎水性物質(g)を使用しなかったこと以外、製造例1と同様にして吸水性樹脂粒子(P−3)を得た。製造例1と同様に測定した吸水性樹脂粒子(P−3)の重量平均粒子径は400μmであり、見掛け密度は0.64g/mlであった。
アクリル酸145.4部を9.4部の水で希釈し、30〜20℃に冷却しつつ25%の水酸化ナトリウム水溶液242.3部を加えて中和した。この溶液に、エチレングリコールジグリシジルエーテル0.09部、次亜リン酸ソーダ1水和物0.0146部及び過硫酸カリウム0.0727部を添加・溶解し、25℃でバイオミキサー(日本精機株式会社製 ABM−2型)にて2分間撹拌・分散してモノマー水溶液を得た。
製造例1で得られた吸水性樹脂粒子(P−1)100部を高速攪拌(細川ミクロン製高速攪拌タービュライザー:回転数2000rpm)しながら、凍結乾燥したラクトバチルス・ブルガリクス0.1部、PEG/PPG−150/35コポリマー(ニューポールPE-78(三洋化成工業株式会社製))0.5部を添加し、均一混合した。60℃で90分間加熱して、吸水性樹脂粒子(P−5)を得た。
製造例5において、「ラクトバチルス・ブルガリクス0.1部」を「ラクトバチルス・アシドフィラスを0.01部」に、「PEG/PPG−150/35コポリマー(ニューポールPE-78;三洋化成工業株式会社製)0.5部」を「ステアリン酸ソルビタン(イオネット S−60V;三洋化成工業株式会社製)0.5部」に変更した以外は製造例5と同様の操作を行い、吸水性樹脂粒子(P−6)を得た。
製造例5において、「吸水性樹脂粒子(P−1)」を「吸水性樹脂粒子(P−2)」に変更すること、「ラクトバチルス・アシドフィラスを0.01部」を「エンテロコッカス・フェカリス0.0002部」に変更した以外は製造例6と同様の操作を行い、吸水性樹脂粒子(P−7)を得た。
製造例5において、「ラクトバチルス・ブルガリクス0.1部」を「エンテロコッカス・フェシウム0.2部」に、「PEG/PPG−150/35コポリマー(ニューポールPE-78;三洋化成工業株式会社製)0.5部」を「ステアリン酸グリセリル(イオネットTG−C;三洋化成工業株式会社製)0.5部」に変更した以外は製造例5と同様の操作を行い、吸水性樹脂粒子(P−8)を得た。
製造例5において、「吸水性樹脂粒子(P−1)」を「吸水性樹脂粒子(P−4)」に変更したこと、「ラクトバチルス・ブルガリクス0.1部」を「スタフィロコッカス・エピデルミディス0.025部」に、「PEG/PPG−150/35コポリマー(ニューポールPE-78;三洋化成工業株式会社製)0.5部」を「ポリソルベート80(三洋化成工業株式会社製)0.5部」に変更した以外は製造例5と同様の操作を行い、吸水性樹脂粒子(P−9)を得た。
製造例5において、「ラクトバチルス・ブルガリクス0.1部」を「ビフィドバクテリウム・ビフィドゥム0.4部」に、「PEG/PPG−150/35コポリマー(ニューポールPE-78;三洋化成工業株式会社製)0.5部」を「ショ糖ポリエーテルポリオー
ル(ニューポールHS;三洋化成工業株式会社製)0.5部」に変更した以外は製造例5と同様の操作を行い、吸水性樹脂粒子(P−10)を得た。
製造例5において、「ラクトバチルス・ブルガリクス0.1部」を「スタフィロコッカス・ヘモリチカス1.0部」に、「PEG/PPG−150/35コポリマー(ニューポールPE-78;三洋化成工業株式会社製)0.5部」を「オクチルグルコシド(シグマア
ルドリッチ製)0.5部」に変更した以外は製造例5と同様の操作を行い、吸水性樹脂粒子(P−11)を得た。
製造例5において、「ラクトバチルス・ブルガリクス0.1部」を「ラクトバチルス・ブルガリクス100部」に変更した以外は製造例5と同様の操作を行い、吸水性樹脂粒子(P−12)を得た。
製造例5において、「ラクトバチルス・ブルガリクス0.1部」を「ラクトバチルス・ブルガリクス75部」に変更した以外は製造例5と同様の操作を行い、吸水性樹脂粒子(P−13)を得た。
製造例5において、「ラクトバチルス・ブルガリクス0.1部」を「ラクトバチルス・ブルガリクス50部」に変更した以外は製造例5と同様の操作を行い、吸水性樹脂粒子(P−14)を得た。
製造例5において、「ラクトバチルス・ブルガリクス0.1部」を「ラクトバチルス・ブルガリクス10部」に変更した以外は製造例5と同様の操作を行い、吸水性樹脂粒子(P−15)を得た。
製造例1で得られた吸水性樹脂粒子(P−1)をそのまま比較用の吸水性樹脂粒子(R−1)とした。
吸水性樹脂粒子(P)1.00gを入れた100mlビーカーのそれぞれに生理食塩水(食塩濃度0.9重量%)40gを添加した。その後、無撹拌下で静置して、生理食塩
水が完全に吸水されるまでの時間(吸水終盤でビーカーを少し傾けて液残りを確認する)を測定し、生理食塩水(40倍)吸収時間とした。使用した生理食塩水及び測定雰囲気の温度は25℃±2℃のものを用いた。
目開き63μm(JIS Z8801−1:2006)のナイロン網で作成したティーバッグ(縦20cm、横10cm)に吸水性樹脂粒子(P)1.00gを入れ、生理食塩水(食塩濃度0.9重量%)1,000ml中に無撹拌下、1時間浸漬した。その後、生理食塩水から上げ、15分間吊るして水切りし、ティーバッグごと遠心分離器にいれて150Gで90秒間遠心脱水して余剰の生理食塩水を取り除いた。脱水後のティーバックを含めた重量(h1)を測定した。更に架橋重合体粒子を入れないこと以外は同様に操作したティーバックの重量を測定し(h2)し、次式から保水量を求めた。
保水量(g/g)=(h1)−(h2)
使用した生理食塩水及び測定雰囲気の温度は25℃±2℃とした。
ラクトバチルス・ブルガリクスを含む水分散液を製造した。すなわち、500mLセパラブルフラスコに、ラクトバチルス・ブルガリクス0.1部、イオン交換水300部、PEG/PPG−150/35コポリマー(ニューポールPE-78(三洋化成工業株式会
社製)0.5部を加えよく攪拌した。ラクトバチルス・ブルガリクスを含む水分散液(S)(固形分濃度0.2%)を得た。
拡散性部材(B)である不織布(b−1){不織布目付:25g/m2、東洋紡社製2.2T 44−SMK}に0.03重量%ラクトバチルス・ブルガリクスを含む水分散液(S)を8g/m2となるように均一にスプレーし、不織布(b−5)を得た。
拡散性部材(B)である透水性シート(b−2){目付け15.5g/m2、アドバンテック社製、フィルターペーパー2番}に0.03重量%ラクトバチルス・ブルガリクスを含む水分散液(S)を8g/m2となるように均一にスプレーし、透水性シート(b−6)を得た。
拡散性部材(B)である親水性繊維(b−3){フラッフパルプ}100部に0.03重量%ラクトバチルス・ブルガリクスを含む水分散液(S)10部をスプレーで均一に添加し、親水性繊維(b−7)を得た。
拡散性部材(B)である「不織布(b−4){不織布目付:22g/m2、ハビックス社製、サーマルボンド不織布S2260}」を「0.03重量%ラクトバチルス・ブルガリクスを含む水分散液1000部」に1時間浸した後、拡散性部材(B)を取り出して、40℃の循風乾燥機で1時間乾燥し、不織布(b−8)を得た。
吸水性樹脂粒子(P−5)を目付け200g/m2となるように均一に拡散性部材(B)である不織布(b−1){不織布目付:25g/m2、東洋紡社製2.2T 44−SMK}上に手で撒き、上から水を17.5g/m2となるように均一にスプレーし、吸収体(1)を得た。この吸収体(1)を10cm×40cmの長方形に裁断し、吸収体(1)を吸収体(1)と同じ大きさの拡散性部材(B)である透水性シート(b−2){目付け15.5g/m2、アドバンテック社製、フィルターペーパー2番}で挟み吸収体(1−1)を得た。更にバックシートとしてポリエチレンシート(タマポリ社製ポリエチレンフィルムUB−1)を裏面に、不織布(b−1)(不織布目付:25g/m2、東洋紡社製2.2T 44−SMK)を最表面に配置することにより吸収性物品(1)を調製した。
実施例1において、「吸水性樹脂粒子(P−5)」を「吸水性樹脂粒子(P−1)」に変更したこと、「不織布(b−1)」を「不織布(b−5)」に変更したこと以外、実施例1と同様にして吸収性物品(2)を調製した。
実施例1において、「吸水性樹脂粒子(P−5)」を「吸水性樹脂粒子(P−1)」に変更したこと、「透水性シート(b−2)」を「透水性シート(b−6)」に変更したこと以外、実施例1と同様にして吸収性物品(3)を調製した。
実施例1において、「吸水性樹脂粒子(P−5)」を「吸水性樹脂粒子(P−1)」に変更したこと、「水17.5g/m2」を「0.03重量%ラクトバチルス・ブルガリクスを含む水分散液(S)8g/m2」に変更したこと以外、実施例1と同様にして吸収性物品(4)を調製した。
親水性繊維(b−3){フラッフパルプ}20部と吸水性樹脂粒子(P−5)80部とを気流型混合装置{パッドフォーマー}で混合して、混合物を得た後、この混合物を目付け250g/m2となるように均一にアクリル板(厚み4mm)上に積層し、上から水を17.5g/m2となるように均一にスプレーし、5kg/cm2の圧力で30秒間プレスし、吸収体(2)を得た。この吸収体(2)を10cm×40cmの長方形に裁断し、各々の上下に吸収体と同じ大きさの透水性シート(b−2){目付け15.5g/m2、アドバンテック社製、フィルターペーパー2番}を配置し吸収体(2−1)を得た。更にバックシートとしてポリエチレンシート(タマポリ社製ポリエチレンフィルムUB−1)を裏面に、更に不織布(b−1){不織布目付:25g/m2、東洋紡社製2.2T 44−SMK}を表面に配置することにより吸収性物品(5)を調製した。吸水性粒子と親水性繊維の重量比率(吸水性樹脂粒子の重量/親水性繊維の重量)は80/20であった。
実施例5において、「吸水性樹脂粒子(P−5)」を「吸水性樹脂粒子(P−1)」に変更したこと、「親水性繊維(b−3)」を「親水性繊維(b−7)」に変更したこと以外、実施例5と同様にして吸収性物品(6)を調製した。
実施例5において、「不織布(b−1)」を「不織布(b−4){不織布目付:22g/m2、ハビックス社製、サーマルボンド不織布S2260}」に変更したこと以外、実施例5と同様にして吸収性物品(7)を調製した。
実施例5において、「親水性繊維(b−3)」を20部から50部へ、「吸水性樹脂粒子(P−5)」を80部から50部に変更し、変更したこと以外、実施例5と同様にして吸収性物品(8)を調製した。
実施例5において、「吸水性樹脂粒子(P−5)」を「吸水性樹脂粒子(P−1)」に変更したこと、「水17.5g/m2」を「0.03重量%ラクトバチルス・ブルガリクスを含む水分散液(S)8g/m2」に変更したこと以外、実施例5と同様にして吸収性物品(9)を調製した。
「吸水性樹脂粒子(P−5)」を「吸水性樹脂粒子(P−6)」に変更したこと以外、実施例1と同様にして吸収性物品(10)を調製した。
「吸水性樹脂粒子(P−5)」を「吸水性樹脂粒子(P−7)」に変更したこと以外、実施例1と同様にして吸収性物品(11)を調製した。
「吸水性樹脂粒子(P−5)」を「吸水性樹脂粒子(P−8)」に変更したこと以外、実施例1と同様にして吸収性物品(12)を調製した。
「吸水性樹脂粒子(P−5)」を「吸水性樹脂粒子(P−1)」に変更したこと、透水性シート(b−2)を透水性シート(b−6)に変更したこと以外、実施例5と同様にして吸収性物品(13)を調製した。
「吸水性樹脂粒子(P−5)」を「吸水性樹脂粒子(P−1)」に変更したこと、最表面に配置する不織布(b−1)(不織布目付:25g/m2、東洋紡社製2.2T 44−SMK)を不織布(b−5)に変更したこと以外、実施例5と同様にして吸収性物品(14)を調製した。
「吸水性樹脂粒子(P−5)」を「吸水性樹脂粒子(P−9)」に変更したこと以外、実施例5と同様にして吸収性物品(15)を調製した。
「吸水性樹脂粒子(P−5)」を「吸水性樹脂粒子(P−10)」に変更したこと以外、実施例5と同様にして吸収性物品(16)を調製した。
「吸水性樹脂粒子(P−5)」を「吸水性樹脂粒子(P−11)」に変更したこと以外、実施例5と同様にして吸収性物品(17)を調製した。
「吸水性樹脂粒子(P−5)」を「吸水性樹脂粒子(P−12)」に変更したこと以外、実施例5と同様にして吸収性物品(18)を調製した。
「吸水性樹脂粒子(P−5)」を「吸水性樹脂粒子(P−13)」に変更したこと以外、実施例5と同様にして吸収性物品(19)を調製した。
「吸水性樹脂粒子(P−5)」を「吸水性樹脂粒子(P−14)」に変更したこと以外、実施例5と同様にして吸収性物品(20)を調製した。
「吸水性樹脂粒子(P−5)」を「吸水性樹脂粒子(P−15)」に変更したこと以外、実施例5と同様にして吸収性物品(21)を調製した。
「吸水性樹脂粒子(P−5)」を「吸水性樹脂粒子(P−3)」に変更したこと、「透水性シート(b−2)」を「透水性シート(b−6)」に変更したこと以外、実施例5と同様にして吸収性物品(22)を調製した。
「透水性シート(b−6)」を「不織布(b−8)」に変更したこと以外、実施例18と同様にして吸収性物品(23)を調製した。
「吸水性樹脂粒子(P−5)」を「吸水性樹脂粒子(P−3)」に変更したこと、最表面に配置する「不織布(b−1)」を「不織布(b−8)」に変更したこと以外、実施例5と同様にして吸収性物品(24)を調製した。
「吸水性樹脂粒子(P−5)」を「吸水性樹脂粒子(R−1)」に変更したこと以外、実施例1と同様にして比較吸収性物品(1)を調製した。
男子従業員(年齢25〜50歳)5名を用いて、5質量%ラウリル硫酸ナトリウム(SLS)水溶液で誘発させた肌荒れモデルを用い試験を行った。
前腕内側部に1.5cmφの部位を2つ設け、インテグラル社製の「テヴァメ−タTM300」で経皮的散逸水分量(TEWL)を測定した。実施例1〜20及び比較例1で製造した吸収性物品を1.5cmφになるように切断し、5%SLS水溶液1.5mLを浸透させ、TEWLを測定した前腕内側部に貼付けた。貼付けた吸収性物品を医療用テープ(例えば3Mベビースキンサージカルテープ 50mm)で固定し、4時間後にはがした。同様の操作を連続4日間(4時間/日)で行った。4日後、吸収性物品を剥がし、固定していた肌表面をイオン交換水で肌表面を洗浄した後、30分間室内で肌表面を乾燥させ、TEWLを測定した。試験前に測定したTEWLと試験後に測定したTEWLの差を「ΔTEWL」とし、肌荒れの指標とした。「ΔTEWL」が大きいほど肌荒れが進行していることを示す。表2の結果より、本発明の吸収性物品は肌荒れ予防又は改善効果を有することが判る。
Claims (6)
- 水溶性ビニルモノマー(a1)及び/又は加水分解により水溶性ビニルモノマー(a1)となるビニルモノマー(a2)並びに架橋剤(b)を必須構成単位とする架橋重合体(A)を有する吸水性樹脂粒子(P)、液拡散部材(B)、細菌(D)並びにノニオン界面活性剤(E)を含有してなる吸収体であり、前記細菌(D)がラクトバシラス属、エンテロコッカス属、ラクトコッカス属、ペディオコッカス属、リューコノストック属、ストレプトコッカス属、ビフィドバクテリウム属及びブドウ球菌属の表皮ブドウ球菌からなる群から選ばれる少なくとも1種の細菌である吸収体を備える吸収性物品であって、
前記吸水性樹脂粒子(P)は、前記架橋重合体(A)の重量に基づいて、0.01重量%〜3.0重量%の無機質粉末によってその表面をコーティングされていることを特徴とする、吸収性物品。 - 細菌(D)が、ラクトバシラス属、エンテロコッカス属、ラクトコッカス属、ビフィドバクテリウム属及びブドウ球菌属の表皮ブドウ球菌からなる群から選ばれる少なくとも1種の細菌である請求項1に記載の吸収性物品。
- 細菌(D)が、吸水性樹脂粒子(P)及び/又は液拡散部材(B)の表面に付着している請求項1又は2に記載の吸収性物品。
- 細菌(D)の含有量が、吸水性樹脂粒子(P)の重量に基づいて0.0001〜100重量%である請求項1〜3のいずれか1項に記載の吸収性物品。
- 水溶性ビニルモノマー(a1)及び/又は加水分解により水溶性ビニルモノマー(a1)となるビニルモノマー(a2)並びに架橋剤(b)を必須構成単位とする架橋重合体(A)を有する吸水性樹脂粒子(P)、液拡散部材(B)並びに細菌(D)を含有してなる吸収体を備える吸収性物品の製造方法であって、
前記吸水性樹脂粒子(P)は、前記架橋重合体(A)の重量に基づいて、0.01重量%〜3.0重量%の無機質粉末によってその表面をコーティングされており、
前記吸収体を構成する前に予め、細菌(D)及びノニオン界面活性剤(E)を液拡散部材(B)の表面に塗布又は噴霧することを特徴とする吸収性物品の製造方法。 - 細菌(D)の含有量が、吸水性樹脂粒子(P)の重量に基づいて0.0001〜100重量%である請求項5に記載の製造方法。
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