JP6952474B2 - 照明装置 - Google Patents
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Description
被取付部に取り付と、
前記器具本体に取り付けられた光源ユニットと、
前記光源ユニットと前記器具本体とを覆った状態で、前記器具本体に固定された器具カバーと、を備え、
前記器具本体は、前記器具カバーを固定する固定部を有し、
前記器具カバーは、間隔をあけて前記固定部に固定された平部を有している。
***構成の説明***
図1と図2と図3と図4を用いて、本実施の形態における照明装置の構成について説明を行なう。
本実施の形態では、天井など被取付部に取り付けられ、器具カバーを有する照明装置について説明する。
本実施の形態の照明装置は、厚生省からHACCP(Hazard・Analysis・Critical・Control・Point・System)の認定を受けた工場をはじめとする、衛生面をとくに配慮した食料品工場に用いられるものである。
照明装置10は、被取付部に取り付けられる器具本体100と、器具本体100に取り付けされる光源ユニット200と、光源ユニット200を覆うように器具本体100に取り付けられる器具カバー300を有している。
光源ユニット200は、器具本体100に取り付けられている。
器具カバー300は、光源ユニット200と器具本体100とを覆った状態で、器具本体100に固定されている。
器具本体100は、長尺形状をしており、長手方向と直交する断面の形状が凸型している。光源ユニット200が凸型の突部に配置され、凸型の突部の左右両側すなわち凸型の両サイドには反射部122と固定部123とが連続して配置されている。すなわち、凸型の断面形状において、光源ユニット200の両外側に反射部122が配置され、反射部122の外側に固定部123が配置されている。
器具本体100は、光源ユニット200が取り付けられる収容凹部101を有する。
器具本体100は、板部110と、本体部120と、端板部130と、バネ140と、端子台150を有している。
板部110は、天井などの被取付部に取り付けられる。
板部110は、全体として、矩形をしており、本実施の形態では、長方形をしている。
板部110は、長方形の板状の板本体部111と、板本体部111の周部に設けられた凹部112とを有しており、凹部112には環状のパッキン113が配設されている。
板本体部111は、商用電源から電源供給を受けるため、図示しない電源線が引き込まれる電源孔118と、被取付部に取り付けするための固定具401(例えば、吊りボルト)が挿し込まれる器具固定孔119が設けられている。
パッキン113は、器具本体と器具カバーのフランジ部との間に配置されている。
パッキン113は、板部110の外周形状と同じ矩形のリングである。
パッキン113は、断面形状が矩形をしており、弾力性がある素材で製造されている。
パッキン113の外周面は、板本体部111の周部に設けられた凹部112の外側の壁に接触している。
パッキン113の外周面は、板本体部111の周部に設けられた凹部112の内側の壁に接触していない。
パッキン113の外周面と凹部112の内側の壁との間には隙間がある。この隙間によりパッキン113の弾性変形を容易にすることができるが、隙間は設けなくてもよい。
本体部120は、板部110に取り付けられ、板部110の一部とともに収容凹部101を形成する。
本体部120は、図3に示すような断面形状の板金が長尺に形成され、板部110に取り付けられている。
本体部120は、光源ユニット200を挟んで光源ユニット200の両側に配置されている。
本体部120は、内側部121と、反射部122と、固定部123と、外側部124と、外接合部125と、内接合部126とからなる6個の平面部を有している。
本体部120は、収容凹部101に隣接する隣接空間Sを形成している。
外接合部125は、板本体部111の外側に向かって鍔状に形成されている。
内接合部126は、収容凹部101の中央に向かって鍔状に形成されている。
内接合部126と内側部121とは直交している。
内側部121と反射部122とは鋭角に交わっている。
反射部122と固定部123とは鈍角に交わっている。
固定部123と外側部124とは直交している。
外側部124と外接合部125とは直交している。
本体部120は、外接合部125と内接合部126とにより板部110に取り付けられている。
固定部123と板部110の板本体部111とは平行である。
内側部121は、板部110の一部とともに収容凹部101を形成する。
本体部120の内側部121と、反射部122と、固定部123と、外側部124とは、隣接空間Sを形成するものであり、それぞれ隣接空間Sの一部を覆うものである。
器具本体100は、収容凹部101を有する。
収容凹部101は、光源ユニット200の少なくとも一部を収容する長尺の窪みである。
収容凹部101は、本体部120の内側部121と板本体部111とにより形成される。
内側部121には、放熱孔となる複数の通気孔129が形成されており、収容凹部101は通気孔129を有する。
通気孔129は、矩形をしており、複数の通気孔129は、内側部121に等間隔で直線状に配置されている。
隣接空間Sと収容凹部101の内部空間とは、通気孔129によりつながっている。
本体部120が板部110に取り付けられた状態において、収容凹部101には、電源孔118、器具固定孔119、バネ140、端子台150が配置されている。
反射部122と固定部123とは、光源ユニット200のサイドに配置されている。
反射部122と固定部123とは、反射性能を有している。例えば、白色の反射塗料が塗布されている。
反射部122は、内側部121の先端から板部110に向かって徐々に傾斜した傾斜面を有する。
反射部122は、収容凹部101と固定部123との間に設けられている。
固定部123は、長手方向3箇所に締結孔123aを有する長尺の水平な平面部分である。
固定部123は、反射部122の先端から板部110と平行に配置されている。
固定部123は、反射部122が傾斜しているので、光源ユニット200の収容凹部101の深さより浅い位置に配置されている。
照明装置10は、器具本体100と器具カバー300とを締結する締結部材102を有する。
固定部123には、ネジなどの締結部材102により器具カバー300を固定するための締結孔123aが形成されている。
締結孔123aは、締結部材102と係合するものであり、例えば、スタンダードナットが取り付けられているものでも良く、バーリング加工でタップが形成されているものでも良い。
端板部130は、本体部120の長手方向端部を覆うように板部110に取り付けられている。端板部130は1対の本体部120を連結し、板本体部111に固定されている。
光源ユニット200は、一部が収容凹部101に収容されるように器具本体100に固定されている。
光源ユニット200は、長尺に形成されている。
光源ユニット200は、発光素子211が基板212に実装された発光基板210を有している。
光源ユニット200は、発光基板210を覆うようにフレーム220に取り付けられる光源カバー230を有している。
光源ユニット200は、発光基板210に点灯電力を供給する点灯装置240を有している。点灯装置240は、端子台150と電線を介して接続されている。
光源ユニット200は、バネ140と係合して光源ユニット200を器具本体100に固定する受け具250を有している。
器具カバー300は、樹脂材料で形成された透過部材であり、光源ユニット200を覆うように器具本体100に取り付けられる。
器具カバー300は、器具本体100及び光源ユニット200と間隔を設けて、器具本体100及び光源ユニット200と対向するように取り付けられている。
器具カバー300は、図4における上方向Z1側(被取付部側)から下方向Z2側(床面側)に向って狭まっていくように形成されている。よって、上方向Z1側から器具カバー300に埃が蓄積されることを防ぐことができる。
器具カバー300は、凸型の断面形状の収納空間を有している。
主カバー部310は、凸型の収納空間の突部に光源ユニット200を収納し、光源ユニット200と反射部122とを覆う部分である。
主カバー部310の断面形状は、U字形あるいはなべ底型である。
平部320は、主カバー部310から周囲に延びた水平部分である。
平部320は、長尺の平面部分である。
平部320は、固定部123と平行に配置されている。
平部320は、固定部123に固定される被固定部である。
平部320には、締結部材102が挿通される挿通孔321が形成されている。
挿通孔321は、締結孔123aに対応した位置に形成されている。
平部320と固定部123とは、間に空間を有しながら締結部材102で締結されている。
側面部330は、平部320から器具本体板部110に延びた部分である。
フランジ部340は、側面部330から鍔状に延びた部分であり、パッキン113と密着する部分である。
器具カバー300の収納空間は、主カバー部310と平部320と側面部330とで形成されている。
図5に示すように、本実施の形態の照明装置10では、器具本体100の本体部120と光源ユニット200とを器具カバー300が覆っている。
本体部120は、収容凹部101に滞留する光源ユニット200で発生する熱を下方向Z2側へ放熱しようとする。すなわち、本体部120は、発光基板210と点灯装置240とからの熱を、反射部122と、固定部123と、外側部124とから下方向Z2側へ放熱しようとする。
しかし、器具カバー300によって遮られ、照明装置10の内側に熱がこもり器具内温度が上昇してしまう可能性がある。
そこで、本体部120の内側部121に通気孔129を形成しておく。この通気孔129により、図5の破線の矢印で示したように、収容凹部101に滞留した熱を、収容凹部101と隣接する本体部120と板本体部111に囲まれた隣接空間Sに移動させ、散熱させることができる。
また、板本体部111の隣接空間Sを形成した面で放熱することができる。図5に示すように、収容凹部101の幅をW1とし、本体部120の幅をW2とすると、板本体部111の放熱に寄与する幅はW1からW1+W2+W2に拡大する。
図5に示すように、W1とW2の幅はほぼ同じ長さであるから、板本体部111の放熱に寄与する幅は3倍になる。
また、板本体部111の幅をW1+W2+W2と同じにすれば、板本体部111の幅全体を利用して放熱することができる。
このように、板本体部111の放熱面積を増やし放熱効果を上昇させることができる。
図5に示すように、照明装置10は、器具カバー300が本体部120及び光源ユニット200と間隔Kを設けて器具本体100に取り付けられている。
図4に示すように、外側部124の高さはT1であり、側面部330の高さはT2であり、T1<T2である。T2−T1=Kとすると、平部320と固定部123とが間に間隔Kの空間を有しているので、光源ユニット200からの光を側面部330へ照射することができる。
図5に示すように、発光素子211から出射された光は、光源カバー230と透過する。その際、光源カバー230により光が反射又は拡散され、両サイドに進む光が発生する。両サイドに進んだ光の一部は、間隔Kの空間を直進して側面部330に到達して透過するする。また、両サイドに進んだ光の一部は、反射部122により間隔Kの空間に反射され平部320あるいは側面部330に到達して透過する。
このように、器具カバー300を本体部120に対して間隔Kを設けて取り付けることで、側面部330に光が届くようにしている。すなわち、器具本体100に間隔Kの空間が形成できるように器具カバー300を固定する固定部123を設けて、光源ユニット200が器具カバー300の平部320と側面部330とを照射できるようにしている。
また、光源ユニット200の収容凹部101の深さをT3とすると、固定部123の高さT1は収容凹部101の深さT3より小さい。このように、固定部123は、光源ユニット200の収容凹部101の深さT3より浅い位置に配置されているので、光源ユニット200からの光を固定部123が遮らない。すなわち、固定部123を光源ユニット200の収容凹部101の最下点(図5におけるC)より上方向Z1に設けることで光源ユニット200からの光を固定部123が遮らないようにしている。
また、反射部122を設けることで、両サイドに進んだ光の中で上方向Z1に進んだ光を平部320と側面部330とに反射することができる。
本体部120は、1枚の長尺の板金を折り曲げて製造する。
まず、1枚の長尺の板金に、打ち抜き加工して複数の通気孔129を形成する。
この打ち抜き加工により、収容凹部の側面を形成する内側部121に通気孔129が形成されることになる。打ち抜き加工ではなく、レーザー加工その他の加工処理により通気孔129を形成してもよい。
次に、複数の通気孔129が形成された板金を5カ所の平行線で曲げて、内側部121と、反射部122と、固定部123と、外側部124と、外接合部125と、内接合部126とからなる6個の平面部を形成する。
これで、本体部120が完成する。
図2を用いて、照明装置10の組立方法について説明する。
ステップ1:
板部110に、本体部120と端板部130とバネ140と端子台150とを取り付ける。
その際、通気孔129が形成された面を内側部121として、内側部121が向かい合うように、1対の本体部120を配置する。さらに、1対の本体部120の両端に端板部130を嵌め込む。そして、2個の本体部120と2個の端板部130を器具本体100の板部110に配置してネジ止めして固定する。
これで、器具本体100が完成する。
ステップ2:
次に、器具本体100を固定具401により被取付部に取り付ける。具体的には、板部110の器具固定孔119に固定具401を挿入し、固定具401により板部110を天井に固定する。
ステップ3:
次に、電線を電源孔118に引き込み、電源孔118を端子台150に接続する。
ステップ4:
次に、端子台150からの電線を点灯装置240に接続して、収容凹部101に光源ユニット200の少なくとも一部を収容しながら、光源ユニット200をバネ140により器具本体100に固定する。
次に、器具本体100に設けられた固定部123と器具カバー300に設けられた平部320が対向するように、光源ユニット200と器具本体100とを器具カバー300で覆う。器具カバー300は、固定部123の面と平部320の面とが平行になるように取り付けられる。
器具本体100に器具カバー300を被せた後、平部320に設けられた挿通孔321に締結部材102を通し、固定部123に設けられた締結孔123aに締結部材102を締結する。締結部材102がネジの場合は、ネジを締結孔123aにネジ止めする。
締結部材102のネジ絞めにより、平部320が固定部123に近づくが、フランジ部340がパッキン113に当たることにより、平部320と固定部123との間には、間隔Kの空間が形成される。
パッキン113は、器具本体100と器具カバー300との間に隙間を設けないようにするためのものであり、器具本体100と器具カバー300との公差を吸収するパッキンである。
パッキン113は、板部110の全周に設けられており、フランジ部340も器具カバー300の開口の全周に設けられている。そのため、器具カバー300とパッキン113は、内部に埃などが入らないように隙間なく接触しなくてはならない。この埃の侵入防止のために、器具カバー300と板部110とがパッキン113を挟んで隙間なく接触している。
器具カバー300と板部110と本体部120とパッキン113はそれぞれ製作したとき設計基準値に対する製造誤差を有する。器具カバー300とパッキン113が接触するようにするためには、これらの部分の製造誤差を吸収しなければならない。パッキン113は弾性体なのでパッキン113の製造誤差は無視するものとする。また、説明を簡単にするため本体部120の製造誤差は無視するものとする。
例えば、器具本体100の板部110と本体部120との高さの設計基準値をXmmとし、公差をプラスマイナスX1とすると、板部110の高さは、製造誤差により、X−X1mmからX+X1mmまでばらつくことになる。
また、器具カバー300の高さの設計基準値をYmmとし、公差をプラスマイナスY1とすると、器具カバー300の高さは、製造誤差により、Y−Y1mmからY+Y1mmまでばらつくことになる。
このように、使用する部品の製造誤差の最大値は公差であるから、公差を吸収するように設計すれば、製造誤差を吸収できることになる。したがって、器具カバー300とパッキン113が隙間なく接触するようにするためには、器具本体100と器具カバー300の公差を吸収できればよい。
そうすると、板部110の高さと器具カバー300の高さとが設計基準値どおりである場合、すなわち、板部110の高さがXmmで器具カバー300の高さがYmmの場合には、パッキン113は器具カバー300によりX1+Y1mmだけ押し込まれることになる。
更に、また、板部110の高さがX+X1mmで、器具カバー300の高さがY+Y1mmの場合に、器具カバー300とパッキン113が最も近い場合であるとすると、パッキン113は器具カバー300によりX1+Y1+X1+Y1mmだけ押し込まれる。
パッキン113はこのX1+Y1+X1+Y1mmを吸収できる弾性体である。すなわち、パッキン113は、板部110の公差Xと器具カバー300の公差Yを加算した値の2倍の長さである(X1+Y1)*2mm以上を吸収できる弾性体でなければならない。
このように、パッキン113の厚さは、板部110の公差Xと器具カバー300の公差Yを加算した値の2倍の長さ以上であることが必要であり、少なくとも板部110の公差Xと器具カバー300の公差Yを加算した値の2倍の長さが押し込まれても損傷しない厚さを有している。
図6は、実施の形態1における照明装置10の変形例を示す図である。
図6は、反射部122をなくし、固定部123を水平方向に収容凹部101まで延長したものである。
反射部122がないが、固定部123の反射により、両サイドに進んだ光の中で上方向Z1に進んだ光を平部320と側面部330とに反射することができる。
ただし、図6の場合は、収容凹部101と固定部123とが交わるコーナー領域Dに暗がりができる可能性がある。反射部122を設けていれば、暗がりを抑制することができる。
図7は、実施の形態1における照明装置10の変形例を示す図である。
図7は、固定部123と外側部124との間にカーブ部127を設けたものである。
カーブ部127の断面形状は、中心角が90度の円弧形状をしている。
固定部123と外側部124との間に角がなく丸くなっているので、角により反射されていた光がサイドに直進でき、側面部330により多くの光が届くようになる。
図8は、実施の形態1における照明装置10の変形例を示す図である。
図8に示すように、バネ140を用いないで、光源ユニット200の長手方向の端部にある装着部219を板部110に固定された固定部材135にネジ止めして、光源ユニット200を器具本体100に取り付けるようなものでもよい。
光源ユニット200を器具本体100に取り付ける方法は他の方法でもよい。
図9は、実施の形態1における通気孔129の変形例を示す図である。
(b)は、通気孔129を上下縦長の矩形にしたものである。内側部121の上下全体から均等に放熱することができる。
(c)は、通気孔129を台形にしたものである。下底を上に配置して上底を下に配置する。収容凹部101に滞留した熱は、収容凹部101の内部で上昇するから、板本体部111に近づくほど通気孔129の開口幅をできるだけ大きくすることが好ましい。
(d)は、通気孔129を三角形にしたものである。底辺を上に配置して頂点を下に配置する。収容凹部101に滞留した熱は、収容凹部101の内部で上昇するから、板本体部111に近づくほど通気孔129の開口幅をできるだけ大きくすることが好ましい。
(e)は、(a)と(b)とを組み合わせ、通気孔129をT字形あるいは凸型にしたものである。通気孔129をできるだけ板本体部111に寄せ、上下にも開口しているので、収容凹部101に滞留した熱は、板本体部111に近づくほど放熱され、内側部121の上下全体から放熱される。
通気孔129の形状は、矩形、台形、三角形以外の他の形状でもよく、円形、楕円形、多角形、波型、スリット型、山形、皿型、半円型、ラッパ形、E型、H形、I型、その他の形状でもよい。
本実施の形態は、バネ140を器具本体100に設け、点灯装置240及び受け具250が光源ユニットに設けられる形態に関して説明を行なったが、それぞれ逆に設けても良い。
実施の形態2では、実施の形態1と異なる点について説明する。
図10は、実施の形態2における照明装置10の分解斜視図である。
図11は、実施の形態2における照明装置10の部分斜視図である。
実施の形態2では、外側部124に換気孔128を形成している。
換気孔128は、矩形をしており、複数の換気孔128は、外側部124に等間隔で直線状に配置されている。
換気孔128は、本体部120と板本体部111に囲まれた隣接空間Sと器具カバー300の内部空間とをつなぐ通気窓である。隣接空間Sと器具カバー300の内部空間とをつないで換気することにより、隣接空間Sに滞留した熱を器具カバー300の内部空間に逃がすことができる。
また、実施の形態2では、板部110に複数の底孔116と複数の板孔117を形成している。
底孔116は、収容凹部101の底面を形成する板部に形成されている。
底孔116は、円形をしており、複数の底孔116は、長尺の板本体部111の長手方向に直線状に配置されている。底孔116は、バネ140、端子台150、電源孔118、器具固定孔119が配置されている部分には形成されていない。
底孔116は、収容凹部101の内部空間と板本体部111の背面空間をつなぐ通気窓である。収容凹部101の内部空間と板本体部111の背面空間とをつないで換気することにより、収容凹部101に滞留した熱を板本体部111の背面空間に逃がすことができる。
板孔117は、隣接空間Sを形成する板部に形成されている。
板孔117は、矩形をしており、複数の板孔117は、長尺の板本体部111の長手方向に等間隔で直線状に配置されている。
板孔117は、本体部120と板本体部111に囲まれた隣接空間Sと板本体部111の背面空間とをつなぐ通気窓である。隣接空間Sと板本体部111の背面空間とをつないで換気することにより、隣接空間Sに滞留した熱を板本体部111の背面空間に逃がすことができる。
図12は、実施の形態2における照明装置10の変形例を示す図である。
光源ユニット200は、収容凹部101に収納された点灯装置240を有しており、点灯装置240から熱が発生する。点灯装置240から遠い位置に比べて点灯装置240に近い位置に通気孔129を多く形成することにより、点灯装置240から熱を分散することができる。
同様に、光源ユニット200は、収容凹部101に収納された発光素子211を有しており、発光素子211から熱が発生する。発光素子211から遠い位置に比べて発光素子211に近い位置に通気孔129を多く形成することにより、発光素子211から熱を分散することができる。
また、通気孔129だけでなく、換気孔128と、底孔116と、板孔117も、発熱部品の近傍に多く配置することが望ましい。
さらに、本体部120が形成する隣接空間Sに放熱板を設けてもよい。通気孔129は、本体部120の板金を打ち抜いて形成するものであるが、打ち抜かずに、コ字状に切れ目を入れ、90度折り曲げることにより、隣接空間Sに通気孔129と同サイズの放熱フィンを形成することができる。換気孔128と、底孔116と、板孔117も、打ち抜いて形成するのではなく、コ字状に切れ目を入れ、90度折り曲げることにより、通気孔129に放熱フィンを形成することができる。
実施の形態3では、他の実施の形態と異なる点について説明する。
図13は、実施の形態3における照明装置10のA−A断面図である。
照明装置10は、締結部材102と器具カバー300との間に緩衝体400を有する。
緩衝体400は、器具本体100と器具カバー300との公差を吸収するパッキンである。
緩衝体400は、中央に、ネジ孔が設けられたリング状弾性体である。
緩衝体400は、ワッシャー103とワッシャー104とに挟まれて、締結部材102と器具カバー300の間に設けられており、照明装置10には複数(図1、図2では6個)配置されている。
しかしながら、この公差をパッキン113で吸収しようとすると、パッキン113がフランジ部340に少なくとも公差だけ押し込まれるように器具カバー300を押圧して取り付ける必要がある。
そのため、公差だけパッキン113を押圧しようとすると、パッキン113とフランジ部340全周で当接している状態で押圧しなくてはならず、押圧する力が大きくなり、器具カバー300が破損するおそれがある。
この緩衝体400と締結部材102の平坦部(ワッシャー103)が当接する面積の合計は、フランジ部340がパッキン113と当接する面積よりも小さく形成されており、緩衝体400はパッキン113よりも小さい力で変形する。
つまり、締結部材102により器具カバー300を押す力をXとし、フランジ部340の面積をYとし、締結部材102の平坦部(ワッシャー103)の合計面積をZとしたとき、
フランジ部340の面積Yは、締結部材102の平坦部(ワッシャー103)の合計面積Zより大きく、
フランジ部340がパッキン113を押圧する単位面積当たりの力は、X/Yであり、
締結部材102の平坦部(ワッシャー103)が緩衝体400を押厚する単位面積当たりの力はX/Zである。
よって、面積が小さい緩衝体400を面積が大きいパッキン113より大きな力で押圧することができる。
つまり、変形するのにあったて、緩衝体400を小さい力で変形させることができる。
よって、緩衝体400を有する照明装置10は、器具カバー300の損傷を抑制することができる。
図14に示すように、緩衝体400としてリング状弾性体のパッキンの代わりに、金属製のバネ座金402を用いてもよい。すなわち、締結部材102として、バネ座金402とワッシャー104とが組み込まれたボルトを用いてもよい。
前述した実施の形態を組み合わせてもかまわない。
Claims (5)
- 被取付部に取り付けられる器具本体と、
前記器具本体に取り付けられた光源ユニットと、
前記器具本体に固定された器具カバーと、
を備え、
前記器具本体は、前記器具カバーを固定する固定部と、
前記光源ユニットの側部に設けられ、前記光源ユニットから離れるにつれ前記被取付部に近づくように傾斜している傾斜面と
を有し、
前記器具カバーは、間隔をあけて前記固定部に固定された平部と、前記平部から前記器具本体側に延びた側面部と、前記側面部から外方向に突出し前記器具本体に配置されたパッキンと接触するフランジ部とを有し、前記光源ユニットと前記傾斜面とを覆っている照明装置。 - 前記傾斜面は、反射性能を有している反射部である請求項1に記載の照明装置。
- 前記固定部は、前記光源ユニットのサイドに配置され、
前記平部は、前記固定部と平行に配置されている請求項1または2に記載の照明装置。 - 前記器具本体は、前記光源ユニットが突部に配置され、両サイドに前記固定部が配置された凸型の断面形状を有し、
前記器具カバーは、凸型の断面形状の収納空間を有し、
前記光源ユニットを覆う主カバー部と、
前記主カバー部から周囲に延びた前記平部とを有し、
前記主カバー部と前記平部と前記側面部とで、凸型の断面形状の収納空間を形成し、
前記平部と前記固定部とは、前記平部と前記固定部との間に空間が存在する状態で締結された請求項1または2に記載の照明装置。 - 前記器具本体と前記器具カバーとを締結する締結部材を有し、
前記器具本体に配置されたパッキンとして、前記器具本体と前記器具カバーとの間に、前記器具本体と前記器具カバーとの公差を吸収するパッキンを有し、
前記締結部材と前記器具カバーとの間に、前記器具本体と前記器具カバーとの公差を吸収する緩衝体を有する請求項1から4のいずれか1項に記載の照明装置。
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