JP6950975B2 - 遊技機 - Google Patents
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Description
メダルを投入して遊技を行う遊技機において、
遊技機本体の底部を構成する底板と、
前記底板上に配置されて前記底板の上面の一部を覆い、前記底板とともに前記底部を構成する板金と、を備え、
前記底部のうち前記底板が露呈される露呈部分について、この露呈部分の幅と奥行きとの少なくとも一方は、メダルの直径の整数倍よりも大きく形成されている。
なお、図2、及び、後述する図10では、前面扉12の図示を省略している。また、収納箱11の内部には、上述したホッパ装置14、電源BOX32、基板ケース34、36、38以外にも、例えば、リールユニットなど各種の部品が収納されているが、これら(上述したホッパ装置14、オーバーフロータンク30、電源BOX32、基板ケース34、36、38以外の部材)についても図示を省略している。
スロットマシン10では、ホッパ装置14の下部の外装を構成する本体箱40、電源BOX32の前面(遊技機本体の手前側の面)、後面(遊技機本体の奥側の面)、上面、側面(遊技機本体の内側(ホッパ装置14側)の面)の4つの面の外装を構成する外装体42、及び、基板ケース34、36、38を透明な材料(例えば、樹脂)から形成している。
こうすることで、収納箱11に収納された各種部品の視認性が向上し、例えば、落下してホッパ装置14(本体箱40)の下部に溜まったメダルや、故障箇所、破損箇所の発見が容易となるなどにより、メンテナンス性が向上する。また、不正な改造の痕跡を発見することも容易となる。
なお、ホッパ装置14について、本体箱40の下端部に、遊技機本体の底部(底板100や板金102)とは当接しない非当接部を設けてもよい。すなわち、本体箱40の下端部を、遊技機本体の底部と当接する当接部と、遊技機本体の底部と当接しない非当接部とから構成してもよい。ここで、非当接部は、本体箱40の下端部に形成された開口部や空洞部などである。そして、本例においても、本体箱40の下端部に三角柱状の空洞部40a、40b(図10参照)が設けられており、これら空洞部40a、40bの下面(下端)が非接触部となっている。
図2において、基板ケース34は、収納箱11の奥壁44に配置され、基板ケース36、38は、収納箱11の側壁46に配置されている。また、基板ケース36は、奥壁44側の端部が、基板ケース34と側壁46との間に形成された隙間に挿入されるように配置されている。
ハーネス経路規制部材58は、基端部が開口48よりも奥側(奥壁44側)に設けられ、先端部が開口48よりも手前側に設けられている。そして、ハーネス経路規制部材58は、基端部から中間部(基端部と先端部との中間部分)へかけては基板ケース36から遠ざかるように斜め手前方向に向かい、中間部で基板ケース36の外壁と平行な方向に屈曲されて手前側の先端部へ向かう形状に形成されている。
ハーネス50は、回路基板52から垂直に遠ざかる方向へ向かった後、その経路がハーネス経路規制部材58により基板ケース36の外壁と平行な方向(基板ケース36の外壁に沿う方向)に屈曲され(規制され)、基板ケース36の外壁に沿って手前方向へと向かう。
スロットマシン10では、上述のようにハーネス経路規制部材58によりハーネス50の経路を基板ケース36の外壁に沿う方向へと規制するようにした。これにより、ハーネス経路規制部材58を設けずにハーネス50が基板ケース36から垂直に遠ざかる方向に延びている場合と比較して、ハーネス50と基板ケース36外の部品との干渉を防止し、省スペース化(スペースの有効活用)が可能である。具体的には、本実施形態のように、基板ケース34と側壁46との間などの狭い隙間であっても基板ケース36を配置することが可能であり、このような隙間を有効活用できる。
また、上記実施形態では、ハーネス経路規制部材を基板ケースと一体に設ける例で説明をしたが、ハーネス経路規制部材を基板ケースとは別体に設けてもよい。この場合、ハーネス側コネクタを基板側コネクタに接続した後にハーネス経路規制部材を基板ケースに固定すればよい。
さらに、上記実施形態では、ハーネス経路規制部材により、コネクタ(ハーネス側コネクタ)から延びるハーネスの経路を規制する例で説明をしたが、コネクタを介さずに基板に直接接続されているハーネスの経路をハーネス経路規制部材により規制してもよい。
図2、図5に示すように、基板ケース36の側面には、開口60が設けられており、開口60から回路基板52(図4参照)に実装された基板側コネクタ66が露呈されている。基板側コネクタ66には、基板ケース36外の部品から延びるハーネス61の先端に設けられたハーネス側コネクタ64が係合されている。このようにハーネス側コネクタ64と基板側コネクタ66とが係合されることによって、基板ケース36外の部品と回路基板52とがハーネス61を介して電気的に接続される。
傾斜部68は、開口60に向かうほど回路基板52へ近づくように、基板ケース36の外壁を傾斜させることにより形成されている。
なお、本実施形態では、開口60の上下左右(上側、下側、奥側、手間側)の4つの方向から開口60に向けて傾斜するように傾斜部68を形成している
このように、傾斜部68を設けることにより、ハーネス側コネクタ64の周囲にスペースが形成され、このスペースを利用してハーネス側コネクタ64を把持するなどが可能となる。つまり、傾斜部68を設けて開口60からハーネス側コネクタ64を露呈させることにより、ハーネス側コネクタ64を着脱するための着脱スペースが確保される。これにより、ハーネス側コネクタ64の着脱が容易となり、メンテナンス性などが向上する。
なお、図6、図7では、上述した実施形態と同様の部材については同様の符号を付して説明を省略している。
図2、図8、図9に示すように、基板ケース36の上面の手前側には開口70が形成されており、開口70から回路基板52(図4参照)に実装された基板側コネクタ76が露呈されている。基板側コネクタ76には、基板ケース36外の部品から延びるハーネス71の先端に設けられたハーネス側コネクタ74が係合されている。このようにハーネス側コネクタ74と基板側コネクタ76とが係合されることによって、基板ケース36外の部品と回路基板52とがハーネス71を介して電気的に接続される。
こうすることで、ハーネス側コネクタ74が装着された状態では、ネジ80へのアクセスが阻害されて基板ケース38を着脱できず、基板ケース38を着脱するためにはハーネス側コネクタ74を取り外さなければならない。つまり、基板ケース38の取り外しに手間がかかる。これにより、基板ケース38を不正に着脱するといった行為を抑制できる。
また、上記実施形態では、近傍部材が基板ケースである例で説明をしたが、近傍部材は基板ケース以外であってもよい。
さらに、上記実施形態では、ハーネス側コネクタにより固定具を遮蔽して取り外しを阻止する例で説明をしたが、ハーネスにより固定具を遮蔽して取り外しを阻止する構成としてもよい。
また、上記実施形態では、開口からハーネス側コネクタ及びハーネスが露呈される例で説明をしたが、開口からハーネスのみが露呈される構成としてもよい。
また、上記実施形態では、前述した3つの構成を基板ケースの別々の場所(別々の開口の近傍)に設ける例で説明をしたが、これら3つの構成の全て、または、任意の2つを、同じ場所(共通の開口の近傍)に設けてもよい。
図10に示すように、収納箱11は、底板100と、底板100上に配置されて底板100の一部を覆う板金102(収納箱11の開口部の下側の内周を形成する導電板)とを備え、遊技機本体の底部は、これら底板100(底板100の上面)及び板金102から構成される。
板金102は、手前側が収納箱11の内部の左右全域に渡るように形成され、左右それぞれの端部が、収納箱11の内部の側面を構成する側板104、106(収納箱11の開口部の左側、右側の内周を形成する導電板)に当接されている。側板104、106は、収納箱11の内部天面を構成する天板108(収納箱11の開口部の上側の内周を形成する導電板)(図2参照)を介して連結されている。スロットマシン10では、このように連結された板金102、側板104、106、天板108を、金属などの導電性を有する材料から形成し、これらのいずれかを接地(アース)することにより、これら全体がアースとして機能するようにしている。
具体的には、板金102と当接するホッパ装置14の本体箱40の下端部に設けられ、左右に突出する突出片14a(板金102の上面と、この上面に対面するスライドレール112、114の下面との間に形成されたスリット状の隙間S1に挿入される部分)を、導電性を有する材料から形成し、ホッパ装置14のアースとして機能させている。
もちろん、ストッパ102aと同様の機能を有する規制部材を、前述した隙間以外の部分に設けてもよい。また、規制部材は、板金102、スライドレール112、114、底板100、奥壁44など任意の部材に設けることができる。さらに、規制部材は、遊技機本体(遊技機本体の底部(底板100や板金102)など)とは別体とし、遊技機本体に固定する構成としてもよいし、例えば、板金の後端部を上方へ向けて折り曲げて規制部材として機能させるといったように遊技機本体(遊技機本体の底部)と一体の構成としてもよい。
このように、ホッパ装置14、及び、オーバーフロータンク30は、遊技機本体の底部上を前後にスライドされることにより遊技機本体(収納箱11)に対して着脱される、本発明の着脱部材として機能する。
このため、スロットマシン10では、遊技機本体の底部にメダルが落下している場合であっても、このメダルの上方を着脱部材がスムーズに通過できるように工夫が施されている。
具体的には、図11に示すように、板金102の厚みをメダル130の厚み以上としている。
これにより、遊技機本体の底部にメダル130が落下しても、このメダル130が切り欠き部110や切り欠き部120に落ち込むことで、着脱部材の移動が阻害されることが無く、着脱部材のスムーズな着脱が可能となる。
こうすることで、切り欠き110に落ち込むこと無く板金102の上面にメダル130が乗っている状態であっても、ホッパ装置14を遊技機本体に装着する際に本体箱40の奥側の下端部により押しずらして、切り欠き110に落ち込ませることができる。
また、前述のように、本実施形態では、本体箱40を透明な材料から形成しているため、切り欠き110に落ち込んだメダル130の確認も容易である。
こうすることで、切り欠き120に落ち込むこと無く板金102の上面にメダル130が乗っている状態であっても、オーバーフロータンク30を遊技機本体に装着する際にオーバーフロータンク30の奥側の下端部により押しずらして、切り欠き120に落ち込ませることができる。
板金102の厚みは、スロットマシン10で用いるメダルの厚みよりも厚ければよいので、用いるメダルにより板金102の厚みを決定すればよい。
ただし、板金102の厚みが1.6mm以上1.7mm未満であると、厚みが1.7mmのメダルを用いるスロットマシンに板金102を流用することができず、汎用性が低くなる。反対に、板金の厚みが厚くなるほど、重量やコストが増大してしまう。
このため、板金102の厚みは、1.7mm程度とすることが好ましい。
このため、切り欠き部110、120の幅は、メダルの直径の整数倍+アルファ(メダルの直径の10%〜90%程度の長さ)であることが好ましい。
なお、前述した切り欠き部110、120の幅の場合と同様に、切り欠き部の奥行き(前後方向の長さ)もメダルの直径の整数倍+アルファであることが好ましい。
さらに、メダルが落ち込む場所としては、切り欠き部以外にも、板金によって覆われずに底板が露呈している部分(露呈部分)が存在する。このため、このような露呈部分についても幅や奥行きを、メダルの直径の整数倍+アルファとすることが好ましい。このような露呈部分としては、板金と板金との間、板金と収納箱11の内壁(側壁46や奥壁44)との間、板金と収納箱11に配置される他の部材(板金以外の部材であり、ホッパ装置14、オーバーフロータンク30、電源BOX32など)との間、前述した他の部材同士の間などが挙げられる。
また、前述したアルファの値はメダルの直径の10%〜90%程度に限定されず適宜変更できる。具体的には、アルファの値は「0」でなければよい(「0<アルファ」であればよい)ので、メダルの直径の10%以下であってもよい。
例えば、図15に示す板金202のように、手前部分202aと奥側部分202bとを別体に設けてもよい。
なお、板金202のように、手前部分202aと奥側部分202bとが別体に設けられた板金を用いる場合、図16に示すように、手前部分202a(手前部分の板金)と、奥側部分202b(奥側部分の板金)とが段差無く面一(同じ高さ)に接続されていることが好ましい。こうすることで、手前部分202aと奥側部分202bとの間の段差で着脱部材(ホッパ装置14、オーバーフロータンク30など)の着脱が阻害されるといったことを防止できる(着脱部材をスムーズに着脱できる)。
また、板金202のように、手前部分202aと奥側部分202bとが別体に設けられた板金を用いる場合、図16に示すように、手前部分202aの上面(手前部分の板金の上面)と奥側部分202bの上面(奥側部分の板金の上面)とが隙間無く(隙間の幅がメダルの厚み未満となるように)配置(接続)されていることが好ましい。こうすることで、前述の隙間にメダルが挟まって着脱部材の着脱が阻害されるといったことを防止できる。
もちろん、板金の奥側部分についても部分毎に別体に設けてもよい。この場合、例えば、ホッパ装置14が載置される部分を、他の部分(電源BOX32が載置される部分や、オーバーフロータンク30が載置される部分)とは別体に設けるといったことが考えられる。
図10に戻り、板金102上には、前後に長く形成され、所定間隔を開けて左右に並べて配置された一対の支持レール140、142が配置されており、この支持レール140、142上に電源BOX32が載置されている(図2参照)。すなわち、電源BOX32は、支持レール140、142の高さに相当する分の間隔を開けて板金102の上方に配置されている(図13参照)。
前述のように、外装体42は、例えば、透明な樹脂から形成され、電源BOX32の前面(遊技機本体の手前側の面)、後面(遊技機本体の奥側の面)、上面、側面(ホッパ装置14側の面)の4つの面の外装を構成する。
外装体42は、電源BOX32の後面の外装を構成する後面板152に、複数の放熱用貫通孔154が形成されており、この放熱用貫通孔154から電源BOX32内の熱を放出できるようになっている。図2、図10に示すように電源BOX32の背後(奥壁44側)には、奥壁44を貫通する開口156が形成されており、放熱用貫通孔154から放出された熱は、開口156を介してスロットマシン10の外部に放出される。
外装体150は、電源BOX32の側面を構成する側面板158に、電源回路を搭載した基板がネジ止めされるなどして取り付けられている。また、側面板158には、前方(手前側)に延設された延設部160が設けられており、図2に示すように、この延設部160が側板104に当接されている。これにより、電源BOX32(外装体150や、側面板158に取り付けられた部品)がアースされる。また、側面板158から側板104へと熱を伝達することにより電源BOX32の熱を逃がすことができる。
また、上記実施形態では、電源BOX32の外装を構成する6つの面のうち4つの面を透明な樹脂などから形成して視認性を向上させる例で説明をしたが、電源BOX32の外装を構成する6つの面のうち透明とする面の位置や数については自由に設定できる。
もちろん、1つの面の一部を金属などから形成してアース及び放熱の機能を持たせ、この面の残りの部分を透明として視認性を向上させてもよい。
11 収納箱(遊技機本体)
12 前面扉(遊技機本体)
14 ホッパ装置(着脱部材)
30 オーバーフロータンク(着脱部材)
32 電源BOX
34、36 基板ケース
38 基板ケース(近傍部材)
40 本体箱
42、150 外装体
44 奥壁
46 側壁
48、60、70 開口
50、61、71 ハーネス
52 回路基板
54、64、74 ハーネス側コネクタ
56、66、76 基板側コネクタ
58 ハーネス経路規制部材
68、68a、68b 傾斜部
80 ネジ(固定具)
100 底板(遊技機本体の底部)
102 板金(遊技機本体の底部)(導電板)
104、106 側板(導電板)
110、120 切り欠き部
112、114 スライドレール
130 メダル
140、142 支持レール
152 後面板
154 放熱用貫通孔
156 開口
158 側面板
160 延設部
162 下面板
164 放熱口
166 開口部
Claims (1)
- メダルを投入して遊技を行う遊技機において、
遊技機本体の底部を構成する底板と、
前記底板上に配置されて前記底板の上面の一部を覆い、前記底板とともに前記底部を構成する板金と、
前記遊技機本体の内部へ向けて前記底部上を移動されることにより前記遊技機本体に装着される着脱部材と、を備え、
前記板金は、手前部分と奥側部分とが別体に設けられており、
前記手前部分の板金と前記奥側部分の板金は、前記手前部分の板金の上面と前記奥側部分の板金の上面の高さとがほぼ等しくなるように配置されており、
前記底部のうち前記底板が露呈される露呈部分について、この露呈部分の幅と奥行きとの少なくとも一方は、メダルの直径の整数倍よりも大きく形成されているとともに、前記着脱部材の装着経路の下方とその近傍との少なくとも一方に形成され、
前記手前部分の板金の厚み及び前記奥側部分の板金の厚みが、前記メダルの厚み以上に形成され、
前記着脱部材の少なくとも一部は透明な部材から構成されており、前記透明な部材を介して前記底部を視認可能な遊技機。
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