以下、図面を参照して実施形態を説明する。
図1において、放送受信装置1は、制御部10を備えている。制御部10は、CPU等を用いたプロセッサによって構成されて、ROM10aに記憶されたプログラムに従いRAM10bを用いて動作して各部を制御するものであってもよいし、ハードウェアの電子回路で機能の一部又は全部を実現するものであってもよい。また、制御部10には、不揮発性メモリ10cも設けられている。不揮発性メモリ10cには、後述する放送信号から抽出した各種情報が記憶される。図1は、実施形態に係る放送受信装置の構成を示すブロック図である。
アンテナ21Aは、高度広帯域放送の放送波を受信して高度広帯域放送信号を放送受信装置1の入力端子2aに供給する。入力端子2aに入力された高度広帯域放送信号はチューナ部Tuに供給される。
アンテナ21Bは、BSデジタル放送の放送波を受信してBSデジタル放送信号を放送受信装置1の入力端子2eに供給する。入力端子2eに入力されたBSデジタル放送信号はチューナ部Tuに供給される。また、アンテナ21Bは、CSデジタル放送の放送波を受信してCSデジタル放送信号を放送受信装置1の入力端子2eに供給する。入力端子2eに入力されたCSデジタル放送信号はチューナ部Tuに供給される。なお、本実施形態においては、アンテナ21A及びアンテナ21Bが、高度広帯域放送及び現行放送のBS/CSデジタル放送信号の両方を受信可能な1つのアンテナにより構成されていてもよい。
アンテナ21Cは、地上デジタル放送の放送波を受信して地上デジタル放送信号を放送受信装置1の入力端子2fに供給する。入力端子2fに入力された地上デジタル放送信号はチューナ部Tuに供給される。
すなわち、アンテナ21A、21B及び21Cは、互いに異なる複数種類の放送波を受信する放送波受信部としての機能を有して構成されている。
チューナ部Tuは、複数のチューナTu1,Tu2,…(以下、これらn個のチューナTuを代表してチューナTunという)を有している。チューナTunは、制御部10に制御されて、それぞれ入力された高度広帯域放送信号の中から所望のチャンネルの放送信号を選局し、当該選局した信号を信号処理部3に出力する。信号処理部3は、入力された放送信号を復調する。
なお、図1では各放送信号がアンテナを介して入力される例を示したが、放送信号の伝送路は特に限定されるものではなく、空中線を介さずインターネット回線を介して受信するIP放送や、ケーブルテレビジョン放送網を介して受信するものであってもよい。
例えば、高度広帯域放送信号については、信号処理部3の復調によってTLV(Type Length Value)ストリームが得られる。信号処理部3は、TLVストリームに含まれるIPパケットを分離し、IPパケット中に含まれる映像データ、音声データ、字幕データ、文字スーパー、アプリケーションデータ及びECM(Entitlement Control Message),EMM(Entitlement Management Message)を含む各種メッセージを抽出する。
また、信号処理部3は、BSデジタル放送信号、CSデジタル放送信号及び地上デジタル放送信号等の現行放送信号については、復調処理によってトランスポートストリーム(MPEG−2 Systems規格により多重されたトランスポートストリーム)を抽出する。信号処理部3は、トランスポートストリームから映像データ及び音声データを抽出すると共に、ECM,EMMを含む各種メッセージを抽出するようになっている。
放送受信装置1にはCASモジュール15が設けられている。CASモジュール15は、限定受信方式の制御のために用いられる。
なお、CASモジュール15は、放送受信装置1に内蔵されたチップ上に搭載されて構成される場合もあり、また、CASモジュールが組み込まれた基板によって構成されて、放送受信装置1に設けた図示しないスロットに当該基板を挿入することで限定受信機能を実現する場合も考えられる。また、CASモジュール15は、高度広帯域放送の限定受信機能と現行放送の限定受信機能の両方の機能を有する場合や、高度広帯域放送の限定受信機能のみを備え、現行放送の限定受信機能については、ICカード23としてのCASカードにより実現する場合もある。
信号処理部3は、各放送方式の抽出された映像及び音声に対するデコード処理を行った後所定の信号処理を施し、映像データ及び音声データを得る。信号処理部3は、映像データ及び音声データをそれぞれグラフィック処理部4又は音声処理部7に与え、その他のデータを制御部10に与える。
OSD信号生成部5は、制御部10から与えられた情報に基づいて、スーパーインポーズ表示するための画像情報(OSD信号)を生成してグラフィック処理部4に供給する。グラフィック処理部4は、信号処理部3からのデジタルの映像データと、OSD信号生成部5からのGUI(Graphical User Interface)に基づくウィンドウ描画とを管理して、映像データに基づく画像上にデータ放送やGUIに基づく画像等を重ね合わせ、重ね合わせた画像を映像処理部6に送る。
例えば、グラフィック処理部4には、映像データの他、番組を取得するための各種データやEPG情報,字幕情報等が与えられ、グラフィック処理部4は、これら入力された情報に基づいてEPG,字幕等を表示するため画像生成処理を行うことができる。
映像処理部6は、制御部10に制御されて、グラフィック処理部4からのデジタル映像信号を映像表示部8で表示可能なフォーマット(画素数、フレーム周波数、走査方式)に変換したり、表示色を任意に調整したりして、映像表示部8に出力する。これにより、映像表示部8の表示画面上において、映像を表示させることができる。
また、音声処理部7は、信号処理部3からのデジタルの音声データを、スピーカー9で再生可能なアナログ音声信号に変換した後、スピーカー9に出力して音声を再生させる。なお、放送受信装置がセット・トップ・ボックス等の場合には、映像表示部8やスピーカー9を備えている必要はない。
放送受信装置1にはカードインタフェース(I/F)13、通信I/F16、USB I/F17及びHDMI I/F18が設けられている。カードI/F13は、カードホルダ14に装着されたICカード23と、制御部10との間でデータの送受信を可能にする。例えば、ICカード23として現行デジタル放送に対応したCASカード(以下、B−CASカードという)を採用した場合には、カードI/F13は、現行放送のデスクランブルに関するデータの送受を行う。
通信I/F16は、電話回線やLAN等の所定の通信路に対応したインタフェースであり、端子2bを介して図示しない外部機器に接続されて外部機器と制御部10との間でデータの送受信を可能にする。また、HDMI I/F18は、HDMI(登録商標)規格に対応したインタフェースであり、端子2dを介して図示しない外部機器に接続されて外部機器からのHDMI(登録商標)信号を受信して制御部10に出力したり、制御部10からのHDMI(登録商標)信号を、端子2bを介して外部機器に出力したりすることができる。
USB I/F17は、USB規格に対応したインタフェースであり、端子2cを介してHDD24等のUSB対応機器に接続されてUSB対応機器と制御部10との間でデータの送受信を可能にする。例えば、端子2cにHDD24が接続された場合には、制御部10は、USB I/F17及び端子2cを介して映像データをHDD24に与えて記録させることが可能である。
なお、放送受信装置1に内蔵した図示しないHDDや光ディスクディスクドライブ、SD(登録商標)カードリーダライタ等によって記録部を構成した場合には、制御部10は、放送番組の信号をこれらの各記録部に記録することも可能である。
例えば、制御部10は、ユーザによって放送番組の録画が指定された場合には、信号処理部3によって取得されたデスクランブル後の映像データ及び音声データと、当該放送番組の由来となった放送波の種類を特定可能な情報を有する番組情報と、を含む番組データをUSB I/F17を介してHDD24に与えて記録させることができるようになっている。また、制御部10は、放送番組の記録をスタンバイ状態(機能待機状態)においても実行することができるようになっている。なお、以降においては、説明の便宜上、HDD24に記録された番組データをコンテンツとも称するものとする。すなわち、HDD24に記録されたコンテンツには、当該コンテンツの由来となった放送波の種類を特定可能な情報を有する番組情報が含まれている。
放送受信装置1には操作部11及び受信部12が設けられている。操作部11は図示しないスイッチ、キー、ボタン等によって構成されて、ユーザ操作に基づく操作信号を制御部10に出力する。また、受信部12は、リモートコントローラ22からユーザ操作に基づく操作信号を受信し、受信した操作信号を制御部10に出力する。制御部10は、操作部11及び受信部12からの操作信号に基づいて、放送受信装置1の各部を制御する。例えば、リモートコントローラ22のアップ/ダウンキーやワンタッチ選局キー等によって受信チャンネル番号を指定する操作が行われた場合には、各チューナTunは、リモコン制御部7からの操作信号に応じた選局動作を行う。
操作部11及びリモートコントローラ22には、放送受信装置1の電源のオン,オフ操作を行うための図示しない電源スイッチが配設されている。放送受信装置1には、各部に電源を供給するための図示しない電源回路が設けられており、制御部10は、電源スイッチが操作されることで、各部への電源供給を制御して、スタンバイ状態に設定するようになっている。
なお、スタンバイ状態では、少なくとも図1のグラフィック処理部4、OSD信号生成部5、映像処理部6、音声処理部7、映像表示部8及びスピーカー9については動作停止状態となり、制御部10は動作していてもユーザは放送番組の視聴はできない。なお、本実施の形態を高度広帯域放送を受信して映像及び音声を出力するデコーダに適用した場合には、スタンバイ状態は、映像及び音声データの出力停止状態を意味する。
制御部10は、スタンバイ状態において、例えば、以下のように、各種機能を実現することが可能である。
例えば、制御部10は、スタンバイ状態であっても、告知情報に基づいて、自身のタイマーにてダウンロードコンテンツ情報の受信に必要な回路に電源を供給し、ダウンロードコンテンツをダウンロードし、ダウンロード終了時に立ち上げた電源を切る電源制御機能を有する。また、制御部10は、電源スイッチのオフ操作が行われてスタンバイ状態に移行する場合であっても、必要な回路の通電を保持し、ダウンロードコンテンツをダウンロードし、ダウンロード終了時に電源を切る電源制御機能を有する。
また、制御部10は、EMM取得のために、上述した通電制御機能と同様の動作を行うことも可能である。
また、制御部10は、スタンバイ状態において、チャンネルサーチによるEPG情報の取得が可能である。さらに、制御部10は、HDD24に記録されたコンテンツに含まれる番組情報を取得することができるように構成されている。なお、制御部10により取得された番組情報は、例えば、不揮発性メモリ10cに格納される。
また、制御部10は、スタンバイ状態においてTMCCを受信し、TMCCの起動制御ビットが1の場合も受信チャンネルのMPTにある緊急情報記述子(MH)を監視することで、緊急警報放送(EWS)の受信処理を行うことが出来る。
また、制御部10は、受信者による各種予約動作(番組予約など)を実行することができる。すなわち、制御部10は、記録制御部としての機能を有し、アンテナ21A、21B及び21Cにおいて受信される複数種類の放送波のうちのいずれかに由来する記録対象のコンテンツを記録部に記録させるための動作を行うように構成されている。
また、制御部10の不揮発性メモリ10cには、所定の文字コードとは異なる文字コードに応じたコードを当該所定の文字コードに応じたコードに変換する際に用いられる文字コード変換テーブルが格納されている。
具体的には、制御部10の不揮発性メモリ10cには、例えば、高度広帯域放送の文字コードとは異なる文字コードに応じたUTF−8のコードを高度広帯域放送の文字コードに応じたUTF−8のコードに変換する際に用いられる文字コード変換テーブルCTAが格納されている。
次に、本実施形態の作用について、図2〜図6を参照しつつ説明する。なお、本実施形態においては、図示及び説明の便宜上、外字においてARIB STD−B24で規定される追加記号のうち番組表で使用されるような囲み文字を番組記号とも称するものとする。また、本実施形態においては、現行放送の放送波に由来するコンテンツと、高度広帯域放送の放送波に由来するコンテンツと、が混在した状態でHDD24に記録されている場合を例に挙げて説明を行う。また、本実施形態においては、簡単のため、HDD24に記録されている全てのコンテンツの番組情報に番組記号を示すコードが含まれているものとして説明を行う。図2は、実施形態に係る放送受信装置において行われる動作の一例を説明するためのフローチャートである。図3〜図6は、実施形態に係る放送受信装置の動作に応じて表示される設定画面の一例を示す図である。
ユーザは、操作部11またはリモートコントローラ22において、HDD24に記録されている所望のコンテンツの検索に用いる番組検索画面を表示させるための操作を行う。
制御部10は、操作部11または受信部12から出力される操作信号に応じ、HDD24に記録されているコンテンツの検索時に指定可能な1つ以上の検索項目を含む検索項目情報を不揮発性メモリ10cから読み込むとともに、当該読み込んだ検索項目情報に応じた番組検索画面を生成して映像表示部8に表示させるための制御をOSD信号生成部5及び映像処理部6に対して行う。そして、このような制御部10の動作によれば、例えば、図3に示すような、HDD24に記録されているコンテンツの検索に用いられる検索条件を検索項目毎にユーザに指定させることが可能な複数の検索条件指定ボックスと、当該複数の検索条件指定ボックスにおいて指定された内容で検索を開始させるための検索開始ボタンと、を有する番組検索画面SGAが映像表示部8に表示される。なお、番組検索画面SGA及び後述の番組検索画面SGCにおいて「指定なし」が指定されている検索項目については、HDD24に記録されているコンテンツの検索時の検索条件から除外される。
ユーザは、例えば、囲み文字を検索条件として指定する場合に、操作部11またはリモートコントローラ22において、番組検索画面SGAに含まれる各検索条件指定ボックスの中から番組記号に対応する検索条件指定ボックスを指定するための操作を行う。
制御部10は、操作部11または受信部12から出力される操作信号に応じ、番組検索画面SGAに含まれる各検索条件指定ボックスの中から番組記号に対応する検索条件指定ボックスが指定された際に選択可能な1つ以上の選択項目を含む選択項目情報を不揮発性メモリ10cから読み込むとともに、当該読み込んだ選択項目情報に応じた番組記号選択画面を生成して映像表示部8に表示させるための制御をOSD信号生成部5及び映像処理部6に対して行う。そして、このような制御部10の動作によれば、例えば、図4に示すような、HDD24に記録されているコンテンツを検索する際の検索条件に含まれる番組記号に相当する囲み文字を、複数種類の囲み文字の中からユーザに選択させることが可能な番組記号選択画面SGBが映像表示部8に表示される。
ユーザは、例えば、字幕放送を表す囲み文字を検索条件として指定する場合に、操作部11またはリモートコントローラ22において、番組記号選択画面SGBに含まれる各選択項目の中から「字」の文字の周囲を四角で囲んだ文字を含む選択項目を選択するための操作を行う。
制御部10は、操作部11または受信部12から出力される操作信号に応じ、番組記号選択画面SGBにおいて選択された選択項目を特定するとともに、当該特定した選択項目を示す文字列を番組検索画面SGAの番組記号に対応する検索条件指定ボックスに提示させるための制御をOSD信号生成部5及び映像処理部6に対して行う。そして、このような制御部10の動作によれば、例えば、図5に示すような、番組記号に対応する検索条件指定ボックス内の文字列のみが番組検索画面SGAとは異なる番組検索画面SGCが映像表示部8に表示される。
ユーザは、例えば、番組検索画面SGCに含まれる各検索条件指定ボックスにおける検索条件の指定を完了した際に、操作部11またはリモートコントローラ22において、当該番組検索画面SGCの検索開始ボタンを押下する操作を行うことにより、HDD24に記録されているコンテンツの検索を開始させる。
制御部10は、操作部11または受信部12から出力される操作信号に応じ、番組検索画面SGCの検索開始ボタンが押下されたことを検知した際に、当該番組検索画面SGCの番組記号に対応する検索条件指定ボックスにおいて検索条件が指定されているか否かを判定するための処理を行う(図2のステップS1)。
制御部10は、番組検索画面SGCの番組記号に対応する検索条件指定ボックスにおいて検索条件が指定されていないとの判定結果を得た場合(S1:NO)に、当該番組記号に対応する検索条件指定ボックス以外の各検索条件指定ボックスにおいて指定された検索条件に基づいてHDD24に記録されているコンテンツを検索して検索結果を取得するための処理を行う。そして、制御部10は、このような処理を経て取得した検索結果に応じた検索結果画面を生成して映像表示部8に表示させるための制御をOSD信号生成部5及び映像処理部6に対して行う(図2のステップS8)。
制御部10は、番組検索画面SGCの番組記号に対応する検索条件指定ボックスにおいて検索条件が指定されているとの判定結果を得た場合(S1:YES)に、不揮発性メモリ10cに格納されている文字コード変換テーブルCTAを参照することにより、当該検索条件として指定された番組記号(例えば字幕放送を表す囲み文字)のコードを高度広帯域放送の文字コードに応じたUTF−8のコードCDAに変換するための処理を行う(図2のステップS2)。
制御部10は、HDD24に記録されているコンテンツの中から、後述の図2のステップS6の処理を行っていない未処理のコンテンツを検索対象のコンテンツとして選択するための処理を行う(図2のステップS3)。
制御部10は、図2のステップS3の処理において選択した検索対象のコンテンツの番組情報に基づき、当該検索対象のコンテンツが現行放送の放送波に由来するものであるか否かを判定するための処理を行う(図2のステップS4)。すなわち、制御部10は、図2のステップS4において、検索対象のコンテンツが複数種類の放送波のうちのどの種類の放送波に由来するものであるかを特定するための処理を行っている。なお、本実施形態においては、制御部10が、例えば、検索対象のコンテンツの番組情報に含まれるチャンネル情報(ネットワークID)に基づき、当該検索対象のコンテンツが現行放送の放送波に由来するものであるか否かを判定するようにしてもよい。また、本実施形態においては、制御部10が、例えば、検索対象のコンテンツをHDD24に記録させる際に、当該検索対象のコンテンツの由来となった放送波の種類を示すデータを併せてHDD24に記録させるとともに、当該データに基づき、当該検索対象のコンテンツが現行放送の放送波に由来するものであるか否かを判定するようにしてもよい。
制御部10は、図2のステップS3の処理において選択した検索対象のコンテンツが現行放送の放送波に由来するものであるとの判定結果を得た場合(S4:YES)に、不揮発性メモリ10cに格納されている文字コード変換テーブルCTAを参照することにより、当該コンテンツの番組情報に含まれる番組記号を示すコードCDBを、高度広帯域放送の文字コードに応じたUTF−8のコードCDCに変換するための処理を行う(図2のステップS5)。すなわち、図2のステップS3の処理において選択された検索対象のコンテンツが現行放送の放送波に由来するものであることが制御部10により特定された場合には、当該検索対象のコンテンツの番組情報に含まれる番組記号を示すコードが、高度広帯域放送の放送波において任意の番組記号を符号化する際に用いられた文字コード(ISO/IEC 10646の追加多言語面の符号値の割り当て方法)に応じたUTF−8のコードに変換される。そして、制御部10は、図2のステップS5の処理により得られたコードCDCを用いて後述の図2のステップS6の処理を行う。
制御部10は、図2のステップS3の処理において選択した検索対象のコンテンツが高度広帯域放送の放送波に由来するものであるとの判定結果を得た場合(S4:NO)に、当該コンテンツの番組情報に含まれる番組記号を示すコードCDDを維持したまま、後述の図2のステップS6の処理を続けて行う。すなわち、図2のステップS3の処理において選択された検索対象のコンテンツが高度広帯域放送の放送波に由来するものであることが制御部10により特定された場合には、当該検索対象のコンテンツの番組情報に含まれる番組記号を示すコードが、高度広帯域放送の放送波において任意の番組記号を符号化する際に用いられた文字コード(ISO/IEC 10646の追加多言語面の符号値の割り当て方法)に応じたUTF−8のコードのまま維持される。
制御部10は、図2のステップS2の処理により得られたコードCDAと、コードCDCまたはコードCDDと、を比較するための処理を行う(図2のステップS6)とともに、当該処理により得られた比較結果に応じたデータを生成してRAM10bに格納する。すなわち、図2のステップS5の処理を経て図2のステップS6の処理が行われた場合には、図2のステップS3の処理において選択された検索対象のコンテンツを示す情報と、コードCDAとコードCDCとが一致するか否かに係る比較結果を示す情報と、が関連付けられたデータに相当する、番組検索画面SGCにおいて検索条件として指定された番組記号が検索対象のコンテンツの番組情報に含まれているか否かに係る処理結果を示すデータがRAM10bに格納される。また、図2のステップS5の処理を経ずに図2のステップS6の処理が行われた場合には、図2のステップS3の処理において選択された検索対象のコンテンツを示す情報と、コードCDAとコードCDDとが一致するか否かに係る比較結果を示す情報と、が関連付けられたデータに相当する、番組検索画面SGCにおいて検索条件として指定された番組記号が検索対象のコンテンツの番組情報に含まれているか否かに係る処理結果を示すデータがRAM10bに格納される。
制御部10は、HDD24に記録されている全てのコンテンツに対し、図2のステップS6の処理を行ったか否かを判定するための処理を行う(図2のステップS7)。
制御部10は、HDD24に記録されている全てのコンテンツの中に、図2のステップS6の処理を行っていないコンテンツが存在するとの判定結果を得た場合(S7:NO)に、再度図2のステップS3以降の処理を行う。
制御部10は、HDD24に記録されている全てのコンテンツに対し、図2のステップS6の処理を行ったとの判定結果を得た場合(S7:YES)に、RAM10bに格納されたデータに基づき、番組検索画面SGCの各検索条件指定ボックスにおいて指定された検索条件に該当するコンテンツを検索結果として取得するとともに、当該取得した検索結果を一覧表示するような検索結果画面を生成して映像表示部8に表示させるための制御をOSD信号生成部5及び映像処理部6に対して行う(図2のステップS8)。
具体的には、制御部10は、RAM10bに格納されたデータに基づき、HDD24に記録されている全てのコンテンツの中から、コードCDAとコードCDCとが一致するとの比較結果が得られたコンテンツと、コードCDAとコードCDDとが一致するとの比較結果が得られたコンテンツと、をそれぞれ特定するための処理を行う。そして、制御部10は、前述の処理により特定したコンテンツを一覧表示するような検索結果画面を生成して映像表示部8に表示させるための制御をOSD信号生成部5及び映像処理部6に対して行う。
すなわち、制御部10は、検索処理部としての機能を有し、アンテナ21A、21B及び21Cにおいて受信される複数種類の放送波のうちのいずれかに由来する複数のコンテンツが混在するコンテンツ群の中から、ユーザにより指定された検索条件に該当するコンテンツを検索して検索結果を取得するための処理を行う。また、制御部10は、検索条件として外字が指定された場合に、前述のコンテンツ群の中から選択した検索対象のコンテンツが複数種類の放送波のうちのどの種類の放送波に由来するものであるかを特定し、当該特定した種類の放送波において任意の外字を符号化する際に用いられた文字コードに応じた異なる処理を行うことにより、当該検索条件として指定された外字が当該検索対象のコンテンツの番組情報に含まれているか否かに係る処理結果を取得する。
図2の一連の処理によれば、検索条件として指定された番組記号を示すコードと、現行放送の放送波に由来するコンテンツの番組情報に含まれる番組記号を示すコードと、高度広帯域放送の放送波に由来するコンテンツの番組情報に含まれる番組記号を示すコードと、を高度広帯域放送の文字コードに応じたUTF−8のコードに揃えつつ、HDD24に記録されているコンテンツの検索が行われる。また、図2の一連の処理によれば、例えば、字幕放送を表す囲み文字のみが検索条件として指定された状態でHDD24に記録されているコンテンツに対する検索が行われた場合に、図6に示すような検索結果画面SGDが映像表示部8に表示される。図6の検索結果画面SGDには、例えば、番組検索画面SGCにおいて指定された検索条件に該当するコンテンツのタイトルと、当該コンテンツの解像度と、当該コンテンツが放送された放送波の種類と、当該コンテンツが放送されたチャンネル(「日付等」欄の冒頭に記載の3桁の数字)と、当該コンテンツが放送(記録)された日付と、が含まれている。
ここで、図6の検索結果画面SGDに含まれる「放送波」欄の「地デジ」は地上デジタル放送の放送波で放送されたコンテンツであることを表し、当該「放送波」欄の「BS 4K」は高度BSデジタル放送の放送波で放送されたコンテンツであることを表し、当該「放送波」欄の「CS」はCSデジタル放送の放送波で放送されたコンテンツであることを表し、当該「放送波」欄の「BS」はBSデジタル放送の放送波で放送されたコンテンツであることを表し、当該「放送波」欄の「CS 4K」は高度広帯域CSデジタル放送の放送波で放送されたコンテンツであることを表している。すなわち、本実施形態によれば、字幕放送を表す囲み文字のみを検索条件として指定してHDD24に記録されているコンテンツを検索した場合の検索結果画面として、現行放送の放送波に由来する字幕放送のコンテンツと、高度広帯域放送の放送波に由来する字幕放送のコンテンツと、を一度に確認可能な検索結果画面SGDを映像表示部8に表示させることができる。従って、本実施形態によれば、互いに異なる複数種類の放送波に由来するコンテンツが混在している状態において、外字を検索条件に含む場合の番組検索の利便性を確保することができる。
なお、本実施形態においては、例えば、現行放送の文字コードとは異なる文字コードに応じたUTF−8のコードを現行放送の文字コード(ARIB STD−B24に規定されている、ISO/IEC 10646の私用領域の符号値の割り当て方法)に応じたUTF−8のコードに変換する際に用いられる文字コード変換テーブルCTBが不揮発性メモリ10cに格納されている場合に、当該文字コード変換テーブルCTBに応じた変換処理及び比較処理等が行われるように図2のステップS2〜ステップS6の処理を変形してもよい。そして、このような構成においては、検索条件として指定された番組記号を示すコードと、現行放送の放送波に由来するコンテンツの番組情報に含まれる番組記号を示すコードと、高度広帯域放送の放送波に由来するコンテンツの番組情報に含まれる番組記号を示すコードと、を現行放送の文字コードに応じたUTF−8のコードに揃えつつ、HDD24に記録されているコンテンツの検索が行われる。
また、本実施形態においては、例えば、現行放送の文字コード及び高度広帯域放送の文字コードのうちのいずれかの文字コードに応じたUTF−8のコードをUTF−8以外の所定の符号化方式(例えばEUC−JP等)のコードに変換する際に用いられる文字コード変換テーブルCTCが不揮発性メモリ10cに格納されている場合に、当該文字コード変換テーブルCTCに応じた変換処理及び比較処理等が行われるように図2のステップS2〜ステップS6の処理を変形してもよい。そして、このような構成においては、検索条件として指定された番組記号を示すコードと、現行放送の放送波に由来するコンテンツの番組情報に含まれる番組記号を示すコードと、高度広帯域放送の放送波に由来するコンテンツの番組情報に含まれる番組記号を示すコードと、をUTF−8とは異なる所定の符号化方式(例えばEUC−JP等)に応じたコードに揃えつつ、HDD24に記録されているコンテンツの検索が行われる。
また、本実施形態は、HDD24に記録されているコンテンツの検索時に限らず、例えば、不揮発性メモリ10cに記録されている電子番組表の検索時においても、略同様に適用することができる。すなわち、本実施形態は、既に放送されたコンテンツを検索する際に限らず、将来放送されるコンテンツを検索する際においても、略同様に適用することができる。また、本実施形態によれば、検索対象のコンテンツが互いに異なる複数種類の放送波のうちのどの種類の放送波に由来するコンテンツであるかを番組情報に基づいて特定可能な状態において、コンテンツの検索が行われるようにすればよい。
本実施形態においては、HDD24に記録されているコンテンツを1つずつ検索して検索結果を得るものに限らず、例えば、HDD24に記録されている複数のコンテンツをまとめて検索して検索結果を得ることができるようにしてもよい。
具体的には、例えば、制御部10が、前述のコードCDC及びコードCDDに基づき、HDD24に記録されている現行放送の放送波に由来するコンテンツと、HDD24に記録されている高度広帯域放送の放送波に由来するコンテンツと、を番組記号毎に分類したデータベースまたはテーブル等を予め作成して不揮発性メモリ10cに格納させるとともに、当該データベースまたは当該テーブル等に基づき、ユーザにより検索条件として指定された番組記号を含むコンテンツを検索結果として取得するようにしてもよい。そして、このような動作は、将来放送される、現行放送の放送波に由来するコンテンツと高度広帯域放送の放送波に由来するコンテンツとから、所望のコンテンツを検索する際においても、略同様に適用することができる。
本実施形態においては、図2に示したような一連の処理が行われる代わりに、図7及び図8に示すような処理が併せて行われるようにしてもよい。このような本実施形態の第1の変形例に係る作用について、以下に説明する。なお、以降においては、既述の動作等を適用可能な部分に関する具体的な説明を適宜省略するものとする。図7及び図8は、実施形態の第1の変形例に係る放送受信装置において行われる動作の一例を説明するためのフローチャートである。
制御部10は、例えば、録画予約等に応じた記録対象のコンテンツをHDD24に記録させる際に、当該コンテンツの番組情報を取得するとともに、当該取得した番組情報に番組記号が含まれているか否かを判定するための処理を行う(図7のステップS11)。
制御部10は、記録対象のコンテンツの番組情報に番組記号が含まれていないとの判定結果を得た場合(S11:NO)に、当該コンテンツをそのままHDD24に記録させる。
制御部10は、記録対象のコンテンツの番組情報に番組記号が含まれているとの判定結果を得た場合(S11:YES)に、さらに、当該番組情報に基づいて当該コンテンツが現行放送の放送波に由来するものであるか否かを判定するための処理を行う(図7のステップS12)。すなわち、制御部10は、図7のステップS12において、記録対象のコンテンツが複数種類の放送波のうちのどの種類の放送波に由来するものであるかを特定するための処理を行っている。
制御部10は、記録対象のコンテンツが現行放送の放送波に由来するものであるとの判定結果を得た場合(S12:YES)に、不揮発性メモリ10cに格納されている文字コード変換テーブルCTAを参照することにより、当該コンテンツの番組情報に含まれる番組記号を示すコードCDEを、高度広帯域放送の文字コードに応じたUTF−8のコードCDFに変換するための処理を行う(図7のステップS13)。そして、制御部10は、図7のステップS13の処理を施した番組情報を含むコンテンツをHDD24に記録させる。すなわち、記録対象のコンテンツが現行放送の放送波に由来するものであることが制御部10により特定された場合には、当該コンテンツの番組情報に含まれる番組記号を示すコードが、高度広帯域放送の放送波において任意の番組記号を符号化する際に用いられた文字コード(ISO/IEC 10646の追加多言語面の符号値の割り当て方法)に応じたUTF−8のコードに変換された状態でHDD24に記録される。
制御部10は、記録対象のコンテンツが高度広帯域放送の放送波に由来するものであるとの判定結果を得た場合(S12:NO)に、当該コンテンツの番組情報に含まれる番組記号を示すコードCDGを維持したまま当該コンテンツをHDD24に記録させる。すなわち、記録対象のコンテンツが高度広帯域放送の放送波に由来するものであることが制御部10により特定された場合には、当該コンテンツの番組情報に含まれる番組記号を示すコードが、高度広帯域放送の放送波において任意の番組記号を符号化する際に用いられた文字コード(ISO/IEC 10646の追加多言語面の符号値の割り当て方法)に応じたUTF−8のコードのまま維持された状態でHDD24に記録される。
その後、制御部10は、操作部11または受信部12から出力される操作信号に応じ、番組検索画面SGCの検索開始ボタンが押下されたことを検知した際に、当該番組検索画面SGCの番組記号に対応する検索条件指定ボックスにおいて検索条件が指定されているか否かを判定するための処理を行う(図8のステップS21)。
制御部10は、番組検索画面SGCの番組記号に対応する検索条件指定ボックスにおいて検索条件が指定されていないとの判定結果を得た場合(S21:NO)に、当該番組記号に対応する検索条件指定ボックス以外の各検索条件指定ボックスにおいて指定された検索条件に基づいてHDD24に記録されているコンテンツを検索して検索結果を取得するための処理を行う。そして、制御部10は、このような処理を経て取得した検索結果に応じた検索結果画面を生成して映像表示部8に表示させるための制御をOSD信号生成部5及び映像処理部6に対して行う(図8のステップS26)。
制御部10は、番組検索画面SGCの番組記号に対応する検索条件指定ボックスにおいて検索条件が指定されているとの判定結果を得た場合(S21:YES)に、不揮発性メモリ10cに格納されている文字コード変換テーブルCTAを参照することにより、当該検索条件として指定された番組記号(例えば字幕放送を表す囲み文字)に対応するコードを高度広帯域放送の文字コードに応じたUTF−8のコードCDHに変換するための処理を行う(図8のステップS22)。
制御部10は、HDD24に記録されているコンテンツの中から、後述の図8のステップS24の処理を行っていない未処理のコンテンツを検索対象のコンテンツとして選択するための処理を行う(図8のステップS23)。
制御部10は、図8のステップS22の処理により得られたコードCDHと、コードCDFまたはコードCDGと、を比較するための処理を行う(図8のステップS24)とともに、当該処理により得られた比較結果に応じたデータを生成してRAM10bに格納する。すなわち、図7のステップS13の処理を経て図8のステップS24の処理が行われた場合には、図8のステップS23の処理において選択されたコンテンツを示す情報に含まれるコードCDFとコードCDHとが一致するか否かに係る比較結果を示す情報と、を関連付けたデータに相当する、番組検索画面SGCにおいて検索条件として指定された番組記号が検索対象のコンテンツの番組情報に含まれているか否かに係る処理結果を示すデータがRAM10bに格納される。また、図7のステップS13の処理を経ずに図8のステップS24の処理が行われた場合には、図8のステップS23の処理において選択されたコンテンツを示す情報に含まれるコードCDGとコードCDHとが一致するか否かに係る比較結果を示す情報と、を関連付けたデータに相当する、番組検索画面SGCにおいて検索条件として指定された番組記号が検索対象のコンテンツの番組情報に含まれているか否かに係る処理結果を示すデータがRAM10bに格納される。
制御部10は、HDD24に記録されている全てのコンテンツに対し、図8のステップS24の処理を行ったか否かを判定するための処理を行う(図8のステップS25)。
制御部10は、HDD24に記録されている全てのコンテンツの中に、図8のステップS24の処理を行っていないコンテンツが存在するとの判定結果を得た場合(S25:NO)に、図8のステップS23以降の処理を再度行う。
制御部10は、HDD24に記録されている全てのコンテンツに対し、図8のステップS24の処理を行ったとの判定結果を得た場合(S25:YES)に、RAM10bに格納されたデータに基づき、番組検索画面SGCの各検索条件指定ボックスにおいて指定された検索条件に該当するコンテンツを一覧表示するような検索結果画面を生成して映像表示部8に表示させるための制御をOSD信号生成部5及び映像処理部6に対して行う(図8のステップS26)。
具体的には、制御部10は、RAM10bに格納されたデータに基づき、HDD24に記録されている全てのコンテンツの中から、コードCDHとコードCDFとが一致するとの処理結果が得られたコンテンツと、コードCDHとコードCDGとが一致するとの処理結果が得られたコンテンツと、をそれぞれ特定するための処理を行う。そして、制御部10は、前述の処理により特定したコンテンツを一覧表示するような検索結果画面を生成して映像表示部8に表示させるための制御をOSD信号生成部5及び映像処理部6に対して行う。
図7の処理によれば、現行放送の放送波に由来するコンテンツの番組情報に含まれる番組記号を示すコードと、高度広帯域放送の放送波に由来するコンテンツの番組情報に含まれる番組記号を示すコードと、を高度広帯域放送の文字コードに応じたUTF−8のコードに揃えた状態でHDD24へのコンテンツの記録が行われる。また、図8の処理によれば、検索条件として指定された番組記号を示すコードと、図7の処理を経て記録されたコンテンツの番組情報に含まれる番組記号を示すコードと、が高度広帯域放送の文字コードに応じたUTF−8のコードに予め揃えられた状態でHDD24に記録されているコンテンツに対して検索が行われる。また、図7及び図8の処理によれば、例えば、字幕放送を表す囲み文字のみが検索条件として指定された状態でHDD24に記録されているコンテンツに対する検索が行われた場合に、図6に示したような検索結果画面SGDが映像表示部8に表示される。従って、本変形例によれば、互いに異なる複数種類の放送波に由来するコンテンツが混在している状態において、外字を検索条件に含む場合の番組検索の利便性を確保することができる。
本実施形態においては、図2に示したような一連の処理が行われる代わりに、図9に示すような一連の処理が行われるようにしてもよい。このような本実施形態の第2の変形例に係る作用について、以下に説明する。なお、本変形例においては、現行放送の放送波において任意の番組記号を符号化する際に用いられたARIB STD−B24に規定されている、ISO/IEC 10646の私用領域の符号値の割り当て方法によるコードで示される番組記号の種類を特定可能な文字コード対応表MLAが不揮発性メモリ10cに予め格納されているとともに、高度広帯域放送の放送波において任意の番組記号を符号化する際に用いられたISO/IEC 10646の追加多言語面の符号値の割り当て方法によるコードで示される番組記号の種類を特定可能な文字コード対応表MLBが不揮発性メモリ10cに予め格納されている場合を例に挙げて説明する。図9は、実施形態の第2の変形例に係る放送受信装置において行われる動作の一例を説明するためのフローチャートである。
制御部10は、操作部11または受信部12から出力される操作信号に応じ、番組検索画面SGCの検索開始ボタンが押下されたことを検知した際に、当該番組検索画面SGCの番組記号に対応する検索条件指定ボックスにおいて検索条件が指定されているか否かを判定するための処理を行う(図9のステップS31)。
制御部10は、番組検索画面SGCの番組記号に対応する検索条件指定ボックスにおいて検索条件が指定されていないとの判定結果を得た場合(S31:NO)に、当該番組記号に対応する検索条件指定ボックス以外の各検索条件指定ボックスにおいて指定された検索条件に基づいてHDD24に記録されているコンテンツを検索して検索結果を取得するための処理を行う。そして、制御部10は、このような処理を経て取得した検索結果に応じた検索結果画面を生成して映像表示部8に表示させるための制御をOSD信号生成部5及び映像処理部6に対して行う(図9のステップS38)。
制御部10は、番組検索画面SGCの番組記号に対応する検索条件指定ボックスにおいて検索条件が指定されているとの判定結果を得た場合(S31:YES)に、当該検索条件として指定された番組記号PSAを特定した(図9のステップS32)後、後述の図9のステップS33の処理を続けて行う。
制御部10は、HDD24に記録されているコンテンツの中から、後述の図9のステップS35及びステップS36のうちのいずれの処理も行っていない未処理のコンテンツを検索対象のコンテンツとして選択するための処理を行う(図9のステップS33)。
制御部10は、図9のステップS33の処理において選択した検索対象のコンテンツの番組情報に基づき、当該検索対象のコンテンツが現行放送の放送波に由来するものであるか否かを判定するための処理を行う(図9のステップS34)。すなわち、制御部10は、図9のステップS34において、検索対象のコンテンツが複数種類の放送波のうちのどの種類の放送波に由来するものであるかを特定するための処理を行っている。
制御部10は、図9のステップS33の処理において選択した検索対象のコンテンツが現行放送の放送波に由来するものであるとの判定結果を得た場合(S34:YES)に、不揮発性メモリ10cに格納されている文字コード対応表MLAを参照することにより、当該コンテンツの番組情報に含まれるコードCDIにより示される番組記号PSIと、図9のステップS32の処理により特定した番組記号PSAと、を比較するための処理を行う(図9のステップS35)とともに、当該処理により得られた比較結果に応じたデータを生成してRAM10bに格納する。すなわち、図9のステップS35の処理が行われた場合には、図9のステップS33の処理において選択されたコンテンツを示す情報に含まれる番組記号PSIと番組記号PSAとが一致するか否かに係る比較結果を示す情報と、を関連付けたデータに相当する、番組検索画面SGCにおいて検索条件として指定された番組記号が検索対象のコンテンツの番組情報に含まれているか否かに係る処理結果を示すデータがRAM10bに格納される。
制御部10は、図9のステップS33の処理において選択した検索対象のコンテンツが高度広帯域放送の放送波に由来するものであるとの判定結果を得た場合(S34:NO)に、不揮発性メモリ10cに格納されている文字コード対応表MLBを参照することにより、当該コンテンツの番組情報に含まれるコードCDJにより示される番組記号PSJと、図9のステップS32の処理により特定した番組記号PSAと、を比較するための処理を行う(図9のステップS36)とともに、当該処理により得られた比較結果に応じたデータを生成してRAM10bに格納する。すなわち、図9のステップS36の処理が行われた場合には、図9のステップS33の処理において選択されたコンテンツを示す情報に含まれる番組記号PSJと番組記号PSAとが一致するか否かに係る比較結果を示す情報と、を関連付けたデータに相当する、番組検索画面SGCにおいて検索条件として指定された番組記号が検索対象のコンテンツの番組情報に含まれているか否かに係る処理結果を示すデータがRAM10bに格納される。
制御部10は、HDD24に記録されている全てのコンテンツに対し、図9のステップS35またはステップS36のいずれかの処理を行ったか否かを判定するための処理を行う(図9のステップS37)。
制御部10は、HDD24に記録されている全てのコンテンツの中に、図9のステップS35及びステップS36のうちのいずれの処理も行っていないコンテンツが存在するとの判定結果を得た場合(S37:NO)に、図9のステップS33以降の処理を再度行う。
制御部10は、HDD24に記録されている全てのコンテンツに対し、図9のステップS35またはステップS36のいずれかの処理を行ったとの判定結果を得た場合(S37:YES)に、RAM10bに格納されたデータに基づき、番組検索画面SGCの各検索条件指定ボックスにおいて指定された検索条件に該当するコンテンツを一覧表示するような検索結果画面を生成して映像表示部8に表示させるための制御をOSD信号生成部5及び映像処理部6に対して行う(図9のステップS38)。
具体的には、制御部10は、RAM10bに格納されたデータに基づき、HDD24に記録されている全てのコンテンツの中から、番組記号PSAと番組記号PSIとが一致するとの処理結果が得られたコンテンツと、番組記号PSAと番組記号PSJとが一致するとの処理結果が得られたコンテンツと、をそれぞれ特定するための処理を行う。そして、制御部10は、前述の処理により特定したコンテンツを一覧表示するような検索結果画面を生成して映像表示部8に表示させるための制御をOSD信号生成部5及び映像処理部6に対して行う。
図9の一連の処理によれば、現行放送の放送波に由来するコンテンツの番組情報に含まれる番組記号に基づく検索と、高度広帯域放送の放送波に由来するコンテンツの番組情報に含まれる番組記号に基づく検索と、を切り替えつつ、HDD24に記録されているコンテンツの検索が行われる。また、図9の処理によれば、例えば、字幕放送を表す囲み文字のみが検索条件として指定された状態でHDD24に記録されているコンテンツに対する検索が行われた場合に、図6に示したような検索結果画面SGDが映像表示部8に表示される。従って、本変形例によれば、互いに異なる複数種類の放送波に由来するコンテンツが混在している状態において、外字を検索条件に含む場合の番組検索の利便性を確保することができる。
なお、以上に述べた実施形態及び変形例は、例えば、文字コードの規格が同じである一方で外字に対応するコードのみが異なるような2種類の放送波を含む複数種類の放送波を受信する場合に適用することができる。
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。また、上記実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適当な組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題が解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。