JP6950592B2 - トーションビーム製造方法及びトーションビーム製造装置 - Google Patents

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Description

この発明は、自動車のトーションビーム式サスペンション装置に適用されて金属疲労が抑制されたトーションビームを製造する、トーションビーム製造方法及びトーションビーム製造装置に関する。
周知のように、自動車用サスペンションシステムの一形態としてトーションビーム式サスペンション装置が広く普及している。
トーションビーム式サスペンション装置は:左右の車輪を回転自在に支持する左右一対のトレーリングアームがトーションビームによって連結され、さらに、左右一対のスプリング受部がトーションビームの左右端近傍に接合されたトーションビームアッセンブリと;トーションビーム及び車体間を連結するスプリング及びアブソーバと;を備える。トーションビームは、車体の左右から中央側に向かって伸びるピボット軸を介して、車体に対して揺動可能に接続されている。
トーションビームは、例えば、プレス成形やハイドロフォーム成形により金属管を塑性加工することで形成されており、トーションビームの長手方向に直交する断面が、略V字形状又は略U字形状の閉断面に形成されている(例えば、特許文献1参照)。
トーションビームは、略V字形状又は略U字形状の略一定閉断面を有する一定形状閉断面部と、左右のトレーリングアームに接続される取付部と、一定形状閉断面部及び取付部間に位置する形状変化部(徐変部)とを備えており、車体が路面から外力を受けた場合に、主としてトーションビームの捻れ剛性により車体のロール剛性を確保している。
一方、トーションビームが充分なロール剛性を有していたとしても、トーションビームは、車輪やトレーリングアームを介して路面から種々の外力を受けるため、このような外力に起因して複雑な応力分布が発生して、金属疲労が進展しやすい。この金属疲労は、例えば、形状変化部及び一定形状閉断面部間の接続部近傍で著しく生じやすい。
そのため、路面から種々の外力を受けた場合でも、金属疲労の進展を抑制する必要があり、このような金属疲労を抑制するために種々の技術が開発されている(例えば、特許文献2、3、4参照)。
特許文献2に記載の技術は、トーションビームをプレス成形した後に、焼き入れ、焼き戻し、ショットピーニングを行って、トーションビームの外側表面を硬化させることにより、トーションビームの疲労特性を向上させる。
特許文献3に記載の技術は、熱処理後に表面硬度が高くなる鋼管を用いることにより、トーションビームの表面硬度を向上させて、トーションビームの疲労特性を向上させる。
特許文献4に記載の技術は、ハイドロフォームによって鋼管の内方から外方に向かう圧力を加えることで引張応力を付与し、その結果として、トーションビームの残留応力を低減させて疲労特性を向上させる。
また、特許文献5に記載の技術は、トーションビームに成形されるパイプを径方向内側に潰して先端開口側が開いた凹部に成形してから、凹部の先端開口側を閉じ方向に成形することで、残留応力を抑制する。
特開2011−635号公報 特開2001−123227号公報 特開2008−063656号公報 特開2013−091433号公報 特開2007−237784号公報
しかしながら、特許文献2〜5に記載の技術を適用してトーションビームの疲労特性を向上させることは、必ずしも容易とは言えない上に、設備投資等のイニシャルコストや製造ランニングコストが増大する問題がある。また、特許文献5に記載の技術では、素材や形状によっては、特に残留応力が高まりやすい折り返し部(先端折り返し箇所24)に生じる残応力を低減させることはできない。
そこで、疲労特性に優れたトーションビームを効率的に製造することが可能なトーションビーム製造技術が望まれている。
本発明は、このような事情を考慮してなされたものであり、疲労特性に優れたトーションビームを効率的に製造することが可能な、トーションビーム製造方法及びトーションビーム製造装置の提供を目的とする。
上記課題を解決するために、この発明は以下の手段を提案している。
(1)本発明の一態様に係るトーションビーム製造方法は、長手方向に直交する断面が、前記長手方向の任意位置において略V字形状または略U字形状の閉断面である中央部と、前記中央部に連なってかつ前記中央部から離れるに従い前記閉断面の形状が変化する形状変化部と、を備えるトーションビームを素管から製造する方法であって、前記素管をプレスして、少なくとも前記形状変化部となる領域の一部を変形させて、一対の側部を有する予変形部が形成されたトーションビーム素材を得る予変形工程と、前記トーションビーム素材をプレスして、前記トーションビームを得る成形工程と、を備え、前記成形工程において、前記予変形部における前記閉断面を断面視した場合、前記トーションビーム素材の前記一対の側部の少なくとも一部が互いに離間するようにプレス成形を行うことを特徴とする。
上記構成からなるトーションビーム製造方法では、予変形工程において、少なくとも形状変化部となる領域の一部を変形させて、一対の側部を有する予変形部を設け、成形工程において、予変形部における閉断面を断面視した場合、トーションビーム素材の一対の側部の少なくとも一部が互いに離間するようにプレス成形を行うことで、得られるトーションビームの第1壁部と折返し壁部との境界部近傍の残留応力が低減される。
その結果、疲労特性に優れたトーションビームを製造することができる。しかも、熱処理等の後処理を必要としないため、効率的にトーションビームを製造できる。
(2)上記(1)に記載のトーションビーム製造方法では、前記予変形工程において、前記領域の前記長手方向の全長にわたり前記予変形部を形成するように構成してもよい。
上記構成からなるトーションビーム製造方法では、形状変化部の長手方向の全長にわたり上記残留応力の低減効果を得ることができる。
(3)上記(1)又は(2)に記載のトーションビーム製造方法において、前記トーションビーム素材の前記閉断面を断面視した場合、前記予変形部が、前記側部の一方の端部に連なりかつ前記側部間を接続する第1曲部と、前記側部の他方の端部に連なりかつ前記側部間を接続する第2曲部と、を有し、前記トーションビームの前記閉断面を断面視した場合、前記形状変化部が、一対の折返し壁部と、前記折返し壁部の一方の端部に連なりかつ前記折返し壁部間を接続する第1壁部と、前記折返し壁部の他方の端部に連なる一対の第2壁部と、前記第2壁部間を接続する底部と、を有し、前記成形工程において、前記第2曲部を前記トーションビーム素材の外方から内方に向かいプレスすることで、前記一対の側部の少なくとも一部を前記トーションビーム素材の外方へ膨出させて前記第2壁部を形成するように構成してもよい。
上記構成からなるトーションビーム製造方法では、第1壁部と折返し壁部との境界部近傍の残留応力が低減されたトーションビームを効率的に製造することができる。
(4)上記(3)に記載のトーションビーム製造方法において、前記トーションビーム素材の前記予変形部における前記閉断面を断面視した場合の、前記第1曲部の頂点と、前記側部と前記第2曲部との接続点と、を結ぶ一対の線分の間の角度が、前記トーションビームの前記形状変化部における前記閉断面を断面視した場合の、前記底部の頂点と、前記第2壁部と前記折返し壁部との接続点と、を結ぶ一対の線分の間の角度よりも小さくなるように構成してもよい。
上記構成からなるトーションビーム製造方法では、第1壁部と折返し壁部との境界部近傍の残留応力が低減されたトーションビームを精度よく製造することができる。
(5)本発明の一態様に係るトーションビーム製造装置は、長手方向に直交する断面が、前記長手方向の任意位置において略V字形状または略U字形状の閉断面である中央部と、前記中央部に連なってかつ前記中央部から離れるに従い前記閉断面の形状が変化する形状変化部と、を備えるトーションビームを素管から製造する装置であって、前記素管の少なくとも前記形状変化部となる領域を支持し、支持した前記素管の長手方向に沿って断面視した場合、一方の支持部の少なくとも一部が、他方の支持部の少なくとも一部に対して角度を有する一対の支持部を備える、第1金型と;前記素管の少なくとも一部を支持する第2金型と;前記第1金型の前記一対の支持部と前記第2金型とを相対的に移動させる第1駆動機構と;前記第1金型及び前記第2金型によって一対の側部を有する予変形部が形成されたトーションビーム素材を、外方から支持する凹型支持部を備える、第3金型と;前記凹型支持部に対向する凸型押圧部を備える第4金型と;前記第3金型と前記第4金型とを相対的に移動させる第2駆動機構と;を備え、前記第3金型の凹型支持部と前記第4金型の凸型押圧部とが接近することで、前記トーションビーム素材の前記一対の側部の少なくとも一部が互いに離間することを特徴とする。
上記構成からなるトーションビーム製造装置では、第1金型及び第2金型によって素管の少なくとも一部を変形させて、一対の側部を有する予変形部が形成されたトーションビーム素材を作成し、このトーションビーム素材を第3金型及び第4金型により成形することで、得られるトーションビームの第1壁部と折返し壁部との境界部近傍の残留応力が低減される。
その結果、疲労特性に優れたトーションビームを製造することができる。しかも、熱処理等の後処理を必要としないため、効率的に製造できる。
(6)本発明の一態様に係るトーションビーム製造装置は、長手方向に直交する断面が、前記長手方向の任意位置において略V字形状または略U字形状の閉断面である中央部と、前記中央部に連なってかつ前記中央部から離れるに従い前記閉断面の形状が変化する形状変化部と、を備えるトーションビームを素管から製造する装置であって、一対の分割金型からなり、前記一対の分割金型で前記素管を挟持することにより、前記素管の少なくとも前記形状変化部となる領域を支持する、第1金型と;前記素管の少なくとも一部を支持する第2金型と;前記第1金型の前記一対の分割金型同士を相対的に移動させる第1駆動機構と;前記第1金型及び前記第2金型によって一対の側部を有する予変形部が形成されたトーションビーム素材を、外方から支持する凹型支持部を備える、第3金型と;前記凹型支持部に対向する凸型押圧部を備える第4金型と;前記第3金型と前記第4金型とを相対的に移動させる第2駆動機構と;を備え、前記第3金型の凹型支持部と前記第4金型の凸型押圧部とが接近することで、前記トーションビーム素材の前記一対の側部の少なくとも一部が互いに離間することを特徴とする。
上記構成からなるトーションビーム製造装置では、第1金型及び第2金型によって素管の少なくとも一部を変形させて、一対の側部を有する予変形部が形成されたトーションビーム素材を作成し、このトーションビーム素材を第3金型及び第4金型により成形することで、得られるトーションビームの第1壁部と折返し壁部との境界部近傍の残留応力が低減される。
その結果、疲労特性に優れたトーションビームを製造することができる。しかも、熱処理等の後処理を必要としないため、効率的に製造できる。
(7)上記(5)又は(6)に記載のトーションビーム製造装置において、前記トーションビームの前記閉断面を断面視した場合、前記形状変化部が、一対の折返し壁部と、前記折返し壁部の一方の端部に連なりかつ前記折返し壁部間を接続する第1壁部と、前記折返し壁部の他方の端部に連なる一対の第2壁部と、前記第2壁部間を接続する底部と、を有し、支持した前記トーションビーム素材の長手方向に沿って断面視した場合、前記第3金型の前記凹型支持部が、前記第2壁部及び前記底部の少なくとも一部に対応する形状を有し、前記第4金型の前記凸型押圧部が、前記第1壁部の少なくとも一部に対応する形状を有するように構成してもよい。
上記構成からなるトーションビーム製造装置では、第1壁部と折返し壁部との境界部近傍の残留応力が低減されたトーションビームを精度よく製造することができる。
この明細書において、中央部とは、略V字形状又は略U字形状の略一定閉断面形状(例えば、略V字形状又は略U字形状の凹側を構成する壁部の谷部(底部))が長手方向に沿って連続して形成されている部分を言う。なお、略V字形状又は略U字形状の凹側を構成する壁部の谷部(底部)が継続して漸次浅くなる形状変化部に至るまでは、部分的に凹凸が形成されていても中央部に含まれる。
また、中央部では、トーションビームの長手方向に沿って左右端から中心へ向かうにつれて、略V字形状又は略U字形状を維持したままで、閉断面の面積が漸次変化するように構成されてもよい。このような形状のトーションビーム又はトーションビーム素材は、長手方向に沿って左右端から中心へ向かうにつれて、その径が漸次変化する金属材料管のプレス加工などにより得られる。
また、この明細書において、形状変化部とは、略V字形状又は略U字形状の凹側を構成する壁部の谷部(底部)が漸次浅くなる形態が継続して形成されている部分を言う。なお、形状変化部の途中に谷部(底部)が部分的に浅くなる部分が形成されていてもよい。
また、この明細書において、取付閉断面部とは、形状変化部の長手方向外方(車両幅方向の外方)に位置されて、略V字形状又は略U字形状をなす凹部が形成されていない部分を言う。
上記各態様に係るトーションビーム製造方法及びトーションビーム製造装置によれば、疲労特性に優れたトーションビームを効率的に製造することができる。
本発明の第1実施形態に係るトーションビーム式リアサスペンション装置の概略構成を説明する斜視図である。 同実施形態に係るトーションビームアッセンブリの概略構成を説明する図であって、下方より見た斜視図である。 同実施形態に係るトーションビームの概略構成を説明する斜視図である。 同実施形態に係るトーションビームの形状変化部の概略構成を説明する斜視図である。 同実施形態に係るトーションビームの概略構成を示す図であって、図4の矢視VA−VAで見た場合の閉断面図である。 同実施形態に係るトーションビームの概略構成を示す図であって、図4の矢視VB−VBで見た場合の閉断面図である。 同実施形態に係るトーションビームの概略構成を示す図であって、図4の矢視VC−VCで見た場合の閉断面図である。 同実施形態に係るトーションビームの製造工程の一例を説明するフローチャートである。 同実施形態に係る素管の概略構成を説明する斜視図である。 同実施形態に係るトーションビーム素材の概略構成を説明する斜視図である。 同実施形態に係るトーションビームの概略構成を説明する斜視図である。 同実施形態に係る素管の断面の概略形状を説明するための閉断面図である。 同実施形態に係るトーションビーム素材の概略構成を示す図であって、図7Bの矢視VD−VDで見た場合の閉断面図である。 同実施形態に係るトーションビーム素材の概略構成を示す図であって、図8Bの閉断面の変形過程を説明する閉断面図である。 トーションビームの残留応力分布を説明するための断面図である。 同実施形態に係るトーションビーム素材の概略構成を示す図であって、図7Bの矢視VD−VDで見た場合の閉断面図である。 同実施形態に係るトーションビームの概略構成を示す図であって、図4の矢視VC−VCで見た場合の閉断面図である。 本発明の第2実施形態に係るトーションビーム製造装置における、第1金型及び第2金型の概略構成を説明する断面図である。 同実施形態に係るトーションビーム製造装置における、被加工材(素管)の変形過程を説明する断面図である。 同実施形態に係るトーションビーム製造装置における、第1金型及び第2金型の概略構成を説明する側面図である。 同実施形態に係るトーションビーム製造装置における、第1金型の変形例を説明する断面図である。 同実施形態に係るトーションビーム製造装置における、第2金型の変形例を説明する断面図である。 同実施形態に係るトーションビーム製造装置における、第3金型及び第4金型の概略構成を説明する断面図である。 同実施形態に係るトーションビーム製造装置における、被加工材(トーションビーム素材)の変形過程を説明する断面図である。 同実施形態に係るトーションビーム製造装置の第1金型と第3金型の断面形状を比較するための断面図である。 同実施形態に係るトーションビーム製造装置の第1金型と第3金型の断面形状の変形例を示す断面図である。 同実施形態に係るトーションビーム製造装置の第1金型と第3金型の断面形状の変形例を示す断面図である。 本発明の第3実施形態に係るトーションビーム製造装置における、第1金型及び第2金型の概略構成を説明する断面図である。 同実施形態に係るトーションビーム製造装置における、被加工材(素管)の変形過程を説明する断面図である。
<第1実施形態>
以下、図1から図11Bを参照して、本発明の第1実施形態について説明する。
図1は、本実施形態に係るトーションビーム式リアサスペンション装置(トーションビーム式サスペンション装置)の概略構成を示す図であり、符号1はトーションビーム式リアサスペンション装置を示し、符号2はトーションビームアッセンブリを示し、符号10はトーションビームを示している。なお、図1に示した符号Fは、このトーションビーム式リアサスペンション装置1が搭載される車両(不図示)の前方を示し、符号Rは後方を示している。
トーションビーム式リアサスペンション装置1は、図1に示すように、トーションビームアッセンブリ2と、トーションビームアッセンブリ2及び車体(不図示)間を連結するスプリング3及びアブソーバと4と、を備えている。
トーションビームアッセンブリ2は、左右の車輪WL、WRを左右一対のトレーリングアーム5によって支持するとともに、前記車体の左右から少し前方中央側に向かって伸びるピボット軸JL、JRを介して前記車体と連結されている。そして、トーションビームアッセンブリ2は、前記車体に対して揺動可能に構成されている。
トーションビームアッセンブリ2は、図2に示すように、例えば、左右一対のトレーリングアーム(アーム)5と、これらトレーリングアーム5間を連結するトーションビーム10と、スプリング3を支持する左右一対のスプリング受部3Aとを備えている。また、緩衝装置であるアブソーバ4の一端側が、図示しない緩衝受部に接続されている。
なお、本実施形態において、トーションビーム10は、上側に凸とされた略V字形状の閉断面形状を有している。
トレーリングアーム5は、図2に示すように、例えば、トレーリングアーム本体5Aと、トレーリングアーム本体5Aのフロント側端に接続されてピボット軸Jを介して前記車体に支持されるピボット取付部材5Fと、トレーリングアーム本体5Aのリア側端に連結されて車輪WL、WRを支持する車輪取付部材5Rとを備えている。
スプリング受部3Aは、トーションビーム10を間に挟んでピボット取付部材5Fの反対側に配置されており、スプリング3の一端側が取付けられる。路面から受けた荷重は、車輪WL、WR、トレーリングアーム5、及びスプリング3を介して前記車両に伝達する。
以下、図3〜図5Cを参照して、本実施形態に係るトーションビーム10について説明する。
図3は、本実施形態に係るトーションビーム10の概略構成を説明する斜視図である。図4は、トーションビーム10の形状変化部12近傍の概略を説明する斜視図である。図5A、図5B、図5Cは、トーションビーム10の各部位の断面図であり、図5Aが図4における矢視VA−VAでの断面図を示し、図5Bが図4における矢視VB−VBでの断面図を示し、図5Cが図4における矢視VC−VCにおける断面図を示している。
トーションビーム10は、図3、図4に示すように、長手方向の中央側に形成され略V字形状の中央部11と、形状変化部12と、取付閉断面部13と、取付閉断面部13の外側端部に形成されて略楕円形の閉断面形状を有し、トレーリングアーム5が取付けられる取付部14とを備えている。
中央部11は、トーションビーム10をその長手方向に垂直な断面で見た場合に、略V字形状又は略U字形状の略一定閉断面形状が前記長手方向に沿って連続して形成されている部分であってもよい。なお、中央部11において、略V字形状又は略U字形状の凹側を構成する壁部の谷部(底部)に、部分的な凹凸が形成されていてもよい。
形状変化部12は、略V字形状又は略U字形状の凹側を構成する壁部の谷部の深さが、長手方向外方(車両幅方向外方)に向かって漸次浅くなる部分である。なお、形状変化部12の途中に、谷部が一段と浅くなる箇所が部分的に形成されていてもよい。
取付閉断面部13は、形状変化部12の長手方向外方(車両幅方向外方)に配置され、略V字形状又は略U字形状をなす凹部が形成されていない部分を言う。
中央部11、形状変化部12、取付閉断面部13、取付部14は、トーションビーム10の長手方向中央から両端に向かってこの順に配置されている。
中央部11は、図3、図4に示すように、トーションビーム10の長手方向の中央に位置していて、その長手方向両端において各形状変化部12と接続されている。
中央部11は、トーションビーム10の長手方向と直交する断面が略V字形状に形成されるとともに、特に限定されないが、この実施形態では、例えば、車体前後方向で対称となる形状を有している。
中央部11の断面は、例えば、図5Aに示す略V字形状の閉断面において、凹側内面をなす第1壁部S110Aと、凸側外面の一部をなす第2壁部S120Aと、これら第1壁部S110A及び第2壁部S120Aそれぞれの両端間を接続するとともに前記閉断面において外方に膨出する二つの折返し壁部S130Aとを備えている。第1壁部S110Aの周方向中央部は、中央部11において略V字形状の凹側の谷部S111Aとされている。二つの第2壁部S120A間は中央部11において略V字形状の凸側の底部S121Aの両端に接続されている。
そして、第1壁部S110Aと第2壁部S120Aとは、密着部S150Aを介して互いに接している。
各折返し壁部S130Aは、図5Aにおいて矢印で示す範囲であり、それぞれが第1壁部側折返し点aと第2壁部側折返し点bとの間に形成されている。
第1壁部側折返し点aは、第1壁部S110Aの端縁と折返し壁部S130Aの端縁との接続点である。また、第2壁部側折返し点bは、第2壁部S120Aの端縁と折返し壁部S130Aの端縁との接続点である。
図4に示すように、形状変化部12は、トーションビーム10の長手方向中央寄りが中央部11に接続され、長手方向外方が取付閉断面部13に接続されている。また、形状変化部12は、トーションビーム10の長手方向と直交する閉断面の形状が、中央部11から取付閉断面部13に向かって次第に移行するようになっている。
図5B及び図5Cは、ともに形状変化部12の閉断面を示す断面図である。
形状変化部12は、例えば図5Bに示すように、略V字形状の閉断面において凹側内面をなす第1壁部S110Bと、第2壁部S120Bと、これら第1壁部S110B及び第2壁部S120Bの両端間を接続するとともに前記閉断面において外方に膨出する二つの折返し壁部S130Bと、閉断面において凸側外面をなす底部S121Bとを備えている。
また、第1壁部S110Bの周方向中央部は、形状変化部12において略V字形状の凹側の谷部S111Bとされている。二つの第2壁部S120B間は形状変化部12において略V字形状の凸側の底部S121Bの両端に接続されている。第1壁部S110B及び第2壁部S120B間には、中空部S150Bが形成されている。
各折返し壁部S130Bは、図5Bにおいて矢印で示す範囲であり、それぞれが第1壁部側折返し点a1と第2壁部側折返し点b1との間に形成されている。
第1壁部側折返し点a1は、第1壁部S110Bの端縁と折返し壁部S130Bの端縁との接続点である。また、第2壁部側折返し点b1は、第2壁部S120Bの端縁と折返し壁部S130Bの端縁との接続点である。
また、形状変化部12は、例えば図5Cに示すように、略V字形状の閉断面において凹側内面をなす第1壁部S110Cと、第2壁部S120Cと、これら第1壁部S110C及び第2壁部S120Cの両端間を接続するとともに前記閉断面において外方に膨出する二つの折返し壁部S130Cと、閉断面において凸側外面をなす底部S121Cとを備えている。
また、第1壁部S110Cの周方向中央部は、形状変化部12において略V字形状の凹側の谷部S111Cとされている。二つの第2壁部S120C間は形状変化部12において略V字形状の凸側の底部S121Cの両端に接続されている。第1壁部S110C及び第2壁部S120C間には、中空部S150Cが形成されている。
折返し壁部S130Cは、図5Cにおいて矢印で示す範囲であり、それぞれが第1壁部側折返し点a2と第2壁部側折返し点b2との間に形成されている。
第1壁部側折返し点a2は、第1壁部S110Cの端縁と折返し壁部S130Cの端縁との接続点である。また、第2壁部側折返し点b2は、第2壁部S120Cの端縁と折返し壁部S130Cの端縁との接続点である。
図4に示すように、取付閉断面部13は、例えば、形状変化部12の長手方向外方(車両幅方向外方)に位置しており、略V字形状又は略U字形状の凹部を持たない略楕円形の閉断面を有している。
次に、本実施形態に係るトーションビーム製造方法について説明する。
本実施形態に係るトーションビーム製造方法によって得られるトーションビーム10は、長手方向に直交する断面が、長手方向の任意位置において略V字形状または略U字形状の閉断面である中央部11と、中央部11に連なってかつ中央部11から離れるに従い閉断面の形状が変化する形状変化部12を少なくとも備える。
図6は、本実施形態に係るトーションビーム10の製造方法の一例を示すフローチャートである。本実施形態に係るトーションビーム10の製造方法は、少なくとも以下の二つの工程を含む。
(1)予変形工程(S1)
予変形工程において、素管10S(図7A)をプレスして、少なくとも形状変化部12となる領域(形状変化部相当部12S)の一部を変形させて、一対の側部S101を有する予変形部15が形成されたトーションビーム素材W10(図7B)を得る。
(2)成形工程(S2)
成形工程において、トーションビーム素材W10をプレスして、トーションビーム10(図7C)を得る。
図7A〜図7Cは、それぞれ、素管10S、トーションビーム素材W10、トーションビーム10の形状の概略を示す斜視図である。本実施形態に係るトーションビーム10の製造方法においては、予変形工程(S1)及び成形工程(S2)を経て、素管10Sからトーションビーム10を得ることができる。
(予変形工程(S1))
まず、予変形工程(S1)を説明する。予変形工程(S1)においては、図7Aに示すような素管10Sを、例えば金型によりプレスして、素管10Sの長手方向における、少なくともトーションビーム10の形状変化部12となる領域(形状変化部相当部12S)の一部を変形させる。これにより、図7Bに示すような、一対の側部S101を有する予変形部15が形成されたトーションビーム素材W10を得る。
以下に説明する断面S10C(図8A)、断面S11C(図8B)、断面S14C(図9)及び断面S12C(図5C)は、素管10S、トーションビーム素材W10又はトーションビーム10の長手方向において、略同一の位置における断面を示すものである。
ここで、予変形工程(S1)における、断面S10Cに対応する断面の形状変化の過程を説明する。なお、以下では、断面S12Cを例に挙げるが、図5Bに示す断面S12B又は図5Cに示す断面S12Cは、形状変化部12の長手方向途中位置における断面であり、形状変化部12において略V字形状又は略U字形状の凹側を構成する壁部の谷部が漸次浅くなる部分に位置するため、断面S12Bも同様の変形をする。
素管10Sは、図8Aに示すように断面S10Cが円形状である。このような断面を有する素管10Sにおいて、トーションビーム10の形状変化部12となる領域(形状変化部相当部12S)の少なくとも一部を、図8Bに示す断面S11Cのように、一対の側部S101が形成されるように変形させる。
トーションビーム素材W10の長手方向において、このような断面が形成された部分を予変形部15と称する。
図8Bは、図7Bの矢視VD−VDで見た場合の断面図であり、トーションビーム素材W10の予変形部15の閉断面図である。図8Bに示すような断面S11Cにおいては、側部S101の一方の端部に連なりかつ側部S101間を接続する第1曲部S102と、側部S101の他方の端部に連なりかつ側部S101間を接続する第2曲部S103とを備えている。
断面S11Cにおいては、側部S101と第1曲部S102とは接続点cで接続され、側部S101と第2曲部S103とは接続点dで接続される。また、第1曲部S102の周方向中央部は、略V字形状の凸側の頂点S102tとされている。
予変形工程(S1)においては、例えば、側部S101の外形に相当する支持面を備える金型に素管10Sを載置して、この金型に対して、他の金型で素管10Sを押圧して、トーションビーム素材W10の側部S101となる素管10Sの壁面を、素管10Sの内方側(断面S10Cの中心に向かう方向)に向かい変形させることで、断面S11Cの形状を得ることができる。
(成形工程(S2))
次に、成形工程(S2)を説明する。成形工程(S2)においては、予変形工程(S1)で得られたトーションビーム素材W10をプレスして、トーションビーム10を得る。
これにより、図7Cに示すような、中央部11と、形状変化部12と、取付閉断面部13を備えるトーションビーム10を得る。
成形工程(S2)では、例えば、形状変化部12の第2壁部S120Cと底部S121Cの外形に相当する支持面を備える金型にトーションビーム素材W10を載置して、この金型に対して、第1壁部S110Cの外形に相当する押圧面(凸型の押圧面)を備える金型でトーションビーム素材W10を押圧することで、断面S12Cの形状を得ることができる。これらの金型の形状は、得られるトーションビーム10の外形によって決定されてもよい。
成形工程(S2)において、トーションビーム素材W10の第2曲部S103側から第1壁部S110Cの外形に相当する押圧面を備える金型を押し当てることでトーションビーム素材W10をプレスする。これにより、図9に示すように、予変形部15における閉断面を断面視した場合、トーションビーム素材W10の一対の側部S101の少なくとも一部が互いに離間するようにプレス成形される。
図9は、成形工程(S2)における、閉断面の変形過程を示す断面図である。
図9に示すように、トーションビーム素材W10の予変形部15における断面S11C(図8B)は、断面S14C(図9)を経て、トーションビーム10の形状変化部12における断面S12C(図5C)に成形される。
成形工程(S2)において、第2曲部S103をトーションビーム素材W10の外方から内方に向かいプレスすることで、一対の側部S101の少なくとも一部を前記トーションビーム素材W10の外方へ膨出させて第2壁部S120Cを形成する。
本実施形態に係るトーションビーム製造方法では、予変形工程(S1)を経たトーションビーム素材W10の一対の側部S101の少なくとも一部が、成形工程(S2)において互いに離間するようにプレス成形されるため、形状変化部12の応力分布を変化させることができる。
ここで、本実施形態に係るトーションビーム製造方法の効果について説明する。図10(a)及び図10(b)は、図5Cの断面S12Cの半分を示す断面図である。図10(a)は、従来のトーションビーム製造方法によって得られたトーションビームの残留応力分布を説明する図である。図10(b)は、本実施形態に係るトーションビーム製造方法によって得られたトーションビームの残留応力分布を説明する図である。
図10において、向かい合う矢印は圧縮残留応力が生じていることを示し、互いに逆方向を向く矢印は引張残留応力が生じていることを示す。
図10(a)の断面図に示すように、従来のトーションビーム製造方法によって得られたトーションビームでは、第1壁部S110Cと折返し壁部S130Cとの接点a2近傍の内方側(図10(a)のXで示す部位)において、引張残留応力が生じている。
これに対して図10(b)の断面図に示すように、本実施形態に係るトーションビーム製造方法によって得られたトーションビームでは、第1壁部S110Cと折返し壁部S130Cとの接点a2近傍の内方側(図10(b)のXで示す部位)において、残留応力が緩和される。
より具体的には、本実施形態に係るトーションビーム製造方法によって得られたトーションビームでは、第1壁部S110Cと折返し壁部S130Cとの接点a2近傍の内方側において、残留応力の絶対値が低くなる。例えば、従来の方法で得られるトーションビームでは、400MPa程度の残留応力が生じるが、本実施形態に係るトーションビーム製造方法によって得られるトーションビームでは、200MPa程度まで残留応力が低減される。
よって、本実施形態に係るトーションビーム製造方法によって得られたトーションビームは、高い引張残留応力が発生して疲労特性の低減の原因になりやすい、第1壁部と折返し壁部との接点近傍の内方側の部位の残留応力を低減させることができる。
本実施形態に係るトーションビーム製造方法によれば、形状変化部12の応力分布を変化させることができる。その結果、形状変化部における第1壁部と折返し壁部との接点近傍の内方側の引張残留応力を除去することができ、労特性に優れたトーションビームを効率的に製造することができる。
<第1実施形態の変形例>
上記の第1実施形態に係るトーションビーム製造方法では、予変形工程(S1)において、形状変化部12となる領域(形状変化部相当部12S)の長手方向の全長にわたり予変形部15を形成するように構成してもよい。これにより、形状変化部12以外の、中央部11又は取付閉断面部13に、余計な負荷をかけることなく、形状変化部12の長手方向の全長にわたり残留応力低減の効果を得ることができる。
上記の第1実施形態に係るトーションビーム製造方法の予変形工程(S1)では、トーションビーム素材W10の予変形部15において、一方の側部S101の少なくとも一部が、他方の側部S101の少なくとも一部に対して角度を有するようにしてもよい。これにより、成形工程(S2)において、形状変化部12に過剰な負荷を与えることなく、トーションビーム10を製造することができる。
ここで、図11Aは、図8Bと同様の断面図であり、第1曲部S102の周方向中央部の凸側の頂点S102tと、側部S101と第2曲部S103との接続点dとを結ぶ一対の線分Aと線分A間の角度αを示す図である。また、図11Bは、図5Cと同様の断面図であり、底部S121Cの周方向中央部は、略V字形状の凸側の頂点S121tとされている。図11Bは、底部S121Cの周方向中央部の凸側の頂点S121tと、第2壁部S120Cの端縁と折返し壁部S130Cの端縁との接続点(第2壁部側折返し点b2)とを結ぶ一対の線分Bと線分B間の角度βを示す図である。
上記の第1実施形態に係るトーションビーム製造方法では、トーションビーム素材W10の予変形部15における閉断面を断面視した場合及びトーションビーム10の形状変化部12における閉断面を断面視した場合において、側部S101の開き具合を示す角度αが第2壁部S120Cの開き具合を示す角度βよりも小さくなるように構成してもよい。これにより、第1壁部S110Cと折返し壁部S130Cとの境界部近傍の残留応力が低減されたトーションビームを精度よく製造することができる。
<第2実施形態>
次に、図12〜図18を参照して、第2実施形態に係るトーションビーム製造装置の概略構成について説明する。
図12は、本実施形態に係るトーションビーム製造装置の第1金型200及び第2金型202の一例を示す断面図である。第1金型200の一対の支持部201は、素管10Sの少なくとも形状変化部12となる領域(形状変化部相当部12S)を支持することができる。図12は、支持部201に素管10Sを載置した場合の、支持した素管10Sの長手方向に沿って第1金型200及び第2金型202を断面視した図である。
図12に示すように、第1金型200では、一方の支持部201の少なくとも一部が、他方の支持部201の少なくとも一部に対して角度を有している。第1金型200は、一対の支持部201を接続する底部203を有している。
第2金型202は、図12に示すように、素管10Sの一部を支持して押圧することができるように配置される。第2金型202は、被加工材である素管10Sに接する押圧部202aを有する。
第1金型200の一対の支持部201と第2金型202の押圧部202aとは、第1駆動機構(不図示)により、相対的に接近及び離間することができるように構成される。
図13は、本実施形態に係るトーションビーム製造装置の第1金型200及び第2金型202による、素管10Sからトーションビーム素材W10への変形過程を示す断面図である。図13の(a)〜(c)は、素管10Sの長手方向に沿って断面視した断面図である。
図13(a)は、素管10Sを第1金型200の支持部201に載置した状態を示す。図13(b)は、第2金型202を第1金型200に対して接近させ、第2金型202の押圧部202aによって素管10Sの一部を押圧した状態を示す。このとき、素管10Sは、支持部201に沿って変形する。
図13(c)は、さらに第2金型202の押圧部202aを移動させ、側部S101が形成されたトーションビーム素材W10に至る状態を示す。図13(c)の状態におけるトーションビーム素材W10の断面形状は、図8Bの断面S11Cに相当する。
図13(a)から(c)の変形過程は、上記の第1実施形態の予変形工程(S1)と対応する。
図14に、素管10Sが第1金型200に載置された状態を、素管10Sの長手方向及び第2金型202の移動方向に対して垂直な方向から見た図を示す。図14の例では、形状変化部12となる領域(形状変化部相当部12S)の少なくとも一部が第1金型200によって支持されるように構成されている。
なお、形状変化部12となる領域(形状変化部相当部12S)の長手方向の全長にわたり、第1金型200又は第2金型202で支持されるように構成してもよい。
図12の例では、支持部201が緩くカーブを描いており、第1金型200の底部203の断面形状が略円弧形状であるが、底部203の形状はこれに限らない。
図15に、第1金型200の断面形状の一例を示す。図15(a)の例では、支持部201の断面形状が直線である。図15(b)の例では、支持部201の断面形状が直線でありかつ、支持部201同士が接続している。図15(c)の例では、支持部201の断面形状が直線でありかつ、底部203の断面形状が略コの字型である。あるいは、底部が無く、第1金型200は、二つの支持部が離間した断面形状としてもよい。
図16に第2金型202の断面形状の一例を示す。図16(a)の例のように、第2金型202の押圧部202aを断面凸形状としてもよい。これにより、トーションビーム素材W10の第2曲部S103にくぼみが形成され、このくぼみを、後述する第4金型302の押圧部302aで押圧することで、より安定してトーションビーム素材W10をプレス成形することができる。
また、図16(b)の例のように、第2金型202の押圧部202aの断面形状を素管10Sの外周形状に合った形状としてもよい。これにより、安定して素管10Sを保持してトーションビーム素材W10へ変形させることができる。
図17は、本実施形態に係るトーションビーム製造装置の第3金型300及び第4金型302の一例を示す断面図である。図17に示すように、第3金型300の一対の支持面301によって、トーションビーム素材W10の少なくとも予変形部15を支持することができる。図17は、支持面301にトーションビーム素材W10を載置した場合の、支持したトーションビーム素材W10の長手方向に沿って第3金型300及び第4金型302を断面視した図である。
第3金型300では、支持面301及び支持面301の底部303によって凹型支持部が構成される。第4金型302は、図17に示すように、トーションビーム素材W10の少なくとも一部を支持して押圧することができるように配置される。第4金型302は、トーションビーム素材W10の第2曲部S103に接する押圧部302a(凸型押圧部)を有する。
第3金型300の凹型支持部と第4金型302の凸型押圧部とは、第2駆動機構(不図示)により、対向した状態で相対的に接近及び離間することができるように構成される。
図18は、本実施形態に係るトーションビーム製造装置の第3金型300及び第4金型302による、トーションビーム素材W10からトーションビーム10への変形過程を示す断面図である。図18の(a)〜(c)は、トーションビーム素材W10の長手方向に沿って断面視した断面図である。
図18(a)は、トーションビーム素材W10を第3金型300の凹型支持部(底部303)に載置した状態を示す。図18(b)は、第4金型302を第3金型300に対して接近させ、第4金型302の押圧部302aによってトーションビーム素材W10の一部を押圧した状態を示す。このとき、トーションビーム素材W10は、第2曲部S103がトーションビーム素材W10の内方側へ変形するとともに側部S101が外方側(第3金型300の支持面301側)に向かい変形する。
図18(c)は、さらに第4金型302の押圧部302aを移動させ、トーションビーム10に至る状態を示す。図18(c)の状態におけるトーションビーム10の断面形状は、図5Cの断面S12Cに相当する。
図18(a)から(c)の変形過程は、上記の第1実施形態の成形工程(S2)と対応する。図18(a)から(c)に示すように、第3金型300の凹型支持部と前記第4金型302の凸型押圧部とが接近することで、トーションビーム素材W10の一対の側部S101の少なくとも一部が互いに離間して、第2壁部S120Cの少なくとも一部を形成する。
図19は、第1金型200の断面図の一例と第3金型300の断面図の一例とを重ね合わせて比較した図である。図19に示すように、第1金型200の底部203の頂点と第3金型300の底部303の頂点とを一致させて比較した場合、第1金型200の支持部201は、第3金型300の支持面301の内側に位置するように構成されてもよい。
図20に、本実施形態に係るトーションビーム製造装置における第1金型200及び第3金型300金型の変形例を示す。図20(a)は、第1金型200の断面図を示し、図20(b)は第3金型300の断面図を示す。図20の例では、第1金型200の底部203の開き角度(θ’)と第3金型300の底部303の開き角度(θ)、並びに第1金型200の底部203の曲率半径(r’)と第3金型300の底部303の曲率半径(r)はそれぞれ異なるが、θ’×r’とθ×rは同一である。即ち、第1金型200の底部203と第3金型300の底部303の弧長が等しい。
これにより、成形工程S2における側部S101の変形を軽減できるという効果が得られる。
図21に、本実施形態に係るトーションビーム製造装置における第1金型200及び第3金型300金型の他の変形例を示す。図21(a)は、第1金型200の断面図を示し、図21(b)は第3金型300の断面図を示す。図21の例では、第1金型200の底部203の曲率半径(r’)と第3金型300の底部303の曲率半径(r)は同一であるが、第1金型200の底部203の開き角度(θ’)と第3金型300の底部303の開き角度(θ)が異なる。
これにより、成形工程S2における第1曲部S102の変形を軽減できるという効果が得られる。なお、図20及び21の例では、支持部201及び支持面301が直線状であるが、支持部201又は支持面301が曲線形状でもよい。
本実施形態に係るトーションビーム製造装置を用いてトーションビームを製造することで、疲労特性が優れたトーションビームを効率的に製造することができる。プレス金型を工夫するだけでよいので種々のトーションビームの製造に好適に用いることができる。
<第3実施形態>
次に、図22及び図23を参照して、本発明に係るトーションビーム製造装置の実施形態の一例を説明する。本実施形態においては、素管10Sからトーションビーム10に至るまでの被加工材の変形過程は、上記の第2実施形態と同様であるが、トーションビーム製造装置の第1金型400が、一対の分割金型から構成される点が異なる。
図22は、本実施形態に係るトーションビーム製造装置の第1金型400及び第2金型402の一例を示す断面図である。2つに分割された第1金型400の一対の支持部401によって、素管10Sの少なくとも形状変化部12となる領域(形状変化部相当部12S)を支持又は挟持することができる。図22は、支持部401に素管10Sを載置した場合の、支持した素管10Sの長手方向に沿って第1金型400及び第2金型402を断面視した図である。
図22に示すように、第1金型400では、一方の支持部401の少なくとも一部が、他方の支持部401の少なくとも一部に対して角度を有している。図22の例では、支持部401は断面直線形状であるが、支持部401の断面形状がカーブを描いていてもよい。また、支持部401が断面直線形状の場合、支持部401の断面が平行であってもよい。
第2金型402は、図22に示すように、素管10Sの一部を支持することができるように配置される。第2金型402は、被加工材である素管10Sに接する押圧面402aを有する。
第1金型400の一対の支持部401同士は、第2駆動機構(不図示)により、相対的に接近及び離間することができるように構成される。
図23は、本実施形態に係るトーションビーム製造装置の第1金型400及び第2金型402による、素管10Sからトーションビーム素材W10への変形過程を示す断面図である。図23の(a)〜(c)は、素管10Sの長手方向に沿って断面視した断面図である。
図23(a)は、素管10Sを第2金型402の押圧面402a上に載置した状態を示す。図23(b)は、第1金型400の支持部401同士を互いに接近させ、第1金型400の一対の支持部401及び第2金型402の押圧面402aによって素管10Sの一部を押圧した状態を示す。
図23(c)は、さらに第1金型400の支持部401同士を移動させ、側部S101が形成されたトーションビーム素材W10に至る状態を示す。図23(c)の状態におけるトーションビーム素材W10の断面形状は、図8Bの断面S11Cに相当する。
図23(a)から(c)の変形過程は、上記の第1実施形態の予変形工程(S1)と対応する。
本実施形態に係るトーションビーム製造装置では、上記で説明した第1金型400及び第2金型402の形態のみが、第2実施形態と異なるため、他の構成については説明を省略する。第2実施形態に係るトーションビーム製造装置の一部の構成を、第3実施形態に係るトーションビーム製造装置に適用してもよいことは自明である。
本実施形態に係るトーションビーム製造装置を用いてトーションビームを製造することで、疲労特性が優れたトーションビームを効率的に製造することができる。プレス金型を工夫するだけでよいので種々のトーションビームの製造に好適に用いることができる。
<実施形態の変形例>
以上で説明した、第1実施形態に係るトーションビーム製造方法、又は第3実施形態に係るトーションビーム製造装置においては、トーションビーム10へ加工するための素管10Sが、引張強度が690MPaの鋼管であってもよく、より好ましくは、引張強度が780MPA以上の鋼管である。このような引張強度の鋼管を素管10Sとして用いることで、疲労特性が優れたトーションビーム10を効率的に製造することができる。
素管10Sの肉厚は、1.5mm〜5.0mmが好ましく、さらに好ましくは2mm〜3.5mmである。
また、素管10Sの直径(外径)は、50mm〜180mmが好ましく、さらに好ましくは80mm〜140mmである。
なお、上記の実施形態の説明の一部では、主に図5Cに示す形状変化部12の断面S12Cについて説明したが、同じく形状変化部12の閉断面を示す図5Bの断面S12Bについても同様の構成を採用することができ、その結果として同様の効果が得られることは自明である。
本発明に係るトーションビーム製造方法及びトーションビーム製造装置によれば、疲労特性が優れたトーションビームを効率的に製造することができるので、産業上の利用可能性は大である。
10 トーションビーム
10S 素管
11 中央部
12 形状変化部
15 予変形部
200,400 第1金型
202,402 第2金型
300 第3金型
302 第4金型
W10 トーションビーム素材

Claims (7)

  1. 長手方向に直交する断面が、前記長手方向の任意位置において略V字形状または略U字形状の閉断面である中央部と、前記中央部に連なってかつ前記中央部から離れるに従い前記閉断面の形状が変化する形状変化部と、を備えるトーションビームを素管から製造する方法であって、
    前記素管をプレスして、少なくとも前記形状変化部となる領域の一部を変形させて、一対の側部を有する予変形部が形成されたトーションビーム素材を得る予変形工程と、
    前記トーションビーム素材をプレスして、前記トーションビームを得る成形工程と、
    を備え、
    前記成形工程において、前記予変形部における前記閉断面を断面視した場合、前記トーションビーム素材の前記一対の側部の少なくとも一部が互いに離間するようにプレス成形を行う
    ことを特徴とするトーションビーム製造方法。
  2. 前記予変形工程において、前記領域の前記長手方向の全長にわたり前記予変形部を形成する
    ことを特徴とする請求項1に記載のトーションビーム製造方法。
  3. 前記トーションビーム素材の前記閉断面を断面視した場合、前記予変形部が、前記側部の一方の端部に連なりかつ前記側部間を接続する第1曲部と、前記側部の他方の端部に連なりかつ前記側部間を接続する第2曲部と、を有し、
    前記トーションビームの前記閉断面を断面視した場合、前記形状変化部が、一対の折返し壁部と、前記折返し壁部の一方の端部に連なりかつ前記折返し壁部間を接続する第1壁部と、前記折返し壁部の他方の端部に連なる一対の第2壁部と、前記第2壁部間を接続する底部と、を有し、
    前記成形工程において、前記第2曲部を前記トーションビーム素材の外方から内方に向かいプレスすることで、前記一対の側部の少なくとも一部を前記トーションビーム素材の外方へ膨出させて前記第2壁部を形成する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のトーションビーム製造方法。
  4. 前記トーションビーム素材の前記予変形部における前記閉断面を断面視した場合の、前記第1曲部の頂点と、前記側部と前記第2曲部との接続点と、を結ぶ一対の線分の間の角度が、
    前記トーションビームの前記形状変化部における前記閉断面を断面視した場合の、前記底部の頂点と、前記第2壁部と前記折返し壁部との接続点と、を結ぶ一対の線分の間の角度よりも小さい
    ことを特徴とする請求項3に記載のトーションビーム製造方法。
  5. 長手方向に直交する断面が、前記長手方向の任意位置において略V字形状または略U字形状の閉断面である中央部と、前記中央部に連なってかつ前記中央部から離れるに従い前記閉断面の形状が変化する形状変化部と、を備えるトーションビームを素管から製造する装置であって、
    前記素管の少なくとも前記形状変化部となる領域を支持し、支持した前記素管の長手方向に沿って断面視した場合、一方の支持部の少なくとも一部が、他方の支持部の少なくとも一部に対して角度を有する一対の支持部を備える、第1金型と;
    前記素管の少なくとも一部を支持する第2金型と;
    前記第1金型の前記一対の支持部と前記第2金型とを相対的に移動させる第1駆動機構と;
    前記第1金型及び前記第2金型によって一対の側部を有する予変形部が形成されたトーションビーム素材を、外方から支持する凹型支持部を備える、第3金型と;
    前記凹型支持部に対向する凸型押圧部を備える第4金型と;
    前記第3金型と前記第4金型とを相対的に移動させる第2駆動機構と;
    を備え、
    前記第3金型の凹型支持部と前記第4金型の凸型押圧部とが接近することで、前記トーションビーム素材の前記一対の側部の少なくとも一部が互いに離間する
    ことを特徴とするトーションビーム製造装置。
  6. 長手方向に直交する断面が、前記長手方向の任意位置において略V字形状または略U字形状の閉断面である中央部と、前記中央部に連なってかつ前記中央部から離れるに従い前記閉断面の形状が変化する形状変化部と、を備えるトーションビームを素管から製造する装置であって、
    一対の分割金型からなり、前記一対の分割金型で前記素管を挟持することにより、前記素管の少なくとも前記形状変化部となる領域を支持する、第1金型と;
    前記素管の少なくとも一部を支持する第2金型と;
    前記第1金型の前記一対の分割金型同士を相対的に移動させる第1駆動機構と;
    前記第1金型及び前記第2金型によって一対の側部を有する予変形部が形成されたトーションビーム素材を、外方から支持する凹型支持部を備える、第3金型と;
    前記凹型支持部に対向する凸型押圧部を備える第4金型と;
    前記第3金型と前記第4金型とを相対的に移動させる第2駆動機構と;
    を備え、
    前記第3金型の凹型支持部と前記第4金型の凸型押圧部とが接近することで、前記トーションビーム素材の前記一対の側部の少なくとも一部が互いに離間する
    ことを特徴とするトーションビーム製造装置。
  7. 前記トーションビームの前記閉断面を断面視した場合、前記形状変化部が、一対の折返し壁部と、前記折返し壁部の一方の端部に連なりかつ前記折返し壁部間を接続する第1壁部と、前記折返し壁部の他方の端部に連なる一対の第2壁部と、前記第2壁部間を接続する底部と、を有し、
    支持した前記トーションビーム素材の長手方向に沿って断面視した場合、
    前記第3金型の前記凹型支持部が、前記第2壁部及び前記底部の少なくとも一部に対応する形状を有し、
    前記第4金型の前記凸型押圧部が、前記第1壁部の少なくとも一部に対応する形状を有する
    ことを特徴とする請求項5又は6に記載のトーションビーム製造装置。
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