JP6950583B2 - 金型の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、金型の製造方法に関し、例えば、冷却通路を内部に有する金型を製造する方法に関する。
金型を用いて鋳造する際に溶湯との焼き付きを防ぐためなどの理由で、意図的に金型の一部を冷却するために、金型の内部に冷却通路が形成される場合がある。例えば、特許文献1の金型の冷却路形成方法は、金型の表面に形成された凹溝の開口部をワイヤから成る通路部材で塞ぎ、凹溝の開口部周辺に肉盛り溶接を施すことで通路部材を金型の内部に埋め込み、凹溝と通路部材とで冷却水が流れる冷却路(冷却通路)を形成している。
特開2005−52892号公報
特許文献1の金型の冷却路形成方法において、凹溝の開口部周辺に肉盛り溶接を施す際に、肉盛り速度が速い高出力のレーザーを用いると、短時間で肉盛り溶接を施して金型を製造することができる。しかしながら、高出力のレーザーは、通路部材への入熱量が多く、通路部材が損傷する可能性がある。そのため、通路部材の損傷を抑制しつつ、冷却通路を内部に有する金型を短時間で製造することは難しい。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであり、通路部材の損傷を抑制しつつ、冷却通路を内部に有する金型を短時間で製造することができる金型の製造方法を実現する。
本発明の一態様に係る金型の製造方法は、冷却通路を内部に有する金型を製造する方法であって、
金型本体の表面に形成された凹溝に冷却通路の壁部となる通路部材を配置する工程と、
前記凹溝の開口部に、前記通路部材の損傷が抑制されるように設定された、第1の出力且つ第1のエネルギー密度で第1のレーザーを照射して、前記凹溝の開口部周辺に第1の肉盛り溶接を施す工程と、
前記金型本体の表面における前記第1の肉盛り溶接が施された領域を含む領域に、前記第1のレーザーに比べて肉盛り速度が速くなるように設定された、前記第1の出力より高い第2の出力且つ前記第1のエネルギー密度より低い第2のエネルギー密度で第2のレーザーを照射して、前記金型本体の表面における前記第1の肉盛り溶接が施された領域を含む領域上に第2の肉盛り溶接を施す工程と、
を備える。
このように通路部材を金型本体に埋設する際には、通路部材が損傷しない第1のレーザーを用いて第1の肉盛り溶接を施し、その後は、第1のレーザーに比べて肉盛り速度が速い第2のレーザーを用いて第2の肉盛り溶接を施す。そのため、通路部材の損傷を抑制しつつ、短時間で金型を製造することができる。
上述の金型の製造方法において、前記第1のレーザーは、パルスレーザーであり、前記第2のレーザーは、連続発振レーザーであることが好ましい。
上述の金型の製造方法において、前記第1の肉盛り溶接を施す工程の後であって、前記第2の肉盛り溶接を施す工程の前に、少なくとも前記第1の肉盛り溶接が施された領域を平面状に加工し、前記第1の肉盛り溶接が施された領域を前記金型本体の表面と面一に配置する工程を備えることが好ましい。
このように金型本体の表面と第1の肉盛り溶接を施した領域とを面一にすることで、第2の肉盛り溶接を施した領域に空洞部が発生することを抑制できる。
上述の金型の製造方法において、前記第1の肉盛り溶接の材料は、前記第2の肉盛り溶接の材料と異なることが好ましい。
これにより、金型の設計の自由度が高くなる。
本発明によれば、通路部材の損傷を抑制しつつ、冷却通路を内部に有する金型を短時間で製造することができる。
実施の形態1で製造される金型を模式的に示す透視図である。 実施の形態1の金型の製造装置を模式的に示すブロック図である。 実施の形態1の金型の製造方法を示すフローチャート図である。 実施の形態1の金型の製造方法において、金型本体の凹溝にパイプ部材が配置された状態を示す断面図である。 実施の形態1の金型の製造方法において、第1の肉盛り溶接が施された状態を示す断面図である。 実施の形態1の金型の製造方法において、第1の肉盛り溶接部が面削された状態を示す断面図である。 実施の形態1の金型の製造方法において、第2の肉盛り溶接が施された状態を示す断面図である。 実施の形態1の金型の製造方法において、第2の肉盛り溶接部が形状加工された状態を示す断面図である。 実施の形態2で製造される金型を模式的に示す透視図である。 実施の形態2の金型の製造方法において、金型本体の凹溝に金属線材が配置された状態を示す断面図である。 実施の形態2の金型の製造方法において、第1の肉盛り溶接が施された状態を示す断面図である。 実施の形態2の金型の製造方法において、第1の肉盛り溶接部が面削された状態を示す断面図である。 実施の形態2の金型の製造方法において、第2の肉盛り溶接が施された状態を示す断面図である。 実施の形態2の金型の製造方法において、第2の肉盛り溶接部が形状加工された状態を示す断面図である。
以下、本発明を適用した具体的な実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。但し、本発明が以下の実施の形態に限定される訳ではない。また、説明を明確にするため、以下の記載及び図面は、適宜、簡略化されている。
<実施の形態1>
先ず、本実施の形態で製造される金型の構成を説明する。図1は、本実施の形態で製造される金型を模式的に示す透視図である。図1では、金型の外形を二点鎖線で示している。本実施の形態で製造される金型1は、図1に示すように、金型1の表面近傍に冷却通路2を備えている。
金型1は、例えば、ダイキャスト用金型である。詳細には、金型1は、例えば、シリンダブロックのウォータジャケットを成形するための中子であり、ウォータジャケットの底面を成形する面の近傍に冷却通路2を備えている。但し、金型1は、意図的に表面の一部を冷却するために冷却通路2を備える金型であればよい。
冷却通路2は、当該冷却通路2の内部に冷却媒体である液体や気体が流れる流路である。冷却通路2は、例えば、銅製のパイプ部材3を通路部材として備えている。パイプ部材3は、金型1の内部に埋設され、冷却通路2の壁部をパイプ部材3の内周面で構成する。そのため、パイプ部材3の内部で冷却媒体が流される。
このようなパイプ部材3は、金型1における所望の冷却箇所に配置される冷却部3a、冷却部3aに冷却媒体を供給する供給部3b及び冷却部3aから冷却媒体を排出する排出部3cが連続しており、例えば、X軸方向から見て門形に形成されている。
次に、本実施の形態の金型の製造方法で用いられる製造装置の構成を説明する。図2は、本実施の形態の金型の製造装置を模式的に示すブロック図である。本実施の形態の金型1の製造装置(以下、単に製造装置と省略する場合がある。)10は、図2に示すように、第1の溶接装置11、第2の溶接装置12、第1の切削装置13、第2の切削装置14及び制御装置15を備えている。
第1の溶接装置11は、詳細は後述するが、第1のレーザーを照射しつつ、例えば、炭素鋼を供給することで、肉盛り溶接する。第2の溶接装置12は、詳細は後述するが、第2のレーザーを照射しつつ、例えば、炭素鋼を供給することで、肉盛り溶接する。
第1の切削装置13は、詳細は後述するが、金型本体4に形成された第1の肉盛り溶接部5を略平面状に切削する(図6を参照)。つまり、第1の肉盛り溶接部5を面削する。第2の切削装置14は、詳細は後述するが、金型本体4に形成された第2の肉盛り溶接部6を切削してキャビティー形状を形成する(図8を参照)。
制御装置15は、後述する金型1の製造方法を実現するために、第1の溶接装置11、第2の溶接装置12、第1の切削装置13及び第2の切削装置14を制御する。ここで、制御装置15は、プログラムを実行することで、後述する金型1の製造方法を実現することができる。
次に、本実施の形態の金型1の製造方法を説明する。図3は、本実施の形態の金型の製造方法を示すフローチャート図である。図4は、本実施の形態の金型の製造方法において、金型本体の凹溝にパイプ部材が配置された状態を示す断面図である。図5は、本実施の形態の金型の製造方法において、第1の肉盛り溶接が施された状態を示す断面図である。図6は、本実施の形態の金型の製造方法において、第1の肉盛り溶接部が面削された状態を示す断面図である。図7は、本実施の形態の金型の製造方法において、第2の肉盛り溶接が施された状態を示す断面図である。図8は、本実施の形態の金型の製造方法において、第2の肉盛り溶接部が形状加工された状態を示す断面図である。
ここで、図1に示すように、三次元座標系(XYZ座標系)を用いて説明すると、本実施の形態では、金型1におけるZ軸+側の面の所望の範囲(破線で囲んだ範囲)を冷却可能な構成とされた金型1を製造する。
先ず、図4に示すように、予め成形された金型本体4に凹溝4aを形成し、凹溝4aにパイプ部材3を配置する(S1)。金型本体4は、Z軸において、パイプ部材3の冷却部3aが予め設定された位置に配置された状態で、当該冷却部3aを埋設可能な位置まで成形されている。つまり、金型本体4は、製造される金型1に比べて、Z軸において造形が未完成である。
金型本体4は、例えば、Z軸において、パイプ部材3の冷却部3aが予め設定された位置に配置された状態で、当該冷却部3aのZ軸+側の端部から予め設定された値(例えば、1mm程度)を加えた位置まで成形されており、炭素鋼から成る。凹溝4aは、金型本体4におけるZ軸+側の面の所望の範囲に形成されており、例えば、Z軸方向から見て、金型本体4の形状に倣うように湾曲している。
このとき、金型本体4には、図1に示すように、パイプ部材3の供給部3bが挿入される第1の挿入孔4b、及びパイプ部材3の排出部3cが挿入される第2の挿入孔4cが形成されている。第1の挿入孔4bのZ軸−側の端部は、金型本体4のZ軸−側の端面に到達し、第1の挿入孔4bのZ軸+側の端部は、凹溝4aのY軸+側の端部に到達している。第2の挿入孔4cのZ軸−側の端部は、金型本体4のZ軸−側の端部に到達し、第2の挿入孔4cのZ軸+側の端部は、凹溝4aのY軸−側の端部に到達している。つまり、第1の挿入孔4bと凹溝4aと第2の挿入孔4cとは、連続している。
このような第1の挿入孔4b、凹溝4a及び第2の挿入孔4cにパイプ部材3を挿入する。つまり、略門形状のパイプ部材3を金型本体4のZ軸+側から近付け、第1の挿入孔4bにパイプ部材3の供給部3bを挿入しつつ、第2の挿入孔4cにパイプ部材3の排出部3cを挿入し、さらにパイプ部材3をZ軸−方向に押し込んで、凹溝4aにパイプ部材3の冷却部3aを挿入する。
次に、制御装置15は、第1の溶接装置11を制御して、第1のレーザーを凹溝4aの開口部に照射しつつ炭素鋼を供給し、凹溝4aの開口部周辺に第1の肉盛り溶接を施す(S2)。これにより、図5に示すように、パイプ部材3の一部及び凹溝4aの開口部周辺が供給された炭素鋼と共に溶融し、凹溝4aの開口部は、第1の肉盛り溶接部5によって塞がれる。
第1のレーザーは、銅製であるパイプ部材3が損傷しないように設定された、第1の出力且つ第1のエネルギー密度で照射される。ここで、「パイプ部材3が損傷しない」とは、パイプ部材3の内部形状が略維持されることである。ちなみに、エネルギー密度は、レーザーの出力及び照射範囲に基づいて設定される。
第1のレーザーとしては、パルスレーザーを用いることができ、半導体レーザーやファイバーレーザーなどが間欠的に照射される。パルスレーザーは、CW(Continuous Wave)レーザーに比べて高エネルギー密度であるが、低出力で間欠的な照射であるため、入熱量が少なく、パイプ部材3の損傷を良好に抑制できる。そのため、第1のレーザーとしてパルスレーザーが好適である。
そして、パイプ部材3が銅製の場合、パイプ部材3にレーザーが吸収され難いが、パルスレーザーは、CWレーザーに比べて高エネルギー密度であるため、パイプ部材3の一部を良好に溶融することができる。
但し、パイプ部材3に第1のレーザーが照射された際にパイプ部材3が損傷せず、且つパイプ部材3の一部を良好に溶融することができる、第1のエネルギー密度及び第1の出力に設定されていれば、第1のレーザーとしてCWレーザーを用いてもよい。
次に、制御装置15は、第1の切削装置13を制御して、図6に示すように、第1の肉盛り溶接部5を面削し、金型本体4のZ軸+側の面と第1の肉盛り溶接部5のZ軸+側の面とを略面一にする(S3)。
このとき、金型本体4のZ軸+側の面と第1の肉盛り溶接部5のZ軸+側の面との間に段差が生じないように、金型本体4のZ軸+側の面における第1の肉盛り溶接部5の周辺領域も当該第1の肉盛り溶接部5と共に切削するとよい。これにより、金型本体4のZ軸+側の面と第1の肉盛り溶接部5のZ軸+側の面とを確実に略面一にすることができる。
次に、制御装置15は、第2の溶接装置12を制御して、第2のレーザーを金型本体4のZ軸+側の面における第1の肉盛り溶接部5を含む領域に照射しつつ炭素鋼を供給し、当該領域に第2の肉盛り溶接を施す(S4)。
これにより、図7に示すように、金型本体4のZ軸+側の面及び第1の肉盛り溶接部5のZ軸+側の面に第2の肉盛り溶接部6が形成される。このとき、金型本体4のZ軸+側の面と第1の肉盛り溶接部5のZ軸+側の面とは、略面一に配置されているので、第2の肉盛り溶接部6に空洞部が発生することを抑制できる。
第2のレーザーは、第1のレーザーに比べて肉盛り速度(即ち、造形速度)が速く、且つ金型本体4の変形が抑制されるように設定された、第1の出力より高い第2の出力且つ第1のエネルギー密度より低い第2のエネルギー密度で照射される。第2のレーザーとしては、CWレーザーを用いることができ、例えば、半導体レーザーが連続的に照射される。
CWレーザーは、パルスレーザーに比べて低エネルギー密度であるが、高出力で連続的な照射であるため、入熱量が多く、造形速度が速い。そのため、第2のレーザーとしてCWレーザーが好適である。
次に、制御装置15は、第2の切削装置14を制御して、図8に示すように、第2の肉盛り溶接部6を切削してキャビティー形状を形成する(S5)。これにより、金型1を製造することができる。
このような金型1の製造方法は、パイプ部材3を金型本体4に埋設する際には、パイプ部材3が損傷しない第1のレーザーを用いて第1の肉盛り溶接を施し、その後は、第1のレーザーに対して造形速度が速い第2のレーザーを用いて第2の肉盛り溶接を施す。そのため、本実施の形態の金型1の製造方法は、パイプ部材3の損傷を抑制しつつ、短時間で金型1を製造することができる。
なお、本実施の形態の冷却通路2は、冷却媒体として水を用いた場合の腐食性及び熱伝導性を考慮して銅製であるが、金属製であればよい。
<実施の形態2>
図9は、本実施の形態で製造される金型を模式的に示す透視図である。図10は、本実施の形態の金型の製造方法において、金型本体の凹溝に金属線材が配置された状態を示す断面図である。図11は、本実施の形態の金型の製造方法において、第1の肉盛り溶接が施された状態を示す断面図である。図12は、本実施の形態の金型の製造方法において、第1の肉盛り溶接部が面削された状態を示す断面図である。図13は、本実施の形態の金型の製造方法において、第2の肉盛り溶接が施された状態を示す断面図である。図14は、本実施の形態の金型の製造方法において、第2の肉盛り溶接部が形状加工された状態を示す断面図である。
ここで、図9では、金型の外形を二点鎖線で示している。また、図9では、図を明確にするために、金属線材を省略している。なお、本実施の形態の金型の製造方法は、実施の形態1の金型1の製造方法と略同様であるため、重複する説明は省略し、等しい部材には等しい符号を用いて説明する。
本実施の形態の金型21は、実施の形態1の金型1と略等しい構成とされているが、パイプ部材3を埋設することなく、金型本体22に形成された凹溝22aを用いて冷却通路23を形成している。
詳細には、金型本体22には、図9に示すように、実施の形態1の金型本体4と同様に、凹溝22aが形成されている。そして、金型本体22には、金型本体22のZ軸−側の面から凹溝22aのY軸+側の端部まで貫通する第1の貫通孔22b及び金型本体22のZ軸−側の面から凹溝22aのY軸−側の端部まで貫通する第2の貫通孔22cが形成されている。
このような金型本体22を用いて、先ず、金型本体22の凹溝22aの開口部を塞ぐべく、図10に示すように、金型本体22の凹溝22aに通路部材として金属線材24を配置する。これにより、金型本体22の凹溝22aの壁面(即ち、両側壁面と底面)と金属線材24の周面とで囲まれた空間と、第1の貫通孔22bと、第2の貫通孔22cと、で冷却媒体が流れる冷却通路23が形成されることになる。
ここで、金型本体22は、金属線材24が凹溝22aの所定の位置に留まるように、係止部22dを備えているとよい。係止部22dは、凹溝22aの向かい合う側壁面の少なくとも一方に形成されており、例えば、Z軸−側に向かうに従って他方の側壁面の側に近付くように傾斜する傾斜面である。但し、係止部22dは、金属線材24を所定の位置に留めることができる形状であればよい。
金属線材24は、凹溝22aの開口部の略全域を塞ぐことができる形状(例えば、長さや太さなど)とされており、例えば、耐腐食性に優れた銅製であるとよい。なお、図示例では、金属線材24の断面形状が略円形であるが、断面形状は特に限定されず、連続した部材であればよい。
その後の工程は、実施の形態1のS2〜S5の工程と略等しい。つまり、図11に示すように、第1のレーザーを用いて凹溝22aの開口部周辺に第1の肉盛り溶接部25を形成する。このとき、第1のレーザーは、金属線材24が損傷しない(即ち、冷却通路23の内部形状が略維持される)第1の出力及び第1のエネルギー密度に設定される。
そして、図12に示すように、少なくとも第1の肉盛り溶接部25を含む領域を面削し、さらに、図13に示すように、第2のレーザーを用いて金型本体22のZ軸+側の面における第1の肉盛り溶接部25を含む領域上に第2の肉盛り溶接部26を形成する。このとき、第2のレーザーは、第1のレーザーに比べて肉盛り速度(即ち、造形速度)が速く、且つ金型本体22の変形が抑制されるように、第1の出力より高い第2の出力及び第1のエネルギー密度より低い第2のエネルギー密度に設定される。
最後に、図14に示すように、第2の肉盛り溶接部26をキャビティー形状に形成すると、金型21を製造することができる。
このような金型21の製造方法は、冷却通路23を形成する際に金属線材24が損傷しない第1のレーザーを用いて第1の肉盛り溶接を施し、その後は、第1のレーザーに対して造形速度が速い第2のレーザーを用いて第2の肉盛り溶接を施す。そのため、本実施の形態の金型21の製造方法は、金属線材24の損傷を抑制しつつ、短時間で金型21を製造することができる。
<実施の形態3>
上記実施の形態1及び2の金型の製造方法は、第1の肉盛り溶接部の材料と第2の肉盛り溶接部の材料とを等しくしたが、第1の肉盛り溶接部の材料と第2の肉盛り溶接部の材料とを異ならせてもよい。これにより、金型の設計の自由度が高くなる。
本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。
例えば、上記実施の形態の金型本体は、例えば、炭素鋼から成るが、金型本体の材質は成形品などに応じて、適宜、変更することができる。また、第1の肉盛り溶接を施す際に供給される材料及び第2の肉盛り溶接を施す際に供給される材料は、金型本体の材料などに応じて、適宜、変更することができる。
1 金型
2 冷却通路
3 パイプ部材、3a 冷却部、3b 供給部、3c 排出部
4 金型本体、4a 凹溝、4b 第1の挿入孔、4c 第2の挿入孔
5 第1の肉盛り溶接部
6 第2の肉盛り溶接部
11 第1の溶接装置
12 第2の溶接装置
13 第1の切削装置
14 第2の切削装置
15 制御装置
21 金型
22 金型本体、22a 凹溝、22b 第1の貫通孔、22c 第2の貫通孔、22d 係止部
23 冷却通路
24 金属線材
25 第1の肉盛り溶接部
26 第2の肉盛り溶接部

Claims (4)

  1. 冷却通路を内部に有する金型を製造する方法であって、
    金型本体の表面に形成された凹溝に冷却通路の壁部となる通路部材を配置する工程と、
    前記凹溝の開口部に、前記通路部材の損傷が抑制されるように設定された、第1の出力且つ第1のエネルギー密度で第1のレーザーを照射して、前記凹溝の開口部周辺に第1の肉盛り溶接を施す工程と、
    前記金型本体の表面における前記第1の肉盛り溶接が施された領域を含む領域に、前記第1のレーザーに比べて肉盛り速度が速くなるように設定された、前記第1の出力より高い第2の出力且つ前記第1のエネルギー密度より低い第2のエネルギー密度で第2のレーザーを照射して、前記金型本体の表面における前記第1の肉盛り溶接が施された領域を含む領域上に第2の肉盛り溶接を施す工程と、
    を備える、金型の製造方法。
  2. 前記第1のレーザーは、パルスレーザーであり、
    前記第2のレーザーは、連続発振レーザーである、請求項1に記載の金型の製造方法。
  3. 前記第1の肉盛り溶接を施す工程の後であって、前記第2の肉盛り溶接を施す工程の前に、少なくとも前記第1の肉盛り溶接が施された領域を平面状に加工し、前記第1の肉盛り溶接が施された領域を前記金型本体の表面と面一に配置する工程を備える、請求項1又は2に記載の金型の製造方法。
  4. 前記第1の肉盛り溶接の材料は、前記第2の肉盛り溶接の材料と異なる、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の金型の製造方法。
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