以下、図面を参照して本情報処理装置および管理プログラムにかかる実施の形態を説明する。ただし、以下に示す実施形態はあくまでも例示に過ぎず、実施形態で明示しない種々の変形例や技術の適用を排除する意図はない。すなわち、本実施形態を、その趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。また、各図は、図中に示す構成要素のみを備えるという趣旨ではなく、他の機能等を含むことができる。
(A)構成
図1は実施形態の一例としてのストレージ管理システム1のハードウェア構成図、図2はその機能構成を示す図である。
本ストレージ管理システム1は、図1に示すように、複数(図1に示す例では3つ)のストレージ装置2−1〜2−3と管理サーバ10とを備える。
ストレージ装置2−1〜2−3は、HDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)等の1つ以上の記憶装置を備え、図示しないホスト装置等に記憶領域(ボリューム)を提供する。
なお、以下、ストレージ装置を示す符号としては、複数のストレージ装置のうち1つを特定する必要があるときには符号2−1〜2−3を用いるが、任意のストレージ装置を指すときには符号2を用いる。
ストレージ装置2は、例えば、図示しないCM(Controller Module)を備え、このCMが、記憶装置へのデータのリードやライトを制御する。また、ストレージ装置2は、複数の記憶装置を用いてRAID(Redundant Arrays of Inexpensive Disks)を構成してもよい。
本ストレージ管理システム1において、管理される複数(複数種類)のストレージ装置2は、いずれもSNIAの規定に従うものである。また、各ストレージ装置2は、それぞれ固有のユーザインタフェースを介して操作入力が行なわれ、機器設定等が実行される。
例えば、ストレージ装置2−1はGUIをユーザインタフェースとして備える。また、ストレージ装置2−2はCLIを、ストレージ装置2−3はRESTを、それぞれユーザインタフェースとして備える。
管理サーバ10はサーバ機能を有するコンピュータである。この管理サーバ10は、図1に示すように、例えば、プロセッサ11,RAM(Random Access Memory)12,HDD(Hard Disk Drive)13,グラフィック処理装置14,入力インタフェース15,光学ドライブ装置16,機器接続インタフェース17およびネットワークインタフェース18を構成要素として有する。これらの構成要素11〜18は、バス19を介して相互に通信可能に構成される。
プロセッサ11は、管理サーバ10全体を制御する。プロセッサ11は、マルチプロセッサであってもよい。プロセッサ11は、例えばCPU(Central Processing Unit),MPU(Micro Processing Unit),DSP(Digital Signal Processor),ASIC(Application Specific Integrated Circuit),PLD(Programmable Logic Device),FPGA(Field Programmable Gate Array)のいずれか一つであってもよい。また、プロセッサ11は、CPU,MPU,DSP,ASIC,PLD,FPGAのうちの2種類以上の要素の組み合わせであってもよい。
RAM12は、管理サーバ10の主記憶装置として使用される。RAM12には、プロセッサ11に実行させるOS(Operating System)プログラムやアプリケーションプログラムの少なくとも一部が一時的に格納される。また、RAM12には、プロセッサ11による処理に必要な各種データが格納される。アプリケーションプログラムには、コンピュータ10によって本実施形態のストレージ装置管理機能を実現するためにプロセッサ11によって実行されるストレージ装置管理プログラム(図示省略)が含まれてもよい。
HDD13は、内蔵したディスクに対して、磁気的にデータの書き込みおよび読み出しを行なう。HDD13は、コンピュータ10の補助記憶装置として使用される。HDD13には、OSプログラム,アプリケーションプログラム、および各種データが格納される。なお、補助記憶装置としては、ストレージクラスメモリ(SCM:Storage Class Memory)や、フラッシュメモリ等の半導体記憶装置(SSD:Solid State Drive)を使用することもできる。
グラフィック処理装置14には、モニタ14aが接続されている。グラフィック処理装置14は、プロセッサ11からの命令に従って、画像をモニタ14aの画面に表示させる。モニタ14aとしては、CRT(Cathode Ray Tube)を用いた表示装置や液晶表示装置等が挙げられる。
入力インタフェース15には、キーボード15aおよびマウス15bが接続されている。入力インタフェース15は、キーボード15aやマウス15bから送られてくる信号をプロセッサ11に送信する。なお、マウス15bは、ポインティングデバイスの一例であり、他のポインティングデバイスを使用することもできる。他のポインティングデバイスとしては、タッチパネル,タブレット,タッチパッド,トラックボール等が挙げられる。
光学ドライブ装置16は、レーザ光等を利用して、光ディスク16aに記録されたデータの読み取りを行なう。光ディスク16aは、光の反射によって読み取り可能にデータを記録された可搬型の非一時的な記録媒体である。光ディスク16aには、DVD(Digital Versatile Disc),DVD−RAM,CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory),CD−R(Recordable)/RW(ReWritable)等が挙げられる。
機器接続インタフェース17は、コンピュータ10に周辺機器を接続するための通信インタフェースである。例えば、機器接続インタフェース17には、メモリ装置17aやメモリリーダライタ17bを接続することができる。メモリ装置17aは、機器接続インタフェース17との通信機能を搭載した非一時的な記録媒体、例えばUSB(Universal Serial Bus)メモリである。メモリリーダライタ17bは、メモリカード17cへのデータの書き込み、またはメモリカード17cからのデータの読み出しを行なう。メモリカード17cは、カード型の非一時的な記録媒体である。
ネットワークインタフェース18は、ネットワーク18aに接続される。ネットワークインタフェース18は、ネットワーク18aを介して、他のコンピュータまたは通信機器との間でデータの送受信を行なう。ストレージ装置2は、ネットワーク18aに接続され、このネットワークインタフェース18を介して、管理サーバ10に接続される。
以上のようなハードウェア構成を有する管理サーバ10によって、図2を参照しながら後述する本実施形態のストレージ装置管理機能を実現することができる。
なお、管理サーバ10は、例えばコンピュータ読み取り可能な非一時的な記録媒体に記録されたプログラム(ストレージ装置管理プログラム等)を実行することにより、本実施形態のストレージ装置管理機能を実現する。管理サーバ10に実行させる処理内容を記述したプログラムは、様々な記録媒体に記録しておくことができる。例えば、コンピュータ10に実行させるプログラムをHDD13に格納しておくことができる。プロセッサ11は、HDD13内のプログラムの少なくとも一部をRAM12にロードし、ロードしたプログラムを実行する。
また、管理サーバ10(プロセッサ11)に実行させるプログラムを、光ディスク16a,メモリ装置17a,メモリカード17c等の非一時的な可搬型記録媒体に記録しておくこともできる。可搬型記録媒体に格納されたプログラムは、例えばプロセッサ11からの制御により、HDD13にインストールされた後、実行可能になる。また、プロセッサ11が、可搬型記録媒体から直接プログラムを読み出して実行することもできる。
次に、図2を参照しながら、本実施形態のストレージ装置管理機能を有する情報処理装置(管理サーバ)10の機能構成について説明する。図2は、当該機能構成の一例を示すブロック図である。
管理サーバ10は、ネットワーク18aを介して複数のストレージ装置2の管理や制御を行なうものであり、ストレージ装置2の運用者(SE:System Engineer)が、ストレージ装置2の機器設定操作(ボリューム作成など)を行なうために用いられる。以下、本ストレージ管理システム1を操作してストレージ装置2の運用を行なう運用者をユーザという場合がある。
管理サーバ10は、複数のストレージ装置2について共通化(標準化)された一のユーザインタフェース(機能標準化ユーザインタフェース:共通ユーザインタフェース)を運用者に提供する。そして、この標準化されたユーザインタフェースを介して、それぞれが固有のユーザインタフェース(固有ユーザインタフェース)を有する複数種類のストレージ装置(電子機器)2を管理するストレージ装置管理機能を実現する。
すなわち、管理サーバ10は、本ストレージ管理システム1のユーザに、機能標準化ユーザインタフェースを介して、複数種類のストレージ装置2のそれぞれを操作できる環境を提供する。
管理サーバ10は、ストレージ装置管理機能を実現するための機能として、図2に示すように、機能標準化処理部100およびユーザインタフェース変換部200を備える。
機能標準化処理部100は、各ストレージ装置2のそれぞれの固有のユーザインタフェースに備えられるメニュー項目(インタフェース項目)を、機能標準化ユーザインタフェースに備えられるメニュー項目(インタフェース項目)と対応付ける。これにより、機能標準化処理部100は、複数種類のストレージ装置2のそれぞれ固有のユーザインタフェースを共通化する。ユーザインタフェースを共通化することを、標準化(もしくは機能標準化)すると表現してもよい。
以下、機能標準化処理部100がユーザインタフェースの機能標準化を行なう対象のストレージ装置2を、対象ストレージ装置2という場合がある。また、以下、対象ストレージ装置2の固有のユーザインタフェースを対象ストレージ装置ユーザインタフェースという場合がある。
機能標準化処理部100は、対象ストレージ装置ユーザインタフェースに備えられるメニュー項目と機能標準化ユーザインタフェースに備えられるメニュー項目とを対応付ける機能標準化マップ情報30を生成する。
機能標準化処理部100は、1つの対象ストレージ装置2の対象ストレージ装置ユーザインタフェースと1つの機能標準化ユーザインタフェースとの組み合わせに対して、1つの機能標準化マップ情報30を作成する。
すなわち、機能標準化処理部100は、機能標準化ユーザインタフェースに対応付ける対象ストレージ装置2と同数の機能標準化マップ情報30を作成する。
また、機能標準化処理部100は、1つの機能標準化ユーザインタフェースに対して、複数種類(n種類)の対象ストレージ装置ユーザインタフェースをそれぞれ対応付けることで、1対nの関係において対象ストレージ装置ユーザインタフェースの標準化を実現する。この場合、機能標準化処理部100は、各ストレージ装置2のユーザインタフェースのそれぞれについて、機能標準化ユーザインタフェースに対する機能標準化マップ情報30を作成することで、n個の機能標準化マップ情報30を作成する。
後述するユーザインタフェース変換部200は、機能標準化ユーザインタフェースを介して入力された機器設定操作に関する操作情報を、機能標準化マップ情報30を用いて、対象ストレージ装置ユーザインタフェースにおいて入力される操作情報に変換するデータ変換エンジンとして機能する。
本ストレージ管理システム1においては、ユーザが操作入力を行なう機能標準化ユーザインタフェースはWebAPI(Application Programming Interface)のREST形式とする。これにより、ユーザは、専用のアプリケーションを用いることなく、例えばモニタ14aに表示されたブラウザにおいてURLを指定することで、対象ストレージ装置2の機器設定操作を行なうことができる。
また、対象ストレージ装置2において機能標準化ユーザインタフェースによって標準化される操作入力は、SNIAで定められている対象物および操作内容のみとする。これにより、ユーザは、機能標準化処理部100において、標準化する対象である対象ストレージ装置2の選択および操作内容の選択と、対象ストレージ装置2についての対象ストレージ装置ユーザインタフェースに関するメニュー項目の追加との2つのステップの操作入力を行なうことで、対象ストレージ装置ユーザインタフェースの標準化を実現する。
そして、ユーザインタフェース変換部200においては、機能標準化ユーザインタフェースを介して入力される機器設定操作を変換した操作情報を、対応するストレージ装置2に送信することで、各ストレージ装置2に対する機器設定操作を実現する。これにより、ユーザは機能標準化ユーザインタフェースを介して行なう機器設定操作により、各ストレージ装置2に対する機器設定操作を実現する。
機能標準化処理部100は、図2に示すように、操作受付部101,データ解析部102,マップ情報生成部103および機器連携部104としての機能を備える。
操作受付部101は、ユーザがキーボード15aやマウス15bを用いて行なった入力操作を受け付ける。本ストレージ管理システム1においては、ユーザは、ユーザインタフェースを標準化する対象機器としての対象ストレージ装置2の指定と、標準化する対象操作としての、対象ストレージ装置2に対する操作内容とを入力する。
具体的には、操作受付部101は、図3に例示する機能標準化ユーザインタフェース情報設定画面141と、図4および図5に例示する対象ストレージユーザインタフェース情報設定画面142(142a,142b)とを介してそれぞれ入力される各種情報を取得する。
図3は実施形態の一例としてのストレージ管理システム1における機能標準化ユーザインタフェース情報設定画面141を例示する図である。また、図4および図5は、その対象ストレージユーザインタフェース情報設定画面142を例示する図である。なお、図4は設定系の対象ストレージユーザインタフェース情報設定画面142aを示し、図5は参照系の対象ストレージユーザインタフェース情報設定画面142bを示す。
対応付け対象ストレージ装置2においてボリュームやRAID等に対して作成,編集,削除,コピー等の設定系の操作を行なう場合には、図4に例示する設定系の対象ストレージユーザインタフェース情報設定画面142aが用いられる。
これに対して、対応付け対象ストレージ装置2においてボリュームやRAID等に対して参照等の参照系の操作を行なう場合には、図5に例示する設定系の対象ストレージユーザインタフェース情報設定画面142bが用いられる。
なお、以下、対象ストレージユーザインタフェース情報設定画面を示す符号としては、複数の対象ストレージユーザインタフェース情報設定画面のうち1つを特定する必要があるときには符号142a,142bを用いるが、任意の対象ストレージユーザインタフェース情報設定画面を指すときには符号142を用いる。
機能標準化ユーザインタフェース情報設定画面141および対象ストレージユーザインタフェース情報設定画面142は、それぞれモニタ14aに表示されてユーザに提示される。
ユーザは、キーボード15aやマウス15bを用いて、これらの機能標準化ユーザインタフェース情報設定画面141や対象ストレージユーザインタフェース情報設定画面142において各種情報の入力操作を行なう。
機能標準化ユーザインタフェース情報設定画面141は、機能標準化マップ情報30の作成に用いられる各種情報を入力するための入力画面である。
図3に例示する機能標準化ユーザインタフェース情報設定画面141は、機能標準化ユーザインタフェース情報入力欄1411,機能標準化マップ情報入力欄1412および対象ストレージ入力欄1413を備える。
機能標準化ユーザインタフェース情報入力欄1411は、後述するユーザインタフェース変換部200(データ変換エンジン)としての機能を備える(格納されている)サーバコンピュータ(図示省略)を特定するための情報を入力するための欄である。本ストレージ管理システム1においては、サーバコンピュータを特定するための情報として、IP(Internet Protocol)アドレスを用いる。
なお、図3に示す例においては、機能標準化ユーザインタフェース情報入力欄1411にIPアドレスとして“10.10.10.10”が入力された状態を示している。
また、図2に示す例においては、管理サーバ10が機能標準化処理部100としての機能とユーザインタフェース変換部200としての機能とを備えている。従って、本例においては、ユーザは、この機能標準化ユーザインタフェース情報入力欄1411に管理サーバ10のIPアドレス(“10.10.10.10”)を入力する。
機能標準化マップ情報入力欄1412は、作成する機能標準化マップ情報30を特定するための情報を入力するための欄である。本ストレージ管理システム1においては、機能標準化マップ情報30を特定するための情報としてファイル名を用いる。ユーザは、この機能標準化マップ情報入力欄1412に作成する機能標準化マップ情報30のファイル名を入力する。図3に示す例においては、機能標準化マップ情報30に、ファイル名として“Hogehoge.txt”が入力されている。
また、この機能標準化マップ情報入力欄1412に、既存の機能標準化マップ情報30のファイル名を入力することで、その機能標準化マップ情報30を読み出し、編集等を行なうことができる。
対象ストレージ入力欄1413は、対象ストレージ装置2を特定する情報を入力するための欄である。本ストレージ管理システム1においては、前述の如くストレージ装置2を特定するための情報としてIPアドレスを用いる。
図3に示す例においては、対象ストレージ入力欄1413に、対象ストレージ装置2のIPアドレスとして“192.168.0.1”,“192.168.0.2”および“192.168.0.3”が入力されている。
ユーザは、対象ストレージ入力欄1413に対象ストレージ装置2のIPアドレスを入力し、追加ボタン1413aや編集ボタン1413bをクリック(押下,選択)する。これにより、モニタ14に対象ストレージユーザインタフェース情報設定画面142が表示される。ユーザは、この対象ストレージユーザインタフェース情報設定画面142を介して対象ストレージ装置2についての情報入力を行なう。また、削除ボタン1413cをクリックして対象ストレージ装置2を削除することもできる。
図6は実施形態の一例としてのストレージ管理システム1における、機能標準化ユーザインタフェース情報設定画面141および対象ストレージユーザインタフェース情報設定画面142の画面遷移を示す図である。
機能標準化ユーザインタフェース情報設定画面141において、ユーザが対象ストレージ入力欄1413に対象ストレージ装置2のIPアドレスを入力し、追加ボタン1413aや編集ボタン1413bをクリックする。これにより、モニタ14aには、対象ストレージユーザインタフェース情報設定画面142が表示される。
また、機能標準化ユーザインタフェース情報設定画面141において、ユーザが、機能標準化ユーザインタフェース情報入力欄1411,機能標準化マップ情報入力欄1412および対象ストレージ入力欄1413に各種情報を入力した後に、生成ボタン1414をクリックする。これにより、機能標準化マップ情報30が生成される。
さらに、機能標準化ユーザインタフェース情報設定画面141において、ユーザがファイル名入力欄1412に機能標準化マップ情報30のファイル名を入力して参照ボタン1412aをクリックすることで、モニタ14aに、指定した機能標準化マップ情報30についての機能標準化ユーザインタフェース情報設定画面141が表示される。
対象ストレージユーザインタフェース情報設定画面142は、対応付け対象ストレージ装置2のユーザインタフェースに関する情報を入力するためのメニュー画面である
[対象ストレージユーザインタフェース情報設定画面142a]
ボリュームやRAIDの作成,編集,削除,コピー等の設定系の処理を行なうための対象ストレージユーザインタフェース情報設定画面142aは、図4に例示するように、対象ストレージユーザインタフェース情報入力欄1421および項目情報入力欄1422を備える。
対象ストレージユーザインタフェース情報入力欄1421は、対象ストレージ装置2に関する情報を入力するためのものであり、IPアドレス入力欄1421a,オプション入力欄1421b,対象物入力欄1421cおよび操作内容入力欄1421dを備える。
IPアドレス入力欄1421aには対象ストレージ装置2のIPアドレスが入力される。オプション入力欄1421bには、その対象ストレージ装置2に固有のオプション(リクエストオプション)が入力される。例えば、対象ストレージ装置2がGUIやCLIのユーザインタフェースを有する場合に、これらのGUIやCLIのコマンドに付加されるオプションが入力される。
対象物入力欄1421cには、SNIAで規定された対象物が入力される。対象物としては、例えば、ボリュームやRAIDが入力される。なお、対象物は、予め規定した対象物候補をドロップダウンメニューにより提示し、このドロップダウンメニューから選択できるようにしてもよい。
操作内容入力欄1421dには、対象物入力欄1421cに入力された対象物に対して行なう操作内容が入力される。操作内容としては、例えば、参照,作成,編集,削除,コピーのいずれかが選択される。操作内容は、予め規定した操作内容候補をドロップダウンメニューにより提示し、このドロップダウンメニューから選択できるようにしてもよい。
項目情報入力欄1422は、機能標準化ユーザインタフェースのメニュー項目(入力項目,標準化項目名)に対応する、対象ストレージ装置2の対象ストレージ装置ユーザインタフェースにおけるメニュー項目(項目名,対象ストレージユーザインタフェース項目名)を入力するための欄である。
例えば、一般に、ストレージ装置2においてボリュームを作成する場合には、ボリュームの名前,サイズおよび使用されるプールの名前が情報として必要とされる。
本ストレージ管理システム1においては、機能標準化ユーザインタフェースを介してボリューム作成の機器設定操作を行なう場合に、ボリュームの名前を“Name”で表し、ボリュームのサイズを“Size”で表し、使用するプールの名前を“POOL Name”で表すものとする。
また、本ストレージ管理システム1において、例えば、ストレージ装置2−1は、IPアドレスが“192.168.0.1”であり、ボリュームの作成を行なう場合に、ボリュームの名前を“volume name”で表し、サイズを“volume size”で表し、プールの名前を“pool name”で表す。
このような場合に、図4に示すように、ユーザは、対象ストレージユーザインタフェース情報設定画面142aの項目情報入力欄1422において、機能標準化ユーザインタフェースにおける“Name”,“Size”および“POOL Name”の各メニュー項目(標準化項目)に対して、“volume name”,“volume size”および“pool name”をそれぞれ入力する。
これにより、ストレージ装置2−1の対象ストレージ装置ユーザインタフェースに固有のメニュー項目(“volume name”,“volume size”および“pool name ”)に対して、それぞれ機能標準化ユーザインタフェースのメニュー項目(Name”,“Size”および“POOL Name”)が対応付けられる。
なお、図4に示す例においては、項目情報入力欄1422には標準化項目として“Name”,“Size”および“POOL Name”の3つの項目が示されている。これらの項目は、対象ストレージユーザインタフェース情報入力欄1421の対象物入力欄1421cにおいて入力された対象物や、操作内容入力欄1421dにおいて入力された操作内容に応じて予め規定されたメニュー項目である。すなわち、項目情報入力欄1422に表示される標準化項目の数や内容は、対象物や操作内容に応じて適宜変更される。
ユーザが、対象ストレージユーザインタフェース情報設定画面142aにおける各欄への入力を行なった後に、登録ボタン1424をクリックすることで、対象ストレージユーザインタフェース情報設定画面142において入力された一の対象ストレージ装置2についての設定入力が完了する
ボリュームやRAIDに関する情報を参照する参照系の処理を行なうための対象ストレージユーザインタフェース情報設定画面142bは、図5に例示するように、対象ストレージユーザインタフェース情報入力欄1421および項目情報表示欄1423を備える。
なお、図中、既述の符号と同一の符号は同様の部分を示しているので、その説明は省略する。
項目情報表示欄1423は、機能標準化ユーザインタフェースのメニュー項目(入力項目,標準化項目)に対応する、対象ストレージ装置2のユーザインタフェースにおけるメニュー項目を表示するための欄である。
この項目情報表示欄1423においては、機能標準化ユーザインタフェースの各メニュー項目に対して、機能標準化マップ情報30によって対応付けられた対応付け対象ストレージ装置2のユーザインタフェースにおけるメニュー項目が対応付けて表示される。
図5に示す例においては、項目情報表示欄1423において、機能標準化ユーザインタフェースにおける“Name”,“Size”および“POOL Name”の各標準化項目に対して、“volume name”,“volume size”および“pool name”がそれぞれ対応付けて表示されている。
ユーザが、このような項目情報表示欄1423を確認することで、機能標準化ユーザインタフェースの各メニュー項目に対する、対応付け対象ストレージ装置2のユーザインタフェースにおけるメニュー項目を知ることができる。
なお、図5に示す例においては、項目情報表示欄1423には標準化項目として“Name”,“Size”および“POOL Name”の3つの項目が示されている。これらの項目は、対象ストレージユーザインタフェース情報入力欄1421の対象物入力欄1421cにおいて入力された対象物や、操作内容入力欄1421dにおいて入力された操作内容に応じて予め規定されたメニュー項目である。すなわち、項目情報表示欄1423に表示される標準化項目の数や内容は、対象物や操作内容に応じて適宜変更される。
また、図5に例示する対象ストレージユーザインタフェース情報設定画面142bは、解析ボタン1425を有する。この解析ボタン1425をクリックすることで、対象ストレージ2に対する参照指示が発行され、例えば、データ解析部102は、ストレージ装置2に問い合わせて固有ユーザインタフェースのメニュー項目(インタフェース項目,項目名)を取得する。取得された対象ストレージ装置2の固有ユーザインタフェースのメニュー項目は、項目情報表示欄1423に表示される。
データ解析部102は、機能標準化ユーザインタフェース情報設定画面141および対象ストレージユーザインタフェース情報設定画面142において入力された各情報を取得し、取得した情報に基づき、各種の判断を行なう。
例えば、データ解析部102は、対象ストレージユーザインタフェース情報設定画面142の対象ストレージユーザインタフェース情報入力欄1421のオプション入力欄1421bから入力されたオプションとしての文字列に、特定の文字(例えば“&”)が含まれているかの判断を行なう。
また、データ解析部102は、後述する機器連携部104を介してストレージ装置(対応付け対象ストレージ装置)2に対して発行するリクエストが、参照系のリクエスト(GET)であるか、設定系のリクエスト(POST,PUT,DELETE)であるかの判断を行なう。
また、データ解析部102は、ストレージ装置2に発行した参照系のリクエスト(GET)について、ストレージ装置2からの応答データを振り分けることができたかについても判断する。具体的には、データ解析部102は、ストレージ装置2からの応答データのHTTPステータスが“200”であるか否か、すなわち、リクエストがストレージ装置2に正常に受け取られ、受理された(Success)か等を判断する。
マップ情報生成部103は、機能標準化ユーザインタフェース情報設定画面141および対象ストレージユーザインタフェース情報設定画面142において入力された各情報に基づき、機能標準化マップ情報30を作成する。
図7は実施形態の一例としてのストレージ管理システム1における機能標準化マップ情報30を例示する図である。
機能標準化マップ情報30は、機能標準化ユーザインタフェースに含まれる項目とストレージ装置2のユーザインタフェースに含まれる項目とを対応付ける。
なお、この図7においては、機能標準化マップ情報30を、便宜上、構造化文書のフォーマットで表しているが、これに限定されるものではなく、適宜変更して実施してもよい。
機能標準化マップ情報30は、図7に示すように、機能標準化ユーザインタフェース情報30aと対象機器情報30b−1〜30b−3とを備える。なお、以下、対象機器情報を示す符号としては、複数の対象機器情報のうち1つを特定する必要があるときには符号30b−1〜30b−3を用いるが、任意の対象機器情報を指すときには符号30bを用いる。
マップ情報生成部103は、機能標準化ユーザインタフェース情報設定画面141および対象ストレージユーザインタフェース情報設定画面142において入力された情報に基づき、機能標準化マップ情報30の機能標準化ユーザインタフェース情報30aおよび対象機器情報30bを作成する。
図8は実施形態の一例としてのストレージ管理システム1における機能標準化マップ情報30の機能単位情報の生成方法を説明するための図である。
機能標準化ユーザインタフェース情報30aは、標準化されたユーザインタフェースにおける操作(コマンド,機能)に関する情報である。すなわち、機能標準化ユーザインタフェース情報30aは、複数のストレージ装置2間において共通化された、ストレージ装置2に対するリクエストに関する共通化リクエスト情報である。図7及び図8に例示する機能標準化ユーザインタフェース情報30aは、項目タブ“request”,“url”および“method”を備える。
項目タブ“request”は、本ストレージ管理システム1において標準化されユーザに提示されるユーザインタフェース(機能標準化ユーザインタフェース)についてのタグ(情報機能標準化ユーザインタフェース情報群タグ)である。この項目タブ“request”は、機能標準化ユーザインタフェースに対して、1つのユニークな値として定義される。また、この項目タブ“request”は、REST形式のWebAPIのNo.2 〜No.4で構成される。
項目タブ“url”には、機能標準化ユーザインタフェースのURLが対応付けられる。このURLは、例えば、“http://IPアドレス/対象物”のフォーマットを有する。
ここで用いられるIPアドレスは、機能標準化ユーザインタフェース情報設定画面141の機能標準化ユーザインタフェース情報入力欄1411に入力されたIPアドレスが用いられる。また、対象物には、対象ストレージユーザインタフェース情報入力欄1421の対象物入力欄1421cにおいて入力(選択)された内容に対応する値が用いられる。
従って、マップ情報生成部103は、機能標準化ユーザインタフェース情報設定画面141の機能標準化ユーザインタフェース情報入力欄1411に入力されたIPアドレスと、対象ストレージユーザインタフェース情報入力欄1421の対象物入力欄1421cにおいて入力された対象物の値とを組み合わせて“url”を作成する。
例えば、マップ情報生成部103は、図3に例示される機能標準化ユーザインタフェース情報設定画面141の機能標準化ユーザインタフェース情報入力欄1411に入力されたIPアドレス“10.10.10.10”を取得する。また、マップ情報生成部103は、図4に例示される対象ストレージユーザインタフェース情報設定画面142の対象物入力欄1421cにおいて入力された対象物“ボリューム”に対応する値“Volume”を取得する。なお、対象物に対応する値は予め規定されている。
そして、マップ情報生成部103は、これらの取得した“10.10.10.10”と“Volume”とを組み合わせて(連結して)、機能標準化ユーザインタフェースのURL“http://10.10.10.10/Volume”を作成する。
項目タブ“method”は、ストレージ装置2に対して行なわれる操作を示すリクエストメソッドである。この項目タブ“method”には、例えば、対象ストレージユーザインタフェース情報設定画面142の操作内容入力欄1421dにおいて入力(選択)された操作内容に対応するリクエストメソッドを対応付けてもよい。例えば、操作内容が“参照”である場合にはリクエストメソッド“GET”が設定される。同様に、操作内容が“作成”である場合にはリクエストメソッド“POST”が、操作内容が“編集”または“コピー”である場合にはリクエストメソッド“PUT”が、操作内容が“削除”である場合にはリクエストメソッド“DELETE”が、それぞれ設定される。
マップ情報生成部103は、ユーザが機能標準化ユーザインタフェース情報設定画面141や対象ストレージユーザインタフェース情報設定画面142から入力された情報と、システムがOS等の機能により収集した情報とに基づき、機能標準化ユーザインタフェース情報30aを作成する。
図9は実施形態の一例としてのストレージ管理システム1のマップ情報生成部103による機能標準化ユーザインタフェース情報30aの作成方法を説明するための図である。
図9に例示する機能標準化ユーザインタフェース情報30aにおいて、1行目の★マークを付した“[” "をファイルの先頭文字とし、2行目以降の“request”タブの前にある☆マークを付した“{”を機能単位群の開始位置とする。また、ファイルの終端にある“}”と“]”は★と☆の終わりをそれぞれ意味する。
機能標準化ユーザインタフェース毎に、☆マークの次の行に示す機能標準化ユーザインタフェース情報群タグ「"request":{」を設け、その配下に機能標準化ユーザインタフェースURL(“url”)とリクエストメソッド(“method”)とを定義してもよい。
これらの機能標準化ユーザインタフェースURL(“url”)およびリクエストメソッド(“method”)は、“:”を用いて、“キー名”:“値”の形式で登録してもよい。
また、機能標準化ユーザインタフェース情報群タグ「“request”:{」の終わりは、◆マークを付した“},”で表わしている。
なお、“url”は、機能標準化ユーザインタフェース情報設定画面141の機能標準化ユーザインタフェース情報入力欄1411において入力されたIPアドレスと、対象ストレージユーザインタフェース情報設定画面142の対象物入力欄1421cにおいて入力された対象物を組み合わせて生成されたURLが用いられる。
また、“method”は、対象ストレージユーザインタフェース情報設定画面142の操作内容入力欄1421dにおいて入力された操作内容が用いられる。
図7に例示する機能標準化マップ情報30においては、URL“http://10.10.10.10/Volume”の機能標準化ユーザインタフェースにおいて、ボリュームの作成を行なう例を示す。
図10は実施形態の一例としてのストレージ管理システム1における機能標準化マップ情報30の対象機器情報30bの生成方法を説明するための図である。また、図11は実施形態の一例としてのストレージ管理システム1のマップ情報生成部103による機能単位情報30bの作成方法を説明するための図である。
機能単位情報30bは、ストレージ装置2固有のユーザインタフェースにおける操作(コマンド,機能)に関する情報である。すなわち、機能単位情報30bは、個々のストレージ装置2に対するリクエストに関する装置リクエスト情報である。図10に例示する機能単位情報30bは、項目タブ“target”,“ip”,“option”,“method”,“additional_post_data”,“key”および“value”を備える。
対象ストレージ装置情報群タグは、例えば、図11に例示するフォーマットを有する。
図11に例示する機能標準化マップ情報30において、対象ストレージ装置情報群タグ「“target ":{」と★マークを付した"},"とで囲まれた範囲を1つの対象ストレージ装置2への情報群(対象ストレージ装置情報群)とする。また、以下、機能標準化マップ情報30における1つの対象ストレージ装置2への情報群を対象ストレージユーザインタフェース情報という場合がある。
機能標準化ユーザインタフェース情報群タグ「"request":{」に対して、複数の対象ストレージ装置情報群タグ「"target ":{」を定義してもよい。すなわち、機能標準化マップ情報30には複数の対象ストレージユーザインタフェース情報を設定してもよい。
上述した対象ストレージ装置情報群タグにおいて、“url”はHTTP系プロトコルをサポートするストレージ装置2に用いられ、“ip”および“option”はTCP/IP系プロトコルをサポートするストレージ装置2に用いられる。
対象ストレージ装置2毎のリクエスト情報(対象ストレージ装置リクエスト情報)は、対象ストレージ装置情報群タグ「"additional_post_data":{」を定義する。この対象ストレージ装置情報群タグにおいて、機能標準化ユーザインタフェースの項目名(メニュー項目名)と対象ストレージ装置2のユーザインタフェースの項目名(メニュー項目名)との対応付けを行なう。
例えば、この対象ストレージ装置情報群タグにおいて、機能標準化ユーザインタフェースのメニュー項目名をキー名とし、対象ストレージ装置のメニュー項目名を値として、タグ内の"キー名":"値"の形式で定義してもよい。
また、機能標準化ユーザインタフェースのメニュー項目名は、固定値を内部テーブルに用意しておき、専用ツールの対象物と操作に応じたメニュー項目名を定義してもよい。
methodがPOST,PUTおよびDELETEのいずれかの場合には、機能標準化処理部100から指定した対象ストレージ装置2のメニュー項目名を設定する。
一方、methodがGETである場合には、応答データ情報に基づいて、対象ストレージ装置2のメニュー項目名を設定する。
項目タブ“target”は、本ストレージ管理システム1において、対象ストレージ装置2に関する複数の情報(対象ストレージ装置情報群)を示すタグであり、複数の対応付け対象ストレージ装置2のそれぞれに定義される。
項目タブ“ip”は、対象ストレージ装置2のIPアドレスである。例えば、ストレージ装置2−1のIPアドレスは“192.168.0.1”であり、ストレージ装置2−2のIPアドレスは“192.168.0.2”である。また、ストレージ装置2−3のIPアドレスは“192.168.0.3”である。項目タブ“ip”には、これらのストレージ装置2のIPアドレスが設定される。
項目タブ“option”は、対象ストレージ装置2のリクエストオプションである。WebAPIのREST形式のリクエストオプションとしては、例えば、“id=1234&page=hogehoge2&lang=en”があげられる。このようなリクエストオプションにおいては、複数のリクエストオプションを“&”を用いて接続することで併記している。また、CLIのリクエストオプションとして、“set Createvolume”があげられる。
項目タブ“method”は、対応付け対象ストレージ装置2のリクエストメソッドである。
リクエストメソッドは、例えば、“GET(参照)”,“POST(作成)”,“PUT(編集,コピー)”および “DELETE(削除)”のいずれかを用いることができる。
項目タブ“additional_post_data”には、対象ストレージ装置2に対する複数のリクエスト情報(対象機器リクエスト情報群)が設定される。
項目タブ“key”は、機能標準化ユーザインタフェースにおける項目名であり、項目タブ “value”は、対応付け対象ストレージ装置2のユーザインタフェースにおける項目名である。
また、マップ情報生成部103は、GUIやREST等のHTTP系プロトコルに対応する対象ストレージ装置2に対してリクエストを発行するためのURLを生成する。
具体的には、マップ情報生成部103は、対応付け対象ストレージ装置2のIPアドレスと、そのストレージ装置2に対応するオプション情報とを組み合わせて(結合させて)、“http;//IPアドレス/オプション情報”のフォーマットを有するURLを生成する。
なお、オプション情報は、対象ストレージユーザインタフェース情報設定画面142のオプション入力欄1421bから入力された情報が用いられる。
このように作成したURLに対して、GUI/RESTのHTTP系プロトコルでリクエスト発行を行なうことで、ストレージ装置2に対してリクエストを発行することができる。
マップ情報生成部103は、ユーザが機能標準化ユーザインタフェース情報設定画面141や対象ストレージユーザインタフェース情報設定画面142から入力された情報と、システムがOS等の機能により収集した情報とに基づき、対象機器情報30bを作成する。
図7に例示する機能標準化マップ情報30においては、ボリュームの作成(POST)を行なうユーザインタフェースについて、対象機器情報30b−1〜30b−3において、機能標準化ユーザインタフェースとストレージ装置2−1〜2−3のユーザインタフェースとの間の変換を実現するための規定を示している。
例えば、GUIのユーザインタフェースを有するストレージ装置2−1については、対象機器情報30b−1において、機能標準化ユーザインタフェースにおける項目(key)“Name”に対して、ストレージ装置2−1のユーザインタフェースの値(value)“volume name”が対応することが規定されている。同様に、対象機器情報30b−1には、機能標準化ユーザインタフェースにおける項目(key)“Size”に対して、ストレージ装置2−1のユーザインタフェースの値(value)“volume size”が対応することが規定されている。さらに、対象機器情報30b−1には、機能標準化ユーザインタフェースにおける項目(key)“Pool Name”に対して、ストレージ装置2−1のユーザインタフェースの値(value)“pool name”が対応することが規定されている。
マップ情報生成部103は、参照系の操作に関しては、実際に対象ストレージ装置2に対してリクエストを発行し、このリクエストに対する応答データについての解析結果を反映することで、プロトコルの違いを吸収する。
図7に例示するマップ情報30は、一の機能標準化ユーザインタフェース情報30aに、複数のストレージ装置2に対応する複数の対象機器情報30bを対応付けて構成されている。すなわち、この図7に例示するマップ情報30は、複数の対象ストレージ装置2に対応するものであり、複数のストレージ装置2のそれぞれに対応するものである。
従って、マップ情報30は、複数のストレージ装置2に対応する、複数の対応情報として機能する。
なお、マップ情報30の構成は、これに限定されるものではない。すなわち、機能標準化ユーザインタフェース情報30aに対して一の対象ストレージ装置2に対応する対象機器情報30bを対応づけたマップ情報30を、対象ストレージ装置2の数に応じて複数そなえてもよく、種々変形して実施することができる。
マップ情報生成部103によって作成されたマップ情報30は、管理サーバ10のRAM12や記憶装置13に格納される。従って、これらのRAM12や記憶装置13が、マップ情報30を記憶する記憶装置として機能する。
機器連携部104は、本ストレージ管理システム1に備えられた各ストレージ装置2との通信を行ない、情報の取得等を行なう。
例えば、機器連携部104は、ストレージ装置2に対してリクエストの発行を行なう。また、機器連携部104は、リクエストを発行したストレージ装置2からの応答を受信する。
ユーザインタフェース変換部200は、ユーザに対して機能標準化ユーザインタフェースを提供する。また、ユーザインタフェース変換部200は、この機能標準化ユーザインタフェースを介して行なわれた入力を、個々のストレージ装置2のユーザインタフェース(対象ストレージユーザインタフェース)を介して入力される情報に変換する。
ユーザインタフェース変換部200は、機能標準化ユーザインタフェースを介して行なわれた入力を、機能標準化処理部100によって作成された機能標準化マップ情報30を用いて対象ストレージユーザインタフェースを介して入力される情報に変換する。
そして、ユーザインタフェース変換部200は、この変換した情報を用いて、対応するストレージ装置2との間で通信を行なう。
ユーザインタフェース変換部200は、図2に示すように、操作受付部201,プロトコル生成部202,データ解析部203および機器連携部204としての機能を備える。
操作受付部201は、ユーザがキーボード15aやマウス15bを用いて行なった操作を受け付ける。上述の如く、本ストレージ管理システム1においては、ユーザは、機能標準化ユーザインタフェースを介して、WebAPIのREST形式の入力を行なう。
ユーザは、ストレージ装置2に関する設定等を行なうために、操作対象機器としてのストレージ装置2を指定する入力と、機器設定操作としてストレージ装置2に対する操作内容の入力とを行なう。
操作受付部201は、機能標準化ユーザインタフェースを介して入力された情報(通信データ,要求データ)を受信する。
データ解析部203は、ユーザによって入力され、操作受付部201によって受信された通信データや機能標準化マップ情報30の解析を行なう。
例えば、データ解析部203は、受信した通信データが、機能標準化マップ情報30の機能標準化ユーザインタフェース情報の“url”に定義されているかを判断することで、受信した通信データがユーザインタフェースの変換処理の対象であるかを判断する。
また、データ解析部203は、機能標準化マップ情報30の対象ストレージ装置情報に“url”キーが含まれるかを判断することで、対象ストレージ装置2のユーザインタフェース種類を判断する。すなわち、データ解析部203は、機能標準化マップ情報30において対象ストレージ装置情報に“url”キーが含まれている場合には、ユーザインタフェース種類がGUIやREST等のHTTP系プロトコルであると判断する。
一方、機能標準化マップ情報30において対象ストレージ装置情報に“url”キーが含まれていない場合には、データ解析部203は、ユーザインタフェース種類がCLI等のTCP/IPプロトコルであると判断する。
プロトコル生成部202は、データ解析部102による解析(判断)結果と、機能標準化マップ情報30とに基づき、操作受付部201に入力された機器設定操作(ストレージ装置2に対する操作)内容に応じて、ストレージ装置2を機器設定操作(管理)するためのリクエストを作成する。
例えば、プロトコル生成部202は、機能標準化マップ情報30から、操作受付部201に入力されたリクエストの内容に対応する値を抽出し、ストレージ装置2に対して発行する要求データにJSON形式で設定する。
機器連携部204は、プロトコル生成部202によって作成された要求データを、対応するストレージ装置2に対してリクエストとして発行する。また、機器連携部204は、ストレージ装置2に発行したリクエストに対して、ストレージ装置2から応答があった場合には、その応答を受信する。
(B)動作
先ず、上述の如く構成された実施形態の一例としてのストレージ管理システム1における機能標準化処理部100による機能標準化処理を、図12〜図14に示すフローチャート(ステップA1〜A23)に従って説明する。
なお、図12はステップA1〜A4の処理を、図13はステップA5〜A17の処理を、図14はステップA18〜A23の処理を、それぞれ示す。
ユーザは、本ストレージ管理システム1を運用するための事前準備として、機能標準化処理部100としての機能を用いて機能標準化マップ情報30を生成する。
なお、ステップA1〜A4において、機能標準化処理を実現するための入力操作を行なう。
ステップA1において、ユーザは機能標準化設定プログラムを起動させて、機能標準化処理部100としての機能を実行させる。
ステップA2において、ユーザは、機能標準化ユーザインタフェースの指定入力を行なう。すなわち、ユーザは、モニタ14aに表示された機能標準化ユーザインタフェース情報設定画面141の機能標準化ユーザインタフェース情報入力欄1411に、管理サーバ10のIPアドレスを入力する。また、ユーザは、機能標準化マップ情報入力欄1412に、機能標準化マップ情報30のファイル名を入力する。
ステップA3において、ユーザは、管理対象のストレージ装置2についての対象ストレージユーザインタフェースを指定する。
具体的には、ユーザは、機能標準化ユーザインタフェース情報設定画面141において、対象ストレージ入力欄1413に、管理対象のストレージ装置2を特定するIPアドレスを入力し、追加ボタン1413aや編集ボタン1413bをクリックする。
対象ストレージユーザインタフェース情報設定画面142aの対象ストレージユーザインタフェース情報入力欄1421において、ユーザは、IPアドレス入力欄1421aに対象ストレージ装置2のIPアドレスを入力する。また、ユーザは、オプション入力欄1421bにリクエストオプションを入力し、対象物入力欄1421cに、操作対象としてボリュームもしくはRAIDを入力する。さらに、ユーザは、操作内容入力欄1421dに操作内容を入力する。
また、ユーザは、項目情報入力欄1422に、機能標準化ユーザインタフェースの項目名に対応させて、対応ストレージ装置2のユーザインタフェースの項目名(対象ストレージユーザインタフェース項目名)を入力する。
ステップA4において、ユーザは、機能標準化ユーザインタフェース情報設定画面141において生成ボタン1414をクリックすることで、機能標準化マップ情報30の作成指示を行なう。この作成指示とともに、ステップA2,A3において、機能標準化ユーザインタフェース情報設定画面141や対象ストレージユーザインタフェース情報設定画面142aで入力された各種情報が、機能標準化処理部100に送信される。
ステップA5において、データ解析部102は、ステップA3において入力された入力情報のうち、リクエストオプションの情報に基づいてリクエストの振り分けを行なう。すなわち、リクエストがGUIまたはRESTのHTTP系であるか、CLI等のTCP/IP系であるかの切り分けを行なう。
具体的には、データ解析部102は、入力されたオプションの文字列に“&”が含まれているか否かを判断する。“&”はHTTPのリクエストでは項目の区切り文字として用いられる。従って、オプションの文字列に“&”が含まれる場合には(ステップA5のYESルート参照)、リクエストの形式がGUIまたはRESTのHTTP系であると判断され、処理はステップA6に移行する。
ステップA6において、マップ情報生成部103は、対象ストレージ装置2に対して、HTTP系プロトコル(GUI,REST)でリクエスト発行するための情報を生成する。
例えば、マップ情報生成部103は、ステップA3において入力された対象ストレージ装置2のIPアドレスとオプション情報とを組み合わせて(結合して)、“http://IPアドレス/オプション情報”のフォーマットのURLを作成する。
ステップA7において、マップ情報生成部103は、機器連携部104を介して、ステップA6で作成したURLに対して、ステップA3において入力されたリクエストメソッドによりリクエストの発行を行なうことで、対象ストレージ装置2に対してリクエストを発行する。
リクエストソメッドに応じて、機能標準化マップ情報を作成するための参照箇所が異なる。そこで、ステップA8において、データ解析部102は、リクエストメソッドの振り分けを行なう。すなわち、リクエストメソッドがGETであるか否かを確認する。
リクエストメソッドがGETでない場合、すなわち、リクエストがPOST,PUT,DELETEのいずれかである場合には(ステップA8の“POST/PUT/DELETE”ルート参照)、設定系の処理が行なわれるものであり、処理はステップA18に移行する。
また、リクエストメソッドがGETである場合には(ステップA8の“GET”ルート参照)、参照系の処理が行なわれるものであり、ステップA9〜A11の処理が行なわれる。
ステップA9においては、対象ストレージ装置2からの応答データに基づき、振り分けを行なう。すなわち、データ解析部102は、対象ストレージ装置2からの応答データのHTTPステータスが“200”であるか否かを判断する。なお、HTTPステータスが200であることは、リクエストは受け取られ、理解され、受理されたことを表す。
確認の結果、HTTPステータスが200以外の場合には(ステップA9の“異常”ルート参照)、異常終了とする。対象ストレージ装置2が複数指定されている場合は、次の対象ストレージ装置2の処理に移行する。
一方、確認の結果、HTTPステータスが200の場合には(ステップA9の“正常”ルート参照)、ステップA10に移行する。
ステップA10,A11においては、マップ情報生成部103は、対象ストレージ装置2からの応答データのキー名と値とを取得する。
マップ情報生成部103は、対象ストレージ装置2へ要求データのHTML文章のDOM(Document ObjectModel)のJSON(JavaScript(登録商標) Object Notation)データからキー名と値とを取得する。
図15はHTTP系プロトコルの参照系リクエストに対するストレージ装置2からの応答データ(対象ストレージユーザインタフェース応答データ)を例示する図である。
例えば、マップ情報生成部103は、JSONデータ中においてコロン(:)で連結された、ダブルクォーテーションで囲われた文字列の組をキー名および値として抽出する。図15に例示するJSONデータにおいては、例えば、“volume name”がキー名であり、“VOL1”がこのvolume nameに対応する値となる。同様に、“volume size”,“pool name”がそれぞれキー名であり、“1G”がキー名“volume size”に、また、“POOL1”がキー名“pool name”に対応する値となる。
マップ情報生成部103は、取得したキー名と値とを対応付けてRAM12等の所定の領域に記憶する。その後、ステップA18に移行する。
ステップA5における確認の結果、オプションの文字列に“&”が含まれない場合には(ステップA5のNOルート参照)、リクエストの形式がCLIであると判断され、処理はステップA12に移行する。
ステップA12において、マップ情報生成部103は、対象ストレージ装置2に対して、TCP/IP系プロトコル(CLI)でリクエスト発行するための情報を生成する。
例えば、マップ情報生成部103は、ステップA3において入力された対象ストレージ装置2のIPアドレスとオプション情報とを文字列として組み合わせて(結合して)、文字列“IPアドレスオプション情報”を作成する。
ステップA13において、マップ情報生成部103は、ステップA12で取得したIPアドレスに対して、機能名を指定してリクエストの発行を行なうことで、対象ストレージ装置2に対してリクエストを発行する。
リクエストソッドに応じて、機能標準化マップ情報を作成するための参照箇所が異なる。そこで、ステップA14において、リクエストメソッドの振り分けを行う。すなわち、リクエストメソッドがGETであるか否かを確認する。
リクエストメソッドがGETでない場合、すなわち、リクエストがPOST,PUT,DELETEのいずれかである場合には(ステップA14の“POST/PUT/DELETE”ルート参照)、設定系の処理が行なわれるものであり、処理はステップA18に移行する。
また、リクエストメソッドがGETである場合には(ステップA14の“GET”ルート参照)、参照系の処理が行なわれるものであり、ステップA15〜A17の処理が行なわれる。
ステップA15においては、対象ストレージ装置2からの応答データに基づき、振り分けを行なう。すなわち、データ解析部102は、対象ストレージ装置2からの応答データに文字列“Error”が含まれているか否かを判断する。
確認の結果、応答データに文字列“Error”が含まれている場合には(ステップA15の“異常”ルート参照)、異常終了とする。対象ストレージ装置2が複数指定されている場合は、次の対象ストレージ装置2の処理に移行する。
一方、確認の結果、応答データに文字列“Error”が含まれてない場合には(ステップA15の“正常”ルート参照)、ステップA16に移行する。
ステップA16,A17においては、マップ情報生成部103は、対象ストレージ装置2からの応答データからキー名と値とを取得する。
図16は参照系リクエストに対するストレージ装置2からの応答データを例示する図である。
マップ情報生成部103は、例えば、応答データの1列目を構成する文字列からキー名を抽出する。例えば、左端の文字から順に、空白の文字列(“”)までの部分を1つのキー名として抽出する。図16に示す例においては、“volume_name”,“volume_size”および“pool_name”がキー名として抽出される。
また、マップ情報生成部103は、2列目以降の各列を構成する文字列について、左端の文字から順に、空白の文字列(“”)までの部分を1つの値として抽出する。図16に示す例においては、例えば、2列目の文字列において、“VOL1”,“1G”および“POOL1”がそれぞれ、値1,値2および値3として抽出される。マップ情報生成部103は、取得したキー名と値とを対応付けてRAM12等の所定の領域に記憶する。その後、ステップA18に移行する。
ステップA18において、マップ情報生成部103は、ステップA3において入力された各情報(指定情報)を、対象ストレージユーザインタフェース情報としてRAM12等に予め用意したテーブルメモリへ設定する。
マップ情報生成部103は、対象ストレージユーザインタフェース情報を用いて、機能標準化マップ情報30の機能単位情報30bを生成する。
すなわち、マップ情報生成部103は、IPアドレス(ip),リクエストオプション(option)およびリクエストメソッド(method)を用いて、例えば、図7に例示する機能標準化マップ情報30の機能単位情報30b−1の、対象ストレージ機器URLおよび対象ストレージ機器リクエストメソッドを生成する。
マップ情報生成部103は、ステップA19〜A21において、対象ストレージ装置リクエスト情報を作成する。
ステップA19では、全てのリクエスト項目(項目名)に対して、ステップA20の処理を繰り返し実施するループ処理を開始する。
ステップA20では、マップ情報生成部103は、機能標準化ユーザインタフェースの項目名をキー名とし、対象ストレージ装置の項目名を値として、対象ストレージ装置情報群タグ内に“キー名”:“値”の形式で定義を行なう。
なお、機能標準化ユーザインタフェースの項目名として、予め規定した固定をテーブルに用意しておき、対象ストレージユーザインタフェース情報設定画面142に標準化項目名として表示させてもよい。ユーザは、対象ストレージユーザインタフェース情報設定画面142bの項目情報入力欄1422に、機能標準化ユーザインタフェースの項目名に対応させて、対象ストレージ装置2における対象物と操作内容に応じた項目名を入力する。
マップ情報生成部103は、対象ストレージユーザインタフェース情報設定画面142bにおいて入力された対象ストレージ装置の項目名を値として、対象ストレージ装置情報群タグ内に“キー名”:“値”の形式で定義を行なう。
その後、ステップA21に進む。なお、ステップA21では、ステップA19に対応するループ端処理が実施される。ここで、全リクエスト項目についての処理が完了すると、制御がステップA22に進む。
ステップA22において、マップ情報生成部103は、ユーザが機能標準化ユーザインタフェース情報設定画面141や対象ストレージユーザインタフェース情報設定画面142から入力された情報と、システムがOS等の機能により収集した情報とに基づき、機能標準化ユーザインタフェース情報30aを作成する。
その後、ステップA23において、マップ情報生成部103は、RAM12上に生成された機能標準化マップ情報30を、機能標準化ユーザインタフェース情報設定画面141において指定したファイル名で保存(ファイル出力)し、処理を終了する。
次に、上述の如く構成された実施形態の一例としてのストレージ管理システム1におけるユーザインタフェース変換部200によるユーザインタフェース変換処理を、図17〜図19に示すフローチャート(ステップB1〜B31)に従って説明する。
なお、図17はステップB1〜B8の処理を、図18はステップB9〜B20,B32,B33の処理を、図19はステップB21〜B31の処理を、それぞれ示す。
本ストレージ管理システム1のユーザは、キーボード15aやマウス15bを用いて、モニタ14aに表示された図示しない操作画面に表示された機能標準化ユーザインタフェースを介して、ストレージ装置(対象ストレージ装置)2に対する機器設定操作を入力する。キーボード15a等から入力された情報は、通信データとして管理サーバ10の操作受付部201に入力される。
図20は実施形態の一例としてのストレージ管理システム1における機能標準化ユーザインタフェースを介して入力された情報に基づいて生成される要求データ(機能標準化ユーザインタフェース要求データ)を例示する図である。
機能標準化ユーザインタフェース要求データは、機能標準化ユーザインタフェースを介して生成されるリクエストに付加される。この図20に例示する機能標準化ユーザインタフェース要求データは、設定系の処理(POST,PUT,DELETE)のリクエストに関するものである。
この図20に例示する要求データは、例えば、“POOL1”のストレージプールを用いて、“1G”byteのサイズを有する、“VOL1”という名前のボリュームを作成等するリクエストに付加され、操作受付部201に入力される。
ステップB1において、ユーザインタフェース変換部200において、操作受付部201が通信データ(機能標準化ユーザインタフェース要求データ)を受信する。
ステップB2において、ユーザインタフェース変換部200は、機能標準化マップ情報30の読み込みを行なう。
ステップB3において、データ解析部102は、受信した通信データの解析を行なう。具体的には、データ解析部102は、受信した通信データに機能標準化マップ情報30の機能標準化ユーザインタフェースのURL(“url”)と一致するかを確認する。すなわち、データ解析部102は、受信した通信データが、機能標準化マップ情報30の“url”に定義されているかを判断する。
確認の結果、受信した通信データが、機能標準化ユーザインタフェースのURL(“url”)と不一致の場合は(ステップB3のNOルート参照)、処理を異常終了する。
また、確認の結果、受信した通信データが、機能標準化ユーザインタフェースのURL(“"url”)と一致する場合は(ステップB3のYESルート参照)、ステップB4に移行する。
ステップB4では、操作受付部201によって受信した機能標準化ユーザインタフェース要求データに含まれるキー数分、ステップB5,B6の処理を繰り返し実施するループ処理を開始する。
ステップB5では、受信した機能標準化ユーザインタフェース要求データからキー名を取得し、ステップB6では、受信した機能標準化ユーザインタフェース要求データから値を取得する。
その後、ステップB7に進む。なお、ステップB7では、ステップB4に対応するループ端処理が実施される。ここで、全キーについての処理が完了すると、制御がステップB8に進む。
ステップB8では、機能標準化マップ情報30における対象ストレージ装置情報群タグ(“target”:{)の数分、ステップB9〜B31の処理を繰り返し実施するループ処理を開始する。すなわち、機能標準化マップ情報30に規定されている対象ストレージ装置2の数分、以下の処理を行なう。機能標準化マップ情報30に登録されている各対象ストレージ装置2に発行する要求データ(対象ストレージユーザインタフェース要求データ)が生成される。
ステップB9において、ユーザインタフェース変換部200のデータ解析部203は、機能標準化マップ情報30の対象ストレージ装置情報に“url”キーがあるか確認する。
確認の結果、“url”キーがある場合には(ステップB9のYESルート参照)、ユーザインタフェース種類がGUIやREST等のHTTP系プロトコルである。そこで、処理はステップB10に移行する。
ステップB10においては、対象ストレージ装置2に対してリクエストを発行するに先立って、機能標準化マップ情報30の対象ストレージ情報のリクエストメソッド(“method”)に基づいて振り分けを行なう。すなわち、データ解析部203は、対象ストレージ情報のmethodがGETであるかを判断する。
確認の結果、対象ストレージ情報のmethodがGETでない場合、すなわち、POST,PUT,DELETEのいずれかである場合には(ステップB10の“POST/PUT/DELETE”ルート参照)、ステップB11に移行する。
ステップB11において、プロトコル生成部202は、ステップB5において取得したキー名に基づき、機能標準化マップ情報30の“additional_post_data”配下の各“key”に対応付けられた項目名(標準化インタフェース項目名)を検索する。
例えば、図20に例示した機能標準化ユーザインタフェース要求データの先頭行には、“Name”:“VOL1”との設定がされている。プロトコル生成部202は、この設定からキー名“Name”を抽出する。
プロトコル生成部202は、機能標準化マップ情報30において、この検索の結果一致した項目名の下段に記載された“value”の“:”に後続する値を抽出し、要求データに項目名としてJSON形式で設定する。
例えば、図7に例示する機能標準化マップ情報30において、プロトコル生成部202は、機能標準化ユーザインタフェース要求データから抽出したキー名“Name”を検索する(図7中の符号P1参照)。そしてプロトコル生成部202は、機能標準化マップ情報30において、検索された“Name”の下段に記載された“value”に“:”を介して後続する“volume name”を取得し、この取得した“volume name”を要求データにJSON形式で設定する。
ステップB12において、プロトコル生成部202は、ステップB6において取得した値を要求データにJSON形式で設定する。
図21は実施形態の一例としてのストレージ管理システム1における対象ストレージユーザインタフェース要求データを例示する図である。
対象ストレージユーザインタフェース要求データは、ストレージ装置2に対して発行されるリクエストに付加される。この図21に例示する対象ストレージユーザインタフェース要求データは、設定系の処理(POST,PUT,DELETE)のリクエストに関するものであり、図20に例示した機能標準化ユーザインタフェース要求データに基づいて生成されたものである。
ステップB13において、プロトコル生成部202は、ステップB11,B12において生成した要求データ(対象ストレージユーザインタフェース要求データ)を付加したリクエストを、対象ストレージ装置情報群タグに含まれるURLに発行する。
すなわち、プロトコル生成部202は、機能標準化マップ情報30(対象機器情報30b−1)において“target”配下の“method”に“:”を介して後続する値を、対象ストレージ装置2に対してリスエストメソッドとしてリクエストを発行する。
ステップB14において、対象ストレージ装置2から応答データを受信し、ステップB15において、応答データの振り分けを行なう。すなわち、データ解析部203は、対象ストレージ装置2から受信した応答データにError文字が含まれているか否かを判断する。
確認の結果、応答データにError文字が含まれている場合には(ステップB15の“異常”ルート参照)、異常終了とする。対象ストレージ装置2が複数指定されている場合は、次の対象ストレージ装置2の処理に移行する。
一方、応答データにError文字が含まれていない場合には(ステップB15の“正常”ルート参照)、ステップB32に移行する。
ステップB10における振分の結果、対象ストレージ情報のmethodがGETである場合には(ステップB10の“GET”ルート参照、ステップB16に移行する。
ステップB16においては、対象ストレージ装置情報群タグに含まれるURLに対して、機能標準化マップ情報30における“target”配下の“method”の“:”に後続する値をリスエストメソッドとしてリクエストを発行する。
ステップB17において、対象ストレージ装置2から応答データを受信し、ステップB18において、応答データの振り分けを行なう。すなわち、データ解析部203は、対象ストレージ装置2から受信した応答データにError文字が含まれているか否かを判断する。
確認の結果、応答データにError文字が含まれている場合には(ステップB18の“異常”ルート参照)、異常終了とする。対象ストレージ装置2が複数指定されている場合は、次の対象ストレージ装置2の処理に移行する。
一方、応答データにError文字が含まれていない場合には(ステップB18の“正常”ルート参照)、ステップB19に移行する。
図22は実施形態の一例としてのストレージ管理システム1における機能標準化ユーザインタフェースに対して応答される応答データ(機能標準化ユーザインタフェース応答データ)を例示する図である。
ステップB19において、プロトコル生成部202は、ステップB17において対象ストレージ装置2から応答した応答データから、キー名を取得する
例えば、図15に例示した応答データ(対象ストレージユーザインタフェース応答データ)には、キー名“volume name”が登録されている。
プロトコル生成部202は、機能標準化マップ情報30の“additional_post_data”配下の各“value”に対応付けられた値に対してこのキー名を検索する。検索の結果、キー名と一致する値が登録されている場合に、その“value”に対応する“key”に対応付けられている項目名を取得する。
例えば、図7に例示する機能標準化マップ情報30においては、対象機器情報30b−1に、“volume name”が“value”として設定されている。プロトコル生成部202は、この“volume name”の“value”に対応する“key”に対応付けられている“Name”を取得する。
プロトコル生成部202は、図22に例示するように、この“Name”を機能標準化ユーザインタフェース項目名として、機能標準化ユーザインタフェースへの応答データへJSON形式で設定する。
ステップB20において、プロトコル生成部202は、対象ストレージユーザインタフェース応答データにおいて、ステップB19において抽出したキー名に対応付けられた値を抽出する。そして、この抽出した値を、機能標準化ユーザインタフェースへの応答データに、ステップB19において抽出したキー名に対応付けてJSON形式で設定する。
図22に例示する機能標準化ユーザインタフェース応答データにおいては、プロトコル生成部202は、例えば、キー名“Name”に対して、“:”を介して“VOL1”を列記することで設定している。
その後、処理はステップB32に移行する。
また、ステップB9における確認の結果、“url”キーがない場合には(ステップB9のNOルート参照)、ユーザインタフェース種類がCLI等のTCP/IP系プロトコルである。そこで、処理はステップB21に移行する。
ステップB21においては、対象ストレージ装置2に対してリクエストを発行するに先立って、機能標準化マップ情報30の対象ストレージ情報のリクエストメソッド(“method”)に基づいて振り分けを行なう。すなわち、データ解析部203は、対象ストレージ情報のmethodがGETであるかを判断する。
確認の結果、対象ストレージ情報のmethodがGETでない場合、すなわち、POST,PUT,DELETEのいずれかである場合には(ステップB21の“POST/PUT/DELETE”ルート参照)、ステップB22に移行する。
ステップB22において、プロトコル生成部202は、ステップB5において取得したキー名に基づき、機能標準化マップ情報30の“additional_post_data”配下の各“key”に対応付けられた項目名(標準化インタフェース項目名)を検索する。
例えば、図20に例示した機能標準化ユーザインタフェース要求データの先頭行には、“Name”:“VOL1”との設定がされている。プロトコル生成部202は、この設定からキー名“Name”を抽出する。
プロトコル生成部202は、機能標準化マップ情報30において、この検索の結果一致した項目名の下段に記載された“value”の“:”に後続する値を抽出し、要求データに項目名としてJSON形式で設定する。
例えば、図7に例示する機能標準化マップ情報30において、プロトコル生成部202は、機能標準化ユーザインタフェース要求データから抽出したキー名“Name”を検索する(図7中の符号P2参照)。そしてプロトコル生成部202は、機能標準化マップ情報30において、検索された“Name”の下段に記載された“value”に“:”を介して後続する“volume_name”を取得し、この取得した“volume_name”を要求データに設定する。
ステップB23において、プロトコル生成部202は、ステップB6において取得した値を要求データに設定する。更に、プロトコル生成部202は、文字“-”を、要求データにおけるキー名の先頭に付加する。
ステップB24において、プロトコル生成部202は、ステップB22,B23において生成した要求データ(対象ストレージユーザインタフェース要求データ)を付加したリクエストを、対象ストレージ装置情報群タグに含まれるIPアドレスに対して発行する。
すなわち、プロトコル生成部202は、機能標準化マップ情報30(対象機器情報30b−3)において“target”配下の“cmd”に“:”を介して後続する値を、対象ストレージ装置2に対してリスエストメソッドとしてリクエストを発行する。
図23は実施形態の一例としてのストレージ管理システム1における対象ストレージユーザインタフェース要求データを例示する図である。この図23に例示する対象ストレージユーザインタフェース要求データは、設定系の処理(POST,PUT,DELETE)のリクエストに関するものであり、CLIに対応するものである。また、この図23に例示する対象ストレージユーザインタフェース要求データは、図20に例示した機能標準化ユーザインタフェース要求データに基づいて生成されたものである。
この図23に例示する対象ストレージユーザインタフェース要求データにおいては、コマンド名“Create Volume”に後続して、上述の如く作成された“-volume_name VOL1”が付加されている。
ステップB25において、対象ストレージ装置2から応答データを受信し、ステップB26において、応答データの振り分けを行なう。すなわち、データ解析部203は、対象ストレージ装置2から受信した応答データにError文字が含まれているか否かを判断する。
確認の結果、応答データにError文字が含まれている場合には(ステップB26の“異常”ルート参照)、異常終了とする。対象ストレージ装置2が複数指定されている場合は、次の対象ストレージ装置2の処理に移行する。
一方、応答データにError文字が含まれていない場合には(ステップB26の“正常”ルート参照)、ステップB32に移行する。
ステップB21における振分の結果、対象ストレージ情報のmethodがGETである場合には(ステップB21の“GET”ルート参照)、ステップB27に移行する。
ステップB27においては、対象ストレージ装置情報群タグに含まれるIPアドレスに対して、ステップB24と同様の要求データを付加してリクエストを発行する。
ステップB28において、対象ストレージ装置2から応答データを受信し、ステップB29において、応答データの振り分けを行なう。すなわち、データ解析部203は、対象ストレージ装置2から受信した応答データにError文字が含まれているか否かを判断する。
確認の結果、応答データにError文字が含まれている場合には(ステップB29の“異常”ルート参照)、異常終了とする。対象ストレージ装置2が複数指定されている場合は、次の対象ストレージ装置2の処理に移行する。
一方、応答データにError文字が含まれていない場合には(ステップB29の“正常”ルート参照)、ステップB30に移行する。
ステップB30において、プロトコル生成部202は、ステップB28において対象ストレージ装置2から応答した応答データから、キー名を取得する。
例えば、図16に例示した応答データ(対象ストレージユーザインタフェース応答データ)には、キー名“volume_name”が登録されている。
プロトコル生成部202は、機能標準化マップ情報30の“additional_post_data”配下の各“value”に対応付けられた値に対してこのキー名を検索する。検索の結果、キー名と一致する値が登録されている場合に、その“value”に対応する“key”に対応付けられている項目名を取得する。
例えば、図7に例示する機能標準化マップ情報30においては、対象機器情報30b−3に、“volume_name”が“value”として設定されている。プロトコル生成部202は、この“volume_name”の“value”に対応する“key”に対応付けられている“Name”を取得する。
プロトコル生成部202は、図22に例示するように、この“Name”を機能標準化ユーザインタフェース項目名として、機能標準化ユーザインタフェースへの応答データ(result結果)へText形式で設定する。
ステップB31において、プロトコル生成部202は、対象ストレージユーザインタフェース応答データにおいて、ステップB30において抽出したキー名に対応付けられた値を抽出する。そして、この抽出した値を、機能標準化ユーザインタフェースへの応答データ(result結果)に、ステップB30において抽出したキー名に対応付けてText形式で設定する。
図22に例示する機能標準化ユーザインタフェース応答データにおいては、プロトコル生成部202は、例えば、キー名“Name”に対して、“:”を介して“VOL1”を列記することで設定している。その後、処理はステップB32に移行する。
ステップB32においては、ステップB8に対応するループ端処理が実施される。ここで、全対象ストレージ装置情報群タグについての処理が完了すると、制御がステップB33に進む。
ステップB33においては、呼び出し元へ応答データを通知し、処理を終了する。
(C)効果
このように、本発明の一実施形態としてのストレージ管理システム1においては、それぞれが固有のユーザインタフェースを有するストレージ装置2が接続されている。
そして、ユーザが、機能標準化ユーザインタフェースを介して特定のストレージ装置2についての機器設定操作を入力する。ユーザインタフェース変換部200は、ストレージ装置2に対応する機能標準化マップ情報30を参照して、機能標準化ユーザインタフェースからの機器設定操作のリクエストを、ストレージ装置2のユーザインタフェースに合わせて変換する。これにより、ストレージ装置2の機器設定操作が行なわれる。
すなわち、ストレージ装置2毎のユーザインタフェースを、メーカやモデルを問わず、且つ、既存機器に影響を与えることなく、標準化されたユーザインタフェースで操作できる。これにより、ストレージ装置2毎のユーザインタフェース変更によるレベルダウンリスクと開発費用を軽減できる。
また、1台に複数のストレージ装置2が搭載されるような複合装置において、操作が共通化(標準化)された機能標準化ユーザインタフェースで、各ストレージ装置2を操作できる。これにより、ストレージ装置2毎の操作を覚える必要がなく、利便性と操作性の満足度を向上させることができる。
ユーザが、機能標準化ユーザインタフェース情報設定画面141において、対象ストレージ入力欄1413に、管理対象のストレージ装置2を特定するIPアドレスを入力し、対象ストレージユーザインタフェース情報設定画面142aにおいて、IPアドレス,リクエストオプション,操作内容等を入力する。また、ユーザは、項目情報入力欄1422において、機能標準化ユーザインタフェースの項目名に対応させて、対応ストレージ装置2のユーザインタフェースの項目名を入力する。
そして、マップ情報生成部103が、対象ストレージ装置2に対して、入力されたリクエストメソッドによりリクエストの発行を行ない、このリクエストへの応答データからキー名と値とを抽出して機能標準化マップ情報30を作成する。従って、機能標準化マップ情報30を容易に作成することができる。
また、入力されたオプションの文字列に“&”があるか否かを判断することで、リクエストの形式がHTTP系であるかTCP/IP系であるかを容易に判断することができる。
例えば、ストレージ装置2がHTTP系プロトコルに対応する場合には、対象ストレージ装置2のIPアドレスとオプション情報とを組み合わせて(結合して)、“http://IPアドレス/オプション情報”のフォーマットのURLを作成することで、ストレージ装置2へのリクエストの発行を可能とすることができる。
(D)その他
そして、開示の技術は上述した実施形態に限定されるものではなく、本実施形態の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。本実施形態の各構成および各処理は、必要に応じて取捨選択することができ、あるいは適宜組み合わせてもよい。
例えば、上述した実施形態では、ストレージ管理システム1において複数のストレージ装置2を備え、これらのストレージ装置2の各ユーザインタフェースを標準化する手法を示しているが、これに限定されるものではない。すなわち、ストレージ装置以外の電子装置のユーザインタフェースの標準化に用いてもよく、種々変形して実施することができる。
また、上述した実施形態においては、ストレージ管理システム1において、ストレージ装置2−1〜2−3の3つのストレージ装置2を管理する例を示しているが、これに限定されるもではない。すなわち、ストレージ管理システム1において、2つ以下もしくは4つ以上のストレージ装置2を管理してもよい。
また、上述した実施形態では、データ解析部102は、入力されたオプションの文字列に“&”があるか否かを判断することで、リクエストがHTTP系であるか、CLI等のTCP/IP系であるかの切り分けを行なっているが、これに限定されるものではない。すなわち、他の種々の手法を用いて、リクエストがHTTP系であるか、CLI等のTCP/IP系であるかの切り分けを行なってもよい。
さらに、上述した実施形態では、データ解析部203が、機能標準化マップ情報30の対象ストレージ装置情報に“url”キーがあるかを確認することで、ユーザインタフェース種類がHTTP系プロトコルであるかTCP/IP系プロトコルであるかを判定しているが、これに限定されるものではない。すなわち、他の種々の手法を用いて、ユーザインタフェース種類がHTTP系プロトコルであるかTCP/IP系プロトコルであるかを判定してもよい。
また、上述した実施形態においては、管理サーバ10が機能標準化処理部100およびユーザインタフェース変換部200としての機能を備えているが、これに限定されるものではない。すなわち、機能標準化処理部100としての機能とユーザインタフェース変換部200としての機能を別々のコンピュータに分けて備えてもよい。
さらに、機能標準化マップ情報30を、管理サーバ10とは別のコンピュータ(例えばサーバコンピュータ)に格納し、管理してもよい。
また、上述した開示により本実施形態を当業者によって実施・製造することが可能である。
(E)付記
以上の実施形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)
固有ユーザインタフェースを介して入力される装置リクエスト情報により設定処理が行なわれる電子装置が接続される接続部と、
複数の前記電子装置間で共通化された共通ユーザインタフェースを介して入力される、前記電子装置に対するリクエストを示す共通設定操作情報を受信する受信部と、
前記共通設定操作情報に基づいて、前記共通ユーザインタフェースを介して入力される前記電子装置に対するリクエストに関する共通化リクエスト情報と、前記電子装置に固有の前記固有ユーザインタフェースを介して入力されるリクエストに関する装置リクエスト情報とを対応付けた対応情報を参照して、前記共通設定操作情報に対応する装置リクエスト情報を取得する取得部と、
取得された前記装置リクエスト情報を用いて前記電子装置に対する管理アクセスを行なう管理部と
を備えることを特徴とする、情報処理装置。
(付記2)
複数の前記電子装置のそれぞれの固有ユーザインタフェースに対応する複数の前記対応情報を格納する記憶装置を備え、
前記取得部が、前記共通ユーザインタフェースを介して入力された前記共通設定情報に基づき、複数の前記対応情報を参照し、受信した前記共通設定操作情報に対応する前記装置リクエスト情報を前記対応情報から抽出する
ことを特徴とする、付記1記載の情報処理装置。
(付記3)
前記電子装置に対してリクエストを発行し、前記リクエストに対して前記電子装置から送信される応答データから抽出した装置リクエスト情報を用いて前記対応情報を作成する対応情報作成部
を備えることを特徴とする、付記1または2記載の情報処理装置。
(付記4)
前記対応情報作成部が、前記共通設定情報に含まれる情報に基づき、管理アクセス対象の前記電子装置の固有ユーザインタフェースのプロトコルに応じた手法で、前記応答データから前記装置リクエスト情報を抽出する
ことを特徴とする、付記3記載の情報処理装置。
(付記5)
固有ユーザインタフェースを介して入力される装置リクエスト情報により設定処理が行なわれる電子装置が接続される情報処理装置において、
プロセッサに、
複数の前記電子装置間で共通化された共通ユーザインタフェースを介して入力される、前記電子装置に対するリクエストを示す共通設定操作情報を受信し、
前記共通設定操作情報に基づいて、前記共通ユーザインタフェースを介して入力される前記電子装置に対するリクエストに関する共通化リクエスト情報と、前記電子装置に固有の前記固有ユーザインタフェースを介して入力されるリクエストに関する装置リクエスト情報とを対応付けた対応情報を参照して、前記共通設定操作情報に対応する装置リクエスト情報を取得し、
取得された前記装置リクエスト情報を用いて前記電子装置に対する管理アクセスを行なう
処理を実行させる、管理プログラム。
(付記6)
複数の前記電子装置のそれぞれの固有ユーザインタフェースに対応する複数の前記対応情報を記憶装置に格納し、
前記共通ユーザインタフェースを介して入力された前記共通設定情報に基づき、複数の前記対応情報を参照し、受信した前記共通設定操作情報に対応する前記装置リクエスト情報を前記対応情報から抽出する
処理を前記プロセッサに実行させる、付記5記載の管理プログラム。
(付記7)
前記電子装置に対してリクエストを発行し、前記リクエストに対して前記電子装置から送信される応答データから抽出した装置リクエスト情報を用いて前記対応情報を作成する
処理を前記プロセッサに実行させる、付記5または6記載の管理プログラム。
(付記8)
前記対応情報作成部が、前記共通設定情報に含まれる情報に基づき、管理アクセス対象の前記電子装置の固有ユーザインタフェースのプロトコルに応じた手法で、前記応答データから前記装置リクエスト情報を抽出する
処理を前記プロセッサに実行させる、付記7記載の管理プログラム。