JP3801129B2 - ルータパラメータ設定システム及びその方法 - Google Patents

ルータパラメータ設定システム及びその方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ルータに接続パラメータを設定するシステム及びその方法に関し、特に、ローカルエリアネットワークをインターネット等のグローバルネットワークに接続するルータにローカルエリアネットワークを介して接続された情報処理装置からそのルータに接続パラメータを設定するシステム及びその方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、インターネットに家庭内コンピュータ又はオフィス内コンピュータ等を設定する方式としてADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)が普及してきている。かかるADSLによりインターネットに1又は2以上のコンピュータを接続する場合、電話回線にモデムを接続し、そのモデムにルータを接続し、ルータに1又は2以上のコンピュータを接続する。なお、モデムとルータを一体化したモデム内蔵ルータも存在する。このような接続形態においては、PPPoA(Point to Point Protocol over Asynchronous Transfer Mode)又はPPPoE(Point to Point Protocol over Ethernet(登録商標))が用いられる。電話交換機構内においては、接続事業者毎の装置が設けられ、その装置が電話回線等を介してコンピュータとインターネットを接続する。
【0003】
なお、この出願の発明に関連する先行技術文献情報としては次のものがある。
【0004】
例えば、ネットワークに接続されようとしている機器へのIPアドレスの割り当て及びIPアドレスとホスト名との対応付けを設定装置で行うものがある(特許文献1参照)。
【0005】
また、例えば、管理サーバがネットワークに接続された各周辺装置の資源管理情報を集中管理するものがある(特許文献2参照)。
【0006】
【特許文献1】
特開平7−66809号公報
【特許文献2】
特開2000−155658公報
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、ルータを介してコンピュータをインターネットと接続する場合、ユーザはルータに様々な接続パラメータを設定しなければならないところ、ルータに接続パラメータを設定するための手順は、ルータのメーカ・機種毎に異なる。また、同一のメーカ・機種であってもファームウェアが異なると、ルータに接続パラメータを設定するための手順が異なる場合もある。
【0007】
設定手順のうちユーザの操作手順については、例えば、あるメーカ・機種・ファームウェアのルータでは、ユーザが、ルータに同梱されている設定用ソフトウェアをコンピュータにインストールして、その設定用ソフトウェアを用いてルータに設定する接続パラメータを決定すると、その設定用ソフトウェアがルータに接続パラメータを所定のプロトコルにより送信する。また、あるメーカ・機種・ファームウェアのルータでは、ユーザがコンピュータ上でWWWブラウザを起動し、所定の操作をすると、WWWブラウザがルータが保持するHTML文書をアクセスして表示し、ユーザがそのHTML文書上でパラメータを設定すると、コンピュータが接続パラメータをHTMLでいうところのフォーム情報としてルータに送信する。
【0008】
また、設定手順のうちコンピュータからルータへの接続パラメータの送信手順については、上述したように、ルータのメーカ・機種・ファームウェア毎にプロトコルが異なる上に、あるルータの場合には、コンピュータからルータに各接続パラメータ毎に接続パラメータを送信し、他のルータの場合には、コンピュータからルータに接続パラメータをまとめて送信する。また、各接続パラメータを送信するためにはその接続パラメータの名称及び値の組を送信する必要があるが、同一の接続パラメータであってもルータのメーカ・機種・ファームウェア毎にその名称が異なる。
【0009】
また、ルータに設定する接続パラメータの値は、プロバイダ・接続事業者毎に異なる。例えば、プロバイダ・接続事業者毎にDNS(Domain Name System)サーバが異なる。また、プロバイダ・接続事業者毎にユーザIDのドメイン名(@に続く部分)が異なる。更に、ユーザパスワードが必要なプロバイダ・接続事業者もあるが、パスワードが不要なプロバイダ・接続事業者もある。通信方式として、あるプロバイダ・接続事業者はPPPoAを用いるが、別のプロバイダ・接続事業者はPPPoEを用いる。更に、プロバイダ・接続事業者毎にVCI/VPI(Virtual Channel Identifier/Virtual Path Identifier)が異なる。更に、あるプロバイダ・接続事業者はカプセル化方式としてLLCカプセル化方式(Logic Link Control encapsulation)を用いるが、別のプロバイダ・接続事業者はカプセル化方式としてVCベース多重化方式(Virtual Channel multiplexing encapsulation)を用いる。更に、プロバイダ・接続事業者毎にMTU(Maximum Transmission Unit)が異なる。更に、認証方式として、ある通信事業者・プロバイダはPAP方式を用いるが、別のプロバイダ・接続事業者はCHAP方式を用いる。更に、ADSLモデム付きのルータの場合には、VCI/VPIの値、MTUの値及びカプセル化方式の種別を指定しなければならないが、ADSLモデム無しのルータの場合には、これらを指定する必要がない。
【0010】
従って、ユーザは、使用するルータのマニュアル、設定用ソフトウェアの案内画面及びプロバイダ・接続事業者が供与したパラメータリスト等を熟読して、ルータのメーカ・機種・ファームウェア毎に異なる手順によりプロバイダ・接続事業者毎に異なるパラメータをルータに設定しなければならないこととなるが、不慣れな画面で接続パラメータを入力又は選択しなければならない上に、入力又は選択しなければならない接続パラメータの中にはコンピュータの初心者・中級者にとっては難解なものもあるので、必ずしも全てのユーザが容易に接続パラメータをルータに設定することができるとは限らない。
【0011】
そこで、本発明は、ルータのメーカ・機種・ファームウェア及びプロバイダ・接続事業者の相違に依存しない統一的な操作手順で、ユーザが容易にルータに接続パラメータを設定することを可能とするルータパラメータ設定システム及びその方法を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1の観点によれば、ローカルエリアネットワークをグローバルネットワークと接続するルータのメーカ名、機種名及びファームウェアバージョンを入力する手段と、前記ルータが前記グローバルネットワークにおける接続サービスを受けるためのプロバイダの名称及び接続事業者の名称を入力する手段と、入力した前記メーカ名、前記機種名及びファームウェアバージョンの組に対応したパラメータ設定手順情報を各ルータのメーカ名、機種名及びファームウェアバージョンの組と各パラメータ設定手順情報との対応関係を保持する表から検索する手段と、入力したプロバイダの名称及び接続事業者の名称の組に対応した接続パラメータをプロバイダの名称及び接続事業者の名称の各組と各接続パラメータとの対応関係を保持する表から検索する手段と、検索された接続パラメータを検索されたパラメータ設定手順情報に従って前記ルータに設定する設定手段と、を備えることを特徴とするルータパラメータ設定システムが提供される。
【0013】
本発明の第1の観点によるルータパラメータ設定システムにおいて、前記ファームウェアバージョンは、前記ルータへの問合せの結果として前記ルータから入力するようにしてもよい。
【0014】
本発明の第1の観点によるルータパラメータ設定システムにおいて、前記ルータの機種名の入力は、前記ルータへの問合せの結果として前記ルータから入力するようにしてもよい。
【0015】
本発明の第1の観点によるルータパラメータ設定システムにおいて、前記ルータのメーカ名の入力は、前記ルータへの問合せの結果として前記ルータから入力するようにしてもよい。
【0016】
本発明の第1の観点によるルータパラメータ設定システムにおいて、検索された前記接続パラメータに付記する文字列を入力する手段を更に備え、前記設定手段は、検索された接続パラメータ及び該接続パラメータに付記された文字列を検索された前記パラメータ設定手順情報に従って前記ルータに設定するようにしてもよい。
【0017】
本発明の第1の観点によるルータパラメータ設定システムにおいて、前記文字列は、ユーザIDのアカウント及び必要なパスワードであるようにしてもよい。
【0018】
本発明の第1の観点によるルータパラメータ設定システムにおいて、前記表を更に備えるようにしてもよい。
【0019】
本発明の第1の観点によるルータパラメータ設定システムにおいて、前記表は遠隔地にあり、前記表の内容をこれを送信する装置から受信する手段を更に備えるようにしてもよい。
【0020】
本発明の第2の観点によれば、パラメータ設定手順情報をローカルエリアネットワークをグローバルネットワークと接続するルータから入力する手段と、前記ルーターが前記グローバルネットワークにおける接続サービスを受けるためのプロバイダ及び/又は接続事業者を特定する情報を入力する手段と、入力した前記プロバイダ及び/又は接続事業者を特定する情報に対応した接続パラメータをプロバイダ及び/又は接続事業者を特定する各情報と各接続パラメータとの対応関係を保持する表から検索する手段と、検索された接続パラメータを入力したパラメータ設定手順情報に従って前記ルータに設定する設定手段と、を備えることを特徴とするルータパラメータ設定システムが提供される。
【0021】
本発明の第3の観点によれば、パラメータ設定手順情報をローカルエリアネットワークをグローバルネットワークと接続するルータから入力する手段と、前記ルータが前記グローバルネットワークにおける接続サービスを受けるためのプロバイダの名称及び接続事業者の名称を入力する手段と、入力したプロバイダの名称及び接続事業者の名称の組に対応した接続パラメータをプロバイダの名称及び接続事業者の名称の各組と各接続パラメータとの対応関係を保持する表から検索する手段と、検索された接続パラメータを入力した前記パラメータ設定手順情報に従って前記ルータに設定する設定手段と、を備えることを特徴とするルータパラメータ設定システムが提供される。
【0022】
本発明の第2又は第2の観点によるルータパラメータ設定システムにおいて、検索された前記接続パラメータに付記する文字列を入力する手段を更に備え、前記設定手段は、検索された接続パラメータ及び該接続パラメータに付記された文字列を検索された前記パラメータ設定手順情報に従って前記ルータに設定するようにしてもよい。
【0023】
本発明の第2又は第3の観点によるルータパラメータ設定システムにおいて、前記文字列は、ユーザIDのアカウント及び必要なパスワードであるようにしてもよい。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施形態について詳細に説明する。
【0027】
[実施形態1]
図1は、本発明の実施形態1によるルータパラメータ設定システムを備えるコンピュータを含むシステムの構成を示す。
【0028】
図1を参照すると、本システムは、コンピュータ101、102、103、コンピュータ101に接続されるデータベース104、ルータ105、ルータとコンピュータ101、102、103を接続するローカルエリアネットワーク(LAN)106、プロバイダ・接続事業者107及びインターネット108を備える。ルータ105と接続事業者・プロバイダ107は、インターネットにより接続される。コンピュータ101、102、103、データベース104、ルータ105及びローカルエリアネットワーク106は、例えば、家庭の屋内や会社の構内109に設置される。
【0029】
図2は、コンピュータ101に備わるルータパラメータ設定システム及びその周辺部の構成を示す。
【0030】
図2を参照すると、ルータパラメータ設定システムは、ユーザインターフェース部201、プロバイダ名・接続事業者名入力部202、ルータメーカ名・機種名入力部203、ID・パスワード入力部204、パラメータ・パラメータ設定手順情報検索部205、パラメータ設定部206、バージョン問合せ部207及びLANインターフェース部208を備える。なお、ルータパラメータ設定システムのこれらの部分は、コンピュータ101のCPUがハードディスクドライブ等の記録媒体に記録されているプログラムを読み込んで実行することによってコンピュータ101のハードウェア資源を用いて実現することができる。なお、実施形態1では、データベース104もルータパラメータ設定システムの一部を構成する。
【0031】
ユーザインターフェース部201は、CRT、液晶ディスプレイ等の表示装置及びキーボード、コンピュータマウス等の入力装置を備え、画面の表示並びに項目の選択及び文字列の入力等を行う。
【0032】
プロバイダ名・接続事業者名入力部202は、ユーザインターフェース部201を介して、ユーザからユーザが加入しているプロバイダの名称、接続事業者の名称及びサービス(PPPoE、PPPoAの別)を入力する。
【0033】
ルータメーカ名・機種名入力部203は、ユーザインターフェース部201を介して、ユーザからルータ105のメーカ名及び機種名を入力する。
【0034】
ID・パスワード入力部204は、ユーザインターフェース部201を介して、ユーザがプロバイダ・接続事業者による認証を受けるためのユーザIDのアカウント(「@」の前の部分。プロバイダによっては、ID、ユーザ名ともいう。)及び必要なパスワードをユーザから入力する。
【0035】
パラメータ・パラメータ設定手順情報検索部205は、プロバイダ名・接続事業者名入力部202が入力したプロバイダの名称及び接続事業者の名称の組み合わせに対応したルータ105に設定するべきパラメータをデータベース104から検索する。また、パラメータ・パラメータ設定手順情報検索部205は、パラメータをルータ105に設定するためのパラメータ設定手順を示すパラメータ設定手順情報であって、ルータメーカ名・機種名入力部203が入力したルータ105のメーカ名及び機種名並びにバージョン問合せ部207が通知を受けたルータ105のファームウェアバージョンの組み合わせに対応するものをデータベース104から検索する。
【0036】
パラメータ設定部206は、LANインターフェース部208を介して、パラメータ・パラメータ設定手順情報検索部205がデータベース104から検索したパラメータを、パラメータ・パラメータ設定手順情報検索部205がデータベース104から検索したパラメータ設定手順情報により示されるパラメータ設定手順により、ルータ105に設定する。
【0037】
バージョン問合せ部207は、LANインターフェース部208を介して、ルータ105にそのファームウェアバージョンを問い合わせる。
【0038】
LANインターフェース部208は、ローカルエリアネットワーク106を介して、ルータ105と通信を行う。通信は、イーサネット(登録商標)、TCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)等のプロトコルスタック上で、HTTP(Hypertext Transfer Protocol)等を用いて行われる。また、LANインターフェース部208のIPアドレスは、ルータ105が有するDHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)サーバによって与えられるものでもあってもよいし、手動で設定されるものであってもよい。また、LANインターフェース部208は、何種類かのディフォルトのルータ105のIPアドレス(192.168.0.1、192.168.1.1等)を用いて、ルータ105との通信を試みて、通信が成功したときのIPアドレスをルータ105のIPアドレスとして認識する。また、LANインターフェース部208は、UPnP(Universal Plug and Play)の機能を用いてルータ105のIPアドレスを取得してもよい。
【0039】
データベース104は、以下に示す5つの表(表1〜5)を有する。
【0040】
表1は、図3に示すものであり、表1の第1行に示すものが各レコードの項目である。表1は、項目として、プロバイダ名、接続事業者名、内蔵モデムの有無、ルータのメーカ名及びルータの機種名を有し、プロバイダ及び接続事業者の組み合わせにおいて認定されているルータのメーカ名及び機種名を内蔵モデムの有無毎に検索するために用いられる。
【0041】
表2は、接続パラメータの一部を保持する表であり、図4に示すものである。表2の第1行に示すものが各レコードの項目である。表2は、項目として、プロバイダ名、接続事業者名、DNSサーバ1、DNSサーバ2、ユーザIDのドメイン名、パスワードの要否、接続方式、VCI/VPI、カプセル化方式、MTU及び認証方式を有し、プロバイダ名及び接続事業者名の各組み合わせに対応する接続パラメータの一部(DNSサーバ1、DNSサーバ2、ユーザIDのドメイン名、パスワードの要否、接続方式、VCP/VPI、カプセル化方式、MTU及び認証方式)を検索するために用いられる。
【0042】
表3は、パラメータ設定手順情報の一部を保持する表であり、図5に示すものである。表3の第1行に示すものが各レコードの項目である。表3は、項目として、ルータのメーカ名、ルータの機種名、ルータのファームウェアバージョン、DNSサーバ1のパラメータ名、DNSサーバ2のパラメータ名、ユーザIDのパラメータ名、パスワードのパラメータ名、接続方式のパラメータ名、VCI/VPIのパラメータ名、カプセル化方式のパラメータ名、MTUのパラメータ名及び認証方式のパラメータ名を有し、各ルータのメーカ名、機種名及びそのファームウェアバージョンの組み合わせに対応するパラメータ設定手順情報の一部(DNSサーバのパラメータ名、ユーザIDのパラメータ名、パスワードのパラメータ名、接続方式のパラメータ名、VCI/VPIのパラメータ名、カプセル化方式のパラメータ名、MTUのパラメータ名及び認証方式のパラメータ名)を検索するために用いられる。例えば、ユーザIDのパラメータ名は、メーカ名=P、機種名=V、ファームウェアバージョン=1.0.1の組み合わせに対しては「UserID」、メーカ名=P、機種名=V、ファームウェアバージョン=2.0.1の組み合わせに対しては「UserId」、メーカ名=P、機種名=W、ファームウェアバージョン=1.0.1の組み合わせに対しては「UserID」、メーカ名=Q、機種名=X、ファームウェアバージョン=1.0.1の組み合わせに対しては「user_id」、メーカ名=Q、機種名=Y、ファームウェアバージョン=1.0.1の組み合わせに対しては「user_Id」であり、ルータのメーカ名、機種名及びファームウェアバージョンの組み合わせにより異なる。
【0043】
パラメータ設定部206がルータ105に接続パラメータを送信する場合には、接続パラメータのパラメータ名(例えば、DNSサーバ1のパラメータ名である「DNS1」)及び値の組をルータ105に送信する。
【0044】
表4は、パラメータ設定手順情報の他の一部を保持する表であり、図6に示すものである。表4の第1行に示すものが各レコードの項目である。表4は、項目として、ルータのメーカ名、ルータの機種名、ルータのファームウェアバージョン、パラメータの転送方式及び制御方式(待ち時間等)を有し、各ルータのメーカ名、機種名及びそのファームウェアバージョンの組み合わせに対応する転送方式及び制御方式を検索するために用いられる。
【0045】
パラメータ設定部206がルータ105に接続パラメータを送信する場合には、転送方式として「一括」が指定されている場合には、接続パラメータを一括してルータ105に送信し、転送方式として「個別」が指定されている場合には、接続パラメータを個々にルータ105に送信する。転送方式が一括である場合であっても、全てのパラメータが一括して転送されるのではなく、パラメータ複数個毎には数回に分けて転送される。その場合の転送と転送の間隔が待ち時間である。転送方式が個別である場合には、パラメータが1つ毎に転送されるが、その場合においても、一括転送の場合と同様に、転送と転送の間隔である待ち時間を指定する。
【0046】
表5は、ファームウェアバージョンのパラメータ名を保持する表であり、図7に示すものである。表5の第1行に示すものが各レコードの項目である。表5は、項目として、ルータのメーカ名、ルータの機種名及びファームウェアバージョンのパラメータ名を有し、各ルータのメーカ名及び機種の組み合わせに対応するファームウェアバージョンのパラメータ名を検索するために用いられる。
【0047】
次に、実施形態1のルータパラメータ設定システムにより行われるルータパラメータ設定方法について主に図8を参照して説明する。
【0048】
まず、ユーザが、ローカルエリアネットワーク106にルータ105を物理的に接続する(ステップS301)。
【0049】
次に、プロバイダ名・接続事業者名入力部202は、ユーザインターフェース部201を介して、ユーザからユーザが加入しているプロバイダの名称及び接続事業者の名称を次に述べる方法で入力する(ステップS302)。すなわち、ルータメーカ名・機種名入力部202は、ユーザインターフェース部201を介して、図9に示すような画面を表示する。なお、プロバイダ名・接続事業者名入力部202は、この画面を表示する準備段階で、プロバイダの名称、接続事業者の名称及びサービスの名称の組み合わせを入力するためのコンボボックス401に表1に格納されているプロバイダの名称及び接続事業者の名称の組み合わせを登録しておく。なお、あるプロバイダとある接続事業者の組み合わせにおいて1種類のサービスのみが提供している場合には、この組み合わせからサービスは除かれる。また、プロバイダと接続事業者が一体となっている場合には、プロバイダのみ又は接続事業者のみによってこの一体の者を特定することができ、プロバイダ名及び接続事業者名のうちの何れか一方を省略できる。ユーザは、図9の画面のプロバイダの名称、接続事業者の名称及びサービスの名称の組み合わせを入力するためのコンボボックス401に登録されているプロバイダの名称、接続事業者の名称及びサービスの名称の組み合わせのうちから自分が加入しているプロバイダの名称、接続事業者の名称及びサービスの名称の組み合わせを選択する。
【0050】
次に、ルータメーカ名・機種名入力部202は、ユーザインターフェース部201を介して、ユーザからルータのメーカ名及び機種名を次に述べる方法で入力する(ステップS303)。すなわち、ユーザは、図9の画面のモデム内蔵・非内蔵を入力するためのコンボボックス402において、ルータ105がモデムを内蔵しているか又はしていないかを選択する。ユーザがコンボボックス401及び402において選択を行うと、ルータメーカ名・機種名入力部203は、その選択内容及びステップS302で入力されたプロバイダの名称、接続事業者の名称及びサービスの名称に対応したルータのメーカ名及び機種名を表1から検索し、検索したルータのメーカ名及び機種名を結合して、ルータの名称を入力するためのコンボボックス403に登録する。ルータメーカ名・機種名入力部203は、ユーザがモデム内蔵を選択した場合には、ユーザが選択したプロバイダ及び接続事業者の組み合わせにおいて認定されているルータのうち、モデム内蔵型のルータをコンボボックス403に登録し、ユーザがモデム非内蔵を選択した場合には、ユーザが選択したプロバイダ及び接続事業者の組み合わせにおいて認定されているルータのうち、モデム非内蔵のルータをコンボボックス403に登録する。次に、ユーザは、コンボボックス403に登録されたルータの名称のうちからローカルエリアネットワーク106に接続されているルータ105の名称を選択する。なお、コンボボックス402を省いて、コンボボックス401においてプロバイダの名称、接続事業者の名称及びサービスの名称が選択されたならば、選択されたプロバイダ、接続事業者及びサービスの組み合わせにおいて認定されている全てのルータのメーカ名及び機種名をコンボボックス403に登録してもよい。
【0051】
次に、ユーザが図9の画面の「次へ」ボタン404を押すと、プロバイダ名・接続事業者名入力部202は、ステップS302で入力したプロバイダ名及び接続事業者名をパラメータ・パラメータ設定手順情報検索部205に通知し、ルータメーカ名・機種名入力部202は、ステップS303で入力したルータのメーカ名及び機種名をパラメータ・パラメータ設定手順情報検索部205に通知する。すると、パラメータ・パラメータ設定手順情報検索部205は、データベース104に対して、ルータメーカ名・機種名入力部203から通知されたルータのメーカ名及び機種名がデータベース104に登録されているか否かを問い合わせる(ステップ304)。その問合せに応じて、データベース104は、表3、4及び5のメーカ名及び機種名の項目の内容として問合せのあったメーカ名及び機種名を有するレコードの検索を試み、検索できた場合には登録有りの旨をパラメータ・パラメータ設定手順情報検索部205に通知し、検索できなかった場合には登録無しの旨をパラメータ・パラメータ設定手順情報検索部205に通知する(ステップS305)。
【0052】
パラメータ・パラメータ設定手順情報検索部205が、登録無しの旨の通知を受けた場合には、ルータパラメータ設定方法は、ここで中断する。
【0053】
パラメータ・パラメータ設定手順情報検索部205は、登録有りの旨の通知を受けた場合には、更に、データベース104に対して、ルータメーカ名・機種名入力部203から通知されたルータのメーカ名及び機種名の組み合わせに対応したファームウェアバージョンのパラメータ名を問い合わせる(ステップS306)。データベース104はそのパラメータ名を表5から検索し、パラメータ・パラメータ設定手順情報検索部205に通知する(ステップS307)。パラメータ・パラメータ設定順情報検索部205が通知を受けたファームウェアバージョンのパラメータ名はバージョン問合せ部207に渡される。なお、同一メーカの全ての機種のルータが共通のファームウェアバージョンのパラメータ名を有している場合には、表5は、機種名の項目を有している必要が無くなり、パラメータ・パラメータ設定手順情報検索部205は、ルータのメーカ名のみに対応したファームウェアバージョンのパラメータを問い合わせる。
【0054】
次に、バージョン問合せ部207は、ルータ105にそのファームウェアバージョンを問い合わせ(ステップS308)、これに応じてルータ105は、バージョン問合せ部207にそのファームウェアバージョンを通知する(ステップS309)。その問合せ及び通知の際には、バージョン問合せ部207がパラメータ・パラメータ設定手順情報検索部205から受けたファームウェアバージョンのパラメータ名が用いられる。従って、全てのメーカの全ての機種のルータにおいて共通の方法でファームウェアバージョンをルータから取得できる場合には、表5、ステップS306、S307を省略することができる。
【0055】
次に、パラメータ・パラメータ設定手順情報検索部205は、ルータメーカ名・機種名入力部203から通知されたルータのメーカ名及び機種名並びにバージョン問合せ部207から通知されたルータのバージョンの組み合わせに対応したパラメータ設定手順方法情報(表3のDNSサーバのパラメータ名、ユーザIDのパラメータ名、パスワードのパラメータ名、接続方式のパラメータ名、VCI/VPIのパラメータ名、カプセル化方式のパラメータ名、MTUのパラメータ名及び認証方式のパラメータ名並びに表4の転送方式及び制御方式)をデータベース104に問合せ(ステップS310)、データベース104は、その問合せのあったパラメータ設定手順方法情報をパラメータ・パラメータ設定手順情報検索部205に通知する(ステップS311)。なお、同一メーカの同一の機種のルータがファームウェアバージョンに関係なく共通のパラメータ設定手順情報を有しているならば、表3及び表4はファームウェアバージョンの項目を有している必要はなくなり、パラメータ・パラメータ設定手順情報検索部205は、ルータのメーカ名及び機種名の組み合わせに対応したパラメータ設定手順方法情報をデータベース104に問い合わせる。更に、同一メーカの全てのルータがファームウェアバージョンに関係なく共通のパラメータ設定手順情報を有しているならば、表3及び表4は機種名大日ファームウェアバージョンの項目を有している必要はなくなり、パラメータ・パラメータ設定手順情報検索部205は、ルータのメーカ名に対応したパラメータ設定手順方法情報をデータベース104に問い合わせる。
【0056】
次に、パラメータ・パラメータ設定手順情報検索部205は、プロバイダ名・接続事業者名入力部202から通知されたプロバイダの名称、接続事業者の名称及びサービスの名称の組み合わせに対応した接続パラメータの一部(表2のDNSサーバ1、DNSサーバ2、ユーザIDのドメイン名、パスワードの要否、接続方式、VCI・VPI、カプセル化方式、MTU及び認証方式)をデータベース104に問合せ(ステップS312)、データベース104はその問合せのあった接続パラメータをパラメータ・パラメータ設定手順情報検索部205に通知する(ステップS313)。
【0057】
次に、ID・パスワード入力部204は、ユーザインターフェース部201を介して、ユーザID及びパスワードの文字列を次に述べる方法でユーザから入力する(ステップS314)。すなわち、ID・パスワード入力部204は、パラメータ・パラメータ設定手順情報検索部205からユーザIDのうちのドメイン名の通知を受けて、文字「@」とドメイン名を結合して得られる文字列(図10の例では「@ah.ne.jp」)を図10の画面に表示する。また、パスワードの要否が「必要」である場合には、図10の画面に、パスワードを入力するためのテキストボックス406を表示する。ユーザは、ユーザIDのうちのアカウントの文字列をこれを入力するためのテキストボックス405に入力し、必要に応じてパスワードの文字列をこれを入力するためのテキストボックス406に入力する。ユーザIDのドメイン名は、ユーザID全体に置き換わり、接続パラメータの一部を構成する。また、必要なパスワードも接続パラメータの一部を構成する。
【0058】
次に、ユーザが図10の画面の「OK」ボタン407を押すと、パラメータ設定部206は、パラメータ・パラメータ設定手順情報検索部205がデータベース104から通知を受けた接続パラメータ及びID・パスワード入力部204から入力した接続パラメータを、パラメータ・パラメータ設定手順情報検索部205がデータベース104から通知を受けたパラメータ設定手順情報に従って、ルータ105に送信する(ステップS315)。
【0059】
例えば、プロバイダ及び接続事業者の組み合わせとして、プロバイダA及び接続事業者Hが選択され、ルータのメーカ名、機種名及びそのファームウェアバージョンとして、メーカP、機種V、ファームウェアバージョン1.0.1が選択された場合には、以下のデータがパラメータ設定部206からルータ105に送信される。
【0060】
"DNS1=***.***.***.***;
DNS2=***.***.***.***;
UserID=**@ah.ne.jp;
Password=******;
Connect=PPPoA ;
VCIVPI=***/***;
Capsule=LLC;
Authentification=PAD"
但し、アスターリスクは、ワイルドカードを示しているのではなく、所定の値の文字、数字等を示している。
【0061】
最後に、ルータ105は、パラメータ設定部206から受信した接続パラメータを自機のEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)等の記録媒体に格納する(ステップS316)。
【0062】
また、上記の例では、DNS1及びDNS2の値を具体的に指定しているが、DNS1="自動取得"の場合には、ルータのDNSサーバ自動取得機能をONとすることになる。
[実施形態2]
実施形態1においては、ルータのメーカ名及び機種名をユーザが選択するようにしていたが、実施形態2においては、ルータパラメータ設定システムは、ルータのメーカ名及び機種名をルータに問い合わせ、ルータからその通知を受ける。こうすることにより、ユーザがルータのメーカ名及び機種名を選択する手間を省くことができる。
【0063】
図11は、本発明の実施形態2によるルータパラメータ設定システムを備えるコンピュータを含むシステムの構成を示す。図2と図11を比較すると明らかなように、実施形態2によるルータパラメータ設定システムは、実施形態1によるルータパラメータ設定システムと、ルータメーカ名・機種名入力部203がルータメーカ名・機種名入力部203Bに置き換わっている点が異なる。
【0064】
図12は、本発明の実施形態2によるルータパラメータ設定システムが行うルータパラメータ設定方法を示すフローチャートである。図8と図12を比較すると明らかなように、ルータメーカ名・機種名入力部203がルータ名・機種名をユーザインターフェース部201を介してユーザから入力するステップS303が、ステップS321及びS322に置き換わっている点が異なる。また、実施形態1で表示する図9に示す画面は図13に示す画面に置き換わる。ステップS302では、プロバイダ名・接続事業者名入力部202が図13に示す画面を通してプロバイダの名称及び接続事業者の名称を選択する。ステップS321では、ルータメーカ名・機種名入力部203Bがルータ105にこれのメーカ名及び機種名を問い合わせ、ステップS322では、ルータ105がこれのメーカ名及び機種名をルータメーカ名・機種名入力部203Bに通知する。その問い合わせ及び通知は、UPnPの仕様に基づいたインターフェースを用いて行うことが可能である。
【0065】
ルータメーカ名・機種名入力部203Bは、通知されたルータのメーカ名及び機種名を図13の画面のテキストボックス421に表示する。
【0066】
他の構成及び動作は実施形態1と同様であるので、重複する説明を省略する。
【0067】
[実施形態3]
実施形態1及び2においては、パラメータ設定手順情報をデータベース104が保持するとしたが、これでは、ルータパラメータ設定システムのソフトウェアをコンピュータ101にインストールした後に、あるメーカが新たな機種を発売した場合やファームウェアがバージョンアップされた場合に、対応できない可能性があるという問題が生ずる。データベース104を更新することも考えられるが、更新用のデータは、インターネット108を介して入手しなければならないところ、ルータ105に接続パラメータが設定されていないので、更新用のデータを入手することができない。
【0068】
一方で、全てのメーカ、全ての機種、全てのバージョンのファームウェアのルータが共通の接続パラメータの名称、転送方式及び制御方式を採用することは、将来的には可能であっても、設計変更の手間を考慮すると困難である。
【0069】
そこで、実施形態3においては、パラメータ設定手順情報の表(表3及び4)並びにファームウェアバージョンのパラメータ名を保持する表(表5)をデータベース104から削除した上で、ルータ105に図14に示すようなパラメータ名変換表を格納し、そのパラメータ名変換表の内容をルータ105からコンピュータ101に転送し、コンピュータ101がそのパラメータ名変換表の内容に基づいた設定手順に基づいて接続パラメータをルータ105に転送するようにする。なお、パラメータ名とは、接続パラメータ名(図14に示すパラメータ名変換表のDNSサーバ1のパラメータ名から認証方式のパラメータ名まで)及び転送パラメータ名(図14に示す転送方式のパラメータ名及び制御方式のパラメータ名)を含む。
【0070】
図14に示すパラメータ名変換表は、接続パラメータ(DNSサーバ1〜認証方式)の共通パラメータ名と固有パラメータ名の対応関係及び転送パラメータ(転送方式及び制御方式)の共通パラメータ名と固有パラメータ名との対応関係を保持する。図14に示すパラメータ名変換表のうち第1列は本実施形態の説明のためのものであり、ルータ105は、図14に示すパラメータ名変換表のうち第2列及び第3列のみを保持する。接続パラメータの共通パラメータ名とは、ルータパラメータ設定システムのプログラムにおいて接続パラメータに付けられたパラメータ名である。一方、接続パラメータの固有パラメータ名とは、ルータのファームウェアにおいて接続パラメータに付けられたパラメータ名である。ルータパラメータ設定システムのプログラムは、接続パラメータを共通パラメータ名を用いて操作・判断し、パラメータ設定部206から接続パラメータを、LANインターフェース208を介して、ルータ105に送信するときに接続パラメータのパラメータ名を共通パラメータ名から固有パラメータ名に変換する。
【0071】
図15は、本発明の実施形態3によるルータパラメータ設定システムを備えるコンピュータを含むシステムの構成を示す。
【0072】
図11と図15を比較すると明らかなように、実施形態3によるルータパラメータ設定システムは、実施形態2によるルータパラメータ設定システムと、パラメータ・パラメータ設定手順情報検索部205及びバージョン問合せ部207が削除され、パラメータ検索部209、パラメータ名変換表問合せ部210及び転送パラメータ問合せ部211が追加されている点が異なる。
【0073】
パラメータ検索部209は、データベース104からプロバイダの名称及び接続事業者の名称の組み合わせに対応した接続パラメータを検索する。パラメータ名変換表問合せ部210は、LANインターフェース部208を介して、ルータ105から図14に示すパラメータ名変換表を取得する。転送パラメータ問合せ部211は、LANインターフェース部208を介して、ルータ105から転送方式の種別及び制御方式の内容を取得する。パラメータ設定部206は、転送パラメータ問合せ部211が取得した転送方式の種別及び制御方式の内容に従ったパラメータ送信手順により、LANインターフェース部208を介して、接続パラメータをパラメータ名変換表問合せ部210が取得した接続パラメータの固有パラメータ名を用いてルータ105に送信する。
【0074】
次に、実施形態3のルータパラメータ設定システムにより行われるルータパラメータ設定方法について主に図16を参照して説明する。
【0075】
ステップS301、S302、S321及びS322は、実施形態2のものと同一であるので、重複する説明を省略する。なお、UPnPを用いた場合には、ステップS321が無くなり、ステップS301の直後にステップS322が行われる。また、実施形態3のルータパラメータ設定システムは、ルータのメーカ名及び機種名を把握しなくても問題ないので、ステップS321及びS322を省略してもよい。
【0076】
次に、パラメータ名変換表問合せ部210は、LANインターフェース部208を介して、ルータ105が保持している図14に示すパラメータ名変換表をルータ105に問い合わせる(ステップS331)。これに応じて、ルータ105は、LANインターフェース部208を介して、そのパラメータ名変換表をパラメータ名変換表問合せ部210に通知する(ステップS332)。パラメータ名変換表問合せ部210は、パラメータ名変換表のうち接続パラメータの共通パラメータ名と固有パラメータ名との対応関係をパラメータ設定部206に通知し、パラメータ名変換表のうち転送方式及び制御方式の共通パラメータ名と固有パラメータ名との対応関係を転送パラメータ問合せ部211に通知する。
【0077】
次に、転送パラメータ問合せ部211は、LANインターフェース部208を介して、ルータ105に転送方式の固有パラメータ名を用いて転送方式の種別を問い合わせ、制御方式の固有パラメータ名を用いて制御方式の内容を問い合わせると(ステップS333)、ルータ105は、LANインターフェース部208を介して、転送方式の種別及び制御方式の内容を転送パラメータ問合せ部211に通知する(ステップS334)。
【0078】
次のステップS312〜S314は、実施形態1及び2のものと同一であるので、重複する説明は省略する。
【0079】
ステップS314の次に、パラメータ設定部206は、LANインターフェース部208を通じて、接続パラメータをルータ105に送信する(ステップS315)。この送信において、接続パラメータのパラメータ名としては、図14のパラメータ名変換表に記述されている接続パラメータの固有パラメータ名が用いられ、転送方式の種別及び制御方式としては、ルータ105から通知されたものが用いられる。
【0080】
なお、転送方式及び制御方式が全てのメーカ、機種間で統一された場合には、図14のパラメータ名変換表のうちの転送方式及び制御方式のパラメータ名に関する部分、転送パラメータ問合せ部211を削除し、ステップS333、S334を省略することができる。
【0081】
[実施形態4]
実施形態3では、ルータパラメータ設定システムのソフトウェアをコンピュータ101にインストールした後に、新たなプロバイダ及び/又は新たな接続事業者が登場した場合には、対応できない可能性があるという問題が生ずる。そこで、この問題及び実施形態1及び2の上述の問題を解決するのが実施形態4である。
【0082】
実施形態4においては、ルータ運用事業者が表1〜表5を含むソースデータベースを保有し、あるメーカが新しい機種のルータを発売した場合、あるメーカがあるルータのファームウェアをバージョンアップした場合、新たなプロバイダが登場した場合及び新たな接続事業者が登場した場合に、これらに対応したデータをソースデータベースに追加し、ソースデータベースを常に最新の状態になるように維持する。そして、デジタルテレビ放送のデータ送信領域を利用して、ソースデータベースの内容を定期的に放送する。そして、ルータパラメータ設定システムを搭載したコンピュータにテレビ受信機を搭載又は接続し、テレビ受信機がソースデータベースの内容を受信する。コンピュータとテレビ受信機を接続する場合、これらを直接接続してもよい。また、UPnPの機能を有するコンピュータ及びUPnPの機能を有するテレビ受信機をローカルエリアネットワークを介して接続してもよい。デジタルテレビ放送のEPGを利用して、デジタルテレビ受信機のファームウェアを定期的に放送し、デジタルテレビ受信機のファームウェアをバージョンアップする技術は公知・公用となっているので、実施形態4にこの技術を用いることができる。
【0083】
また、デジタルテレビ放送のEPGを利用して、ソースデータベースの内容を定期的に放送する代わりに、アナログテレビ放送で放送されるテレビ番組の副音声の領域を利用して、ソースデータベースの内容を定期的に放送してもよい。また、アナログ又はデジタルのラジオ放送の所定のチャンネルを利用して、ソースデータベースの内容を定期的に放送してもよい。あるいは、ソースデータベースをインターネットを通じて公衆が利用できるようにしておき、携帯電話又はPDA(Personal Digital Assistant)でインターネットを通じてソースデータベースにアクセスし、携帯電話又はPDAをルータパラメータ設定システムを搭載したコンピュータにBluetooth、USB(Universal Serial Bus)、RS232C等により接続してもよい。
【0084】
本発明では、ルータ運用事業者が維持するソースデータベースの内容を公衆がアクセスできることを可能にする様々な装置(アナログテレビ送信機、デジタルテレビ送信機、アナログラジオ送信機、デジタルラジオ送信機、WWW(World Wide Web)サーバ等)を送信機という。また、本発明では、ルータ運用事業者が維持するソースデータベースに通信を介してアクセスする様々な装置(アナログテレビ受信機、デジタルテレビ受信機、アナログラジオ受信機、デジタルラジオ受信機、携帯電話及びPDA等)を受信機という。
【0085】
図17は、本発明の実施形態4によるルータパラメータ設定システムを備えるコンピュータを含むシステムの構成を示す。
【0086】
図11と図17を比較すると明らかなように、実施形態4によるルータパラメータ設定システムは、実施形態1によるルータパラメータ設定システムと、データベース104が削除され、受信機214及びレプリカデータベース215が追加されている点が異なる。受信機214は送信機213と有線又は無線で接続される。送信機213は、ソースデータベース212と接続される。レプリカデータベース215はソースデータベース212のレプリカであり、最新の表1〜5を有する。パラメータ・パラメータ設定手順情報検索部205は、データベース104をアクセスする代わりにレプリカデータベース215をアクセスする。
【0087】
実施形態4のルータパラメータ設定システムにより行われるルータパラメータ設定方法は、図8に示す全てのステップを含む。ステップS304が開始する前にレプリカデータベース215の内容をソースデータベース212の内容と同一となるように更新しなければならないが、このためには、受信機214は定期的に送信機213よりソースデータベース212の内容を受信する。又は、送信機213及び受信機214が相互に双方向通信ができるものとし、ステップ301が行われたならば、受信機214が自発的に送信機213に送信要求を出してソースデータベース212の内容を受信してもよい。なお、ソースデータベース212の容量は数百キロバイトと少ないので、頻繁に定期的に送信機213がソースデータベース212の内容を送信することができ、また、レプリカデータベース215をハードディスクドライブ等に設けることのみならず、レプリカデータベース215をルータパラメータ設定システムを稼働しているときに一時的にRAM(Random Access Memory)等の一時記憶媒体に設けることもできる。
【0088】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、ルータのメーカ・機種・ファームウェア及びプロバイダ・接続事業者の相違に依存しない統一的な操作手順で、ユーザが容易にルータに接続パラメータを設定することを可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1によるルータパラメータ設定システムを備えるコンピュータを含むシステムの構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施形態1によるルータパラメータ設定システム及びその周辺部の構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の実施形態1によるルータパラメータ設定システムのデータベースが備える第1の表を示す図である。
【図4】本発明の実施形態1によるルータパラメータ設定システムのデータベースが備える第2の表を示す図である。
【図5】本発明の実施形態1によるルータパラメータ設定システムのデータベースが備える第3の表を示す図である。
【図6】本発明の実施形態1によるルータパラメータ設定システムのデータベースが備える第4の表を示す図である。
【図7】本発明の実施形態1によるルータパラメータ設定システムのデータベースが備える第5の表を示す図である。
【図8】本発明の実施形態1によるルータパラメータ設定システムが行うルータパラメータ設定方法を示すフローチャートである。
【図9】本発明の実施形態1によるルータパラメータ設定システムが表示する第1の画面を示す図である。
【図10】本発明の実施形態1によるルータパラメータ設定システムが表示する第2の画面を示す図である。
【図11】本発明の実施形態2によるルータパラメータ設定システム及びその周辺部の構成を示すブロック図である。
【図12】本発明の実施形態2によるルータパラメータ設定システムが行うルータパラメータ設定方法を示すフローチャートである。
【図13】本発明の実施形態2によるルータパラメータ設定システムが表示する第1の画面を示す図である。
【図14】本発明の実施形態3によるルータパラメータ設定システムにおいてルータが保持するパラメータ名変換表を示す図である。
【図15】本発明の実施形態3によるルータパラメータ設定システム及びその周辺部の構成を示すブロック図である。
【図16】本発明の実施形態3によるルータパラメータ設定システムが行うルータパラメータ設定方法を示すフローチャートである。
【図17】本発明の実施形態4によるルータパラメータ設定システム及びその周辺部の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
101、102、103 コンピュータ
104 データベース
105 ルータ
106 ローカルエリアネットワーク
107 プロバイダ・接続事業者
108 インターネット
109 構内
201 ユーザインターフェース部
202 プロバイダ名・接続事業者名入力部
203、203B ルータメーカ名・機種名入力部
204 ID・パスワード入力部
205 パラメータ・パラメータ設定手順情報検索部
206 パラメータ設定部
207 バージョン問合せ部
208 LANインターフェース部
209 パラメータ検索部
210 パラメータ名変換表問合せ部
211 転送パラメータ問合せ部
212 ソースデータベース
213 送信機
214 受信機
215 レプリカデータベース

Claims (25)

  1. ローカルエリアネットワークをグローバルネットワークと接続するルータのメーカ名、機種名及びファームウェアバージョンを入力する手段と、
    前記ルータが前記グローバルネットワークにおける接続サービスを受けるためのプロバイダの名称及び接続事業者の名称を入力する手段と、
    入力した前記メーカ名、前記機種名及びファームウェアバージョンの組に対応したパラメータ設定手順情報を各ルータのメーカ名、機種名及びファームウェアバージョンの組と各パラメータ設定手順情報との対応関係を保持する表から検索する手段と、
    入力したプロバイダの名称及び接続事業者の名称の組に対応した接続パラメータをプロバイダの名称及び接続事業者の名称の各組と各接続パラメータとの対応関係を保持する表から検索する手段と、
    検索された接続パラメータを検索されたパラメータ設定手順情報に従って前記ルータに設定する設定手段と、
    を備えることを特徴とするルータパラメータ設定システム。
  2. 請求項に記載のルータパラメータ設定システムにおいて、
    前記ファームウェアバージョンは、前記ルータへの問合せの結果として前記ルータから入力することを特徴とするルータパラメータ設定システム。
  3. 請求項1又は2に記載のルータパラメータ設定システムにおいて、
    前記ルータの機種名の入力は、前記ルータへの問合せの結果として前記ルータから入力することを特徴とするルータパラメータ設定システム。
  4. 請求項1乃至3の何れか1項に記載のルータパラメータ設定システムにおいて、
    前記ルータのメーカ名の入力は、前記ルータへの問合せの結果として前記ルータから入力することを特徴とするルータパラメータ設定システム。
  5. 請求項1乃至4の何れか1項に記載のルータパラメータ設定システムにおいて、
    検索された前記接続パラメータに付記する文字列を入力する手段を更に備え、
    前記設定手段は、検索された接続パラメータ及び該接続パラメータに付記された文字列を検索された前記パラメータ設定手順情報に従って前記ルータに設定することを特徴とするルータパラメータ設定システム。
  6. 請求項に記載のルータパラメータ設定システムにおいて、
    前記文字列は、ユーザIDのアカウント及び必要なパスワードであることを特徴とするルータパラメータ設定システム。
  7. 請求項に記載のルータパラメータ設定システムにおいて、
    前記表を更に備えることを特徴とするルータパラメータ設定システム。
  8. 請求項に記載のルータパラメータ設定システムにおいて、
    前記表は遠隔地にあり、前記表の内容をこれを送信する装置から受信する手段を更に備えることを特徴とするルータパラメータ設定システム。
  9. パラメータ設定手順情報をローカルエリアネットワークをグローバルネットワークと接続するルータから入力する手段と、
    前記ルーターが前記グローバルネットワークにおける接続サービスを受けるためのプロバイダ及び/又は接続事業者を特定する情報を入力する手段と、
    入力した前記プロバイダ及び/又は接続事業者を特定する情報に対応した接続パラメータをプロバイダ及び/又は接続事業者を特定する各情報と各接続パラメータとの対応関係を保持する表から検索する手段と、
    検索された接続パラメータを入力したパラメータ設定手順情報に従って前記ルータに設定する設定手段と、
    を備えることを特徴とするルータパラメータ設定システム。
  10. パラメータ設定手順情報をローカルエリアネットワークをグローバルネットワークと接続するルータから入力する手段と、
    前記ルータが前記グローバルネットワークにおける接続サービスを受けるためのプロバイダの名称及び接続事業者の名称を入力する手段と、
    入力したプロバイダの名称及び接続事業者の名称の組に対応した接続パラメータをプロバイダの名称及び接続事業者の名称の各組と各接続パラメータとの対応関係を保持する表から検索する手段と、
    検索された接続パラメータを入力した前記パラメータ設定手順情報に従って前記ルータに設定する設定手段と、
    を備えることを特徴とするルータパラメータ設定システム。
  11. 請求項又は10に記載のルータパラメータ設定システムにおいて、
    検索された前記接続パラメータに付記する文字列を入力する手段を更に備え、
    前記設定手段は、検索された接続パラメータ及び該接続パラメータに付記された文字列を検索された前記パラメータ設定手順情報に従って前記ルータに設定することを特徴とするルータパラメータ設定システム。
  12. 請求項11に記載のルータパラメータ設定システムにおいて、
    前記文字列は、ユーザIDのアカウント及び必要なパスワードであることを特徴とするルータパラメータ設定システム。
  13. ローカルエリアネットワークをグローバルネットワークと接続するルータのメーカ名、機種名及びファームウェアバージョンを入力するステップと、
    前記ルータが前記グローバルネットワークにおける接続サービスを受けるためのプロバイダの名称及び接続事業者の名称を入力するステップと、
    入力した前記メーカ名、前記機種名及びファームウェアバージョンの組に対応したパラメータ設定手順情報を各ルータのメーカ名、機種名及びファームウェアバージョンの組と各パラメータ設定手順情報との対応関係を保持する表から検索するステップと、
    入力したプロバイダの名称及び接続事業者の名称の組に対応した接続パラメータをプロバイダの名称及び接続事業者の名称の各組と各接続パラメータとの対応関係を保持する表から検索するステップと、
    検索された接続パラメータを検索されたパラメータ設定手順情報に従って前記ルータに設定する設定ステップと、
    を有することを特徴とするルータパラメータ設定方法。
  14. 請求項13に記載のルータパラメータ設定方法において、
    前記ファームウェアバージョンは、前記ルータへの問合せの結果として前記ルータから入力することを特徴とするルータパラメータ設定方法。
  15. 請求項13又は14に記載のルータパラメータ設定方法において、
    前記ルータの機種名の入力は、前記ルータへの問合せの結果として前記ルータから入力することを特徴とするルータパラメータ設定方法。
  16. 請求項13乃至15の何れか1項に記載のルータパラメータ設定方法において、
    前記ルータのメーカ名の入力は、前記ルータへの問合せの結果として前記ルータから入力することを特徴とするルータパラメータ設定方法。
  17. 請求項13乃至16の何れか1項に記載のルータパラメータ設定方法において、
    検索された前記接続パラメータに付記する文字列を入力するステップを更に備え、
    前記設定ステップは、検索された接続パラメータ及び該接続パラメータに付記された文字列を検索された前記パラメータ設定手順情報に従って前記ルータに設定することを特徴とするルータパラメータ設定方法。
  18. 請求項17に記載のルータパラメータ設定方法において、
    前記文字列は、ユーザIDのアカウント及び必要なパスワードであることを特徴とするルータパラメータ設定方法。
  19. 請求項13乃至18の何れか1項に記載のルータパラメータ設定方法において、前記表を更に有することを特徴とするルータパラメータ設定方法。
  20. 請求項13乃至18のいずれか1項に記載のルータパラメータ設定方法において、
    前記表は遠隔地にあり、前記表の内容をこれを送信する装置から受信するステップを更に有することを特徴とするルータパラメータ設定方法。
  21. パラメータ設定手順情報をローカルエリアネットワークをグローバルネットワークと接続するルータから入力するステップと、
    前記ルーターが前記グローバルネットワークにおける接続サービスを受けるためのプロバイダ及び/又は接続事業者を特定する情報を入力するステップと、
    入力した前記プロバイダ及び/又は接続事業者を特定する情報に対応した接続パラメータをプロバイダ及び/又は接続事業者を特定する各情報と各接続パラメータとの対応関係を保持する表から検索するステップと、
    検索された接続パラメータを入力したパラメータ設定手順情報に従って前記ルータに設定する設定ステップと、
    を備えることを特徴とするルータパラメータ設定方法。
  22. パラメータ設定手順情報をローカルエリアネットワークをグローバルネットワークと接続するルータから入力するステップと、
    前記ルータが前記グローバルネットワークにおける接続サービスを受けるためのプロバイダの名称及び接続事業者の名称を入力するステップと、
    入力したプロバイダの名称及び接続事業者の名称の組に対応した接続パラメータをプロバイダの名称及び接続事業者の名称の各組と各接続パラメータとの対応関係を保持する表から検索するステップと、
    検索された接続パラメータを入力した前記パラメータ設定手順情報に従って前記ルータに設定する設定ステップと、
    を有することを特徴とするルータパラメータ設定方法。
  23. 請求項21又は22に記載のルータパラメータ設定方法において、
    検索された前記接続パラメータに付記する文字列を入力するステップを更に備え、
    前記設定ステップは、検索された接続パラメータ及び該接続パラメータに付記された文字列を検索された前記パラメータ設定手順情報に従って前記ルータに設定することを特徴とするルータパラメータ設定方法。
  24. 請求項23に記載のルータパラメータ設定方法において、
    前記文字列は、ユーザIDのアカウント及び必要なパスワードであることを特徴とするルータパラメータ設定方法。
  25. コンピュータに請求項13乃至24のいずれか1項に記載のルータパラメータ設定方法を実行させるためのプログラム。
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