JP6949407B1 - 適正なグリップが得られるゴルフ用グローブ - Google Patents
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その理由は球、シャフト及び身体の唯一の接点が僅かの面積を有するグリップだからである。
指導者は、ゴルフを教える前に、そのことの重要性を初心者に強く伝えている。
間違ったとされているグリップを一旦覚えてしまうと、その癖がなかなか抜けにくい。
しかも続けていると下手を固めてしまうことになる。
そのため、初心者は、初期の段階でグリップの仕方に変な癖が付かないように、グリップの基本技術、すなわち上級者に共通する適正な基本技術を早めに習得する必要がある。
このような場合、結果的にスコアーメーク、上達に悪影響を与えることになる。
例えば、ウイークグリップ、フックグリップ(ストロンググリップ)、スクウエアグリップ等によってクラブのグリップ部に対する握る指の使い方が多少異なる。
このようなグリップの仕方には、それを行う上での共通したキーポイントがある。
このような空間が生じないコツは、上述したウイークグリップ、フックグリップ(ストロンググリップ)、スクウエアグリップ、ショートサム、ロングサム等の握り方を問わず共通している。
すなわち、左手の人差し指と親指との間の密着性が悪く空間が生じてしまうのである。
人差し指の根本右側部と親指の基節腹部の間(いわゆるV字の部分)に隙間があり、ピタッと接触し圧接している状態ではない。
そのため、結果的に、クラブのグリップ部を握る力が弱まり、必要な手の機能が、効率よく、ゴルフクラブのグリップ部に伝わらない。
空間が生じては駄目で左手の人差し指と親指のV字の部分がピッタリ密着していなければならないのである。
このようにグリップの仕方は極めて重要であるところ、的確なグリップをできるだけ可能とするゴルフ用グローブ(ゴルフ手袋)が幾つか開発されている。〔特許文献1〕,〔特許文献2〕
しかし、磁気力には限界があり、また時間と共に磁力が低下することも欠点である。
しかし、以上述べた幾つかのゴルフ用グローブは、アドレスした状態で、グリップの良し悪しが自分自身の目で的確に確認できるようにはなっていない。
すなわち、本発明の目的は、アドレス状態で、適正なグリップの仕方が目で的確に確認できるゴルフ用グローブを提供するものである。
この知見により、上記問題点を解決すべく、本発明を完成したものである。
本発明のゴルフ用グローブAは、適正な(正しい)グリップが得られるゴルフ用グローブAであり、アドレス時、ゴルフクラブを握った場合の適正なグリップの仕方が目で的確に確認できるものである。
ゴルフ用グローブAにおける適正なグリップを行うため必要とする部分の圧を光で可視的に認識できるようになっている。
以下、その実施の形態について述べることとする。
図1は、本発明のゴルフ用グローブAの外観図であり、(A)は掌側、(B)は甲側を示す。
尚、ゴルフ用グローブにおいて、電源(電池)を含む導通のための回路は省略した(以下のゴルフ用グローブの図においても同様。)
本発明のゴルフ用グローブAは、適正なグリップ時に、光を認識して的確に確認できる機能を持つ。
先述したように、ゴルフシャフトBを握った場合、基本的な正しいグリップの仕方は、人差し指の根本右側部と親指の基節腹部の間(いわゆるV字の部分)に隙間が無くピタッと接触し圧接していることが極めて重要な条件(第1条件)である。
このように、人差し指の根本右側部と親指の基節腹部の間に隙間が無くピタッと圧接していることが適正なグリップを行う上で、極めて重要である。
ここで圧接スイッチは、圧力を受けることによりONとなる機能を有するもので、公知のものが好適に採用可能である。
本発明のゴルフ用グローブAは、このような人差し指根元圧接スイッチS1と親指圧接スイッチS2とを有することにより、最も重要な機能を果たすものである。
このような構造のため、本発明のゴルフ用グローブAを使用することにより、人差し指の根本右側部と親指の基節腹部の間に(いわゆるV字の部分)も隙間が無くピタッと圧接しているのを確認することができる(第1の機能)。
これらの2つの圧接スイッチは、後で図示する回路(導線)を介してゴルフ用グローブAの他所に設けた電源K(例えば電池)に接続されている。
尚、電源Kは、ゴルフ用グローブAの甲側における発光電球に邪魔にならない位置(例えば、中央部)に設けられる。
ここで、発光電球L1は、例えば、LED電球、白熱電球等の小さい電球が採用される。
アドレスする際、ゴルフシャフトBの握り部B1に対して、適正なグリップを行うと、人差し指根元圧接スイッチS1と親指圧接スイッチS2は、互いに接触し圧接し合ってON状態となる。
発光電球L1の設けられている位置は、上述したように人差し指の第3関節甲側部であるので、アドレス状態では、この発光電球L1を容易に視認することができる。
人差し指根元圧接スイッチS1と親指圧接スイッチS2と電源Kと発光電球L1とが回路(導線)により直列に連結されている。
この回路においては、グリップした際、人差し指根元圧接スイッチS1と親指圧接スイッチS2との相互作用により回路が導通して、発光電球L1が点灯することとなる。
1)まず、本発明のゴルフ用グローブAを左手に装着する(右利きの人)。
2)ショットする前に、アドレスを行い、ゴルフシャフトBの握り部B1を左手でグリップする。
3)左手でグリップする際、人差し指の根本右側部と親指の基節腹部とが、互いに圧を受けてピッタリと接触するようにする。
いわゆるV字の部分がピッタリと接触し圧接状態となる。
その結果、導通し発光電球L1に電流が流れて点灯する。
ゴルフシャフトB(詳しくは、握り部B1)を握って正しくアドレスした状態において、この点灯した発光電球L1の光は、目で可視的に容易に確認することができる。
これで適正なグリップであることが確認できたこととなる。
尚、グリップ状態では、アドレス時には、必ずこの発光電球L1が視野に入っている。
その場合は、人差し指根元圧接スイッチS1と親指圧接スイッチS2とが、相互に圧接しないためON状態とはならない。
結果的に回路は導通せず発光電球L1は消灯状態となったままである。
グリップをし直した結果、人差し指の根本右側部と親指の基節腹部とが、ピッタリと接触し互いに圧を受けた場合は、人差し指根元圧接スイッチS1と親指圧接スイッチS2も、圧を受けてON状態となり、回路が導通し発光電球L1が点灯する。
人差し指の第3関節甲側部にある発光電球L1は、アドレスした状態でその光を容易に視認することができる。
既に第1の実施の形態で述べたように、人差し指の根本右側部と親指の基節腹部の間に隙間が無くピタッと圧接していることが適正なグリップを行う上で極めて重要な条件(第1の条件)である。
しかし、適正なグリップを行うには、この条件の他に更なる条件が加わるとより好ましい。
すなわち、更なる条件とは小指の指先腹部がゴルフシャフトBの握り部B1に強く圧接していることである(第2の条件)。
ここで小指の指先腹部とは、換言すると「小指における先端部と第2関節との間の腹部」を示す。
尚、人差し指根元圧接スイッチS1、親指圧接スイッチS2は、省略している。
この小指圧接スイッチT1は回路(導線)を介して電源Kに接続されている。
また、発光電球L2は導線途中の中指の第3関節甲側部(換言すると甲側における中指の根元の延長部)に設けられている。
小指圧接スイッチT1と電源Kと発光電球L2とが回路(導線)により、直列に連結されている。
この回路においては、グリップした際、小指圧接スイッチT1とゴルフシャフトBの握り部B1との相互作用により、回路が電源Kと導通して発光電球L2が点灯することとなる。
1)まず、本発明のゴルフ用グローブAを左手に装着する(右利きの人)。
2)ショットする前に、アドレスを行い、左手でゴルフシャフトBの握り部B1をグリップする。
3)左手でゴルフシャフトBをグリップするが、この時、小指の指先腹部が握り部B1に強く当接(圧接)するようにする。
その結果、回路は導通し、発光電球L2に電流が流れて点灯する。
これで小指の指先腹部がゴルフシャフトBの握り部B1に強く圧接していることが確認できる(第2の機能)。
小指による握り力が的確であることが確認できたこととなる。
尚、グリップ状態では、アドレス時には、必ずこの発光電球L2が視野に入っている。
既に第1の実施の形態で述べたように、人差し指の根本右側部と親指の基節腹部の間に隙間が無くピタッと圧接していることが適正なグリップを行う上で極めて重要な条件(第1の条件)である。
しかし、適正なグリップを行うには、この条件の他に更なる条件が加わるとより好ましい。
すなわち、更なる条件とは、アドレス時、左手でゴルフシャフトBの握り部B1をグリップした状態で、人差し指の指先腹部と親指の指先腹部とがピッタリと圧接していることである(第3の条件)。
このような圧接状態を確認するため、人差し指の指先腹部に人差し指指先圧接スイッチU1が設けられ、且つ親指の指先腹部に親指受圧板U2が設けられている。
ここでは人差し指根元圧接スイッチS1、親指圧接スイッチS2、小指圧接スイッチT1は省略している。
この人差し指指先圧接スイッチU1は、回路(導線)を介して電源Kに接続されている。
また、導線の途中に設けられている発光電球L3は薬指の第3関節甲側部に(換言すると甲側における薬指の根元の延長部)設けられる。
人差し指指先圧接スイッチU1と電源Kと発光電球L3とが回路(導線)により、直列に連結されている。
この回路においては、グリップした際、人差し指指先圧接スイッチU1と親指受圧板U2との相互作用により電源Kと導通して発光電球L3が点灯する。
1)まず、本発明のゴルフ用グローブAを左手に装着する(右利きの人)。
2)ショットする前に、アドレスを行い、ゴルフシャフトBの握り部B1を左手でグリップする。
3)左手でグリップする際、アドレス時、人差し指の指先腹部と親指の指先腹部とがピッタリと圧接するようにする。
その結果、発光電球L3に電流が流れて点灯する。
ゴルフシャフトB(詳しくは、握り部B1)を握って正しくアドレスした状態において、薬指の第3関節甲側部に設けられている発光電球L3の点灯を目で容易に確認することができる。
これで人差し指の指先腹部と親指の指先腹部との間において握り方が的確であることが確認できたこととなる(第3の機能)。
発光電球L1、発光電球L2、発光電球L3により光を認知することにより、的確なグリップを行うことは、既に述べた通りである。
ここでは発光電球を使用しないで、掌が適正に握り部B1に位置決めされてグリップされていることが目で見て確認できる手法を述べる。
例えば、手の掌の人差し指の付け根部から小指付け根部かけて左右に横断するグリップ誘導用目印ラインM1を付与する。
また、手の掌の人差し指の付け根部から小指付け根部にかけて左右に横断するグリップ誘導用目印ラインM2を付与する。
このグリップ誘導用目印ラインM1は、いわゆる「ショートサムグリップ」といわれるものである。
また、グリップ誘導用目印ラインM2は、いわゆる「ロングサムグリップ」といわれるものである。
尚、これらは「フインガーグリップ」または「パームグリップ」と呼ぶこともある。
これにより掌に対する、ゴルフシャフトBの握り部B1の適正な位置が容易に定まる(第4の機能)。
ここで、この誘導用目印ラインMは、一本でもよいが、略ゴルフシャフトBの太さに相当する間隔を有する2本のラインの方が、グリップする際、掌が位置決めし易い。
尚、図10は、間隔を有する誘導用目印ラインM1と誘導用目印ラインM2を示している。
また、誘導用目印ラインMの色は、目立って可視化できる色彩が好ましい。
ショットする前に、アドレスを行い、ゴルフシャフトBの握り部B1を左手でグリップする。
この時、ゴルフシャフトBの握り部B1が、誘導用目印ラインM1又は誘導用目印ラインM2に対応するようにグリップする。
このようにグリップを行うことで、掌が適正に握り部B1に位置決めされていることが確認でき、アドレス状態で、適正なグリップの仕方が目で的確に確認できる。
圧力スイッチの大きさや精度も最適なものを選択できる。
また、圧力スイッチ、回路、電源(電池)等の部品の具体的な設け方は、ゴルフを構成する材質(革や布等)を二重にして内蔵させることが好ましいが、必ずしもそれに限定されるものではない。
また発光電球は露出した状態で備わっている。
また、第3の実施の形態において、親指受圧板を圧接スイッチに変えることも可能である。
例えば、第2の実施の形態で述べた第2の機能や第3の実施の形態で述べた第3の機能を作動しない構造にすることもできる。
ここで、この第2の実施の形態において、その機能(第2の機能)が作動しないように、すなわち回路において発光電球L2が点灯しないようにするための解除スイッチ部X1を設けることも可能である。
すなわち、回路の一部に直列に解除スイッチ部X1を設ける。
人によっては、小指の指先腹部がゴルフシャフトBの握り部B1に強く圧接していることを重要でないと考える場合、解除スイッチ部X1を切り替えて本機能(第2の機能)が作動しないようにすることができる。
第3の機能が作動しないように、すなわち回路において発光電球L3が点灯しないようにするための解除スイッチ部X2を設けることも可能である。
人によっては、人差し指の指先腹部と親指の指先腹部とがピッタリと圧接していることを重要でないと考える場合、解除スイッチ部X2を切り替えて本機能(第3の機能)が作動しないようにすることができる。
このような解除スイッチ部X1、解除スイッチ部X2を設けることで選択的に機能を生かすことができる。
第1の実施の形態で述べた第1の機能、第2の実施の形態で述べた第2の機能、第3の実施の形態で述べた第3の機能については、全ての機能が発揮できるような回路(例えば、図9参照)としてもよいが、各々単独に機能が発揮できるような回路や組み合わせて機能が発揮できるような回路としてもよい。
図12は独立して第2の機能を発揮できる回路を示す説明図であり、図13は独立して第3の機能を発揮できる回路を示す説明図である。
また、図14は第1の機能と第2の機能が発揮できるような回路を示す説明図であり、図15は第1の機能と第3の機能が発揮できるような回路を示す説明図である。
このように本発明のゴルフ用グローブAはその持つ機能の自由が高い。
a…人の手
B…ゴルフシャフト
B1…握り部
K…電源(電池)
L1、L2、L3…発光電球
M、M1、M2…誘導用目印ライン
S1…人差し指根元圧接スイッチ
S2…親指圧接スイッチ
T1…小指圧接スイッチ
U1…人差し指指先圧接スイッチ
U2…親指受圧板
X1、X2…解除スイッチ
Claims (4)
- 適正なグリップを得るため必要とする部分の圧を光で認識できるようにしたものであり、
人差し指の指先腹部に人差し指指先圧接スイッチが設けられ、且つ親指の指先腹部に親指受圧板が設けられ、これらは導線を介して電源に接続され、導線途中の薬指の第3関節甲側部に発光電球が設けられており、適正なグリップをした場合に、人差し指指先圧接スイッチと親指受圧板とが圧接し合ってON状態になり導通し、発光電球が点灯するゴルフ用グローブ。 - 人差し指の根本右側部に人差し指根元圧接スイッチが設けられ、且つ親指の基節腹部にも親指圧接スイッチが設けられ、これらの両圧接スイッチは導線を介して電源に接続され、導線途中の人差し指の第3関節甲側部に発光電球が設けられており、適正なグリップをした場合に、人差し指根元圧接スイッチと親指圧接スイッチとが圧接し合ってON状態になり導通し、発光電球が点灯する請求項1記載のゴルフ用グローブ。
- 小指の指先腹部に小指圧接スイッチが設けられ、この小指圧接スイッチは導線を介して電源に接続され、導線途中の中指の第3関節甲側部に発光電球が設けられており、適正なグリップをした場合に、小指圧接スイッチと握り部とが圧接し合ってON状態になり導通し、発光電球が点灯する請求項1又は2記載のゴルフ用グローブ。
- 手の掌の一方の掌端部から他方の掌端部にかけて左右に横断するグリップ誘導用目印ラインを設けた請求項1〜3のいずれか1項に記載のゴルフ用グローブ。
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