JP6948920B2 - 信号入力回路 - Google Patents

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Description

本発明は、電子制御装置の信号入力回路に関する。
プログラマブルロジックコントローラなどの電子制御装置の信号入力回路は、シーケンス回路などの機械的接点で操作される100V、48V、24Vなどの比較的高電圧の電気信号を、5V、3.3Vあるいはそれ以下の低電圧で動作するマイクロコントローラ、プログラマブルロジックアレイなどの集積回路で構成された制御回路に安全に伝達するために、電圧レベルを変換する機能と、高電圧で動作する回路と低電圧で動作する回路とを電気的に絶縁する機能とが必要とされる。
従来、上述した機能を実現するために、図3に示すような信号入力回路が用いられてきた(特許文献1参照)。
図3においては、直流電源201の正極が、入力接点202を介して、端子203と接続される。また、直流電源201の負極が、端子204と接続される。信号入力回路200は、抵抗器205,207と、フォトカプラ206と、直流電源208とを備える。端子203と端子204との間には、抵抗器205と、フォトカプラ206の発光素子(発光ダイオード)とが直列に接続される。フォトカプラ206の受光素子(フォトトランジスタ)のコレクタには、抵抗器207を介して直流電源208が接続されるとともに、制御回路209が接続される。また、フォトカプラ206の受光素子(フォトトランジスタ)のエミッタは接地される。
図3に示す信号入力回路200においては、入力接点202がオンになると、直流電源201からの直流電圧信号がフォトカプラ206の発光素子に入力され、発光素子が発光する。発光素子の発光によりフォトカプラ206の受光素子(フォトトランジスタ)がオンになり、制御回路209に信号が入力される。
特開平8−221104号公報
図3に示す信号入力回路200では、フォトカプラ206を駆動するために、抵抗器205に電流を流す必要がある。抵抗器205は、電流が流れると発熱する。この発熱を逃がすために、回路の小型化が困難であるという問題があった。また、抵抗器205の発熱を無視して回路の小型化を図った場合、信号入力の繰り返しにより当該回路およびその周辺の部品などの加熱と冷却とが繰り返される。加熱と冷却との繰り返しに伴う体積変化により機械的疲労が蓄積され、その結果、回路およびその周辺の部品などの破断を引き起こす可能性がある。
また、発熱の原因となる電流を小さくするために、信号電圧を下げる、あるいは、フォトカプラの感度を上げることが考えられるが、ノイズに弱くなり、誤作動を引き起こしやすくなる。そのため、従来から高ノイズ環境に設置されているリレーシーケンス回路を置き換えるために導入されるプログラマブルロジックコントローラなどの電子制御装置の信号入力回路としては適さなくなってしまう。
また、図3に示す信号入力回路200では、経年劣化による、フォトカプラ206の発光素子の輝度の低下、あるいは、フォトカプラ206の発光素子および受光素子を覆う樹脂部品の透明度の低下により、入力信号があるにも関わらず、受光素子の反応閾値を下回り、入力信号が認識されなくなるなどの動作不良を起こす可能性がある。
上記のような問題点に鑑みてなされた本発明の目的は、発熱を抑制して、電子制御装置の小型化および長寿命化を図るとともに、誤動作の発生の抑制を図ることができる信号入力回路を提供することである。
上記課題を解決するため、本発明に係る信号入力回路は、直流電源からの直流電圧信号の入力に応じて動作状態を変化させる電子制御装置の信号入力回路であって、第1の変圧器と、第2の変圧器と、スイッチング素子と、積分回路と、シュミットトリガ回路と、パルス発振回路と、Dフリップフロップ回路とを備え、前記直流電源の正極に接続された第1の端子と、前記直流電源の負極に接続された第2の端子との間に、前記第1の変圧器の一次巻線と、スイッチング素子とが直列に接続され、前記スイッチング素子の制御端子に、前記第2の変圧器の二次巻線が接続され、前記第1の変圧器の二次巻線が、前記積分回路の入力部に接続され、前記積分回路の出力部が、前記シュミットトリガ回路の入力部に接続され、前記シュミットトリガ回路の出力部が、前記Dフリップフロップ回路の信号入力端子に接続され、前記パルス発振回路の出力部が、前記第2の変圧器の一次巻線および前記Dフリップフロップ回路のラッチ信号入力端子に接続され、前記Dフリップフロップ回路の出力部が、前記電子制御装置の制御回路に接続される。
また、上記課題を解決するため、本発明に係る信号入力回路は、直流電源からの直流電圧信号の入力に応じて動作状態を変化させる電子制御装置の信号入力回路であって、パルス信号を出力するパルス発振回路と、前記直流電源から前記直流電圧信号が一次巻線に入力され、該入力された直流電圧信号を所定の変圧比で変圧して二次巻線から出力する第1の変圧器と、前記第1の変圧器の一次巻線と前記直流電源との接続・非接続を切り替えるスイッチング素子と、一次巻線に前記パルス信号が入力され、前記入力されたパルス信号を所定の変圧比で変圧した信号を二次巻線から前記スイッチング素子に出力して、前記スイッチング素子を制御する第2の変圧器と、前記第1の変圧器の出力信号の時間積分に近似される波形の信号を出力する積分回路と、前記積分回路の出力信号のレベルと所定の閾値とを比較し、比較の結果に応じた信号を出力するシュミットトリガ回路と、前記パルス信号の立下りエッジに応じて、前記シュミットトリガ回路の出力信号をラッチし、前記電子制御装置の制御回路に出力するDフリップフロップ回路と、を備える。
本発明に係る電子制御装置の信号入力回路によれば、発熱を抑制して、電子制御装置の小型化および長寿命化を図るとともに、誤動作の発生の抑制を図ることができる。
本発明の一実施形態に係る信号入力回路の構成例を示す図である。 図1に示す変圧器105−1、積分回路、シュミットトリガ回路、Dフリップフロップ回路およびパルス発振回路の出力信号の波形の一例を示す図である。 従来の信号入力回路の構成例を示す図である。
以下、本発明を実施するための形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る信号入力回路100の構成例を示す図である。本実施形態に係る信号入力回路100は、シーケンス回路113からの直流電圧信号の入力に応じて動作状態を変化させる機能を有する、プログラマブルロジックコントローラなどの電子制御装置10に搭載される。信号入力回路100は、直流電源101および入力接点102を備えるシーケンス回路113からの直流電圧信号の入力を制御回路112に伝達する。
図1に示す信号入力回路100は、変圧器105−1,105−2と、スイッチング素子106と、抵抗器107と、積分回路108と、シュミットトリガ回路109と、パルス発振回路110と、Dフリップフロップ回路111とを備える。シーケンス回路113と信号入力回路100とは、端子103,104を介して接続される。
直流電源101の正極は、入力接点102を介して端子103(第1の端子)と接続される。また、直流電源101の負極は、端子104(第2の端子)と接続される。入力接点102は、例えば、押しボタンスイッチである。
変圧器105−1(第1の変圧器)は、シーケンス回路113から出力された直流電圧信号を伝達する。変圧器105−1の一次巻線とスイッチング素子106とが、端子103と端子104との間で直列に接続される。スイッチング素子106の制御端子には、抵抗器107を介して、変圧器105−2(第2の変圧器)の二次巻線が接続される。
変圧器105−1の二次巻線は、積分回路108の入力部に接続される。積分回路108の出力部は、シュミットトリガ回路109の入力部に接続される。シュミットトリガ回路109の出力部は、Dフリップフロップ回路111の信号入力端子Dに接続される。
パルス発振回路110の出力部は、変圧器105−2の二次巻線と、Dフリップフロップ回路111のラッチ信号入力端子ENAとに接続される。Dフリップフロップ回路111の出力端子Qは、制御回路112に接続される。
次に、上述した各部について、より詳細に説明する。
スイッチング素子106は、図1においては、バイポーラトランジスタとして記載しているが、これに限られるものではない。スイッチング素子106は、変圧器105−2の二次巻線からの出力電圧により駆動することができるスイッチング素子であればよい。スイッチング素子106は、電界効果トランジスタ(FET:Field Effect Transistor)、MOSFET(Metal−Oxide Semiconductor FET)、絶縁ゲートバイポーラトランジスタ(IGBT:Insulated Gate Bipolar Transistor)などの種々のスイッチング素子およびその組み合わせにより構成することができる。
変圧器105−1,105−2は、一次巻線と、一次巻線と電磁結合する二次巻線とを有するパルストランスである。変圧器105−1の変圧比は、直流電源101の最大電圧とシュミットトリガ回路109の入力最大電圧との比により決定することができる。しかしながら、この方法で決定された変圧比では、実用的な時間内に積分回路108の出力電圧が、後述するシュミットトリガ回路109の検知レベルに到達することが困難である場合がある。この場合、最低動作電圧の入力時の変圧器105−1の出力電圧が、シュミットトリガ回路109の検知レベルを十分に上回るように設計し、積分回路108とシュミットトリガ回路109との間に、例えば、クランプ回路などの保護回路を接続すればよい。
積分回路108は、例えば、図1に示すように、抵抗とコンデンサとの組み合わせにより構成される。積分回路108の時定数、および、パルス発振回路110が出力するパルス信号のパルス幅は、直流電源101の出力電圧を最低動作電圧としたときに、積分回路108の出力電圧がシュミットトリガ回路109の検知レベルに到達するように決定する。
パルス発振回路110は、タイマーICを利用したマルチバイブレータ回路あるいはマイクロコントローラのタイマー出力機能などを利用することで容易に構成することができる。パルス発振回路110は、制御回路112に内蔵されていてもよい。また、Dフリップフロップ回路111も、制御回路112に内蔵されていてもよい。Dフリップフロップ回路111が制御回路112に内蔵される場合、Dフリップフロップ回路111は、ソフトウェアにより実装するようにしてもよい。また、Dフリップフロップ回路111が制御回路112に内蔵される場合、シュミットトリガ回路109も、制御回路112に内蔵されてもよい。
パルス発振回路110は、電子制御装置10の動作時間の設定値よりも短い間隔でパルス信号を発振する必要がある。電子制御装置10が特定の回路の入力を必要としていないとき、その入力を必要としない回路のパルス発振回路110の機能を停止してもよい。
パルス発振回路110の出力電流が小さく、スイッチング素子106のスイッチング動作に十分な電流を流すことができない場合、あるいは、スイッチング素子106がIGBTなどの電圧駆動型素子であり、スイッチング動作に十分なゲート電荷を送り込む電流容量をパルス発振回路110が有さない場合、パルス発振回路110から出力されたパルス信号を増幅回路に入力し、増幅回路の出力信号を変圧器105−2の一次巻線に入力するようにしてもよい。あるいは、スイッチング素子106をダーリントン接続するなど、増幅度を増加させる構成としてもよい。
入力接点102は、図1においては、押しボタンスイッチとして記載しているが、これに限られるものではない。入力接点102としては、汎用リレー、リミットスイッチ、タイマーリレー、電磁接触器補助接点、ソリッドステートリレー、サーマルリレーなど、従来のシーケンス制御で用いられる種々の接点およびその組み合わせを用いることができる。
次に、本実施形態に係る信号入力回路100の動作の概要について説明する。
変圧器105−2の一次巻線に、パルス発振回路110からパルス信号(電圧信号)が入力されると、変圧器105−2の二次巻線には、パルス信号を所定の変圧比で変圧した電圧信号が出力される。この電圧信号により、スイッチング素子106はオンになる。したがって、スイッチング素子106は、パルス信号がHighレベルの期間だけオンとなる。スイッチング素子106がオンであり、かつ、入力接点102がオンになると、シーケンス回路113から直流電圧信号が変圧器105−1の一次巻線に入力される。すなわち、スイッチング素子106は、変圧器105−1の一次巻線と直流電源101との接続・非接続を切り替える。また、変圧器105−2は、一次巻線にパルス信号が入力され、入力されたパルス信号を所定の変圧比で変圧した信号をスイッチング素子106に出力して、スイッチング素子106を制御する。
変圧器105−1は、一次巻線に入力された直流電圧信号を所定の変圧比で変圧した電圧信号を、二次巻線から積分回路108に出力する。すなわち、直流電源101から直流電圧信号が一次巻線に入力され、入力された直流電圧信号を所定の変圧比で変圧して二次巻線から出力する。
積分回路108は、変圧器105−1の出力信号の波形の時間積分に近似される波形の電圧信号を生成し、シュミットトリガ回路109に出力する。シュミットトリガ回路109は、積分回路108の出力信号のレベルと所定の閾値との比較を行い、比較の結果に応じた信号をDフリップフロップ回路111の信号入力端子Dに出力する。
Dフリップフロップ回路111は、パルス発振回路110からラッチ信号入力端子ENAに入力されるパルス信号の立下りエッジにおいて、信号入力端子Dに入力されるシュミットトリガ回路109の出力信号の状態を読み取り、出力端子Qから制御回路112に出力する。すなわち、Dフリップフロップ回路111は、パルス信号の立下りエッジに応じて、シュミットトリガ回路109の出力信号をラッチし、電子制御装置10の制御回路112に出力する。
次に、信号入力回路100の動作について、図2を参照してより詳細に説明する。図2は、変圧器105−1、積分回路108、シュミットトリガ回路109、Dフリップフロップ回路111およびパルス発振回路110の出力信号の波形の一例を示す図である。
時刻T0においては、入力接点102がオフであり、シーケンス回路113から直流電圧信号が入力されない、すなわち、端子103,104間の電圧(入力電圧Vin)がゼロであるとする。この場合、変圧器105−1および積分回路108の出力信号は、ゼロでフラットなままである。シュミットトリガ回路109は、積分回路108の出力信号のレベルと、所定の閾値Th1(検知レベル)および閾値Th1よりも高い閾値Th2とを比較し、比較の結果に応じた信号を出力する。時刻T0においては、積分回路108の出力信号のレベルは閾値Th1未満である。この場合、シュミットトリガ回路109は、Highレベルの電圧信号を出力する。なお、図2においては、時刻T0では、パルス信号がLowレベルである場合を示しているが、パルス信号がHighレベルである場合にも、それぞれの出力信号は変化しない。
その後、入力接点102に対する操作が行われ、入力電圧VinがVin1まで上昇した状態で、時刻T1において、パルス信号が立ち上がったとする。
パルス信号が立ち上がると、スイッチング素子106がオンとなり、入力電圧Vin(直流電圧信号)が、変圧器105−1の一次巻線に入力される。変圧器105−1は、一次巻線に入力された入力電圧Vinを所定の変圧比で変圧した電圧信号を、二次巻線から積分回路108に出力する。
積分回路108は、変圧器105−1の出力信号の波形の時間積分に近似される波形の電圧信号をシュミットトリガ回路109に出力する。したがって、積分回路108の出力信号は、図2に示すように、時刻T1から徐々に増加する。
シュミットトリガ回路109は、積分回路108の出力信号のレベルと閾値Th1(検知レベル)とを比較する。時刻T1から所定時間が経過した時刻T2において、積分回路108の出力信号のレベルが閾値Th1以上になると、シュミットトリガ回路109は、Lowレベルの電圧信号を出力する。
時刻T3において、時刻T1で立ち上がったパルス信号が立ち下がると、スイッチング素子106はオフにある。スイッチング素子106がオフになると、変圧器105−1に入力電圧Vinが入力されなくなり、変圧器105−1の出力信号はゼロとなる。
時刻T3においては、積分回路108の出力信号のレベルは、閾値Th2よりも大きい。この場合、シュミットトリガ回路109は、Lowレベルの電圧信号を引き続き出力する。
Dフリップフロップ回路111は、パルス信号の立下りエッジにおいて、信号入力端子Dに入力されるシュミットトリガ回路109の出力信号をラッチし、出力端子Qからの出力信号の更新動作を行う。時刻T3においては、シュミットトリガ回路109の出力信号はLowレベルであるため、Dフリップフロップ回路111は、出力信号をHighレベルからLowレベルに変更する。
このように、信号入力回路100は、シーケンス回路113からの直流電圧信号(入力電圧Vin)が入力され、積分回路108の出力電圧のレベルがシュミットトリガ回路109の検知レベル(閾値Th1)に達すると、Dフリップフロップ回路111の出力信号をHighレベルからLowレベルに変更する。そのため、信号入力回路100は、入力接点102への操作に応じた信号を制御回路112に入力することができる。
時刻T3以降、変圧器105−1の出力信号がゼロであるため、積分回路108の出力信号は徐々に減少する。時刻T4において、積分回路108の出力信号のレベルが閾値Th2以下になると、シュミットトリガ回路109は、出力信号をLowレベルからHighレベルに変更する。フリップフロップ回路111は、時刻T4はパルス信号の立下りエッジではないので、出力信号をLowレベルに維持する。
その後、入力接点102への操作は解除されたにも関わらず、ノイズなどの影響により、Vin1よりも低いVin2の入力電圧Vinが信号入力回路100に入力された状態で、時刻T5において、パルス信号が立ち上がったとする。
パルス信号が立ち上がると、スイッチング素子106がオンとなり、入力電圧Vinが変圧器105−1の一次巻線に入力される。変圧器105−1は、一次巻線に入力された入力電圧Vinを所定の変圧比で変圧した電圧信号を、二次巻線から積分回路108に出力する。ここで、時刻T5における入力電圧Vinは、Vin1よりも低いVin2であるため、変圧器105−1の出力電圧のレベルは、時刻T1から時刻T3の間の出力信号のレベルよりも低くなる。
積分回路108は、変圧器105−1の出力信号の時間積分に近似される波形の電圧信号をシュミットトリガ回路109に出力する。したがって、積分回路108の出力信号は、時刻T5から徐々に増加する。ただし、変圧器105−1の出力信号のレベルは、時刻T1から時刻T3の間の出力信号のレベルよりも低い。そのため、積分回路108の出力信号のレベルが、シュミットトリガ回路109の検知レベルである閾値Th1に達しなかったとする。この場合、シュミットトリガ回路109は、Highレベルの電圧信号を出力し続ける。
時刻T6において、時刻T5で立ち上がったパルス信号が立ち下がると、スイッチング素子106がオフとなり、変圧器105−1に入力電圧Vinが入力されなくなる。そのため、変圧器105−1の出力信号はゼロとなる。
時刻T6においては、積分回路108の出力信号のレベルは閾値Th1未満であるため、シュミットトリガ回路109は、Lowレベルの電圧信号を引き続き出力する。
Dフリップフロップ回路111は、パルス信号の立下りエッジにおいて、信号入力端子Dに入力されるシュミットトリガ回路109の出力信号をラッチし、出力端子Qからの出力信号の更新動作を行う。時刻T6においては、シュミットトリガ回路109の出力信号はHighレベルであるため、Dフリップフロップ回路111は、出力信号をLowレベルからHighレベルに変更する。
ノイズなどの影響により、入力接点102に対する操作が行われていないにも関わらず、入力電圧Vinが信号入力回路100に入力されることがある。このような入力電圧Vinは通常、入力接点102に対する操作時に入力される入力電圧Vinよりも低い。そのため、積分回路108の出力電圧のレベルが、シュミットトリガ回路109の検知レベル(閾値Th11)に達しない。信号入力回路100は、積分回路108の出力電圧のレベルがシュミットトリガ回路109の検知レベルに達しない場合には、入力接点102への操作入力が無い場合と同様の信号を制御回路112に出力するため、上述したノイズなどによる誤動作の発生を抑制することができる。
このように本実施形態においては、信号入力回路100は、変圧器105−1(第1の変圧器)と、変圧器105−2(第2の変圧器)と、スイッチング素子106と、積分回路108と、シュミットトリガ回路109と、パルス発振回路110と、Dフリップフロップ回路111とを備える。直流電源101の正極に接続された端子103(第1の端子)と、直流電源101の負極に接続された端子104(第2の端子)との間に、変圧器105−1の一次巻線と、スイッチング素子106とが直列に接続される。スイッチング素子106の制御端子に、変圧器105−2の二次巻線が接続される。変圧器105−1の二次巻線が、積分回路108の入力部に接続される。積分回路108の出力部が、シュミットトリガ回路109の入力部に接続される。シュミットトリガ回路109の出力部が、Dフリップフロップ回路111の信号入力端子Dに接続される。パルス発振回路110の出力部が、変圧器105−2の一次巻線およびDフリップフロップ回路111のラッチ信号入力端子ENAに接続される。Dフリップフロップ回路111の出力部が、電子制御装置10の制御回路112に接続される。
また、信号入力回路100は、パルス信号を出力するパルス発振回路110と、直流電源101から直流電圧信号が一次巻線に入力され、入力された直流電圧信号を所定の変圧比で変圧して二次巻線から出力する変圧器105−1(第1の変圧器)と、変圧器105−1の一次巻線と直流電源101との接続・非接続を切り替えるスイッチング素子106と、一次巻線にパルス信号が入力され、入力されたパルス信号を所定の変圧比で変圧した信号を二次巻線からスイッチング素子106に出力して、スイッチング素子106を制御する変圧器105−2(第2の変圧器)と、変圧器105−1の出力信号の時間積分に近似される波形の信号を出力する積分回路108と、積分回路108の出力信号のレベルと所定の検知レベルとを比較し、比較の結果に応じた信号を出力するシュミットトリガ回路109と、パルス信号の立下りエッジに応じて、シュミットトリガ回路109の出力信号をラッチし、電子制御装置10の制御回路112に出力するDフリップフロップ回路111と、を備える。
変圧器105−2の一次巻線へのパルス信号の入力に応じて、スイッチング素子106がオンになる。スイッチング素子106がオンになることで、直流電源101からの直流電圧信号が変圧器105−1の一次巻線に入力され、変圧器105−1は、一次巻線に入力された直流電圧信号を所定の変圧比で変圧した電圧信号を積分回路108に出力する。積分回路108は、変圧器105−1の出力信号の波形の時間積分に近似される波形の電圧信号を生成し、シュミットトリガ回路109に出力する。シュミットトリガ回路109は、積分回路108の出力信号と所定の閾値との比較を行い、その比較の結果に応じた信号を、Dフリップフロップ回路111の信号入力端子Dに出力する。Dフリップフロップ回路111は、パルス信号の立下りエッジにおいて、シュミットトリガ回路109から入力される電圧信号の状態を読み取り、出力端子Qから制御回路112に出力する。
そのため、シーケンス回路113からの直流電圧信号の電圧レベルを変換して制御回路112に供給するとともに、シーケンス回路113と制御回路112とを電気的に絶縁することができる。
さらに、本実施形態に係る信号入力回路100においては、図3に示す信号入力回路200のように、入力信号の電圧をフォトカプラ206の駆動電流とするための抵抗器205を設ける必要がなく、回路の発熱を大幅に抑制することができる。その結果、電子制御装置10の小型化および長寿命化を図ることができる。
また、本実施形態に係る信号入力回路100においては、変圧器105−1の変圧作用により、微小なノイズはさらに小さな電圧に変圧され、積分回路108の出力電圧のレベルをシュミットトリガ回路109の検知レベルまで押し上げることができない。また、スイッチング素子106が誤動作し、短い時間、導通状態になったとしても、Dフリップフロップ回路111のラッチ信号入力端子ENAへの信号入力が無いため、Dフリップフロップ回路111の状態は変化せず、制御回路112に誤った信号を出力することがない。そのため、ノイズなどに起因する誤動作の発生の抑制を図ることができる。
上述の実施形態は代表的な例として説明したが、本発明の趣旨および範囲内で、多くの変更および置換が可能であることは当業者に明らかである。したがって、本発明は、上述の実施形態によって制限するものと解するべきではなく、特許請求の範囲から逸脱することなく、種々の変形および変更が可能である。例えば、実施形態の構成図に記載の複数の構成ブロックを1つに組み合わせたり、あるいは1つの構成ブロックを分割したりすることが可能である。
10 電子制御装置
100 信号入力回路
101 直流電源
102 入力接点
103 端子(第1の端子)
104 端子(第2の端子)
105−1 変圧器(第1の変圧器)
105−2 変圧器(第2の変圧器)
106 スイッチング素子
107 抵抗器
108 積分回路
109 シュミットトリガ回路
110 パルス発振回路
111 Dフリップフロップ回路
112 制御回路
113 シーケンス回路

Claims (2)

  1. 直流電源からの直流電圧信号の入力に応じて動作状態を変化させる電子制御装置の信号入力回路であって、
    第1の変圧器と、第2の変圧器と、スイッチング素子と、積分回路と、シュミットトリガ回路と、パルス発振回路と、Dフリップフロップ回路とを備え、
    前記直流電源の正極に接続された第1の端子と、前記直流電源の負極に接続された第2の端子との間に、前記第1の変圧器の一次巻線と、スイッチング素子とが直列に接続され、
    前記スイッチング素子の制御端子に、前記第2の変圧器の二次巻線が接続され、
    前記第1の変圧器の二次巻線が、前記積分回路の入力部に接続され、
    前記積分回路の出力部が、前記シュミットトリガ回路の入力部に接続され、
    前記シュミットトリガ回路の出力部が、前記Dフリップフロップ回路の信号入力端子に接続され、
    前記パルス発振回路の出力部が、前記第2の変圧器の一次巻線および前記Dフリップフロップ回路のラッチ信号入力端子に接続され、
    前記Dフリップフロップ回路の出力部が、前記電子制御装置の制御回路に接続されることを特徴とする信号入力回路。
  2. 直流電源からの直流電圧信号の入力に応じて動作状態を変化させる電子制御装置の信号入力回路であって、
    パルス信号を出力するパルス発振回路と、
    前記直流電源から前記直流電圧信号が一次巻線に入力され、該入力された直流電圧信号を所定の変圧比で変圧して二次巻線から出力する第1の変圧器と、
    前記第1の変圧器の一次巻線と前記直流電源との接続・非接続を切り替えるスイッチング素子と、
    一次巻線に前記パルス信号が入力され、前記入力されたパルス信号を所定の変圧比で変圧した信号を二次巻線から前記スイッチング素子に出力して、前記スイッチング素子を制御する第2の変圧器と、
    前記第1の変圧器の出力信号の時間積分に近似される波形の信号を出力する積分回路と、
    前記積分回路の出力信号のレベルと所定の閾値とを比較し、比較の結果に応じた信号を出力するシュミットトリガ回路と、
    前記パルス信号の立下りエッジに応じて、前記シュミットトリガ回路の出力信号をラッチし、前記電子制御装置の制御回路に出力するDフリップフロップ回路と、を備えることを特徴とする信号入力回路。
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