JP6948028B2 - 偽造防止印刷物作成方法及び偽造防止印刷物作成用プログラム - Google Patents
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Description
(第一の実施形態)
本第一の実施形態である自動生成プログラムにて得られた1bit画像、すなわち2値情報からなる画像を印刷した印刷物は、図1に示されたように、印刷物(1)に判別具(2)を重ね合わせることにより、容易に不可視画像を発現させて真偽性を判別することができるものである。判別具(2)は、透明性を有するフィルタに複数の直線が万線状に一方向に沿って形成された万線フィルタ、レンチキュラーレンズ等である。印刷物(1)の印刷模様部(3)は、通常の可視条件において目視により観察すると、図2に示されたように、任意の図形、文字等から成る模様が視認される。
図5に、本発明に必要な構成要素を拡大して示す。図5(a)に示されるように、画線(A)と画線(A’)とは、対を成して第1の不可視画像(5)を形成し、画線(A)と画線(A’)とが、それぞれが寸法Sで囲まれた領域である最小単位ユニット(四角形)内において中心から上下対称に配置されている。また、画線(B)と画線(B’)とが対を成して第2の不可視画像(6)を形成し、画線(B)と画線(B’)とは、それぞれユニット(四角形)内において中心から左右対称に配置されている。さらに、画線(C)は、第1の可視画像(デザイン:模様)を形成し、図2に示されたような任意の図形及び文字から成る第1の可視画像(4)を構成する画線となり、ユニット(四角形)の四隅に画線(D)の中心がくるように配置されている。さらに、画線(D)は、第2の可視画像(デザイン:模様)を形成し、図2に示されたような任意の図形及び文字から成る第2の可視画像(8)を構成する画線となり、ユニット(四角形)の中心に画線(C)の中心が一致するように配置されている。なお、画線(E)、画線(a)、画線(b)は、それぞれ肉眼視での濃度の不均衡を緩和するために設けられるものであるが、それら画線の追加については、後述にて詳細に説明する。
また、各々の画線は、画線中心から画線周縁にかけて連続的に階調が増減する連続階調再現領域を備え、画線(A)には領域(Ag)、画線(A’)には領域(Ag’)、画線(a)には領域(ag)、画線(B)には領域(Bg)、画線(B’)には領域(Bg’)、画線(b)には領域(bg)、画線(C)には領域(Cg)、画線(D)には領域(Dg)、画線(E)には領域(Eg)をそれぞれ備えている。さらに、これらの連続階調再現領域によって、画線面積率が適時設定される。例えば、画線(A)の領域(Ag)では、一画線の構成要素内において、連続的に画線面積率が設定されるようになっている。すなわち、図5(b)に示されたように、領域(Ag)は、ハイライトからシャドーに相当するグレーレベルに応じて画線面積が各々の画線の中心部から増減する。なお、本実施の形態によるグレーレベルは、256段階である。グレーレベルが低い(濃度が高い)場合、画線(A)は領域(Ag)全体に存在し、グレーレベルが高い(濃度が低い)場合、画線(A)の領域(Ag)が少なくなる。なお、画線(A’)における領域(Ag’)、画線(B)における領域(Bg)、画線(B’)における領域(Bg’)、画線(a)における領域(ag)、画線(b)における領域(bg)、画線(D)における領域(Dg)、画線(C)における領域(Cg)、画線(E)における領域(Eg)についても同様である。
本第一の実施形態の模様は、コンピュータにインストールされたアプリケーションソフトによって生成されるものである。アプリケーションソフトは、図7に示されたフロー図に従って実行される。まず、ユーザーは、画線作成部(T1)によるテンプレート作成ステップ(ST1)において、図7のステップS1に示されたテンプレートの選択を行う。テンプレートとは、図5で示された画線要素を個々に画像ファイルとしたもので、図6に示されたように、画線要素ごとにテンプレートとなっている。また、各テンプレートは、多値画像であり、本実施の形態では、256段階のグレーレベルを備えた8bit画像としている。例えば、各テンプレートの縦横寸法は、84×84ピクセルとなっている。これは、本発明の模様の最終的な出力解像度を6400dpiとしたとき、判別具(2)のレンチキュラーレンズの線数を75線/インチ相当として定義されたものである。これについては、後述にて詳細に説明する。
テンプレートは、主に、第1の不可視画像(5)を形成するための画線(A)、画線(A’)、画線(a)及び画線(AE)を構成するテンプレート群「グループA」と、第2の不可視画像を形成するための画線(B)、画線(B’)、画線(b)及び画線(BE)を構成するテンプレート群「グループB」と、第1の可視画像(デザイン:模様)を形成するための画線(C)を構成するテンプレート群「グループC」と、演算結果によって連携するその他の画線(EE)及び画線(D)のテンプレート群に分類される。なお、テンプレート(A)の画線(A)には領域(Ag)を備えている他、各々のテンプレートの画線に各々の連続階調再現領域を備えている。
ユーザーは、画像作成部(T2)による画像作成ステップ(ST3)において、図7のステップS2に示された第1の可視画像(4)の指定を行う。必要に応じてステップS3に示された第2の可視画像(8)の指定を行う。第1の可視画像(4)及び第2の可視画像(8)は、モノクロ2階調のため1bit画像でよい。なお、第1の可視画像(4)及び第2の可視画像(8)は、「グループC」のテンプレート群及びテンプレート(D)を配置するためのマトリックス空間座標を定義するためのものであり、各テンプレートの縦横寸法の画素数と第1の可視画像(4)及び第2の可視画像(8)の画素数とは何ら関係はない。例えば、図8に示された第1の可視画像(4)を指定する。本実施の形態では、効果をより際立たせるため、第2の可視画像(8)についても図8の第1の可視画像(4)と同じ画像を指定した。
ユーザーは、図7のステップS6に示されたα画像(9)の指定を行う。α画像(9)は、図2に示された印刷模様部(3)において、そこに含まれる第1の可視画像(4)、第2の可視画像(8)、第1の不可視画像(5)及び第2の不可視画像(6)が、偽造防止要素を備えながら画線面積率をスクリーン模様の中心から最周縁(G)に向かって段階的に0%まで下げるための作用をもたらすものである。したがって、α画像(9)は、連続階調が必要とされることから、少なくとも8bit画像となっている。また、α画像(9)の画素数は、第1の可視画像(4)及び第2の可視画像(8)の画素数と同じである。なお、各テンプレート群が、配置されたマトリックス空間座標を定義するためのものであり、各テンプレートの縦横寸法の画素数と第1の不可視画像(5)及び第2の不可視画像(6)の画素数とは、何ら関係はない。例えば、図10に示されたα画像(9)を指定する。図10のα画像(9)は、256段階の階調を備えた8bit画像である。
項目設定部(T3)によるパラメータ設定ステップ(ST2)においては、テンプレートの出力解像度の設定、レンチキュラーレンズ又は万線フィルタの線数の設定、印刷模様部の着色の設定及びテンプレートの形状の設定を項目設定ごとに行うパラメータの設定を行う。
演算部(T4)による演算ステップ(ST4)において、各画像データ及び設定項目を基に、可視画像と不可視画像の各画素にテンプレートを適用して各画素をユニット内に配置し、ユニット内に配置されたテンプレートの各画素の画素濃度にα画像(9)の画素濃度を適用し、ユニットをマトリクス状に配置して印刷模様部を作成する演算ステップを行う。
ユーザーは、図7の演算ステップ(ST4)におけるステップS11に示された画像生成の開始を実行する。画像生成では、各テンプレートの配置規則に基づいてマトリックス空間全体を構築する。各テンプレートの配置規則は、以下に示すアルゴリズムでマトリックス空間全体を構築するものである。なお、本第一の実施形態におけるテンプレートの配置規則とは、後述するグループA、B、C、α画像の適用である。
図11のフロー図の端子「1」は、図12のフロー図の端子「1」である。このアルゴリズムは、図6に示された「グループA」の画線群を配置するための処理である。
図11のフロー図の端子「3」は、図14のフロー図の端子「3」である。このアルゴリズムは図6に示された「グループB」の画線群を配置するための処理である。
次に、画線(C)と画線(D)とを配置する。画線(C)は、第1の可視画像(デザイン:模様)を形成し、図2に示されたような任意の図形及び文字から成る第1の可視画像(4)を構成する画線となり、画線(D)は、第2の可視画像(デザイン:模様)を形成し、図2に示されたような任意の図形及び文字から成る第2の可視画像(8)を構成する画線となる。本実施の形態では、説明を簡潔にするため、図8に示されたように、第1の可視画像(4)及び第2の可視画像(8)を同じ「×」の模様を成す可視画像とする。
次に、α画像(9)の適用について説明する。図16のフロー図の端子「5」は、図11のフロー図の端子「5」である。図11で示されたように、フロー図の端子「5」以降は、α画像(9)の適用処理となる。本実施の形態では、図10に示されたように、α画像(9)を0〜255のグレーレベルを成す8bit画像とし、α画像(9)の中心が最も濃度が高く、画像の四隅が最も濃度が低くなるようにしている。そして、図8に示された第1の可視画像(4)及び第2の可視画像(8)と、図9に示された第1の不可視画像(5)及び第2の不可視画像(6)とによってマトリックス空間全体に適用された各テンプレート群において、α画像(9)がある場合には、α画像(9)の画素濃度[h,v]をそれぞれのテンプレートの領域[h,v]に適用する。画線(A)、画線(A’)、画線(a)、画線(B)、画線(B’)、画線(b)、画線(D)、画線(C)、画線(AE)、画線(BE)、画線(EE)、画線(CE)及び画線(CEE)におけるそれぞれの領域が、α画像(9)のグレーレベルに従って、それぞれの画線に適用される。これにより、図5(b)に示されたように、各々の領域は、ハイライトからシャドーに相当するグレーレベルに応じて画線面積が各々の画線中心から画線周縁にかけて増減する。
次に、出力部(T5)における出力ステップ(ST5)においては、演算ステップにより作成された印刷模様部(3)を、ハードディスク等の記憶装置、又はプリンタ等の印刷装置である画像作成装置により出力する画像出力ステップを行う。なお、出力部(T5)は、演算部(T4)により作成される印刷模様部(3)の形状をモニタ画面上に表示するプレビュー画像表示ステップを有してもよい。
プレビュー画像表示ステップでは、ユーザーは、図7のステップS7に示されたプレビュー画面を必要に応じて確認する。プレビュー画面は演算結果の簡易予測としている。ステップS8で示されたように、演算前に演算結果を確認することで、必要に応じて最初のステップに戻ることができる。結果に問題がなければ、次のステップに進む。
なお、図7のステップS9に示されたフィルタ線数の設定と、ステップS10に示されたテンプレートの出力解像度の設定は、図7のステップS12に示された1bit画像の出力において反映される。本第一の実施形態では、上述したように出力解像度を6400dpiとしていること、更に判別具(2)のレンチキュラーレンズの線数を75線/インチ相当として定義していることにより、各テンプレートの縦横寸法は84×84ピクセルの1bit画像を、各テンプレートの位置に従ってマトリックス空間全体に配置されることで、75線/インチ相当のレンチキュラーレンズで最適化された1bit画像を出力できる。図21(a)に示された1bit画像(10)は、α画像(9)が適用されないで出力された1bit画像であり、図21(b)に示された1bit画像(11)は、α画像(9)が適用されて出力された1bit画像である。図21(a)及び図21(b)で示されたように、第1の可視画像(4)、第2の可視画像(8)、第1の不可視画像(5)、第2の不可視画像(6)及びα画像(9)は、各テンプレートに備えられた画線の配置と領域に従って1bit画像として出力される。α画像(9)が適用されなかった1bit画像(10)と、α画像(9)が適用された1bit画像(11)との違いで分かるとおり、1bit画像(11)はα画像(9)の適用によって、α画像(9)のグレーレベルに従って各画線の画線面積が小さくなっているのが分かる。
(第二の実施形態)
まず、第二の実施形態による自動生成プログラムにて得られたモノクロ連続階調又はフルカラー階調を備えた複数ビット形式の画像を印刷した印刷物について説明する。図25に示されたように、印刷物(1)に判別具(2)を重ね合わせることにより、容易に不可視画像をモノクロ連続階調又はフルカラー階調で発現させて真偽性を判別することができるものである。
図29に、第二の実施形態の印刷物の構成要素を拡大して示す。図29に示されるように、画線(A)は第1の不可視画像(5)を形成し、二つの画線(A)が、それぞれユニット(四角形)内において中心から左右対称に配置されている。また、画線(B)は第2の不可視画像(6)を形成し、二つの画線(B)が、それぞれユニット(四角形)内において中心から上下対称に配置されている。画線(N)は、画線(A)と画線(B)との間に配置されている。さらに、画線(C)は、可視画像(デザイン:模様)を形成し、図26に示されたような任意の図形及び文字から成る可視画像(4)を構成する画線となり、ユニット(四角形)内の四隅に画線(C)の中心がくるように配置されている。
第二の実施形態の印刷模様部(3)は、図31に示されたフロー図に従って実行される。まず、ユーザーは、画線作成部(T1)によるテンプレート作成ステップ(ST1)において、図31のステップS1に示されたテンプレートの選択を行う。本第二の実施形態のテンプレートは、図29で示された画線要素を個々に画像ファイルとしたもので、図30に示されたように、画線要素ごとにテンプレートとなっている。本第二の実施形態では、一例として各テンプレートの縦横寸法は、40×40ピクセルとなっている。これは、本第二の実施形態の模様の最終的な出力解像度を2400dpiとしたとき、判別具(2)のレンチキュラーレンズの線数を60線/インチ相当として定義されたものである。これについては、後述にて詳細に説明する。
次に、ユーザーは、画像作成部(T2)による画像作成ステップ(ST3)において、図31のステップS2に示された可視画像(4)の指定を行う。可視画像(4)は、モノクロ連続階調又はフルカラー階調を備えた複数ビット形式の画像のため、8bit画像、24bit画像、32bit画像、あるいはその他の形式の多値カラー画像でもよい。なお、本明細書においては、説明の便宜上24bit画像をRGB画像、32bit画像をCMYK画像として説明する。
次に、ユーザーは、図31のステップS5に示されたα画像(9)の指定を行う。α画像(9)は、図26に示された印刷模様部(3)において、そこに含まれる可視画像(4)、第1の不可視画像(5)及び第2の不可視画像(6)が、偽造防止要素を備えながら画線面積率をスクリーン模様の中心から最周縁(G)に向かって段階的に0%まで下げるための作用をもたらすものである。
次に、ユーザーは、項目設定部(T3)によるパラメータ設定ステップ(ST2)において、図31のステップS8に示されたフィルタ線数を設定する。本第二の実施の形態では、上述したように60線/インチとした。次に、ユーザーは、各不可視画像を形成する各画線、各可視画像を形成する各画線における『C』、『M』、『Y』及び『K』の設定を行う。次に、ユーザーは、図31のステップS9に示された出力解像度を設定する。本実施の形態では、上述したように2400dpiとした。
次に、ユーザーは、演算部(T4)による演算ステップ(ST4)において、図31のステップS10に示された画像生成の開始を実行する。画像生成では、各テンプレートの配置規則に基づいてマトリックス空間全体を構築する。各テンプレートの配置規則は、以下に示すアルゴリズムでマトリックス空間全体を構築するものである。なお、本第二の実施形態におけるテンプレートの配置規則とは、後述する可視画像の画素濃度、不可視画像の平均画素濃度の反転画素濃度及び可視画像の画素濃度にテンプレートの画線形状、α画像の適用である。
まず、可視画像(4)、第1の不可視画像(5)、第2の不可視画像(6)が全て同じ画素数であることを条件に、左上の画素[h+0,v+0]から[h+n,v+n]までの順に図35の処理が実行される。
本第二の実施の形態では、上述したように出力解像度を2400dpiとしていること、更に、判別具(2)のレンチキュラーレンズの線数を60線/インチ相当として定義していることにより、各テンプレートの縦横寸法は、40×40ピクセルの8bit画像を、各テンプレートの位置に従ってマトリックス空間全体に配置されることで、60線/インチ相当のレンチキュラーレンズで最適化された8bit画像を出力できる。図39(a)に示された8bit画像(14)は、α画像(9)が適用されないで出力された8bit画像(14)であり、図39(b)に示された8bit画像(15)は、α画像(9)が適用されて出力された8bit画像(15)である。図39(a)及び図39(b)で示されたように、可視画像(4)、第1の不可視画像(5)、第2の不可視画像(6)及びα画像(9)は、各テンプレートに備えられた画線の配置と領域に従って8bit画像として出力される。α画像(9)が適用されなかった8bit画像(14)と、α画像(9)が適用された8bit画像(15)との違いで分かるとおり、8bit画像(15)はα画像(9)の適用によって、α画像(9)のグレーレベルに従って各画線の画素濃度が変化しているのが分かる。
なお、上述したように、画像形式は、8bit画像、24bit画像(RGB画像)、32bit画像(CMYK画像)、あるいはその他の形式の多値カラー画像がある。図31のステップS3〜S5で指定された画像形式により、図35の画像の生成の開始の処理回数が変わる。8bit画像であれば1チャンネル分の1回、24bit画像(RGB画像)であれば3チャンネル分の3回、32bit画像(CMYK画像)であれば4チャンネル分の4回の処理がそれぞれ同時に行われる。
次に、第一の実施形態と同様に、図35の画像の生成の開始で得られた画像を印刷用画像にするため、あらかじめ図30で示されたテンプレートと同じ画像サイズの臨界値配列画像(印刷用の2値画像にするためのパターン画像)を用いる。図40は、8bit画像のような複数ビット形式の画像を1bit画像にするための臨界値配列画像である。図40(a)に示すように、各々の画線には、画線中心から画線周縁にかけて連続的に階調が増減する連続階調再現領域を備え、画線(A)には領域(Ag)、画線(B)には領域(Bg)、画線(N)には領域(Ng)、画線(C)には領域(Cg)をそれぞれ備えている。さらに、これらの連続階調再現領域によって、画線面積率が適時設定される。例えば、画線(A)の領域(Ag)では、一画線の構成要素内において、連続的に画線面積率が設定されるようになっている。すなわち、図40(b)に示されたように、領域(Ag)は、ハイライトからシャドーに相当するグレーレベルに応じて画線面積が各々の画線の中心部から増減する。なお、本実施の形態によるグレーレベルは、256段階である。グレーレベルが低い(濃度が高い)場合、画線(A)は領域(Ag)全体に存在し、グレーレベルが高い(濃度が低い)場合、画線(A)の領域(Ag)が少なくなる。画線(B)における領域(Bg)、画線(N)における領域(Ng)、画線(C)における領域(Cg)についても同様である。
2 判別具
3 印刷模様部
4 第1の可視画像
5 第1の不可視画像
6 第2の不可視画像
7 中心線
8 第2の可視画像
9 α画像
10 1bit画像
11 1bit画像
12 1bit画像
13 1bit画像
14 8bit画像
15 8bit画像
A テンプレートAの画線
A’ テンプレートA’の画線
Ag 画線Aの領域
a テンプレートaの画線
ag 画線aの領域
B テンプレートBの画線
B’ テンプレートB’の画線
Bg 画線Bの領域
b テンプレートbの画線
bg 画線bの領域
AE テンプレートAEの画線
BE テンプレートBEの画線
C テンプレートCの画線
Cg 画線Cの領域
CE テンプレートCEの画線
CEE テンプレートCEEの画線
D テンプレートDの画線
Dg 画線Dの領域
E テンプレートEの画線
Eg 画線Eの領域
EE テンプレートEEの画線
G 最周縁
L1 中心線
L2 中心線
T1 画線作成部
T2 画像作成部
T3 項目設定部
T4 演算部
T5 出力部
Claims (2)
- 基材の少なくとも一部に、不可視画像と可視画像の各々の画像を形成する画線を有するユニットがマトリクス状に複数配置され、
前記不可視画像を形成する画線にレンチキュラーレンズ又は万線フィルタを重ねた場合に、前記不可視画像が潜像画像として視認される印刷模様部を備えた連続階調を有する偽造防止印刷物を、画線作成部、画像作成部、項目設定部、演算部、出力部を有する画像作成装置を用いて作成する方法であって、
前記画線作成部により、前記可視画像と前記不可視画像に適用する画線であり、画線中心から画線周縁にかけて連続的に階調が増減する連続階調再現領域を備える前記画線のテンプレートを選択して入力又は前記演算部で作成するテンプレート作成ステップと、
前記項目設定部により、前記テンプレートの出力解像度の設定、前記印刷模様部の線数の設定、前記印刷模様部の着色の設定及び前記テンプレートの形状を、設定項目ごとに行うパラメータ設定ステップと、
前記画像作成部により、前記印刷模様部の中心から最周縁にかけて、画線面積率が段階的に0%まで低下させる濃淡処理を行うために、中心が最も濃度が高く、四隅が最も濃度が低いα画像と、前記可視画像の基となる画像と、前記不可視画像の基となる画像とを、入力又は前記演算部で作成する画像作成ステップと、
前記演算部により、各画像及び前記設定項目を基に、前記可視画像と前記不可視画像の各画素に前記テンプレートの配置規則を適用して前記ユニット内に前記テンプレートを配置し、前記テンプレートの各画素の画素濃度に対して前記α画像の画素濃度の濃度値に従って、前記ユニット内に配置された前記画線の前記連続階調再現領域内において画線中心から画線周縁にかけて画線面積率を増減することで前記印刷模様部を形成する演算ステップと、
前記出力部により、形成された前記印刷模様部を出力する出力ステップと、を備えることを特徴とする偽造防止印刷物の作成方法。 - 請求項1記載の偽造防止印刷物の作成方法を、画線作成部、画像作成部、項目設定部、演算部、出力部を有する画像作成装置に実行させるための偽造防止印刷物の作成用プログラムであって、
前記画線作成部により、前記テンプレートの基となる画像ファイルを選択して入力又は前記演算部で作成するテンプレート作成ステップと、
前記項目設定部により、前記テンプレートの出力解像度の設定、前記印刷模様部の線数
の設定、前記印刷模様部の着色の設定及び前記テンプレートの形状の設定を、設定項目ごとに行うパラメータ設定ステップと、
前記画像作成部により、前記印刷模様部の中心から最周縁にかけて、画線面積率が段階的に0%まで低下させる濃淡処理を行うために、中心が最も濃度が高く、四隅が最も濃度が低いα画像のα画像データと、前記可視画像の基となる可視画像データと、前記不可視画像の基となる不可視画像データとを、入力又は前記演算部で作成する画像作成ステップと、
前記演算部により、各画像データ及び前記設定項目を基に、前記可視画像データと前記不可視画像データの各画素にテンプレートファイルの配置規則を適用して前記ユニット内に前記テンプレートファイルを配置し、前記テンプレートファイルの各画素の画素濃度に対して前記α画像データの画素濃度の濃度値に従って、前記ユニット内に配置された前記画線の前記連続階調再現領域内において画線中心から画線周縁にかけて画線面積率を増減することで前記印刷模様部のデータを作成する演算ステップと、
前記出力部により、前記印刷模様部のデータを基に前記印刷模様部を出力する出力ステップと、を備える偽造防止印刷物の作成方法を画像作成装置に実行させることを特徴とする偽造防止印刷物作成用プログラム。
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