JP6947681B2 - 電動ドアクローザ - Google Patents
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Description
本体3は、上下方向の軸線まわりに回転する駆動軸20を備えており、該駆動軸20の上端部20aにアーム4の一端部が連結される。アーム4は、駆動軸20を中心として、駆動軸20と一体となって回転する。アーム4の他端部はリンク5の一端部に回動可能に連結されており、リンク5の他端部はブラケット6に回動可能に連結されている。ブラケット6は枠体2(上枠)に取り付けられる。
取付板10は、カバー13と共に本体3の外郭(本体ケース)を構成している。本体3の外郭は、六つの壁面から構成されているが、取付板10は、六つの壁面のうち後側の壁面を構成している。取付板10は、左右方向に長い長方形状である。取付板10の上下両端部はそれぞれ前側に折り曲げられていて、取付板10の上下両端部にはフランジ部10aが形成されている。取付板10の左右両端部にはそれぞれ係止板14がネジ止めされている。係止板14の外面には係止部14aが突設されている。取付板10には、扉1にネジ止めするためのネジ挿通孔10bが形成されており、左開きの扉1と右開きの扉1の双方に取り付け可能である。取付板10には、駆動ユニット11を取り付けるためのネジ孔10cと、制御ユニット12を取り付けるための図示しないネジ孔が形成されている。
カバー13は、本体3の外郭のうち後側の壁面以外の残る五つの壁面を構成する。カバー13の左右両側面の内面にはそれぞれ係止部13bが形成されており、取付板10の左右の係止板14の係止部14aにカバー13の左右の係止部13bを係止させることにより、カバー13を取付板10に取り付けることができる。カバー13の上面には、左右一対の切り欠き孔13aが形成されている。左右の切り欠き孔13aは互いに左右対称に配置されている。左右の切り欠き孔13aには第一のキャップ16と第二のキャップ17が取り付けられる。第一のキャップ16は、切り欠き孔13aの後部のみを閉じ、第二のキャップ17は切り欠き孔13aの全体を閉じる。第一のキャップ16は、左右の切り欠き孔13aの何れにも装着でき、第二のキャップ17も同様に左右の切り欠き孔13aの何れにも装着できる。左開き仕様において、駆動軸20の上端部20aはカバー13の左側の切り欠き孔13aから上方に突出する。第一のキャップ16は、左側の切り欠き孔13aに装着されて、駆動軸20の上端部20aの上方への突出を許容する。左開き仕様においては右側の切り欠き孔13aは未使用である。右側の切り欠き孔13aには第二のキャップ17が装着されて右側の切り欠き孔13aは第二のキャップ17により塞がれる。カバー13の下面には切り欠き孔が形成されていない。
モータ21は、ブラシレスモータである。モータ21のステータ22はコイルであり、モータ21の図示しないロータは永久磁石である。モータ21は、図示しないホール素子を備えている。ホール素子は、ロータの磁界を検出することにより、ロータの位置を検出し、検出信号を出力する。検出信号は制御ユニット12に送られる。モータ21は、左右方向に沿った回転軸線(中心線)を有している。モータ21は、回転軸線上にモータシャフト23を備えている。モータシャフト23はロータと一体に回転する。モータシャフト23は、左側に突出している。従って、モータ21の出力側の端部である第一の端部は左側に位置し、出力側の端部とは反対側の端部である第二の端部は右側に位置している。
モータ21の外周面には二つのモータブラケット26,27が固定されている。二つのモータブラケット26,27は、何れもモータ21の回転軸線と直交する板状であって、互いに左右に離間している。一方のモータブラケット26はモータ21の第一の端部付近に位置し、他方のモータブラケット27はモータ21の回転軸線方向の中央部付近に位置している。モータブラケット26,27の前側の側面26a,27aと後側の側面26b,27bにはそれぞれネジ孔26c,27cが形成されている。モータブラケット26,27は、モータ21の回転軸線を中心として前後対称形状である。モータ21の回転軸線からモータブラケット26,27の前側の側面26a,27aまでの距離と後側の側面26b,27bまでの距離は、互いに等しい。
モータ21の左側に駆動軸20が離れて位置している。駆動軸20は、上下方向の回転軸線(中心線)を有している。モータシャフト23の延長線上に駆動軸20が位置しており、平面視において、駆動軸20とモータシャフト23は同一線上に位置している。従って、駆動軸20の回転軸線とモータ21の回転軸線は、互いに前後方向の位置が同じであって、平面視において同一線上に位置している。
モータシャフト23と駆動軸20との間に伝達機構が設けられている。伝達機構は、トルクリミッタ28と歯車機構とを備えている。トルクリミッタ28はモータシャフト23の先端部に装着されている。トルクリミッタ28はモータシャフト23を入力軸とする。トルクリミッタ28は、モータシャフト23と同軸上に出力軸29を有している。トルクリミッタ28の出力軸29は左側に向けて延びている。通常は、モータシャフト23と出力軸29は同期して回転している。出力軸29に過度の負荷が作用した場合には、トルクリミッタ28が滑ることで、出力軸29とモータシャフト23との間に回転差を生じさせる。トルクリミッタ28の出力軸29と駆動軸20との間に歯車機構が設けられている。通常は、駆動軸20とモータシャフト23は同期して回転しているが、駆動軸20に過度の負荷が作用した場合には、トルクリミッタ28が滑って駆動軸20とモータシャフト23との間に回転差が生じる。トルクリミッタ28の出力軸29の先端部にはギヤ30が固定されている。該ギヤ30は、駆動軸20の下部のギヤ31と噛合している。ギヤ30とギヤ31が歯車機構を構成している。ギヤ30とギヤ31とによって、出力軸29の左右方向の軸線まわりの回転が駆動軸20の上下方向の軸線まわりの回転に変換される。トルクリミッタ28の出力軸29にはエンコーダ32が設けられている。エンコーダ32は、出力軸29の回転を検出し、その検出信号を出力する。検出信号は制御ユニット12に送られる。
駆動軸20は、支持体25に上下二箇所で支持されている。支持体25は箱状である。支持体25の天面部と底面部にそれぞれ軸受け35,36が設けられていて、上下の軸受け35,36を介して駆動軸20が支持体25に支持されている。駆動軸20の上端部20aは支持体25の上面から上方に突出している一方、駆動軸20の下端部20bは支持体25の下面から下方に突出していない。駆動軸20に固定されたギヤ31は、支持体25の内部に位置している。支持体25の右側の側面には開口部が形成されていて、その開口部からトルクリミッタ28の出力軸29が支持体25の内側に入り込んでいる。従って、出力軸29の先端部のギヤ30も支持体25の内側に位置している。支持体25の開口部には出力軸29を支持するための軸受け37が設けられていて、出力軸29は軸受け37を介して支持体25に支持されている。
連結体は、支持体25と二つのモータブラケット26,27とを連結することによって支持体25とモータ21のステータ22との間の相対回転を阻止する。駆動ユニット11は、連結体として、前後一対の連結板40,41と、前後の連結板40,41同士を前後に連結する支柱42とを備えている。左開き仕様において、第一の連結板40が後側に位置し、第二の連結板41が前側に位置する。両連結板40,41は、それぞれモータブラケット26,27のネジ孔26c,27cと支持体25のネジ孔25cにネジ止めされている。両連結板40,41によって、二つのモータブラケット26,27と支持体25とが、前後それぞれにおいて左右に連結一体化され、モータ21と伝達機構と支持体25が両連結板40,41によって一纏めに保持されている。
支柱42は連結板40,41の四隅に配置されている。連結板40,41の四隅には貫通した嵌合孔が形成されていて、支柱42の両端部は連結板40,41の嵌合孔に嵌合している。この四本の支柱42によって前後の連結板40,41が互いに連結一体化され、支持体25及び二つのモータブラケット26,27が両連結板40,41によって前後に狭持される。各支柱42は筒状であって、貫通したネジ挿通孔43を有している。このネジ挿通孔43は、駆動ユニット11を第一の姿勢及び第二の姿勢で取付板10に取り付けるための取付部である。
支持体25と左側のモータブラケット26,27との間に、連結体としての連結棒45が設けられている。連結棒45は、支持体25と左側のモータブラケット26との間を橋渡しして、支持体25と左側のモータブラケット26とを連結している。連結棒45は前後二本設けられている。駆動ユニット11を組み立てる際に、支持体25と左側のモータブラケット26とを前後二本の連結棒45によって連結すると、支持体25がモータ21に対して回転せず、両連結板40,41を支持体25及び二つのモータブラケット26,27にネジ止めしやすい。このように連結棒45は駆動ユニット11の組み立て時の仮止め用としても機能する。
駆動ユニット11の単体の状態を図9に示している。駆動ユニット11は取付板10の前面に取り付けられる。駆動ユニット11は、取付板10のネジ孔10cに前側からネジ止めされる。駆動ユニット11を取付板10に取り付けるためのネジ50は、四本の支柱42のネジ挿通孔43を通って取付板10のネジ孔10cに螺合する。駆動ユニット11は、前後反転した二つの姿勢で取付板10に取り付けられる。左開き仕様においては、駆動ユニット11は、第一の取り付け面(第一の連結板40の外面40a)が後側を向き、第二の取り付け面(第二の連結板41の外面41a)が前側を向いた第一の姿勢で取付板10に取り付けられる。第一の姿勢では、第一の連結板40が後側に位置し、第二の連結板41が前側に位置する。右開き仕様においては、駆動ユニット11は、第二の取り付け面が後側を向き、第一の取り付け面が前側を向いた第二の姿勢で取付板10に取り付けられる。第二の姿勢では、第二の連結板41が後側に位置し、第一の連結板40が前側に位置する。このように、駆動ユニット11は、180度前後に反転させた第一及び第二の姿勢の双方で取付板10に取り付けられる。
制御ユニット12は、モータ21の右側に位置している。制御ユニット12は、モータ21を挟んで駆動軸20とは反対側に位置していて、モータ21の第二の端部の隣に位置している。制御ユニット12は、駆動ユニット11とは分離独立した構成であり、制御ユニット12と駆動ユニット11はそれぞれ別々に取付板10に取り付けられる。駆動ユニット11は取付板10に前後反転した二つの姿勢で取り付けられるが、制御ユニット12は、左開き仕様でも右開き仕様でも同じ姿勢で取付板10に取り付けられる。
次に、左開きの扉1に本体3を取り付ける手順を説明する。予め、図8のように取付板10に左右の係止板14をネジ止めしておくと共に制御ユニット12をネジ止めしておく。その取付板10を左開きの扉1にネジ止めする。次に、図7のように取付板10に駆動ユニット11を第一の姿勢でネジ止めする。そして、図3のようにカバー13を左右の係止板14に係止させて、駆動ユニット11と制御ユニット12をカバー13で覆う。
2 枠体
3 本体
4 アーム
5 リンク
6 ブラケット
10 取付板
10a フランジ部
10b ネジ挿通孔
10c ネジ孔
11 駆動ユニット
12 制御ユニット
13 カバー
13a 切り欠き孔
13b 係止部
14 係止板
14a 係止部
15 ネジ挿通孔
16 第一のキャップ
17 第二のキャップ
20 駆動軸
20a 上端部
20b 下端部
21 モータ
22 ステータ
23 モータシャフト
25 支持体
25a 前側の側面(第二の取り付け面)
25b 後側の側面(第一の取り付け面)
25c ネジ孔(取付部)
26 モータブラケット
26a 前側の側面
26b 後側の側面
26c ネジ孔
27 モータブラケット
27a 前側の側面
27b 後側の側面
27c ネジ孔
28 トルクリミッタ(伝達機構)
29 出力軸
30 ギヤ(伝達機構)
31 ギヤ(伝達機構)
32 エンコーダ
35 軸受け
36 軸受け
37 軸受け
40 第一の連結板(連結体)
40a 外面(第一の取り付け面)
41 第二の連結板(連結体)
41a 外面(第二の取り付け面)
42 支柱(連結体)
43 ネジ挿通孔(取付部)
45 連結棒(連結体)
50 ネジ(駆動ユニット取付用)
51 コネクタ
52 基板ボックス
53 調整摘み
60 ベースプレート
60a 係止部
60b ネジ挿通孔
61 ネジ
62 全体ユニット
63 回路基板
Claims (3)
- 枠体に対して上下方向の軸線まわりで回動する扉を電動で開閉させるための電動ドアクローザであって、
扉に取り付けられる本体と、該本体と枠体とを連結するリンク機構とを備え、
本体は、本体を扉に取り付けるための取付板と、本体の外郭であるカバーと、リンク機構に扉の開閉力を付与するための駆動ユニットとを備え、
駆動ユニットは、上下方向の軸線まわりに回転し、上端部にリンク機構が接続される駆動軸と、該駆動軸を駆動するためのモータと、モータの回転を駆動軸に伝達するための伝達機構と、駆動軸を支持する支持体とを備え、
駆動軸の上端部はカバーから上方に突出し、駆動軸の下端部はカバーから下方に突出せずにカバーの内側に位置し、
駆動ユニットは、駆動軸を中心として互いに前後対称である第一の取り付け面及び第二の取り付け面を有し、
駆動ユニットは、第一の取り付け面が取付板側を向いた第一の姿勢と第二の取り付け面が取付板側を向いた第二の姿勢の双方で取付板に取り付けるための取付部を有していることを特徴とする電動ドアクローザ。 - 駆動ユニットは、支持体とモータのステータとの間の相対回転を阻止するように支持体とモータとを連結する連結体を備えている請求項1記載の電動ドアクローザ。
- 駆動ユニットは、取付部として、前後に貫通するネジ挿通孔を有し、前側からネジ挿通孔にネジが挿入されることにより、取付板に駆動ユニットがネジ止めされる請求項2記載の電動ドアクローザ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018077102A JP6947681B2 (ja) | 2018-04-12 | 2018-04-12 | 電動ドアクローザ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018077102A JP6947681B2 (ja) | 2018-04-12 | 2018-04-12 | 電動ドアクローザ |
Publications (2)
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JP2019183534A JP2019183534A (ja) | 2019-10-24 |
JP6947681B2 true JP6947681B2 (ja) | 2021-10-13 |
Family
ID=68340239
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018077102A Active JP6947681B2 (ja) | 2018-04-12 | 2018-04-12 | 電動ドアクローザ |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP6947681B2 (ja) |
Family Cites Families (3)
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CH706425A1 (de) * | 2012-04-23 | 2013-10-31 | Gilgen Door Systems Ag | Drehantrieb für mindestens einen Flügel, insbesondere eine Türe oder ein Fenster. |
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-
2018
- 2018-04-12 JP JP2018077102A patent/JP6947681B2/ja active Active
Also Published As
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