JP6947629B2 - 吊手用帯と吊手 - Google Patents

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Description

本発明は、難燃性があり、火災の際に有毒な塩化水素ガスが発生せず、芯地と被覆層との結合の程度が良好で、汚れが付着ににくく、汚れが付着しても簡単に拭き取り清掃ができる、公共交通乗物の吊手のベルト部分を構成する吊手用帯と、この吊手用帯を用いた吊手に関する。
公共交通乗物用の吊手は、乗客が手で握る部分になる手掛と、該手掛を吊り下げるベルト部分(吊手用帯)とを主要構成部材としている。
従来型の吊手用帯は、特許文献1に見られるように、合成繊維の織布からなる帯状の芯地を軟質の塩化ビニル樹脂(PV)で被覆したものが大半である。
軟質の塩化ビニル樹脂で被覆した従来型の吊手用帯は、柔軟性と引っ張り強度に優れ、通常の使用において全く問題ないが、燃焼時に有毒の塩化水素が発生する。
このため、車両火災を想定したBS(British Standard)難燃規格が採用されることが多い海外向けの吊手では、軟質の塩化ビニル樹脂で被覆した従来型の吊手用帯はこの規格外となるおそれがある。
最近では、合成繊維の縦糸と横糸とを織編成した帯生地だけによる吊手帯を備えた吊手も見られる。
しかしながら、この吊手帯は、帯生地表面に織り加工による凹凸が無数にある。
このため、この凹凸がある帯生地表面に汚れが付着すると、汚れが凹凸内に浸入して、洗剤や水を使用した拭き取りではこの汚れが除去できない状態になる。
特開2011−178376号公報
本発明は、被覆層を熱可塑性ポリウレタンエラストマーとすることによって、車両火災が生じても有毒な塩化水素ガスが発生せず、芯地と被覆層との結合の程度が強く曲げやねじれにも強く、被覆層の表面に汚れが付着しにくく、汚れが付着しても簡単に拭き取ることが出来、摩耗減量が格段に少なく、低温屈曲と衝撃強度が強く、耐油性、耐薬品性、耐菌性にも優れる、公共交通乗物の吊手のベルト部分を構成する吊手用帯と、この吊手用帯を用いた吊手を提供することを解決課題とする。
請求項1に係る吊手用帯は、次の構成を備える。
(1)公共交通乗物の吊手のベルト部分を構成する吊手用帯である。
(2)この吊手用帯は、合成繊維による縦糸と横糸とを高密度に織編成した帯状の芯地を、熱可塑性ポリウレタンエラストマーで被覆して構成したものである。
請求項2に係る吊手用帯は、次の構成を備える。
(1)請求項1に記載の構成を備えた吊手用帯である。
(2)前記合成繊維は、ポリエステル又はナイロンの長繊維である。
請求項3に係る吊手用帯は、次の構成を備える。
(1)請求項1又は2に記載の構成を備えた吊手用帯である。
(2)前記熱可塑性ポリウレタンエラストマーは、ポリエステル系の熱可塑性ポリウレタンエラストマーである長繊維である。
請求項4に係る吊手用帯は、次の構成を備える。
(1)請求項1又は2に記載の構成を備えた吊手用帯である
(2)前記熱可塑性ポリウレタンエラストマーは、ポリエーテル系の熱可塑性ポリウレタンエラストマーである長繊維である。
本発明の各請求項に係る吊手用帯は、帯状の芯地を被覆している被覆層が、塩化ビニルではなく、熱可塑性ポリウレタンエラストマーで形成されている。
熱可塑性ポリウレタンエラストマーには、ポリエステル系と、ポリエーテル系とがあり、本発明に係る吊手用帯に使用されている被覆層は、ポリエステル系のものと、ポリエーテル系のものとがある。
ポリエステル系とポリエーテル系の熱可塑性ポリウレタンエラストマーは、いずれも燃焼時に有毒な塩素ガスが発生しない。しかも、手掛に掛け回して取り付けたときの曲げ、吊手を金属製横パイプに掛け回して吊り下げたときの曲げ、乗客の使用に伴うねじれにも十分に耐える柔軟性がある。
とくに、熱可塑性ポリウレタンエラストマーは、摩耗減量が塩化ビニルと比較して摩耗減量が格段に少ないため、積層厚を薄厚にすることが出来、このため、従来の吊手用帯の帯状の芯地よりも厚い丈夫な帯状の芯地を使用することができる。
請求項5に係る吊手は、次の構成を備える。
(1)請求項1〜4のいずれかの吊手用帯とポリカーボネート製の手掛とを備える。
(2)前記手掛が前記吊手用帯に支持され、該吊手用帯の長さ方向の両端部が重ね合されて、この重ね合わせた両側面が、夫々座板が添えられビス留めされて連結されている。
本発明に係る吊手用帯は、帯状の芯地を被覆している被覆層を熱可塑性ポリウレタンエラストマーで形成した結果、火災時に有毒な塩素ガスが発生しない。
また、熱可塑性ポリウレタンエラストマーは、摩耗減量が塩化ビニルと比較して格段に少ないために被覆層の厚さを塩化ビニルよりも薄くすることができ、その分、帯状の芯地を従来よりも更に丈夫な厚地にすることができる。
この結果、厚地の帯状の芯地を熱可塑性ポリウレタンエラストマーで被覆した本発明に係る吊手帯の表面を汚れが付着しにくい円滑面にすることが出来、汚れが付着しても簡単に拭き取ることが出来る。
本発明に係る吊手は、熱可塑性ポリウレタンエラストマーによる被覆層で帯状の芯地を被覆した吊手用帯を使用しているため、汚れが付着しにくく、汚れが付着しても簡単にふき取ることが出来る、丈夫な吊手にすることが出来る。
(a)は本発明1実施形態に係る吊手の正面図、(b)は側面図。 本発明実施形態に係る吊手用帯を長さ方向と直交する幅方向から切断して示した拡大断面図。
本発明に係る吊手用帯と吊手の実施形態を以下の実施例において詳述する。
図1(a)(b)に示す本発明実施形態に係る吊手1は、吊手用帯2と、リング型の手掛3と、鞘4と、留め具5とが組み付けられて構成されている。留め具5はねじ孔がある座板8と、ねじ9と、ねじ9の軸部を挿通させる孔がある座板10との組み合わせで構成された従来品と同じものが使用されている。
図2に示すように、吊手用帯2は、と被覆材24とを材料にしたもので構成されている。
芯地21は、ポリエステル長繊維の縦糸22と横糸23とを高密度に織編成した、横幅が約23mm、生地厚が0.5mmから3mmのベルト状の織布が用いられている。
各縦糸22と横糸23は、ポリエステル又はナイロンの長繊維の細糸群を縒り合せた糸が使用されている。芯地21は、各縦糸22と横糸23とを高密度に平織り又は綾織りしたもので出来ている。
被覆材24,4は、ポリエステル系又はポリエーテル系の熱可塑性ポリウレタンエラストマーが用いられている。熱可塑性ポリウレタンエラストマーは、例えば、BASFジャパン株式会社が販売する商品名「エラストラン」(登録商標)が用いられる。軟質のこの商品は、ホース、エスカレータの手摺、パッキン、靴底等の素材として使用されている。
この熱可塑性ポリウレタンエラストマーは、テーパー式H18摩耗輪を使用した荷重1kg×21,000回転の摩耗試験による摩耗減量が45mgであり、軟質塩化ビニルの摩耗試験結果による485mgの摩耗減量と比較して、摩耗減量が格段に少なく、低温屈曲と衝撃強度が強く、耐油性、耐薬品性、耐菌性に優れることから、吊手用帯の被覆材に向いていることが判明した。
熱可塑性ポリウレタンエラストマーによる被覆厚さは、耐摩耗性に優れ、帯状の芯地の曲げや捩れに柔軟についていく柔軟性がある。
熱可塑性ポリウレタンエラストマーは、表面を円滑面にすることができるため、汚れが付着しにくく、汚れが付着しても簡単に拭き取ることができる帯手用帯や吊手になる。
本発明は公共交通乗物用の吊手の分野において利用される。
1 吊手
2 吊手用帯
21 芯地
22 縦糸
23 横糸
24 被覆層(熱可塑性ポリウレタンエラストマー)
3 手掛
4 鞘
5 留め具

Claims (5)

  1. 公共交通乗物の吊手のベルト部分を構成する吊手用帯であって、合成繊維による縦糸と横糸とを高密度に織編成した帯状の芯地を、ポリエーテル系の熱可塑性ポリウレタンエラストマーで所定の被覆厚さで被覆して、前記芯地よりも厚い軟質の帯状体に構成したことを特徴とする吊手用帯。
  2. 前記芯地を被覆した熱可塑性ポリウレタンエラストマーによって、表面を円滑面にした所定の被覆厚さの被覆層が形成され、帯状体の表面全体がこの被覆層の円滑面からなる、請求項1に記載の吊手用帯。
  3. 前記帯状の芯地は、同一種の合成繊維による織り生地のみからなる、請求項1又は2に記載の吊手用帯。
  4. 前記合成繊維は、縦糸と横糸のいずれもナイロンの長繊維である、請求項1、2又は3に記載の吊手用帯
  5. 請求項1〜4のいずれかの吊手用帯とポリカーボネート製の手掛と鞘とを備え、前記手掛が
    前記吊手用帯に支持され、手掛の上部の吊り手帯を平板筒状の鞘で重ねて覆うと共に、該吊手用帯の長さ方向の帯板の両端部が、前記鞘の上部近傍で密着して重ね合されて、この密着して重ね合わせた両側面が、夫々座板が添えられビス留めされて連結されていることを特徴とする吊手。
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