JP6946119B2 - アキシャルギャップ型回転電機 - Google Patents

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Description

本発明は、アキシャルギャップ型回転電機に関し、詳しくは、アキシャルギャップ型回転電機のロータに関する。
従来、永久磁石同期モータの一種として、アキシャルギャップ型回転電機が知られている。アキシャルギャップ型回転電機は、複数の永久磁石及びこれらを支持するベース部材を有するロータと、複数のコイルを備えるステータとを備え、当該ロータ及びステータが、ロータの軸方向に隙間を隔てて互いに対向するように配置されている。
上記ロータが回転するとき、複数の永久磁石の各々に遠心力が作用する。そのため、複数の永久磁石を支持するベース部材には、永久磁石に作用する遠心力に起因する荷重(永久磁石が遠心力の作用で径方向外側に押し付けられることによる荷重)が印加される。
ここで、複数の永久磁石の各々に作用する遠心力は、ロータの回転速度が大きくなる程、大きくなる。そのため、上記ロータを高速で回転させるには、ベース部材が上記荷重に耐えられるようにする必要がある。
下記特許文献1には、複数の永久磁石の各々を個別に囲む包囲部としての高強度部材を備えるベース部材が開示されている。下記特許文献1では、永久磁石に作用する遠心力に起因する荷重を高強度部材のうちロータの径方向に延びる部分での引張応力として分担させることにより、高強度部材のうち永久磁石よりも径方向外側でロータの周方向に延びる部分に発生する引張応力を低減している。
特開2006−174554号公報
しかしながら、高強度部材のうち永久磁石よりも径方向外側でロータの周方向に延びる部分に発生する引張応力を低減しても、永久磁石に作用する遠心力に起因する荷重による高強度部材の変形を抑制できないことが判明した。
本発明の目的は、アキシャルギャップ型回転電機のロータにおいて、永久磁石に作用する遠心力に起因する荷重が及ぼされることで当該永久磁石を囲む包囲部が変形するのを抑制することである。
上記の目的を達成するために、本願の発明者は、永久磁石に作用する遠心力に起因する荷重が及ぼされるときに、当該包囲部の何れの部分に応力が集中するのかを調査した。そして、応力が集中するのは、永久磁石に作用する遠心力に起因する荷重が及ぼされる部分のうちロータの周方向での両端部分であり、しかも、当該部分において支配的な応力は曲げ応力であるとの知見を得るに至った。本発明者は、このような曲げ応力を低減するための方策について鋭意検討し、本発明を完成させた。
本発明は、アキシャルギャップ型回転電機であって、ロータと、前記ロータの軸方向で前記ロータに対向して配置され、前記ロータを電磁力によって回転させるステータとを備え、前記ロータは、複数の永久磁石と、前記複数の永久磁石を前記ロータの周方向に並べた状態で支持するベース部材とを備え、前記ベース部材は、前記ロータの軸方向から見て、前記複数の永久磁石の各々を個別に囲む複数の包囲部を備え、前記複数の包囲部の各々は、その内側に配置された永久磁石よりも前記周方向の一方側に位置し、前記ロータの径方向に延びる第1径方向部と、前記永久磁石よりも前記周方向の他方側に位置し、前記径方向に延びる第2径方向部と、前記第1径方向部及び前記第2径方向部よりも前記径方向の外側に位置し、前記第1径方向部と前記第2径方向部とを接続する周方向部とを含み、前記周方向部は、前記径方向で前記永久磁石と対向する内側面を有しており、前記内側面は、前記内側面のうち前記周方向の中央部分を含む領域に形成され、前記永久磁石から離れて位置する非接触面と、前記非接触面よりも前記周方向の一方側に位置し、前記径方向で前記永久磁石に接する第1接触面と、前記非接触面よりも前記周方向の他方側に位置し、前記径方向で前記永久磁石に接する第2接触面とを含む。
上記アキシャルギャップ型回転電機においては、周方向部の第1径方向部への接続部分及び第2径方向部への接続部分の各々に発生する曲げ応力を低減することができる。その理由は、以下のとおりである。
周方向部の第1径方向部への接続部分及び第2径方向部への接続部分の各々に曲げ応力が発生するのは、周方向部の第1径方向部への接続部分及び第2径方向部への接続部分の各々に曲げモーメントが作用するためである。ここで、上記接続部分に作用する曲げモーメントは、永久磁石に作用する遠心力に起因する荷重の大きさと、当該荷重が印加される位置から上記接続部分までの距離とを乗算したものである。そのため、荷重の大きさが同じであれば、当該荷重が印加される位置から上記接続部分までの距離を短くすることで、上記接続部分に作用する曲げモーメントを小さくすることができる。つまり、上記接続部分に発生する曲げ応力を低減することができる。
上記アキシャルギャップ型回転電機においては、永久磁石に作用する遠心力に起因する荷重が、周方向部における周方向の中央部分に印加されない。つまり、永久磁石に作用する遠心力に起因する荷重を周方向部の第1径方向部への接続部分及び第2径方向部への接続部分の各々に出来るだけ近い位置に印加させることができる。そのため、周方向部の第1径方向部への接続部分及び第2径方向部への接続部分の各々に発生する曲げ応力を低減することができる。
上記アキシャルギャップ型回転電機において、好ましくは、前記第1径方向部は、前記永久磁石の前記周方向の一端に接する第1内側面を有しており、前記第2径方向部は、前記永久磁石の前記周方向の他端に接する第2内側面を有しており、前記内側面は、前記軸方向から見て、前記ロータの回転中心を中心とする仮想の円に接する中間内側面と、前記中間内側面と前記第1内側面とを接続し、前記軸方向から見て、前記第1内側面に近づくほど、前記仮想の円から離れる第1内側接続面と、前記中間内側面と前記第2内側面とを接続し、前記軸方向から見て、前記第2内側面に近づくほど、前記仮想の円から離れる第2内側接続面とを有しており、前記中間内側面は、前記非接触面を含み、前記第1内側接続面は、前記第1接触面を含み、前記第2内側接続面は、前記第2接触面を含む。
この場合、例えば、永久磁石に作用する遠心力に起因する荷重が及ぼされる第1接触面及び第2接触面の各々をR状の湾曲面にすることで、周方向部の第1径方向部への接続部分及び第2径方向部への接続部分の各々の耐荷重性を高めることができる。
上記アキシャルギャップ型回転電機において、好ましくは、前記中間内側面の全体により、前記非接触面が実現されている。
この場合、永久磁石に作用する遠心力に起因する荷重が印加される位置を周方向部における周方向の中央部分からさらに遠ざけることができる。そのため、周方向部の第1径方向部への接続部分及び第2径方向部への接続部分の各々に発生する曲げ応力をより低減することができる。
上記アキシャルギャップ型回転電機において、好ましくは、前記永久磁石は、前記内側面よりも前記径方向の内側に離れて位置し、前記径方向で前記内側面に対向する対向面を有しており、前記非接触面は、前記内側面のうち前記径方向で前記対向面と対向する領域に形成されている。
この場合、周方向部の内周縁部に切欠を形成する必要がなくなる。そのため、周方向部の強度を確保しながら、永久磁石に作用する遠心力に起因する荷重を周方向部の第1径方向部への接続部分及び第2径方向部への接続部分の各々に出来るだけ近い位置に印加させることができる。
上記アキシャルギャップ型回転電機において、好ましくは、前記非接触面は、前記第1接触面及び前記第2接触面よりも前記径方向の外側に形成されている。
この場合、永久磁石の外周側縁部に切欠を形成する必要がなくなるので、永久磁石の体積を確保することができる。その結果、アキシャルギャップ型回転電機のトルクを確保することができる。
上記アキシャルギャップ型回転電機において、好ましくは、前記複数の包囲部のうち前記周方向で隣り合う2つの包囲部の一方が有する前記第1径方向部により、他方が有する前記第2径方向部が実現されている。この場合、複数の包囲部を纏めて取り扱うことができる。
本発明によるアキシャルギャップ型回転電機のロータによれば、周方向部の第1径方向部への接続部分及び第2径方向部への接続部分の各々に発生する曲げ応力を低減することができる。
本発明の第1の実施の形態によるアキシャルギャップ型回転電機を示す断面図である。 図1に示すアキシャルギャップ型回転電機の分解斜視図である。 図1に示すアキシャルギャップ型回転電機のロータの概略構成を示す平面図である。 図3の一部を拡大して示す平面図である。 切欠が形成されていない永久磁石を包囲部材が囲んでいる状態を示す説明図である。 図5に示す態様における周方向部の荷重分布を説明するための梁モデルである。 図4に示す態様における周方向部の荷重分布を説明するための梁モデルである。 本発明の第1の実施の形態の応用例1によるアキシャルギャップ型回転電機のロータの一部を拡大して示す平面図である。 本発明の第2の実施の形態によるアキシャルギャップ型回転電機のロータの概略構成を示す平面図である。
以下、添付図面を参照しながら、本発明の実施の形態について詳述する。
図1及び図2を参照しながら、本発明の第1の実施の形態によるアキシャルギャップ型回転電機としてのアキシャルギャップ型DCブラシレスモータ30(以下、単にモータ30と称する)について説明する。図1は、モータ30の断面図である。図2は、モータ30の分解斜視図である。
なお、以下の説明において、軸方向、径方向及び周方向は、モータ30が備えるロータ10の軸方向、径方向及び周方向をいうものとする。
モータ30は、ロータ軸32と、ロータ軸32に固定されるロータ10と、ロータ10に回転駆動力を与えるステータ40と、ロータ10及びステータ40を収容するケーシング50とを備える。
ケーシング50は、ドラム52と、第1端壁54と、第2端壁56とを含む。ドラム52は、軸方向に並んで配置された複数(本実施の形態では、2つ)の筒壁521が周方向に並んで配置された複数の支柱522によって相互に連結された構造を有しており、ロータ12及びステータ40を囲んでいる。なお、図2では、1つの筒壁521しか図示していない。第1端壁54は、ドラム52の軸方向の一端に取り付けられて、当該一端側の開口を塞いでいる。第2端壁56は、ドラム52の軸方向の他端に取り付けられて、当該他端側の開口を塞いでいる。第1端壁54及び第2端壁56の各々の中央部分に形成された孔には、ロータ軸32が挿通されている。
第1端壁54及び第2端壁56の各々の外側面上には、図示しない冷却流路が配置される。当該冷却流路には、主としてステータ40から発せられる熱を奪うための冷却流体(例えば、冷却水)が流される。当該冷却流路は省略されていてもよいし、第1端壁54及び第2端壁56の各々の内部に形成されてもよい。
ロータ軸32は、ロータ10に固定されて、ロータ10の軸方向に延びる。ロータ軸32は、軸受60を介して第1端壁54及び第2端壁56に回転可能に支持される。ロータ軸32は、ロータ10に与えられるトルクによって、ロータ10と一体的に回転する。
ロータ10は、図2に示すように、複数のロータ構成要素11と、円環状部材18とを備える。なお、ロータ10の詳細については、後述する。
ステータ40は、軸方向でロータ10に対向して配置され、ロータ10を電磁力によって回転させる。本実施の形態では、ステータ40は、ロータ10の軸方向の両側に配置される。具体的に、ステータ40は、ロータ10と第1端壁54との間に配置される第1ステータ要素と、ロータ10と第2端壁56との間に配置される第2ステータ要素とを含む。第1ステータ要素は、第1バックヨーク401と、複数の第1電磁石ユニット402とを含む。第2ステータ要素は、第2バックヨーク403と、複数の第2電磁石ユニット404とを含む。
第1バックヨーク401は、複数の第1電磁石ユニット402を磁束で結合するための鉄心(即ち、継鉄)である。第2バックヨーク403は、複数の第2電磁石ユニット404を磁束で結合するための鉄心(即ち、継鉄)である。複数の第1電磁石ユニット402及び複数の第2電磁石ユニット404は、それぞれ、電流が供給されることにより、複数の永久磁石34が配置されたロータ10を電磁力によって回転させる。複数の第1電磁石ユニット402及び複数の第2電磁石ユニット404は、それぞれ、ステータコア405と、ステータコア405に巻き付けられる絶縁電線からなるステータコイル406とを有する。ステータコイル406を流れる直流電流により、ステータコア405を軸方向に貫く磁束が形成される。ステータコイル406を流れる直流電流の向きを周期的に反転させることで、ロータ10を回転させる電磁力が生成される。
図3を参照しながら、本発明の第1の実施の形態によるアキシャルギャップ型回転電機のロータ10について説明する。図3は、ロータ10の概略構成を示す平面図である。なお、以下の説明において、軸方向、径方向及び周方向は、ロータ10の軸方向、径方向及び周方向をいうものとする。
ロータ10は、図示しないロータ軸に固定され、当該ロータ軸とともに回転する。ロータ10は、複数のロータ構成要素11と、円環状部材18とを備える。
複数のロータ構成要素11は、周方向に並んで配置されている。この状態で、複数のロータ構成要素11は、円環状部材18によって囲まれている。なお、円環状部材18は、例えば、炭素繊維強化樹脂によって形成されている。
複数のロータ構成要素11は、それぞれ、永久磁石12と、ロータ固定部材14と、包囲部としての包囲部材16とを含む。本実施の形態では、複数の包囲部材16により、複数の永久磁石12を周方向に並べた状態で支持するベース部材20が実現されている。
図4を参照しながら、永久磁石12、ロータ固定部材14及び包囲部材16について説明する。図4は、図3の一部を拡大して示す平面図である。
永久磁石12は、図示しないステータコイルへの通電に起因して発生する磁界との相互作用により、ロータ10をその周方向に回転させるための駆動力を発生させる。
永久磁石12は、ロータ10の軸方向(紙面に垂直な方向)に厚みを有しており、径方向及び周方向の各々に広がる板形状を呈している。永久磁石12は、軸方向から見たときに、その外形中心C1を通過し、且つ、径方向に延びる基準線L1に対して線対称な形状を有する。なお、図示はしていないが、基準線L1は、軸方向からみて、ロータ10の回転中心RC(図3参照)を通過している。
永久磁石12は、一対の側面1211、1212を有する。一対の側面1211、1212は、周方向に離れている。一対の側面1211、1212は、それぞれ、径方向に延びる平面である。側面1211は、永久磁石12の周方向の一端を規定している。側面1212は、永久磁石12の周方向の他端を規定している。
永久磁石12は、一対の外周側角部1221、1222を有する。一対の外周側角部1221、1222は、それぞれ、外形中心C1よりも径方向で外側に位置している。
一対の外周側角部1221、1222の各々には、R状の面取りが施されている。つまり、外周側角部1221は湾曲面1231を有しており、外周側角部1222は湾曲面1232を有している。
湾曲面1231、1232は、軸方向から見て、外形中心C1から外側に向かって凸となるように、円弧状に湾曲している。湾曲面1231の径方向内側端は、側面1211の径方向外側端に接続されている。湾曲面1232の径方向内側端は、側面1212の径方向外側端に接続されている。
永久磁石12の外周側縁部には、切欠124が形成されている。切欠124は、永久磁石12の厚さ方向(紙面に垂直な方向、つまり、ロータ10の軸方向)の全長に亘って形成されており、全体として径方向外側に向かって開口する溝形状を有している。
切欠124は、永久磁石12に遠心力が作用している状態で、後述する対向内面1241が包囲部材16(具体的には、後述する周方向部163)に接触しない程度の形状及び大きさを有するものであればよい。
切欠124は、対向面としての対向内面1241を有する。対向内面1241は、溝状の切欠124の底面に相当する。対向内面1241は、軸方向から見て、湾曲面1231、1232よりも緩やかに湾曲しながら、周方向に延びている。対向内面1241は、軸方向から見て、湾曲面1231、1232とは異なる方向に延びている。
永久磁石12は、一対の内周側角部1251、1252を有する。一対の内周側角部1251、1252は、それぞれ、外形中心C1よりも径方向で内側に位置している。一対の内周側角部1251、1252の各々には、面取りが施されている。
ロータ固定部材14は、ロータ軸を固定するために用いられる。ロータ固定部材14には、軸方向に貫通する孔141が形成されている。当該孔141に挿通されるボルト及びナットにより、ロータ軸がロータ固定部材14に固定される。
ロータ固定部材14は、永久磁石12よりも径方向で内側に配置されている。この状態で、ロータ固定部材14は、永久磁石12に接触している。
包囲部材16は、軸方向から見て、永久磁石12及びロータ固定部材14を取り囲んでいる。この状態で、包囲部材16は、永久磁石12及びロータ固定部材14に接している。包囲部材16は、例えば、炭素繊維強化樹脂によって形成されている。
包囲部材16は、第1径方向部161と、第2径方向部162と、周方向部163と、連結部164とを備える。以下、これらについて説明する。
第1径方向部161は、永久磁石12よりも周方向の一方側に位置している。第2径方向部162は、永久磁石12よりも周方向の他方側に位置している。第1径方向部161及び第2径方向部162は、それぞれ、径方向に直線的に延びている。第1径方向部161及び第2径方向部162は、互いに異なる方向に延びている。第1径方向部161及び第2径方向部162の各々の径方向内側端は、連結部164によって連結されている。連結部164は、ロータ固定部材14に接している。
第1径方向部161は、永久磁石12の側面1211に接触する第1内側面1611を有する。第2径方向部162は、永久磁石12の側面1212に接触する第2内側面1621を有する。第1内側面1611及び第2内側面1621は、それぞれ、径方向に延びる平面である。第1内側面1611及び第2内側面1621は、軸方向から見て、互いに異なる方向に延びている。なお、第1内側面1611及び第2内側面1621は、ロータ固定部材14の側面にも接触している。
周方向部163は、第1径方向部161及び第2径方向部162よりも径方向の外側に位置している。周方向部163は、周方向に延びている。周方向部163は、第1径方向部161の径方向外側端と第2径方向部162の径方向外側端とを接続している。
周方向部163は、内側面1631を有する。内側面1631は、径方向で永久磁石12と対向している。
内側面1631は、中間内側面1632と、第1内側接続面1633と、第2内側接続面1634とを含む。以下、これらについて説明する。
中間内側面1632は、軸方向から見て、ロータ10の回転中心RCを中心とする仮想の円VCに接している。中間内側面1632は、周方向の全長に亘って、仮想の円VCに接している。中間内側面1632は、内側面1631における周方向の中央部分を含む。ここで、内側面1631の中央部分は、軸方向から見て、基準線L1が内側面1631と交差する位置P1を含む部分である。
第1内側接続面1633は、中間内側面1632と第1内側面1611とを接続している。第1内側接続面1633は、中間内側面1632及び第1内側面1611とは異なる方向に延びている。第1内側接続面1633は、軸方向から見ると、第1内側面1611に近づくほど、仮想の円VCから離れている。第1内側接続面1633は、永久磁石12の湾曲面1231に対応して、円弧状に湾曲している。つまり、第1内側接続面1633は、R状の湾曲面である。
第2内側接続面1634は、中間内側面1632と第2内側面1621とを接続している。第2内側接続面1634は、中間内側面1632及び第2内側面1621とは異なる方向に延びている。第2内側接続面1634は、軸方向から見ると、第2内側面1621に近づくほど、仮想の円VCから離れている。第2内側接続面1634は、永久磁石12の湾曲面1232に対応して、円弧状に湾曲している。つまり、第2内側接続面1634は、R状の湾曲面である。
上記のように、本実施の形態では、永久磁石12の外周側縁部に切欠124が形成されている。切欠124が有する対向内面1241は、周方向部163が有する内側面1631から径方向の内側に離れた位置にある。対向内面1241は、径方向で内側面1631に対向している。そのため、内側面1631には、非接触面1635が存在する。非接触面1635は、径方向で対向内面1241に対向して、永久磁石12から径方向外側に離れて位置する面である。つまり、非接触面1635は、永久磁石12が接触しない面である。本実施の形態では、非接触面1635が中間内側面1632の全体によって実現されている。
また、内側面1631には、第1接触面1636及び第2接触面1637がさらに存在する。第1接触面1636は、非接触面1635よりも周方向一方側に位置し、径方向で永久磁石12に接する面である。第2接触面1637は、非接触面1635よりも周方向他方側に位置し、径方向で永久磁石12に接する面である。本実施の形態では、第1接触面1636が第1内側接続面1633によって実現されており、第2接触面1637が第2内側接続面1634によって実現されている。
上記ロータ10においては、ロータ10の回転に伴って複数の永久磁石12の各々に遠心力が作用する。このとき、複数の永久磁石12の各々は、それを囲む包囲部材16が有する第1内側接続面1633及び第2内側接続面1634の各々に対して、径方向の外向きに荷重を及ぼす。そのため、包囲部材16が有する周方向部163の第1径方向部161への接続部分及び第2径方向部162への接続部分の各々において、曲げ応力の発生を抑制することができる。
図5、図6及び図7を参照しながら、包囲部材16が有する周方向部163の第1径方向部161への接続部分及び第2径方向部162への接続部分の各々に発生する曲げ応力を低減することができる理由について説明する。図5は、切欠124が形成されていない永久磁石12Aを包囲部材16が囲んでいる状態を示す平面図である。図6は、荷重Wtが一様に印加されている状態の梁モデル163Aを示す説明図である。図7は、荷重Wtが支点F1、F2の近傍に集中して印加されている状態の梁モデル163Aを示す説明図である。
図5に示すように、切欠124が形成されていない永久磁石12Aに遠心力が作用している場合を想定する。この場合、図6に示すように、包囲部材16が有する周方向部163を1つの梁とする梁モデル163Aを設定すると、永久磁石12が遠心力の作用によって周方向部163に押し付けられることに起因する荷重Wtは、梁モデル163Aの全長に亘って一様に印加される。
これに対して、図4に示すように、切欠124が形成されている永久磁石12が遠心力の作用によって周方向部163に押し付けられる場合には、図7に示すように、梁モデル163Aに印加される荷重Wtは、支点F1、F2の近くに集中する。
ここで、梁モデル163Aの支点F1、F2に作用する曲げモーメントは、荷重Wtと当該荷重Wtが作用する位置から支点F1、F2までの距離D1とを積算したものである。そのため、図7に示すように、支点F1、F2に近い位置に荷重Wtを集中させることにより、支点F1、F2に作用する曲げモーメントを小さくすることができる。その結果、曲げ応力を低減することができる。
また、上記ロータ10においては、第1接触面1636及び第2接触面1637の各々がR状の湾曲面として形成されているので、周方向部163の第1径方向部161への接続部分及び第2径方向部162への接続部分の各々の耐荷重性を高めることができる。
また、上記ロータ10においては、中間内側面1632の全体により、非接触面1635が実現されている。そのため、永久磁石12に作用する遠心力に起因する荷重が周方向部163に印加される位置を周方向の中央部分からさらに遠ざけることができる。その結果、周方向部163の第1径方向部161への接続部分及び第2径方向部162への接続部分の各々に発生する曲げ応力をより低減することができる。
また、上記ロータ10においては、永久磁石12に切欠124が形成されているので、周方向部163の強度を確保しながら、永久磁石12に作用する遠心力に起因する荷重を周方向部163の第1径方向部161への接続部分及び第2径方向部162への接続部分の各々に出来るだけ近い位置に印加させることができる。
また、上記ロータ10においては、複数の包囲部材16が円環状部材18によって囲まれているので、複数の包囲部材16の各々が有する周方向部163の径方向外側への変形を抑制することができる。
[第1の実施の形態の応用例1]
図8を参照しながら、第1の実施の形態の応用例1について説明する。図8は、応用例1に係るロータ101の一部を拡大して示す平面図である。
ロータ101は、ロータ10と比べて、永久磁石12に切欠124が形成されていない。その代りに、周方向部163の内周縁部に切欠1633が形成されている。
切欠1633は、周方向部163の厚さ方向(紙面に垂直な方向、つまり、ロータ10の軸方向)の全長に亘って形成されており、全体として径方向内側に向かって開口する溝形状を有している。
切欠1633は、永久磁石12に遠心力が作用している状態で、後述する対向内面1634が永久磁石12に接触しない程度の形状及び大きさを有するものであればよい。
切欠1633は、対向内面1634を有している。対向内面1634は、溝状の切欠1633の底面に相当する。対向内面1634は、内側面1631よりも径方向の外側に位置している。対向内面1634は、径方向で永久磁石12に対向している。対向内面1634により、永久磁石12が接触しない非接触面1635が実現されている。
本応用例においても、第1の実施の形態と同様に、周方向部163の第1径方向部161への接続部分及び第2径方向部162への接続部分の各々に発生する曲げ応力を低減することができる。
また、本応用例においては、永久磁石12に切欠124が形成されていないので、永久磁石12の体積を確保することができる。そのため、アキシャルギャップ型回転電機のトルクを確保することができる。
[第2の実施の形態]
図9を参照しながら、本発明の第2の実施の形態としてのロータ10Aについて説明する。図9は、ロータ10Aを示す平面図である。
ロータ10Aは、複数の包囲部材16によって実現されるベース部材20を備えていない。その代りに、ベース部材20Aを備えている。
ベース部材20Aは、内側環状部22と、複数の径方向部24と、外側環状部26とを備える。以下、これらについて説明する。
内側環状部22は、ロータ軸を固定するために用いられる。内側環状部22には、軸方向に貫通する複数の孔221が形成されている。複数の孔221の各々に挿通されるボルト及びナットにより、ロータ軸が内側環状部22に固定される。
外側環状部26は、内側環状部22を取り囲んでいる。外側環状部26は、内側環状部22と同心的に配置されている。
複数の径方向部24は、内側環状部22と外側環状部26とを連結している。複数の径方向部24は、それぞれ、径方向に直線的に延びている。複数の径方向部24は、周方向に等間隔に配置されている。
複数の径方向部24のうち周方向で隣り合う2つの径方向部24の間には、1つの永久磁石12が配置されている。つまり、本実施の形態では、永久磁石12よりも周方向の一方側に位置する径方向部24と、永久磁石12よりも周方向の他方側に位置する径方向部24と、内側環状部22のうち周方向で永久磁石12と同じ位置にある部分と、外側環状部26のうち周方向で永久磁石12と同じ位置にある部分とを含んで、永久磁石12を取り囲む包囲部28が実現されている。つまり、本実施の形態では、複数の包囲部28が相互に連結されている。別の表現をすれば、複数の包囲部28のうち周方向で隣り合う2つの包囲部28の一方が有する径方向部24(第1径方向部)により、他方が有する径方向部24(第2径方向部)が実現されている。
ロータ10Aにおいても、永久磁石12の外周縁部に切欠124が形成されているので、外側環状部26のうち周方向で永久磁石12と同じ位置にある部分の中間部には、永久磁石12に作用する遠心力に起因する荷重が及ぼされない。そのため、外側環状部26のうち周方向で永久磁石12と同じ位置にある部分の両端部の各々に発生する曲げ応力を低減することができる。
また、本実施の形態では、複数の包囲部28が相互に連結されているので、ベース部材20Aの取り扱いが容易になる。
以上、本発明の実施の形態について詳述してきたが、これらはあくまでも例示であって、本発明は、上述の実施の形態の記載によって、何等、限定的に解釈されるものではない。
本発明に係るロータは、発電機に用いられてもよいし、電動機に用いられてもよい。
本発明において、永久磁石及び周方向部の何れかに切欠を形成することは必須ではない。例えば、永久磁石の外周縁を周方向部の内周縁に対応していない形状とすることで、周方向部における周方向の中央部分を永久磁石から離れさせてもよい。
上記第1の実施の形態において、円環状部材18は必ずしも必要ではない。
10 ロータ
12 永久磁石
124 切欠
1241 対向内面
16 包囲部材
161 第1径方向部
1611 第1内側面
162 第2径方向部
1621 第2内側面
163 周方向部
1631 内側面
1632 中間内側面
1633 第1内側接続面
1634 第2内側接続面
1635 非接触面
1636 第1接触面
1637 第2接触面
20 ベース部材
30 モータ
40 ステータ

Claims (4)

  1. アキシャルギャップ型回転電機であって、
    ロータと、
    前記ロータの軸方向で前記ロータに対向して配置され、前記ロータを電磁力によって回転させるステータとを備え、
    前記ロータは、複数の永久磁石と、前記複数の永久磁石を前記ロータの周方向に並べた状態で支持するベース部材とを備え、
    前記ベース部材は、前記ロータの軸方向から見て、前記複数の永久磁石の各々を個別に囲む複数の包囲部を備え、
    前記複数の包囲部の各々は、その内側に配置された永久磁石よりも前記周方向の一方側に位置し、前記ロータの径方向に延びる第1径方向部と、前記永久磁石よりも前記周方向の他方側に位置し、前記径方向に延びる第2径方向部と、前記第1径方向部及び前記第2径方向部よりも外側に位置し、前記第1径方向部と前記第2径方向部とを接続する周方向部とを含み、
    前記周方向部は、前記径方向で前記永久磁石と対向する内側面を有しており、
    前記内側面は、前記内側面のうち前記周方向の中央部分を含む領域に形成され、前記永久磁石から離れて位置する非接触面と、前記非接触面よりも前記周方向の一方側に位置し、前記径方向で前記永久磁石に接する第1接触面と、前記非接触面よりも前記周方向の他方側に位置し、前記径方向で前記永久磁石に接する第2接触面とを含み、
    前記第1径方向部は、前記永久磁石の前記周方向の一端に接する第1内側面を有しており、
    前記第2径方向部は、前記永久磁石の前記周方向の他端に接する第2内側面を有しており、
    前記内側面は、前記軸方向から見て、前記ロータの回転中心を中心とする仮想の円に接する中間内側面と、前記中間内側面と前記第1内側面とを接続し、前記軸方向から見て、前記第1内側面に近づくほど、前記仮想の円から離れる第1内側接続面と、前記中間内側面と前記第2内側面とを接続し、前記軸方向から見て、前記第2内側面に近づくほど、前記仮想の円から離れる第2内側接続面と、を有しており、
    前記中間内側面は、前記非接触面を含み、
    前記第1内側接続面は、前記第1接触面を含み、
    前記第2内側接続面は、前記第2接触面を含み、
    前記中間内側面の全体により、前記非接触面が実現されている、アキシャルギャップ型回転電機。
  2. 請求項1に記載のアキシャルギャップ型回転電機であって、
    前記永久磁石は、前記内側面よりも前記径方向の内側に離れて位置し、前記径方向で前記内側面に対向する対向面を有しており、
    前記非接触面は、前記内側面のうち前記径方向で前記対向面と対向する領域に形成されている、アキシャルギャップ型回転電機。
  3. 請求項1に記載のアキシャルギャップ型回転電機であって、
    前記非接触面は、前記第1接触面及び前記第2接触面よりも前記径方向の外側に形成されている、アキシャルギャップ型回転電機。
  4. 請求項1〜の何れか1項に記載のアキシャルギャップ型回転電機であって、
    前記複数の包囲部のうち前記周方向で隣り合う2つの包囲部の一方が有する前記第1径方向部により、他方が有する前記第2径方向部が実現されている、アキシャルギャップ型回転電機。
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