JP2010166661A - 回転電機、回転電機の駆動方法及び、圧縮機 - Google Patents
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Abstract
【課題】界磁磁束がケーシングに漏洩することを回避又は抑制する技術を提供する。
【解決手段】回転軸Qと、回転軸Qを中心とする界磁発生部12の外縁12eとの間の距離rθを周方向θの位置に応じて変化させる。保持部材14が呈する保持枠14F内で保持される界磁発生部12は、回転子10を採用する回転電機を密閉型圧縮機に搭載したときに回転子10の回転方向前方側における距離rθが第1値rθ1をとり、回転方向後方側における距離rθが第2値rθ2(<rθ1)をとる。
【選択図】図3
【解決手段】回転軸Qと、回転軸Qを中心とする界磁発生部12の外縁12eとの間の距離rθを周方向θの位置に応じて変化させる。保持部材14が呈する保持枠14F内で保持される界磁発生部12は、回転子10を採用する回転電機を密閉型圧縮機に搭載したときに回転子10の回転方向前方側における距離rθが第1値rθ1をとり、回転方向後方側における距離rθが第2値rθ2(<rθ1)をとる。
【選択図】図3
Description
本発明は、回転電機及びその駆動方法に関し、当該回転電機は圧縮機に搭載することができる。
回転電機の構成の一例として、界磁磁束を発生する界磁子たる回転子と、電機子巻線を有してこれに流れる電機子電流によって回転磁界を発生する電機子たる固定子とを備えるものがある。
これらの回転子と固定子とが、当該回転子の回転軸方向に空隙を介して対向するアキシャルギャップ型モータがある。このアキシャルギャップ型モータを、磁性体で形成された容器(ケーシング)の内部に収容して密閉型圧縮機を構成する技術が提案されている(例えば下記特許文献1)。
圧縮機の運転効率向上を図るためには、モータのトルクを向上させることが望ましい。トルクを向上させるには界磁子が有する永久磁石の量を増加させ、磁気装荷を高める必要があるが、永久磁石の量を増加させようとすると、回転軸方向からの平面視で界磁子の面積が増大し、もって永久磁石とケーシングとの距離が近接する事態を招来する。
永久磁石とケーシングとの距離が近接すると例えば、弱め界磁制御時に次のような問題が生じる。すなわち、弱め界磁制御時には弱め界磁制御を行わない場合と比較して、界磁子と電機子とが同じ極性の磁極を呈して対向する状態が多くなるため、界磁磁束が電機子以外に漏洩しやすい。
したがって、永久磁石とケーシングとの距離が小さい場合には、弱め界磁制御時に界磁磁束がケーシングに漏洩する事態を招来する。ケーシングは通常の鉄(電磁鋼板の積層体や圧粉磁芯ではない鉄)であるため、導電率が高い。そのため、ケーシングに漏洩した界磁磁束は渦電流を発生させ運転効率を損なう要因となる。
本発明は、上記課題に鑑み、界磁磁束がケーシングに漏洩することを回避又は抑制する技術を提供することを目的とする。
上記課題を解決すべく、本発明に係る回転電機の第1の態様は、所定の軸(Q)の周りで環状配置される界磁発生部(12,12A)の複数を含む回転子(10,10A)と、前記軸の一方側で前記回転子と対向する固定子(20)とを備える回転電機(50)であって、前記界磁発生部それぞれの前記軸方向からの平面視における、前記軸と、前記軸を中心とする径方向(r)に沿った前記界磁発生部の外縁(12e,12eA)との間の距離(rθ)が前記界磁発生部の周方向(θ)の一方側の端部(θ1)でとる第1値(rθ1)よりも、前記距離が前記周方向の他方側の端部(θ2)でとる第2値(rθ2)の方が小さい。
本発明に係る回転電機の第2の態様は、その第1の態様であって、前記距離(rθ)は前記一方側から前記他方側へと向けて漸減する。
本発明に係る回転電機の第3の態様は、その第1の態様であって、前記外縁(12eA)において、前記一方側と前記他方側との間は段差(b)を呈する。
本発明に係る回転電機の第4の態様は、その第3の態様であって、前記他方側の端部から前記段差(b)までの前記軸(Q)を中心とした第1中心角(θβ)は、前記一方側の端部から前記他方側の端部までの前記軸を中心とした第2中心角(θ0)と、回転子(10A)の最大進角値(βmax)とによって、θ0*(1/2+βmax/180°)で定まる。
本発明に係る回転電機の第5の態様は、その第3の態様であって、前記界磁発生部(12A)のそれぞれは、前記段差(b)よりも前記周方向(θ)の前記一方側に配置される第1永久磁石(126)と、前記段差よりも前記周方向の前記他方側に配置される第2永久磁石(128)とを含む。
本発明に係る回転電機の第6の態様は、その第5の態様であって、前記界磁発生部(12A)のそれぞれは、前記軸(Q)方向からの平面視で前記第1永久磁石(126)及び前記第2永久磁石(128)を配列した形状と略同形状を呈し、前記第1永久磁石及び前記第2永久磁石に対して前記軸の一方側で隣接する磁性体コア(124A)を含む。
本発明に係る回転電機の第7の態様は、その第5の態様であって、前記界磁発生部(12A)のそれぞれは、前記第1永久磁石(126)及び前記第2永久磁石(128)に対して前記軸(Q)の一方側で隣接する磁性体コア(124A)を含み、前記軸方向からの平面視で前記磁性体コアの前記軸を中心とした第3中心角(θc)は前記第2中心角(θ0)と略同角度を呈し、前記磁性体コアの前記軸から外縁(12eA)までの長さは前記第1値(rθ1)と略等しく、前記回転子(10)は、前記界磁発生部(12)を、前記軸を中心とする円の周方向に沿って保持する非磁性体の保持部材(14B)を更に含み、前記保持部材は、前記第2永久磁石の外周側に相当する位置で前記一方側から前記磁性体コアを押さえる。
本発明に係る回転電機の駆動方法の第1の態様は、本発明に係る回転電機の第3、第5ないし第7の態様のいずれかの回転電機(50)を駆動する方法であって、前記他方側の端部から前記段差(b)までの前記軸(Q)を中心とした第1中心角(θβ)と、前記一方側の端部から前記他方側の端部までの前記軸を中心とした第2中心角(θ0)と、前記回転子(10)の最大進角値(βmax)とを用いて、θβ=θ0*(1/2+βmax/180°)を満たすまで進角制御を行う。
本発明に係る圧縮機の第1の態様は、本発明に係る回転電機の第3ないし第7の態様のいずれかの回転電機(50)と、前記固定子を固定して前記回転電機を収容するケーシング(60)とを備える圧縮機(100)であって、前記回転子(10)と前記固定子(20)とは前記軸(Q)方向で予め定められた第1距離(g)の空隙を介して対向し、前記軸方向を法線とする面内で、前記軸から最も遠い前記界磁発生部(12A)の外縁(12f)と、前記外縁と対向する前記ケーシングとの間の距離たる第2距離(dps)は、前記第1距離よりも大きい。
本発明に係る圧縮機の第2の態様は、本発明に係る回転電機の第5ないし第7の態様のいずれかの回転電機(50)と、前記固定子を固定して前記回転電機を収容するケーシング(60)とを備える圧縮機(100)であって、前記軸(Q)方向を法線とする面内で、前記軸に最も近い前記界磁発生部(12A)の外縁(12n)と、前記外縁と対向する前記ケーシングとの間の距離たる第3距離(dpw)は、前記第1永久磁石(126)及び前記第2永久磁石(128)の前記軸方向の厚みのうち厚い方(tm)よりも大きい。
本発明に係る回転電機の第1の態様によれば、回転軸から界磁発生部の外縁までの距離が大きい側を回転前進側にとって回転電機を運転することにより、回転子と固定子との間に作用する斥力に寄与する磁束を発生する界磁発生部の外径を小さくできる。したがって、回転電機を、回転電機の周囲の内径が同心円筒形状を呈するケーシングに内蔵する場合、当該ケーシングとして磁性体を採用し、かつ当該ケーシングで固定子の外周を固定しても、界磁発生部とケーシングとの距離を大きくすることができ、もってケーシングの中を通る漏洩磁束を低減できる。
本発明に係る回転電機の第2の態様によれば、一の界磁発生部の磁束分布が漸減するのでコギングトルクを低減できる。
本発明に係る回転電機の第3の態様によれば、界磁発生部の形状の非対称性が明確に視認できるので、製造工程における取付けミス等を回避又は抑制できる。
本発明に係る回転電機の第4の態様によれば、斥力を発生する部分の永久磁石のみケーシングとの距離を大とすることができ、ケーシングへの漏洩磁束を効率的に低減できる。
本発明に係る回転電機の第5の態様によれば、第1永久磁石と第2永久磁石とを個別に製造できるので、界磁発生部の生産性が向上するとともに、焼結希土類磁石を用いた場合、永久磁石の渦電流損を低減できる。
本発明に係る回転電機の第6の態様によれば、磁束の漏洩を回避又は抑制できるとともに、分割された磁石ではなく、1体の磁性体コアで界磁発生部を固定するので、保持が容易である。
本発明に係る回転電機の第7の態様によれば、磁束の漏洩を回避又は抑制しつつ、界磁発生部を固定できる。
本発明に係る回転電機の駆動方法の第1の態様によれば、回転電機の効率を高めることができる。
本発明に係る圧縮機の第1の態様によれば、ケーシングへの漏洩磁束を低減でき、もって圧縮機の運転効率を高めることができる。
本発明に係る圧縮機の第2の態様によれば、ケーシングへの漏洩磁束を低減でき、もって圧縮機の運転効率を高めることができる。
以下、本発明の好適な実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、図1を初めとする以下の図には、本発明に関係する要素のみを示す。
〈第1実施形態〉
図1は本発明の第1実施形態に係る回転電機50が搭載される密閉型圧縮機100を例示する断面図であり、回転電機50の回転軸Qを含む面内での断面を示している。ただし、回転電機50については側面図を示す。
図1は本発明の第1実施形態に係る回転電機50が搭載される密閉型圧縮機100を例示する断面図であり、回転電機50の回転軸Qを含む面内での断面を示している。ただし、回転電機50については側面図を示す。
本実施形態における密閉型圧縮機100は、アキシャルギャップ型の回転電機50とケーシング60と圧縮機構部70とを備えている。圧縮機構部70はケーシング60内に配置され、ケーシング60内でかつ圧縮機構部70の上側に回転電機50が配置される。そして圧縮機構部70は、シャフト51を介して回転電機50によって駆動される。
〈回転電機の構成〉
図2は回転電機50に搭載される回転子10の分解斜視図であり、回転軸Q方向に沿って分解したものを示している。また、図3は回転子10の斜視図である。
図2は回転電機50に搭載される回転子10の分解斜視図であり、回転軸Q方向に沿って分解したものを示している。また、図3は回転子10の斜視図である。
回転子10は複数(例えば図2、図3では6個)の界磁発生部12を備えている。複数の界磁発生部12のそれぞれは、回転軸Q方向からの平面視で互いに略同形状を呈する永久磁石122と磁性体コア124とを有している。永久磁石122と磁性体コア124とが回転軸Q方向に積層することで界磁発生部12を形成する。
界磁発生部12のそれぞれは、回転軸Q方向からの平面視で、回転軸Qと、回転軸Qを中心とする径方向rに沿った界磁発生部12の外縁12eとの間の距離rθが周方向θの位置によって異なる。具体的には、回転軸Qと外縁12eとの間の距離rθは、界磁発生部12の周方向θの一方側の端でとる第1値rθ1よりも、周方向θの他方側の端でとる第2値rθ2の方が小さい。ここでは周方向θは、磁性体コア124が現れる側から回転軸Qに沿って界磁発生部12を見て、反時計回りに採っている。
本実施形態における外縁12eは、距離rθが第1値rθ1をとる一方側の端θ1から、距離rθが第2値rθ2をとる他方側端θ2へと向けて(すなわち周方向θと逆方向に沿って進むにつれて)緩やかに径方向rの回転軸Q(内側)に近付く。つまり、回転軸Qと外縁12eとの間の距離rθは、一方側の端θ1から他方側の端θ2の間で、第1値rθ1から第2値rθ2へと漸減する。なお、距離rθを第1値rθ1から第2値rθ2へと漸減させる場合、距離rθが第1値rθ1ないし第2値rθ2を呈する弧の曲率は一定であっても良いし、途中で曲率が変化しても良い。
磁性体コア124は、一の永久磁石122それぞれの磁極面上に設けられる。磁性体コア124は、永久磁石122より導電率の低い部材(例えば圧粉磁芯)又は、回転軸Qに直交する方向に積層された電磁鋼板を用いることで、回転軸Qの少なくとも一方側で回転子10と空隙を介して対向する電機子たる固定子20からの電機子磁束による永久磁石122での渦電流を低減するコアとして機能する。
なお、図2では1つの永久磁石122に対して1つの磁性体コア124が回転軸Q方向の片側で隣接している例を示しているが、回転軸Q方向の双方に磁性体コア124を配置する態様であっても良い。永久磁石122に対して磁性体コア124が設けられる側には回転軸Q方向で予め定められた距離gの空隙(エアギャップ)を介して固定子20が対向する。換言すれば、永久磁石122には、回転子10と固定子20とが対向する側に磁性体コア124を設けることが望ましい。
複数の界磁発生部12のそれぞれは、非磁性体の保持部材14によって、回転軸Qを中心とする円の周方向に沿って予め定められた間隔を空けて保持されている。ここで、保持部材14の具体的な材料としては例えば、ステンレス、アルミ若しくは真鍮等の非磁性金属、樹脂又はセラミックを採用することが望ましく、モールド成形やダイカスト等のインサート成形又は、一体成形により成形する。
保持部材14は、略車輪状に形成された非磁性体が採用され、車輪のこしき(ボス)に相当する第1環状体141と、第1環状体141よりも外側にあって車輪に相当する第2環状体143と、車輪の輻(スポーク)に相当する複数の架橋体145とを有している。そして、第1環状体141の外周側、第2環状体143の内周側及び、周方向に隣接する2つの架橋体145とで1つの保持枠14Fを規定する。
保持枠14Fはこれら第1環状体141、第2環状体143及び、2つの架橋体145で規定されて多角形(具体的には略アーチ状)を呈する。一の保持枠14Fには一の界磁発生部12が配置される。つまり、回転軸Q方向からの平面視で保持枠14Fが呈する形状と、同平面視で界磁発生部12が呈する形状とは略等しい。
具体的には、保持枠14Fを規定する第2環状体143の内周面が、周方向θの一方側の端θ1から他方側の端θ2へと向かうに従って回転軸Qへと近付く。より具体的には、当該内周面と回転軸Qとの間の距離は、外縁12eと回転軸Qとの間の距離たる距離rθと等しく、周方向θの一方側の端θ1で距離rθが第1値rθ1をとり、周方向θの他方側の端端θ2で距離rθが第2値rθ2をとる。
永久磁石122の、磁性体コア124が隣接していない側の面には短絡鋼板13が設けられている。短絡鋼板13は、第1環状体141と第2環状体143とで規定される略環状領域と略同じ形状を呈し、保持部材14及び界磁発生部12を支持しつつ、磁石磁束の一部を短絡させて、回転子10のスラスト力を低減することができる。
具体的には、回転子10は、短絡鋼板13側でエアギャップを隔てて、回転しないバックヨーク30と対向する。回転子10とバックヨーク30との間には引力が作用し、回転子10はバックヨーク30に引き寄せられる。一方で、回転子10と固定子20との間にも引力が作用し、回転子10は固定子20にも引き寄せられる。2つの引力は略同じ強さで、回転子10に作用する力が相殺されることが望ましい。
ここで、回転子10が固定子20と対向する面積と、回転子10がバックヨーク30と対向する面積とを比較すると、バックヨーク30には固定子20が呈する電機子巻線22を設けるための巻線用溝が不要であるため、回転子10がバックヨーク30と対向する面積の方が大きい。そのため、回転子10と固定子20との間に作用する引力よりも、回転子10とバックヨーク30との間に作用する引力の方が強い。そこで、バックヨーク30側の磁石磁束の一部を短絡鋼板13で短絡させることにより、2つの引力の強さの差を低減し、スラスト力の低減に資する。短絡鋼板13は例えば、単一の薄い電磁鋼板等で構成される。そして、回転子10に保持されるシャフト51を貫通させる孔13hが設けられている。
固定子20は例えば、バックヨークとして機能するコア21と、コア21に連接された複数の電機子用磁芯24と、複数の電機子用磁芯24のそれぞれに巻回された電機子巻線22とを有している。コア21は回転軸Qを法線とする面に平行に延在しており、回転子10に保持されるシャフト51を貫通させる孔21hが設けられている。
電機子用磁芯24は、コア21の回転軸Qを法線とする主面のうち、回転子10と対向する側の主面において回転軸Qの周りで環状に配置され、電機子巻線22が巻回される芯として機能する。
電機子巻線22は、電機子用磁芯24に絶縁体(図示省略)を介して巻回される。なお、本願では特に断りのない限り、電機子巻線22はこれを構成する導線の1本1本を指すのではなく、導線が一纏まりに巻回された態様を指すものとする。これは図面においても同様である。また、巻始め及び巻終わりの引出線及び、それらの結線も図面においては省略している。なお、回転子10において、短絡鋼板13は必須ではない。また、短絡鋼板13の代わりに、十分な厚みを有するバックヨークを永久磁石122に密着して設けても良い。この場合、バックヨーク30は不要である。また、回転子10の両側に電機子巻線22を有する固定子20を設けても良い。
〈密閉型圧縮機の構成〉
このような回転電機50をケーシング60内に収容して密閉型圧縮機100を構成する。
このような回転電機50をケーシング60内に収容して密閉型圧縮機100を構成する。
ケーシング60の下側下方には吸入管61が接続される一方、ケーシング60の上側には吐出管62が接続されている。吸入管61から供給される冷媒は、圧縮機構部70に導かれる。吸入管61及び吐出管62も、図1においてはその側面が示されている。
ケーシング60の内側にコア21が固定されて、回転電機50が固定される。シャフト51の下端側が圧縮機構部70に連結されている。
圧縮機構部70は、シリンダ状の本体部71と、上端板72及び下端板73とを備えている。上端板72及び下端板73は、それぞれ本体部71の開口側の上側と下側に取付けられる。シャフト51は、上端板72及び下端板73を貫通して、本体部71の内部に挿入されている。
シャフト51は、圧縮機構部70の上端板72に設けられた軸受74と、圧縮機構部70の下端板73に設けられた軸受75により回転自在に支持されている。本体部71内のシャフト51にはクランクピン76が設けられる。クランクピン76にはピストン77が嵌合して駆動される。ピストン77及びこれに対応するシリンダとの間に形成された圧縮室78において、冷媒が圧縮される。ピストンは偏芯した状態で回転し、又は公転運動を行い、圧縮室78の容積を変化させる。
回転電機50が回転することにより、圧縮機構部70が駆動されると、吸入管61から圧縮機構部70に冷媒が供給され、圧縮機構部70(とりわけ圧縮室78)で冷媒を圧縮する。圧縮機構部70で圧縮された高圧冷媒は、圧縮機構部70の吐出ポート79からケーシング60内に吐出される。さらに高圧冷媒は、シャフト51の周りに設けられた溝(図示省略)、回転子10及び固定子20の内部を回転軸Q方向に貫通する孔(図示省略)、固定子20及び回転子10の外周部とケーシング60の内面との間の空間等を通って回転電機50の上部空間に運ばれる。その後、吐出管62を介してケーシング60の外部に吐出される。
〈回転子の回転方向〉
上述のような構成の密閉型圧縮機100内で回転子10は、図3に示す周方向θの向きに回転する。つまり、界磁発生部12の外縁12eと回転軸Qとの間の距離rθが第1値rθ1をとる一方側の端θ1側が回転方向前方側に位置し、距離rθが第2値rθ2(<第1値rθ1)をとる他方側の端θ2側が回転方向後方側に位置する。
上述のような構成の密閉型圧縮機100内で回転子10は、図3に示す周方向θの向きに回転する。つまり、界磁発生部12の外縁12eと回転軸Qとの間の距離rθが第1値rθ1をとる一方側の端θ1側が回転方向前方側に位置し、距離rθが第2値rθ2(<第1値rθ1)をとる他方側の端θ2側が回転方向後方側に位置する。
固定子20に設けられる電機子巻線22は例えば、3相結線されている。電機子巻線22が例えば集中巻方式で電機子用磁芯24に巻回される場合には、連続して配置される3つの電機子用磁芯24にそれぞれU相、V相、W相が順に巻回される。このような3つの電機子巻線22及び電機子用磁芯24を1組として、極対数だけ繰り返される。例えば、図2,3のように6極の回転子10に対しては、当該1組が3回繰り返される。つまり、電機子巻線22及び電機子用磁芯24はそれぞれ9個設けられる。
U相、V相、W相のそれぞれには、PWM(Pulse Width Modulation)等を用いて所定の波形に制御され、互いの位相を120°ずらして通電される。これにより、回転磁界が発生して、回転子10に回転力(トルク)を発生させる。
ここで、固定子20の磁界は、回転子10の磁界に対して進んでいる。具体的には、回転子10のうち、N極を呈する磁極の中心に対して、固定子20に設けられる電機子巻線22によってS極を呈する固定子20の磁極の中心は、電気角で通常90°進んだ位置付近にある。したがって、界磁発生部12の回転方向前方側は、互いに異なる磁極が対向するために引力が働き、永久磁石122の磁束の大部分は固定子20に渡る。しかし、界磁発生部12の回転方向後方側は、互いに同じ磁極が対向するために斥力が働き、永久磁石122の磁束の一部は永久磁石122の外側等を通って反対の磁極に漏洩する。
永久磁石122の磁束の一部が反対側の磁極に漏洩する際に、永久磁石122の外側に、磁性体で形成されるケーシング60があれば、永久磁石122から漏洩した磁束はケーシング60を通ってしまうことになる。
そこで、回転電機50の運転中、つまり回転子10が回転しているとき、一の界磁発生部12のうち回転方向後方(他方側の端θ2)側の部位と固定子20との間には斥力が働く。当該斥力に寄与する磁束を発生する当該部位の外径を小さくすることで、当該部位とケーシング60の内縁60eとの間の距離を大きくすることができる。これにより、界磁磁束がケーシング60へと漏洩することを回避又は抑制することができる。
〈第2実施形態〉
上記第1実施形態では、界磁発生部12の外縁12eと回転軸Qとの距離rθが、周方向の一方側の端θ1と他方側の端θ2との間で第1値rθ1から第2値rθ2へと滑らかに漸減する態様について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。ここでは、本発明の第2実施形態として、界磁発生部の外縁が段差を呈する態様について図面を参照しながら説明する。なお、特に断りのない限り、上記第1実施形態と同様の機能を有する要素については、同一符号を付してその説明を省略する。
上記第1実施形態では、界磁発生部12の外縁12eと回転軸Qとの距離rθが、周方向の一方側の端θ1と他方側の端θ2との間で第1値rθ1から第2値rθ2へと滑らかに漸減する態様について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。ここでは、本発明の第2実施形態として、界磁発生部の外縁が段差を呈する態様について図面を参照しながら説明する。なお、特に断りのない限り、上記第1実施形態と同様の機能を有する要素については、同一符号を付してその説明を省略する。
図4は本発明の第2実施形態に係る回転電機に採用される回転子10Aの斜視図であり、図1で示した回転子10に代えて回転電機50に採用し、密閉型圧縮機100に搭載することができる。
図4に示す如く、本実施形態の界磁発生部12Aの外縁12eAは、例えば距離rθが第1値rθ1をとる一方側の端θ1と第2値rθ2をとる他方側の端θ2との間で径方向rに段差bを呈する。
このように、界磁発生部12Aが段差bを呈しているので、界磁発生部12Aの形状の非対称性が明確に視認でき、製造工程における取付けミス等の回避又は抑制に資する。
端θ2から段差bまでの回転軸Qを中心とした中心角を第1中心角θβとし、端θ1から端θ2までの回転軸Qを中心とした中心角を第2中心角θ0とすると、回転子10の最大進角値βmaxとすると、これらの関係は次式で表される。すなわち、θβ=θ0*(1/2+βmax/180°)である。
換言すれば、回転電機50を駆動する場合には、θβ=θ0*(1/2+βmax/180°)を満たすまで進角制御を行うことができる。このように回転電機50を駆動すれば、界磁発生部12Aが段差bを呈していてもコギングトルクを低減しつつ、ケーシング60(図1参照)への漏洩磁束を低減でき、弱め界磁制御を行うことができる。
界磁発生部12Aのそれぞれは、段差bよりも周方向θの一方側の端θ1側に配置される第1永久磁石126と、段差bよりも周方向θの他方側の端θ2側に配置される第2永久磁石128とを含んでいる。具体的には例えば、第1永久磁石126の外縁は、回転軸Q方向からの平面視で、段差bよりも周方向θの一方側の端θ1側において、回転軸Qと外縁12eAとの間の距離たる距離rθが第1値rθ1をとる略円弧状を呈する。また、第2永久磁石128の外縁は、回転軸Q方向からの平面視で、段差bよりも周方向θの他方側の端θ2側において、回転軸Qと外縁12eAとの間の距離たる距離rθが第2値rθ2をとる略円弧状を呈する。
このように界磁発生部12Aが含む永久磁石を、第1永久磁石126と第2永久磁石128とに分けることにより、第1永久磁石126と第2永久磁石128とを個別に製造でき、生産性向上に資する。また、第1永久磁石126及び第2永久磁石128として焼結希土類磁石を採用する場合には、磁力が強いので小型化に資する。反面で、高い導電率を有するために渦電流が発生しやすい。そこで、第1永久磁石126と第2永久磁石128とに分割することにより、渦電流損を低減できる。
磁性体コア124Aは、圧粉磁芯等が採用される。圧粉磁芯は低い導電率を有するので、第1永久磁石126及び第2永久磁石128のように分割する必要はなく一体であって良い。これにより、磁性体コア124Aは強度を確保できる。
また、界磁発生部12Aのそれぞれは、回転軸Q方向からの平面視で第1永久磁石126及び第2永久磁石128を配列した形状と略同形状を呈し、第1永久磁石126及び第2永久磁石128の双方に対して回転軸Qの一方側で隣接する磁性体コア124Aを含む。つまり、回転軸Qを中心として磁性体コア124Aの周方向θの一方側の端θ1と、周方向θの他方側の端θ2とがなす円弧の中心角を第3中心角θcとすると、第3中心角θcは第2中心角θ0と略等しい。具体的に磁性体コア124Aは、上記第1実施形態と同様の部材を採用して、第1永久磁石126及び第2永久磁石128に対して固定子20(図1参照)と対向する側に設けられる。
このとき界磁発生部12Aを保持する保持部材14Aが呈する保持枠14FAもまた、段差cを呈する。具体的には保持部材14Aは、上記第1実施形態で示した保持部材14のうち、第2環状体143に対応する第3環状体143Aの内周面が段差cを呈する。
〈第3実施形態〉
上記第1及び第2実施形態では磁性体コア124,124Aが、回転軸Q方向からの平面視で永久磁石122又は、第1永久磁石126及び第2永久磁石128と略同形状を呈する態様について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。ここでは、本発明の第3実施形態として、磁性体コアと永久磁石との形状が異なる態様について図面を参照しながら説明する。なお、本実施形態においても特に断りのない限り、上記実施形態と同様の機能を有する要素については、同一符号を付してその説明を省略する。
上記第1及び第2実施形態では磁性体コア124,124Aが、回転軸Q方向からの平面視で永久磁石122又は、第1永久磁石126及び第2永久磁石128と略同形状を呈する態様について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。ここでは、本発明の第3実施形態として、磁性体コアと永久磁石との形状が異なる態様について図面を参照しながら説明する。なお、本実施形態においても特に断りのない限り、上記実施形態と同様の機能を有する要素については、同一符号を付してその説明を省略する。
図5は本発明の第3実施形態に係る回転電機に採用される回転子10Bの部分平面図であり、回転軸Q方向からの平面視のうち、一の界磁発生部12Bを含む領域を示している。また、ケーシング60の一部も合わせて示している。図6は回転子10Bの部分断面図であり、図5の位置A−Aでの断面視に相当する領域を示している。つまり、図6は回転軸Q方向と回転軸Qを中心とする径方向rとで規定される面における断面のうち、径R方向の一方側で界磁発生部12Bを含む断面について示している。
図5に示す如く、本実施形態における界磁発生部12Bは、その外縁12eBが、距離rθが第1値rθ1をとる一方側の端θ1と第2値rθ2をとる他方側の端θ2との間で径方向rに段差bを呈する点で、上記第2実施形態で示した界磁発生部12Aと類似している。
保持部材14Bは、上記第2実施形態で示した保持部材14Aのうち、第2環状体143に対応する第4環状体143Bを採用している。具体的には、第4環状体143Bは、界磁発生部12Bを保持枠14FAで保持してかつ、第2永久磁石128の外周側に相当する位置で、磁性体コア124Aが回転軸Q方向を法線とする面内で呈する主面12Sに張り出す部位14pを呈している。つまり、界磁発生部12Bは、保持枠14FAによって回転軸Q方向を法線とする面内での位置を保持され、短絡鋼板13及び部位14pによって回転軸Q方向の位置を保持される。
つまり、本実施形態における回転子10Bは、上記第2実施形態で示した界磁発生部12Aに保持部材14Bを採用した態様と把握できる。
このような回転子10Bを採用した回転電機を密閉型圧縮機100に搭載する場合には、次のようにするのが望ましい。すなわち、界磁発生部12Bの外縁12eBのうち回転軸Qから最も遠い外縁12fと、ケーシング60の内縁60eとの間の距離dpsが、回転子10Bと固定子20との間の距離g(図1の回転子10と固定子20との間の距離gを参照)よりも大きいことが望ましい(以下、距離gを「第1距離g」と称し、距離dpsを「第2距離dps」と称する)。
つまり、界磁磁束が界磁発生部12Bからケーシング60へと流れるのに要する距離(第2距離dps)を、界磁発生部12Bから固定子20へと流れるのに要する距離(第1距離g)よりも大きくとることにより、漏洩磁束の低減を図る。
また、界磁発生部12Bの外縁12eBのうち回転軸Qに最も近い外縁12nと、ケーシング60の内縁60eとの間の距離たる第3距離dpwが、第1永久磁石126及び第2永久磁石128の回転軸Q方向の厚みのうち厚い方の厚みtmよりも大きいことが望ましい。何となれば、磁性体コア124Aの端部からケーシング60の内縁60eへと向かう磁路よりも、磁性体コア124Aと、磁性体コア124Aが接する第2永久磁石128の主面とは反対側の第2永久磁石128の主面との間の磁路の方が短ければ、界磁磁束がケーシング60へと流れるよりも、第2永久磁石128に流れる方が流れやすいからである。なお、図6では第1永久磁石126及び第2永久磁石128が、等しく厚みtmを呈する態様を示している。
〈変形例〉
以上、本発明の好適な態様について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、保持部材14,14A,14Bを構成する第1環状体141において、保持枠14F,14FAを規定する部位のうち、短絡鋼板13が設けられる側とは反対側の主面が径方向r外側へと向かって張り出しても良い。これによって界磁発生部12,12Aの回転軸Q方向の移動を抑制できる。また、上述の実施形態を適宜組合せても良い。
以上、本発明の好適な態様について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、保持部材14,14A,14Bを構成する第1環状体141において、保持枠14F,14FAを規定する部位のうち、短絡鋼板13が設けられる側とは反対側の主面が径方向r外側へと向かって張り出しても良い。これによって界磁発生部12,12Aの回転軸Q方向の移動を抑制できる。また、上述の実施形態を適宜組合せても良い。
100 圧縮機
10 回転子
12,12A 界磁発生部
124,124A 磁性体コア
126 第1永久磁石
128 第2永久磁石
12e,12eA,12f,12n 外縁
14 保持部材
20 固定子
50 回転電機
60 ケーシング
Q 回転軸
r 径方向
θ 周方向
θ1,θ2 端部
rθ 距離
rθ1 第1値
rθ2 第2値
b 段差
θβ 第1中心角
θ0 第2中心角
βmax 最大進角値
g 第1距離
dps 第2距離
dpw 第3距離
tm 厚み
10 回転子
12,12A 界磁発生部
124,124A 磁性体コア
126 第1永久磁石
128 第2永久磁石
12e,12eA,12f,12n 外縁
14 保持部材
20 固定子
50 回転電機
60 ケーシング
Q 回転軸
r 径方向
θ 周方向
θ1,θ2 端部
rθ 距離
rθ1 第1値
rθ2 第2値
b 段差
θβ 第1中心角
θ0 第2中心角
βmax 最大進角値
g 第1距離
dps 第2距離
dpw 第3距離
tm 厚み
Claims (10)
- 所定の軸(Q)の周りで環状配置される界磁発生部(12,12A)の複数を含む回転子(10,10A)と、
前記軸の一方側で前記回転子と対向する固定子(20)と
を備える回転電機(50)であって、
前記界磁発生部それぞれの前記軸方向からの平面視における、前記軸と、前記軸を中心とする径方向(r)に沿った前記界磁発生部の外縁(12e,12eA)との間の距離(rθ)が前記界磁発生部の周方向(θ)の一方側の端部(θ1)でとる第1値(rθ1)よりも、前記距離が前記周方向の他方側の端部(θ2)でとる第2値(rθ2)の方が小さい、
回転電機。 - 前記距離(rθ)は前記一方側から前記他方側へと向けて漸減する、
請求項1記載の回転電機(50)。 - 前記外縁(12eA)において、前記一方側と前記他方側との間は段差(b)を呈する、
請求項1記載の回転電機(50)。 - 前記他方側の端部から前記段差(b)までの前記軸(Q)を中心とした第1中心角(θβ)は、
前記一方側の端部から前記他方側の端部までの前記軸を中心とした第2中心角(θ0)と、回転子(10A)の最大進角値(βmax)とによって、θ0*(1/2+βmax/180°)で定まる、
請求項3記載の回転電機(50)。 - 前記界磁発生部(12A)のそれぞれは、前記段差(b)よりも前記周方向(θ)の前記一方側に配置される第1永久磁石(126)と、前記段差よりも前記周方向の前記他方側に配置される第2永久磁石(128)とを含む、
請求項3記載の回転電機(50)。 - 前記界磁発生部(12A)のそれぞれは、前記軸(Q)方向からの平面視で前記第1永久磁石(126)及び前記第2永久磁石(128)を配列した形状と略同形状を呈し、前記第1永久磁石及び前記第2永久磁石に対して前記軸の一方側で隣接する磁性体コア(124A)を含む、
請求項5記載の回転電機(50)。 - 前記界磁発生部(12A)のそれぞれは、前記第1永久磁石(126)及び前記第2永久磁石(128)に対して前記軸(Q)の一方側で隣接する磁性体コア(124A)を含み、
前記軸方向からの平面視で前記磁性体コアの前記軸を中心とした第3中心角(θc)は前記第2中心角(θ0)と略同角度を呈し、前記磁性体コアの前記軸から外縁(12eA)までの長さは前記第1値(rθ1)と略等しく、
前記回転子(10)は、
前記界磁発生部(12)を、前記軸を中心とする円の周方向に沿って保持する非磁性体の保持部材(14B)を更に含み、
前記保持部材は、前記第2永久磁石の外周側に相当する位置で前記一方側から前記磁性体コアを押さえる、
請求項5記載の回転電機(50)。 - 請求項3、請求項5ないし請求項7のいずれか一つに記載の回転電機(50)を駆動する方法であって、
前記他方側の端部から前記段差(b)までの前記軸(Q)を中心とした第1中心角(θβ)と、
前記一方側の端部から前記他方側の端部までの前記軸を中心とした第2中心角(θ0)と、
前記回転子(10)の最大進角値(βmax)と
を用いて、
θβ=θ0*(1/2+βmax/180°)
を満たすまで進角制御を行う、回転電機の駆動方法。 - 請求項3ないし請求項7のいずれか一つに記載の回転電機(50)と、
前記固定子を固定して前記回転電機を収容するケーシング(60)と
を備える圧縮機(100)であって、
前記回転子(10)と前記固定子(20)とは前記軸(Q)方向で予め定められた第1距離(g)の空隙を介して対向し、
前記軸方向を法線とする面内で、前記軸から最も遠い前記界磁発生部(12A)の外縁(12f)と、前記外縁と対向する前記ケーシングとの間の距離たる第2距離(dps)は、前記第1距離よりも大きい、
圧縮機。 - 請求項5ないし請求項7のいずれか一つに記載の回転電機(50)と、
前記固定子を固定して前記回転電機を収容するケーシング(60)と
を備える圧縮機(100)であって、
前記軸(Q)方向を法線とする面内で、前記軸に最も近い前記界磁発生部(12A)の外縁(12n)と、前記外縁と対向する前記ケーシングとの間の距離たる第3距離(dpw)は、前記第1永久磁石(126)及び前記第2永久磁石(128)の前記軸方向の厚みのうち厚い方(tm)よりも大きい、
圧縮機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009005574A JP2010166661A (ja) | 2009-01-14 | 2009-01-14 | 回転電機、回転電機の駆動方法及び、圧縮機 |
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JP2009005574A JP2010166661A (ja) | 2009-01-14 | 2009-01-14 | 回転電機、回転電機の駆動方法及び、圧縮機 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2010166661A true JP2010166661A (ja) | 2010-07-29 |
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ID=42582389
Family Applications (1)
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JP2009005574A Pending JP2010166661A (ja) | 2009-01-14 | 2009-01-14 | 回転電機、回転電機の駆動方法及び、圧縮機 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2010166661A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2012123270A3 (de) * | 2011-03-17 | 2013-04-04 | Siemens Aktiengesellschaft | Rotor für eine elektrische maschine und elektrische maschine |
US10447102B2 (en) * | 2013-03-15 | 2019-10-15 | Regal Beloit Australia Pty. Ltd. | Permanent magnet electrical machines and methods of assembling the same |
WO2021148069A1 (de) * | 2020-01-24 | 2021-07-29 | Schaeffler Technologies AG & Co. KG | Rotor und axialflussmaschine |
-
2009
- 2009-01-14 JP JP2009005574A patent/JP2010166661A/ja active Pending
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US10447102B2 (en) * | 2013-03-15 | 2019-10-15 | Regal Beloit Australia Pty. Ltd. | Permanent magnet electrical machines and methods of assembling the same |
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