JP6944743B1 - 排気利用発電装置及びロータ - Google Patents

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Abstract

【課題】建築物の換気装置から排出される排気の流速を活用して発電機を駆動させて発電する排気利用発電装置を提供する。【解決手段】発電機支持体2における発電筐体7のロータ8のハブ9の周面に配設された揚力型ブレードが、ブレード中心線に平行に回転前方に設定され、揚力型ブレードの回転前面は、後部が広がる半円形で、これに続く後縁端にかけて先尖りとされ、翼先端面における前縁端の回転軌跡は、ハブ9の前端面の回転軌跡よりも正面前方に突出されており、固定腕4の固着部5を建造物12の排気口13の周囲に固着し、排気口13から排出される排気流を、翼先端面で抱え込むようにして回転後面で受けて背面方向に通過させるように構成された排気利用発電装置。【選択図】図1

Description

本発明は、建築物の換気装置から排出される排気の流速を利用して発電機を駆動させて発電する排気利用発電装置に関する。
横軸風車は、多数の例が知られているが、ブレードの長さの中央部から回転後方へくの字状に曲ったものは、例えば特許文献1に記載されている。
この風車は、ブレードの長さの中間に気流を集合させて背面方向へ通過させるものであるが、ブレードの数が少ないと回転トルクが小さく、ブレードの数を多くするとブレード同士による気流の干渉が生じ、騒音が発生したり、回転効率が低下する。
特開2018−40304号
特許文献1に記載の横軸風車は、揚力型ブレードの翼端を回転後方向へ屈曲した状態で、その翼端部分はハブの正面よりも正面方向へ突出させて、翼端方から翼の中央部へ気流を集合させて通過させるもので、正面に気流を受けて、後縁方向へ通過する多量の気流の反作用によりブレードを効率良く回転させるものである。しかしブレードの枚数を多くすると回転時にブレード同士に生じる気流の干渉があるため、3枚程度が好ましいとされている。
例えば換気装置における排気を発電に利用する場合、流速が低く、ブレードの枚数が少ないと、回転トルクが上がらないので好ましい発電効率が得にくい。
本発明は、ブレードの枚数を8枚以上に多くして、低流速でも回転トルクを高くすることとし、ブレードの数を多くしても各ブレード間を高速で通過させることにより気流の干渉が生じにくくするもので、低風速でも回転効率と回転トルクの高い風車を使用して、換気装置における排気を利用して発電を効率的に行う、排気利用発電装置を提供することを目的としている。
本発明は前記課題を解決するために、次のような技術的手段を講じた。
(1) 筐体支持部3から放射方向へ突出する支持腕4の先端を前方へ突出させ、その先端にネジ孔を備えた固着部5を形成した発電機支持体2の前記筐体支持部3に発電筐体7を固定し、該発電筐体7に内装した発電機から正面方向へ突出する回転軸に固定されたロータ8の、ハブ9の周面に定間隔で配設された多数の揚力型ブレード10が、翼端を垂直に上向きとした状態の正面視において、前記揚力型ブレード10の基部10Aの厚さの中央を通るブレード中心線Sをハブ9の軸心を通るものとし、かつ前記基部10Aはその前縁10Bを正面に向けて前記ハブ9の軸方向に向けて固定し、前記揚力型ブレード10の回転時の回転前面10Dが、前記ブレード中心線Sに平行に回転前方に設定されて、後縁10Cが翼端へ向かって斜めに立ち上がり、前記揚力型ブレード10の翼長の中間から翼端へかけては、前記前縁10Bが大きく回転後方向へ屈曲されて、前記翼端における前記前縁10Bに連続する翼先端面10Eが水平横長に正面に現れ、該翼先端面10Eにおける前縁端10bの回転軌跡Rよりも、該翼先端面10Eにおける後縁端10cが遠心方向の外側になるように形成され、前記基部10Aから前記翼先端面10Eにかけての回転後面10Fは、全体が正面から見えるように形成され、前記揚力型ブレード10の平面視は、前記回転前面10Dは、後部が広がる半円形で、これに続く後縁端10cにかけて先尖りとされ、前記翼先端面10Eにおける前記前縁端10bの回転軌跡Rは、前記ハブ9の前端面9Aの回転軌跡Xよりも正面前方に突出されており、前記支持腕4の固着部5を建造物12の排気口13の周囲に固着し、前記排気口13から排出される排気流を、前記翼先端面10Eで抱え込むようにして前記回転後面10Fで受けて背面方向に直線状に通過させるようになっている排気利用発電装置。
(2) 発電筐体に組込むロータ8のハブ9の周面に、揚力型ブレード10を8枚〜12枚定間隔で放射方向へ向けて固定し、各揚力型ブレード10の基部10Aの平面視の基端面は、前縁10Bが厚く後端にかけて次第に薄くした形状として、該基部10Aの前後を前記ハブ9の前後を向く軸線Kに沿うように設定し、前記ブレード10の翼端を上向きとした正面視で、該揚力型ブレード10の前記基部10Aの前縁6Bの厚さの中心を、前記ハブ9の軸心を通るブレード中心線Sに沿わせた状態で、前記前縁6Bの回転方向に対面する回転前面10Dを前記ブレード中心線Sと平行に形成し、かつ前記揚力型ブレード10の長さの中間から翼端へかけて回転後方向へ前記前縁が大きく屈曲さて前記揚力型ブレード10の翼先端面10Eを正面に向けてほぼ水平横長に形成し、前記翼先端面10Eは、前記前縁10B部分が厚く後縁端10cへかけて先尖りとし、前記翼先端面10Eにおける前縁端10bの回転軌跡Rよりも前記翼先端面10Eにおける後縁端10cが遠心方向の外側になるようにし、前記揚力型ブレード10の基部10Aから前記翼先端面10Eへかけての、回転方向の後方である回転後面10F全部が正面を向くように形成し、前記揚力型ブレード10は平面視で該揚力型ブレード10の翼長の中間までの後縁10Cは、前記ハブ9の背面近くまで傾斜し、前記翼先端面10Eの後縁端10cは前記ハブ9の中心の回転軌跡まで傾斜させてなるロータ。
本発明によると、次のような効果が奏せられる。
前記(1)に記載の発明は、排気利用発電装置における発電機支持体に配設されるロータが、多数のブレードを備えているため、受風面積が広く、排気流が高速流でなくても、回転効率が高く、効率の良い発電をすることができる。
ブレードの翼端を上向きとした正面視で、基部は前縁を正面に向け軸方向に長くハブに固定されているので、正面に当る気流は基部においては小さな抵抗で通過する。
ブレードの回転後面は、全部が正面から見えるが回転軸の軸線に対して大きく傾斜しているので、ここに当る気流はブレードを回転前方向へ押すとともに通過しやすく、基部から翼端方向へ向かって弦長が大きくなっているので、回転効率が高い。
ブレードの翼先端面は、正面視で横長になり、その前縁端は基部の前縁よりも正面前方へ大きく突出しているので、回転時に基部方向から翼端方向へ移動する気流を抱え込むようにして散逸させずに、回転後方の背面方向へ通過させるので、ブレードにおける遠心部での回転効率を高める。
ブレードの回転前面は、大きく膨らみを持ち、この回転前面に沿って通過する気流はコアンダ効果で高速となり負圧となって通過する。回転後面は平面に近く、気流を正面から受けるので、この面で気流は圧縮されて気圧が高まり、負圧となって高速で通過する回転前面に沿う気流に気圧の差で引かれて高速で背面外方へ通過する。
その結果、ブレードの枚数が多くても、漏斗から通過する水のようにロータの背後に直線条状に高速で通過し、その反作用によってもロータは効率良く回転して、効率の良い発電をさせる。
ブレードの回転前面は、翼先端面においては翼先端面における前縁端の回転軌跡Rに沿うような弧を描いており、ここを頂点として翼先端面における後縁端方向へ傾斜しているので、この回転前面に沿う気流は、ロータの軸線方向に沿って背面方向へ高速で通過し、ロータを高速回転させ効率の良い発電をさせる。
前記(2)に記載の発明は、ロータのハブの周面に、ブレードを8枚〜12枚も配設したことに特徴がある。しかし、各ブレードの回転後面は全体が正面を向くように形成されて、回転軸線に対して後縁が背面方向へ大きく傾斜しているため、この回転後面に沿って通過する気流は通過しやすく、ブレードの回転後面を高速で通過する気流が回転前方へ押すので回転効率は高いものとなる。
正面視で、ブレードの基部の前縁の厚さの中心を、ブレード中心線Sに沿わせた状態で、回転前面を前記ブレード中心線Sと平行に形成し、ブレードの長さの中間から翼端へかけて前記前縁を回転後方向へ大きく屈曲させて、ブレードの翼先端面を正面に向けてほぼ水平横長に形成してあるので、回転後面に当る気流は翼先端面の方へ移動する。また翼先端面における前縁端は基部よりも大きく正面方へ突出しているため、翼端で抱え包むようにして気流を受けて、翼端外方へ気流が散逸することがない。翼先端面における後縁端は、翼先端面における前縁端の回転軌跡Rよりも外側になるように傾斜しているので、翼先端に至る気流は背面方向に高速で通過し、回転効率を高める。
本発明の排気利用発電装置の実施例1の側面図である。 図1の排気利用発電装置の正面図である。 図2における1枚のブレードの正面図である。 図3におけるブレードの平面図である。 図3におけるVーV線断面である。 図3におけるVIーVI線断面である。 図3におけるVIIーVII線断面である。 本発明の排気利用発電装置の実施例2の側面図である。
本発明の一実施形態を、図面を参照して説明する。図において、排気利用発電装置1は、発電機支持体2の筐体支持部3から前方へ複数の支持腕4、4が突出され、該各支持腕4の先端に、ネジ孔5A、5Aを備えた固着部5が形成されている。
前記筐体支持部3に、発電装置6を備えた発電筐体7が水平に固定されている。発電筐体7の内部には図示しない発電機が内装され、発電機の図示しない前向きの回転軸にロータ8が固定され、ロータ8のハブ9が外周面を前記発電筐体7の外周面と同面に設定されている。図中の符号7Aはキャップである。
図2に正面を示すように、ロータ8は、ハブ9の周面に均等間隔で複数の揚力型ブレード(以下単にブレードという)10、10を、翼端を放射方向に向けて固定してある。枚数は図では8枚であるが、ハブ9の径を大きくして枚数を12枚以上にすることができる。
このブレード10は、従来のブレードと異なって、形状が特種なために、多数配設しても、回転前後の各ブレード10の間を通過する気流に生じる干渉が生じにくく、その結果として低風速でも回転トルクの高い回転をすることができる。
すなわち、後記するように、翼端を上向とした状態で、回転後面の全部が正面から見えるようにし、その翼端は回転後方向へ屈曲し、かつ正面の前方へ大きく庇のように突出している。
ブレード10は、翼端を上向きとした図3に示す正面図のように、基部10Aは前縁10Bを正面に向けてロータ軸11の軸方向に後縁10Cを向けて固定されている。その横断面は図5に示すように、前縁10B端は円形で後縁10Cにかけて次第に細く形成されているので、正面方向から当る気流は通過しやすい。
図3において、ブレード10の回転前面10Dは、ロータ軸11の中心を通るブレード10の正面における中心線Sと平行に形成され、ブレード10の長さの中間から先端へかけて回転後方向へ大きく屈曲されている。
また、ブレード10の後縁10Cは、基部10Aから翼端へかけて次第に回転後方向へ斜めに立ち上がり、翼端近くで急激に湾曲し、翼端における後縁端10cは、前記翼先端面10Eの前縁端10bの回転軌跡Rよりも外側に位置する状態で、ブレード10の翼先端面10Eは、前縁部の幅が広く後縁部へかけて弧を描いて鳥の嘴のように細く横長に正面から見えるように形成されている。
すなわち、図4に平面面を示すように、ブレード10の翼先端面10Eは、後縁端10cが前記ハブ9の前後の中心の回転軌跡T上にあり、前記翼先端面10Eの前縁端10bは、前記ハブ9の正面9Aよりも正面前方へ斜めに突出しているため、図3における回転後面10Fに沿って通過する気流は、前記ブレード10の回転後方向でなく、図1の風車筐体7の背面方向に、発電筐体7の後端部7Bの周面に沿うように高速で通過するため、各ブレード10の間を通過する気流の干渉が生じにくい。
また図4に示すように、前記翼先端面10Eの前記前縁端10bの回転軌跡Rは、前記ハブ9の正面9Aの回転軌跡Xよりも正面前方に位置しているが、前記翼先端面10Eの後縁端10cの回転軌跡tは、前記ハブ9の前後の中心の回転軌跡Tと重なる位置となっている。すなわち、ブレード10の長さの中間まではその後縁10Cがハブ9の背面9B近くまで傾斜しているが、それより翼端へかけてはハブ9の前後の中心の回転軌跡Tまで正面方向へ突出されている。
このことは、前記翼先端面10Eが平面視における基部10Aの中心よりも正面方向へ出ている事を示し、前記翼先端面10Eに近い前記回転後面10Fに当る気流は、枠で囲い込まれるようになって前記回転後面10Fの後縁10Cから背面方向へ通過して回転効率を高める。
前記ブレード10の基部10Aの回転方向に対しての前記回転後面10Fは、図5に示すように、前記発電筐体7の軸心線Kに対して平行にハブ9に固定されているが、図6に示す図1のVIーVI線断面は、前記軸心線Kに対して回転後面10Fは、その後縁10Cが回転後方向へ28度〜30度の範囲で傾斜している。
また図7に示す、図1のVIIーVII線断面は、前記軸心線Kに対して回転後面10Fは、その後縁6Cが回転後方向へ38度〜40度の範囲で傾斜して、基部10Aから翼端へ至るに従って、回転後面10Fは次第に正面方向へ傾斜されている。
すなわち前記ブレード10は、基部10Aの回転後面10Fは発電筐体7の軸心線Kに対して平行であるが、翼端方向へ行くに従って、次第に後縁10Cを前縁10Bよりも回転後方向へ傾斜させて、翼先端面10Eにおいては、その後縁端10cをハブ9の前後の中心の回転軌跡Tまで正面方向に傾斜させている。
これによって、ブレード10における回転後面10Fは、正面に全部が見えるが、後縁10Cが大きく背面方へ傾斜しているため、回転後面10Fに当たる気流は背面方へ通過しやすく、かつブレード10を回転前方向へ押すので、その部分で気圧が高くなる。
一方で前記ブレード10の回転前方に対面する回転前面10Dは、図4のブレード10の平面図でよくわかるように、前縁10Bから弦の中央部へかけて大きく膨らんでいるため、この回転前面10Dに沿う気流は、コアンダ効果によって回転後面10Fよりも高速で発電筐体7の軸心線Kの背面方向へ抜けるため、ブレード6は回転前面10Dに生じる気圧が回転後面10Fに生じる気圧より低くなる。
この回転前面10Dの高速で、かつ低気圧となって通過する気流の気圧の差によって、回転後面10Fに沿って通過する気圧の高くなった気流が引寄せられて高速で背面外へ通過するため、ロータ6は高速回転するとともに、ブレード10に当る気流は、ブレード10の枚数が多くても高速で通過する。
またブレード10の回転前面10Dに沿う気流が、気圧の差で高速で通過するため、ブレード10の枚数が多くて隣り同士の間隔が狭くても、回転時の前後のブレード10の間を気流が漏斗から水が抜けるように高速で通過し、その結果その部分が低気圧になり吸引するため、回転により生じる気流の干渉が生じにくくなり揚力が高まり、低風速の時においても回転効率が高く、ロータ6の回転トルクが強い特徴がある。
図4に平面を示すように、ブレード10は翼端部を上向きにした状態で、基部10Aはハブ9の中心にあるが、翼先端面10Eの後縁端10cは前記基部10Aの中心から回転後方へ大きく離れていることと、翼先端面10Eの前縁端10bが、ハブ9の前面9Aより正面前方へ突出していることは、従来の前向傾斜部を形成した縦長ブレードとは大きく異なって作用効果も異なる。
従って、従来の前向傾斜部を有する縦長ブレードの前向傾斜部と異なって、
特に翼端における翼先端面10Eが、正面視で水平横長に形成され、平面視で、翼先端面10Dの前縁端10bが基部10Aより回転後方で、かつハブ9の正面9Aよりも正面前方に突出しており、平面視で翼先端面10Eの後縁端10cが基部10Aの中心の回転軌跡T上にあり、回転後面10Fの後縁10Cが背面方向へ傾斜している分、後縁10Cの長さの中間が、基部10Aの背面よりも大きく背面方向へ突出して、翼端へかけて、翼先端面10Eの後縁端10cが正面方向へ出ている。
このように、ブレード10は長さの中間までは、全体が前縁10Bから後縁10Cへかけて背面方向へ傾斜しており、ブレード10の長さの中間から回転後方へ屈曲して翼端へかけては次第に正面の回転後部寄りに伸びて、翼先端面10E
がその前縁端10bをハブ9の正面10Aよりも正面前方へ突出させて、ブレード10の長さの半分以上の翼端へかけての部分が、正面に当る気流を抱え込むようにして、回転後方の翼端の背面方向へ気流を纏めて通過させるので、低風速でも回転効率と発電効率を高くする事が出来る。
図5〜図7でわかるようブレード10の正面に当る気流は、基部10Aにおいては抵抗が小さく背面方向へ通過しやすい。翼端へ近づくに従って回転後面10Fの面積が増加するので、抵抗になり、背面方向へ通過する気流の反作用でブレード10は回転前方向に回転する。
図7に示すように、回転後面10Fの傾斜角度は通常のブレードと比較して大きく異なっている。その結果正面から見るブレード10の面積は大きいが、回転後面10Fの傾斜角度が大きいので気流は背面方向へ通過しやすい。
特に図2において、翼先端面10Eの前縁端10bの回転軌跡R内において、ブレード10の面積よりも間隙の面積が小さく見えるが、図6、7の回転前面10Dの後縁10Cへかけて湾曲しているので、図2において、隣同士のブレード10、10の前縁10Bと前縁10Bの間が気流の通過面積となるので、ブレード10の厚さだけが実質的な気流の通過障碍面積となる。
しかし、各ブレード10の回転前面10Dは、外側に向かって大きく膨らんでいるために、この面に沿って通過する気流は、コアンダ効果により高速となり負圧が生じる。これに対して回転後面10Fに当って通過する気流は、ブレード10を回転前方向へ押すため、加圧されることにより気圧が高まる。
その結果、高速で通過する回転前面10Dに沿う負圧の気流に、回転後面10Fに沿って通過する高圧の気流は、気圧の差で引かれるため、結果として高速で通過する。通過気流が高速になることは、ブレード10も高速回転することになる。ブレード10の枚数は16枚程度まで増加させることができ、増加すると回転数も高まることが実験で確認されている。その場合ハブ9の直径を大きくすることにより基部10Aの間隔を開けることができる。
図1において、建造物12の空調機14の排気口13の前面に、前記発電筐体7のロータ6の正面を対面させ、前記発電機支持体2の支持腕4の固定部5の先端面を建造物12に当接し、ネジ孔5Aからネジを建造物12にネジ止めして取付ける。これで空調機14から排気が排出されてロータ6のブレード10に当ると、排気流はブレード10を高速回転させて発電させ、電流はコントローラ2Aを経て蓄電池2Bに蓄電され他へ配電される。
ブレード10の正面に当る排気流は、ロータ6に吸い込まれるように背面方向へ高速で通過する。すなわち回転するブレード10は、通過する気流によってコアンダ効果による高速流を生じさせ、発電させながら気流は大きな出口の漏斗で水を流すように高速で直進状に背面外へ通過するので、排気がブレード10の正面で側方へ霧散することがなく、放棄される気流からエネルギーを回収することができる。
従来の風力発電機を使用した場合、通常のプロペラでは、枚数が少ないので回転効率が上がりにくい。枚数を増加させると、背面方向へ通過しにくく、正面に当る気流が横側へ霧散する率が高く発電効率が上がりにくい。
図8は排気利用発電装置の実施例2を示す正面図である。前例と同じ部材には同じ符号を付して説明を省略する。これは空調機14としてクーリングタワを選択したものである。前記支持腕4の固着部5を建造物12に当接してねじ止めにより固定する。クーリングタワの排気口13からの大容量の排気流により、効率良く発電することが出来る。
この発明にかかる排気利用発電装置は、ブレードの形状を変え正面で受けた気流を翼端で抱え込むように捕らえ、かつその気流を背面外へ高速で通過させるために、回転速度が高速となり、建造物の流速の遅い排気流によっても回転効率が高くなるので、放棄されている建造物からの排気流を利用して効率の良い発電をすることができる。
1.排気利用発電装置
2.発電機支持体
2A.コントローラ
2B.蓄電池
3.筐体支持部
4.支持腕
5.固着部
5A.ネジ孔
6.発電装置
7.発電筐体
7A.キャップ
7B.後端部
8.ロータ
9.ハブ
9A.正面
9B.背面
10.揚力型ブレード
10A.基部
10B.前縁
10b.前縁端
10C.後縁
10c.後縁端
10D.回転前面
10E.翼先端面
10F.回転後面
11.ロータ軸
12.建造物
13.排気口
14.空調機
K.発電筐体の軸心線
R.ブレード翼先端面の前縁端の回転軌跡
S.ブレード中心線
T.ハブの中心回転軌跡
X.ハブの正面回転軌跡

Claims (2)

  1. 筐体支持部から放射方向へ突出する支持腕の先端を前方へ突出させ、その先端にネジ孔を備えた固着部を形成した発電機支持体の前記筐体支持部に発電筐体を固定し、該発電筐体に内装した発電機から正面方向へ突出する回転軸に固定されたロータの、ハブの周面に定間隔で配設された多数の揚力型ブレードが、翼端を垂直に上向きとした状態の正面視において、前記揚力型ブレードの基部の厚さの中央を通るブレード中心線Sをハブの軸心を通るものとし、かつ前記基部はその前縁を正面に向けて前記ハブの軸長方向に向けて固定し、前記揚力型ブレードの回転時の回転前面が、前記ブレード中心線Sに平行に回転前方に設定されて、後縁が翼端へ向かって斜めに立ち上がり、前記揚力型ブレードの翼長の中間から翼端へかけては、前記前縁が大きく回転後方向へ屈曲されて、前記翼端における前記前縁に連続する翼先端面が水平横長に正面に現れ、該翼先端面における前縁端の回転軌跡よりも、該翼先端面における後縁端が遠心方向の外側になるように形成され、前記基部から前記翼先端面にかけての回転後面は、全体が正面から見えるように形成され、前記揚力型ブレードの平面視は、前記回転前面は、後部が広がる半円形で、これに続く後縁端にかけて先尖りとされ、前記翼先端面における前記前縁端の回転軌跡は、前記ハブの前端面の回転軌跡よりも正面前方に突出されており、前記支持腕の固着部を建造物の排気口の周囲に固着し、前記排気口から排出される排気流を、前記翼先端面で抱え込むようにして前記回転後面で受けて、背面方向に直線状に通過させるようになっていることを特徴とする排気利用発電装置。
  2. 発電筐体に組込むロータのハブの周面に、揚力型ブレードを8枚〜12枚定間隔で放射方向へ向けて固定し、各揚力型ブレードの基部の平面視の基端面は、前縁が厚く後端にかけて次第に薄くした形状として、該基部の前後を前記ハブの前後を向く軸線Kに沿うように設定し、前記揚力型ブレードの翼端を上向きとした正面視で、該揚力型ブレードの前記基部の前縁の厚さの中心を、前記ハブの軸心を通るブレード中心線に沿わせた状態で、前記前縁の回転方向に対面する回転前面を前記ブレード中心線と平行に形成し、かつ前記揚力型ブレードの長さの中間から翼端へかけて回転後方向へ前記前縁が大きく屈曲さ前記揚力型ブレードの翼先端面を正面に向けてほぼ水平横長に形成し、前記翼先端面は、前記前縁部分が厚く後縁端へかけて先尖りとし、前記翼先端面における前縁端の回転軌跡よりも前記翼先端面における後縁端が遠心方向の外側になるようにし、前記揚力型ブレードの基部から前記翼先端面へかけての、回転方向の後方である回転後面全部が正面を向くように形成し、前記揚力型ブレードは平面視で該揚力型ブレードの翼長の中間までの後縁は、前記ハブの背面近くまで傾斜し、前記翼先端面の後縁端は、前記ハブの中心の回転軌跡まで傾斜させてなることを特徴とするロータ。
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