JP6944075B1 - 通信装置、通信装置の制御方法、通信装置の制御プログラム、及び通信システム - Google Patents

通信装置、通信装置の制御方法、通信装置の制御プログラム、及び通信システム Download PDF

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Abstract

【課題】遠隔データ収集システムを実現する通信システムにおいて、IoT(Internet of Things)/M2M(Machine to Machine)デバイスと、それら各デバイスを管理するサーバとの間の、より効率のよい運用を可能とすること【解決手段】通信装置は、サーバに自装置を登録させるための登録要求を、サーバへ送信し、登録要求の送信後、サーバに自装置が登録された旨を示す登録完了情報をサーバから受信するまで、登録要求の送信を繰り返す第1再送制御を実行し、登録要求の送信を開始してから所定の第1期間経過後、登録完了情報が受信されない場合に、自装置の再起動を実行する制御部を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、通信装置、通信装置の制御方法、通信装置の制御プログラム、及び通信システムに関する。
従来、各家庭の電気、水道、ガス等の使用量を表すメーター値等のデータを、無線ネットワークを用いて収集・中継し、遠隔の検針センタ等のデータ収集センタに伝送する遠隔データ収集システムが存在する(例えば、特許文献1)。
特開2002−218080号公報
メーター等のデータを収集するIoT(Internet of Things)/M2M(Machine to Machine)デバイスの増加に伴い、遠隔データ収集システムを実現する通信システムにおいて、IoT/M2Mデバイスと、それら各デバイスを管理するサーバとの間の、より効率のよい運用が求められていた。
本発明の一実施形態に係る通信装置は、サーバに自装置を登録させるためのの登録要求を、サーバへ送信し、登録要求の送信後、サーバに自装置が登録された旨を示す登録完了情報をサーバから受信するまで、登録要求の送信を繰り返す第1再送制御を実行し、登録要求の送信を開始してから所定の第1期間経過後、登録完了情報が受信されない場合に、自装置の再起動を実行する制御部を備える。
本発明の一実施形態に係る通信装置において、登録要求は、第1のプロトコルに従う第1登録要求、及び第1のプロトコルとは異なる第2のプロトコルに従う第2登録要求を含み、制御部は、第1登録要求に応じた登録完了情報をサーバから受信しない場合、第1登録要求の、サーバへの1回の送信に対して、第2登録要求を所定の間隔で所定回数送信する第2再送制御を、登録完了情報を受信するまで繰り返し実行し、第2再送制御を開始してから所定の第1期間経過後、登録完了情報が受信されない場合に、自装置を再起動してもよい。
本発明の一実施形態に係る通信装置において、サーバは、通信装置を含む複数の通信装置とネットワークを介して接続され、複数の通信装置を管理するものであって、制御部は、ネットワークへの接続が切断された後、ネットワークへ再接続した場合に、サーバへ、自装置の登録要求を送信し、自装置の登録要求は、ネットワークへの再接続後、自装置に固有の識別情報に基づいて設定される送信時間でサーバへ送信されてもよい。
本発明の一実施形態に係る通信装置において、制御部は、所定の時間幅において、自装置に固有の識別情報に応じて設定される送信時間で、自装置の登録要求をサーバへ送信してもよい。
本発明の一実施形態に係る通信装置において、制御部は、所定の時間幅において、複数の通信装置の数と応じて設定される送信時間で、自装置の登録要求をサーバへ送信してもよい。
本発明の一実施形態に係る通信装置において、制御部は、サーバとの通信が確立されている間に、所定の時間幅を更新する情報をサーバから受信するとともに、受信した情報に基づいて送信時間を更新し、ネットワークへの接続が切断された後、ネットワークへ再接続した場合に、更新された送信時間の経過後に、自装置の登録要求をサーバへ送信してもよい。
本発明の一実施形態に係る通信装置は、自装置を駆動する電池の電池残量に関する情報を取得する取得部をさらに備え、制御部は、自装置の電池残量に応じて、自装置を再起動するまでの所定の第1所定期間を変動させてもよい。
本発明の一実施形態に係る通信装置は、他の通信装置を含む通信装置群を構成し、通信装置群において無線通信親機及び無線通信子機としての動作を切替可能であって、制御部は、通信装置が無線通信親機として動作する場合に、自装置の登録要求と、自装置の下位に接続された無線通信子機の登録要求とを、サーバへ送信してもよい。
本発明の一実施形態に係る通信装置において、制御部は、無線通信親機としての動作時に、自装置の登録要求及び無線通信子機の登録要求を送信してから所定の第2期間経過後、登録完了情報が受信されない場合、自装置を無線通信子機としての動作に切り替え、通信装置群における新たな無線通信親機に、サーバへの自装置の登録要求を送信してもよい。
本発明の一実施形態に係る通信装置の制御方法は、サーバとの通信を確立するための自装置の登録要求を、サーバへ送信し、登録要求の送信後、サーバとの通信が確立された旨を示す登録完了情報をサーバから受信するまで、登録要求の送信を繰り返す第1再送制御を実行するステップと、登録要求の送信を開始してから所定の第1期間経過後、登録完了情報が受信されない場合、自装置を再起動するステップとを含む。
本発明の一実施形態に係る通信装置の制御プログラムは、通信装置に、サーバとの通信を確立するための自装置の登録要求を、サーバへ送信し、登録要求の送信後、サーバとの通信が確立された旨を示す登録完了情報をサーバから受信するまで、登録要求の送信を繰り返す第1再送制御を実行する機能と、登録要求の送信を開始してから所定の第1期間経過後、登録完了情報が受信されない場合、自装置を再起動する機能とを実現させる。
本発明の一実施形態に係る通信システムは、通信装置と、サーバとを少なくとも含み、通信装置は、サーバに自装置を登録させるための登録要求を、サーバへ送信し、登録要求の送信後、サーバに自装置が登録された旨を示す登録完了情報をサーバから受信するまで、登録要求の送信を繰り返す第1再送制御を実行し、登録要求の送信を開始してから所定の第1期間経過後、登録完了情報が受信されない場合に、自装置の再起動を実行する制御部を備え、サーバは、通信装置から登録要求を受信したことに応じて、通信装置に関する情報を登録し、通信装置を登録した旨を示す登録完了情報を通信装置へ送信するサーバ制御部を備える。
本発明の一実施形態に係る通信システムにおいて、サーバは、通信装置を含む複数の通信装置とネットワークを介して接続され、複数の通信装置を管理するものであって、制御部は、ネットワークへの接続が切断された後、ネットワークへ再接続した場合に、サーバへ、自装置の登録要求を送信し、自装置の登録要求は、ネットワークへの再接続後、自装置に固有の識別情報に基づいて設定される送信時間でサーバへ送信されてよい。
図1は、本発明の一実施形態に係る通信システム、通信装置、サーバ(情報処理装置)を概略的に示す機能ブロック図である。 図2は、本発明の一実施形態に係る、通信装置とサーバ間のシーケンスの一例を示す図である。 図3は、本発明の一実施形態に係る、通信装置とサーバ間のシーケンスの一例を示す図である。 図4は、本発明の一実施形態に係る、通信装置とサーバ間のシーケンスの一例を示す図である。 図5は、本発明の一実施形態に係る通信装置、サーバを含む、FAN(Field Area Network)の構成を概略的に示す機能ブロック図である。 図6は、本発明の一実施形態に係る、通信装置とサーバ間のシーケンスの一例を示す図である。
以降、諸図面を参照しながら、本発明の一実施形態を詳細に説明する。
<システム構成>
図1は、本発明の一実施形態に係る通信システムの構成例を示す図である。通信システム500は、IoT/M2Mを実現するシステムであってよい。IoT(Internet of Things)は、様々なモノ(物)がインターネットに接続されて、データの収集、遠隔操作などが可能となる仕組みを指してよい。また、M2M(Machine to Machine:機器間通信)は、インターネットを介した接続だけでなく、機器同士が直接接続されて、相互にデータをやり取りする仕組みを指してよい。通信システム500は、所定のプロトコルによってM2Mにおけるデータ通信を実現してよい。例えば、通信システム500は、Open Mobile Alliance(OMA)によって策定されたプロトコルであるLightweight M2M(LwM2M)に準拠するシステムであってよい。LwM2Mは、IoT/M2M機器(IoT/M2Mデバイス)の遠隔監視や保守といった管理用のプロトコルであって、LPWA(Low Power Wide Area)を実現するプロトコルの1つである。LPWAは、従来広く使用されている通信技術(例えば、Wi-Fi、LTE(Long Term Evolution)等)と比較して、低消費電力かつ低コストという特徴を持つ。また、LPWAは、従来の通信技術(例えば、無線LAN)と比較して、広範囲の通信が可能であるという特徴を持つ。LwM2Mは、LPWAの特徴を備え、多数のIoT/M2M機器から送信されるデータによるネットワークの輻輳を防ぎ、また、IoT/M2M機器の電力消費を抑えるための低電力消費を実現するプロトコルである。なお、通信システム500が準拠するプロトコルは、低電力消費を実現し得るプロトコルであればよく、上記の例に限定されない。例えば、通信システム500は、MQTT(Message Queue Telemetry Transport)、LoRaWAN(登録商標)、SigFox(登録商標)等のプロトコルに準拠するシステムであってもよい。
通信システム500は、通信装置100(100A,100B,100C,100D)と、サーバ(情報処理装置)200と、ネットワーク300とを含む。通信装置100は、図示しないメーターの内部に、例えば通信ボードとして組み込まれていてもよい。あるいは、通信装置100は、メーターの図示しない外側の入出力I/F(インタフェース)に接続されて、別個の通信装置としてメーター外部に備えられてもよい。なお、図1の例では、通信装置100を4つ示してあるが、通信装置100の数はこれに限定されない。通信装置100は、設置されたメーターの数だけ無数に存在してよい。なお、これ以降、特に区別する必要が無い場合、通信装置100の符号における英字は省略して説明する。
一実施形態に係る通信システム500において、サーバ200は、ネットワーク300を介して各家庭、企業、施設等に設置された、IoT/M2M機器であるメーターに設置された通信装置100からメーターに関する情報を収集することができる。また、サーバ200は、ネットワーク300を介して通信装置100を遠隔制御してもよい。メーターは、例えば、水道、ガス(都市ガス、LPガス)、石油、電気等の使用量を測定してよい。すなわち、サーバ200は、例えば、通信装置100から各家庭、企業、施設等における水道、ガス(都市ガス、LPガス)、石油、電気等の使用に関する情報を収集してよい。以下の実施形態では、水道を例として説明する。なお、本発明は、IoT/M2M機器をメーターに限定するものではない。また、メーターが測定する対象は、上記の例に限定されない。すなわち、サーバ200は、メーターの測定対象に応じて任意の情報を収集してよい。
<通信装置>
通信装置100は、制御部110、通信部120、及び記憶部150を備えてよい。制御部110は、各実施形態に示す機能、方法を実行するために、典型的には中央処理装置(CPU)であってよい。なお、制御部110は、集積回路(IC(Integrated Circuit)チップ、LSI(Large Scale Integration))等に形成された論理回路(ハードウェア)や専用回路によって各実施形態に開示される各処理を実現してもよい。また、これらの回路は、1又は複数の集積回路により実現されてよく、各実施形態に示す複数の処理を1つの集積回路により実現されることとしてもよい。本発明の一実施形態において、制御部110は、通信装置100をLwM2Mのプロトコルに準拠させるための処理・動作を実現してよい。また、制御部110は、図示しないメーターからの各種情報を取得する機能を有してよい。また、制御部110は、自装置の再起動を実行してよい。
通信部120は、無線通信においてデータの送受信機能を実現するハードウェアや通信用ソフトウェア、及びこれらの組み合わせとして実装されてよい。通信部120は、ネットワーク300を介して、サーバ200との間で各種データの送受信を行い、サーバ200から受信した各種データを、制御部110へ伝達してよい。なお、通信部120は、図示しない第1通信部を含み、サーバ200との間で、第1の通信方式を用いた通信を行ってよい。第1の通信方式は、例えば、カテゴリーM(Category M)、カテゴリーM1(Category M1)、NB−IoT(Narrow Band IoT)等のIoT向けの無線通信方式であり、LTE(Long Term Evolution)を拡張した通信方式であってよい。なお、第1の通信方式としては、eMTC(enhanced Machine-Type Communications)、LoRaWAN(登録商標)、IEEE802.11ah、Wi−SUN(Wireless Smart Utility Network)等、LPWAによる任意の規格が採用されてよい。また第1の通信方式としては、これらの任意の規格の組み合わせが採用されてもよい。また、第1の通信方式は、例えば、電波法における免許を必要とする通信方式(公衆無線)であってもよい。なお、通信部120は、所定のプロトコルに従って、サーバ200との間でデータの送受信を行ってよい。所定のプロトコルは、例えば、LwM2Mのプロトコル、MQTT(Message Queue Telemetry Transport)のプロトコル、及びCoAP(Constrained Application Protocol)のプロトコル等であってよい。なお、上述のように、第1のプロトコルと第1の通信方式とは、異なるものを指すことに留意されたい。また、詳細は後述するが、通信部120は、図示しない第2通信部を含み、他の通信装置100との間で、第2の通信方式を用いた通信を行ってよい。所定のプロトコルは、請求の範囲における第1のプロトコルの一例であってよい。
記憶部150は、通信装置100が動作するうえで必要とする各種プログラムや各種データを記憶する。記憶部150は、例えば、半導体メモリ(磁気メモリ、フラッシュメモリ等)を含んでよい。また、記憶部150は、制御部110に対する作業領域を提供するメモリ(RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等)を含んでよい。また、本発明の一実施形態において、記憶部150は、LwM2Mに準拠するための各種情報、ネットワーク300に接続するための各種ネットワークパラメータ(例えば、IPアドレス等)、通信装置100に固有の識別情報(デバイスID等)を記憶してもよい。なお、IPアドレスを用いない通信規格であるNIDD(Non-IP Data Delivery)が用いられる場合、IPアドレスは記憶部150に記憶されなくてもよい。
<サーバ>
サーバ200は、各メーターの保守管理を遠隔から実行する機能を有してよい。すなわち、サーバ200は、各通信装置100から送信された各メーターの情報を処理し、メーターの管理者へ必要なデータを受け渡すIoT−PF(プラットフォーム)としての機能を有してよい。従って、メーターの管理者の図示しない集中監視センタが、サーバ200に接続されてよい。サーバ200が、各メーターから取得する情報としては、メーターの測定対象の測定値(検針値ともいう)に関する情報であってよい。具体的には、例えば、サーバ200は、測定対象の所定期間(例えば、1日、1週間、1カ月等)における使用量、残量、及び蓄電量等を示すデータをメーターから取得してよい。また、サーバ200は、各メーターの情報として、測定対象の異常を表すデータを取得してもよい。測定対象の異常を表すデータとは、例えば、水漏れ、ガス漏れ、漏電等が生じている可能性を示すデータであってよい。また、サーバ200は、メーターから取得した情報に基づいて測定対象の異常を検知してもよい。例えば、サーバ200は、メーターの測定値に関する情報に基づいて水漏れ、ガス漏れ、漏電等を検知してもよい。なお、図1において、サーバ200は単体で示してあるが、これに限られるものではない。サーバ200は、各実施形態において記載する機能を実現できる情報処理装置であればどのような装置であってもよく、例えば、サーバ装置、コンピュータ(限定でなく例として、デスクトップ、ラップトップ、タブレット等)、コミュニケーションプラットホーム等を含んでもよい。
サーバ200は、制御部210、通信部220、及び記憶部250を備える。記憶部250は、典型的には、HDD(Hard Disc Drive)、SSD(Solid State Drive)、フラッシュメモリ等各種の記録媒体により実現され、サーバ200が動作するうえで必要とする各種プログラム及びデータを記憶する機能を有してよい。また、記憶部250には、サーバ200との通信を行うための、通信装置100及びメーターに関する情報が記憶されてよい。例えば、記憶部250には、各通信装置100を一意に識別可能な識別子である装置ID、通信装置100の位置情報、メーターを一意に識別可能な識別子であるメーターID、メーターの管理者に係る管理者ID、通信装置100との第1の通信方式に必要なネットワークID等が記憶されてよい。第1の通信方式に必要なネットワークIDは例えばIPアドレスや電話番号などであってよいが、IPアドレスを用いない通信規格であるNIDD(Non-IP Data Delivery)が用いられる場合、IPアドレスは記憶部250に記憶されなくてもよい。また、詳細は後述するが、複数の通信装置100が通信装置群を構成する場合、記憶部250には、当該通信装置群に関する情報が記憶されてもよい。
制御部210は、典型的には中央処理装置(CPU)であってよい。制御部210は、記憶部250に記憶されるプログラムを読み出し、読み出したプログラムに含まれるコード又は命令を実行することによって、各実施形態に示す機能、方法を実行してよい。制御部210は、集積回路(IC(Integrated Circuit)チップ、LSI(Large Scale Integration))等に形成された論理回路(ハードウェア)や専用回路によって各実施形態に開示される各処理を実現してもよい。また、これらの回路は、1又は複数の集積回路により実現されてよく、各実施形態に示す複数の処理を1つの集積回路により実現されることとしてもよい。
通信部220は、ネットワークアダプタ等のハードウェアや通信用ソフトウェア、及びこれらの組み合わせとして実装されてよい。通信部220は、ネットワーク300を介して、上述した第1通信方式によって各通信装置100と各種データの送受信を行ってよい。
<第1実施形態>
図2は、本発明の第1実施形態による、通信装置100とサーバ200との間のシーケンスの一例である。なお、図2は一例であって、本発明はこれに限定されない。また、図2において通信装置100は1つのみ示してあるが、他の通信装置100についても同様の処理が行われてよい。なお、LwM2Mのプロトコルについては、例えば、http://www.openmobilealliance.org/release/LightweightM2M/V1_0_2-20180209-A/におけるOMA-TS-LightweightM2M-V1_0_2-20180209-A.pdfを参照されたい。
通信装置100の通信部120は、制御部110の制御を受けて、サーバ200に登録要求(Registration)を送信する(ステップS11)。登録要求は、サーバ200との通信を確立するために送信されるものであって、通信装置100の識別名(Endpoint Client Name)、登録の有効期限(Lifetime)等を含んでよい。通信装置100から登録要求を受信したサーバ200は、当該通信装置100を通信対象として登録することができる。すなわち、サーバ200は、登録要求を受信した通信装置100との通信を確立することができる。なお、登録の有効期限とは、通信装置100がサーバ200と通信できるように、サーバ200に通信装置100の情報を記憶しておく期限を指してよい。有効期限は、任意の期間で設定されてよい。例えば、有効期限は、メーターの管理者が任意に設定可能な値であってよく、例えば、15日、30日、1年等であってよい。
ここで、通信環境の悪化といった何らかの原因により、通信装置100から送信された登録要求が、サーバ200へ到達しないことがある。この場合、通信装置100は、サーバ200に自装置が登録された旨を示す登録完了情報をサーバ200から受信しないため、通信部120からサーバ200へ登録要求を再送してよい(ステップS12)。再送した登録要求がサーバ200へ到達しない場合に、通信装置100は、さらに、登録要求を再送してよい(ステップS13)。なお、通信装置100から送信された更新情報が、サーバ200へ到達しない場合とは、更新情報が物理的にサーバ200に到達しない場合に限定されない。例えば、更新情報がサーバ200へ到達しない場合として、サーバ200により更新情報が受信されない場合、サーバ200が受信を拒否した場合、サーバ200が更新情報を認識できなかった場合等を含んでもよい。
図2のように、通信部120は、登録要求の送信後、サーバ200に自装置が登録された旨を示す登録完了情報をサーバ200から受信するまで、登録要求の送信を繰り返す第1再送制御を実行してよい(ステップS11〜S16)。なお、第1再送制御は、最初の登録要求を送信してから1時間後の再送、2回目の登録要求を送信してから3時間後の再送、3回目の登録要求を送信してから6時間後の再送、4回目の登録要求を送信してから12時間後の再送、5回目の登録要求を送信してから24時間後の再送が実行される処理であってよい。なお、再送の間隔は、これに限定されない。また、第1再送制御の間にサーバ200から登録完了情報を受信した場合、通信装置100は、第1再送制御を中止してよい。なお、登録完了情報とは、自装置がサーバ200に登録されたことを通信装置100が認識可能な情報であればよく、上記の例に限定されない。
制御部110は、登録完了情報をサーバ200から受信したか否かを判定してよい(ステップS17)。登録要求の送信を開始してから第1期間経過後(ここでは、上述した1,3,6,12,24時間の合計である46時間後)であっても登録完了情報が受信されない場合(ステップS17でNO)、制御部110は、通信装置100の再起動(Reboot)を実行してよい(ステップS18)。通信部120は、再起動後に、自装置の登録要求を、サーバ200へ送信してよい(ステップS19)。なお、登録完了情報をサーバ200から受信している場合は(ステップS17でYES)、サーバ200に通信装置100が登録され、サーバ200と通信装置100との間の通信が確立された場合、通信装置100は、メーターから取得した各種データをサーバ200へ送信したり、サーバ200から送信される、管理者(集中監視センター)からのデータや指示を受信したりしてよい。
このように、本発明の第1実施形態によれば、自装置の登録要求がサーバ200へ到達せず、結果的にサーバ200との間の通信が確立できない場合、通信装置100は、サーバ200への登録要求の再送を繰り返してよい。そして、登録要求の再送を繰り返してもサーバ200との間の通信が確立しない場合に、通信装置100は、自装置を再起動してよい。これによれば、通信装置100が再起動することによって、通信装置100からの登録要求がサーバ200へ到達しない何らかの原因が解消され得る。すなわち、一実施形態に係る通信システム500によれば、通信装置100を再起動させ、再起動後に登録要求をサーバ200へ送信させることにより、通信装置100とサーバ200との通信が確立する可能性を高めることができる。
<第2実施形態>
第1実施形態では、通信装置100から送信された登録要求がサーバ200で受信されない場合に、登録要求の再送が繰り返される場合について説明した。第2実施形態では、サーバ200との間の通信をより確実に確立するための処理について説明する。
図3は、本発明の第2実施形態による、通信装置100とサーバ200との間のシーケンスの一例である。図2において、ステップS11〜S19は、第1実施形態と同様であってよい。本発明の第2実施形態では、通信装置100から送信された更新情報が、サーバ200へ到達せず(ステップS11)、通信装置100がサーバ200からのAckを受信しない場合に、通信装置100は、他のプロトコル(第2のプロトコル)による更新情報の再送処理を行ってよい(ステップS111)。他のプロトコルとは、LwM2Mの下位のプロトコルであるCoAP(Constrained Application Protocol)であってよく、CoAPによる更新情報の再送処理は、最初の更新情報を送信してから4秒後の再送、2回目の更新情報を送信してから8秒後の再送、3回目の更新情報を送信してから16秒後の再送、4回目の更新情報を送信してから32秒後の再送が実行される処理であってよい。なお、ここでは、後述する第2の通信方式と第2のプロトコルとは異なるものを指すことに留意されたい。本発明の第2実施形態では、第1のプロトコルに従った登録要求の送信(ステップS12,S13,S14,S15,S16)のそれぞれについて、第2のプロトコルに従った登録要求の送信(ステップS121,S131,S141,S151,S161)がそれぞれ実行されてよい。
すなわち、本発明の第2実施形態によれば、通信部120は、LwM2M(第1のプロトコル)に従う第1登録要求に応じた完了情報をサーバ200から受信しない場合、第1登録要求のサーバ200への1回の送信に対して、CoAP(第2のプロトコル)に従う第2登録要求を所定の間隔で所定回数送信する第2再送制御を行ってよい。上述の例では、所定の間隔を、4秒後、8秒後、16秒後、32秒後、所定回数を5回としたが、本発明はこれに限定されない。また、通信部120は、サーバ200から登録完了情報を受信した場合、第2再送制御及び第1再送制御を中止してよい。なお、通信装置100の制御部110は、第2再送制御を開始してから、上述した第1期間経過しても、サーバ200から登録完了情報を受信しない場合、自装置を再起動してよい(ステップS18)。再起動後に、通信装置100は、登録要求をサーバ200へ送信してよい(ステップS19)。
このように、本発明の第2実施形態によれば、他のプロトコルによる登録要求の再送が行われることによって、第1実施形態よりもさらに、サーバ200との間の通信が確立する可能性を高めることができる。また、第1実施形態と同様に、再起動することによって、登録要求がサーバ200へ到達しない何らかの原因が解消され得るため、再起動後に登録要求をサーバ200へ送信することにより、サーバ200との通信を確立する可能性を高めることができる。
<第3実施形態>
図1に示すように、サーバ200は、複数の通信装置100A〜100Dとネットワーク300を介して接続され、当該複数の通信装置100A〜100Dを管理するものである。ここで、通信システム500において、通信装置100(IoT/M2M機器)は無数に存在し、サーバ200には、大量の通信装置100が接続される。ここで、例えば、サーバ200の不具合や、図示しない基地局の不具合・障害等によって、大量の通信装置100のネットワーク300への接続が切断(デタッチ(Detach))する場合がある。この場合、デタッチされた大量の通信装置100のそれぞれが、ネットワーク300へ接続(アタッチ(Attach))することになる。また、各通信装置100は、ネットワーク300へのアタッチ後、切断されたサーバ200との通信を再確立するために、サーバ200へ登録要求を送信することになる。ここで、一般的に大量の通信装置がサーバへ一斉に登録要求を送信すると、一時的にサーバの処理能力を超えてしまい、サーバが各通信装置の登録処理を完了することが困難な事態が生じ得る。
本発明の第3実施形態によれば、大量の通信装置100がサーバ200へ登録要求を送信する必要がある場合に、サーバ200への負担を低減し、効率よく通信を確立することができる。
図4を用いて説明する。図4は、本発明の第3実施形態による、通信装置100A,100Bとサーバ200との間のシーケンスの一例である。通信装置100A,100Bは、それぞれ、サーバ200への登録処理(ステップS21〜S23、S24〜S26)を行う。具体的には、通信装置100の通信部(第1通信部)120は、サーバ200に登録要求(Registration)を送信してよい(ステップS21,S24)。登録要求の詳細は上述した通りであってよい。サーバ200は、通信装置100の登録が完了すると、登録が完了した旨を通信装置100へ送信してよい(ステップS22,S25)。通信装置100とサーバ200との通信が確立すると(ステップS23,S26)、通信装置100は、メーターから取得した各種データをサーバ200へ送信したり、サーバ200から送信される、管理者(集中監視センター)からのデータや指示を受信したりする。なお、通信装置100A,100Bの登録処理は別個に行われるものであってよい。また、その順序は任意の順序であってよい。
ここで、何らかの不具合により、通信装置100A,100Bとサーバ200との間のネットワーク300を介した接続が切断され、通信装置100A,100Bは、それぞれネットワーク300への再接続が完了したとする(ステップS27)。その後、通信装置100A,100Bの通信部120は、それぞれ、サーバ200へ自装置の登録要求を送信してよい。
この場合、本発明の第3実施形態によれば、複数の通信装置100がサーバ200への登録要求の送信が必要な場合に、各通信装置100がサーバ200へ登録要求を送信する時間を分散させてよい。具体的には、例えば、通信装置100は、ネットワーク300への再接続後、自装置の登録要求を、所定のタイミングでサーバ200へ送信してよい。所定のタイミング(以下、送信時間ともいう)は、自装置に固有の識別情報に基づいて設定されてよい。自装置に固有の識別情報とは、通信装置100それぞれに割り振られる情報であって、通信装置100を一意に識別可能な情報であってよい。例えば、識別情報は、文字、数字、記号等により任意に構成されるデバイスID等であってよい。図4の例では、通信装置100Bは、ネットワークへの再接続後、0〜60秒間の時間幅のうち、10秒後に、サーバ200へ登録要求を送信する(ステップS28)。すなわち、図4の例では、通信装置100Bの識別情報については、通信装置100Bがネットワークへの再接続後、0〜60秒間の時間幅のうち、10秒後に、サーバ200へ登録要求を送信するように設定されている。これに対し、図4の例では、通信装置100Aは、ネットワークへの再接続後、0〜60秒間の時間幅のうち、50秒後に、サーバ200への登録要求を送信している(ステップS29)。すなわち、図4の例では、通信装置100Aの識別情報については、通信装置100Aがネットワークへの再接続後、0〜60秒間の時間幅のうち、50秒後に、サーバ200へ登録要求を送信するように設定されている。このようにして、通信装置100がサーバ200へ登録要求を送信する時間を分散させてよい。なお、図4では2つの通信装置100A,100Bについて説明したが、サーバ200へ登録される大量の通信装置100について、それぞれ、固有の識別情報に基づいて、登録要求の送信時間が分散して設定されてよい。また、0〜60秒間の時間幅については後述する。
ここで、送信時間の分散設定は、以下のように行われてよい。まず、サーバ200への接続が切断された状態が長引くと、通信装置100からサーバ200に対して送信すべきデータを適切なタイミングでサーバ200へ送信することができない場合が生じ得るため好ましくない。例えば、漏電や漏水等が発生しているにもかかわらず、それを感知し得ないといった事態が生じ得る。しかしながら、サーバ200へ接続すべき通信装置100の数は無数にあるため、サーバ200の処理能力を鑑みて通信装置100を分散させる必要がある。本発明の第3実施形態によれば、各通信装置100がアタッチ後にサーバ200への登録を完了すべき所定の時間幅は、上述の点を鑑みて適宜設定されてよい。なお、所定の時間幅は、例えば60秒間であってよいが、これに限定されない。
所定の時間幅が設定されると、通信装置100の固有の識別情報と所定の時間幅とに応じて、送信時間が設定されてよい。例えば、識別情報を数値化して所定の時間幅で除算し、余りの数値を、送信時間として設定してよい。なお、識別情報の数値化は、既存の手法で行われてよい。あるいは、所定の時間幅が設定されると、サーバ200へ接続すべき通信装置100の数と、所定の時間幅と、固有の識別情報とに応じて、送信時間が設定されてよい。例えば、サーバ200へ接続すべき通信装置100の数で所定の時間幅を除算して求めた時間間隔で、固有の識別情報で規定される順番に従って、送信時間が設定されてよい。なお、送信時間に関する情報は、通信装置100の記憶部150に予め記憶されてよい。
なお、所定の時間幅は、サーバ200の処理能力や、サーバ200が管理する通信装置100の数の変動に応じて、変更されてもよい。例えば、サーバ200の処理能力が向上した場合には、所定の時間幅を短くし、短時間で通信装置100の登録を完了してよい。また、サーバ200が管理する通信装置100の数が増加した場合には、所定の時間幅を長くし、単位時間当たりで登録する通信装置100の数を増加させないようにしてよい。なお、所定の時間幅の変更(更新)に関する情報は、サーバ200と通信装置100との間の通信が確立されている間に、サーバ200から各通信装置100へ送信されてよい。通信装置100は、サーバ200から受信した、所定の時間幅の変更に関する情報に応じて、自装置の送信時間を更新してよい。
<第4実施形態>
本発明の第4実施形態によれば、通信装置100は、第1の通信方式でサーバ200と接続するとともに、第2の通信方式で他の通信装置100と接続し、無線通信親機及び無線通信子機としての動作を切替可能なものであってよい。さらに、通信装置100は、他の通信装置100を含む通信装置群を構成してよい。例えば、通信装置100は、無線通信親機及び無線通信子機を含む通信装置群を構成してよい。すなわち、通信装置100は、フィールド内の複数の通信装置100によってマルチホップ方式のネットワークを組み、ネットワーク内のメーターのデータを収集するFAN(Field Area Network)と、FANによって収集されたデータを遠隔のサーバ200に送信するWAN(Wide Area Network)とを実現してよい。さらに、一の通信装置100で、通信装置100間の通信(子機としての機能)と広域ネットワーク通信(親機としての機能)とが可能であってよい。なお、通信装置群を構成する無線通信親機及び無線通信子機の数は特に限定されないが、例えば、通信装置群は、1の無線通信親機及び少なくとも1の無線通信子機により構成されてよい。
図5は、本発明の第4実施形態による通信システムの概略図である。図5において、通信装置100A〜100Dは、通信装置100Aを親機、通信装置100B〜100Dを子機とするFAN(通信装置群)10Aを構成している。また、通信装置100E〜100Iは、通信装置100Eを親機、通信装置100F〜100Iを子機とするFAN10Bを構成している。FAN10AとFAN10Bとは、エリアが異なることによる区別であってもよいし、メーターの管理者が異なることによる区別であってもよい。後者の場合、エリアが重複していてもよい。なおこれ以降、特に区別する必要が無い場合、通信装置100やFAN10の符号における英字は省略して説明する。また、図は例示であって、FAN10を構成する通信装置100や、FAN10の数は、これに限定されない。FAN10において、各メーターの情報は、子機として動作する複数の通信装置100間のマルチホップ通信を用いて伝送することができ、子機として動作する下位の通信装置100間を伝送した情報は、親機(ゲートウェイ)として動作する上位の通信装置100へ収集され、WANを介してサーバ200へ送信されてよい。
なお、通信装置100の制御部110は、親機又は子機としての動作を切り替える図示しない切替部を備え、親機としても子機としても動作し得てよい。親機である通信装置100(100A,100E)は、サーバ200との間で、第1の通信方式を用いてネットワーク300を介して直接に通信を行うことができる。子機である通信装置100(100B〜100D,100F〜100I)は、第2の通信方式を用いて他の子機及び親機との通信(データの伝送)を行ってよい。ここで、第2の通信方式としては、例えば、920MHz帯を使用して通信する特定小電力無線方式であってよい。920MHz帯を使用して通信する特定小電力無線方式は、例えば、Wi−SUNの通信規格に基づく通信方式や、Zigbee(登録商標)等のIEEE802.15.4上で動作する無線通信規格の通信方式であってよい。なお、第2の通信方式は、920MHz帯に限られず、どのような通信帯域で通信するものであってもよい。第2の通信方式は例えば、電波法における免許を必要としない通信方式であってよい。第1の通信方式と第2の通信方式とは例えば、通信に用いる電波の周波数帯が互いに異なってよい。
図6は、本発明の第4実施形態による、FANを構成する通信装置100とサーバ200との間のシーケンスの一例である。なお、図6では、通信装置100A,100Bの2つのみ示してあるが、FANを構成する他の通信装置についても同様であってよい。また、図6は一例であって、本発明はこれに限定されない。
図6の例では、通信装置100Bが子機として動作し(ステップS31)、通信装置100Aが親機として動作するものとする(ステップS32)。なお、図6には示していないが、通信装置100A,100Bは、親機として動作するかまたは子機として動作するかを決定する動作モード決定処理を、事前に行ってよい。動作モード決定処理は、FANを構成するための既存の手法によって行われてよい。例えば、サーバ200によって、動作モードを指定する情報が各通信装置100へ送信されてもよい。または、FANを構成する各通信装置100間で、自装置に関する情報(テーブル)を交換し、各通信装置100の状態に応じて、親機が選択されてもよい。自装置に関する情報とは、例えば、自装置から他の通信装置100へ最短で到達する際に経由する通信装置100の数(ホップ数)、サーバ200との間の通信環境に関する情報等であってよい。また、通信装置100が接続されるメーターや通信装置100には、外部電源が接続されず、内蔵の電池によって駆動される。したがって、自装置を駆動する電池の電池残量に関する情報を、自装置に関する情報に含めてもよい。
子機として動作する通信装置100Bは、自装置のサーバ200への登録要求を、親機として動作する通信装置100Aに送信してよい(ステップS33)。親機として動作する通信装置100Aは、通信装置100Bの登録要求をサーバ200へ送信する、上述した第1再送制御/第2再送制御を実行してよい(ステップS34)。なお、親機として動作する通信装置100Aは、通信装置100Bの登録要求とともに、自装置の登録要求を、サーバ200へ送信してもよい。または、親機として動作する通信装置100Aは、通信装置100Bの登録要求のみを、サーバ200へ送信してもよい。なお、親機として動作する通信装置100Aには、通信装置100B以外の通信装置100(例えば、通信装置100C,100D)が子機として接続されている。通信装置100Aは、子機として接続された各通信装置100の登録要求を受信し、まとめてサーバ200へ送信してもよいし、登録要求を受信する都度、サーバ200へ送信してもよい。
このように、子機の登録要求が親機からサーバ200に送信されるため、多数の通信装置100が登録要求を直接サーバ200に送信する場合に比べて、通信装置100とサーバ200との間のネットワーク資源を逼迫させることがない。また、通信装置100の設置場所によっては、メーターボックスやビル群等、サーバ200との第1の通信方式による通信困難である場合がある。本発明の一実施形態によれば、設置場所によってサーバ200との通信が困難であった子機に関しても、登録要求を送信することができる。
なお、FANを構成して登録要求を送信し、第1再送制御または第2再送制御を行っても、前述のように、サーバ200への登録が完了しない場合がある。例えば、図6のステップS35において、所定の第2期間が経過してもサーバ200への登録が完了しない場合(ステップS35でNO)、通信装置100Aは、自装置の動作モードを子機に切り替えてよい。なお、所定の第2期間は、例えば1時間であってもよいが、これに限定されない。具体的には、FANを構成する他の通信装置100Bとの間で動作モードの決定処理を実行し(ステップS36)、子機として動作していた通信装置100Bが親機となり(ステップS37)、親機として動作していた通信装置100Aが子機となってよい(ステップS38)。なお、動作モードの決定処理には、親機として動作していた通信装置100Aが子機となること、子機として動作していた通信装置100Bが親機となって、新たに子機となった通信装置100Aを通信装置100Bの下位に接続することを示す情報を、サーバ200へ送信することが含まれてよい。また、子機として動作していた通信装置100C,100Dは、親機が変更されたことに応じて、新たな親機100Bへ接続するよう、親機100Bへの接続ルート(ホップ数)を変更してよい。
子機となった通信装置100Aは、自装置の登録要求を、第2の通信方式を用いて、親機となった通信装置100Bへ送信してよい(ステップS39)。通信装置100Bは、通信装置100Aの登録要求を、サーバ200へ送信してもよい(ステップS40)。なお、ステップS46でサーバ200へ送信される登録要求には、通信装置100Bの登録要求が含まれてもよい。
このように、本発明の一実施形態によれば、親機が子機の登録情報を送信し、親機による登録が完了しない場合に、FANにおける子機を新たな親機に切り替えて、新たな親機によって登録情報がサーバ200へ送信されてよい。これにより、通信装置100のサーバ200への登録が完了する可能性を高めることができる。
なお、ステップS34,S40の第1再送制御/第2再送制御によっても、サーバ200への通信装置100の登録が完了しない場合、親機としての動作時に、自装置の再起動が行われてもよい。
本発明を諸図面や実施例に基づき説明してきたが、当業者であれば本開示に基づき種々の変形や修正を行うことが容易であることに注意されたい。従って、これらの変形や修正は本発明の範囲に含まれることに留意されたい。例えば、各構成部、各ステップ等に含まれる機能等は論理的に矛盾しないように再配置可能であり、複数の構成部やステップ等を1つに組み合わせたり、或いは分割したり、必要に応じて適宜省略又は変更することが可能である。また、上記実施の形態に示す構成を適宜組み合わせることとしてもよい。例えば、通信装置100が備えるとして説明した各機能部は、サーバ200によって実現されてもよい。逆に、サーバ200が備えるとして説明した各機能部を、通信装置100が備えてもよい。
例えば、上述では、通信装置100が接続されるIoT/M2M機器として、水道メーターを例に説明した。しかしながら、通信装置100は、メーターに限らず、各種センサによる情報をサーバ200へ送信するものであってよい。センサとしては、温度センサ、加速度センサ、湿度センサ等であってよい。すなわち、通信装置100は、ネットワーク300に接続して各種データをサーバ200へ送信することを目的とする全ての機器に接続できてよい。
また、通信装置100の制御部110は、自装置を駆動する電池の電池残量に関する情報を取得する図示しない取得部をさらに備え、制御部110は、自装置の電池残量に応じて、自装置を再起動するまでの第1所定期間を変動させてよい。自装置を再起動するには、電力を消費するため、外部電源を持たず電池で駆動する通信装置100にとって、再起動を繰り返すことは好ましくない。従って、電池残量が残り少ない場合は、再起動を行わずに、登録要求のサーバ200への再送を繰り返す処理が行われてもよい。これにより、電池の消費を防ぎ、通信装置100の寿命を長引かせることができる。
また、第1再送制御や第2再送制御において、登録要求を繰り返す回数や、繰り返すまでの時間幅は、電池残量に応じて変更されてもよい。
また、アタッチ後のサーバ200への登録要求が、複数の通信装置100の間で分散される態様と、FANとを組み合わせてもよい。すなわち、図5において子機として動作していた通信装置100Bがデタッチされ、アタッチする際に、親機として動作していた通信装置100Aに自装置の登録要求を送信し、通信装置100Aが、他の親機として動作していた通信装置100との間で、登録要求の送信時間を分散して設定されてよい。
また、上述では、通信装置100が親機と子機とを切替可能である態様について説明した。しかしながら、親機と子機の両方のモードで動作することは必須ではなく、親機としてのみ動作可能であってもよい。
なお、上述では、LwM2Mプロトコルに準拠する通信システムについて説明した。しかしながら、本発明はこれに限定されず、サーバ200と通信装置100との間で登録状態の不一致が生じ得る通信方式やプロトコルを用いた場合に適用可能であってよい。
本開示の各実施形態のプログラムは、通信装置や情報処理装置に読み取り可能な記憶媒体に記憶された状態で提供されてもよい。記憶媒体は、「一時的でない有形の媒体」に、プログラムを記憶可能であってよい。プログラムは、例えば、ソフトウェアプログラムや情報処理装置プログラムを含んでよい。
記憶媒体は適切な場合、1つ又は複数の半導体ベースの、又は他の集積回路(IC)(例えば、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)、特定用途向けIC(ASIC)等)、ハード・ディスク・ドライブ(HDD)、ハイブリッド・ハード・ドライブ(HHD)、光ディスク、光ディスクドライブ(ODD)、光磁気ディスク、光磁気ドライブ、フロッピィ・ディスケット、フロッピィ・ディスク・ドライブ(FDD)、磁気テープ、固体ドライブ(SSD)、RAMドライブ、セキュア・デジタル・カードもしくはドライブ、任意の他の適切な記憶媒体、又はこれらの2つ以上の適切な組合せを含むことができる。記憶媒体は、適切な場合、揮発性、不揮発性、又は揮発性と不揮発性の組合せであってよい。
また、本開示のプログラムは、当該プログラムを伝送可能な任意の伝送媒体(通信ネットワークや放送波等)を介して、サーバ200に提供されてもよい。
また、本開示の各実施形態は、プログラムが電子的な伝送によって具現化された、搬送波に埋め込まれたデータ信号の形態でも実現され得る。
なお、本開示のプログラムは、例えば、JavaScript(登録商標)、Python等のスクリプト言語、C言語、Go言語、Swift,Koltin、Java(登録商標)等の任意のプログラミング言語を用いて実装されてよい。
100 通信端末
110 制御部
120 通信部
150 記憶部
200 サーバ(情報処理装置)
210 制御部
220 通信部
250 記憶部
300 ネットワーク
500 通信システム

Claims (11)

  1. 複数の通信装置とネットワークを介して接続され、前記複数の通信装置を管理するサーバに自装置を登録させるための登録要求を、前記サーバへ送信し、前記登録要求の送信後、前記サーバに自装置が登録された旨を示す登録完了情報を前記サーバから受信するまで、前記登録要求の送信を繰り返す第1再送制御を実行し、前記登録要求の送信を開始してから所定の第1期間経過後、前記登録完了情報が受信されない場合に、自装置の再起動を実行する制御部、
    を備え
    前記サーバが、前記ネットワークへの接続を切断して自装置を含む前記複数の通信装置との接続を切断し、前記複数の通信装置が、前記サーバとの通信を確立するための登録要求を前記サーバへ送信する場合に、
    前記制御部は、
    前記自装置の登録要求を、前記複数の通信装置が前記ネットワークへ再接続した場合に前記サーバへの登録を完了すべき所定の時間幅において、前記自装置に固有の識別情報に応じて設定される送信時間で、前記自装置の登録要求を前記サーバへ送信する、通信装置。
  2. 前記登録要求は、第1のプロトコルに従う第1登録要求、及び前記第1のプロトコルとは異なる第2のプロトコルに従う第2登録要求を含み、
    前記制御部は、
    前記第1登録要求に応じた前記登録完了情報を前記サーバから受信しない場合、前記第1登録要求の、前記サーバへの1回の送信に対して、前記第2登録要求を所定の間隔で所定回数送信する第2再送制御を、前記登録完了情報を受信するまで繰り返し実行し、前記第2再送制御を開始してから前記所定の第1期間経過後、前記登録完了情報が受信されない場合に、自装置を再起動する、
    請求項1に記載の通信装置。
  3. 前記制御部は、前記所定の時間幅において、前記複数の通信装置の数に応じて設定される送信時間で、前記自装置の登録要求を前記サーバへ送信する、
    請求項1または2に記載の通信装置。
  4. 前記制御部は、
    前記サーバとの通信が確立されている間に、前記所定の時間幅を更新する情報を前記サーバから受信するとともに、受信した情報に基づいて前記送信時間を更新し、
    前記ネットワークへの接続が切断された後、前記ネットワークへ再接続した場合に、前記更新された送信時間の経過後に、自装置の登録要求を前記サーバへ送信する、
    請求項1〜3のいずれか一項に記載の通信装置。
  5. 自装置を駆動する電池の電池残量に関する情報を取得する取得部をさらに備え、
    前記制御部は、自装置の電池残量に応じて、前記自装置を再起動するまでの前記所定の第1期間を変動させる、
    請求項1に記載の通信装置。
  6. 前記通信装置は、他の通信装置を含む通信装置群を構成し、前記通信装置群において無線通信親機及び無線通信子機としての動作を切替可能であって、
    前記制御部は、
    前記通信装置が前記無線通信親機として動作する場合に、前記自装置の登録要求と、自装置の下位に接続された無線通信子機の登録要求とを、前記サーバへ送信する、
    請求項1〜のいずれか一項に記載の通信装置。
  7. 前記制御部は、
    前記無線通信親機としての動作時に、前記自装置の登録要求及び前記無線通信子機の登録要求を送信してから所定の第2期間経過後、前記登録完了情報が受信されない場合、自装置を前記無線通信子機としての動作に切り替え、
    前記通信装置群における新たな無線通信親機に、前記サーバへの自装置の登録要求を送信する、
    請求項に記載の通信装置。
  8. 前記通信装置はIoT(Internet of Things)/M2M(Machine to Machine)機器である、
    請求項1〜7のいずれか一項に記載の通信装置。
  9. 通信装置の制御方法であって、
    複数の通信装置とネットワークを介して接続され、前記複数の通信装置を管理するサーバに自装置を登録させるための登録要求を、前記サーバへ送信し、前記登録要求の送信後、前記サーバに自装置が登録された旨を示す登録完了情報を前記サーバから受信するまで、前記登録要求の送信を繰り返し、前記登録要求の送信を開始してから所定の第1期間経過後、前記登録完了情報が受信されない場合に、自装置の再起動を実行するステップ、
    を含み、
    前記サーバが、前記ネットワークへの接続を切断して自装置を含む前記複数の通信装置との接続を切断し、前記複数の通信装置が、前記サーバとの通信を確立するための登録要求を前記サーバへ送信する場合に、前記自装置の登録要求を、前記複数の通信装置が前記ネットワークへ再接続した場合に前記サーバへの登録を完了すべき所定の時間幅において、前記自装置に固有の識別情報に応じて設定される送信時間で、前記自装置の登録要求を前記サーバへ送信するステップを含む、通信装置の制御方法。
  10. 通信装置の制御プログラムであって、
    前記通信装置に、
    複数の通信装置とネットワークを介して接続され、前記複数の通信装置を管理するサーバに自装置を登録させるための登録要求を、前記サーバへ送信し、前記登録要求の送信後、前記サーバに自装置が登録された旨を示す登録完了情報を前記サーバから受信するまで、前記登録要求の送信を繰り返す第1再送制御を実行し、前記登録要求の送信を開始してから所定の第1期間経過後、前記登録完了情報が受信されない場合に、自装置の再起動を実行する機能と、
    前記サーバが、前記ネットワークへの接続を切断して自装置を含む前記複数の通信装置との接続を切断し、前記複数の通信装置が、前記サーバとの通信を確立するための登録要求を前記サーバへ送信する場合に、前記自装置の登録要求を、前記複数の通信装置が前記ネットワークへ再接続した場合に前記サーバへの登録を完了すべき所定の時間幅において、前記自装置に固有の識別情報に応じて設定される送信時間で、前記自装置の登録要求を前記サーバへ送信する機能と、
    を実現させる、通信装置の制御プログラム。
  11. 通信装置と、複数の前記通信装置とネットワークを介して接続され、前記複数の通信装置を管理するサーバとを少なくとも含む通信システムであって、
    前記通信装置は、
    前記サーバに自装置を登録させるための登録要求を、前記サーバへ送信し、前記登録要求の送信後、前記サーバに自装置が登録された旨を示す登録完了情報を前記サーバから受信するまで、前記登録要求の送信を繰り返す第1再送制御を実行し、前記登録要求の送信を開始してから所定の第1期間経過後、前記登録完了情報が受信されない場合に、自装置の再起動を実行する制御部、
    を備え、
    前記サーバは、
    前記通信装置から前記登録要求を受信したことに応じて、前記通信装置に関する情報を登録し、前記通信装置を登録した旨を示す登録完了情報を前記通信装置へ送信するサーバ制御部を備え
    前記通信装置の前記制御部は、前記サーバが、前記ネットワークへの接続を切断して自装置を含む前記複数の通信装置との接続を切断し、前記複数の通信装置が、前記サーバとの通信を確立するための登録要求を前記サーバへ送信する場合に、前記自装置の登録要求を、前記複数の通信装置が前記ネットワークへ再接続した場合に前記サーバへの登録を完了すべき所定の時間幅において、前記自装置に固有の識別情報に応じて設定される送信時間で、前記自装置の登録要求を前記サーバへ送信する、
    通信システム。
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JP7179233B1 (ja) * 2021-12-15 2022-11-28 株式会社テイエルブイ 無線通信システム
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