JP6943014B2 - 車両用空調システム - Google Patents

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Description

本発明は、車両用空調システムに関する。
特許文献1には、空調用の冷凍サイクルを用いて車両の発熱体を冷却する車両用冷却装置が開示されている。
特開2013−147152号公報
ここで、冷凍サイクルを用いて冷暖房を行う車両用空調システムは、通常、冷房運転時に冷媒を循環させる第一循環経路と、暖房運転時に冷媒を循環させ且つ第一循環経路とは異なる第二循環経路と、を有している。そして、第一循環経路及び第二循環経路を有する車両用空調システムにおいて、冷媒を用いて車両の発熱体を冷却する場合には、第一循環経路及び第二循環経路のいずれの経路で冷媒を循環させても、該冷媒によって発熱体を冷却できることが望ましい。
本発明は、上記事実を考慮し、第一循環経路及び第二循環経路を有する車両用空調システムにおいて、第一循環経路及び第二循環経路のいずれの経路で冷媒を循環させても、該冷媒によって発熱体を冷却できるようにすることを目的とする。
請求項1の発明は、冷媒を圧縮する圧縮機と、前記冷媒を膨張させる膨張弁と、前記冷媒と車室内の空気との間で熱交換する室内器と、前記冷媒と外気との間で熱交換する室外器と、前記圧縮機、前記室外器、前記膨張弁、前記室内器、車両に設けられた発熱体、及び前記圧縮機の順で前記冷媒を循環させる第一循環経路と、前記圧縮機、前記室内器、前記膨張弁、前記室外器、前記発熱体及び前記圧縮機の順で冷媒を循環させる第二循環経路と、に切り替え可能な循環路と、を備える。
請求項1の構成によれば、循環路は、第一循環経路と第二循環経路とに切り替え可能となっている。第一循環経路では、圧縮機、室外器、膨張弁、室内器、車両に設けられた発熱体、及び圧縮機の順で冷媒が循環する。このように、第一循環経路で冷媒を循環させることで、以下のような作用効果を生じさせることができる。
すなわち、第一循環経路では、冷媒が、圧縮機で圧縮されることで高温高圧の状態となって、室外器を通過する。室外器を通過する冷媒は、室外器において外気との間で熱交換される。これにより、室外器を通過する冷媒は、外気へ熱を放出して凝縮する。室外器において凝縮された冷媒は、膨張弁で膨張することで低温低圧の状態となって、室内器及び発熱体をこの順で通過する。室内器を通過する冷媒は、室内器において、車室内の空気との間で熱交換される。これにより、室内器を通過する冷媒が、車室内の空気から熱を奪って蒸発する。この結果、車室内の空気が冷やされる。さらに、発熱体を通過する冷媒は、発熱体との間で熱交換される。これにより、発熱体を通過する冷媒が、発熱体から熱を奪って蒸発する。この結果、発熱体が冷却される。
また、第二循環経路では、圧縮機、室内器、膨張弁、室外器、発熱体及び圧縮機の順で冷媒が循環する。このように、第二循環経路で冷媒を循環させることで、以下のような作用効果を生じさせることができる。
すなわち、第二循環経路では、冷媒が、圧縮機で圧縮されることで高温高圧の状態となって、室内器を通過する。室内器を通過する冷媒は、室内器において、車室内の空気との間で熱交換される。これにより、室内器を通過する冷媒は、車室内の空気へ熱を放出して凝縮する。この結果、車室内の空気が暖められる。室内器において凝縮された冷媒は、膨張弁で膨張することで低温低圧の状態となって、室外器及び発熱体をこの順で通過する。室外器を通過する冷媒は、室外器において、外気との間で熱交換される。これにより、室外器を通過する冷媒は、外気から熱を奪って蒸発する。発熱体を通過する冷媒は、発熱体との間で熱交換される。これにより、発熱体を通過する冷媒は、発熱体から熱を奪って蒸発する。この結果、発熱体が冷却される。
以上のように、請求項1の構成によれば、第一循環経路及び第二循環経路のいずれの経路で冷媒を循環させても、該冷媒によって発熱体を冷却できる。
請求項3の発明では、冷房運転において、気液二相の前記冷媒を前記発熱体へ送って前記発熱体との間での熱交換により該気液二相の冷媒を蒸発させながら、前記第一循環経路にて前記冷媒を循環させ、暖房運転において、気液二相の前記冷媒を前記発熱体へ送って前記発熱体との間での熱交換により該気液二相の冷媒を蒸発させながら、前記第二循環経路にて前記冷媒を循環させる。
請求項3の構成によれば、冷房運転において、気液二相の冷媒が発熱体へ送られて該気液二相の冷媒が発熱体との間での熱交換により蒸発しながら、第一循環経路にて冷媒が循環する。このように、気液二相の冷媒と発熱体との間の熱交換により冷媒が蒸発することで、発熱体が冷却される。
暖房運転においては、気液二相の冷媒が発熱体へ送られて該気液二相の冷媒が発熱体との間での熱交換により蒸発しながら、第二循環経路にて冷媒が循環する。このように、気液二相の冷媒と発熱体との間の熱交換により冷媒が蒸発することで、発熱体が冷却される。
以上のように、請求項3の構成によれば、冷房及び暖房のどちらの運転状態においても、発熱体を冷却できる。
請求項4の発明では、前記冷房運転及び前記暖房運転において、前記気液二相の冷媒を流通させながら前記発熱体との間で熱交換することで該気液二相の冷媒を強制対流沸騰させる。
請求項4の構成によれば、冷房運転及び暖房運転において、気液二相の冷媒が、発熱体で流通しながら発熱体との間で熱交換することで強制対流沸騰する。これにより、発熱体が冷却される。このように、冷媒が強制対流沸騰することで発熱体が冷却されるので、冷媒が貯留された状態でプール沸騰することで発熱体が冷却される構成に比べ、熱交換効率が向上する。
請求項1の発明は、前記冷媒を気相の冷媒と液相の冷媒に分離して、該気相の冷媒を前記圧縮機へ送り、該液相の冷媒を貯留する貯留部を有するアキュムレータ、を備えており、前記循環路は、前記第一循環経路において、前記圧縮機、前記室外器、前記膨張弁、前記室内器、前記発熱体、前記アキュムレータ及び前記圧縮機の順で前記冷媒を循環させ、前記第二循環経路において、前記圧縮機、前記室内器、前記膨張弁、前記室外器、前記発熱体、前記アキュムレータ及び前記圧縮機の順で冷媒を循環させる。
請求項1の構成によれば、第一循環経路を循環する冷媒が、発熱体を通過した後に気液二相となっていた場合でも、液相の冷媒が圧縮機へ送られず、圧縮機への負荷増大が抑制される。さらに、第二循環経路を循環する冷媒が、発熱体を通過した後に気液二相となっていた場合でも、液相の冷媒が圧縮機へ送られず、圧縮機への負荷増大が抑制される。したがって、第一循環経路及び第二循環経路のいずれの経路で冷媒を循環させても、液相の冷媒が圧縮機へ送られず、圧縮機への負荷増大が抑制される。
請求項2の発明では、前記循環路は、前記冷媒が前記発熱体を迂回する発熱体迂回路を有する。
請求項2の構成によれば、発熱体の冷却が不要な場合に、発熱体へ送られる冷媒の全部を発熱体迂回路によって迂回させることで、発熱体の冷却を停止できる。また、発熱体の冷却の程度を小さく抑えたい場合には、発熱体へ送られる冷媒の一部を発熱体迂回路によって迂回させることで、発熱体の冷却の程度を小さくできる。
請求項5の発明では、前記循環路は、前記冷媒が前記圧縮機を迂回する圧縮機迂回路を有し、前記圧縮機迂回路には、前記冷媒を圧送するポンプが設けられている。
請求項5の構成によれば、圧縮機の駆動が停止している状態において、ポンプを駆動して冷媒を圧送できる。したがって、圧縮機の駆動が停止している状態においても、発熱体を冷却できる。
本発明は、上記構成としたので、第一循環経路及び第二循環経路を有する車両用空調システムにおいて、第一循環経路及び第二循環経路のいずれの経路で冷媒を循環させても、該冷媒によって発熱体を冷却できる。
本実施形態に係る車両用空調システムの冷房運転状態における概略構成図である。 本実施形態に係る車両用空調システムの暖房運転状態における概略構成図である。 第一変形例に係る車両用空調システムの暖房運転状態における概略構成図である。 第二変形例に係る車両用空調システムの暖房運転状態における概略構成図である。
以下に、本発明に係る実施形態の一例を図面に基づき説明する。
(車両用空調システム10)
まず、車両用空調システム10の構成について説明する。図1及び図2には、車両用空調システム10の概略構成図が示されている。
車両用空調システム10は、車両の車室内における空気の温度等を調節(調整)するシステムであり、車両の車室を暖房及び冷房する機能を有している。さらに、車両用空調システム10は、車両に設けられた発熱体80を冷却する機能を有している。発熱する発熱体80としては、例えば、車両として電気自動車及びハイブリッド電気自動車等が用いられる場合の二次電池、車両として燃料電池自動車が用いられる場合の燃料電池などが挙げられる。なお、二次電池及び燃料電池は、温度が上昇して温度が所定温度を超えると、電池性能が低下し且つ劣化しやすくなる。
車両用空調システム10は、具体的には、図1及び図2に示されるように、ヒートポンプ式の空調システムであり、圧縮機12と、室内器30と、室外器50と、膨張弁16と、アキュムレータ18と、循環路20と、を備えている。
圧縮機12は、冷媒(熱媒体)を圧縮する機能を有している。この圧縮機12は、冷媒を吸入する吸入口12Aと、冷媒を送り出す送出口12Bと、を有している。圧縮機12には、圧縮機12を駆動する駆動部13が設けられている。圧縮機12は、駆動部13によって駆動されて冷媒を圧縮することで高温高圧の状態となった冷媒を、送出口12Bから送り出す。
膨張弁16は、冷媒を膨張させる機能を有している。冷媒は、膨張弁16による膨張によって減圧されることで、低温低圧の状態となって、膨張弁16から送り出される。
室内器30は、車室から取り込んだ車室内の空気(以下、車内空気という)と冷媒との間で熱交換する熱交換器33と、熱交換器33によって冷媒との間で熱交換された車内空気を車室内へ放出する送風機37と、を有している。室内器30では、車室内から取り込んだ車内空気を、熱交換器33によって、冷媒との間で熱交換して、該車内空気を送風機37によって車室内へ放出する。
具体的には、室内器30では、車両用空調システム10の冷房運転において、熱交換器33における熱交換よって、冷媒が車内空気から熱を奪って車内空気を冷却し、その冷気を送風機37によって車室内へ放出する。このとき、冷媒は、蒸発して液相から気液二相に変化する。また、室内器30では、車両用空調システム10の暖房運転において、熱交換器33おける熱交換によって、冷媒が車内空気へ熱を放出して車内空気を加熱し、その熱気を送風機37によって車室内へ放出する。このとき、冷媒は、少なくとも一部が凝縮して気相から液相に変化する。
室外器50は、車外から取り込んだ外気と冷媒との間で熱交換する熱交換器53と、熱交換器53によって冷媒との間で熱交換された外気を車外へ放出する送風機57と、を有している。室外器50では、車外から取り込んだ外気を、熱交換器53によって、冷媒との間で熱交換して、該外気を送風機57によって車外へ放出する。
具体的には、室外器50では、車両用空調システム10の暖房運転において、熱交換器53における熱交換によって、冷媒が外気から熱を奪って外気を冷却し、その冷気を送風機57によって車外へ放出する。このとき、冷媒は、蒸発して液相から気液二相に変化する。また、室外器50では、車両用空調システム10の冷房運転において、熱交換器53における熱交換よって、冷媒が外気へ熱を放出して外気を加熱し、その熱気を送風機57によって車外へ放出する。このとき、冷媒は、少なくとも一部が凝縮して気相から液相に変化する。
アキュムレータ18は、気相の冷媒と液相の冷媒を分離して、気相の冷媒を圧縮機12へ送る機能を有している。アキュムレータ18は、気相の冷媒と分離された液相の冷媒を貯留する貯留部18Aを有している。
循環路20は、冷媒を循環させる流路であり、冷媒の循環経路を切り替える切替手段としての四方弁40を有している。四方弁40は、第一ポート41、第二ポート42、第三ポート43及び第四ポート44を有している。四方弁40では、第一ポート41と第二ポート42とが連通し且つ第三ポート43と第四ポート44とが連通する第一連通状態(図1に示す状態)と、第一ポート41と第四ポート44とが連通し且つ第二ポート42と第三ポート43とが連通する第二連通状態(図2に示す状態)と、に切り替え可能となっている。四方弁40には、四方弁40を第一連通状態と第二連通状態と切り替える駆動部49が設けられている。
さらに、循環路20は、第一流路21と、第二流路22と、第三流路23と、第四流路24と、第五流路25と、第六流路26と、を有している。第一流路21は、圧縮機12の送出口12Bと、四方弁40の第一ポート41と、を連通している。第二流路22は、四方弁40の第二ポート42と、室外器50と、を連通している。第三流路23は、室外器50と、膨張弁16と、を連通している。第四流路24は、膨張弁16と、室内器30と、を連通している。第五流路25は、室内器30と、四方弁40の第四ポート44と、を連通している。第六流路26は、四方弁40の第三ポート43と、圧縮機12の吸入口12Aと、を連通している。なお、図1及び図2には、循環路20を循環する冷媒の流通方向が、矢印にて示されている。以下、冷媒の流通方向を「冷媒流通方向」と称する。
第六流路26には、前述の発熱体80及び前述のアキュムレータ18がこの順で配置されている。したがって、発熱体80は、四方弁40の第三ポート43に対する冷媒流通方向下流側であって、アキュムレータ18に対する冷媒流通方向上流側に配置されている。また、アキュムレータ18は、発熱体80に対する冷媒流通方向下流側であって、圧縮機12に対する冷媒流通方向上流側に配置されている。第六流路26は、発熱体80と熱的に接触しており、第六流路26を流通する冷媒と発熱体80との間で熱交換がなされる。
車両用空調システム10における冷房運転は、四方弁40が第一連通状態(図1に示す状態)となっている場合に、第一連通状態を維持した状態で、開始される。また、当該冷房運転は、四方弁40が第二連通状態となっている場合には、駆動部49によって第一連通状態へ切り替えられてから、開始される。
四方弁40が第一連通状態へ切り替わることで、図1に示されるように、循環路20は、第一流路21、第二流路22、第三流路23、第四流路24、第五流路25、第六流路26、及び第一流路21の順で、連通した状態となる。これにより、車両用空調システム10における冷房運転において、圧縮機12、室外器50、膨張弁16、室内器30、発熱体80、アキュムレータ18、及び圧縮機12の順で、冷媒を循環させる第一循環経路(図1に示す経路)が形成される。
一方、車両用空調システム10における暖房運転は、四方弁40が第二連通状態(図2に示す状態)となっている場合に、第二連通状態を維持した状態で、開始される。また、当該暖房運転は、四方弁40が第一連通状態となっている場合には、駆動部49によって第二連通状態へ切り替えられてから、開始される。
四方弁40が第二連通状態へ切り替わることで、図2に示されるように、循環路20は、第一流路21、第五流路25、第四流路24、第三流路23、第二流路22、第六流路26、及び第一流路21の順で、連通した状態となる。これにより、車両用空調システム10における暖房運転において、圧縮機12、室内器30、膨張弁16、室外器50、発熱体80、アキュムレータ18、及び圧縮機12の順で、冷媒を循環させる第二循環経路(図2に示す経路)が形成される。なお、第二循環経路と第一循環経路とでは、第二流路22、第三流路23、第四流路24、及び第五流路25における冷媒流通方向が逆になり、第一流路21及び第六流路26における冷媒流通方向は同じである。
以上のように、四方弁40が第一連通状態(図1に示す状態)と第二連通状態(図2に示す状態)とに切り替わることで、循環路20は、第一循環経路と第二循環経路とに切り替わるようになっている。
また、車両用空調システム10では、冷房運転において、室内器30での冷媒流量、及び室内器30における送風機37の出力などを調整することで、気液二相の冷媒が室内器30から発熱体80へ送り出される。室内器30での冷媒流量は、圧縮機12での駆動制御及び、膨張弁16の開度等によって調整される。
さらに、車両用空調システム10では、暖房運転において、室外器50での冷媒流量、及び室外器50における送風機57の出力などを調整することで、気液二相の冷媒が室外器50から発熱体80へ送り出される。室外器50での冷媒流量は、圧縮機12での駆動制御及び、膨張弁16の開度等によって調整される。
また、車両用空調システム10では、気液二相の冷媒が第六流路26を流通しながら、発熱体80との間で熱交換されることで、冷媒が強制対流沸騰して、発熱体80が冷却される構成となっている。
(車両用空調システム10の作用効果)
次に、車両用空調システム10の作用効果について説明する。
車両用空調システム10では、循環路20は、四方弁40を切り替えることで、第一循環経路(図1に示す経路)と第二循環経路(図2に示す経路)とに切り替え可能となっている。そして、車両用空調システム10では、冷房運転において、図1に示されるように、第一循環経路で冷媒を循環させる。第一循環経路では、圧縮機12、室外器50、膨張弁16、室内器30、発熱体80、アキュムレータ18及び圧縮機12の順で冷媒が循環する。
第一循環経路で循環する冷媒は、圧縮機12で圧縮されることで高温高圧の状態となって、室外器50を通過する。室外器50を通過する冷媒は、室外器50において外気との間で熱交換される。これにより、室外器50を通過する冷媒は、外気へ熱を放出して凝縮する。室外器50において凝縮された冷媒は、膨張弁16で膨張することで、低温低圧の状態となって、室内器30及び発熱体80をこの順で通過する。室内器30を通過する冷媒は、室内器30において、車室内の空気との間で熱交換される。これにより、室内器30を通過する冷媒は、車室内の空気から熱を奪って蒸発する。この結果、車室内の空気が冷やされ、その冷気が送風機37によって車室内へ放出される。発熱体80を通過する冷媒は、気液二相で発熱体80を通過して発熱体80との間で熱交換される。これにより、発熱体80を通過する冷媒が、発熱体80から熱を奪って蒸発する。この結果、発熱体80が冷却される。本実施形態では、気液二相の冷媒が、発熱体80で流通しながら発熱体80との間で熱交換することで強制対流沸騰して、発熱体80を冷却する。
一方、暖房運転においては、図2に示されるように、第二循環経路で冷媒を循環させる。第二循環経路では、圧縮機12、室内器30、膨張弁16、室外器50、発熱体80、アキュムレータ18及び圧縮機12の順で冷媒が循環する。
第二循環経路で循環する冷媒は、圧縮機12で圧縮されることで高温高圧の状態となって、室内器30を通過する。室内器30を通過する冷媒は、室内器30において、車室内の空気との間で熱交換される。これにより、室内器30を通過する冷媒は、車内空気へ熱を放出して凝縮する。この結果、車室内の空気が暖められ、その熱気が送風機37によって車室内へ放出される。室内器30において凝縮された冷媒は、膨張弁16で膨張することで低温低圧の状態となって、室外器50及び発熱体80をこの順で通過する。室外器50を通過する冷媒は、室外器50において、外気との間で熱交換される。これにより、室外器50を通過する冷媒は、外気から熱を奪って蒸発する。発熱体80を通過する冷媒は、気液二相で発熱体80を通過して発熱体80との間で熱交換される。これにより、発熱体80を通過する冷媒が、発熱体80から熱を奪って蒸発する。この結果、発熱体80が冷却される。本実施形態では、気液二相の冷媒が、発熱体80で流通しながら発熱体80との間で熱交換することで強制対流沸騰して、発熱体80を冷却する。
以上のように、車両用空調システム10によれば、第一循環経路及び第二循環経路のいずれの経路で冷媒を循環させても、冷媒によって発熱体80を冷却できる。言い換えれば、車両用空調システム10では、冷房及び暖房のどちらの運転状態においても、発熱体80を冷却できる。
さらに、車両用空調システム10の構成によれば、冷房運転及び暖房運転において、気液二相の冷媒が、発熱体80で流通しながら発熱体80との間で熱交換することで強制対流沸騰して、発熱体80を冷却する。このため、冷媒が貯留された状態でプール沸騰して発熱体80を冷却する構成(比較例)に比べ、熱交換効率が向上する。
また、車両用空調システム10では、第一循環経路(冷房運転)及び第二循環経路(暖房運転)において、冷媒を気液二相で流通可能な第六流路26に発熱体80が配置されている。そして、第六流路26では、要素(例えば、膨張弁、室内器、流路)を追加せずに、冷媒流量、冷房運転における冷房負荷、暖房運転における暖房負荷を調整することで、冷媒を気液二相で流通できる。このため、簡易な構成で、冷媒を用いて、発熱体80を冷却できる。車両用空調システム10を簡易な構成とできるので、車両用空調システム10の体格の小型化を図ることができる。
また、車両用空調システム10では、第一循環経路を循環する冷媒は、発熱体80を通過した後、アキュムレータ18で、気相の冷媒と液相の冷媒を分離されて、気相の冷媒が圧縮機12へ送られる。このため、第一循環経路を循環する冷媒が、発熱体80を通過した後に気液二相となっていた場合でも、液相の冷媒が圧縮機12へ送られず、圧縮機12への負荷増大が抑制される。
同様に、第二循環経路を循環する冷媒が、発熱体80を通過した後に気液二相となっていた場合でも、液相の冷媒が圧縮機12へ送られず、圧縮機12への負荷増大が抑制される。したがって、第一循環経路及び第二循環経路のいずれの経路で冷媒を循環させても、液相の冷媒が圧縮機12へ送られず、圧縮機12への負荷増大が抑制される。
(循環路20の第一変形例)
循環路20は、図3に示されるように、冷媒が発熱体80を迂回する発熱体迂回路122を有していてもよい。図3に示す構成では、発熱体迂回路122の上流端が、第六流路26における発熱体80に対する冷媒流通方向上流側に接続(連通)されている。発熱体迂回路122の下流端は、第六流路26における発熱体80とアキュムレータ18との間に接続(連通)されている。発熱体迂回路122には、発熱体迂回路122を開閉する開閉弁124が設けられている。第六流路26における発熱体迂回路122の上流端と発熱体80との間には、第六流路26を開閉する開閉弁129が設けられている。
図3に示す構成では、冷房運転及び暖房運転において、発熱体80を冷却する場合には、開閉弁124を閉じると共に開閉弁129を開く。これにより、冷媒は、発熱体迂回路122を流通せずに、発熱体80へ送られる。
一方、冷房運転及び暖房運転において、発熱体80の冷却が不要な場合には、開閉弁124を開くと共に開閉弁129を閉じる。これにより、冷媒は、発熱体80に送られず、発熱体迂回路122を流通する。このように、開閉弁124、129の開閉を制御することで、冷媒が発熱体80を通過するか否かが切り替えられる。すなわち、開閉弁124、129が、冷媒が発熱体80を通過するか否かを切り替える切替手段として機能する。
以上のように、図3に示す構成では、発熱体80の冷却が不要な場合に、発熱体80へ送られる冷媒の全部を発熱体迂回路122によって迂回させることで、発熱体80の冷却を停止できる。図3に示す構成では、第六流路26及び発熱体迂回路122のそれぞれに開閉弁を設けていたが、これに限られない。例えば、四方弁40の第三ポート43と発熱体80とが連通した状態と、四方弁40の第三ポート43と発熱体迂回路122とが連通した状態と、に切り替える切替弁(三方弁)等を、第六流路26と発熱体迂回路122との分岐部分(接続部分)に設けた構成であってもよい。
図3に示す構成では、発熱体80へ送られる冷媒の全部を発熱体迂回路122によって迂回させる構成とされていたが、これに限られない。例えば、発熱体80へ送られる冷媒の一部を発熱体迂回路122によって迂回させる構成であってもよい。具体的には、例えば、図3に示す構成において、開閉弁124を無くし、且つ、開閉弁129に替えて、第六流路26を流通する冷媒の流量を調整可能な調整弁を設ける構成とすることができる。また、例えば、図3に示す構成において、開閉弁129を無くし、且つ、開閉弁124に替えて、発熱体迂回路122を流通する冷媒の流量を調整可能な調整弁を設ける構成としてもよい。この構成によれば、発熱体80の冷却の程度を小さく抑えたい場合に、第六流路26又は発熱体迂回路122での冷媒の流量を調整して、発熱体80へ送られる冷媒の一部を発熱体迂回路122によって迂回させることで、発熱体80の冷却の程度を小さくできる。
(循環路20の第二変形例)
循環路20は、図4に示されるように、冷媒が圧縮機12を迂回する圧縮機迂回路233を有していてもよい。図4に示す構成では、圧縮機迂回路233の上流端は、アキュムレータ18の貯留部18Aに接続(連通)されている。圧縮機迂回路233の下流端は、第一流路21に接続(連通)されている。圧縮機迂回路233には、圧縮機迂回路233を開閉する開閉弁235と、冷媒を圧送するポンプ237とが、冷媒流通方向に沿ってこの順で配置されている。
図4に示す構成では、圧縮機12が駆動している状態において、開閉弁235が閉じられる。そして、車両用空調システム10の冷房運転及び暖房運転を停止している状態、すなわち圧縮機12の駆動を停止している状態において、開閉弁235を開くと共にポンプ237を駆動して冷媒を圧送できる。これにより、冷媒を第一循環経路又は第二循環経路で循環させて、発熱体80を冷却することができる。
(他の変形例)
本実施形態では、第六流路26に単一の発熱体80が配置されていたが、これに限られない。例えば、第六流路26に複数の発熱体が配置される構成であってもよい。この場合は、第六流路26を流通する冷媒と、複数の発熱体のそれぞれとの間で熱交換がなされる。さらに、この場合では、冷媒流通方向の最下流側に配置される発熱体において冷媒が気液二相となるように、冷房運転において、室内器30での冷媒流量、及び室内器30における送風機37の出力などが調整され、暖房運転において、室外器50での冷媒流量、及び室外器50における送風機57の出力などを調整される。
また、本実施形態では、第六流路26にアキュムレータ18が設けられていたが、これに限られない。例えば、冷媒が発熱体80において蒸発(沸騰)した結果、冷媒のほとんどが気相となる場合には、アキュムレータ18が設けられていない構成であってもよい。
本発明は、上記の実施形態に限るものではなく、その主旨を逸脱しない範囲内において種々の変形、変更、改良が可能である。例えば、上記に示した変形例は、適宜、複数を組み合わせて構成してもよい。
10 車両用空調システム
12 圧縮機
16 膨張弁
18 アキュムレータ
20 循環路
30 室内器
50 室外器
80 発熱体
122 発熱体迂回路
233 圧縮機迂回路
237 ポンプ

Claims (5)

  1. 冷媒を圧縮する圧縮機と、
    前記冷媒を膨張させる膨張弁と、
    前記冷媒と車室内の空気との間で熱交換する室内器と、
    前記冷媒と外気との間で熱交換する室外器と、
    前記冷媒を気相の冷媒と液相の冷媒に分離して、該気相の冷媒を前記圧縮機へ送り、該液相の冷媒を貯留する貯留部を有するアキュムレータと、
    前記圧縮機、前記室外器、前記膨張弁、前記室内器、車両に設けられた発熱体、前記アキュムレータ及び前記圧縮機の順で前記冷媒を循環させる第一循環経路と、前記圧縮機、前記室内器、前記膨張弁、前記室外器、前記発熱体、前記アキュムレータ及び前記圧縮機の順で冷媒を循環させる第二循環経路と、に切り替え可能な循環路と、
    を備える車両用空調システム。
  2. 冷媒を圧縮する圧縮機と、
    前記冷媒を膨張させる膨張弁と、
    前記冷媒と車室内の空気との間で熱交換する室内器と、
    前記冷媒と外気との間で熱交換する室外器と、
    前記圧縮機、前記室外器、前記膨張弁、前記室内器、車両に設けられた発熱体、及び前記圧縮機の順で前記冷媒を循環させる第一循環経路と、前記圧縮機、前記室内器、前記膨張弁、前記室外器、前記発熱体及び前記圧縮機の順で冷媒を循環させる第二循環経路と、に切り替え可能な循環路と、
    を備え、
    前記循環路は、前記冷媒が前記発熱体を迂回する発熱体迂回路を有する
    車両用空調システム。
  3. 冷房運転において、気液二相の前記冷媒を前記発熱体へ送って前記発熱体との間での熱交換により該気液二相の冷媒を蒸発させながら、前記第一循環経路にて前記冷媒を循環させ、
    暖房運転において、気液二相の前記冷媒を前記発熱体へ送って前記発熱体との間での熱交換により該気液二相の冷媒を蒸発させながら、前記第二循環経路にて前記冷媒を循環させる
    請求項1又は2に記載の車両用空調システム。
  4. 前記冷房運転及び前記暖房運転において、前記気液二相の冷媒を流通させながら前記発熱体との間で熱交換することで該気液二相の冷媒を強制対流沸騰させる
    請求項3に記載の車両用空調システム。
  5. 前記循環路は、前記冷媒が前記圧縮機を迂回する圧縮機迂回路を有し、
    前記圧縮機迂回路には、前記冷媒を圧送するポンプが設けられている
    請求項1〜4のいずれか1項に記載の車両用空調システム。
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