JP6943000B2 - 綴じ処理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、綴じ処理装置に関する。
従来、ステープル針を用いることなしに用紙束を綴じる綴じ処理装置が提案されている。
例えば、特許文献1に記載の処理装置は、複数の用紙が順に集積されるコンパイルトレイに集積された用紙束に対し、折りナイフと折りロールとが折りを施す。そして、用紙束の折りナイフと折りロールとによる折り位置から予め定められた間隔を隔てた位置にて、綴じ機構部が用紙束に厚さ方向の変形を生じさせることにより、用紙束を綴じる処理を行う。
特開2011−201698号公報
例えば、ステープル針を用いることなしに綴じられた用紙束における綴じ部が用紙束を搬送するロールにて押圧されると、綴じ部に緩みが生じるおそれがある。そして、綴じ部に緩みが生じると、例えば用紙束を構成する用紙が捲られた際に、捲られた用紙が用紙束から剥がれ易くなる。
本発明は、綴じられた用紙束を構成する用紙を用紙束から剥がれ難くすることができる綴じ処理装置を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、針を用いて用紙束を綴じる針綴じ手段と、針を用いることなく用紙束を綴じる針無し綴じ手段と、綴じられた用紙束を排出するとともに排出方向に直交する直交方向に並べて設けられた2つの排出ロールと、を備え、前記針綴じ手段は、前記直交方向に2つの針綴じ部を形成し、前記針無し綴じ手段は、前記直交方向に2つの針無し綴じ部を形成し、前記針無し綴じ部の長さが前記針綴じ部の長さよりも長く、かつ、前記2つの針綴じ部における前記直交方向の中心側の端部である内側の端部間の距離及び前記2つの針無し綴じ部における当該内側の端部間の距離は、前記2つの排出ロールにおける当該中心側の端部とは異なる外側の端部間の距離よりも大きく、かつ、当該針無し綴じ部における当該内側の端部は、当該排出ロールにおける当該外側の端部よりも外側にあり、かつ、当該針無し綴じ部における当該内側の端部と当該排出ロールにおける当該外側の端部との間の距離が、当該針綴じ部における当該内側の端部と当該排出ロールにおける当該外側の端部との間の距離以上である綴じ処理装置である。
請求項1の発明によれば、例えば針無し綴じ部が排出ロールにて押圧される構成と比べて、綴じられた用紙束を構成する用紙を用紙束から剥がれ難くすることができる。また、請求項1の発明によれば、たとえ針無し綴じ部の長さが針綴じ部の長さよりも長くても、より確度高く針無し綴じ部を排出ロールにて押圧されない位置に形成することができる。
本実施の形態に係る綴じ処理装置が適用される用紙処理システムの概略構成を示す図である。 綴じ処理装置の概略構成を示す図である。 図2のIII方向から綴じ処理装置を見た図である。 針無し綴じ装置の概略構成を示す図である。(a)は用紙束を綴じる前の状態、(b)は用紙束を綴じているときの状態を示す図である。 針無し綴じ装置の第1圧着部材及び第2圧着部材を示す図である。(a)は第1圧着部材及び第2圧着部材の斜視図である。(b)は、(a)のVb方向から見た図であり、(c)は、(b)のVc方向から見た図である。 (a)は、針綴じ部と針無し綴じ部とを比較する図である。(b)は、針無し綴じ部の範囲を示す図である。 針綴じ部と針無し綴じ部の位置を示す図である。(a)は針綴じ部の位置を示す図であり、(b)は針無し綴じ部の位置を示す図である。 用紙束の中心位置から幅方向の一方の方向及び他方の方向に複数の針綴じ部及び針無し綴じ部を形成する場合の針綴じ部と針無し綴じ部の位置を示す図である。(a)は針綴じ部の位置を示す図であり、(b)は針無し綴じ部の位置を示す図である。 針綴じ部と針無し綴じ部の位置の第1の変形例を示す図である。(a)は針綴じ部の位置を示す図であり、(b)は針無し綴じ部の位置を示す図である。 用紙束の中心位置から幅方向の一方の方向及び他方の方向に複数の針綴じ部,針無し綴じ部を形成する場合の針綴じ部,針無し綴じ部の位置の第1の変形例を示す図である。(a)は針綴じ部の位置を示す図であり、(b)は針無し綴じ部の位置を示す図である。 針綴じ部と針無し綴じ部の位置の第2の変形例を示す図である。(a)は針綴じ部の位置を示す図であり、(b)は針無し綴じ部の位置を示す図である。 用紙束の中心位置から幅方向の一方の方向及び他方の方向に複数の針綴じ部,針無し綴じ部を形成する場合の、針綴じ部,針無し綴じ部の位置の第2の変形例を示す図である。(a)は針綴じ部の位置を示す図であり、(b)は針無し綴じ部の位置を示す図である。 用紙束の中心位置から幅方向の一方の方向及び他方の方向に複数の針綴じ部,針無し綴じ部を形成する場合の、針綴じ部,針無し綴じ部の位置の第3の変形例を示す図である。(a)は針綴じ部の位置を示す図であり、(b)は針無し綴じ部の位置を示す図である。
以下、添付図面を参照して、実施の形態について詳細に説明する。
図1は、本実施の形態に係る綴じ処理装置300が適用される用紙処理システム1の概略構成を示す図である。
用紙処理システム1は、用紙Pに対して電子写真方式等を用いて画像を形成する画像形成装置2と、画像形成装置2により画像が形成された複数枚の用紙Pに対して綴じ等の後処理を行う後処理装置3とを備えている。
(画像形成装置)
画像形成装置2は、所謂タンデム方式で構成され、各色画像データに基づいて画像形成を行う4つの画像形成ユニット100Y,100M,100C,100K(「画像形成ユニット100」とも総称する)を備える。各画像形成ユニット100は、感光体ドラム100aを有する。
また、画像形成装置2は、各画像形成ユニット100に設けられた感光体ドラム100aを露光し、感光体ドラム100aの表面に静電潜像を形成するレーザ露光装置101を備える。
また、画像形成装置2は、各画像形成ユニット100にて形成された各色のトナー像が多重転写される中間転写ベルト102と、各画像形成ユニット100にて形成された各色トナー像を中間転写ベルト102に順次転写(一次転写)する一次転写ロール103とを備える。また、画像形成装置2は、中間転写ベルト102上に転写された各色トナー像を用紙Pに一括転写(二次転写)する二次転写ロール104を備える。
また、画像形成装置2は、二次転写された各色トナー像を用紙P上に定着させる定着装置105と、画像形成装置2の動作を制御する本体制御部106とを備える。
また、画像形成装置2は、異なるサイズや異なる種類の用紙Pを収容する複数の用紙収容部110a〜110dと、用紙収容部110a〜110dから用紙Pを取り出すピックアップロール111と、取り出した用紙Pを搬送する搬送ロール112と、搬送ロール112と二次転写ロール104との間に配置されたレジストロール113とを備える。
上述のように構成された、画像形成装置2においては、中間転写ベルト102上の各色トナー像が二次転写ロール104と中間転写ベルト102とが対向する対向部(二次転写部)に搬送されるタイミングに合わせて、二次転写部に対し、レジストロール113から用紙Pが供給される。
そして、中間転写ベルト102上の各色トナー像が、二次転写ロール104により形成された転写電界の作用によって、用紙P上に一括して静電転写(二次転写)される。
その後、各色トナー像が転写された用紙Pは、中間転写ベルト102から剥離されて定着装置105へ搬送される。定着装置105では、熱および圧力による定着処理により、各色トナー像が用紙P上に定着され、用紙P上に画像が形成される。
そして、画像が形成された用紙Pは、搬送ロール114によって画像形成装置2の用紙排出部Tから排出され、画像形成装置2に接続された後処理装置3へ供給される。
(後処理装置)
後処理装置3は、画像形成装置2の用紙排出部Tに接続されたトランスポートユニット31と、トランスポートユニット31により搬送されてきた用紙Pに対して予め定められた処理を施すフィニッシャユニット32とを備える。
トランスポートユニット31は、2穴や4穴等の穴あけ(パンチ)を施すパンチ機能部31aと、画像形成装置2にて画像形成された後の用紙Pをフィニッシャユニット32に向けて搬送する複数の搬送ロール31bとを備える。
フィニッシャユニット32は、複数枚の用紙Pから構成される用紙束Bに対する綴じ処理を行う綴じ処理装置300を備える。綴じ処理装置300については後で詳述する。
また、後処理装置3は、後処理装置3の各機構部を制御する用紙処理制御部33を備える。用紙処理制御部33は、CPU、ROM、RAM、バックアップRAM等からなる算術論理演算回路を有し、例えば、後述する針綴じ部410,針無し綴じ部550の大きさや位置が後述する態様となるように綴じ処理装置300を制御する。用紙処理制御部33は、不図示の信号ラインで本体制御部106に接続され、相互に制御信号等の送受信を行う。なお、図1には、用紙処理制御部33がフィニッシャユニット32の筐体内に設けられている例を示しているが、用紙処理制御部33は、画像形成装置2の筐体内に設けてもよい。また、画像形成装置2の本体制御部106が、用紙処理制御部33の制御機能を備えた構成としてもよい。
また、後処理装置3は、後処理装置3による処理が終了した用紙束Bを積載するスタッカー部34を備える。
{綴じ処理装置}
図2は、綴じ処理装置300の概略構成を示す図である。
図3は、図2のIII方向から綴じ処理装置を見た図である。
綴じ処理装置300は、用紙Pを下方から支持すると共に用紙Pを必要枚数だけ集積させて用紙束Bを生成する用紙集積部310と、用紙束Bに対して綴じ処理を行う綴じユニット320と、綴じユニット320を移動可能に支持するレール325及び支持軸326とを備えている。
また、綴じ処理装置300は、図2における時計回転方向に回転し、用紙集積部310上の用紙束Bをスタッカー部34へ排出する排出部330を備えている。
また、綴じ処理装置300は、用紙Pを、用紙集積部310の端部に設けられた後述する用紙規制部312に向けて移動させるパドル340と、用紙Pの進行方向に沿う端部を揃えるタンパ350とを備える。
用紙集積部310は、用紙Pを載せる上面を有して上下方向に対して傾斜して配置された底部311と、底部311における下端面に設けられて用紙Pの下方への移動を規制する用紙規制部312とを備える。
綴じユニット320については後で詳述する。
排出部330は、装置筐体に対して回転可能に設けられた固定側排出部材331を備える。また、排出部330は、回転軸332a(図1参照)を中心にして搖動可能に設けられ、生成された用紙束Bをスタッカー部34へ送る際には、用紙集積部310上の用紙束Bを押し、用紙Pを用紙集積部310に集積させる際には用紙Pの搬送経路から退避する移動側排出部材332を備える。
固定側排出部材331は、用紙束Bを押圧する部材である2つの固定側排出ロール331aと、2つの固定側排出ロール331aを支持する固定側ロール支持部材331bとを有している。
移動側排出部材332は、用紙束Bを押圧する部材である2つの移動側排出ロール332aと、2つの移動側排出ロール332aを支持する移動側ロール支持部材332bとを有している。
固定側排出部材331と移動側排出部材332とは、用紙集積部310の底部311を挟んでこの底部311の上側と下側とで対向するように配置されており、対向する固定側排出ロール331aと移動側排出ロール332aとで押圧することで用紙束Bをスタッカー部34へ排出する。固定側排出ロール331aと移動側排出ロール332aとは、同じ部材であり、用紙束Bの幅方向の大きさは同じであることを例示することができる。以下では、対向する固定側排出ロール331aと移動側排出ロール332aとから構成される1対のロールを、「排出ロール333」と称す。
移動側排出部材332は、用紙集積部310の底部311であって、用紙Pが積載される上面側に設けられている。さらに、移動側排出部材332は、図示しないモータ等の駆動を受けて固定側排出部材331に対して進退可能に備えられている。つまり、移動側排出部材332と用紙集積部310の底部311に積載されている用紙Pとの距離が変化するように構成されている。一方、固定側排出部材331は、用紙集積部310の底部311における用紙Pが積載される上面の裏面側に配置されており、その位置は固定され、回転運動のみを行うよう備えられている。
より具体的には、移動側排出部材332が矢印Q1方向に移動し、移動側排出部材332が用紙集積部310の底部311に接近する(破線で描かれた位置P2)。一方、移動側排出部材332が矢印Q2方向に移動し、移動側排出部材332が用紙集積部310の底部311から離間する(実線で描かれた位置P1)。
そして、移動側排出部材332は、用紙Pに接触した状態で図示しないモータ等の駆動を受けて、T1方向(図2における反時計回転方向)に回転することで用紙束Bを上昇(第3の進行方向S3方向に移動)させて用紙束Bを排出する。
なお、移動側排出部材332の位置P1、P2は、用紙集積部310に供給される用紙Pの枚数や厚みに応じて変化させることができる。
パドル340は、用紙集積部310の上方であって、かつ排出部330に対して用紙束Bの排出方向の上流側に設けられる。また、パドル340は、図示しないモータ等の駆動を受けて用紙集積部310の底部311との距離が変化するように備えられている。具体的には、パドル340は、図2の矢印U1およびU2の方向に移動可能に備えられており、矢印U1方向に移動することで用紙集積部310の底部311に接近し、矢印U2方向に移動することで用紙集積部310の底部311から離間する。そして、パドル340は、図2の矢印R方向(図2における時計回転方向)に回転することで、図2の第1の進行方向S1方向に沿って搬送された用紙Pを、用紙規制部312に向けて(第2の進行方向S2に)移動させる。
タンパ350は、用紙集積部310を挟んで対向する第1タンパ351及び第2タンパ352を有する。具体的には、第1タンパ351及び第2タンパ352は、第2の進行方向S2と交差する方向(図3における上下方向)で互いに対向するよう配置される。そして、第1タンパ351及び第2タンパ352は、図示しないモータ等の駆動を受けて第1タンパ351及び第2タンパ352の互いの距離が変化するように構成されている。
ここで、このタンパ350は、用紙集積部310の底部311に沿って落下する用紙Pの進行方向に沿う端部を揃えるよう構成される。具体的には、第1タンパ351は、用紙集積部310に接近する位置(実線で描かれた位置)と用紙集積部310から離間する位置(破線で描かれた位置)との間を移動する(矢印C1及びC2)よう配置されている。一方、第2タンパ352は、用紙集積部310に接近する位置(実線で描かれた位置)と用紙集積部310から離間する位置(破線で描かれた位置)との間を移動する(矢印C3及びC4)よう構成されている。
本実施の形態における第1タンパ351及び第2タンパ352のそれぞれの位置は、用紙集積部310に供給される用紙Pの用紙サイズや向きに応じて変化させられる。
なお、図2では、用紙束Bが用紙集積部310から排出部330にてスタッカー部34へ排出される方向をx方向、用紙集積部310の収容面内での用紙束Bの排出方向に直交する方向(用紙束Bの幅方向)をy方向、用紙集積部310の収容面と直交する方向をz方向とする。以下に示す図においても、同様とする。
また、図3における下側は、用紙処理システム1のユーザ側を示し、図1および図2における紙面手前側を示す。
〔綴じユニット〕
綴じユニット320は、ステープル針を用いて用紙束Bを綴じる針綴じ手段の一例としてのステープラ400と、針を用いることなく用紙束Bを綴じる針無し綴じ手段の一例としての針無し綴じ装置500とを備える。
ステープラ400及び針無し綴じ装置500は、連結されており、用紙束Bの排出方向に直交する方向(幅方向(y方向))に連続して設けられている。ステープラ400は、針無し綴じ装置500よりも用紙処理システム1のユーザ側(図3における下側)に配置されている。ステープラ400をユーザ側(図3における下側)に配置することにより、ステープル針の補充等のステープラ400に対する保守作業を容易に行わせることが可能となる。
綴じユニット320は、装置筐体に設けられたレール325上に配置されており、図示しないモータにより、用紙束Bの幅方向(y方向)に移動可能に構成されている。綴じユニット320が用紙束Bの幅方向(y方向)に移動可能であることにより、ステープラ400及び針無し綴じ装置500は、用紙束Bの幅方向(y方向)のいずれの位置においても綴じ処理を施すことが可能である。
なお、ステープラ400と針無し綴じ装置500とは、連結されていなくても良い。
≪ステープラ≫
ステープラ400は、ステープル針を用紙Pに押し込むことにより、用紙集積部310に生成された用紙束Bの端部を綴じるよう構成されている。すなわち、図示しないステープラモータが駆動され、ステープラ400が一つのステープル針を用紙束Bに押し込む。ステープル針が用紙束Bに押し込まれ、用紙束Bの反対側でステープル針の端部が折り曲げられることによって、用紙束Bが綴じられる。これにより、ステープル針にて綴じられた用紙束Bが生成される。
≪針無し綴じ装置≫
図4は、針無し綴じ装置500の概略構成を示す図である。図4(a)が用紙束Bを綴じる前の状態、図4(b)が用紙束Bを綴じているときの状態を示す図である。
図5は、針無し綴じ装置500の後述する第1圧着部材511及び第2圧着部材521を示す図である。図5(a)は第1圧着部材511及び第2圧着部材521の斜視図である。図5(b)は、図4(a)のVb方向から見た図であり、図5(c)は、図4(b)のVc方向から見た図である。
針無し綴じ装置500は、図4における左右方向に延びる一対の駆動部である第1駆動部510及び第2駆動部520と、第1駆動部510と第2駆動部520とを支持する支持軸530とを備えている。また、針無し綴じ装置500は、第1駆動部510と第2駆動部520とを離隔させる押圧力を作用させるバネ部材540と、バネ部材540の押圧力に抗して第1駆動部510を押し下げるカム550とを備える。
第1駆動部510は、用紙集積部310側の端部である一方の端部に設けられて、第2駆動部520側に突出した第1圧着部材511を有する。第1駆動部510には、他方の端部に、支持軸530を通す貫通孔(不図示)が形成されている。
第2駆動部520は、用紙集積部310側の端部である一方の端部に設けられて、第1駆動部510側に突出した第2圧着部材521を有する。第2駆動部520には、他方の端部に、支持軸530が嵌め込まれて固定される貫通孔(不図示)と、装置筐体に固定された支持軸326を通す貫通孔522とが形成されている。
支持軸530は、円柱状の部材であり、一方の端部が第2駆動部520に固定され、他方の端部が第1駆動部510に形成された貫通孔にすきまばめで嵌め込まれている。そして、支持軸530は、第1駆動部510を上下方向に移動可能に支持する。
バネ部材540は、コイルバネであり、一方の端部が第1駆動部510に支持され、他方の端部が第2駆動部520に支持されている。
カム550は、不図示のモータにより回転駆動力を受けて回転軸551を回転中心として回転する。
針無し綴じ装置500では、図4(b)に示したように、カム550が回転軸551に接続された駆動モータ(不図示)からの駆動力によって予め定められた角度だけ反時計回転方向(図4(a)参照)に回転することにより、バネ部材540からの押圧力に抗して第1駆動部510を押し下げる。それにより、第1駆動部510の第1圧着部材511と第2駆動部520の第2圧着部材521とが圧着する。
一方、第1駆動部510を押し下げた状態からカム550が時計回転方向(図4(b)参照)に回転すると、バネ部材540からの押圧力によって、第1駆動部510は、第1圧着部材511と第2圧着部材521とが離れる位置(図4(a)に示した状態)まで戻る。
第1圧着部材511,第2圧着部材521は、図5(a)に示したように、複数の三角形状の突起(歯)が例えばバーコード状に規則的に配列されて構成され、第1圧着部材511の突起511aと第2圧着部材521の突起521aとが互いに噛み合うように設定されている。すなわち、第1圧着部材511と第2圧着部材521との圧着時には、第1圧着部材511の突起511aが、第2圧着部材521の突起521aと突起521aとの間に位置するようにそれぞれ配列されている(図5(c)参照)。それにより、用紙Pは第1圧着部材511の突起511aと第2圧着部材521の突起521aとに挟まれて局所的に変形し、変形した部分(圧着綴じ部)での用紙P相互の噛み合い(用紙Pを構成する繊維同士の絡み合い)により用紙束Bが綴じられる。
なお、第1圧着部材511,第2圧着部材521の突起(歯)の形状は、第1圧着部材511及び第2圧着部材521が噛み合うことで用紙Pに局所的な変形を形成できれば如何なる形状であってもよい。
(綴じ部の比較)
図6(a)は、針綴じ部410と針無し綴じ部550とを比較する図である。図6(b)は、針無し綴じ部550の範囲を示す図である。
綴じユニット320は、装置筐体に固定された支持軸326に沿って幅方向(y方向)に移動し、用紙束Bに予め定められた1または複数の綴じ部を形成可能である。ユーザにより、例えばユーザインターフェースを介して針綴じが選択された場合には、用紙処理制御部33は、ステープラ400を用いて針綴じ処理を行う。他方、ユーザにより、例えばユーザインターフェースを介して針無し綴じが選択された場合には、用紙処理制御部33は、針無し綴じ装置500を用いて針無し綴じ処理を行う。以下では、ステープラ400により綴じられた部位を、「針綴じ部410」と称し、針無し綴じ装置500により綴じられた部位を「針無し綴じ部550」と称す。
図6(a)に示すように、針無し綴じ部550の長さL550は針綴じ部410の長さL410よりも長い。つまり、ステープラ400のステープル針の幅方向(y方向)の長さよりも、針無し綴じ装置500の1回の綴じ処理(圧着)で第1駆動部510の第1圧着部材511の突起511aと第2駆動部520の第2圧着部材521の突起521aとに挟まれる箇所の幅方向(y方向)の長さの方が長い。これは、両者の長さが同じであるとした場合には、ステープル針による綴じ力に比べて用紙P相互の噛み合い(用紙Pを構成する繊維同士の絡み合い)による綴じ力の方が弱く、例えば用紙束Bを構成する一部の用紙Pが捲られた場合に綴じが外れ易い(捲られた用紙Pが用紙束Bから剥がれ易い)ためである。そのため、本実施の形態に係る綴じユニット320においては、針無し綴じ部550の幅方向(y方向)の長さを針綴じ部410の幅方向(y方向)の長さよりも長くすることで綴じを外れ難くしている。
なお、針無し綴じ装置500の第1駆動部510の第1圧着部材511と第2駆動部520の第2圧着部材521とを近接した位置で複数回圧着させ、近接した位置に複数の圧着綴じ部を形成することで1つの針無し綴じ部550を形成しても良い。例えば、図6(b)に示した圧着綴じ部間の距離ΔLが、第1圧着部材511,第2圧着部材521の突起(歯)の頂点間の距離ΔT(図5(b)参照)未満である場合にはこれら複数の圧着綴じ部は近接した位置に形成されているとして、これら複数の圧着綴じ部が1つの針無し綴じ部550を構成するとしても良い。ゆえに、針無し綴じ部550の幅方向(y方向)の長さを針綴じ部410の長さよりも長くするために、必ずしも、第1圧着部材511,第2圧着部材521の幅方向(y方向)の長さをステープル針の長さよりも長くしなくても良い。
(綴じ部の位置)
図7は、針綴じ部410と針無し綴じ部550の位置を示す図である。図7(a)は針綴じ部410の位置を示す図であり、図7(b)は針無し綴じ部550の位置を示す図である。
図1〜図3に示したように、綴じユニット320の用紙束排出方向(x方向)下流側には、排出ロール333が配置されている。排出ロール333は、綴じユニット320が用紙束Bを生成し終えると、用紙束Bをスタッカー部34に排出する。そのため、綴じ処理された用紙束Bは、排出ロール333にて押圧されることとなる。排出ロール333(1対の固定側排出ロール331a及び移動側排出ロール332a)は、用紙束Bの幅方向(y方向)に2つ設けられている。
針無し綴じ装置500によって綴じられた針無し綴じ部550が、排出ロール333から受ける押圧力によって緩みや剥がれが生じることを抑制するため、本実施の形態に係る綴じユニット320においては、針無し綴じ装置500は、排出ロール333にて押圧されない位置に針無し綴じ部550を形成する。
また、ステープラ400によって綴じられた針綴じ部410を排出ロール333が押圧することによってステープル針が変形することやステープル針が排出ロール333を傷めてしまうことを抑制するため、本実施の形態に係る綴じユニット320においては、ステープラ400は、排出ロール333にて押圧されない位置に針綴じ部410を形成する。
より具体的には、針綴じ部410,針無し綴じ部550を幅方向(y方向)に偶数箇所形成する場合には、針綴じ部410,針無し綴じ部550を、排出ロール333の外側に形成する。
以下に、より具体的に、針綴じ部410の位置と針無し綴じ部550の位置とについて説明する。
ここで、以下の説明において、針綴じ部410における幅方向(y方向)の中心側の端部を「針綴じ部内端410i」、外側の端部を「針綴じ部外端410o」と称す。また、針無し綴じ部550における幅方向(y方向)の中心側の端部を「針無し綴じ部内端550i」、外側の端部を「針無し綴じ部外端550o」と称す。また、排出ロール333の中心側の端部を「ロール内端333i」、外側の端部を「ロール外端333o」と称す。
例えば、針綴じ部410を用紙束Bの幅方向(y方向)に2つ形成する場合には、2つの針綴じ部410の針綴じ部内端410iの中心位置410cが用紙束Bの中心位置Bcと等しくなるように形成すると共に2つの針綴じ部内端410iの中心位置410cが2つの排出ロール333のロール内端333i間の中心位置333cと等しくなるように形成する。そして、2つの針綴じ部内端410i間の距離L410iが、2つの排出ロール333のロール外端333o間の距離L333oよりも大きくなるように形成する。
これにより、本実施の形態に係る綴じユニット320においては、針綴じ部410を用紙束Bの幅方向に2つ形成する場合に、各針綴じ部410が各排出ロール333の外側に形成される。
そして、針無し綴じ部550を用紙束Bの幅方向(y方向)に2つ形成する場合には、各針無し綴じ部550の針無し綴じ部内端550iと各排出ロール333のロール外端333oとの間の距離ΔLpが、各針綴じ部410の針綴じ部内端410iと各排出ロール333のロール外端333oとの間の距離ΔLs以上となるように形成する。これにより、針無し綴じ部550を用紙束Bの幅方向に2つ形成する場合に、針無し綴じ部550の幅方向の長さを針綴じ部410の長さよりも長くしても、より確度高く各針無し綴じ部550が排出ロール333の外側に形成される。それゆえ、排出ロール333から受ける押圧力によって針無し綴じ部550に緩みや剥がれが生じることが抑制される。その結果、用紙束Bを構成する用紙Pを用紙束Bから剥がれ難くすることができる。また、2つの針無し綴じ部550の針無し綴じ部内端550iの中心位置550cが用紙束Bの中心位置Bcと等しくなるように形成すると良い。これにより、2つの針無し綴じ部550にて綴じられた用紙束Bの外観がきれいになる。
図8は、用紙束Bの中心位置Bcから幅方向(y方向)の一方の方向及び他方の方向に複数の針綴じ部410,針無し綴じ部550を形成する場合の針綴じ部410,針無し綴じ部550の位置を示す図である。図8(a)は針綴じ部410の位置を示す図であり、図8(b)は針無し綴じ部550の位置を示す図である。
用紙束Bの中心位置Bcから幅方向(y方向)の一方の方向及び他方の方向に複数の針綴じ部410,針無し綴じ部550を形成する場合には、一方の方向に形成された複数の針綴じ部410と他方の方向に形成された複数の針綴じ部410とが用紙束Bの中心位置Bcを境にして対称となるようにする。また、中心寄りの2つの針綴じ部410の針綴じ部内端410iの中心位置410dが2つの排出ロール333のロール外端333o間の中心位置333cと等しくなるように形成し、中心寄りの2つの針綴じ部410の針綴じ部内端410i間の距離L410jが、2つの排出ロール333のロール外端333o間の距離L333oよりも大きくなるように形成する。
そして、各排出ロール333のロール外端333oから複数の針無し綴じ部550の針無し綴じ部内端550iまでの平均距離(=(ΔLp1+・・・+ΔLpn)/n)は、各排出ロール333のロール外端333oから複数の針綴じ部410の針綴じ部内端410iまでの平均距離(=(ΔLs1+・・・+ΔLsn)/n)以上であると良い。これにより、針無し綴じ部550を用紙束Bの中心位置Bcから一方の方向に複数形成する場合に、針無し綴じ部550の幅方向の長さを針綴じ部410の長さよりも長くしても、より確度高く全ての針無し綴じ部550が排出ロール333の外側に形成される。それゆえ、排出ロール333から受ける押圧力によって針無し綴じ部550に緩みや剥がれが生じることが抑制される。その結果、用紙束Bを構成する用紙Pを用紙束Bから剥がれ難くすることができる。また、一方の方向に形成された複数の針無し綴じ部550と他方の方向に形成された複数の針無し綴じ部550とが用紙束Bの中心位置Bcを境にして対称となるようにする。これにより、2つの針無し綴じ部550にて綴じられた用紙束Bの外観がきれいになる。
なお、用紙束Bの中心位置Bcから一方の方向及び他方の方向に3つ以上の針綴じ部410を形成する場合には、最も中心寄りの針綴じ部410から他の2つ以上の針綴じ部410が等間隔で形成されていると良い。同様に、用紙束Bの中心位置Bcから一方の方向に3つ以上の針無し綴じ部550を形成する場合には、最も中心寄りの針無し綴じ部550から他の2つ以上の針無し綴じ部550が等間隔で形成されていると良い。これにより、2つの針無し綴じ部550にて綴じられた用紙束Bの外観がきれいになる。
また、針綴じ部410,針無し綴じ部550を、排出ロール333の外側に形成することが可能であれば、針綴じ部410の針綴じ部内端410iの中心位置410c(410d),針無し綴じ部550の針無し綴じ部内端550iの中心位置550cは、排出ロール333のロール内端333i間の中心位置333cと必ずしも等しくなくても良い。
上述した例は、針綴じ部410,針無し綴じ部550を幅方向(y方向)に偶数箇所形成する場合であるが、針綴じ部410,針無し綴じ部550を幅方向(y方向)に奇数箇所形成する場合には、以下の位置に形成すると良い。すなわち、1つの針綴じ部410,針無し綴じ部550を用紙束Bの中心位置Bcに形成すると共に、残りの偶数の針綴じ部410,針無し綴じ部550を、上述した偶数箇所の例と同様に、排出ロール333の外側に形成すると良い。これにより、針綴じ部410,針無し綴じ部550の幅方向(y方向)の長さを排出ロール333のロール内端333i間の距離L333iよりも小さくすることで、全ての針綴じ部410,針無し綴じ部550が排出ロール333にて押圧されない位置に形成される。その結果、排出ロール333から受ける押圧力によって針無し綴じ部550に緩みや剥がれが生じることが抑制され、用紙束Bを構成する用紙Pが用紙束Bから剥がれ難くなる。
<綴じ部の位置の第1の変形例>
図9は、針綴じ部410と針無し綴じ部550の位置の第1の変形例を示す図である。図9(a)は針綴じ部410の位置を示す図であり、図9(b)は針無し綴じ部550の位置を示す図である。
針綴じ部410を用紙束Bの幅方向(y方向)に2つ形成する場合には、2つの針綴じ部410の針綴じ部内端410iの中心位置410cが用紙束Bの中心位置Bcと等しくなるように形成すると共に2つの針綴じ部410の針綴じ部内端410iの中心位置410cが2つの排出ロール333のロール内端333i間の中心位置333cと等しくなるように形成する。そして、2つの針綴じ部410の針綴じ部内端410i間の距離L410iが、2つの排出ロール333のロール外端333o間の距離L333oよりも大きくなるように形成する。この点については上述した実施の形態と同様である。
そして、第1の変形例においては、針無し綴じ部550を用紙束Bの幅方向(y方向)に2つ形成する場合に、2つの針無し綴じ部550の針無し綴じ部内端550iの中央位置550dが用紙束Bの中心位置Bcと等しくなるように形成すると共に、各針無し綴じ部550の針無し綴じ部内端550iと用紙束Bの中心位置Bcとの間の距離L550ibが、針綴じ部410の針綴じ部内端410iと用紙束Bの中心位置Bcとの間の距離L410ib以上である。これにより、針無し綴じ部550を用紙束Bの幅方向(y方向)に2つ形成する場合に、針無し綴じ部550の幅方向の長さを針綴じ部410の長さよりも長くしても、より確度高く各針無し綴じ部550が排出ロール333の外側に形成される。それゆえ、排出ロール333から受ける押圧力によって針無し綴じ部550に緩みや剥がれが生じることが抑制される。その結果、用紙束Bを構成する用紙Pが用紙束Bから剥がれ難くなる。
図10は、用紙束Bの中心位置Bcから幅方向(y方向)の一方の方向及び他方の方向に複数の針綴じ部410,針無し綴じ部550を形成する場合の針綴じ部410,針無し綴じ部550の位置の第1の変形例を示す図である。図10(a)は針綴じ部410の位置を示す図であり、図10(b)は針無し綴じ部550の位置を示す図である。
用紙束Bの中心位置Bcから幅方向(y方向)の一方の方向及び他方の方向に複数の針綴じ部410を形成する場合には、一方の方向に形成された複数の針綴じ部410と他方の方向に形成された複数の針綴じ部410とが用紙束Bの中心位置Bcを境にして対称となるようにする。また、中心寄りの2つの針綴じ部410の針綴じ部内端410iの中心位置410dが2つの排出ロール333のロール外端333o間の中心位置333cと等しくなるように形成し、中心寄りの2つの針綴じ部410の針綴じ部内端410i間の距離L410jが、2つの排出ロール333のロール外端333o間の距離L333oよりも大きくなるように形成する。
そして、用紙束Bの中心位置Bcから幅方向(y方向)の一方の方向及び他方の方向に形成された複数の針無し綴じ部550の針無し綴じ部内端550iまでの平均距離(=(L550ib1+・・・+L550ibn)/n)が、用紙束Bの中心位置Bcから幅方向(y方向)の一方の方向に形成された複数の針綴じ部410の針綴じ部内端410iまでの平均距離(=(L410ib1+・・・+L410ibn)/n)以上であると良い。これにより、針無し綴じ部550を用紙束Bの中心位置Bcから一方の方向に複数形成する場合に、針無し綴じ部550の幅方向(y方向)の長さを針綴じ部410の長さよりも長くしても、より確度高く全ての針無し綴じ部550が排出ロール333の外側に形成される。それゆえ、排出ロール333から受ける押圧力によって針無し綴じ部550に緩みや剥がれが生じることが抑制される。その結果、用紙束Bを構成する用紙Pが用紙束Bから剥がれ難くなる。また、一方の方向に形成された複数の針無し綴じ部550と他方の方向に形成された複数の針無し綴じ部550とが用紙束Bの中心位置Bcを境にして対称となるようにすると良い。これにより、複数の針無し綴じ部550にて綴じられた用紙束Bの外観がきれいになる。
なお、用紙束Bの中心位置Bcから一方の方向及び他方の方向に3つ以上の針綴じ部410,針無し綴じ部550を形成する場合には、最も中心寄りの針綴じ部410,針無し綴じ部550から他の2つ以上の針綴じ部410,針無し綴じ部550が等間隔で形成されていると良い。
また、針綴じ部410,針無し綴じ部550を幅方向(y方向)に奇数箇所形成する場合には、1つの針綴じ部410,針無し綴じ部550を用紙束Bの中心位置Bcに形成すると共に、残りの偶数の針綴じ部410,針無し綴じ部550を、上述した偶数箇所の例と同様に形成すると良い。これにより、全ての針綴じ部410,針無し綴じ部550が排出ロール333にて押圧されない位置に形成される。その結果、排出ロール333から受ける押圧力によって針無し綴じ部550に緩みや剥がれが生じることが抑制され、用紙束Bを構成する用紙Pが用紙束Bから剥がれ難くなる。
<綴じ部の位置の第2の変形例>
図11は、針綴じ部410と針無し綴じ部550の位置の第2の変形例を示す図である。図11(a)は針綴じ部410の位置を示す図であり、図11(b)は針無し綴じ部550の位置を示す図である。
針綴じ部410を用紙束Bの幅方向(y方向)に2つ形成する場合には、2つの針綴じ部410の針綴じ部内端410iの中心位置410cが用紙束Bの中心位置Bcと等しくなるように形成すると共に2つの針綴じ部410の針綴じ部内端410iの中心位置410cが2つの排出ロール333のロール外端333o(ロール内端333i)間の中心位置333cと等しくなるように形成する。そして、各針綴じ部410の針綴じ部内端410iと、排出ロール333のロール外端333o間の中心位置333cとの間の距離L410irが、各排出ロール333のロール外端333oと、ロール外端333o間の中心位置333cとの間の距離L333orよりも大きくなるように形成する。
そして、針無し綴じ部550を用紙束Bの幅方向(y方向)に2つ形成する場合には、各針無し綴じ部550の針無し綴じ部内端550iと排出ロール333のロール外端333o間の中心位置333cとの間の距離L550irが、各針綴じ部410の針綴じ部内端410iと排出ロール333のロール外端333o間の中心位置333cとの間の距離L410ir以上となるように形成する。これにより、針無し綴じ部550を用紙束Bの幅方向に2つ形成する場合に、針無し綴じ部550の幅方向の長さを針綴じ部410の長さよりも長くしても、より確度高く各針無し綴じ部550が排出ロール333の外側に形成される。それゆえ、排出ロール333から受ける押圧力によって針無し綴じ部550に緩みや剥がれが生じることが抑制される。その結果、用紙束Bを構成する用紙Pが用紙束Bから剥がれ難くなる。
図12は、用紙束の中心位置から幅方向(y方向)の一方の方向及び他方の方向に複数の針綴じ部410,針無し綴じ部550を形成する場合の、針綴じ部410,針無し綴じ部550の位置の第2の変形例を示す図である。図12(a)は針綴じ部410の位置を示す図であり、図12(b)は針無し綴じ部550の位置を示す図である。
用紙束Bの中心位置Bcから幅方向(y方向)の一方の方向及び他方の方向に複数の針綴じ部410を形成する場合には、一方の方向に形成された複数の針綴じ部410と他方の方向に形成された複数の針綴じ部410とが用紙束Bの中心位置Bcを境にして対称となるようにする。また、中心寄りの2つの針綴じ部410の針綴じ部内端410iの中心位置410dが2つの排出ロール333のロール外端333o間の中心位置333cと等しくなるように形成し、中心寄りの2つの針綴じ部410の各針綴じ部内端410iと、排出ロール333のロール外端333o間の中心位置333cとの間の距離L410ir1が、各排出ロール333のロール外端333oと、ロール外端333o間の中心位置333cとの間の距離L333orよりも大きくなるように形成する。
そして、排出ロール333のロール外端333o間の中心位置333cから幅方向(y方向)の一方の方向に形成された複数の針無し綴じ部550の針無し綴じ部内端550iまでの平均距離(=(L550ir1+・・・+L550irn)/n)が、ロール外端333o間の中心位置333cから幅方向(y方向)の一方の方向に形成された複数の針綴じ部410の針綴じ部内端410iまでの平均距離(=(L410ir1+・・・+L410irn)/n)以上であると良い。これにより、針無し綴じ部550を用紙束Bの中心位置Bcから一方の方向に複数形成する場合に、針無し綴じ部550の幅方向の長さを針綴じ部410の長さよりも長くしても、より確度高く全ての針無し綴じ部550が排出ロール333の外側に形成される。それゆえ、排出ロール333から受ける押圧力によって針無し綴じ部550に緩みや剥がれが生じることが抑制される。その結果、用紙束Bを構成する用紙Pが用紙束Bから剥がれ難くなる。また、一方の方向に形成された複数の針無し綴じ部550と他方の方向に形成された複数の針無し綴じ部550とが用紙束Bの中心位置Bcを境にして対称となるようにすると良い。これにより、複数の針無し綴じ部550にて綴じられた用紙束Bの外観がきれいになる。
なお、用紙束Bの中心位置Bcから一方の方向及び他方の方向に3つ以上の針綴じ部410,針無し綴じ部550を形成する場合には、最も中心寄りの針綴じ部410,針無し綴じ部550から他の2つ以上の針綴じ部410,針無し綴じ部550が等間隔で形成されていると良い。
また、針綴じ部410,針無し綴じ部550を幅方向(y方向)に奇数箇所形成する場合には、1つの針綴じ部410,針無し綴じ部550を用紙束Bの中心位置Bcに形成すると共に、残りの偶数の針綴じ部410,針無し綴じ部550を、上述した偶数箇所の例と同様に形成すると良い。これにより、全ての針綴じ部410,針無し綴じ部550が排出ロール333にて押圧されない位置に形成される。その結果、排出ロール333から受ける押圧力によって針無し綴じ部550に緩みや剥がれが生じることが抑制され、用紙束Bを構成する用紙Pが用紙束Bから剥がれ難くなる。
<綴じ部の位置の第3の変形例>
針綴じ部410を用紙束Bの幅方向(y方向)に2つ形成する場合には、2つの針綴じ部410の針綴じ部内端410iの中心位置410c(図7参照)が用紙束Bの中心位置Bc(図7参照)と等しくなるように形成すると共に2つの針綴じ部410の針綴じ部内端410iの中心位置410cが2つの排出ロール333のロール内端333i間の中心位置333c(図7参照)と等しくなるように形成する。そして、2つの針綴じ部410の針綴じ部内端410i間の距離L410iが、2つの排出ロール333のロール外端333o間の距離L333oよりも大きくなるように形成する。この点については上述した実施の形態と同様である。
そして、針無し綴じ部550を用紙束Bの幅方向(y方向)に2つ形成する場合には、2つの針無し綴じ部550の針無し綴じ部内端550i間の距離L550i(図7参照)が、2つの針綴じ部410の針綴じ部内端410i間の距離L410i(図7参照)以上となるように形成する。これにより、針無し綴じ部550を用紙束Bの幅方向に2つ形成する場合に、針無し綴じ部550の幅方向の長さを針綴じ部410の長さよりも長くしても、より確度高く各針無し綴じ部550が排出ロール333の外側に形成される。それゆえ、排出ロール333から受ける押圧力によって針無し綴じ部550に緩みや剥がれが生じることが抑制される。その結果、用紙束Bを構成する用紙Pが用紙束Bから剥がれ難くなる。
図13は、用紙束の中心位置から幅方向(y方向)の一方の方向及び他方の方向に複数の針綴じ部410,針無し綴じ部550を形成する場合の、針綴じ部410,針無し綴じ部550の位置の第3の変形例を示す図である。図13(a)は針綴じ部410の位置を示す図であり、図13(b)は針無し綴じ部550の位置を示す図である。
用紙束Bの中心位置Bcから幅方向(y方向)の一方の方向及び他方の方向に複数の針綴じ部410を形成する場合には、一方の方向に形成された複数の針綴じ部410と他方の方向に形成された複数の針綴じ部410とが用紙束Bの中心位置Bcを境にして対称となるようにする。また、中心寄りの2つの針綴じ部410の針綴じ部内端410iの中心位置410dが2つの排出ロール333のロール外端333o間の中心位置333cと等しくなるように形成し、中心寄りの2つの針綴じ部410の針綴じ部内端410i間の距離L410jが、2つの排出ロール333のロール外端333o間の距離L333oよりも大きくなるように形成する。
そして、用紙束Bの中心位置Bcから幅方向(y方向)の一方の方向及び他方の方向に形成された複数の針無し綴じ部550における中心寄りの2つの針無し綴じ部550の針無し綴じ部内端550i間の距離L550jが、中心寄りの2つの針綴じ部410の針綴じ部内端410i間の距離L410j以上となるように形成する。これにより、針無し綴じ部550を用紙束Bの中心位置Bcから一方の方向及び他方の方向に複数形成する場合に、針無し綴じ部550の幅方向の長さを針綴じ部410の長さよりも長くしても、より確度高く全ての針無し綴じ部550が排出ロール333の外側に形成される。それゆえ、排出ロール333から受ける押圧力によって針無し綴じ部550に緩みや剥がれが生じることが抑制される。その結果、用紙束Bを構成する用紙Pが用紙束Bから剥がれ難くなる。また、一方の方向に形成された複数の針無し綴じ部550と他方の方向に形成された複数の針無し綴じ部550とが用紙束Bの中心位置Bcを境にして対称となるようにすると良い。これにより、複数の針無し綴じ部550にて綴じられた用紙束Bの外観がきれいになる。
なお、用紙束Bの中心位置Bcから一方の方向及び他方の方向に3つ以上の針綴じ部410,針無し綴じ部550を形成する場合には、最も中心寄りの針綴じ部410,針無し綴じ部550から他の2つ以上の針綴じ部410,針無し綴じ部550が等間隔で形成されていると良い。
また、針綴じ部410,針無し綴じ部550を幅方向(y方向)に奇数箇所形成する場合には、1つの針綴じ部410,針無し綴じ部550を用紙束Bの中心位置Bcに形成すると共に、残りの偶数の針綴じ部410,針無し綴じ部550を、上述した偶数箇所の例と同様に形成すると良い。これにより、全ての針綴じ部410,針無し綴じ部550が排出ロール333にて押圧されない位置に形成される。その結果、排出ロール333から受ける押圧力によって針無し綴じ部550に緩みや剥がれが生じることが抑制され、用紙束Bを構成する用紙Pが用紙束Bから剥がれ難くなる。
1…用紙処理システム、2…画像形成装置、3…後処理装置、300…綴じ処理装置、320…綴じユニット、330…排出部、333…排出ロール、400…ステープラ、500…針無し綴じ装置

Claims (1)

  1. 針を用いて用紙束を綴じる針綴じ手段と、
    針を用いることなく用紙束を綴じる針無し綴じ手段と、
    綴じられた用紙束を排出するとともに排出方向に直交する直交方向に並べて設けられた2つの排出ロールと、
    を備え、
    前記針綴じ手段は、前記直交方向に2つの針綴じ部を形成し、
    前記針無し綴じ手段は、前記直交方向に2つの針無し綴じ部を形成し、
    前記針無し綴じ部の長さが前記針綴じ部の長さよりも長く、かつ、前記2つの針綴じ部における前記直交方向の中心側の端部である内側の端部間の距離及び前記2つの針無し綴じ部における当該内側の端部間の距離は、前記2つの排出ロールにおける当該中心側の端部とは異なる外側の端部間の距離よりも大きく、かつ、当該針無し綴じ部における当該内側の端部は、当該排出ロールにおける当該外側の端部よりも外側にあり、かつ、当該針無し綴じ部における当該内側の端部と当該排出ロールにおける当該外側の端部との間の距離が、当該針綴じ部における当該内側の端部と当該排出ロールにおける当該外側の端部との間の距離以上である綴じ処理装置。
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