JP5447075B2 - 画像形成システムおよび記録材後処理装置 - Google Patents
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Description
例えば特許文献1には、記録材搬送方向に沿って、記録材にパンチ孔を開けるためのパンチユニット、記録材に折り目をつけるために折りユニット、記録材束の折り目にステープルを打ち込んで綴じ処理を行うためのステープラ等が配置された記録材後処理装置が記載されている。
本発明は、記録材各々が相互に圧着された記録材束を給紙するに際して、給紙不良が発生するのを抑制することを目的とする。
請求項3に記載の発明は、前記綴じ手段は、前記記録材集積部材への記録材搬入方向と直交する方向に移動し、前記綴じ部が形成される前記位置にて停止するように構成されたことを特徴とする請求項2記載の画像形成システムである。
請求項6に記載の発明は、前記画像形成装置の前記給紙手段は、前記用紙収容部から記録材を取り出す記録材取出し部材と、当該記録材取出し部材により当該用紙収容部から取り出された記録材を1枚ずつに捌く捌き部材とからなり、前記綴じ手段は、前記記録材束を綴じる綴じ部を、当該綴じ手段にて綴じられた前記記録材束が前記画像形成装置の前記用紙収容部に収容され当該用紙収容部から前記画像形成部に向けて給紙される際に、当該記録材の搬送方向と直交する方向に関して前記記録材取出し部材および前記捌き部材の双方の配置領域と離間した位置を通過するように形成することを特徴とする請求項5記載の記録材後処理装置である。
請求項7に記載の発明は、前記綴じ手段は、前記記録材集積部材への記録材搬入方向と直交する方向に移動し、前記綴じ部が形成される前記位置にて停止するように構成されたことを特徴とする請求項6記載の記録材後処理装置である。
請求項2の発明によれば、本発明を採用しない場合に比較して、給紙不良の発生をさらに低減することができる。
請求項3の発明によれば、綴じ手段が綴じ処理を実行する部分についての給紙手段の配置領域に応じた設定変更を、本発明を採用しない場合に比較して容易に行うことができる。
請求項4の発明によれば、画像読取装置において記録材各々が相互に圧着された原稿を給紙するに際して、本発明を採用しない場合に比較して、給紙不良が発生するのを抑制することができる。
請求項6の発明によれば、本発明を採用しない場合に比較して、給紙不良の発生をさらに低減することができる。
請求項7の発明によれば、綴じ手段が綴じ処理を実行する部分についての給紙手段の配置領域に応じた設定変更を、本発明を採用しない場合に比較して容易に行うことができる。
請求項8の発明によれば、画像形成装置の画像読取部において記録材各々が相互に圧着された原稿を給紙するに際して、本発明を採用しない場合に比較して、給紙不良が発生するのを抑制することができる。
<画像形成装置の全体構成の説明>
図1は本実施の形態が適用される画像形成装置1の全体構成を示した図である。図1に示す画像形成装置1は、例えば電子写真方式によるプリント機能や複写機能等を備えた画像形成装置1と、画像形成装置1にて画像形成された後の記録材(以下、「用紙」)に対して綴じ等の後処理を行う記録材後処理装置の一例としての後処理装置2とを備えている。
画像形成装置1は、所謂「タンデム方式」で構成され、各色画像データに基づき画像を形成する画像形成部10、原稿から画像を読み取って画像形成部10にて画像を形成する際に使用される読取画像データを生成する画像読取部11、画像形成部10に用紙を供給する用紙供給部12、画像形成装置1全体の動作を制御する主制御部13を備えている。
画像形成装置1の画像形成部10は、予め定められた間隔を置いて並列的に配置された、例えば4つの画像形成ユニット100Y,100M,100C,100K(以下、「画像形成ユニット100」とも総称する)、各画像形成ユニット100に設けられた感光体ドラム107を露光するレーザ露光部101を備えている。さらには、各画像形成ユニット100にて形成された各色トナー像が多重転写される中間転写ベルト102、各画像形成ユニット100にて形成された各色トナー像を中間転写ベルト102に順次転写(一次転写)する一次転写ロール103、中間転写ベルト102上に転写された各色トナー像を記録材(用紙)に一括転写(二次転写)する二次転写ロール104、二次転写された各色トナー像を用紙上に定着する定着部105を備えている。
その後、各色トナー像が二次転写された用紙Pは、中間転写ベルト102から剥離されて定着部105に搬送される。定着部105では、熱および圧力による定着処理により各色トナー像が用紙P上に定着され、画像が形成される。そして、カラー画像が形成された用紙Pは、搬送ロール116によって画像形成装置1の用紙排出部Tから排出され、画像形成装置1に接続された後処理装置2に搬入される。
なお、画像形成部10、画像読取部11、および用紙供給部12、さらには必要に応じて他の機能部が、画像形成機能部を構成する。
後処理装置2は、画像形成装置1の用紙排出部Tの下流側に配置され、画像が形成された用紙Pに対して穴あけや綴じ等の後処理を行う。後処理装置2は、図1に示したように、画像形成装置1の用紙排出部Tに接続されて画像形成された用紙Pを順に搬入する記録材搬入部の一例としてのトランスポートユニット21、トランスポートユニット21から搬入された用紙Pに対して後処理を施すフィニッシャユニット22、後処理装置2の各機構部を制御する用紙処理制御部24を備えている。用紙処理制御部24は、不図示の信号ラインで画像形成装置1内の主制御部13と接続され、相互に制御信号等の送受信を行う。なお、図1の後処理装置2では、用紙処理制御部24がフィニッシャユニット22の筐体内に設けられた構成を示したが、用紙処理制御部24を画像形成装置1の筐体内に設けてもよい。また、画像形成装置1の主制御部13が用紙処理制御部24の制御機能を兼ね備えた構成としてもよい。
また、フィニッシャユニット22は、2穴や4穴等の穴あけ(パンチ)を施す穴あけ手段の一例としてのパンチ機構部40、用紙Pを予め定められた枚数だけ集積させて用紙束Pを生成する記録材集積部材の一例としてのコンパイルトレイ60、用紙束Pの端部に綴じ(端綴じ)を実行する綴じ手段の一例としての綴じ機構部50、用紙束Pを保持し、保持する用紙束Pの量に応じて上下移動するスタッカートレイ23を備えている。
さらに、フィニッシャユニット22は、コンパイルトレイ60に集積された用紙束Pを搬出する搬出部材を構成する搬出ロール61、回転軸62aを移動中心として、用紙Pをコンパイルトレイ60に集積させる際には搬出ロール61から退避した位置に移動し、用紙Pをコンパイルトレイ60から搬出する際には搬出ロール61を圧接する位置に移動する搬出部材を構成する可動ロール62を備えている。
続いて、後処理装置2にて行われる用紙Pに対する後処理について説明する。
後処理装置2は、主制御部13から用紙処理制御部24に対し、画像形成装置1にて画像形成された後の用紙Pに対する後処理を実行する旨の制御信号が出力されることにより、用紙Pに対する各種の後処理を実行する。ここでは、主制御部13から用紙処理制御部24に対して用紙Pに対する綴じ処理を実行する旨の制御信号が出力された場合について述べる。
まず、画像形成装置1から後処理装置2のトランスポートユニット21に向けて、画像形成装置1にて画像形成された後の用紙Pが搬入される。トランスポートユニット21では、用紙搬送路(図2中の破線)に沿って配置された搬送ロール211により、画像形成装置1からの用紙Pがフィニッシャユニット22に送られる。
用紙Pがフィニッシャユニット22に送られると、パンチ機構部40は、用紙処理制御部24からの穴あけ処理を指示する制御信号がある場合に、用紙P各々に対して予め定められた1または複数の位置に穴あけ処理を施す。そして、フィニッシャユニット22は、パンチ機構部40にて穴あけ処理が施された用紙Pをコンパイルトレイ60に向けて搬送する。
一方、用紙処理制御部24からの穴あけ処理を指示する制御信号がない場合には、パンチ機構部40による穴あけ処理は行われず、用紙Pはそのままの状態でパンチ機構部40を通過し、コンパイルトレイ60に向けて搬送される。
ここで、本実施の形態のコンパイルトレイ60は、用紙Pの搬送方向前方側(搬出ロール61側)が水平面に対して上方に向けて約35°程度傾斜した状態で配置されている。それにより、搬送ロール45の用紙排出位置と、コンパイルトレイ60の用紙搬送方向前方側端部との落差hは小さく、用紙Pの先端部Aが鉛直方向に落下する距離は短い。そのため、用紙Pがコンパイルトレイ60に順次集積される際に、用紙Pの姿勢が水平面に対して大きく傾くことが抑制される。さらには、コンパイルトレイ60は、パンチ機構部40から用紙Pが搬出されて落下する位置に配置されているので、用紙Pの先端部Aは、搬送ロール45に保持された状態でコンパイルトレイ60に支持される。このことによって、用紙Pに関するコンパイルトレイ60上での集積位置のばらつきが小さく抑えられる。
その後、用紙Pの全体がコンパイルトレイ60上に載ると、用紙Pは、コンパイルトレイ60に設けられた傾斜角によって、コンパイルトレイ60の端部に設けられた位置決めストッパ60aに向けてスライド落下する。また、本実施の形態のフィニッシャユニット22には、コンパイルトレイ60に設けられた傾斜角に加えて、パンチ機構部40の用紙搬出部下方に、用紙Pをコンパイルトレイ60の位置決めストッパ60aに向けて揃えるために回転するパドル63が配置されている。そのため、用紙Pの後端部Bは、コンパイルトレイ60に向けて落下しながら、パドル63により位置決めストッパ60a側に向けて送られる。それにより、コンパイルトレイ60にて用紙Pの後端部Bが位置決めストッパ60aにて揃えられた状態の用紙束Pが形成される。
一方、用紙Pがパンチ機構部40の下流側に位置する搬送ロール45から送り出される際には、可動ロール62は搬出ロール61から退避した位置に移動している。それにより、搬送ロール45からコンパイルトレイ60への用紙Pの送り出しが、可動ロール62によって阻害されることはない。
コンパイルトレイ60に用紙Pが予め定められた枚数だけ集積され、用紙束Pが形成されると、綴じ機構部50による用紙束Pの端部に対する綴じ(端綴じ)処理が実行される。
図4は、コンパイルトレイ60にて揃えられた用紙束Pの端部(後端部B)に綴じ機構部50が綴じ(端綴じ)処理を実行する状態を説明する図である。本実施の形態の綴じ機構部50は、凹凸形状に形成された歯(圧着歯)を、用紙束Pに対して上下方向(厚さ方向)から相互に噛み合うように圧着(加圧)させる構成を有している。それにより、用紙束Pを構成する用紙P各々を局所的に変形させ、変形した部分(綴じ部、圧着綴じ部)での用紙P相互の噛み合いにより用紙束Pを綴じている。このような構成からなる綴じ機構部50は、ステープル(U字状針)を必要としない。そのため、綴じ機構部50において、消耗品であるステープルを補充する必要がない。また、ステープルを用いる場合と比較して、綴じられた用紙束Pから用紙P各々をばらばらに取り外すことも容易である。さらには、ステープル部分による嵩張りが生じないため、複数の用紙束Pを積載しても嵩高が低く抑えられる。加えて、そのまま粉砕することができ、その際のステープルを取り外す手間もなくなる。
次の図5は、綴じ機構部50の構成を説明する図である。図5(a)が用紙束Pを受け入れる状態、図5(b)が用紙束Pを綴じる状態、図5(c)が綴じ機構部50の凹凸形状に形成された圧着歯、をそれぞれ示している。
まず図5(a),(b)に示したように、綴じ機構部50は、回転中心軸(支点)51によって揺動自在に支持された下部レバー52および上部レバー53と、下部レバー52および上部レバー53各々のコンパイルトレイ60側の端部(作用点)に配置された圧着歯54とを備えている。さらに、綴じ機構部50は、回転中心軸51の圧着歯54側に、下部レバー52と上部レバー53とを離隔させるような押圧力を作用させるバネ部材55を備え、回転中心軸51の圧着歯54側とは反対側には、回転軸56を中心に回転することによって、下部レバー52および上部レバー53各々に配置された圧着歯54を接離させるカム57(力点)を備えている。
圧着歯54は、図5(c)に示したように、下部レバー52および上部レバー53の双方側にて例えば複数の三角形状の突起(歯)が規則的に配列されて構成され、下部レバー52側および上部レバー53側の突起が互いに噛み合うように設定されている。すなわち、圧着歯54の圧着時には、上部レバー53側の突起が下部レバー52側の突起と突起との間に位置するようにそれぞれ配列されている。それにより、用紙束Pは上部レバー53側の突起と下部レバー52側の突起とに挟まれることによって局所的に変形し、変形した部分(圧着綴じ部)での用紙P相互の噛み合いにより用紙束P全体が綴じられる。
なお、圧着歯54の歯の形状は、下部レバー52側および上部レバー53側相互が噛み合うことで用紙Pに局所的な変形を形成できれば如何なる形状であってもよく、例えばバーコード形状のようなものであってもよい。
次の図6は、綴じ機構部50の綴じ動作を説明する図である。図6(a)に示したように、画像形成装置1から用紙束Pを構成する先頭ページから最終ページまでの用紙Pが順にコンパイルトレイ60上に積載されると、カム57(上記図5参照)が回転し、下部レバー52および上部レバー53が圧着歯54を圧着させるように移動する。それにより、図6(b)に示したように、圧着歯54が用紙束Pの端部の予め定められた位置を圧着し、圧着綴じ部Sを形成して用紙束Pを綴じる(上記図4参照)。その後、図6(c)に示したように、カム57が回転し、下部レバー52および上部レバー53が圧着歯54を離間させるように移動する。
このように、本実施の形態の綴じ機構部50は、用紙束Pを構成する用紙P各々を局所的に変形させ、変形した部分(圧着綴じ部S)での用紙P相互の噛み合いにより用紙束Pを綴じる。
ここで、本実施の形態の後処理装置2においては、綴じ機構部50が圧着歯54によって用紙束Pを綴じる用紙束P上での位置(圧着綴じ部Sの位置)は、綴じ機構部50にて綴じ処理された用紙束Pが画像形成装置1の用紙供給部12に備えられた用紙収容部110A〜110Cに収容された際に、用紙供給部12に設けられた給紙手段および捌き部材を構成するフィードロール112およびリタードロール113の配置領域と重ならないように設定されている。なお、ここでの「位置」とは、用紙Pの搬送方向(コンパイルトレイ60への搬入方向)と直交する方向(用紙Pの幅方向、後段図7,8のy方向)における位置をいう(以下、同様である。)。
綴じ機構部50は、コンパイルトレイ60の位置決めストッパ60aに沿って移動可能に構成されている。ここでの「位置決めストッパ60aに沿う方向」は、用紙Pの搬送方向と直交する方向(用紙Pの幅方向:y方向)であり、コンパイルトレイ60に用紙Pが搬入される方向は、用紙Pの搬送方向(x方向)となる。そして、図7に示したように、綴じ機構部50は、用紙束Pの後端部B側におけるy方向に沿った2箇所(図7のS1位置とS2位置)の2点を綴じる。この綴じ機構部50が用紙束Pに対して綴じ処理を実行する部分(綴じ部:S1位置およびS2位置)は、綴じ機構部50により綴じ処理された用紙束Pが用紙供給部12に備えられた用紙収容部110A〜110Cに収容された際に、用紙供給部12に設けられたフィードロール112およびリタードロール113の配置領域と重ならない領域、すなわちフィードロール112およびリタードロール113が配置された領域から用紙Pの搬送方向と直交する方向に関して離間した位置(綴じ部の形成位置)に設定されている。
綴じ機構部50またはコンパイルトレイ60を位置決めストッパ60aに沿って移動可能とした構成では、綴じ処理時には、綴じ機構部50が図7のS1位置およびS2位置まで移動し、停止して綴じ処理を行う。このように、綴じ機構部50またはコンパイルトレイ60を位置決めストッパ60aに沿って移動可能に構成することにより、画像形成装置1の用紙供給部12に設置されるフィードロール112およびリタードロール113の配置領域が変更された場合に、変更されたフィードロール112およびリタードロール113の配置領域に合わせて、綴じ処理を実行する位置の設定変更が容易となる。
図8に示したように、綴じ機構部50により綴じ処理された用紙束Pが用紙収容部110Aに収容されると、かかる用紙束Pを構成する用紙Pが用紙収容部110Aからピックアップロール111によって図中K方向に取り出され、フィードロール112およびリタードロール113によって1枚ずつに捌かれる。本実施の形態では、かかる用紙Pが用紙収容部110Aから搬送される際には、S1位置およびS2位置に設定された用紙束Pの圧着綴じ部Sの移動軌跡Trが、フィードロール112およびリタードロール113の配置領域と重ならないように設定されている。すなわち、用紙束Pの圧着綴じ部S(S1位置およびS2位置)は、用紙収容部110Aに収容された用紙束Pを構成する用紙Pが搬送される際に、フィードロール112およびリタードロール113の配置領域を通過しない位置に設定されている。用紙Pが用紙収容部110B,110Cに収容された場合も同様である。
ここでの用紙収容部110Aの上方から見た図8では、リタードロール113の配置領域はフィードロール112の配置領域と重なっており、実際にはリタードロール113はフィードロール112の後方に位置している。しかし、図8ではリタードロール113の配置領域を明確にするため、便宜上、リタードロール113とフィードロール112とを同じように記載している。
しかし、その一方で、用紙P各々の局所的な変形部分(圧着綴じ部S)による用紙束Pの綴じは、ステープル等の綴じ部材を用いる場合に比較して、圧着綴じ部Sにて紙面を相互に平行にずらすようなせん断方向の力を加えることで取り外すことも可能であるという特性も有している。
本実施の形態の画像形成装置1の用紙供給部12において、フィードロール112およびリタードロール113が圧着綴じ部Sによって綴じられた用紙束Pに加える作用を説明する。
リタードロール113は、フィードロール112によって搬送される用紙束Pに対し、不図示のトルクリミッタを介して用紙束Pを引き戻す方向(上記図8での−x方向)へ予め定められたトルクで回転する。それにより、フィードロール112は、ピックアップロール111によって取り出された用紙束Pの最上部の用紙Pに対しては、搬送方向(上記図8でのx方向)への搬送力を作用させるが、リタードロール113は、用紙束Pの最下部の用紙Pに対して、搬送方向とは逆方向(−x方向)への引き戻し力を作用させる。そのため、このフィードロール112とリタードロール113とによる相反する方向の力が用紙束Pに作用して、用紙束Pを構成する用紙Pには、紙面を相互に平行にずらすようなせん断方向の力(せん断力)が加わる。特に、リタードロール113よりも強い搬送力で用紙Pを搬送しようとするフィードロール112からの力が加わる最上部の用紙Pと、それと接する用紙Pとの間でのせん断力は最も強く働くこととなり、最上部の用紙Pがフィードロール112およびリタードロール113の配置領域から徐々に捌かれていく。
主として、フィードロール112およびリタードロール113による相反する方向の力が圧着綴じ部Sを端部側から徐々に引き剥がすように作用する。しかし、圧着綴じ部Sがピックアップロール111の配置領域とも、用紙Pの搬送方向と直交する方向に関して離間した位置に設定されれば、ピックアップロール111による捌き作用を受けた後であるので、さらに効果的に引き剥がし力が作用することとなる。
また、ここでは用紙束Pがそのまま収容された場合で説明したが、手動などにより分離済みの用紙が収容された場合においても、噛み合っていた局所変形部分が少なからず残るため、複数の用紙P間で再度変形部分が引っかかり給紙不良が発生してしまうことを抑制することは言うまでもない。
次に、後処理装置2のコンパイルトレイ60にて用紙束Pが綴じ機構部50により綴じ処理された後の動作について述べる。
綴じ機構部50による用紙束Pに対する綴じ処理が完了すると、コンパイルトレイ60に設けられたスライド移動部60bが搬出ロール61の方向に移動する。すなわち、上記した図7に示したように、コンパイルトレイ60に設けられたスライド移動部60bが破線矢印の方向(−x方向)に移動して、用紙束Pを先端部Aが搬出ロール61の配置位置に到達するまで搬送する。それにより、綴じ処理された用紙束Pは、先端部Aが搬出ロール61の配置位置まで搬送される。
ここで、図10は、コンパイルトレイ60のスライド移動部60bによって用紙束Pの先端部Aが搬出ロール61の配置位置まで搬送された状態を示した図である。図10に示したように、用紙束Pの先端部Aが搬出ロール61の配置位置まで搬送されるのに合わせて、可動ロール62は、回転軸62aを回転中心として搬出ロール61に圧接する位置まで移動する。そして、搬出ロール61および可動ロール62が回転を開始し、端綴じされた用紙束Pをコンパイルトレイ60からスタッカートレイ23に向けて搬送する。この場合の搬出ロール61および可動ロール62は、用紙束Pをスタッカートレイ23に搬送する搬送手段として機能する。
Claims (8)
- 複数の記録材が収容される用紙収容部と、記録材を当該用紙収容部から給紙する給紙手段と、当該給紙手段によって当該用紙収容部から給紙された記録材に画像を形成する画像形成部とを有する画像形成装置と、
前記画像形成装置にて画像が形成された複数の記録材が順に集積されて記録材束が形成される記録材集積部材と、当該記録材集積部材に集積された当該記録材束に対し、当該記録材束の厚さ方向から圧力を加えることにより当該記録材束を綴じる綴じ手段とを有する記録材後処理装置とを備え、
前記記録材後処理装置の前記綴じ手段は、当該綴じ手段にて綴じられた記録材束が前記画像形成装置の前記用紙収容部に収容され当該用紙収容部から前記画像形成部に向けて記録材が給紙される際に、当該記録材の搬送方向と直交する方向に関して前記給紙手段の配置領域と離間した位置を通過するように、当該記録材束を綴じる綴じ部の形成位置を設定することを特徴とする画像形成システム。 - 前記給紙手段は、前記用紙収容部から記録材を取り出す記録材取出し部材と、当該記録材取出し部材により当該用紙収容部から取り出された記録材を1枚ずつに捌く捌き部材とからなり、
前記綴じ手段は、前記記録材束を綴じる綴じ部を、当該綴じ手段にて綴じられた前記記録材束が前記画像形成装置の前記用紙収容部に収容され当該用紙収容部から前記画像形成部に向けて給紙される際に、当該記録材の搬送方向と直交する方向に関して前記記録材取出し部材および前記捌き部材の双方の配置領域と離間した位置を通過するように形成することを特徴とする請求項1記載の画像形成システム。 - 前記綴じ手段は、前記記録材集積部材への記録材搬入方向と直交する方向に移動し、前記綴じ部が形成される前記位置にて停止するように構成されたことを特徴とする請求項2記載の画像形成システム。
- 記録材に画像を形成する画像形成部を有する画像形成装置と、
前記画像形成装置にて画像が形成された複数の記録材が順に集積されて記録材束が形成される記録材集積部材と、当該記録材集積部材に集積された当該記録材束に対し、当該記録材束の厚さ方向から圧力を加えることにより当該記録材束を綴じる綴じ手段とを有する記録材後処理装置と、
原稿を収容する原稿収容部を有し、当該原稿収容部から原稿を給紙する原稿給紙手段によって当該原稿収容部に収容された原稿を給紙し、給紙された原稿を読み取って前記画像形成装置にて画像を形成する際に使用される読取画像データを生成する画像読取装置とを備え、
前記記録材後処理装置の前記綴じ手段は、当該綴じ手段にて綴じられた前記記録材束が前記画像読取装置の前記原稿収容部に収容され当該原稿収容部から記録材が給紙される際に、当該記録材の搬送方向と直交する方向に関して前記原稿給紙手段の配置領域とは離間した位置を通過するように、当該記録材束を綴じる綴じ部の形成位置を設定することを特徴とする画像形成システム。 - 複数の記録材が収容される用紙収容部と、記録材を当該用紙収容部から給紙する給紙手段と、当該給紙手段によって当該用紙収容部から給紙された記録材に画像を形成する画像形成部とを有する画像形成装置から、画像が形成された記録材が搬入される記録材搬入部と、
前記記録材搬入部から搬入された複数の記録材が順に集積されて記録材束が形成される記録材集積部材と、
前記記録材集積部材に集積された前記記録材束に対し、当該記録材束の厚さ方向から圧力を加えることにより当該記録材束を綴じる綴じ手段とを備え、
前記綴じ手段は、当該綴じ手段にて綴じられた記録材束が前記画像形成装置の前記用紙収容部に収容され当該用紙収容部から前記画像形成部に向けて記録材が給紙される際に、当該記録材の搬送方向と直交する方向に関して前記給紙手段の配置領域と離間した位置を通過するように、当該記録材束を綴じる綴じ部の形成位置を設定することを特徴とする記録材後処理装置。 - 前記画像形成装置の前記給紙手段は、前記用紙収容部から記録材を取り出す記録材取出し部材と、当該記録材取出し部材により当該用紙収容部から取り出された記録材を1枚ずつに捌く捌き部材とからなり、
前記綴じ手段は、前記記録材束を綴じる綴じ部を、当該綴じ手段にて綴じられた前記記録材束が前記画像形成装置の前記用紙収容部に収容され当該用紙収容部から前記画像形成部に向けて給紙される際に、当該記録材の搬送方向と直交する方向に関して前記記録材取出し部材および前記捌き部材の双方の配置領域と離間した位置を通過するように形成することを特徴とする請求項5記載の記録材後処理装置。 - 前記綴じ手段は、前記記録材集積部材への記録材搬入方向と直交する方向に移動し、前記綴じ部が形成される前記位置にて停止するように構成されたことを特徴とする請求項6記載の記録材後処理装置。
- 記録材に画像を形成する画像形成部と、原稿を収容する原稿収容部を有し、当該原稿収容部から原稿を給紙する原稿給紙手段によって当該原稿収容部に収容された原稿を給紙し、給紙された原稿を読み取って当該画像形成部にて画像を形成する際に使用される読取画像データを生成する画像読取部とを有する画像形成装置から、当該画像形成部にて画像が形成された当該記録材が搬入される記録材搬入部と、
前記記録材搬入部から搬入された複数の記録材が順に集積されて記録材束が形成される記録材集積部材と、
前記記録材集積部材に集積された前記記録材束に対し、当該記録材束の厚さ方向から圧力を加えることにより当該記録材束を綴じる綴じ手段とを備え、
前記綴じ手段は、当該綴じ手段にて綴じられた記録材束が前記画像形成装置における前記画像読取部の前記原稿収容部に収容され当該原稿収容部から記録材が給紙される際に、当該記録材の搬送方向と直交する方向に関して前記原稿給紙手段の配置領域とは離間した位置を通過するように、当該記録材束を綴じる綴じ部の形成位置を設定することを特徴とする記録材後処理装置。
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