JP6942653B2 - センサ装置 - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、センサ装置に関する。
橋梁などの建造物を管理するために、劣化状況などをモニタリングする技術がある。無線通信機能を有する電池駆動のセンサ装置は、設置場所の自由度が高いため、橋梁などの建造物の劣化状況をモニタリングするために用いられることがある。たとえば、橋梁における車両の通過に伴う振動を計測するため、電池駆動のセンサ装置は、橋梁の支間中央部などに設置されることがある。
しかしながら、電池駆動のセンサ装置は、稼働時間が制限され、電力を補充するには電池交換などの手間がかかるという問題点がある。橋梁などの建造物に設置するセンサ装置は、劣化状況などをモニタリングするためには数年に及ぶ計測期間が必要となる。このような長期運用を電池駆動のセンサ装置で実現するのは難しいという問題がある。
特開2000−292330公報
本発明は、上記した課題を解決するために、消費電力を低減でき、電池駆動による長期間の計測を可能にするセンサ装置を提供することを目的とする。
実施形態によれば、センサ装置は、計測センサと、メモリと、RFIDタグと、プロセッサとを有する。計測センサは、電池からの電力供給により動作する。メモリは、前記計測センサによって計測したデータを記憶する。RFIDタグは、リーダ装置からの信号に応じて割り込み信号を出力する。プロセッサは、前記割り込み信号を受信してから遅延時間が経過した後に前記電池から前記計測センサへの電力供給を開始し、前記計測センサへの電力供給を開始してから計測時間が経過した後に前記計測センサへの電力供給を停止する。
図1は、本実施形態に係るセンサ装置を含む計測システムの構成例を示す図である。 図2は、本実施形態に係るセンサ装置の構成例を示すブロック図である。 図3は、本実施形態に係るセンサ装置が計測対応とする橋梁における振動波形の例を示す図である。 図4は、本実施形態に係るセンサ装置による計測動作を説明するためのフローチャートである。 図5は、本実施形態に係るセンサ装置によるデータ送出処理を説明するためのフローチャートである。
以下、図面を参照しながら実施形態について説明する。
図1は、実施形態に係るセンサ装置を含む計測システムの構成例を示す模式図である。
図1に示す計測システムは、センサ装置11とリーダ装置12とを有する。センサ装置11は、計測する対象となる計測対象物となる構造物に設置される。本実施形態において、センサ装置11は、計測対象物が橋梁であるものとして説明する。計測対象物が橋梁である場合、センサ装置11は、たとえば、橋梁の床版、橋桁または橋脚などに設置する。図1に示す例では、センサ装置11は、橋梁における支間の中央部付近の床版または橋桁に設置する。
リーダ装置12は、計測対象物に対する加振源となる物体に設置する。本実施形態では、計測対象物が橋梁に対する加振源が橋梁を通行する車両(大型車両)であるとし、リーダ装置12は、加振源となる橋梁を通行する車両に搭載するものとする。車両の搭載するリーダ装置12は、所定の範囲内にあるセンサ装置11に対してトリガを与える。図1に示す例において、リーダ装置12を搭載した車両が橋梁における支間の中央付近を通過するときに、リーダ装置12がセンサ装置11へ計測動作の開始のトリガを与える。これにより、センサ装置11は、リーダ装置12からのトリガに応じて電池駆動による計測動作を制御する。
図2は、実施形態に係るセンサ装置11の構成例を示すブロック図である。
センサ装置11は、RFID(Radio Frequency Identification)タグ21、MCU(Micro Controller Unit)22、PCIバス23、電源制御回路24、電池25、加速度センサ26、メモリ27および通信モジュール28などを有する。
RFIDタグ21は、RFID(Radio Frequency Identification)技術を用いたパッシヴ型のデバイスである。RFIDタグ21は、たとえば、EPCglobal C1Gen2やISO 18000−6 Type Cなどの規格に準じたものを適用する。RFIDタグ21は、リーダ装置12から受信する電波を動作用の電源に変換して起動し、リーダ装置12へID等の情報を応答する。
RFIDタグ21は、リーダ装置12からの電波によって起動したときに割り込み信号を出力するインターフェースを有する。RFIDタグ21のインターフェースは、MCU22に接続される。RFIDタグ21は、リーダ装置12からの電波によって起動したとき、MCU22に割り込み信号を与える。RFIDタグ21がMCU22に対して出力する割り込み信号は、加速度センサ26による計測を開始するためのトリガとなる。
MCU22は、各部の制御およびデータ処理を行うマイクロコンピュータである。図2に示す構成例において、MCU22は、PCIバス23を介してセンサ装置11内の加速度センサ26、メモリ27および通信モジュール28に接続する。MCU22は、PCIバス23を介して接続する各部との内部通信を行う。
MCU22は、プログラムに基づいて動作するプロセッサを含む。たとえば、MCU22は、プロセッサ、プログラムメモリ、ワークメモリおよび各種のインターフェースなどで構成する。MCU22は、プロセッサがメモリに記憶したプログラムを実行することにより各種の制御を実現する。また、MCU22は、時間を計時するクロックを有する。たとえば、MCU22は、動作クロックに基づいて経過時間を計時するようにしても良い。
MCU22は、動作モードとしてスリープモードを有する。スリープモードは、MCU22が低消費電力で待機する動作モードである。たとえば、MCU22は、スリープモードにおいてクロック周波数を低くして消費電力を低くする。また、MCU22は、スリープモードにおいて割り込み信号を受付ける。スリープモードのMCU22は、割り込み信号を受けるとスリープモードから復帰する。
MCU22は、パッシヴ型のデバイスとしてのRFIDタグ21に直接接続する。また、MCU22は、電源制御回路24にも接続する。MCU22は、RFIDタグ21と接続することにより、RFIDタグ21からの割り込み信号を受信する。MCU22は、RFIDタグ21からの割り込み信号に応じてスリープモードから復帰する。たとえば、MCU22は、RFIDタグ21からの割り込み信号に応じてスリープモードから復帰した後、電池25から各部への電力供給を制御する。
電源制御回路24は、電池25から各部(MCU22、加速度センサ26、メモリ27および通信モジュール28)への動作用の電力を供給する回路を含む。電池25は、各部へ供給する電力を保持する。電源制御回路24は、MCU22からの制御に基づいて電池25から各部への電源供給を制御する。
加速度センサ26は、計測センサである。加速度センサ26は、橋梁の振動を表す加速度を計測する。たとえば、加速度センサ26は、電池25からの電力によって駆動可能なMEMS型の3軸加速度センサ素子を含む。また、加速度センサ26は、ADコンバータおよびPCIインターフェースなどを備える。たとえば、加速度センサ26は、PCIバス23を介してMCU22と通信する。
メモリ27は、データを保存するメモリである。たとえば、メモリ27は、メモリスロットとメモリスロットに着脱可能なメモリカードで構成する。メモリ27は、データの書込みが可能な不揮発性のメモリであれば良い。たとえば、MCU22は、MCU22の制御によって加速度センサ26が計測したデータを含む計測データをメモリ27に保存する。また、MCU22は、メモリ27が保存する計測データを通信モジュール28を介して外部装置へ送出する。
通信モジュール28は、データ転送用のインターフェースである。たとえば、通信モジュール28は、メモリ27に保存した計測データなどのデータを無線通信で外部装置へ伝送する。たとえば、通信モジュール28は、一定期間ごとにメモリ27に蓄積したデータを外部装置へ無線伝送するようにしても良い。なお、通信モジュール28は、センサ装置11を設置する現場の通信インフラ環境に応じた通信規格の無線通信を行うものとして良い。たとえば、通信モジュール28は、無線LAN、広域のモバイル通信(たとえばLTE(登録商標))、LPWA(Low Power ,Wide Area)などの規格に適合した通信方式の無線通信のインターフェースが適用できる。
次に、上記のような計測システムに用いるセンサ装置11の設置について説明する。
図1に示すように、センサ装置11は、計測対象物としての橋梁の床版または橋桁に設置する。センサ装置11は、加速度センサ26を用いて、橋梁における劣化等を診断するための振動を計測する。このため、センサ装置11は、橋梁における車両(大型車両)の通過に伴う振動を計測できる位置に設置する。橋梁における支間の中央部付近では、他の部位に比べて振動の振幅が大きく、加速度を計測する場合にSN比が大きくなる。このため、図1に示す例において、センサ装置11は、橋梁における支間の中央部付近の床版または橋桁に設置するものとしている。
センサ装置11は、車両が橋梁における支間の中央部付近の走行するときに、当該車両に搭載したリーダ装置12からの電波をRFIDタグ21が受信するように設置する。たとえば、電波の送信電力が500mW e.i.r.pであるリーダ装置12は、RFIDタグ21と通信可能な距離が2m程度以内となる。通信可能な距離が2m程度以内である場合、RFIDタグ21は、センサ装置11のほぼ直上付近を通過する車両に搭載されたリーダ装置12との通信が成立する。
リーダ装置12との通信が成立(リーダ装置からの電波によって起動)したRFIDタグ21は、MCU2に対して割り込み信号を出力する。割り込み信号は、加速度センサ26による計測を開始するためのトリガとなる信号である。センサ装置11のMCU22は、RFIDタグ21からの割り込み信号を基準として加速度センサ26を用いた計測開始のタイミングを制御する。MCU22は、計測開始のタイミングで電池25から各部へ電力を供給するように電源制御回路24を制御する。
次に、橋梁における車両の通行に伴う振動とセンサ装置11による計測開始のタイミングとについて説明する。
図3は、橋梁における車両の通行に伴う振動波形の例を示す図である。図3において、縦軸は振動加速度(mm/s)であり、横軸は時間(秒)を表す。また、図3に示すトリガは、加振源となる車両がセンサ装置11の設置位置(支間の中央付近)を通過したときに発生する。
図3に示すように、車両(大型車両)の通過に伴う振動は、強制振動と自由振動とに分類される。強制振動は、車両が通行する際に、通行する車両が直接的に橋梁に与える振動である。強制振動は、車両の通行に応じて時間の経過とともに収束する。自由振動は、強制振動が収束した後に生じる振動である。自由振動は、橋梁の固有振動成分を含む。橋梁の固有振動成分は、個々の橋梁に固有な振動成分であり、劣化状況を含めた現在の橋梁の構造的な特性を示す情報となり得る。本実施形態における計測システムでは、橋梁の固有振動を取得するため、センサ装置11は自由振動を計測するものとする。
図3に示す例において、強制振動は、車両がセンサ装置11の真上(支間の中央部)付近を通過したときからt秒が経過するまでの間に収束する。また、自由振動は、強制振動が収束した後に表れる。このため、自由振動は、車両がセンサ装置11の真上付近を通過した時点からt秒が経過した後に計測できると考えられる。つまり、図3に示す振動波形であれば、センサ装置11は、トリガを受信したときからt秒が経過した後に自由振動を計測できる。
上述したように、センサ装置11は、橋梁の固有振動成分を取得するため、強制振動後の橋梁の固有振動成分を含む自由振動を計測する。このため、センサ装置11は、RFIDタグ21からの割り込み信号(トリガ)を受信した直後から計測を開始するのではなく、強制振動後の自由振動を計測するように計測を開始する。すなわち、センサ装置11は、車両がセンサ装置11の真上を通過した時点(トリガを受信した時点)から強制振動が収束するt秒間を経過した時点(t秒間遅延して)から計測を開始する。
本実施形態において、センサ装置11は、自由振動を計測するため、車両が通過した時(トリガを受信した時)からt秒間の遅延時間が経過した後に計測を開始する。ここで、遅延時間tは、あらかじめセンサ装置11のMCU22に設定しておくものとする。加振源としての車両の通行に伴う強制振動は当該車両が橋梁の支間を通行する場合に強く表れる。このため、橋梁に設置するセンサ装置11は、遅延時間を設置する橋梁における支間長に基づいて設定しても良い。たとえば、センサ装置11を橋梁の支間中央付近に設置するとすれば、遅延時間は、当該橋梁の支間長の長さと加振源となる車両の移動速度とに応じて設定しても良い。
具体例として、遅延時間tは、以下の計算に基づいて設定される。
図3に示すトリガが発生する時点では、加振源としての車両は、センサ装置11の真上(支間の中央付近)にあると想定される。図1に示す例では、センサ装置11の橋梁における支間の中央付近に設置する。従って、センサ装置11の真上の位置から前方の橋脚までの距離は、支間長Lの半分(0.5L)である。0.5Lを車速Vm/hで走行するのに要する時間は、0.5L/V(秒)となる。
車両が支間を通過する間は強制振動が生じると考えられるから、強制振動が収束する時刻は、トリガが発生した時点から少なくとも0.5L/V(秒)経過した後と考えられる。この場合、遅延時間tとしては、t=0.5L/V(秒)とすることが考えられる。但し、強制振動は車両が橋脚を通過するととき完全に収束するものではないため、強制振動が十分収束するまでの時間マージンを考慮して遅延時間を設定しても良い。たとえば、遅延時間tは、上記0.5L/V(秒)の2倍として、t=L/V(秒)としても良い。
また、センサ装置11は、加速度センサ26を用いて計測を実施する場合、加速度センサ26などの各デバイスを電池25から供給される電力によって駆動させる。つまり、センサ装置11は、トリガを受信してから遅延時間を経過したときに、加速度センサ26などの各デバイスをオンする。
さらに、計測を開始したセンサ装置11は、加速度センサ26を用いた計測を所定の計測期間において実施する。計測の開始から計測期間が経過すると、センサ装置11は、電池25から各デバイスへの電力供給を停止することにより計測を終了する。図3に示す例では、計測期間を10秒間としている。計測期間は、橋梁における劣化などを推定するためのデータを収集できる期間であれば良い。計測期間は、少なくともFFT後の周波数スペクトルが所望の周波数分解能を満たす必要最小限のデータ量の計測データを収集できる期間であれば良い。たとえば、計測期間は、橋梁における支間の長さLから推定する固有振動周波数と、FFTに必要なデータ数(2のべき乗)と、加速度計測のサンプリング周期とから算出しても良い。
次に、実施形態に係るセンサ装置11による計測制御の動作について説明する。
図4は、実施形態に係るセンサ装置11による計測制御の動作を説明するためのフローチャートである。
計測を実施していない待機状態において、センサ装置11のMCU22は、割り込み信号を応じて起動するのに必要な最小限の動作だけで待機する。たとえば、待機状態において、MCU22は、クロック周波数が低いスリープモードで動作する。センサ装置11内の加速度センサ26などの各デバイスは電源制御回路24によって電池25からの電力供給が停止(電源がオフ)される。この結果、待機状態において、センサ装置11全体としては極めて低い消費電力で動作(待機)する。
リーダ装置12を搭載した車両がセンサ装置11の設置位置である支間の中央付近を通過するとき、パッシヴRFIDタグ21は、リーダ装置12からの電波を受信する。リーダ装置12からの電波を受信すると、RFIDタグ21は、受信した電波によって起動し、リーダ装置12つの通信を成立させる。リーダ装置12から受信した電波によって起動したRFIDタグ21は、割り込み信号をMCU22へ送出する(ACT11)。
MCU22は、RFIDタグ21からの割り込み信号に応じてスリープモードを解除する(ACT12)。スリープモードを解除すると、MCU22は、割り込み信号を受けてからの経過時間を計時する。MCU22は、経過時間が所定の遅延時間となったかを監視する(ACT13)。遅延時間は、強制振動が収束する時間に応じて設定される。ここで、MCU22は、強制振動が収束する時間を想定した遅延時間が計測を開始する時間の設定値として予め設定されるものとする。
割り込み信号を受信してから遅延時間が経過すると(ACT13、YES)、MCU22は、電源制御回路24を制御して加速度センサ26を含む各デバイスへ電池25からの電力を供給する(ACT14)。各デバイスへの電力を供給(各デバイスをオン)すると、MCU22は、所定の計測期間(たとえば、10秒間)において計測を実施する(ACT15)。MCU22は、既定のサンプリング周期に従って加速度センサ26が計測する加速度を示すデータと時刻情報とを関連付けた計測データとしてメモリ27に保存する。
たとえば、MCU22は、加速度センサ26を用いて、数100Hzのサンプリング周波数で計測期間(数秒から数十秒間)における計測を実施する。また、MCU22は、所望の分解能を得るために12ビット以上の量子化ビット数で構成したデータとして計測データをメモリ27に保存する。これにより、メモリ27には、車両の通過に伴う強制振動後の固有振動成分を含む自由振動を計測した計測データが保存される。
計測時間が経過すると(ACT16、YES)、MCU22は、計測を終了し、電源制御回路24を制御して加速度センサ26を含む各デバイスへの電力の供給を停止する(ACT17)。各デバイスへの電力の供給を停止(各デバイスをオフ)した後、MCU22は、動作モードをスリーブモードに設定し(ACT18)、待機状態となる。
次に、センサ装置11のメモリ27に保存されたデータを外部に送出するデータ送出処理について説明する。
上述した計測動作によってメモリ27に保存される計測データは、データ量が多い。たとえば、数100Hzのサンプリング周波数で数十秒間計測したデータは、低消費電力な無線デバイスで送出するには数十秒間ほどの時間を要することが予測される。このため、通信モジュール28を用いてメモリ27に保存したデータを転送する処理においても、電池25の消費電力を抑える必要がある。本実施形態に係るセンサ装置11は、電池の消費電力を抑えるために、予め設定した時間帯にMCU22の制御によって間欠的に外部装置と通信するものとする。
具体的な例としては、特定日時に1時間(例えば毎月1時間)だけ、10分間ごとに30秒間だけ電源をオンして外部装置と通信可能な状態になるようにする。通信可能な状態となる時間帯に無線収集端末(たとえば橋梁付近に設置した外部装置)からデータ要求信号を送信する。このデータ要求信号を電源オンした通信モジュール28で受信すると、センサ装置11は、メモリ27に保存したデータを無線収集端末へ送出する処理を行う。データの送出後、センサ装置11は、再び通信モジュール等への電源をオフして待機状態になる。
図5は、実施形態に係るセンサ装置11によるデータ送出処理の例を説明するためのフローチャートである。
MCU22は、予め設定したデータ送出期間において、外部装置からの要求に応じたデータ送信処理を実行する。データ送出期間は、予め設定した時間帯で良い。たとえば、データ送出期間は、毎月1時間程度の時間帯を設定しても良い。
データ送出期間である場合(ACT21、YES)、MCU22は、通信可能な状態とする期間(通信オン期間)であるかを判定する(ACT22)。センサ装置11は、電池の消耗を低減するため、データ送出期間中であっても、常に電源をオンするのではなく、間欠的に外部装置からの信号を受信するように制御する。すなわち、センサ装置11は、データ送出期間中において、実際に外部装置からの信号を受信できる期間)を設定する。通信オン期間は、データ送信期間中の期間であれば良く、特定周期の短時間であっても良い。たとえば、MCU22は、毎月1時間のデータ送信期間中において、10分ごとに30秒間だけ通信可能な状態とする通信オン期間を設定する。
データ送出期間中の通信オン期間であると判定した場合(ACT22、YES)、MCU22は、待機状態から復帰し、外部装置(無線収集端末)からのデータ要求信号が受信可能な状態とする(ACT23)。たとえば、MCU22は、通信モジュール28がデータ要求信号を受信できるように、電源制御回路24を制御して電池25から通信モジュール28へ電力を供給する。
通信オン期間において、MCU22は、通信オン状態として、通信モジュール28によりデータ送出要求を受信したかを監視する(ACT24)。データ送出要求を受信しない場合(ACT24、NO)、MCU22は、通信オン期間が終了したかを監視する(ACT25)。データ送出要求を受信すること無く通信オン期間が終了すると(ACT25、YES)、MCU22は、電池25から各部への電力供給を停止し(ACT27)、ACT21へ戻る。これにより、MCU22は、データ送出期間中の通信オン期間において、外部装置からのデータ送出要求を受信できる。
通信オン期間においてデータ送出要求を受信した場合(ACT24、YES)、MCU22は、受信したデータ送出要求に応じたデータ送出処理を行う(ACT26)。たとえば、データ要求信号を受信した場合、MCU22は、データ要求信号の発信元の外部装置と通信モジュール28を介した無線通信を確立する。外部装置との通信が確立すると、MCU22は、通信モジュール28を介して、メモリ27に保存した計測データを外部装置へ無線通信によって送出する。データ送出処理が終了すると、MCU22は、電池25から各部への電力供給を停止する(ACT27)。このようなデータ送出処理によって、センサ装置11は、消費出力を低減しつつ、メモリ27に蓄積した計測データを無線通信で外部装置へ送出できる。
以上のように、実施形態に係るセンサ装置は、電池、電源制御回路、加速度センサ、メモリ、RFIDタグおよびプロセッサなどを有する。RFIDタグは、リーダ装置からの電波の受信に応じて起動してトリガとしての割り込み信号を出力する。プロセッサは、割り込み信号を受けてから遅延時間が経過した時点から計測期間が経過するまでの間、電池から各部へ電力を供給して計測を実施する。
これにより、実施形態に係るセンサ装置は、待機状態において、電力を消費しないパッシヴ型のRFIDタグをトリガとして用いているので、待機状態での電池の消耗を低減できる。更に、実施形態に係るセンサ装置は、トリガが発生した時点から遅延時間分を遅らせてから計測を実施でき、所望の計測データが得られる時間帯にだけ計測を実施できる。この結果、実施形態に係るセンサ装置は、電池駆動であっても、電力消費を抑えることができ、長期間のモニタリングが実現できる。
また、実施形態に係るセンサ装置は、加振源としての車両が通過するときにRFIDタグが割り込み信号を発生するように構造物としての橋梁に設置する。実施形態に係るセンサ装置に設定する遅延時間は、加振源による構造物の強制振動が収束して自由振動が支配的になる時点までの時間より長くなるように設定する。
これにより、実施形態に係るセンサ装置は、強制振動が生じている割り込み信号が発生した時点ではなく、強制振動が収束して計測対象である固有振動成分を含む自由振動が生じる時間帯だけ計測を行える。言換えると、実施形態に係るセンサ装置は、トリガとしての割り込み信号を受けた場合も多くの電力を消費する加速度センサの動作時間を最小限にすることができる。従って、実施形態に係るセンサ装置は、待機時及び計測時の両方の消費電力を削減でき、電池駆動での長期のモニタリング運用が可能なセンサ装置を提供できる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
11…センサ装置、12…リーダ装置、21…RFIDタグ、22…MCU(マイクロコンピュータ、プロセッサ)、24…電源制御回路、25…電池、26…加速度センサ(計測センサ)、27…メモリ、28…通信モジュール。

Claims (5)

  1. 外部インターフェースを備えたパッシヴ型のRFIDタグと、前記RFIDタグからの割り込み信号で待機状態から復帰するマイクロコンピュータと、加速度センサと、前記加速度センサの計測値を記憶するメモリと、電池と、前記マイクロコンピュータの制御によって前記電池から装置内の各回路への電源供給量を切り替える電源制御回路とを備え、
    前記マイクロコンピュータは、前記割り込み信号の発生から加速度の計測開始までの間に予め設定した遅延時間を設ける、ことを特徴とするセンサ装置。
  2. 構造物に設置されるセンサ装置であって、
    電池からの電力供給により動作する計測センサと、
    前記計測センサによって計測したデータを記憶するメモリと、
    リーダ装置からの信号に応じて割り込み信号を出力するRFIDタグと、
    前記割り込み信号を受信してから遅延時間が経過した後に前記電池から前記計測センサへの電力供給を開始し、前記計測センサへの電力供給を開始してから計測時間が経過した後に前記計測センサへの電力供給を停止するプロセッサと、
    を有するセンサ装置。
  3. 前記RFIDタグは、前記構造物としての橋梁を通行する車両に搭載したリーダ装置からの電波に応じて前記割り込み信号を出力する、
    請求項2に記載のセンサ装置。
  4. 前記遅延時間は、前記橋梁における支間長に応じて設定される、
    請求項3に記載のセンサ装置。
  5. 橋梁に設置されるセンサ装置であって、
    電池からの電力供給により動作する計測センサと、
    前記計測センサによって計測したデータを記憶するメモリと、
    前記橋梁における車両の通行に応じた割り込み信号を受信してから遅延時間が経過した後に前記電池から前記計測センサへの電力供給を開始し、前記計測センサへの電力供給を開始してから計測時間が経過した後に前記計測センサへの電力供給を停止するプロセッサと、
    を有するセンサ装置。
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