JP6942233B1 - 樹脂組成物、及び成形体 - Google Patents

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Abstract

【課題】優れた難燃性、耐候性を維持しつつ、熱滞留安定性が高く、大型射出成形性が良好な樹脂組成物、及びその成形体を得る。【解決手段】(A)スチレン系共重合体100質量部と、(B)ゴム重合体2.5〜40質量部と、少なくとも(C−1)ポリ塩化ビニルを含む(C)塩素系樹脂10〜90質量部と、を、含有し、前記(C−1)ポリ塩化ビニルの平均重合度が380〜640である、樹脂組成物。【選択図】なし

Description

本発明は、樹脂組成物、及びその成形体に関する。
アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン(ABS樹脂)や、スチレン−ブタジエン−メチルメタクリレート(MBS樹脂)等の熱可塑性樹脂は、耐衝撃性や成形加工性に優れているため、従来から、電気機器及び電子機器の筐体等の材料として、広範囲に亘って使用されている。
従来、前記ABS樹脂に、塩素化ポリエチレン、有機スズ安定剤、ポリオルガノシロキサンを配合することにより、難燃性、耐衝撃性に優れ、かつ成形時の滞留劣化を少なくする技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
また、ジエン系ゴム含有グラフト共重合体に塩素系樹脂を配合することにより耐候性を付与する技術が開示されている(例えば、特許文献2参照)。
また、近年、電気機器及び電子機器の筐体等において、大型の成形体や複雑な形状の成形体の需要が高まっており、優れた成形安定性や熱滞留安定性が求められている。
特開昭63−108067号公報 特開平4−88040号公報
しかしながら、上述した各種の従来の技術は、熱滞留安定性が不十分であり、成形段階でヤケやシルバーが発生してしまい、優れた外観を得ることが困難である、という問題点を有している。また、流動性を高めるために射出温度を高めると、塩素系樹脂の分解が起こり、成形体の物性が低下する、という問題点を有している。
そこで本発明においては、優れた難燃性、耐候性を維持しつつ、熱滞留安定性が高く、大型射出成形性が良好な樹脂組成物、及びその成形体を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記課題を解決するため鋭意検討した結果、(A)スチレン系共重合体と、(B)ゴム重合体を含有する樹脂組成物において、(C−1)平均重合度が特定の範囲内のポリ塩化ビニルを含む(C)塩素系樹脂を含有させることにより、上記課題を解決し得る樹脂組成物が得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は下記のとおりである。
〔1〕
(A)スチレン系共重合体100質量部と、
(B)ゴム重合体2.5〜40質量部と、
少なくとも(C−1)ポリ塩化ビニルを含む(C)塩素系樹脂10〜50質量部と、
(E)安定剤0.1〜5質量部と、
(G)酸化防止剤を0.1〜2質量部と、
を、含有し、
前記(C−1)ポリ塩化ビニルの平均重合度が380〜640であり、
前記(E)安定剤が、有機スズ系安定剤であり、
前記(G)酸化防止剤が、ヒンダードフェノール系酸化防止剤及びホスファイト系酸化防止剤である、樹脂組成物。
〔2〕
前記(C)塩素系樹脂が、(C−2)塩素化ポリエチレン樹脂をさらに含み、
前記(A)スチレン系共重合体100質量部に対し、前記(C−2)塩素化ポリエチレン樹脂を4〜30質量部、含有する、前記〔1〕に記載の樹脂組成物。
〔3〕
前記樹脂組成物が、前記(A)スチレン系共重合体100質量部に対し、
(D)酸化アンチモンを1〜20質量部、さらに含有する、前記〔1〕又は〔2〕に記載の樹脂組成物。
〔4〕
前記樹脂組成物が、前記(A)スチレン系共重合体100質量部に対し、
(F)潤滑剤を0.1〜10質量部、さらに含有する、前記〔1〕乃至〔3〕のいずれか一に記載の樹脂組成物。
〔5〕
前記〔1〕乃至〔4〕のいずれか一に記載の樹脂組成物の成形体。
本発明によれば、優れた難燃性、耐候性を維持しつつ、熱滞留安定性が高く、大型射出成形性が良好な樹脂組成物、及びその成形体が得られる。
以下、本発明を実施するための形態(以下、「本実施形態」という。)について、詳細に説明するが、以下の実施形態は、本発明を説明するための例示であり、本発明を以下の内容に限定するものではない。本発明は、その要旨の範囲内で種々変形して実施できる。
〔樹脂組成物〕
本実施形態の樹脂組成物は、
(A)スチレン系共重合体100質量部と、
(B)ゴム重合体2.5〜40質量部と、
少なくとも(C−1)ポリ塩化ビニルを含む(C)塩素系樹脂10〜90質量部と、
を、含有し、
前記(C−1)ポリ塩化ビニルの平均重合度が380〜640である。
本実施形態の樹脂組成物は、(B)ゴム重合体(以下、(B)成分と記載する場合がある。)の含有量が、(A)スチレン系共重合体(以下、(A)成分と記載する場合がある。)100質量部に対して2.5〜40質量部である。(B)成分の含有量が2.5質量部以上であることにより耐衝撃性を付与することができる。(B)成分の含有量が40質量部以下であることにより、耐熱性や機械強度を保持することができる。(B)成分の含有量は、好ましくは4質量部以上、より好ましくは5質量部以上、さらに好ましくは10質量部以上である。(B)成分の含有量は、好ましくは38質量部以下、より好ましくは35質量部以下であり、さらに好ましくは30質量部以下である。
本実施形態の樹脂組成物は、少なくとも(C−1)ポリ塩化ビニルを含む(C)塩素系樹脂(以下、(C)成分と記載する場合がある。)を含有する。
(C)塩素系樹脂の含有量は、(A)スチレン系共重合体100質量部に対し、10〜90質量部である。(C)成分の含有量が10質量部以上であることにより難燃性を付与することができる。(C)成分の含有量が90質量部以下であることにより、耐熱性や機械強度を保持することができ、かつ成形後の高外観を得ることができる。
(C)成分の含有量は、好ましくは13質量部以上、より好ましくは15質量部以上である。
(C)成分の含有量は、好ましくは80質量部以下、より好ましくは70質量部以下である。
((A)スチレン系共重合体)
本実施形態の樹脂組成物に用いる(A)スチレン系共重合体について、詳細に説明する。
(A)スチレン系共重合体は、スチレン(以下Stという)、αメチルスチレン(以下αMeStと記載する場合もある。)、o−メチルスチレン、m−メチルスチレン、p−メチルスチレン、クロロスチレン、ブロムスチレンからなる群より選ばれる少なくとも1種(以下、スチレン成分と記載する場合もある。)と、当該スチレン成分と共重合可能な成分とからなる共重合体である。
(A)スチレン系共重合体は、2成分以上からなってもよい。
(A)スチレン系共重合体としては、以下に限定されるものではないが、例えば、St−AN(アクリロニトリル)共重合体、αMeSt−AN共重合体、St−αMeSt−AN共重合体、St−AN−マレイミド系共重合体、St−MMA(メタクリル酸メチル)共重合体、St−MMA−マレイミド系共重合体、St−無水マレイン酸共重合体等が挙げられる。
(A)スチレン系共重合体は、上記の構成成分の他に、他のビニルモノマーからなる単量体単位を含んでいてもよい。
例えば、メタクリロニトリル、クロロアクリロニトリル、エチルメタクリレート、プロピルメタクリレート、プロピルメタクリレート、ブチルメタクリレート、メチルアクリレート、エチルアクリレート、プロピルアクリレート、ブチルアクリレート、2−エチルへキシルアクリレート等を、10質量%以下でさらに共重合したものも同様に使用することができる。
(A)スチレン系共重合体は、好ましくは、アクリロニトリル−スチレン樹脂、アクリロニトリル−αメチルスチレン樹脂から選ばれる少なくとも1種であり、2種以上を組み合わせたものであってもよい。
(A)スチレン系共重合体を100質量%としたときのスチレン成分の比率は、60〜85質量%が好ましく、より好ましくは70〜80質量%である。
スチレン成分としては、スチレンが最も好ましい。
(A)スチレン系共重合体は、数平均分子量が、好ましくは40,000〜150,000である。(A)成分の数平均分子量が40,000以上であることで、機械強度を保持することができる。(A)成分の数平均分子量が150,000以下であることで、熱安定性及び耐候性に優れた樹脂組成物及びその成形体を得ることができる。
(A)成分の数平均分子量は、より好ましくは45,000以上、さらに好ましくは50,000以上である。
(A)成分の数平均分子量は、より好ましくは135,000以下、さらに好ましくは120,000以下である。
数平均分子量は以下の方法で測定することができる。
(A)スチレン系共重合体をテトラヒドロフラン(THF)中に浸漬し、溶解したスチレン系共重合体成分をろ別する。得られたろ液を用い、ゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)で測定する。当該測定結果に基づき、スチレン系共重合体の数平均分子量を、ポリスチレン(PS)を標準物質として算出する。
((B)ゴム重合体)
本実施形態の樹脂組成物は、上述した(A)スチレン系共重合体100質量部に対し、(B)ゴム重合体を2.5〜40質量部含有する。
(B)ゴム重合体は、(b1)ゴム成分及び(b2)グラフト樹脂からなる、グラフト重合体が好適である。
(b1)ゴム成分としては、ブタジエン単独重合ゴム及びブタジエンと少量(一般には40質量%以下)のスチレン又はアクリロニトリルとのランダム若しくはブロック共重合ゴムから選ばれるブタジエン系ゴムが挙げられる。共重合ゴムを構成する成分は2種以上からなってもよい。好ましくは、アクリロニトリル−スチレン樹脂、アクリロニトリル−αメチルスチレン樹脂から選ばれる少なくとも1種であり、2種以上の混合であってもよく、より好ましくは前記(A)スチレン系共重合体と同成分からなる。
(b1)ゴム成分は、ブタジエンゴム、ブタジエン−スチレンゴム、アクリルゴム、シリコン−アクリルゴム、その他ゴム重合体からなる群より選ばれる少なくとも1種が好適である。
その他のゴム重合体としては、エチレンとプロピレンとの共重合ゴム、並びに、エチレン及びプロピレンと、少量(一般には10質量%以下)の二個の二重結合を末端に含む直鎖又は分岐鎖のジオレフィン(例えば、1,4−ペンタジエン)、二重結合を一個だけ末端に含む直鎖又は分岐鎖ジオレフィン(例えば、1,4−へキサジエン)、及びビシクロ(2,2,1)−へブテン−2又はその誘導体からなる群より選ばれる少なくともいずれかとの多元共重合ゴムであるエチレン−プロピレン系ゴムが挙げられる。
(B)ゴム重合体は、(b1)ゴム成分に、所定の樹脂をグラフトさせることにより得られる。
(b2)グラフト樹脂としては、(b2−1)スチレン系樹脂、及び(b2−2)アクリル系樹脂から選ばれる少なくとも1種を用いることができる。
前記グラフト樹脂である(b2−1)スチレン系樹脂としては、例えば、スチレン、αメチルスチレンの重合体が挙げられ、これらに共重合可能な成分が共重合したものであってもよい。当該共重合可能な成分としては、例えば、アクリロニトリル、メタアクリロニトリルが挙げられる。
前記グラフト樹脂である(b2−2)アクリル系樹脂としては、アクリル酸エステル(例えば、アクリル酸ブチル)、又は当該アクリル酸エステルと少量(一般には10質量%以下)の他の単量体(たとえば、アクリロニトリル)とを重合させることによって得られるアクリル酸エステル系ゴムが挙げられる。
(b2−2)アクリル系樹脂としては、例えば、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸ブチル等の(メタ)アクリル酸エステル;(メタ)アクリル酸等のアクリル酸類;が挙げられ、これらは1種を単独で又は2種以上を組み合わせて用いられる。
(B)ゴム重合体は、上述したグラフト重合体の他、その他のゴム重合体を含んでいてもよい。
好ましくは、アクリロニトリル−スチレン−ブタジエン樹脂、メタクリル酸メチル−ブタジエン−スチレン樹脂から選ばれる少なくとも1種であり、2種の混合であってもよい。
((C)塩素系樹脂)
本実施形態の樹脂組成物は、前記(A)スチレン系共重合体100質量部に対し、(C)塩素系樹脂を、10〜90質量部、含有する。
以下、(C)塩素系樹脂について、詳細に説明する。
(C)塩素系樹脂は、(C−1)ポリ塩化ビニルを含む。
当該(C−1)ポリ塩化ビニルの、(C)塩素系樹脂中の含有量は、射出成形性の観点から、50〜100質量%であることが好ましく、55〜95質量%であることがより好ましく、60〜90質量%であることがさらに好ましい。
(C)塩素系樹脂としては、(C−1)ポリ塩化ビニルの他、塩素化ポリエチレン、ポリ塩化ビニリデン、塩素化ポリプロピレン、ポリ塩化ビニルが挙げられ、(C)成分は、(C−1)ポリ塩化ビニルのみ、もしくは(C−1)ポリ塩化ビニルと上記から選ばれる1種以上の混合物であってもよい。
(C)塩素系樹脂には、塩素化ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、塩素化ポリプロピレンと、これらに共重合し得る二重結合を少なくとも一個を有する化合物との共重合体が含まれていてもよい。
当該共重合体としては、例えば、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル−エチレン共重合体、塩化ビニル−プロピレン共重合体、塩化ビニル−スチレン共重合体、塩化ビニル−イソブチレン共重合体、塩化ビニル−塩化ビニリデン共重合体、塩化ビニル−スチレン−無水マレイン酸三元共重合体、塩化ビニル−スチレン−アクリロニトリル共重合体、塩化ビニル−ブタジエン共重合体、塩化ビニル−イソプレン共重合体、塩化ビニル−塩素化プロピレン共重合体、塩化ビニル−塩化ビニリデン−酢酸ビニル三元共重合体、塩化ビニル−アクリル酸エステル共重合体、塩化ビニル−マレイン酸エステル共重合体、塩化ビニル−メタクリル酸エステル共重合体、塩化ビニル−アクリロニトリル共重合体、可塑化ポリ塩化ビニルが挙げられる。
当該共重合体中の、塩化ビニル以外の他種のモノマーの共重合割合は、40質量%以下が好ましく、30質量%以下がより好ましい。
これらの塩化ビニル共重合体は、一般には懸濁重合、塊状重合又は乳化重合によって製造される。
前記(C)塩素系樹脂は、(C−2)塩素化ポリエチレン樹脂(以下、(C−2)成分、CPEと記載する場合がある。)を、さらに含むものであることが好ましく、(A)スチレン系共重合体100質量部に対し、(C−2)塩素化ポリエチレン樹脂を4〜30質量部含むことが好ましい。
本実施形態の樹脂組成物中の(C−2)塩素化ポリエチレン樹脂の含有量は、5質量部以上がより好ましく、8質量部以上がさらに好ましい。
また、本実施形態の樹脂組成物中の(C−2)塩素化ポリエチレン樹脂の含有量は、28質量部以下がより好ましく、25質量部以下がさらに好ましい。
(C−2)塩素化ポリエチレン樹脂の含有量が4質量部以上であると、難燃性の観点から好ましく、30質量部以下であると、熱安定性の観点から好ましい。
<(C−1)ポリ塩化ビニル>
上述したように、(C)塩素系樹脂は、(C−1)ポリ塩化ビニル(PVC)を含有する。
PVCは、塩化ビニルを単独重合又は塩化ビニルと共重合し得る他種のモノマーを共重合することによって製造される。
他種モノマーとしては、以下に限定されるものではないが、例えば、塩化ビニリデン、エチレン、酢酸ビニル、アクリロニトリルならびにアクリル酸、メタクリル酸及び無水マレイン酸ならびにそれらのエステルが挙げられる。
(C−1)ポリ塩化ビニル中の他種のモノマーの共重合割合は、40質量%以下が好ましく、30質量%以下がより好ましい。
これらの塩化ビニル単独重合体及び共重合体は、一般には懸濁重合、塊状重合又は乳化重合によって製造される。
(C−1)ポリ塩化ビニル(PVC)の平均重合度は、本実施形態の樹脂組成物を製造する際の混練性、樹脂組成物の機械的特性、及び熱安定性の観点から、380〜640であるものとする。
(C−1)ポリ塩化ビニルの平均重合度が380以上であれば本実施形態の樹脂組成物が耐衝撃性の観点で優れたものとなる。また、平均重合度が640以下であれば大型成形性の観点で優れたものとなる。平均重合度が450以上であると、熱滞留安定性の観点からより好ましい。
(C−1)ポリ塩化ビニル(PVC)は工業的に製造され、多方面にわたって利用されているものであり、その製造方法、物性については、公知の技術を援用できる。
なお、前記平均重合度はJIS K−6721に記載の測定方法で測定し、付属書の基準を準用する。
<(C−2)塩素化ポリエチレン樹脂>
上述したように、(C)塩素系樹脂は、(C−2)塩素化ポリエチレン樹脂(CPE)を、さらに含むことが好ましく、(A)スチレン系共重合体100質量部に対して4〜30質量部含有することが好ましい。
(C−2)塩素化ポリエチレン樹脂は、ポリエチレンの粉末又は粒子を水性懸濁液中で塩素化するか、あるいは有機溶媒にポリエチレンを溶解し、塩素化することによって製造できる。特に、水性懸濁中で塩素化する方法が好ましい。
CPEは工業的に製造され、多方面にわたって利用されており、前記の製造方法及び各種物性は、公知の技術を援用できる。
(C−2)成分を製造する際に原料となるポリエチレンは、エチレンを単独重合又はエチレンと20質量%以下(好ましくは10質量%以下)の炭素数が多くとも12個(好ましくは3〜8個)のα−オレフィンとを共重合することによって得られる。原料となるポリエチレンの密度は、一般には0.910〜0.970g/cm3であり、特に0.920〜0.970g/cm3が好ましい。
(C−2)塩素化ポリエチレン樹脂の塩素含有量は10〜45質量%が好ましく、15〜40質量%がより好ましく、25〜40質量%がさらに好ましい。(C−2)成分の塩素含有量が10質量%以上であると、本実施形態の樹脂組成物の耐衝撃性及び難燃性が優れたものとなり、好ましい。また、45質量%以下であると、耐衝撃性が優れたものとなり、また、熱安定性の観点でも好ましい。
また、(C−2)塩素化ポリエチレン樹脂のムーニー粘度(ML1+4、100℃)は、一般には30〜150であり、40〜150が好ましく、40〜130がより好ましい。ムーニー粘度(ML1+4、100℃)が30以上であると本実施形態の組成物の機械強度が高い。また、150以下であると成形性の観点で好ましい。
((D)酸化アンチモン)
本実施形態の樹脂組成物は、(D)酸化アンチモンを、さらに含むことが好ましい。
(D)酸化アンチモンの含有量は、(A)スチレン系共重合体100質量部に対し、1〜20質量部が好ましく、より好ましくは2〜10質量部、さらに好ましくは3〜8質量部である。このような範囲にあることで、高い難燃性及び難燃性の安定化を図ることができる。
(D)酸化アンチモンは、難燃助剤として広く用いられているものである。(D)酸化アンチモンとしては、例えば、三酸化アンチモン及び五酸化アンチモン等の酸化アンチモンが挙げられる。
(D)酸化アンチモンの平均粒子径は、押出性の観点から0.3〜150μmであることが好ましい。
((E)安定剤)
本実施形態の樹脂組成物は、(E)安定剤を、さらに含むことが好ましい。
(E)安定剤の含有量は、(A)スチレン系共重合体100質量部に対し、0.1〜5質量部が好ましく、より好ましくは0.5〜4.5質量部であり、さらに好ましくは1.0〜4質量部である。このような範囲にあることで、機械特性を維持しつつ、成形時の安定性、特に熱滞留での安定性を高め、光沢性の良好な成形体を得ることができる。
(E)安定剤としては、以下に限定されるものではないが、例えば、ジブチル−チン−ウラジオレート、オクチル−スズ安定剤、ジメチルスズ系化合物、ジブチル−チン−マレート、含イオウ有機スズ化合物スタナン−ジオール誘導体、並びにこれらの有機スズ系安定剤を主成分とする混合物が挙げられる。
また、(E)安定剤としては、亜鉛系安定剤を使用してもよく、有機酸金属塩が挙げられる。有機酸金属塩を構成する有機酸としては、例えば、有機カルボン酸、フェノール類が挙げられる。
(E)安定剤としては、好ましくは、ジブチルスズマレイン酸塩、ジブチルスズ−3メルカプトプロピオン酸塩、ハイドロタルサイト、ステアリン酸亜鉛が挙げられる。
((F)潤滑剤)
本実施形態の樹脂組成物は、(F)潤滑剤を、さらに含むことが好ましい。
(F)潤滑剤の含有量は、(A)スチレン系共重合体100質量部に対し、0.01〜10質量部が好ましく、より好ましくは0.05〜8質量部であり、さらに好ましくは0.1〜5質量部である。このような範囲にあることで、機械特性を保持しつつ、フィラーの分散を促し、離型性を高めることができる。
(F)潤滑剤としては、以下に限定されるものではないが、例えば、脂肪酸、脂肪族アルコール、脂肪酸アミド、脂肪族炭化水素、脂肪酸エステル、金属石鹸等が挙げられる。
(F)滑剤としては、本実施形態の樹脂組成物の粘度を低下させる内滑剤として機能するものと、射出成形金型のキャビティ面やスプールの内面に対する滑り性を向上させる外滑剤として機能するものを併用することが好ましい。特にキャビティ面を特定の温度範囲に加熱した状態で樹脂組成物を射出充填し、キャビティ面を特定の温度範囲に冷却してから脱型する際に優れた外観の成形品が得られやすい観点から、脂肪酸系滑剤と脂肪酸エステル系滑剤の併用が好ましい。
((G)酸化防止剤)
本実施形態の樹脂組成物は、(G)酸化防止剤を、さらに含むことが好ましい。
(G)酸化防止剤の含有量は、(A)スチレン系共重合体100質量部に対し、0.1〜2質量部が好ましく、より好ましくは0.3〜1.8質量部であり、さらに好ましくは、0.5〜1.5質量部である。このような範囲にあることで成形体の加工時の熱劣化やヤケといった問題を防ぐことができる。
(G)酸化防止剤としては、以下に限定されるものではないが、例えば、ヒンダートフェノール類や亜リン酸エステル類等が挙げられる。
(その他成分)
本実施形態の樹脂組成物は、本発明の目的を損なわない範囲で、公知の添加剤を添加してもよい。
添加剤としては、例えば、充填材(タルク、マイカ、炭酸カルシウム等)、導電付与剤(カーボンブラック、カーボンナノチューブ、グラファイト等)、着色剤(酸化チタン、酸化亜鉛、酸化鉄、酸化アルミニウム、有機染料等)、紫外線吸収剤、耐候剤が挙げられる。
これらの添加剤の含有量は、樹脂組成物100質量部に対し、充填材、導電付与剤は30質量部以下が好ましく、それ以外は5質量部以下である。これらは単独であっても、複数を組み合わせて使用してもよい。
(樹脂組成物の製造方法)
本実施形態の樹脂組成物は、公知の方法による製造できる。
具体的には、一軸又は多軸混練押出機、ロール、バンバリーミキサー、加圧ニーダ等により、以下のように原料成分を混合及び溶融混練し、成形することにより製造することができる。
原料成分を混合及び溶融混練する方法としては、特に限定されず、当業者が周知の方法を利用できる。具体的には、原料成分を、予めスーパーミキサー、タンブラー、V字型ブレンダー等で混合し、一軸押出機又は二軸押出機で一括溶融混練する方法、一部成分を二軸押出機メインスロート部に供給し溶融混練しつつ、押出機の途中から残る成分を添加する方法等が挙げられる。特に、本実施形態の成形体の機械的物性を高めるためには、(C)塩素系樹脂以外を二軸押出機メインスロート部に供給し溶融混練しつつ、押出機の途中から(C)塩素系樹脂を添加する方法が好ましい。
最適な条件は、押出機の大きさによって変動するため、当業者の調整可能な範囲で適宜調整することが好ましい。より好ましくは、押出機のスクリューデザインに関しても、当業者に調整可能な範囲で種々調整する。
〔成形体〕
本実施形態の成形体は、上述した本実施形態の樹脂組成物の成形体である。
本実施形態における成形体を得るための成形方法については、特に限定されず、公知の成形方法を利用できる。具体的には、押出成形、射出成形、真空成形、ブロー成形、射出圧縮成形、加飾成形、他材質成形、ガスアシスト射出成形、発泡射出成形、低圧成形、超薄肉射出成形(超高速射出成形)、金型内複合成形(インサート成形、アウトサート成形)等の成形方法のいずれかによって成形することができる。
〔用途〕
本実施形態の樹脂組成物は、難燃性、機械的強度及び外観が要求される成形体の原料として使用することができる。
本実施形態の成形体は、電気機器及び電子機器の筐体として好適に使用でき、特に屋内外用途の電子機器、電気やガスメーターの外装、火災報知器の部品等に好適に使用できる。
以下、具体的な実施例及び比較例を挙げて本実施形態を詳細に説明するが、本実施形態は、以下の例に限定されるものではない。
実施例及び比較例に適用した樹脂組成物及び成形体の製造条件と評価項目は以下のとおりである。
〔樹脂組成物及び成形体の製造条件〕
((1)押出)
原料を一括ブレンドし、シリンダー温度を160〜200℃に設定した二軸機(ZSK−25)にて押出を実施した。
((2)成形体の作製)
後述する実施例及び比較例の樹脂組成物を用い、射出成形機(EC−75SXII、東芝機械(株)製)を用いて、ISO294−1及びJIS K7152−1に準拠した小型試験片の樹脂成形体を得た。
また、燃焼試験用試験片としては、IEC−60695−11−10に準拠した小型試験片の樹脂成形体を得た。
〔評価項目〕
((3)難燃性試験)
UL94規格に従い、125mm×13mm×1.5mm(厚み)の試験片を10本作製し、難燃性を評価した。難燃性が要求される電気機器及び電子機器への用途においては、難燃性がV0であることが好ましいため、10本の試験片の難燃性試験によるV0の合格率を以下のように評価した。
<評価>
〇:V0合格率100%
△:V0合格率80%以上100%未満
×:V0合格率80%未満
((4)耐候性試験)
スーパーキセノンウェザーメーター(スガ試験機製、SX75)により、63℃の温度において500時間試験をし、カラーメーター(スガ試験機製、CC−is)により、下記の測定条件に従って測定を行い、以下のように評価した。
<評価>
〇:耐候変色ΔEが27未満
△:耐候変色ΔEが27以上30未満
×:耐候変色ΔEが30以上
<測定条件>
・分光5nm光学反射
・光源:D65光10°視野
・正反射光を除いた測定(d/8)条件
・観察視野:直径15mm
((5)大型射出成形性)
後述する実施例及び比較例の樹脂組成物を用い、大型射出成形機にて600mm×30mm×15mmの格子状のプレート板を成形し、シルバー発生量を以下のように評価した。
<評価>
〇:シルバー発生数が全体の1/20未満で見られる。
△:シルバーが全体の1/20〜1/10の範囲で見られる。
×:シルバーが全面1/10を超えて見られ、非常に多い。
((6)熱滞留安定性)
成形機温度を200℃とし、30分間成形機内に溶融滞留後成形したサンプルのシルバー発生量を以下のように評価した。
<評価>
〇:シルバーが全体の1/10未満で見られる。
△:シルバーが全体の1/10〜1/4の範囲で見られる。
×:シルバーが全面1/4を超えて見られ、非常に多い。
〔樹脂組成物及び成形体の原料成分〕
実施例及び比較例に用いた樹脂組成物及び成形体の原料成分を以下に説明する。
((A)スチレン系共重合体)
(A−1)アクリロニトリル−スチレン樹脂:アクリロニトリル比25質量%、数平均分子量55,000
((B)ゴム重合体)
(B−1)アクリロニトリル−スチレン−ブタジエン樹脂:平均ゴム粒子径500nm
(B−2)メチルメタクリレート−スチレン−ブタジエン樹脂:メタブレンL−1000(三菱ケミカル株式会社製)
((C)塩素系樹脂)
(C−1a)ポリ塩化ビニル:平均重合度400
(C−1b)ポリ塩化ビニル:平均重合度520
(C−1c)ポリ塩化ビニル:平均重合度630
(C−1d)ポリ塩化ビニル:平均重合度650
(C−1e)ポリ塩化ビニル:平均重合度1000
(C−2)塩素化ポリエチレン:MFR1.5g/10min、塩素含有量30質量%
((D)酸化アンチモン)
(D−1)三酸化二アンチモン:平均粒子径1μm
((E)安定剤)
(E−1)ジブチルスズマレイン酸塩
(E−2)ジブチルスズ−3メルカプトプロピオン酸塩
((F)潤滑剤)
(F−1)ステアリルアルコール
(F−2)エチレンビスステアリン酸アマイド
((G)酸化防止剤)
(G−1)ヒンダードフェノール系酸化防止剤
(G−2)ホスファイト系酸化防止剤
参考例1〜7、実施例〜10〕、〔比較例1〜7〕
各成分がそれぞれ、下記〔表1〕及び〔表2〕に記載の割合となるよう押出を行い、樹
脂組成物を製造した。
得られた樹脂組成物を用い、上記条件にて成形を行い、成形体を製造した。
各物性を評価した結果を下記〔表1〕及び〔表2〕に併せて示す。
Figure 0006942233
Figure 0006942233
実施例及び比較例の結果から、本発明の樹脂組成物は難燃性、耐候性、大型射出成形性、熱滞留安定性に優れていることが分かった。
本発明の樹脂組成物及び成形体は、電気機器及び電子機器の筐体等の材料の分野において産業上の利用可能性を有する。

Claims (5)

  1. (A)スチレン系共重合体100質量部と、
    (B)ゴム重合体2.5〜40質量部と、
    少なくとも(C−1)ポリ塩化ビニルを含む(C)塩素系樹脂10〜50質量部と、
    (E)安定剤0.1〜5質量部と、
    (G)酸化防止剤を0.1〜2質量部と、
    を、含有し、
    前記(C−1)ポリ塩化ビニルの平均重合度が380〜640であり、
    前記(E)安定剤が、有機スズ系安定剤であり、
    前記(G)酸化防止剤が、ヒンダードフェノール系酸化防止剤及びホスファイト系酸化防止剤である、樹脂組成物。
  2. 前記(C)塩素系樹脂が、(C−2)塩素化ポリエチレン樹脂をさらに含み、
    前記(A)スチレン系共重合体100質量部に対し、前記(C−2)塩素化ポリエチレン樹脂を4〜30質量部、含有する、
    請求項1に記載の樹脂組成物。
  3. 前記樹脂組成物が、前記(A)スチレン系共重合体100質量部に対し、
    (D)酸化アンチモンを1〜20質量部、さらに含有する、
    請求項1又は2に記載の樹脂組成物。
  4. 前記樹脂組成物が、前記(A)スチレン系共重合体100質量部に対し、
    (F)潤滑剤を0.1〜10質量部、さらに含有する、
    請求項1乃至のいずれか一項に記載の樹脂組成物。
  5. 請求項1乃至のいずれか一項に記載の樹脂組成物の成形体。
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