JP6942153B2 - 転圧機械 - Google Patents

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Description

本発明は転圧機械に係り、特に転圧作業の効率化を図る技術に関する。
タイヤローラ等の転圧機械には、路面の舗装工事等で舗装材を締め固めるために車体の前部及び後部に車輪を兼ねた転圧ローラ(例えば転圧タイヤや鉄輪)が備えられている。このような転圧機械は、アスファルト混合物等の舗装材を敷きつめた路面を一定速度で走行しながら、転圧ローラによって舗装材を締め固めている。
しかしながら、転圧機械の速度はオペレータの熟練度に左右される側面がある。特に、作業機械の進行方向を切替える際は、転圧機械を減速して停止させたあと、進行方向を切替えて加速するため、転圧機械を減速及び加速するときの減速度や加速度(加減速度)はオペレータの操作に委ねられていた。したがって、転圧機械の加減速度にはバラつきが生じやすく、さらには路面の舗装精度にもバラつきが生じる虞があった。
そこで、転圧機械の加速度及び減速度(変位S)を設定し、オペレータの操作による加減速度のバラつきを抑制する技術が開発されている(特許文献1)。
特開2011−74755号公報
しかしながら、上記特許文献1に開示される技術のように、加減速度を設定すると、オペレータが折り返したい地点を転圧機械が通り過ぎることや、オペレータの想定より早く折り返すことが想定される。
したがって、オペレータの操作次第ではオペレータが折り返したい地点の手前で機体が停止したあと、再度に機体を加速して当該地点で折り返す、といった作業の非効率が生じる虞があった。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、オペレータが折り返したい地点に転圧機械(機体)を的確に停止させつつ転圧作業の作業効率を向上させることができる転圧機械を提供することにある。
上記の目的を達成するため、本発明の転圧機械は、路面を締め固める転圧ローラと、前記転圧ローラを減速することで機体を減速する減速装置と、前記転圧ローラを加速することで前記機体を加速する加速装置と、を備えた転圧機械において、前記機体の速度を検出する速度センサと、前記機体の進行方向に、該機体が折り返す指標としての折り返し地点が位置することを検出する折り返しセンサと、前記折り返し地点と前記機体との折り返し距離を検出する測距センサと、前記減速装置及び前記加速装置を制御するコントローラと、を有し、前記コントローラは、前記機体の減速度合の制限値としての制限減速度及び加速度合の制限値としての制限加速度を設定する加減速度設定部と、前記折り返しセンサからの検出情報に基づき前記折り返し地点の有無を判定する折り返し判定部と、前記機体が前記折り返し地点に到着する到着時期を推定する到着時期推定部と、前記減速装置及び前記加速装置を制御して機体を加減速する加減速制御を実行する加減速制御部と、を含み、前記到着時期推定部は、前記速度センサによって検出される前記機体の速度、前記測距センサによって検出される前記折り返し距離及び前記加減速度設定部によって設定される前記制限減速度に基づいて前記到着時期を推定し、前記加減速制御部は、前記減速装置を制御することで前記機体を前記制限減速度で減速して前記到着時期までに前記機体を停止させたあと、前記機体を前記加速装置を制御して該停止前までの進行方向とは反対方向に前記制限加速度で加速することを特徴とする。
これにより、速度センサによって検出される機体の速度、測距センサによって検出される折り返し距離及び加減速度設定部によって設定される制限減速度に基づいて推定された到着時期までに機体を制限減速度で減速して停止させたあと、機体を停止前までの進行方向とは反対方向に制限加速度で加速することで、折り返し地点の手前で停止するようにして折り返し地点近傍の転圧をすることや停止前までの進行方向とは反対方向に制限加速度で加速することで進行方向の切替を的確に行うことが可能とされる。
その他の態様として、前記折り返し地点は、前記路面に立設された建物であり、前記折り返しセンサは、前記建物が位置することを検出するセンサであるのが好ましい。
これにより、路面に立設された建物を折り返し地点として折り返しセンサで検出することで、例えば建物と隣接する土地の路面を締め固めるような場合に建物の近傍を効率的に締め固めることが可能とされる。
その他の態様として、作動することで報知する報知装置を有し、前記コントローラは、前記報知装置を制御する報知制御部を含み、前記報知制御部は、前記加減速制御部により前記機体を減速及び加速する際に前記報知装置を作動させるのが好ましい。
これにより、加減速制御部により機体を減速及び加速する際に報知装置を作動させて報知することで、機体が加減速制御部の制御によって加減速していることを報知して機体のオペレータや機体周囲の作業者に報知することが可能とされる。
その他の態様として、前記オペレータの操作により、前記機体の進行方向を機体前後方向前方に切り替える前進位置、後方に切り替える後進位置及び前記前進位置と前記後進位置との間に位置し前記機体を停止させる中立位置に切替え可能な前後進レバーを備え、前記加減速制御部は、前記加減速制御により前記減速装置を制御することで前記機体を前記制限減速度で減速している間、前記オペレータが前記前後進レバーを進行方向で維持しまたは前記中立位置に切り替えた際、前記到着時期までに前記機体を停止させ、前記オペレータが前記前後進レバーを進行方向とは反対方向に切り替えた際、前記到着時期までに前記機体を停止させたあと、前記加速装置を制御して前記機体を該停止前までの進行方向とは反対方向に前記制限加速度で加速するのが好ましい。
これにより、機体を減速している間にオペレータが前後進レバーを進行方向で維持しまたは中立位置に切り替えた際は到着時期までに機体を停止させ、オペレータが前後進レバーを進行方向とは反対方向に切り替えた際は到着時期までに機体を停止させたあと、加速装置を制御して機体を該停止前までの進行方向とは反対方向に制限加速度で加速することで、オペレータによる前後進レバーの操作に基づいて加減速制御を実行することが可能とされる。
本発明の転圧機械によれば、速度センサによって検出される機体の速度、測距センサによって検出される折り返し距離及び加減速度設定部によって設定される制限減速度に基づいて推定された到着時期までに機体を制限減速度で減速して停止させたあと、機体を停止前までの進行方向とは反対方向に制限加速度で加速したので、折り返し地点の手前で停止するようにして折り返し地点近傍の転圧をすることや、停止前までの進行方向とは反対方向に制限加速度で加速することで進行方向の切替を的確に行うことができる。
これにより、オペレータが折り返したい地点に機体を的確に停止させつつ転圧作業の作業効率を向上させることができる。
本発明に係る転圧機械の後方斜視図である。 操作装置の後方斜視図である。 本発明の転圧機械の制御に係るコントローラの接続構成を示すブロック図である。 コントローラが実行する、本発明に係る転圧機械の折り返し制御の制御手順のルーチンが示されたフローチャートである。 折り返し制御による機体の動きを説明する説明図である。 折り返し制御による機体の動きを説明する説明図である。
以下、図面に基づき本発明の一実施形態について説明する。
図1を参照すると、本発明に係る転圧機械の後方斜視図が示されている。機体(転圧機械)1は、前輪及び後輪にローラ(転圧ローラ)3が配設されたタイヤローラである。この機体1は、エンジン5、HST(加速装置、減速装置)7、運転席9を備えており、オペレータが運転席9に搭乗してエンジン5及びHST7を操作することで、ローラ3を回転させて機体1を前後進させつつ、路面100を転圧することが可能である。
エンジン5は、図示しない燃料タンクに貯留される軽油を燃焼することで稼働して駆動力を発生させるディーゼルエンジンである。このエンジン5は、例えば機体1の前側に配設されている。
HST7は、エンジン5が稼働することで生じる駆動力を利用して作動油を流動させ、該作動油を利用してローラ3を駆動させ、または減速させる油圧変速機(Hydraulic Static Transmission)である。このHST7は、後述するアクセルペダル15を操作することで、機体1の加速、減速及び停止までを行うことが可能である。
運転席9は、オペレータが座席9aに着座して機体1を操作する席である。この運転席9には、座席9aの前方に操作装置11、アクセルペダル15(図1参照)及びブレーキペダル17(図1参照)が配設されている。
図2を参照すると、操作装置11の後方斜視図が示されている。操作装置11には、前後進レバー13、ハンドル19、モニタ(報知装置)21、スピーカ(報知装置)23及び加減速度設定スイッチ27が備えられている。
前後進レバー13は、機体前後方向における機体1の進行方向を切り替えるレバーであり、前進位置、後進位置及び中立位置の3つの位置に切り替えることが可能である。前進位置は機体1の進行方向を機体前後方向前方に設定し、後進位置は機体1の進行方向を機体前後方向後方に設定する位置である。そして、中立位置は、機体1の前進及び後進を禁止する位置である。
アクセルペダル15は、操作装置11の下側に配設され、オペレータによって踏圧可能なペダルである。このアクセルペダル15は、踏圧量を調整することでHST7の変速度合いを調整して機体1の加減速度合いを変更することが可能である。
したがって、オペレータは、前後進レバー13を操作することで機体1の進行方向を設定し、アクセルペダル15の踏圧量を増加させることで機体1を前進または後進し、アクセルペダル15の踏圧量を減少させることで機体1を減速し、さらには停止させることが可能である。さらに、オペレータは、前後進レバー13を中立位置にすることで、例えば誤ってアクセルペダル15を踏圧することで機体1が加速することを防止することができる。
ブレーキペダル17は、アクセルペダル15と同様に操作装置11の下側に配設され、オペレータによって踏圧可能なペダルである。このブレーキペダル17は、踏圧量を調整することで図示しない摩擦ブレーキ装置による制動を調整することが可能である。
ハンドル19は、機体1の進行方向を左右に切り替えるステアリングホイールである。タイヤローラである機体1においては、ハンドル19を回動させると機体前側のローラ3が左右に回動することで進行方向が切り替わる。
モニタ21は、操作装置11の上側に設けられた液晶パネルである。このモニタ21には、機体1の速度Vやエンジン5の回転数等の機体1に関する情報が表示される。スピーカ23は、オペレータに向けて報知音等の音を発することが可能である。
加減速度設定スイッチ27は、折り返し制御時における機体1の減速度(制限減速度)及び加速度(制限加速度)を設定することが可能なスイッチである。したがって、オペレータは、加減速度設定スイッチ27を操作することで、路面100の平面度を低下させる虞がない制限加減速度A(制限値)を設定することができる。なお、減速度合及び加速度合をそれぞれ別の値で設定可能にしてもよい。
図1に戻り、機体1には、速度センサ31、赤外線センサ(折り返しセンサ、測距センサ)33及びコントローラ40が備えられている。速度センサ31は、ローラ3に設けられたセンサであり、ローラ3の回転数を検出することが可能である。赤外線センサ33は、赤外線を機体1の前方及び後方に照射し、機体1の前方及び後方に位置する路面100に立設された建物(折り返し地点)102(後述する図5参照)に当たって跳ね返った該赤外線を受光することで建物102の有無や建物102との距離L(折り返し距離)を測距するセンサである。なお、建物102のように路面100に立設されたものでなくてもよく、白線等の目印の有無や距離を検出するセンサを用いてもよい。
図3を参照すると、本発明に係る転圧機械の制御に係るコントローラ40の接続構成がブロック図で示されている。コントローラ40は、エンジン5の運転制御をはじめとして総合的な制御を行うための制御装置であり、入出力装置、記憶装置(ROM、RAM、不揮発性RAM等)、中央処理装置(CPU)等を含んで構成されている。
このコントローラ40の入力側には、前後進レバー13、加減速度設定スイッチ27、速度センサ31、赤外線センサ33が電気的に接続されている。これにより、前後進レバー13からは前進位置、後進位置または中立位置のうちオペレータが選択した位置(選択位置)に関する情報が入力され、加減速度設定スイッチ27からはオペレータが設定した制限加減速度Aに関する情報が入力され、速度センサ31からはローラ3の回転数に関する情報が入力され、赤外線センサ33からは機体1の前方及び後方における建物102の有無や建物102との距離Lに関する情報が入力され、温度センサ35からは路面100の温度Dに関する情報が入力される。
また、コントローラ40の出力側には、エンジン5、HST7、モニタ21及びスピーカ23が電気的に接続されており、エンジン5を制御することでエンジン5の回転数を変更し、HST7を制御することで機体1の加減速を変更し、モニタ21を制御することで例えば機体1の後方に建物102が位置することを報知表示(所定の報知態様)し、スピーカ23を制御することで報知音を吹鳴する(所定の報知態様)ことができる。
ここで、コントローラ40には、加減速度設定部51、折り返し判定部52、到着時期推定部53、加減速制御部55及び報知制御部57が設けられている。加減速度設定部51は、加減速度設定スイッチ27から入力されるオペレータが設定した制限加減速度Aに関する情報に基づき、機体1の制限加減速度Aを設定する設定部である。
折り返し判定部52は、赤外線センサ33が検出した機体1の前方及び後方における建物102の有無に関する情報を基に、建物102が機体1の進行方向に位置するか否かを判別する。
到着時期推定部53は、速度センサ31によって検出される機体1の速度V、赤外線センサ33によって検出される建物102と機体1との距離L及び加減速度設定部51によって設定される機体1の制限加減速度Aに基づき、到着時期T1及び停止限界時T2を推定する推定部である。この到着時期T1及び停止限界時T2の推定は、例えば運動方程式を用いて算出することが可能である。
これにより、到着時期推定部53は、赤外線センサ33によって建物102を検出した時から機体1が建物102に到着するまでの時間を算出することで到着時期T1を推定することができる。さらに、到着時期推定部53は、到着時期T1に基づき、機体1が制限加減速度Aで減速しても建物102に到着する可能性がある時点として、停止限界時T2を推定することができる。
加減速制御部55は、オペレータが前後進レバー13を操作することで選択した選択位置に関する情報、加減速度設定部51によって設定された制限加減速度A、折り返し判定部52によって判別された建物102が機体1の進行方向に位置するか否かに関する情報及び到着時期推定部53によって推定された到着時期T1及び停止限界時T2に基づき、エンジン5及びHST7を制御して機体1を減速させる減速制御及び加速制御を実行することができる。
報知制御部57は、到着時期推定部53によって推定された到着時期T1及び停止限界時T2に基づき、モニタ21及びスピーカ23を制御してオペレータに所定の報知をする報知制御を実行することができる。
図4を参照すると、コントローラ40が実行する、本発明に係る転圧機械の折り返し制御の制御手順を示すルーチンがフローチャートで示されている。また、図5、6を参照すると、折り返し制御による機体1の動きを説明する説明図が示されている。以下、同フローチャートに沿い説明する。
本ルーチンは、オペレータが前後進レバー13を操作することで選択した選択位置が前進位置または後進位置のときであって、オペレータがアクセルペダル15を踏圧することで機体1の速度Vが例えば後述する規定速度V1に達したあと、オペレータによるアクセルペダル15の踏圧が解消されたときにスタートする。また、本ルーチンは、加減速制御の途中であっても、アクセルペダル15またはブレーキペダル17が踏圧されたとき終了する。さらに、ブレーキペダル17が踏圧されたときは、機体1を最大減速度で停止する。
したがって、本ルーチンに係る加減速制御は、制御の途中であっても、オペレータが前後進レバー13、アクセルペダル15及びブレーキペダル17を操作するときにはオペレータによる操作を優先することができる。
ステップS10では、折り返し判定部52により、機体1の後方に建物102があるか否かを判別する(図5参照)。このステップS10は、判別結果が真(Yes)で機体1の後方に建物102があると判別するまで繰り返し実行し、機体1の後方に建物102があると判別するとステップS20に移行する。ステップS20では、上記したように到着時期推定部53により到着時期T1及び停止限界時T2を推定しステップS30に移行する。
ステップS30では、赤外線センサ33から入力される機体1と建物102との距離Lに関する情報により機体1の後方に建物102があると判別した時点(以下、現時点という)が停止限界時T2か否かを判別する。ステップS30の判別結果が偽(No)で現時点が停止限界時T2ではないと判別する、換言すると、まだ現時点で機体1を減速しなくても機体1が建物102に到着しないと判定すると、ステップS10に戻る。
一方、ステップS30の判別結果が真(Yes)で現時点が停止限界時T2であると判別する、換言すると、現時点から機体1を減速しなければ機体1が建物102に衝突する可能性が高いと判定すると、ステップS40に移行する。
ステップS40では、加減速制御部55により減速制御を実行して機体1を減速し、報知制御部57により報知制御を実行してオペレータに所定の報知をする。ここで、加減速制御部55は、加減速度設定部51によって設定された制限加減速度Aとなるよう、エンジン5の回転数とHST7の変速度合を制御することで機体1の減速度を制御する。
また、報知制御部57は、モニタ21に例えば減速することを示す報知表示を表示し、スピーカ23からブザーを吹鳴することで機体1がオペレータの操作に依らず減速することや機体1の後方に建物102があること、さらには機体1が建物102で折り返すことをオペレータに報知する。
したがって、ステップS10、S20では、機体1の後方に建物102があると判別すると(ステップS10でYes)、停止限界時T2を推定する(ステップS20)。そして、ステップS30、S40で停止限界時T2が現時点ではない場合は(ステップS30でNo)、現時点において機体1を減速する必要はないため、ステップS10に戻る。
一方、ステップS30、S40で停止限界時T2が現時点の場合は(ステップS30でYes)、現時点においてすぐさま機体1を減速する必要があるため、加減速制御部55によりエンジン5の回転数とHST7の変速度合を制御することで、機体1を制限加減速度Aで減速することを開始する(ステップS40)。
このとき、制限加減速度Aは、上記したように加減速度設定部51によって設定された値であり、路面100の平面度を低下させる虞がない減速度である。したがって、ステップS40では、路面100の平面度を低下させないように機体1を減速することができる。
さらに、ステップS40では、報知制御部57によりモニタ21やスピーカ23を制御して機体1がオペレータの操作に依らず減速することや機体1の後方に建物102があること、さらには機体1が建物102で折り返すことをオペレータに報知することで、加減速制御部55の減速制御によって機体1が減速することをオペレータに認識させ、減速に備えることや建物102を移動させることを促すことができる。
ステップS50では、速度センサ31によって検出されるローラ3の回転数から算出する機体1の速度Vが0、すなわち機体1が停止しているか否かを判別する。このステップS50は、判別結果が真(Yes)で機体1が停止したと判別するまで繰り返し実行し、機体1が停止したと判別するとステップS60に移行する。
ここで、ステップS50の判別結果が真(Yes)で機体1が停止したと判別したとき、到着時期推定部53が推定した停止限界時T2から機体1を制限加減速度Aで減速しているので、機体1は、後部が建物102に接触する手前で停止する(図6)。これにより、機体1は、建物102に接触することなく、該建物102の近傍まで転圧することができる。
ステップS60では、オペレータにより前後進レバー13の選択位置が前進位置に切り替えられたか否か、すなわちオペレータが前後進レバー13の選択位置を進行方向とは反対方向に切り替えたか否かを判別する。ステップS50の判別結果が偽(No)で前後進レバー13の選択位置が後進位置のまま維持され、または中立位置に切り替えられたと判別すると、ステップS100に移行してステップS40から実行しているモニタ21やスピーカ23による報知を終了する。一方、ステップS50の判別結果が真(Yes)で前後進レバー13の選択位置が後前進位置に切り替えられたと判別するとステップS70に移行する。
これにより、ステップS60では、機体1の減速を開始してから(ステップS40)停止するまで(ステップS50でYes)の間に、前後進レバー13の選択位置が機体1の進行方向のまま切替えられず、または中立位置に切り替えられた場合は、モニタ21やスピーカ23による報知を終了(ステップS100)し、前後進レバー13の選択位置が進行方向とは反対方向に切り替えた場合は、ステップS70以降のルーチンに移行することで、オペレータの操作に基づいてステップS70に移行して機体1の進行方向を切替えることができる。
ステップS70では、HST7を制御することで機体1の進行方向を切替えて機体1の加速を開始し、ステップS80に移行する。このとき、制限加減速度Aは、ステップS40と同様に加減速度設定部51によって設定された値であり、路面100の平面度を低下させる虞がない加速度である。
ステップS80では、速度センサ31によって検出されるローラ3の回転数から算出する機体1の速度Vが規定速度V1か否かを判別する。ここで、規定速度V1とは、転圧作業において最も適した任意の速度(例えば時速4km)である。なお、規定速度V1をオペレータによって選択することが可能なスイッチを操作装置11に設けるようにしてもよい。
このステップS80は、判別結果が真(Yes)で機体1の速度Vが規定速度V1であると判別するまで繰り返し実行し、速度Vが規定速度V1であると判別するとステップS90に移行する。
ステップS90では、機体1の速度Vを規定速度V1に維持するようHST7を制御してステップS100に移行する。そして、ステップS100では、ステップS40から実行しているモニタ21やスピーカ23による報知を終了する。そして、本ルーチンを繰り返し実行する。すなわち、機体1の前方に建物102と同様の建物がある場合には、該建物に向かって前進し、上記ルーチンを繰り返す。
これにより、ステップS40〜S100では、機体1の減速を開始してから(ステップS40)停止するまで(ステップS50でYes)の間に前後進レバー13の選択位置が進行方向とは反対方向に切り替えた際は(ステップS60でYes)、機体1の進行方向を切替えて加速し(ステップS70)、機体1の速度Vが規定速度V1となり(ステップS80でNo)、機体1の速度Vが維持されるまで(ステップS90)の間は加減速制御及び報知制御を継続する(ステップS100)。
また、機体1の減速を開始してから(ステップS40)停止するまで(ステップS50でYes)の間に前後進レバー13の選択位置が進行方向のまま維持され、または中立位置に切り替えた際は(ステップS60でNo)、機体1を停止したまま報知制御を終了する(ステップS100)。
したがって、コントローラ40は、機体1の後方に建物102があると判別してから(ステップS30)、機体1の減速(ステップS40)、停止、進行方向の切替及び加速(ステップS70)並びに速度Vの維持(ステップS90)を一貫して制御することで、機体1の停止位置のバラつきを抑制することができる。
以上説明したように、本発明に係る転圧機械では、路面100を締め固めるローラ3と、ローラ3を減速することで機体1を減速し、加速することで機体1を加速するHST7とを備え、機体1の速度を検出する速度センサ31と、機体1の進行方向に、該機体1が折り返す指標としての建物102が位置することを検出することや、建物102と機体1との距離Lを検出する赤外線センサ33と、HST7を制御するコントローラ40とを有している。
また、本発明に係る転圧機械では、コントローラ40は、例えば加減速度設定スイッチ27によって設定される制限加減速度Aに基づいて機体1の制限加減速度Aを設定する加減速度設定部51と、赤外線センサ33からの検出情報に基づき建物102の有無を判定する折り返し判定部52と、機体1が建物102に到着する到着時期T1を推定する到着時期推定部53と、HST7を制御して機体1を加減速する加減速制御を実行する加減速制御部55とを含む。
そして、本発明に係る転圧機械では、到着時期推定部53は、速度センサ31によって検出される機体1の速度、赤外線センサ33によって検出される距離L及び加減速度設定部51によって設定される制限加減速度Aに基づいて到着時期T1を推定し、加減速制御部55は、HST7を制御することで機体1を制限加減速度Aで減速して到着時期T1までに機体1を停止させたあと、HST7を制御して該停止前までの進行方向とは反対方向に機体1を制限加減速度Aで加速する。
従って、速度センサ31によって検出される機体1の速度、赤外線センサ33によって検出される距離L及び加減速度設定部51によって設定される制限加減速度Aに基づいて推定された到着時期T1までに機体1を制限加減速度Aで減速して停止させたあと、機体1を停止前までの進行方向とは反対方向に制限加減速度Aで加速するようにしたので、建物102までの減速度合を制限加減速度Aで行うようにして路面100の平面度が低下することを抑制することや、建物102の手前で停止するようにして建物102近傍の転圧をすること、さらには停止前までの進行方向とは反対方向に制限加減速度Aで加速することで進行方向の切替を的確に行うことができる。
そして、赤外線センサ33は、路面100に立設された建物102が位置することを検出するセンサなので、例えば建物と隣接する土地の路面100を締め固めるような場合に建物の近傍を効率的に締め固めることができる。
そして、コントローラ40は、作動することで報知するモニタ21を制御する報知制御部57を含み、報知制御部57は、加減速制御部55により機体1を減速及び加速する際にモニタ21を作動させるようにしたので、機体1が加減速制御部55の制御によって加減速していることを報知して機体1のオペレータや機体1周囲の作業者に報知することができる。
そして、オペレータの操作により、機体1の進行方向を機体前後方向前方に切り替える前進位置、後方に切り替える後進位置及び前進位置と後進位置との間に位置し機体1を停止させる中立位置に切替え可能な前後進レバー13を備え、加減速制御部55は、加減速制御によりHST7を制御することで機体1を制限加減速度Aで減速している間、オペレータが前後進レバー13を進行方向で維持しまたは中立位置に切り替えた際、到着時期T1までに機体1を停止させ、オペレータが前後進レバー13を進行方向とは反対方向に切り替えた際、到着時期T1までに機体1を停止させたあと、HST7を制御して機体1を停止前までの進行方向とは反対方向に制限加減速度Aで加速する。
従って、機体1を減速している間にオペレータが前後進レバー13を進行方向で維持しまたは中立位置に切り替えた際は到着時期T1までに機体1を停止させ、オペレータが前後進レバー13を進行方向とは反対方向に切り替えた際は到着時期T1までに機体1を停止させたあと、HST7を制御して機体1を停止前までの進行方向とは反対方向に制限加減速度Aで加速することで、オペレータによる前後進レバー13の操作に基づいて加減速制御を実行することができる。
以上で本発明に係る転圧機械の説明を終えるが、本発明は上記実施形態に限られるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
例えば、本実施形態では、機体1としてタイヤローラを用いて説明したが、振動ローラやマカダムローラ等の転圧機械であってもよい。
また、本実施形態では、本実施形態では、図4のフローを用いてコントローラが実行する、本発明に係る転圧機械の制御手順を説明したが、各ステップの順序は一例であり、適宜順序を変更してもよい。
また、本実施形態では、スピーカ23やモニタ21を用いてオペレータに報知するようにしたが、機体1の周囲に報知するランプやスピーカを用いて機体1の周囲の作業者にも報知するようにしてもよい。
また、本実施形態では、加減速度設定スイッチ27によって設定される制限加減速度Aに基づいて機体1の制限加速度や制限加減速度を設定するようにしたが、路面100の温度に基づいて設定するようにしてもよい。
また、本実施形態では、機体1の減速を開始してから(ステップS40)停止するまで(ステップS50でYes)の間に前後進レバー13の選択位置が進行方向とは反対方向に切り替えた際(ステップS60でYes)、機体1の進行方向を切替えて加速(ステップS70)するようにしたが、前後進レバー13の選択位置に依らず機体1の進行方向を切替えるようにしてもよい。
1 機体
3 ローラ(転圧ローラ)
7 HST(減速装置、加速装置)
13 前後進レバー
21 モニタ(報知装置)
23 スピーカ(報知装置)
31 速度センサ
33 赤外線センサ(折り返しセンサ、測距センサ)
40 コントローラ
51 加減速度設定部
52 折り返し判定部
53 到着時期推定部
55 加減速制御部
57 報知制御部
100 路面
102 建物(折り返し地点)

Claims (4)

  1. 路面を締め固める転圧ローラと、
    前記転圧ローラを減速することで機体を減速する減速装置と、
    前記転圧ローラを加速することで前記機体を加速する加速装置と、を備えた転圧機械において、
    前記機体の速度を検出する速度センサと、
    前記機体の進行方向に、該機体が折り返す指標としての折り返し地点が位置することを検出する折り返しセンサと、
    前記折り返し地点と前記機体との折り返し距離を検出する測距センサと、
    前記減速装置及び前記加速装置を制御するコントローラと、を有し、
    前記コントローラは、
    前記機体の減速度合の制限値としての制限減速度及び加速度合の制限値としての制限加速度を設定する加減速度設定部と、
    前記折り返しセンサからの検出情報に基づき前記折り返し地点の有無を判定する折り返し判定部と、
    前記機体が前記折り返し地点に到着する到着時期を推定する到着時期推定部と、
    前記減速装置及び前記加速装置を制御して機体を加減速する加減速制御を実行する加減速制御部と、を含み、
    前記到着時期推定部は、前記速度センサによって検出される前記機体の速度、前記測距センサによって検出される前記折り返し距離及び前記加減速度設定部によって設定される前記制限減速度に基づいて前記到着時期を推定し、
    前記加減速制御部は、前記減速装置を制御することで前記機体を前記制限減速度で減速して前記到着時期までに前記機体を停止させたあと、前記機体を前記加速装置を制御して該停止前までの進行方向とは反対方向に前記制限加速度で加速する
    ことを特徴とする転圧機械。
  2. 前記折り返し地点は、前記路面に立設された建物であり、
    前記折り返しセンサは、前記建物が位置することを検出するセンサである、
    ことを特徴とする請求項1に記載の転圧機械。
  3. 作動することで報知する報知装置を有し、
    前記コントローラは、前記報知装置を制御する報知制御部を含み、
    前記報知制御部は、前記加減速制御部により前記機体を減速及び加速する際に前記報知装置を作動させる、
    ことを特徴とする請求項1に記載の転圧機械。
  4. 前記オペレータの操作により、前記機体の進行方向を機体前後方向前方に切り替える前進位置、後方に切り替える後進位置及び前記前進位置と前記後進位置との間に位置し前記機体を停止させる中立位置に切替え可能な前後進レバーを備え、
    前記加減速制御部は、前記加減速制御により前記減速装置を制御することで前記機体を前記制限減速度で減速している間、
    前記オペレータが前記前後進レバーを進行方向で維持しまたは前記中立位置に切り替えた際、前記到着時期までに前記機体を停止させ、
    前記オペレータが前記前後進レバーを進行方向とは反対方向に切り替えた際、前記到着時期までに前記機体を停止させたあと、前記加速装置を制御して前記機体を該停止前までの進行方向とは反対方向に前記制限加速度で加速する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の転圧機械。
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