JP6941932B2 - 便器固定具、及び便器の固定方法 - Google Patents

便器固定具、及び便器の固定方法 Download PDF

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Description

本発明は便器固定具、便器の固定方法、及び便器に関するものである。
特許文献1は従来の便器の固定構造について開示している。この便器の固定構造では、便器側固定部材と、床側固定部材と、を用いている。便器側固定部材は、固定ボルトによって便器のスカート部内側に予め固定されている。床側固定部材は、固定ボルトによって予め床に設置されている。そして、便器側固定部材と床側固定部材とを接続するには、軟質粘着剤を床側固定部材に載置し、便器側固定部材がこの上に載置されるように便器を下ろす。これにより、軟質粘着剤が変形して軟質粘着剤層が形成され、便器側固定部材が軟質粘着剤層を介して、床側固定部材に固定ボルトによって固定される。
特開2007−56483号公報
しかしながら、陶器製の便器は寸法精度のばらつきが比較的大きく、これに取り付けられた便器側固定部材の位置にもばらつきが生じてしまう。このため、床に載置する際、床側固定部材に配置された軟質粘着材に位置を合わせるのは困難であった。また、特許文献1のように、便器載置時には視認困難なスカート部内側に取り付けられた便器側固定部材を、床側固定部材上の軟質粘着剤に正確に位置合わせをするのは一層困難であった。
本発明は、上記従来の実情に鑑みてなされたものであって、便器の固定作業を容易に行うことができる便器固定具、便器の固定方法、及び便器を提供することを解決すべき課題としている。
本発明の便器固定具は、便器本体の底部に設けられた下向きの固定面に取り付けられる固定部材と、
前記便器本体の所定位置を基準にして、前記固定面に対しての前記固定部材の取り付け位置を位置決めする位置決め部材と、
を備えることを特徴とする。
この便器固定具は、固定部材及び位置決め部材を備えている。固定部材は、便器本体の底部に設けられた下向きの固定面に取り付けられる。位置決め部材は、便器本体の所定位置を基準にして、便器本体の固定面に対しての固定部材の取り付け位置を位置決めする。このように、便器固定具は、固定部材を便器本体の固定面に取り付けるに際して、便器本体側に基準位置を設け、これに基づいて、位置決め部材によって位置決めをする。このため、便器本体の固定面と床側に設置された部材上の固定部材とを位置決めする場合と比較して位置合わせが容易であるので、取り付け作業が容易である。また、本発明の便器固定具は、便器本体底部の下向きの固定面という視認困難な位置であっても、位置決め部材により正確に位置決めされるので、固定部材を正確な位置に容易に取り付けることができる。
したがって、本発明の便器固定具は、便器の固定作業を容易に行うことができる。
なお、「下向きの固定面」とは、斜め下向きの面等、傾斜する面であってもよい。
本発明の便器の固定方法は、便器本体の底部に設けられた下向きの固定面に固定部材を取り付ける第1工程と、
前記便器本体を床の上面又は床側の部材に載置することにより前記固定部材を前記床の上面又は前記床側の部材に接触させて前記便器本体を前記床に対して固定する第2工程と、
を含むことを特徴とする。
この便器の固定方法では、便器本体の底部に設けられた下向きの固定面に固定部材を取り付ける。その後、便器本体を床の上面又は床側の部材に載置することで、固定部材を床の上面又は床側の部材に接触させ、固定部材を床の上面又は床側の部材に接着させることにより、便器が床に対して固定される。このように、固定部材を便器本体に取り付けたのちに便器本体を床側に載置するので、便器と床との固定が容易である。
したがって、本発明の便器の固定方法は、便器の固定作業を容易に行うことができる。
また、本発明の他の便器の固定方法は、上記便器固定具により、便器本体の底部に設けられた下向きの固定面に前記固定部材を取り付ける第1工程と、
前記便器本体を床の上面又は床側の部材に載置することにより前記固定部材を前記床の上面又は前記床側の部材に接触させて前記便器本体を前記床に対して固定する第2工程と、
を含むことを特徴とする。
この便器の固定方法では、便器本体の底部に設けられた下向きの固定面に、上記便器固定具により固定部材を取り付ける。その後、便器本体を床の上面又は床側の部材に載置することで、固定部材を床の上面又は床側の部材に接触させ、固定部材を床の上面又は床側の部材に接着させることにより、便器が床に対して固定される。このように、上記便器固定具により固定部材を取り付けるので、固定部材を容易に取り付けることができる。そして、固定部材を便器本体に取り付けたのちに便器本体を床側に載置するので、便器と床との固定が容易である。
したがって、本発明の便器の固定方法は、便器の固定作業を容易に行うことができる。
本発明の便器は、底部に下向きの固定面が設けられた便器本体と、
上面が前記固定面に取り付けられており、下面を床の上面又は床側の部材に接触させることにより前記便器本体を前記床に対して固定する固定部材と、
を備えることを特徴とする。
この便器は、便器本体の下向きに設けられた固定面に固定部材が取り付けられている。そして、固定部材は、下面を床の上面又は床側の部材に接触させることで、便器本体を床に対して固定する。このように、便器本体を床の上面又は床側の部材に載置するという簡易な作業で、便器を容易に固定することができる。
したがって、本発明の便器は、固定作業を容易に行うことができる。
実施例1に係る便器を示す側面図である。 実施例1に係る便器を示す底面図である。 実施例1に係る便器を示す要部拡大断面図である。 実施例1に係る便器固定具を示す斜視図であり、位置決め部材により固定部材を梱包した状態を示す。 実施例1に係る便器固定具を示す斜視図であり、固定部材取り付け時の状態を示す。 実施例1に係る位置決め部材を展開した状態を示す平面図である。 実施例1に係る便器固定具による固定部材の便器本体への取り付けを説明するための図(その1)である。 実施例1に係る便器固定具による固定部材の便器本体への取り付けを説明するための図(その2)である。 実施例1に係る便器固定具による固定部材の便器本体への取り付けを説明するための図(その3)である。 実施例1に係る便器固定具による固定部材の便器本体への取り付けを説明するための図(その4)である。 実施例1に係る便器固定具による固定部材の便器本体への取り付けを説明するための図(その5)である。 実施例1に係る便器の固定方法を説明するための図(その1)である。 実施例1に係る便器の固定方法を説明するための図(その2)である。
本発明における好ましい実施の形態を説明する。
本発明の便器固定具において、前記位置決め部材は、前記固定部材の前記固定面の前後方向に対しての位置決めをするための前後位置決め部を有し得る。そして、前記前後位置決め部は、前記固定部材の前記固定面への取り付け時には、前記固定部材の背面側から前記固定部材の高さよりも高い位置まで立ち上がり、前記固定面の後方で立ち上がる内壁面に当接することで前後方向の位置決めを可能とし得る。この場合、固定面に隣接する部位である内壁面を基準に位置決めを行うので、精度良く位置決めを行うことができる。
本発明の便器固定具において、前記位置決め部材は、前記固定部材の前記固定面の左右方向に対しての位置決めをするための左右位置決め部を有し得る。そして、前記左右位置決め部は、前記固定部材の前記固定面への取り付け時には、前記便器本体の前面の所定位置を基準にして左右方向の位置決めを可能とし得る。この場合、固定面の近傍の部位である便器本体前面を基準に位置決めを行うので、精度良く位置決めを行うことができる。
本発明の便器固定具において、前記固定部材は複数備えられており、前記固定面に取り付けられたときの位置関係と同じ位置関係で前記位置決め部材に保持され得る。この場合、複数の固定部材を同時に位置決めして取り付けることができ、固定部材をより容易に取り付けることができる。
本発明の便器固定具において、前記位置決め部材は、前記固定部材の梱包材であり得る。この場合、位置決め部材を別途設ける場合と比較して、コスト面で有利である。
本発明の便器において、前記固定部材は複数設けられており、各前記固定部材は、前記固定面の左右方向に離隔して取り付けられ得る。この場合、排泥孔等の固定部材の取り付けに不適な部位を好適に回避して取り付けることができる。また、左右方向への荷重を好適に受けることができ、便器の左右方向への傾きを抑制することができる。
本発明の便器において、前記固定面は前記便器本体の底部の前端部に設けられ、前記便器本体の周壁部の内側面から後方に延びて形成され得る。この場合、固定面が便器本体の底部の前端部に設けられているので、便器本体の前方から固定部材を取り付けることができる。これにより、固定部材の取り付け作業を容易に行うことができる。
次に、本発明の便器固定具、便器の固定方法、及び便器を具体化した実施例1について、図面を参照しつつ説明する。なお、以下の説明において、前後方向、左右方向、上下方向とは、便器に着座した状態の使用者から見た前後方向、左右方向、上下方向を夫々示すものとする。
<実施例1>
(便器)
実施例1に係る便器1は、床Fに対して固定される便器である。便器1は、便器本体10及び一対の固定部材20を備えている。便器本体10は陶器製であり、泥漿鋳込み成形法により形成されている。便器本体10は、図1〜図3に示すように、固定面部11と、周壁部12と、内壁部13とを有している。固定面部11は、便器本体10の底部10Aの前端部に設けられている。固定面部11は、便器本体10の外周の周壁部12の内側面から後方に略水平に延びて形成されており、この固定面部11の下面は固定面11Aとされている。固定面部11は、固定面11Aが周壁部12の下端から高さHの位置に設けられている。固定面部11は、その前端縁が周壁部12に沿った略円弧状に形成されているとともに、その後端縁が周壁部12の内壁面を左右方向に短絡して結ぶ略直線状に形成されており、全体として、底面視略半月状に形成されている。内壁部13は、固定面部11の後端縁から連続して上方に立ち上がって設けられている。
固定面部11には排泥孔11Bが形成されている。排泥孔11Bは、便器本体10を鋳込み成形する際に必要な孔であり、鋳込み型の周壁部12を形成する壁面と、内壁部13を形成する壁面との間に泥漿を充填し、所望の肉厚を壁面に着肉させたのちの余剰泥漿を排出するために設けられている。周壁部12と内壁部13との間には、余剰泥漿が排出されたことによる空間Rが形成される。空間Rは、成形時のヒケの抑制や製品における断熱、軽量化に寄与する。図1〜図3に示すように、製品としての便器本体10においては、排泥孔11Bは、封止材Sにより封止されている。そして、封止材Sにより排泥孔11Bが封止材Sは、排泥孔11Bの端縁周縁に亘って塗り固められており、固定面11Aの表面よりも下方に隆起している。本実施例では、固定面11Aのうち、排泥孔11Bを避けた左右両側方の平坦な部分に固定部材20が取り付けられる。
固定部材20は、図2に示すように、排泥孔11Bの左右の側方の固定面11Aに1つずつ取り付けられている。固定部材20は軟質な粘着材である。本実施例においては、固定部材20はブチルゴム製である。固定部材20は、上下に僅かに扁平なサイコロ状に形成されている。すなわち、固定部材20は、便器本体10への取り付け面となる上面20A、及び床Fの上面に接触する下面20Bが、背面20Cなどの他の面よりも少し大きな面積を有している。また、固定部材20の高さhは、上述の周壁部12の下端から固定面11Aまでの高さHよりも大きく設定されている。このため、固定部材20は、図1及び図3に示すように、便器本体10に取り付けられた状態において、便器本体10の下端よりも下方に突出している。
(便器固定具)
実施例1に係る便器固定具30は、図4及び図5に示すように、便器本体10に取り付けられる前の状態の上述の2つの固定部材20と、位置決め部材40とを備えている。位置決め部材40は、便器本体10の所定位置を基準にして、固定面部11の固定面11Aに対して、固定部材20の取り付け位置を位置決めする。本実施例において、位置決め部材40は段ボール製で、固定部材20の梱包材である。便器固定具30は、固定部材20を梱包した状態において位置決め部材40が折り曲げられており、全体として横長の直方体形状をなしている。
図6に示すように、位置決め部材40は、第1上面部40A、背面部40B、下面部40C、前面部40D、第2上面部40E、及び側面部40Fを有している。第1上面部40A、背面部40B、下面部40C及び前面部40Dは、固定部材20の梱包状態において、2つの固定部材20の上面20A、背面20C、下面20B及び前面を夫々覆う。第2上面部40Eは、固定部材20の梱包状態において、2つの固定部材20の上面を第1上面部40Aに重ねられた状態で覆う。側面部40Fは、2つの固定部材20の側面を覆う。なお、位置決め部材40の固定部材20との当接面には、シリコーン樹脂の剥離層が形成されている。
図4〜図6に示すように、位置決め部材40は、前後位置決め部41、左右位置決め部42、及び固定部材保持部43を有している。前後位置決め部41は、固定部材20の固定面11Aの前後方向に対しての位置決めをする。図5に示すように、前後位置決め部41は、固定部材20の固定面11Aへの取り付け時には、固定部材20の背面20Cから固定部材20の高さhよりも高い位置まで立ち上がっている。そして、この状態で、固定面11Aの後端部から立ち上がる便器本体10の内壁部13の壁面に当接することで、前後方向の位置決めを行う。すなわち、本実施例において、位置決め部材40は、前後位置決め部41により、固定面11Aの後端部から立ち上がる内壁部13を基準にして、固定面11Aの前後方向に対しての位置決めをする。なお、前後位置決め部41は、固定部材20を梱包した状態では、固定部材20の上面20Aを覆うように折り曲げられており、上述の第1上面部40Aに相当する。
左右位置決め部42は、固定部材20の固定面11Aの左右方向に対しての位置決めをする。左右位置決め部42は、固定部材20の固定面11Aへの取り付け時には、便器本体10の前面の所定位置を基準にして、左右方向の位置決めを行う。具体的には、便器本体10の周壁部12の左右方向の中心位置に線や点などの目印を設けることにより、この目印を基準にして、左右方向の位置決めを行う。図5に示すように、本実施例において、左右位置決め部42には、V字形状の切欠き42Aが形成されており、この切欠き42Aを周壁部12側に設けた目印に合わせることで位置決めを行う。すなわち、本実施例において、位置決め部材40は、左右位置決め部42により、便器本体10前面の周壁部12に形成した目印を基準にして、固定面11Aの左右方向に対しての位置決めをする。なお、左右位置決め部42は、固定部材20を梱包した状態では、前後位置決め部41と同様に固定部材20の上面20Aを覆うように折り曲げられ、前後位置決め部41に重ねられており、上述の第2上面部40Eに相当する。
固定部材保持部43は、固定部材20の左右方向の側面下部に当接して、固定面11Aに取り付けられたときの間隔と同じ間隔で固定部材20を保持する。換言すると、固定部材20は、固定部材保持部43により、固定面11Aに取り付けられたときの間隔と同じ間隔で保持されている。固定部材保持部43は、固定部材20の高さhよりも低い高さで上方に立ち上げられて固定部材20の左右方向の側面に当接している。なお、固定部材保持部43は、固定部材20の梱包時において、固定部材20の下面20Bを覆う下面部40Cを折り曲げて形成された部分と、固定部材20の梱包時において、固定部材20の左右方向の側面を覆う側面部40Fに相当する部分と、を有して構成されている。
(便器の固定方法)
次に、便器の固定方法について説明する。実施例1に係る便器の固定方法では、上述の便器固定具30により固定部材20を便器本体10に取り付け、その後、便器本体10を床Fの上面に載置して便器1を固定する。便器1を固定するにあたっては、便器本体10に固定部材20を取り付ける。具体的には、便器固定具30は、図4に示すように、固定部材20が位置決め部材40により梱包された状態とされているので、便器固定具30を開梱して位置決め部材40を図5に示す状態に展開する。このとき、固定部材20は、固定部材保持部43により、固定面11Aに取り付けられたときの位置関係と同じ位置関係で保持されており、開梱後の位置合わせ等は不要である。また、固定部材保持部43には、図7に示すように、梱包時に固定部材20の側面上部を保護する保護片43Aが連結されているのでこれを切り離す。
また、便器1については、図8に示すように、便器本体10を便器施工サポート材50の上部に予め配置しておく。便器施工サポート材50は、間隔を空けて配された複数の直方体状のブロックの下部を連結したような形態で形成されている(図8参照)。この便器施工サポート材50により、固定面部11の下方に空間が配されるように、便器本体10を便器施工サポート材50上に載置する。これにより、便器1の姿勢を変更することなく、固定部材20の取り付け作業を行うことができる。本実施例では、便器施工サポート材50は、便器1の梱包に用いられた緩衝材を利用している。
最初に、固定部材20の便器本体10への取り付け(第1工程)について説明する。まず、便器本体10の前方から便器固定具30を差し入れて固定部材20を固定面11Aの下方に配置する。そして、図9に示すように、便器本体10の内壁部13の壁面に前後位置決め部41を当接させる。これにより、固定部材20の固定面11Aの前後方向に対しての位置決めがなされる。
このようにして前後方向に位置決めした状態を保持しつつ、今度は、固定部材20の左右方向の位置決めを行う。具体的には、図10に示すように、左右位置決め部42を便器本体10の前面に当接させ、左右位置決め部42のV字状の切欠き42Aを便器本体10の前面に貼り付けた目印Mに合わせる。本実施例の場合、固定部材20の固定面11Aの左右方向に対しての位置決めにあたり、便器本体10の周壁部12に予め目印Mを貼り付け、これを基準にして左右の位置決めをする。目印Mは、便器本体10の左右方向の略中央に合わせて貼り付けられている。
そして、図11に示すように、前後位置決め部41を便器本体10の内壁部13の壁面に沿わせつつ位置決め部材40を上方に持ち上げる。これにより、固定部材20は、その上面20Aが固定面11Aに当接して接着され、固定面11Aに取り付けられる。このとき、固定部材20は、位置決め部材40の固定部材保持部43によって固定面11Aに取り付けられたときの間隔と同じ間隔で保持されているので、排泥孔11Bを封止する封止材Sを挟んだ両側方に好適に取り付けられる。また、固定部材20が固定面11Aに取り付けられた状態において、固定部材20は、固定部材20の高さhが、便器本体10の周壁部12の下端から固定面11Aまでの高さHよりも大きく設定されていることにより、便器本体10の下端よりも下方に突出している(図1及び図3参照)。
次に、便器本体10の床Fに対しての固定(第2工程)について説明する。図12に示すように、最初に、便器1を持ち上げて便器施工サポート材50を外す。そして、排水管Dに合わせて便器1を降下させ、便器本体10の下端を床Fの上面に接触させる。このとき、固定部材20は、便器本体10の周壁部12の下端よりも下方に突出していたことにより、図13に示すように、固定面11Aと床Fの上面との間で挟まれて圧縮変形し、固定面11Aと床Fの上面との夫々に密着する。これにより、便器本体10が床Fに対して強固に固定される。
なお、便器1は、上述した固定部材20の他に、便器本体10の側部を固定する一対の側部固定部材21によっても固定されている。図12に示すように、側部固定部材21は、正面視略L字状に形成されており、便器本体10の側方からねじ止めされる。
次に、上記のように構成された実施例1の便器1及び便器固定具30の作用効果について説明する。
実施例1の便器固定具30は、固定部材20及び位置決め部材40を備えている。固定部材20は、便器本体10の底部10Aに設けられた下向きの固定面11Aに取り付けられる。位置決め部材40は、便器本体10の所定位置としての固定面11A後端から立ち上がる内壁部13を基準にして、固定面11Aに対しての固定部材20の取り付け位置を位置決めする。
このように、便器固定具30は、固定部材20を便器本体10の固定面11Aに取り付けるに際して、便器本体10側に基準位置を設け、これに基づいて、位置決め部材40によって位置決めする。このため、便器本体の固定面と床側に設置された部材上の固定部材とを位置決めをする場合と比較して位置合わせが容易であるので、容易に取り付けることができる。また、便器本体10の底部10Aの下向きの固定面11Aという視認困難な位置であっても、位置決め部材40により正確に位置決めされるので、固定部材20を正確な位置に容易に取り付けることができる。
したがって、便器固定具30は、便器1の固定作業を容易に行うことができる。
また、実施例1では、位置決め部材40は、固定部材20の固定面11Aの前後方向に対しての位置決めをするための前後位置決め部41を有している。そして、前後位置決め部41は、固定部材20の固定面11Aへの取り付け時には、固定部材20の背面20C側から固定部材20の高さhよりも高い位置まで立ち上がり、固定面11Aの後方から立ち上がる内壁部13の壁面に当接することで前後方向の位置決めを可能とする。このように、固定面11Aに隣接する部位である便器本体10の内壁部13を基準に位置決めを行うので、精度良く位置決めを行うことができる。
また、実施例1では、位置決め部材40は、固定部材20の固定面11Aの左右方向に対しての位置決めをするための左右位置決め部42を有している。そして、左右位置決め部42は、固定部材20の固定面11Aへの取り付け時には、便器本体10の前面の所定位置として、周壁部12に貼り付けた目印Mを基準にして左右方向の位置決めを可能とする。このように、固定面11Aの近傍の部位である便器本体10前面の周壁部12に目印Mを設け、これを基準に位置決めを行うので、精度良く位置決めを行うことができる。
また、実施例1の便器固定具30において、固定部材20は2つ備えられており、固定面11Aに取り付けられたときの位置関係と同じ位置関係で位置決め部材40に保持されている。このため、2つの固定部材20を同時に位置決めして取り付けることができ、固定部材20の取り付け作業をより容易に行うことができる。
また、実施例1の便器固定具30において、位置決め部材40は、固定部材20の梱包材である。このため、位置決め部材を別途設ける場合と比較して、コスト面で有利である。
実施例1の便器1は、底部10Aに下向きの固定面11Aが設けられた便器本体10と、上面20Aが固定面11Aに取り付けられており、下面20Bを床Fの上面に接触させることにより便器本体10を床Fに対して固定する固定部材20と、を備えている。
この便器1は、便器本体10の下向きに設けられた固定面11Aに固定部材20が取り付けられている。そして、固定部材20は、その下面20Bを床Fの上面に接触させることで便器本体10を床Fに対して固定する。このように、便器1は、便器本体10を床Fの上面に載置するという簡易な作業で、容易に固定することができる。
また、実施例1の便器1において、固定部材20は2つ設けられており、各固定部材20は、固定面11Aの左右方向に離隔して取り付けられている。このため、排泥孔等の固定部材の取り付けに不適な部位を好適に回避して取り付けることができる。また、左右方向への荷重を好適に受けることができ、便器の左右方向への傾きを抑制することができる。
また、実施例1の便器1において、固定面11Aは便器本体10の底部10Aの前端部に設けられ、便器本体10の周壁部12の内側面から後方に延びて形成されている。このため、便器本体10の前方から固定部材20を取り付けることができる。これにより、固定部材20の取り付け作業を容易に行うことができる。
実施例1の便器1の固定方法は、便器本体10の底部10Aに設けられた下向きの固定面11Aに固定部材20を取り付ける工程(第1工程)と、
便器本体10を床Fの上面に載置することにより固定部材20を床Fの上面に接触させて便器本体10を床Fに対して固定する工程(第2工程)と、
を含む。
この便器1の固定方法では、便器本体10の底部10Aに設けられた下向きの固定面11Aに固定部材20を取り付ける。その後、便器本体10を床Fの上面に載置することで固定部材20を床Fの上面に接触させ、固定部材20を床Fの上面に接着させることにより、便器1が床Fに対して固定される。このように、固定部材20を便器本体10に取り付けたのちに便器本体10を床Fに載置するので、便器1と床Fとの固定が容易である。したがって、便器の固定作業を容易に行うことができる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施例に限定されるものではなく、例えば次のような実施例も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施例では、固定部材の材質としてブチルゴムを用いる形態を例示したが、これに限定されない。固定部材としては、ブチルゴムやゴムアスファルトなどの軟質な粘着材や、これらの軟質な粘着材の層を基材の表面に形成したものなどであることができる。
(2)上記実施例では、固定部材が床の上面に直接接触する形態を例示したが、例えば、固定部材が、床の上面に設けられた板材やシート材等、床側に設けられた他の部材に接触する形態であってもよい。また、便器は、固定部材が床の上面に設けられた板材やシート材等の他の部材を介して、床に対して取り付けられる形態であってもよい。
(3)上記実施例では、2つの固定部材を備える形態を例示したが、1又は3以上の固定部材を備える形態であってもよい。
(4)上記実施例では、位置決め部材として、固定部材の梱包材が位置決め部材である形態を例示したが、位置決め部材を梱包材とは別に設けてもよい。この場合、シート状の材料を折り曲げて取り付け時の形状に形成してもよいし、予め取り付け時の形状に形成されていてもよい。
(5)上記実施例では、位置決め部材を段ボールにより形成する形態を例示したが、位置決め部材の材質は特に限定されない。
(6)上記実施例では、便器施工サポート材として、便器の梱包に用いられた緩衝材を利用したが、これに限定されず、例えば、板材を組み合わせることや、段ボールを組み合わせることや、樹脂や木材や金属などで別途形成されたものであってもよい。便器施工サポート材は、固定面部の下方に空間を形成し得るものであればよい。
(7)上記実施例では、前後位置決め部は、固定面後方の便器本体の内壁部の壁面に当接することで前後方向の位置決めを可能としたが、これに限定されず、例えば、便器本体の他の内壁面や周壁部の壁面など、他の壁面に当接することで前後方向の位置決めを可能とする形態であってもよい。
1…便器
10…便器本体
10A…底部
11…固定面部
11A…固定面
11B…排泥孔
12…周壁部
13…内壁部
20…固定部材
20A…固定部材の上面
20B…固定部材の下面
20C…固定部材の背面
21…側部固定部材
30…便器固定具
40…位置決め部材
40A…第1上面部
40B…背面部
40C…下面部
40D…前面部
40E…第2上面部
40F…側面部
41…前後位置決め部
42…左右位置決め部
43…固定部材保持部
43A…保護片
50…便器施工サポート材
D…排水管
F…床
M…目印
R…空間
S…封止材

Claims (9)

  1. 便器本体の底部に設けられた下向きの固定面に取り付けられる固定部材と、
    前記便器本体の所定位置を基準にして、前記固定面に対しての前記固定部材の取り付け位置を位置決めする位置決め部材と、
    を備え、
    前記固定部材は、前記便器本体を床の上面に載置したときに、前記床の上面に接触して前記便器本体を固定する便器固定具。
  2. 便器本体の底部に設けられた下向きの固定面に取り付けられる固定部材と、
    前記便器本体の所定位置を基準にして、前記固定面に対しての前記固定部材の取り付け位置を位置決めする位置決め部材と、
    を備え、
    前記固定部材の高さは、前記便器本体の周壁部の下端から前記固定面までの高さよりも大きく設定されており、
    前記固定部材は、軟質な粘着材であり、前記便器本体を床の上面又は床側の部材に載置した際には、前記固定面と、前記床の上面又は前記床側の部材と、の間で挟まれて圧縮変形し、前記固定面と前記床の上面及び又は前記床側の部材との夫々に密着する便器固定具。
  3. 便器本体の底部に設けられた下向きの固定面に取り付けられる固定部材と、
    前記便器本体の前記固定面以外の面を基準にして、前記固定面に対しての前記固定部材の取り付け位置を位置決めする位置決め部材と、
    を備え、
    前記位置決め部材は、前記固定部材の取り付け位置を位置決めするときには、基準となる前記固定面以外の面に当接する便器固定具。
  4. 便器本体の底部に設けられた下向きの固定面に取り付けられる固定部材と、
    前記便器本体の所定位置を基準にして、前記固定面に対しての前記固定部材の取り付け位置を位置決めする位置決め部材と、
    を備え、
    前記位置決め部材は、前記固定部材の梱包材である便器固定具。
  5. 前記位置決め部材は、前記固定部材の前記固定面の前後方向に対しての位置決めをするための前後位置決め部を有しており、
    前記前後位置決め部は、前記固定部材の前記固定面への取り付け時には、前記固定部材の背面側から前記固定部材の高さよりも高い位置まで立ち上がり、前記固定面の後方で立ち上がる内壁面に当接することで前後方向の位置決めを可能とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の便器固定具。
  6. 前記位置決め部材は、前記固定部材の前記固定面の左右方向に対しての位置決めをするための左右位置決め部を有しており、
    前記左右位置決め部は、前記固定部材の前記固定面への取り付け時には、前記便器本体の前面の所定位置を基準にして左右方向の位置決めを可能とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の便器固定具。
  7. 前記固定部材は複数備えられており、前記固定面に取り付けられたときの位置関係と同じ位置関係で前記位置決め部材に保持されている請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の便器固定具。
  8. 請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の便器固定具により、便器本体の底部に設けられた下向きの固定面に前記固定部材を取り付ける第1工程と、
    前記便器本体を床の上面又は床側の部材に載置することにより前記固定部材を前記床の上面又は前記床側の部材に接触させて前記便器本体を前記床に対して固定する第2工程と、
    を含む便器の固定方法。
  9. 前記第2工程では、前記便器本体を前記床の上面に載置することにより前記固定部材を前記床の上面に接触させて前記便器本体を前記床に対して固定する請求項8に記載の便器の固定方法。
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