JP6941064B2 - コンクリートの流動性の推定方法、コンクリートの製造方法およびコンクリートの流動性の推定装置 - Google Patents

コンクリートの流動性の推定方法、コンクリートの製造方法およびコンクリートの流動性の推定装置 Download PDF

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Description

本開示は、コンクリートの流動性を推定するための推定方法、該推定方法を備えるコンクリートの製造方法、およびコンクリートの流動性の推定装置に関する。
コンクリートの配合設計や品質管理のために、コンクリートの流動性を評価する必要がある。コンクリートの流動性を評価する方法としては、スランプ試験やスランプフロー試験、Vロート試験などの流動性を評価する試験がある。また、研究室レベルの研究としては、コンクリートの流動性の評価方法としてレオロジーを導入したものがあり、例えばレオロジー特性やレオロジー定数によりコンクリートの流動性の評価が行われることがある。レオロジー特性やレオロジー定数は、上述したスランプ試験などの他に回転式粘度計や振動式粘度計などを用いることで取得される。
特許文献1には、スランプ試験においてスプラコーンにより成形される生コンクリートの試験体を撮像する撮像ステップと、生コンクリートの施工性に関する評価を示す情報と生コンクリートのスランプ試験における試験体の画像とを関連付けて予め機械学習させた基準情報と、撮像ステップにおいて撮像した画像とを用いて、試験体を形成する生コンクリートの施工性を評価し、施工性に関する情報を出力する評価ステップと、をコンピュータに実行させる施工性評価プログラムが開示されている。また、特許文献1には、上述した生コンクリートの施工性に関する評価を示す情報には、試験体のスランプ値やスランプフロー値が含まれることも開示されている。
特開2016−142532号公報 実開平5−92698号公報
しかしながら、スランプ試験などの流動性を評価する試験は、コンクリートミキサで練り混ぜ中のコンクリートの流動性を評価することができないため以下のような問題がある。例えばスランプ試験などの流動性を評価する試験を行うためには、コンクリートをコンクリートミキサから排出する必要があり、流動性を評価する試験において良好な結果が得られなかった場合には、コンクリートを廃棄し新たなコンクリートを製造する必要があるので、コンクリートの製造および廃棄に労力や時間、材料費などの費用がかかる。また、コンクリートの練り混ぜ中における流動性を調整することもできず、良好な結果を得るためにコンクリートの製造を複数回にわたり行う事態も発生する。
上述した問題を解消するために、コンクリートの練り混ぜ中における流動性を推定する試みが行われているが(例えば、特許文献2)、現時点ではコンクリートの流動性の推定精度が低く実用化には至っていない。なお、特許文献2には、コンクリートが混練される混練部内のコンクリートの表面にスリット状のレーザ光を照射するレーザ光源と、混練部内のコンクリートの挙動形状を撮影するカメラと、該カメラからの撮像信号を処理する画像処理部とで構成し、該画像処理部において撮像信号を通じて得られるコンクリートの表面のスリット光像の形状に基づいてコンクリートの流動特性を判定するコンクリートの流動特性検出装置が開示されている。
上述した事情に鑑みて、本発明の少なくとも一実施形態の目的は、練り混ぜ中におけるコンクリートの流動性を精度良く推定可能なコンクリートの流動性の推定方法を提供することにある。
(1)本発明の少なくとも一実施形態にかかるコンクリートの流動性の推定方法は、
コンクリートミキサの混練部に収納されたコンクリートを練り混ぜる練り混ぜステップと、
前記練り混ぜステップ中に、前記混練部に設けられるとともに前記コンクリートを流下させるための傾斜を有する少なくとも一つの凹部に入り込んだ前記コンクリートの画像を撮影する撮影ステップと、
前記コンクリートの撮影画像から取得される情報と前記コンクリートの流動性指標の実績値である流動性指標実績値とを予め関連付けた関連付け情報に基づいて、前記撮影ステップにて撮影されたコンクリートの撮影画像から、前記練り混ぜステップにおける前記コンクリートの流動性指標の推定値である流動性指標推定値を取得する流動性推定ステップと、を備える。
上記(1)の方法によれば、コンクリートの流動性の推定方法は、コンクリートミキサの混練部に収納されたコンクリートを練り混ぜる練り混ぜステップと、練り混ぜステップ中に、混練部に設けられるとともにコンクリートを流下させるための傾斜を有する少なくとも一つの凹部に入り込んだコンクリートの画像を撮影する撮影ステップと、を備えている。このため、コンクリートミキサの混練部に設けられた凹部は、コンクリートを流下させるための傾斜を有するので、撮影ステップにて撮影されるコンクリートの撮影画像には、練り混ぜステップ中に凹部に入り込んだコンクリートの流動状態を表す情報が含まれる。また、凹部に入り込んだコンクリートは、コンクリートの流動方向が制限されるので、コンクリートの流動状態の観測が容易である。
そして、コンクリートの流動性の推定方法は、コンクリートの撮影画像から取得される情報とコンクリートの流動性指標の実績値である流動性指標実績値とを予め関連付けた関連付け情報に基づいて、撮影ステップにて撮影されたコンクリートの撮影画像から、練り混ぜステップにおけるコンクリートの流動性指標の推定値である流動性指標推定値を取得する流動性推定ステップをさらに備えている。このため、流動性推定ステップでコンクリートの撮影画像と上述した関連付け情報とによりコンクリートの流動性を定量的に表す流動性指標推定値が推定されるので、練り混ぜステップにおけるコンクリートの流動性を精度良く推定可能である。
また、練り混ぜ中におけるコンクリートの流動性を精度よく推定し、該推定に基づいて練り混ぜ中のコンクリートに材料を追加投入することにより、コンクリートの流動性の調整が可能であるため、流動性を評価する試験において良好ではない結果になることを抑制することができ、ひいてはコンクリートの製造にかかる労力や時間、費用を削減することができる。
(2)幾つかの実施形態では、上記(1)の方法において、
前記撮影画像から取得される情報は、前記凹部に入り込んだ前記コンクリートの形状を含み、
前記コンクリートの流動性の推定方法は、前記撮影ステップで撮影された撮影画像を画像処理することで前記コンクリートの形状を取得する画像処理ステップをさらに備える。
上記(2)の方法によれば、画像処理ステップにて、撮影ステップで撮影された撮影画像からコンクリートの形状が取得される。そして、撮影画像から取得される情報に、凹部に入り込んだコンクリートの形状を含む。ここで、凹部に入り込んだコンクリートの形状は、凹部を滑り落ちる際にコンクリートの流動性により変化する。例えば、コンクリートの流動性が高い場合には、凹部を滑り落ちるコンクリートの高さ寸法が小さくなる傾向がある。このため、凹部に入り込んだコンクリートの形状を関連付け情報の基礎データとして用いることで、コンクリートの流動性を精度良く推定可能である。
(3)幾つかの実施形態では、上記(1)又は(2)の方法において、
前記流動性指標は、前記コンクリートのスランプ値、前記コンクリートのスランプフロー値、又は前記コンクリートのロート試験値、の少なくとも何れか一つを含む。
コンクリートのスランプ値やスランプフロー値、ロート試験値のそれぞれは、コンクリートの流動性を表す重要な指標の一つである。上記(3)の方法によれば、流動性指標として、コンクリートのスランプ値、スランプフロー値、又はロート試験値を用いることで、コンクリートの流動性を精度良く推定可能である。
(4)幾つかの実施形態では、上記(3)の方法において、
前記流動性指標実績値は、前記コンクリートのスランプ試験、前記コンクリートのスランプフロー試験、又は前記コンクリートのロート試験の少なくとも何れかにより取得される試験値である。
上記(4)の方法によれば、流動性指標実績値は、実際に試験を行うことにより取得される試験値であるので、データとしての信頼性が高いものである。このような信頼性の高い流動性指標実績値を用いることで、コンクリートの流動性を精度良く推定可能である。
(5)幾つかの実施形態では、上記(1)又は(2)の方法において、
前記コンクリートの流動性の推定方法は、
前記混練部の隅部における前記コンクリートの動画を撮影する隅部撮影ステップと、
前記コンクリートの撮影動画から取得される情報と前記コンクリートの流動性指標の実績値である第2流動性指標実績値とを予め関連付けた第2関連付け情報に基づいて、前記隅部撮影ステップにて撮影されたコンクリートの撮影動画から、前記練り混ぜステップにおける前記コンクリートの流動性指標の推定値である第2流動性指標推定値を取得する第2流動性推定ステップと、をさらに備える。
上記(5)の方法によれば、練り混ぜステップにおけるコンクリートの流動性指標の推定値として、撮影ステップにて撮影されたコンクリートの撮影画像から取得される流動性指標推定値と、隅部撮影ステップにて撮影されたコンクリートの撮影動画から取得される第2流動性指標推定値と、を取得することができる。このため、流動性指標推定値と第2流動性指標推定値とによりコンクリートの流動性を推定できるので、より精度良く推定可能である。
(6)幾つかの実施形態では、上記(5)の方法において、
前記流動性指標は、前記コンクリートのせん断応力降伏値と、前記コンクリートの速度勾配と、前記コンクリートの粘性係数と、を含み、
前記コンクリートのせん断応力降伏値、および前記コンクリートの速度勾配は、前記流動性推定ステップにおいて取得され、
前記コンクリートの粘性係数は、前記第2流動性推定ステップにおいて取得される。
レオロジー定数であるせん断応力降伏値や粘性係数と、速度勾配とは、コンクリートの流動性を表す重要な指標の一つである。上記(6)の方法によれば、流動性指標として、コンクリートのせん断応力降伏値、粘性係数および速度勾配を用いることで、コンクリートの流動性を精度良く推定可能である。
(7)幾つかの実施形態では、上記(6)の方法において、
前記コンクリートの流動性の推定方法は、
下記式(1−1)によりコンクリートのせん断応力を算出するせん断応力算出ステップをさらに備える。
τ=τy+ηγ ・・・(1−1)
ただし、式(1−1)におけるτは前記せん断応力であり、τyは前記せん断応力降伏値であり、γは前記速度勾配であり、ηは前記粘性係数である。
上記(7)の方法によれば、せん断応力算出ステップにてコンクリートのせん断応力を算出することができる。このため、せん断応力および流動性指標の推定値であるせん断応力降伏値、速度勾配および粘性係数により、練り混ぜ中におけるコンクリートのレオロジー特性を把握することができるので、コンクリートの流動性を精度良く推定可能である。
(8)幾つかの実施形態では、上記(1)〜(7)の方法において、
前記少なくとも一つの凹部は、前記混練部の壁面からの深さ寸法又は前記壁面に対する前記傾斜の傾斜角の少なくとも何れか一方が互いに異なる複数の凹部を含む。
上記(8)の方法によれば、複数の凹部の各々におけるコンクリートの情報を取得できるので、個々の凹部におけるバラツキを抑制することができる。また、複数の凹部は壁面からの深さ寸法や壁面に対する傾斜の傾斜角を互いに異ならせるので、コンクリートの情報を多面的に取得することができる。したがって、コンクリートの流動性をより精度良く推定可能である。
(9)本発明の少なくとも一実施形態にかかるコンクリートの製造方法は、
上記(1)〜(8)に記載のコンクリートの流動性の推定方法が備えるステップと、
前記流動性推定ステップにより推定される前記コンクリートの流動性に基づいて、前記練り混ぜステップ中に前記コンクリートに骨材、セメント、水および混和材料の少なくとも何れか一つを追加する材料追加ステップと、を備える。
上記(9)の方法によれば、流動性推定ステップにより推定される練り混ぜ中におけるコンクリートの流動性に基づいて、材料追加ステップにてコンクリートの骨材などを追加することで、コンクリートの流動性の調整が可能であるため、コンクリートの製造にかかる労力や時間、費用を削減することができる。
(10)本発明の少なくとも一実施形態にかかるコンクリートの流動性の推定装置は、
コンクリートを流下させるための傾斜を有する少なくとも一つの凹部が設けられた混練部および前記混練部に収納されたコンクリートを練り混ぜる練り混ぜ装置を含むコンクリートミキサと、
前記少なくとも一つの凹部に入り込んだ前記コンクリートの画像を撮影する撮影装置と、
前記コンクリートの撮影画像から取得される情報と前記コンクリートの流動性指標の実績値である流動性指標実績値を予め関連付けた関連付け情報を記憶する記憶装置と、
前記記憶装置に記憶された前記関連付け情報に基づいて、前記撮影装置により撮影されたコンクリートの撮影画像から、前記混練部に収納された前記コンクリートの流動性指標の推定値である流動性指標推定値を取得可能な流動性推定装置と、を備える。
上記(10)の構成によれば、コンクリートの流動性の推定装置は、コンクリートを流下させるための傾斜を有する少なくとも一つの凹部が設けられた混練部および混練部に収納されたコンクリートを練り混ぜる練り混ぜ装置を含むコンクリートミキサと、少なくとも一つの凹部に入り込んだコンクリートの画像を撮影する撮影装置と、を備えている。このため、コンクリートミキサの混練部に設けられた凹部は、コンクリートを流下させるための傾斜を有するので、撮影装置により撮影されるコンクリートの撮影画像には、凹部に入り込んだコンクリートの流動状態を表す情報が含まれる。また、凹部に入り込んだコンクリートは、コンクリートの流動方向が制限されるので、コンクリートの流動状態の観測が容易である。
そして、コンクリートの流動性の推定装置は、コンクリートの撮影画像から取得される情報とコンクリートの流動性指標の実績値である流動性指標実績値を予め関連付けた関連付け情報を記憶する記憶装置と、記憶装置に記憶された関連付け情報に基づいて、撮影装置により撮影されたコンクリートの撮影画像から、混練部に収納されたコンクリートの流動性指標の推定値である流動性指標推定値を取得可能な流動性推定装置と、をさらに備えている。このため、流動性推定装置は、コンクリートの撮影画像と上述した関連付け情報とによりコンクリートの流動性を定量的に表す流動性指標推定値を推定できるので、混練部に収納されたコンクリートの流動性を精度良く推定可能である。
また、混練部に収納されたコンクリートの流動性を精度良く推定し、該推定に基づいてコンクリートミキサに材料を追加投入することにより、コンクリートの流動性の調整が可能であるため、流動性を評価する試験において良好ではない結果になることを抑制することができ、ひいてはコンクリートの製造にかかる労力や時間、費用を削減することができる。
本発明の少なくとも一実施形態によれば、練り混ぜ中におけるコンクリートの流動性を精度良く推定可能なコンクリートの流動性の推定方法が提供される。
本発明の一実施形態にかかるコンクリートの流動性の推定方法のフロー図である。 本発明の一実施形態にかかるコンクリートの流動性の推定方法に用いられるコンクリートミキサを説明するための概略斜視図である。 本発明の一実施形態にかかるコンクリートの流動性の推定方法を実施するための推定装置の構成を概略的に示す概略構成図である。 コンクリートミキサの混練部に設けられた凹部を説明するための図であって、凹部にコンクリートが入り込んだ状態を示す概略断面図である。 コンクリートミキサの混練部に設けられた凹部を説明するための図であって、凹部に入り込んだコンクリートが流下する状態を示す概略断面図である。 図1に示すコンクリートの流動性の推定方法における流動性推定ステップを説明するためのグラフであって、撮影画像から取得される情報と流動性指標との関係を示すグラフである。 本発明の他の一実施形態にかかるコンクリートの流動性の推定方法のフロー図である。 コンクリートミキサの混練部における隅部を説明するための図であって、混練部を概略的に示す概略上面図である。 図7に示すコンクリートの流動性の推定方法における第2流動性推定ステップを説明するためのグラフであって、撮影動画から取得される情報と流動性指標との関係を示すグラフである。 図8に示す隅部におけるコンクリートの挙動を説明するための概略部分拡大図である。 ビンガム流体のレオロジー特性を説明するためのグラフである。 互いに形状が異なる複数の凹部を説明するための図であって、(a)は第1凹部の概略断面図であり、(b)は第2凹部の概略断面図であり、(c)は第3凹部の概略断面図である。 本発明の一実施形態にかかるコンクリートの製造方法のフロー図である。
以下、添付図面を参照して本発明の幾つかの実施形態について説明する。ただし、実施形態として記載されている又は図面に示されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は、本発明の範囲をこれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
例えば、「ある方向に」、「ある方向に沿って」、「平行」、「直交」、「中心」、「同心」或いは「同軸」等の相対的或いは絶対的な配置を表す表現は、厳密にそのような配置を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の角度や距離をもって相対的に変位している状態も表すものとする。
例えば、「同一」、「等しい」及び「均質」等の物事が等しい状態であることを表す表現は、厳密に等しい状態を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の差が存在している状態も表すものとする。
例えば、四角形状や円筒形状等の形状を表す表現は、幾何学的に厳密な意味での四角形状や円筒形状等の形状を表すのみならず、同じ効果が得られる範囲で、凹凸部や面取り部等を含む形状も表すものとする。
一方、一の構成要素を「備える」、「具える」、「具備する」、「含む」、又は、「有する」という表現は、他の構成要素の存在を除外する排他的な表現ではない。
なお、同様の構成については同じ符号を付し説明を省略することがある。
図1は、本発明の一実施形態にかかるコンクリートの流動性の推定方法のフロー図である。図2は、本発明の一実施形態にかかるコンクリートの流動性の推定方法に用いられるコンクリートミキサを説明するための概略斜視図である。図3は、本発明の一実施形態にかかるコンクリートの流動性の推定方法を実施するための推定装置の構成を概略的に示す概略構成図である。コンクリートの流動性の推定方法10は、図1に示されるように、練り混ぜステップS101と、撮影ステップS102と、流動性推定ステップS103と、を備えている。また、コンクリートの流動性の推定装置1は、図2、3に示されるように、コンクリートミキサ2と、撮影装置6と、情報処理装置7と、を備えている。
練り混ぜステップS101では、上述したコンクリートミキサ2の混練部3に収納されたコンクリート11を練り混ぜる。図2に示されるように、コンクリートミキサ2は、動力で回転させる撹拌羽根52により混練部3におけるコンクリート11を強制的に練り混ぜて、コンクリート11を製造する強制撹拌型のコンクリートミキサである。
図2に示されるように、コンクリートミキサ2は、コンクリート11を収納可能な混練部3(ドラム)と、混練部3に収納されたコンクリート11を練り混ぜ可能に構成されている練り混ぜ装置5と、を備えている。コンクリートミキサ2の混練部3は、図2に示されるように、混練部3の四方を囲む内壁面31(壁面)および曲面状に形成された底面32により、上方が開口した有底箱状に形成されており、混練部3の内部にはコンクリートを収納するための内部空間33が形成されている。
コンクリートミキサ2の練り混ぜ装置5は、図2に示されるように、水平方向に沿って延在して混練部3の互いに対向する内壁面31を貫通する少なくとも一つの撹拌軸51と、撹拌軸51の外周に取り付けられた撹拌羽根52と、撹拌羽根52を回転駆動させるための回転駆動装置53であって、不図示のプーリやVベルトなどを含む回転駆動装置53と、回転駆動装置53を動作させるための電動モータを含む駆動源54と、を含んでいる。なお、図2に示される実施形態では、練り混ぜ装置5は互いに同一水平方向に並んで配置される2本の撹拌軸51を含んでいるが、撹拌軸51は1本又は3本以上の複数本であってもよい。
図4は、コンクリートミキサの混練部に設けられた凹部を説明するための図であって、凹部にコンクリートが入り込んだ状態を示す概略断面図である。図5は、コンクリートミキサの混練部に設けられた凹部を説明するための図であって、凹部に入り込んだコンクリートが流下する状態を示す概略断面図である。図4、5に示されるように、上述したコンクリートミキサ2には、混練部3の内壁面31より凹んで形成されている少なくとも一つの凹部4が設けられている。
凹部4は、コンクリート11を流下させるための傾斜40を有している。より具体的には、凹部4は、図4、5に示されるように、凹部底面42と、凹部底面42に向かうにつれて徐々に外形寸法が小さくなるように形成されている凹部壁面41と、を有する円錐台形状に形成されている。そして、凹部壁面41には、コンクリート11を凹部4の外部に流下させる傾斜40が設けられている。凹部4は、図4、5に示されるように、凹部壁面41と凹部底面42とにより凹部4の内部に混練部3の内部空間33に連通される内部空間43が形成されている。このため、図4に示されるように、練り混ぜステップS101中に、コンクリート11の一部は撹拌羽根52に撹拌されることにより、凹部4の内部空間43に入り込む。
撮影ステップS102では、練り混ぜステップS101中に凹部4に入り込んだコンクリート11の画像を上述した撮影装置6により撮影する。撮影装置6(カメラ)は、混練部3の上方に配置されるとともに、少なくとも一つの凹部4に入り込んだコンクリート11の画像(撮影画像CI)を撮影する。図5に示されるように、凹部4に入り込んだコンクリート11は、コンクリート11の自重やコンクリートミキサ2に生じる振動などにより、凹部4の傾斜40を伝って流動して、図5中点線で囲んで示すように凹部4から外部に流下する。このため、撮影ステップS102において撮影装置6により撮影された撮影画像CIには、練り混ぜステップS101中に凹部4に入り込んだコンクリートの流動状態を表す情報が含まれる。
流動性推定ステップS103では、図1に示されるように、流動性推定ステップS103より前にコンクリートの撮影画像(事前撮影画像CA)から取得される情報ICと、コンクリートの流動性指標Lの実績値である流動性指標実績値LAと、を予め関連付けた関連付け情報IAに基づいて、撮影ステップS102にて撮影されたコンクリートの撮影画像CIから、練り混ぜステップS101におけるコンクリート11の流動性指標Lの推定値である流動性指標推定値LEを取得する。
ここで、コンクリートの流動性を評価するための指標である流動性指標Lには、スランプ試験により取得されるスランプ値、スランプフロー試験により取得されるスランプフロー値やスランプフロー速度、又は、ロート試験により取得されるロート試験値(流下速度や流下性状指数)が含まれる。
また、コンクリートの撮影画像から取得される情報ICには、撮影画像の画像データが含まれる。より具体的には、撮影ステップS102にてコンクリートを撮影する撮影装置6が二次元画像を撮影する一台のカメラである場合には、上述した情報ICには二次元画像(平面画像)データが含まれる。なお、撮影ステップS102にてコンクリートを撮影する撮影装置6が二次元画像を撮影する複数台のカメラまたは三次元画像を撮影する一台以上のカメラである場合には、上述した情報ICは三次元画像(立体画像)データを含んでいてもよい。また、撮影ステップS102にてコンクリートを撮影する撮影装置6が所定間隔毎に複数の画像を連続して撮影する場合や撮影装置6が動画を撮影する場合には、上述した情報ICは時系列に並ぶ複数の画像データや画像データを差分した差分データ、動画データを含んでいてもよい。
撮影装置6は、図3に示されるように、コンクリートの流動性の推定装置1を構成する構成要素を制御可能な情報処理装置7に電気的に接続されており、装置間における信号や
画像データなどの送受信が可能に構成されている。電気的に接続されているとは、有線による接続だけでなく、無線による接続を含んでいる。撮影装置6により撮影された撮影画像CIの画像データは情報処理装置7に送られる。
情報処理装置7は、図3に示されるように、コンクリート11の撮影画像CIから取得される情報ICとコンクリート11の流動性指標Lの実績値である流動性指標実績値LAを予め関連付けた関連付け情報IAを記憶する記憶装置8と、記憶装置8に記憶された関連付け情報IAに基づいて、撮影装置6により撮影されたコンクリート11の撮影画像CIから、混練部3に収納されたコンクリート11の流動性指標Lの推定値である流動性指標推定値LEを取得する流動性推定装置9と、を含んでいる。
より具体的には、情報処理装置7は、図3に示されるように、入出力装置71(入出力インターフェース)、記憶装置72(ROM、RAM)、表示装置73(ディスプレイ)、演算装置74および流動性推定装置75を含むマイクロコンピュータから構成されているが、一般的な構成および制御については適宜割愛することとする。入出力装置71、記憶装置72、表示装置73、演算装置74および流動性推定装置75のそれぞれは、バス76に電気的に接続されており、装置間における信号や画像データなどの送受信が可能に構成されている。
そして、情報処理装置7の入出力装置71は、コンクリートの流動性の推定装置1において用いられる各構成要素(撮影装置6)などからの各種情報が入力され、且つ、演算結果などに基づく各種情報を上述した各構成要素に出力する。また、入出力装置71は、キーボードやマウスなどを含んでいる。記憶装置72は、入力された各種情報や制御実施のために必要な各種プログラムや演算結果などを記憶可能に構成されている。演算装置74は、上述した各種情報に基づいて演算処理を行う。表示装置73は、入力された各種情報や上述した演算装置74による演算結果などの情報を表示する。図3に示されるように、上述した記憶装置8は、情報処理装置7の記憶装置72であり、上述した流動性推定装置9は、情報処理装置7の流動性推定装置75である。記憶装置72には、図3に示されるように、撮影画像CI、事前撮影画像CA、撮影画像から取得される情報IC、関連付け情報IA、並びに、流動性指標Lである流動性指標実績値LAおよび流動性指標推定値LEなどが記憶されて蓄積されるようになっている。なお、事前撮影画像CAなどの記憶装置72に記憶されるデータは、上述した流動性推定ステップS103より前に予め記憶装置72に記憶されていてもよい。また、記憶装置8や流動性推定装置9は、情報処理装置7の外部に設けられて、情報処理装置7に電気的に接続されていてもよい。また、関連付け情報IAは、記憶装置8に蓄積された撮影画像CIなどの情報に基づいて更新されるようになっていてもよい。
図6は、図1に示すコンクリートの流動性の推定方法における流動性推定ステップを説明するためのグラフであって、撮影画像から取得される情報と流動性指標との関係を示すグラフである。そして、関連付け情報IAは、上述した撮影画像の画像データ又は画像データの特徴点と、流動性指標実績値LA(流動性指標L)と、を関連付けるものであり、図6に示すような、撮影画像から取得される情報ICと流動性指標Lとの相関関係を示す式やグラフ、表などを含んでいる。
上述した流動性推定ステップS103では、パターンマッチングが行われることで、流動性指標推定値LEが取得される。より具体的には、図6に示されるように、上述した流動性推定ステップS103では、撮影ステップS102にて撮影されたコンクリート11の撮影画像CIと、二以上の複数の事前撮影画像CA(第1事前撮影画像CA1や第2事前撮影画像CA2を含む)と、を比較して、コンクリート11の撮影画像CIに最も類似する事前撮影画像CAが特定される。そして、上述した最も類似する事前撮影画像CAに関連付けられた流動性指標実績値LAが、コンクリート11の流動性指標推定値LEであると推定される。
上述したように、幾つかの実施形態にかかるコンクリートの流動性の推定方法10は、図1に示されるように、上述した練り混ぜステップS101と、上述した撮影ステップS102と、上述した流動性推定ステップS103と、を備えている。
上記の方法によれば、コンクリートの流動性の推定方法10は、コンクリートミキサ2の混練部3に収納されたコンクリート11を練り混ぜる練り混ぜステップS101と、練り混ぜステップS101中に、混練部3に設けられるとともにコンクリート11を流下させるための傾斜40を有する少なくとも一つの凹部4に入り込んだコンクリート11の画像を撮影する撮影ステップS102と、を備えている。このため、コンクリートミキサ2の混練部3に設けられた凹部4は、コンクリート11を流下させるための傾斜40を有するので、撮影ステップS102にて撮影されるコンクリートの撮影画像CIには、練り混ぜステップS101中に凹部4に入り込んだコンクリート11の流動状態を表す情報が含まれる。また、凹部4に入り込んだコンクリート11は、コンクリート11の流動方向が制限されるので、コンクリート11の流動状態の観測が容易である。
そして、コンクリートの流動性の推定方法10は、コンクリート11の撮影画像から取得される情報ICとコンクリート11の流動性指標Lの実績値である流動性指標実績値LAとを予め関連付けた関連付け情報IAに基づいて、撮影ステップS102にて撮影されたコンクリート11の撮影画像CIから、練り混ぜステップS101におけるコンクリート11の流動性指標Lの推定値である流動性指標推定値LEを取得する流動性推定ステップS103をさらに備えている。このため、流動性推定ステップS103にてコンクリート11の撮影画像CIと上述した関連付け情報IAとによりコンクリート11の流動性を定量的に表す流動性指標推定値LEが推定されるので、練り混ぜステップS101におけるコンクリート11の流動性を精度良く推定可能である。
また、練り混ぜ中におけるコンクリート11の流動性を精度よく推定し、該推定に基づいて練り混ぜ中のコンクリート11に材料を追加投入することにより、コンクリート11の流動性の調整が可能であるため、流動性を評価する試験において良好ではない結果になることを抑制することができ、ひいてはコンクリート11の製造にかかる労力や時間、費用を削減することができる。
幾つかの実施形態では、上述した撮影画像CIから取得される情報ICは、凹部4に入り込んだコンクリート11の形状を含んでいる。そして、上述したコンクリートの流動性の推定方法10は、図1に示されるように、撮影ステップS102で撮影された撮影画像CIを画像処理することでコンクリート11の形状を取得する画像処理ステップS201をさらに備えている。また、上述した情報処理装置7は、図3に示されるように、バス76に電気的に接続されるとともに撮影画像CIを画像処理するための画像処理装置77を含んでいる。
画像処理ステップS201では、画像処理装置77により撮影画像CIを二値化処理やエッジ検出などの画像処理によりコンクリート11と混練部3や凹部4との境界が検出されて、該境界を凹部4に入り込んだコンクリート11の形状(外形輪郭)とするようになっている。ここで、凹部4に入り込んだコンクリート11の形状としては、傾斜40により流動する流動状態における形状であってもよいし、傾斜40から混練部3に流れ落ちる流下状態における形状であってもよい。
そして、コンクリート11の撮影画像から取得される情報ICには、凹部4に入り込んだコンクリート11の形状(外形輪郭)が含まれる。なお、上述した情報ICに含まれる凹部4に入り込んだコンクリート11の形状は、二次元画像データを画像処理することで取得される二次元形状であってもよいし、三次元画像データを画像処理することで取得される三次元形状であってもよい。また、上述した情報ICは、動画データを画像処理することで取得されるコンクリートの形状および挙動(時間毎の形状変化)を含んでもよい。
また、上述した関連付け情報IAは、上述した凹部4に入り込んだコンクリート11の形状と流動性指標実績値LAとを関連付ける情報を含んでいる。なお、関連付け情報IAは、上述したコンクリート11の挙動と流動性指標実績値LAとを関連付ける情報を含んでいてもよい。また、関連付け情報IAに含まれる相関関係の一例としては、撮影画像から取得される情報ICが凹部4から混練部3に流下するコンクリート11の形状や流下量であり、流動性指標Lがスランプ値である例が挙げられる。また、関連付け情報IAに含まれる相関関係の他の一例としては、撮影画像から取得される情報ICが凹部4から混練部3に流下するコンクリート11の流下速度であり、流動性指標LがVロート試験値である例が挙げられる。
また、上述した流動性推定ステップS103では、撮影ステップS102で撮影された撮影画像CIを画像処理することで取得されるコンクリート11の形状から、流動性指標推定値LEが取得される。より具体的には、図6に示されるように、上述した流動性推定ステップS103では、撮影ステップS102にて撮影されたコンクリートの撮影画像CIから取得されるコンクリート11の形状と、二以上の複数の事前撮影画像CA(第1事前撮影画像CA1や第2事前撮影画像CA2を含む)から取得されるコンクリート11の形状と、を比較して、コンクリート11の撮影画像CIにおける形状に、最も類似する形状が取得される事前撮影画像CAが特定される。図6に示される実施形態では、上述した関連付け情報IAは、第1事前撮影画像CA1や第2事前撮影画像CA2から取得されるコンクリート11の形状と、該コンクリート11の形状に対応する流動性指標実績値LA1、LA2と、から取得される近似直線である。なお、他の実施形態では、上述した関連付け情報IAは、複数の事前撮影画像CAから取得されるコンクリート11の形状と、該コンクリート11の形状に対応する流動性指標実績値LAから取得される近似曲線であってもよい。そして、上述した関連付け情報IAに基づいて、上述した最も類似する事前撮影画像CAから取得される形状に関連付けられた流動性指標実績値LAが、コンクリート11の流動性指標推定値LEであると推定される。
上記の方法によれば、画像処理ステップS201にて撮影ステップS102で撮影された撮影画像CIからコンクリート11の形状が取得される。そして、撮影画像CIから取得される情報ICには、凹部4から入り込んだコンクリート11の形状が含まれる。ここで、凹部4に入り込んだコンクリート11の形状は、凹部4を滑り落ちる際にコンクリート11の流動性により変化する。例えば、コンクリート11の流動性が高い場合には、凹部4を滑り落ちるコンクリート11の高さ寸法が小さくなる傾向がある。このため、凹部4に入り込んだコンクリート11の形状を関連付け情報IAの基礎データとして用いることで、コンクリートの流動性を精度良く推定可能である。
上述したように、幾つかの実施形態では、上述した流動性指標Lは、コンクリート11のスランプ値、コンクリート11のスランプフロー値、又はコンクリート11のロート試験値、の少なくとも何れか一つを含んでいる。ここで、コンクリート11のスランプ値やスランプフロー値、ロート試験値のそれぞれは、コンクリート11の流動性を表す重要な指標の一つである。この場合には、流動性指標Lとして、コンクリート11のスランプ値、スランプフロー値、又はロート試験値を用いることで、コンクリート11の流動性を精度良く推定可能である。
また、幾つかの実施形態では、上述した流動性指標実績値LAは、コンクリート11のスランプ試験、コンクリート11のスランプフロー試験、又はコンクリート11のロート試験の少なくとも何れかにより取得される試験値である。この場合には、流動性指標実績値LAは、実際に試験を行うことにより取得される試験値であるので、データとしての信頼性が高いものである。このような信頼性の高い流動性指標実績値LAを用いることで、コンクリート11の流動性を精度良く推定可能である。
図7は、本発明の他の一実施形態にかかるコンクリートの流動性の推定方法のフロー図である。図8は、コンクリートミキサの混練部における隅部を説明するための図であって、混練部を概略的に示す概略上面図である。図9は、図7に示すコンクリートの流動性の推定方法における第2流動性推定ステップを説明するためのグラフであって、撮影動画から取得される情報と流動性指標との関係を示すグラフである。図7に示されるように、上述した幾つかの実施形態にかかるコンクリートの流動性の推定方法10は、隅部撮影ステップS301と、第2画像処理ステップS302と、第2流動性推定ステップS303と、をさらに備えている。
上述した撮影装置6は、凹部4に入り込んだコンクリート11の画像だけでなく、混練部3の隅部34におけるコンクリート11の動画を撮影可能である。隅部撮影ステップS301では、練り混ぜステップS101中に図8中点線で示されるような混練部3の隅部34におけるコンクリート11の動画(撮影動画CV)を上述した撮影装置6により撮影する。
第2画像処理ステップS302では、隅部撮影ステップS301にて取得されるコンクリート11の撮影動画CVを画像処理することにより、隅部34におけるコンクリート11の形状および挙動が取得される。より具体的には、第2画像処理ステップS302では、コンクリート11の撮影動画CVを複数の撮影画像に分割する。そして、画像処理装置77により分割された撮影画像を二値化処理やエッジ検出などの画像処理によりコンクリート11と隅部34との境界を検出して、該境界を隅部34におけるコンクリート11の形状(外形輪郭)とするようになっている。分割された撮影画像は画像処理後に結合して動画にしてもよい。
そして、コンクリート11の撮影動画から取得される第2情報IVには、隅部34におけるコンクリート11の形状や挙動が含まれる。また、第2関連付け情報IBは、上述した隅部34におけるコンクリート11の形状や挙動と第2流動性指標実績値LBとを関連付ける情報を含んでいる。
第2流動性推定ステップS303では、図7に示されるように、上述した流動性推定ステップS103と同様に、コンクリートの撮影動画CVから取得される第2情報IVとコンクリートの流動性指標Lの実績値である第2流動性指標実績値LBとを予め関連付けた第2関連付け情報IBに基づいて、隅部撮影ステップS301にて撮影されたコンクリート11の撮影動画CVから、練り混ぜステップS101におけるコンクリート11の流動性指標Lの推定値である第2流動性指標推定値LFを取得するようになっている。
第2流動性推定ステップS303では、隅部撮影ステップS301で撮影された撮影動画CVを画像処理することで取得されるコンクリート11の形状や挙動から、第2流動性指標推定値LFが取得される。より具体的には、図9に示されるように、上述した第2流動性推定ステップS303では、隅部撮影ステップS301にて撮影されたコンクリート11の撮影動画CVから取得されるコンクリート11の形状や挙動と、二以上の複数の事前撮影動画CB(第1事前撮影動画CB1や第2事前撮影動画CB2を含む)から取得されるコンクリート11の形状や挙動と、を比較して、コンクリート11の撮影動画CVにおける形状や挙動に、最も類似する形状や挙動を有する事前撮影動画が特定される。そして、上述した最も類似する形状や挙動を有する事前撮影動画から取得される形状や挙動に関連付けられた第2流動性指標実績値LBが、コンクリート11の第2流動性指標推定値LFであると推定される。
なお、図7に示される実施形態では、隅部撮影ステップS301、第2画像処理ステップS302、および第2流動性推定ステップS303は、練り混ぜステップS101、撮影ステップS102および流動性推定ステップS103よりも後に行われるようになっているが、練り混ぜステップS101、撮影ステップS102および流動性推定ステップS103よりも先や並列的に行われてもよい。
上記の方法によれば、練り混ぜステップS101におけるコンクリート11の流動性指標Lの推定値として、撮影ステップS102にて撮影されたコンクリートの撮影画像CIから取得される流動性指標推定値LEと、隅部撮影ステップS301にて撮影されたコンクリート11の撮影動画CVから取得される第2流動性指標推定値LFと、を取得することができる。このため、流動性指標推定値LEと第2流動性指標推定値LFとによりコンクリート11の流動性を推定できるので、より精度良く推定可能である。例えば、流動性指標推定値LEと第2流動性指標推定値LFとが所定以上の差を有する場合には、このような流動性指標推定値LEや第2流動性指標推定値LFはコンクリート11の流動性の評価に用いないようにしてもよい。
上述した幾つかの実施形態では、流動性指標Lは、コンクリート11のスランプ値、スランプフロー値およびロート試験値などを含んでいたが、幾つかの実施形態では、上述した流動性指標Lは、コンクリート11のせん断応力降伏値τy(見掛けのせん断応力降伏値)と、コンクリート11の速度勾配γと、コンクリート11の粘性係数ηと、を含んでいる。そして、コンクリート11のせん断応力降伏値τy、およびコンクリート11の速度勾配γは、上述した流動性推定ステップS103において取得され、コンクリート11の粘性係数ηは、上述した第2流動性推定ステップS303において取得される。
コンクリート11のせん断応力降伏値τyは、スランプ値やスランプフロー値と相関関係があり、上述したスランプ値やスランプフロー値と同様に流動性指標推定値LEが取得可能である。すなわち、上述した流動性推定ステップS103では、凹部4に入り込んだコンクリート11の形状や挙動から、せん断応力降伏値τyの流動性指標推定値LEが取得される。また、上述した流動性推定ステップS103では、凹部4から混練部3に流下するコンクリート11の流下速度から、コンクリート11の速度勾配γの流動性指標推定値LEが取得される。なお、コンクリート11の流下速度は、凹部4に入り込んだコンクリート11の挙動や差分データなどから取得可能である。
図10は、図8に示す隅部におけるコンクリートの挙動を説明するための概略部分拡大図である。図10に示されるように、練り混ぜ装置5の撹拌羽根52により混練部3の隅部34より掻き出されたコンクリート11が、隅部34に戻ってくるときの長さ寸法をRとした場合に、該長さ寸法Rは、せん断応力降伏値τyと降伏応力ηとを変数とする多変数関数により求められる。換言すると、降伏応力ηは、せん断応力降伏値τyと、長さ寸法Rとから求められる。上述した第2流動性推定ステップS303では、隅部34におけるコンクリート11の形状や挙動から求められる長さ寸法Rと、上述した流動性推定ステップS103で取得したせん断応力降伏値τyの流動性指標推定値LEと、から降伏応力ηの流動性指標推定値LEが取得される。
レオロジー定数であるせん断応力降伏値τyや粘性係数ηと、速度勾配γとは、コンクリート11の流動性を表す重要な指標の一つである。上記の方法によれば、流動性指標Lとして、コンクリート11のせん断応力降伏値τy、粘性係数ηおよび速度勾配γを用いることで、コンクリート11の流動性を精度良く推定可能である。
図11は、ビンガム流体のレオロジー特性を説明するためのグラフである。図11に示されるように、横軸をせん断応力τにして縦軸を速度勾配γにした場合におけるビンガム流体式を示している。幾つかの実施形態では、図7に示されるように、上述したコンクリートの流動性の推定方法10は、流動性推定ステップS103や第2流動性推定ステップS303よりも後に下記式(1−1)によりコンクリート11のせん断応力τを算出するせん断応力算出ステップS401をさらに備えている。
τ=τy+ηγ ・・・(1−1)
ここで、式(1−1)におけるτはせん断応力であり、τyは上述したせん断応力降伏値であり、γは上述した速度勾配であり、ηは上述した粘性係数である。
上記の方法によれば、せん断応力算出ステップS401にてコンクリート11のせん断応力τを算出することができる。このため、せん断応力τおよび流動性指標Lの推定値であるせん断応力降伏値τy、速度勾配γおよび粘性係数ηにより、練り混ぜ中におけるコンクリート11のレオロジー特性を把握することができるので、コンクリート11の流動性を精度良く推定可能である。
図12は、互いに形状が異なる複数の凹部を説明するための図であって、(a)は第1凹部の概略断面図であり、(b)は第2凹部の概略断面図であり、(c)は第3凹部の概略断面図である。幾つかの実施形態では、図2、12に示されるように、上述した少なくとも一つの凹部4は、混練部3の内壁面31からの深さ寸法D又は内壁面31に対する傾斜40の傾斜角θの少なくとも何れか一方が互いに異なる複数の凹部(第1凹部4A、第2凹部4B、第3凹部4C)を含んでいる。図12に示されるように、第2凹部4Bは、第1凹部4Aや第3凹部4Cに比べて、傾斜40が急であり、内壁面31に対する傾斜40の傾斜角θが大きく形成されている。また、図12に示されるように、第3凹部4Cは、第1凹部4Aや第2凹部4Bに比べて、内壁面31から凹部底面42までの深さ寸法Dが大きく形成されている。
上記の方法によれば、複数の凹部4の各々におけるコンクリート11の情報を取得できるので、個々の凹部4におけるバラツキを抑制することができる。また、複数の凹部4は内壁面31からの深さ寸法Dや内壁面31に対する傾斜40の傾斜角θが互いに異ならせるので、コンクリート11の情報を多面的に取得することができる。したがって、コンクリート11の流動性をより精度良く推定可能である。
図13は、本発明の一実施形態にかかるコンクリートの製造方法のフロー図である。幾つかの実施形態にかかるコンクリートの製造方法20は、図13に示されるように、上述した幾つかの実施形態にかかるコンクリートの流動性の推定方法10が備えるステップ(練り混ぜステップS101、撮影ステップS102および流動性推定ステップS103など)と、流動性推定ステップS103よりも後に、流動性推定ステップS103により推定されるコンクリートの流動性に基づいて、練り混ぜステップS101中にコンクリート11に骨材、セメント、水および混和材料の少なくとも何れか一つを追加する材料追加ステップS501をさらに備えている。ここで、混和材料とは、コンクリート11の流動性などの改善を目的としてコンクリート11に混和される骨材、セメントおよび水以外の材料であり、減水剤や流動化剤などを含むものである。なお、混和材料は、減水剤や流動化剤などの混和剤だけでなく、減水材などの混和材を含んでいてもよく、混和材のみを含むものであってもよい。
骨材、セメント、水および混和材料などを含むコンクリート11の材料は、コンクリートミキサ2の混練部3の上方に設けられる材料投入装置12(フィーダー)から混練部3に投入される。材料投入装置12は、不図示のバルブなどにより混練部3に投入されるコンクリート11の材料の投入量を調整可能に構成されている。また、図2、3に示されるように、材料投入装置12は、情報処理装置7に電気的に接続されており、装置間における信号の送受信が可能に構成されている。また、上述した情報処理装置7は、図3に示されるように、バス76に電気的に接続されるとともに材料投入装置12より混練部3に投入されるコンクリート11の材料の投入量を決定して、材料投入装置12に投入量を指示する投入量決定装置78を含んでいる。
上記の方法によれば、流動性推定ステップS103により推定される練り混ぜ中におけるコンクリート11の流動性に基づいて、材料追加ステップS501にてコンクリート11の材料である骨材などを追加することで、コンクリート11の流動性の調整が可能であるため、コンクリート11の製造にかかる労力や時間、費用を削減することができる。
幾つかの実施形態にかかるコンクリートの流動性の推定装置1は、上述した混練部3および練り混ぜ装置5を含むコンクリートミキサ2と、上述した撮影装置6と、上述した記憶装置8と、上述した流動性推定装置9と、を備えている。
上記の構成によれば、コンクリートの流動性の推定装置1は、コンクリート11を流下させるための傾斜40を有する少なくとも一つの凹部4が設けられた混練部3および混練部3に収納されたコンクリート11を練り混ぜる練り混ぜ装置5を含むコンクリートミキサ2と、少なくとも一つの凹部4に入り込んだコンクリート11の画像を撮影する撮影装置6と、を備えている。このため、コンクリートミキサ2の混練部3に設けられた凹部4は、コンクリート11を流下させるための傾斜40を有するので、撮影装置6により撮影されるコンクリート11の撮影画像CIには、凹部4に入り込んだコンクリート11の流動状態を表す情報が含まれる。また、凹部4に入り込んだコンクリート11は、コンクリート11の流動方向が制限されるので、コンクリート11の流動状態の観測が容易である。
そして、コンクリートの流動性の推定装置1は、コンクリート11の撮影画像から取得される情報ICとコンクリート11の流動性指標Lの実績値である流動性指標実績値LAを予め関連付けた関連付け情報IAを記憶する記憶装置8と、記憶装置8に記憶された関連付け情報IAに基づいて、撮影装置6により撮影されたコンクリート11の撮影画像CIから、混練部3に収納されたコンクリート11の流動性指標Lの推定値である流動性指標推定値LEを取得可能な流動性推定装置9と、をさらに備えている。このため、流動性推定装置9は、コンクリート11の撮影画像CIと上述した関連付け情報IAとによりコンクリート11の流動性を定量的に表す流動性指標推定値LEを推定できるので、混練部3に収納されたコンクリート11の流動性を精度良く推定可能である。
また、混練部3に収納されたコンクリート11の流動性を精度良く推定し、該推定に基づいてコンクリートミキサ2に材料を追加投入することにより、コンクリート11の流動性の調整が可能であるため、流動性を評価する試験において良好ではない結果になることを抑制することができ、ひいてはコンクリート11の製造にかかる労力や時間、費用を削減することができる。
幾つかの実施形態では、上述したコンクリートの流動性の推定装置1は、図2に示されるように、上述した材料投入装置12をさらに備えている。この場合には、材料投入装置12により、練り混ぜ中におけるコンクリート11の流動性に基づいてコンクリート11の材料である骨材などを追加することで、コンクリート11の流動性の調整が可能であるため、コンクリート11の製造にかかる労力や時間、費用を削減することができる。
また、幾つかの実施形態では、上述した撮影装置6は、図4に示されるように、凹部4の外側に配置されるとともに凹部4の凹部壁面41に形成された貫通孔44を通じて、凹部4におけるコンクリート11の画像を撮影する撮影装置6Aを含んでいる。この場合には、撮影装置6Aは、コンクリートミキサ2の混練部3の上方に配置される場合に比べて、凹部4におけるコンクリート11の撮影精度を向上させることができるので、混練部3に収納されたコンクリート11の流動性を精度良く推定可能である。
また、幾つかの実施形態では、上述した関連付け情報IAは、コンクリート11の撮影画像から取得される情報ICと流動性指標実績値LAとを学習データとして、コンクリート11の撮影画像から取得される情報ICと流動性指標実績値LAとの関連性を機械学習により算出されるようになっていてもよい。この場合には、学習データを蓄積することによりコンクリート11の撮影画像から取得される情報ICと流動性指標実績値LAとの関連性の精度を向上させることができるので、上述した関連付け情報IAに基づいて、混練部3に収納されたコンクリート11の流動性を精度良く推定可能である。
なお、上述した幾つかの実施形態では、コンクリートミキサ2は強制撹拌型のコンクリートミキサであったが、強制撹拌型以外のコンクリートミキサに本発明を適用してもよい。
本発明は上述した実施形態に限定されることはなく、上述した実施形態に変形を加えた形態や、これらの形態を適宜組み合わせた形態も含む。
1 コンクリートの流動性の推定装置
2 コンクリートミキサ
3 混練部
4 凹部
4A 第1凹部
4B 第2凹部
4C 第3凹部
5 練り混ぜ装置
6,6A 撮影装置
7 情報処理装置
8 記憶装置
9 流動性推定装置
10 コンクリートの流動性の推定方法
11 コンクリート
12 材料投入装置
20 コンクリートの製造方法
31 内壁面
32 底面
33 内部空間
34 隅部
40 傾斜
41 凹部壁面
42 凹部底面
43 内部空間
44 貫通孔
51 撹拌軸
52 撹拌羽根
53 回転駆動装置
54 駆動源
71 入出力装置
72 記憶装置
73 表示装置
74 演算装置
75 流動性推定装置
76 バス
77 画像処理装置
78 投入量決定装置
CA 事前撮影画像
CB 事前撮影動画
CI 撮影画像
CV 撮影動画
D 深さ寸法
IA 関連付け情報
IB 第2関連付け情報
IC 情報
IV 第2情報
L 流動性指標
LA 流動性指標実績値
LE 流動性指標推定値
LF 第2流動性指標推定値
R 長さ寸法
S101 練り混ぜステップ
S102 撮影ステップ
S103 流動性推定ステップ
S201 画像処理ステップ
S301 隅部撮影ステップ
S302 第2画像処理ステップ
S303 第2流動性推定ステップ
S401 せん断応力算出ステップ
S501 材料追加ステップ

Claims (10)

  1. コンクリートミキサの混練部に収納されたコンクリートを練り混ぜる練り混ぜステップと、
    前記練り混ぜステップ中に、前記混練部に設けられるとともに前記コンクリートを流下させるための傾斜を有する少なくとも一つの凹部に入り込んだ前記コンクリートの画像を撮影する撮影ステップと、
    前記コンクリートの撮影画像から取得される情報と前記コンクリートの流動性指標の実績値である流動性指標実績値とを予め関連付けた関連付け情報に基づいて、前記撮影ステップにて撮影されたコンクリートの撮影画像から、前記練り混ぜステップにおける前記コンクリートの流動性指標の推定値である流動性指標推定値を取得する流動性推定ステップと、を備えるコンクリートの流動性の推定方法。
  2. 前記撮影画像から取得される情報は、前記凹部に入り込んだ前記コンクリートの形状を含み、
    前記コンクリートの流動性の推定方法は、前記撮影ステップで撮影された撮影画像を画像処理することで前記コンクリートの形状を取得する画像処理ステップをさらに備える請求項1に記載のコンクリートの流動性の推定方法。
  3. 前記流動性指標は、前記コンクリートのスランプ値、前記コンクリートのスランプフロー値、又は前記コンクリートのロート試験値、の少なくとも何れか一つを含む請求項1又は2に記載のコンクリートの流動性の推定方法。
  4. 前記流動性指標実績値は、前記コンクリートのスランプ試験、前記コンクリートのスランプフロー試験、又は前記コンクリートのロート試験の少なくとも何れかにより取得される試験値である請求項3に記載のコンクリートの流動性の推定方法。
  5. 前記コンクリートの流動性の推定方法は、
    前記混練部の隅部における前記コンクリートの動画を撮影する隅部撮影ステップと、
    前記コンクリートの撮影動画から取得される情報と前記コンクリートの流動性指標の実績値である第2流動性指標実績値とを予め関連付けた第2関連付け情報に基づいて、前記隅部撮影ステップにて撮影されたコンクリートの撮影動画から、前記練り混ぜステップにおける前記コンクリートの流動性指標の推定値である第2流動性指標推定値を取得する第2流動性推定ステップと、をさらに備える請求項1又は2に記載のコンクリートの流動性の推定方法。
  6. 前記流動性指標は、前記コンクリートのせん断応力降伏値と、前記コンクリートの速度勾配と、前記コンクリートの粘性係数と、を含み、
    前記コンクリートのせん断応力降伏値、および前記コンクリートの速度勾配は、前記流動性推定ステップにおいて取得され、
    前記コンクリートの粘性係数は、前記第2流動性推定ステップにおいて取得される請求項5に記載のコンクリートの流動性の推定方法。
  7. 前記コンクリートの流動性の推定方法は、
    下記式(1)によりコンクリートのせん断応力を算出するせん断応力算出ステップをさらに備える請求項6に記載のコンクリートの流動性の推定方法。
    τ=τy+ηγ ・・・(1)
    ただし、式(1)におけるτは前記せん断応力であり、τyは前記せん断応力降伏値であり、γは前記速度勾配であり、ηは前記粘性係数である。
  8. 前記少なくとも一つの凹部は、前記混練部の壁面からの深さ寸法又は前記壁面に対する前記傾斜の傾斜角の少なくとも何れか一方が互いに異なる複数の凹部を含む請求項1乃至7の何れか1項に記載のコンクリートの流動性の推定方法。
  9. 請求項1乃至8の何れか1項に記載のコンクリートの流動性の推定方法が備えるステップと、
    前記流動性推定ステップにより推定される前記コンクリートの流動性に基づいて、前記練り混ぜステップ中に前記コンクリートに骨材、セメント、水および混和材料の少なくとも何れか一つを追加する材料追加ステップと、を備えるコンクリートの製造方法。
  10. コンクリートを流下させるための傾斜を有する少なくとも一つの凹部が設けられた混練部および前記混練部に収納されたコンクリートを練り混ぜる練り混ぜ装置を含むコンクリートミキサと、
    前記少なくとも一つの凹部に入り込んだ前記コンクリートの画像を撮影する撮影装置と、
    前記コンクリートの撮影画像から取得される情報と前記コンクリートの流動性指標の実績値である流動性指標実績値を予め関連付けた関連付け情報を記憶する記憶装置と、
    前記記憶装置に記憶された前記関連付け情報に基づいて、前記撮影装置により撮影されたコンクリートの撮影画像から、前記混練部に収納された前記コンクリートの流動性指標の推定値である流動性指標推定値を取得可能な流動性推定装置と、を備えるコンクリートの流動性の推定装置。
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