JP7475303B2 - 地盤強化用締固め材の品質予測方法 - Google Patents
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Description
そして、この締固め材の配合の決定は、個々の工事現場環境に応じて、感覚と経験に基づいて現場作業者が個々に対応する必要があり、安定した品質の締固め材の提供には熟練作業員が求められる。
すなわち、本発明は、以下の[1]~[12]を提供するものである。
[1]予測モデルを用いて、地盤強化用締固め材のまだ固まらない状態の品質を予測するための方法であって、上記予測モデルは、まだ固まらない状態の締固め材の画像データを含む学習用入力データとまだ固まらない状態の締固め材の品質に関する学習用出力データの組み合わせである学習データを複数用いた機械学習によって作成されたものであり、まだ固まらない状態の締固め材の画像データを含む予測用入力データを、上記予測モデルに入力し、上記予測モデルからまだ固まらない状態の締固め材の品質に関する予測用出力データを出力して、該予測用出力データを用いてまだ固まらない状態の締固め材の品質を予測することを特徴とする地盤強化用締固め材の品質予測方法。
[2]前記まだ固まらない状態の締固め材の画像データが、前記締固め材の材料を練り混ぜるためのミキサ内を、水または水が含まれている材料とそれ以外の締固め材の材料の練り混ぜについて撮影したものである前記[1]に記載の地盤強化用締固め材の品質予測方法。
[3]前記まだ固まらない状態の締固め材の画像データが、上記締固め材の材料を練り混ぜるためのミキサ内を、水と水以外の締固め材の材料を練り混ぜている状態で、連続的に撮影した複数の画像の各々から得られる複数の画像データであって、上記複数の画像データの各々について、当該画像データを含む予測用入力データを前記予測モデルに入力し、前記予測モデルからまだ固まらない状態の締固め材の品質に関する予測用出力データを出力した後、出力された複数の予測用出力データの平均値を用いてまだ固まらない状態の締固め材の品質を予測する前記[1]又は[2]に記載の地盤強化用締固め材の品質予測方法。
[4]前記まだ固まらない状態の締固め材の画像データが、前記ミキサ内を撮影した画像から、上記ミキサの回転軸に固着してなる撹拌羽根の近傍に位置するまだ固まらない締固め材が映りこむ可能性のある範囲を切り取ったものである前記[2]又は[3]に記載の地盤強化用締固め材の品質予測方法。
[5]上記まだ固まらない状態の締固め材の画像データが、上記ミキサ内を撮影した画像から、前記ミキサの回転軸と該回転軸に固着してなる撹拌羽根からなる混練用部材の、以下の(1)~(3)の少なくともいずれか一つの部分についてその近傍に位置するまだ固まらない締固め材が映りこむ可能性のある範囲を切り取ったものである前記[2]~[4]のいずれかに記載の地盤強化用締固め材の品質予測方法。
(1)上記回転軸の少なくとも一部分
(2)上記撹拌羽根の先端部分
(3)上記回転軸と上記撹拌羽根の固着部分
[7]前記まだ固まらない状態の締固め材の画像データが、前記ミキサから排出されている締固め材、シュートを流れ落ちる締固め材、ホッパ内に滞留された締固め材、および配管内を移送される締め固め材のいずれか1つ以上について撮影したものである前記[6]に記載の地盤強化用締固め材の品質予測方法。
[8]前記まだ固まらない状態の締固め材の画像データが、練り混ぜされた後に前記ミキサから排出されて地盤に圧入されるまでの間の前記締固め材について撮影した複数の画像の各々から得られる複数の画像データであって、上記複数の画像データの各々について、当該画像データを含む予測用入力データを前記予測モデルに入力し、前記予測モデルからまだ固まらない状態の締固め材の品質に関する予測用出力データを出力した後、出力された複数の予測用出力データの平均値を用いてまだ固まらない状態の締固め材の品質を予測する前記[6]又は[7]に記載の地盤強化用締固め材の品質予測方法。
[11]前記学習用出力データ及び前記予測用出力データが、まだ固まらない締固め材のスランプ、スランプフロー、モルタルフローの少なくともいずれか一つに関するデータである、前記[1]~[10]のいずれかに記載の地盤強化用締固め材の品質予測方法。
[12]前記学習用入力データ及び前記予測用入力データが、さらに、締固め材の配合条件に関するデータ、目標とする締固め材の品質に関するデータ、締固め材の材料である固化材またはセメントに関するデータ、固化材またはセメント以外の締固め材の材料に関するデータ、締固め材の練り混ぜの手段及び方法に関するデータ、締固め材の練り混ぜ時の環境に関するデータ、及び締固め材の運搬に関するデータの中から選ばれる1種以上のデータを含む前記[1]~[11]のいずれか1項に記載の地盤強化用締固め材の品質予測方法。
[13]前記まだ固まらない状態の締固め材の画像データが、前記締固め材の材料の練り混ぜ時におけるミキサの電力負荷値の変化量が小さくなって安定した時点の後に撮影されたものである前記[1]~[12]のいずれか1項に記載の地盤強化用締固め材の品質予測方法。
以下、詳しく説明する。
機械学習に用いられる学習方法の例としては、ニューラルネットワーク、線形回帰、決定木、サポートベクター回帰、アンサンブル法、サポートベクターマシン、判別分析、単純ベイズ法、最近傍法等が挙げられる。これらは1種を単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。中でも、より高い精度で品質を予測することができる観点から、ニューラルネットワークが好ましい。
中でも、より高い精度で品質を予測することができる観点から、ミキサ内で各材料を練り混ぜる様子を撮影した画像データが好ましい。該画像データは、各材料の練り混ぜ直後から練り混ぜ終了時までのどの時点の画像データでもよいが、早期に品質を予測する観点から、電力負荷値の減少の程度が緩やかになったときに撮影したものが好ましい。
画像データは、動画像のデータであっても静止画像のデータであってもよい。また、画像は2次元画像であってもよく3次元画像であってもよい。
また、練り混ぜられている各材料の凹凸が良く見えるようにする目的で、練り混ぜられている各材料の側面あるいは斜め上方からライト等を用いて光を当てて、影がより濃く生じるようにしてもよい。
上記特定の範囲として、例えば、より高い精度で予測をすることができる観点からは、練り混ぜ時の材料の挙動が表れやすい部分を含む範囲が挙げられる。
上記範囲の例として、ミキサの回転軸に固着してなる撹拌羽根の近傍に位置する締固め材の材料が映りこむ範囲が挙げられる。この範囲は、締固め材の材料を練り混ぜる際の画像(経時的に連続する複数の静止画像または動画像)に映りこむ締固め材の材料の表面の動き(変化)が大きい。
(1)回転軸の少なくとも一部分
(2)撹拌羽根の先端部分
(3)回転軸と撹拌羽根の固着部分
なお、撹拌羽根が複数ある場合は、少なくとも1つの攪拌羽根の、上記先端部分及び上記固着部分が映りこめばよい。
また、上記ミキサが二軸ミキサである場合、一方の回転軸と他方の回転軸の間であって、両方の回転軸の一部分の近傍に位置する締固め材の材料が映りこむ可能性のある範囲が好ましい。
電力負荷値に関するデータの例としては、各材料の練り混ぜ直後から練り混ぜ終了時までの特定の時点における電力負荷値及びその絶対値や、練り混ぜ時における電力負荷値の最大値または最小値や、電力負荷値の変化量や、電力負荷値の変化パターン等が挙げられる。これらは1種を単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
また、電力負荷値に関するデータの数は1つであってもよいが、より高い精度で品質を予測することができる観点から、好ましくは2以上、より好ましくは5以上である。
(1)電力負荷値が、練り混ぜ終了時の電力負荷値から±20%程度の値となった後
(2)締固め材の水/(固化材・セメント)比が250~400%程度であれば、水と水以外の締固め材の材料の練り混ぜの開始時(例えば、水以外の締固め材の材料をミキサ内に投入して空練りした後、ミキサに水を投入して練り混ぜを開始した時)から、30秒間程度経過した後
(3)強度発現性の観点から水/(固化材・セメント)比を小さく(250%未満に)した場合、水と水以外の締固め材の材料の混練の開始時から1~10分間程度経過した後
他のデータとしては、締固め材の配合条件に関するデータ、目的とするまだ固まらない状態の締固め材の品質に関するデータ、締固め材の材料である固化材またはセメントに関するデータ、固化材またはセメント以外の締固め材の材料に関するデータ、締固め材の練り混ぜの手段及び方法に関するデータ、締固め材の練り混ぜ時の環境に関するデータ、及び締固め材の運搬に関するデータ等が挙げられる。これらは1種を単独で用いてもよいが、2種以上を組み合わせて用いてもよい。これらの各種データには、数値に関するデータ、及び、分類に関するデータが含まれる。
スランプフローは、「JIS A 1150:2007(コンクリートのスランプフロー試験方法)」に準拠する方法で計測された値としてもよい。
モルタルフローは、「JIS R 5201:2015(セメントの物理試験方法)」に準拠する方法で計測された値としてもよい。
なお、学習データとして用いられる学習用入力データ及び学習用出力データは、実際に学習データ用のサンプルとして、締固め材を製造した際に得られる画像や実測値等のデータである。
学習データ用のサンプルの数は、必要とされる学習用入力データ及び学習用出力データの種類によっても異なるが、より高い精度で品質を予測することができる観点から、好ましくは4以上、より好ましくは6以上、特に好ましくは8以上である。
また、学習回数は、より高い精度で品質を予測することができる観点から、好ましくは1,000回以上、より好ましくは8,000回以上、特に好ましくは1万回以上である。一回の学習において、サンプルから得られた学習データの全てを使用する必要はなく、全ての学習データから選択された複数の学習データを使用してもよい。
そして、一回の学習で使用される学習データの選択は、特に限定されるものではなく、特定の条件(例えば、撮影した順序)によって並べられた学習データを上から順番に選択してもよく、ランダムに選択してもよい。また、学習データ用のサンプルが複数ある場合には、各サンプルの学習データが少なくとも一つ入るように選択してもよい。
また、本明細書中、「機械学習」とは、人間による思考を介さずに、コンピュータ等の機械のみによって学習するこという。
として用いられる画像データ等と同じである。また、まだ固まらない状態の締固め材の品質に関する予測用出力データの詳細は、上述したまだ固まらない状態の締固め材の品質に関する学習用出力データと同じである。
まだ固まらない状態の締固め材の品質の予測は、製造時に取得された複数の画像データ毎に行われるので、複数の画像データから、複数の出力データ(例えば、スランプ等の予測値)を得ることができる。また、得られた複数の出力データから算出された平均値を、予測用出力データとしてもよい。
得られた出力データを予測用出力データから排除する方法の例としては、データ集合の標準偏差σを算出し、そのデータ集合の平均値から±σまたは±2σである数値範囲から外れる出力データを明らかに他の出力データと異なる出力データと判断して、排除する方法等が挙げられる。
得られるまだ固まらない状態の締固め材の品質が、目的とするまだ固まらない状態の締固め材の品質を満たさないと予測される場合には、締固め材の製造条件を変える等の対応を適宜行うことによって、効率的かつ安定的に締固め材を製造することができる。
また、定期的にスランプの予測を行って得られたスランプの予測値が、目標値と少しずつずれていく場合には、骨材の表面水率や含水率の変動が考えられるため、例えば、骨材表面水の設定値を見直す等の対応を行えばよい。
さらに、複数の工事現場における締固め材の製造における各種データを、インターネットを用いて一か所の管理拠点において本発明の地盤強化用締固め材の品質予測方法を用いてリアルタイムで集中管理、集中制御してもよい。
また、実際の静的圧入締固め工事において締固め材を製造する際に、本発明の地盤強化用締固め材の品質予測方法を用いてまだ固まらない状態の締固め材の品質を予測する場合、リアルタイムの画像を用いて予測してもよい。具体的には、カメラとコンピュータを接続し、締固め材製造中の練り混ぜ画像をリアルタイムで抽出しながら、予め作成した学習モデルを組み込んだコンピュータでリアルタイムに予測する方法等が挙げられる。
また、実際の静的圧入締固め工事において締固め材を製造する際に得られた、締固め材の練り混ぜ画像を学習用入力データとし、練り混ぜ後に測定したスランプ等を学習用出力データとし、上記学習用入力データと学習用出力データの組み合わせである学習データを用いて、予め作成した学習モデルを、随時、再学習させて、最新の学習モデルを得ることによって、予測値の精度をより高めることができる。
本明細書の地盤強化用締固め材の品質予測方法は、1又は複数のプロセッサが実行する方法である、としてもよい。
また、本明細書の地盤強化用締固め材の品質予測方法を構成する各ステップを実行する1又は複数のプロセッサを備えた、地盤強化用締固め材の品質予測システム(装置)を採用してもよい。
また、本明細書の地盤強化用締固め材の品質予測方法を構成する各ステップを、1又は複数のプロセッサに実行させるプログラムを採用してもよい。
はじめに、学習用入力データと学習用出力データを採取する。
表1に示す10配合で、セメント(太平洋セメント株式会社製高炉セメントB種)と骨材を二軸ミキサに投入して空練りした後、水とAE減水剤(BASF社製ポゾリスNo.70)を投入して90秒間練り混ぜて、モルタル状の締固め材を作製した。
なお、詳しくは、表1には同一の配合が2つずつある、5配合が示されている。これは、工事現場での移動プラントでは製造環境が一定しないために、材料のキャラクター、特に骨材の表面水率等には容易に変化が生じてしまう。このために、締固め材の配合がまったく同じでも、まだ固まらない状態の締固め材の品質が安定しない場合が生じる。
そこで、かかる品質のばらつきをも学習データ内に取り込むために、使用後は無管理状態とした骨材を用いて、1時間以上の間隔を空けて同一配合を繰り返した。
具体的には、練り混ぜる様子については、締固め材を二軸ミキサから排出する10秒前の混練時から混練を継続しながら排出するまでの10秒間を撮影した。この撮影により、動画像の一秒あたりのフレーム数30から、二軸ミキサの内部全体が映っている300(30×10)枚の静止画像を得た。得られた各静止画像から、二軸ミキサ内の回転軸に固着してなる撹拌羽根の近傍に位置する範囲の画像データ(512×512ピクセル)を切り出した。
なお、上記範囲は、動画像の確認から、画像に映りこむ締固め材の動きが大きいと判断された箇所である。
具体的には、機械学習にはTensorFlowによる7層の畳み込みニューラルネットワークを、誤差関数には最小二乗法を採用して、一回の学習で入力される学習用入力データとしての画像データ数は任意に選択された50枚とした50万回の学習回数を行って、予測モデルを作成した。
検証データ用として、表2の10配合を準備した。
学習用データの採取と同様にして、各配合で300枚の静止画像を得た後に、二軸ミキサ内の回転軸に固着してなる撹拌羽根の近傍に位置する範囲の画像データ(512×512ピクセル)を切り出した。
これら画像データについて、切り出した位置を基準として、縦方向(上下の方向)及び横方向(左右の方向)に10ピクセル単位でずらしながら512×512ピクセルの画像データを合計で8枚切り出した。すなわち、1つの静止画像から合計で9枚の画像データを切り出し、1配合につき2,700(30×10×9)枚の画像データを得た。なお、得られた画像データは、以下に示す前記(1)~(3)のいずれか一つの部分に関する画像データであった。
(1)回転軸の少なくとも一部分
(2)撹拌羽根の先端部分
(3)回転軸と撹拌羽根の固着部分
その結果、得られたスランプの予測値が、表2に示す実測値の±0.5cm以内であった割合は87%であり、実測値の±1.0cm以内であった割合は95%であった。
前記の、シュート上を流れる様子の動画像を用いた実施例を以下に示す。
まだ固まらない状態の締固め材がシュート上を流れる様子については、全10配合について5秒間の撮影を行った。実施例1と同様に、動画像の一秒あたりのフレーム数30から、シュート全体が映っている150(30×5)枚の静止画像を得た。得られた各静止画像から、締固め材の画像データ(512×512ピクセル)を切り出した。
その結果、得られたスランプの予測値が、表2に示す実測値の±0.5cm以内であった割合は86%であり、実測値の±1.0cm以内であった割合は93%であった。
Claims (13)
- 予測モデルを用いて、地盤強化用締固め材のまだ固まらない状態の品質を予測するための方法であって、上記予測モデルは、まだ固まらない状態の締固め材の画像データを含む学習用入力データとまだ固まらない状態の締固め材の品質に関する学習用出力データの組み合わせである学習データを複数用いた機械学習によって作成されたものであり、まだ固まらない状態の締固め材の画像データを含む予測用入力データを、上記予測モデルに入力し、上記予測モデルからまだ固まらない状態の締固め材の品質に関する予測用出力データを出力して、該予測用出力データを用いてまだ固まらない状態の締固め材の品質を予測することを特徴とする地盤強化用締固め材の品質予測方法。
- 前記まだ固まらない状態の締固め材の画像データが、前記締固め材の材料を練り混ぜるためのミキサ内を、水または水が含まれている材料とそれ以外の締固め材の材料の練り混ぜについて撮影したものである請求項1に記載の地盤強化用締固め材の品質予測方法。
- 前記まだ固まらない状態の締固め材の画像データが、前記締固め材の材料を練り混ぜるためのミキサ内を、水と水以外の締固め材の材料を練り混ぜている状態で、連続的に撮影した複数の画像の各々から得られる複数の画像データであって、上記複数の画像データの各々について、当該画像データを含む予測用入力データを前記予測モデルに入力し、前記予測モデルからまだ固まらない状態の締固め材の品質に関する予測用出力データを出力した後、出力された複数の予測用出力データの平均値を用いてまだ固まらない状態の締固め材の品質を予測する請求項1又は2に記載の地盤強化用締固め材の品質予測方法。
- 前記まだ固まらない状態の締固め材の画像データが、前記ミキサ内を撮影した画像から、前記ミキサの回転軸に固着してなる撹拌羽根の近傍に位置するまだ固まらない締固め材が映りこむ可能性のある範囲を切り取ったものである請求項2又は3に記載の地盤強化用締固め材の品質予測方法。
- 前記まだ固まらない状態の締固め材の画像データが、前記ミキサ内を撮影した画像から、前記ミキサの回転軸と該回転軸に固着してなる撹拌羽根からなる混練用部材の、以下の(1)~(3)の少なくともいずれか一つの部分についてその近傍に位置するまだ固まらない締固め材が映りこむ可能性のある範囲を切り取ったものである請求項2~4のいずれか1項に記載の地盤強化用締固め材の品質予測方法。
(1)上記回転軸の少なくとも一部分
(2)上記撹拌羽根の先端部分
(3)上記回転軸と上記撹拌羽根の固着部分 - 前記まだ固まらない状態の締固め材の画像データが、前記締固め材の材料を練り混ぜるためのミキサ内で練り混ぜされた後に前記ミキサから排出されて地盤に圧入されるまでの間の前記締固め材について撮影したものである請求項1に記載の地盤強化用締固め材の品質予測方法。
- 前記まだ固まらない状態の締固め材の画像データが、前記ミキサから排出されている締固め材、シュートを流れ落ちる締固め材、ホッパ内に滞留された締固め材、および配管内を移送される締め固め材のいずれか1つ以上について撮影したものである請求項6に記載の地盤強化用締固め材の品質予測方法。
- 前記まだ固まらない状態の締固め材の画像データが、練り混ぜされた後に前記ミキサから排出されて地盤に圧入されるまでの間の前記締固め材について撮影した複数の画像の各々から得られる複数の画像データであって、上記複数の画像データの各々について、当該画像データを含む予測用入力データを前記予測モデルに入力し、前記予測モデルからまだ固まらない状態の締固め材の品質に関する予測用出力データを出力した後、出力された複数の予測用出力データの平均値を用いてまだ固まらない状態の締固め材の品質を予測する請求項6又は7に記載の地盤強化用締固め材の品質予測方法。
- 前記学習用入力データ及び前記予測用入力データが、さらに、前記締固め材の材料の練り混ぜ時におけるミキサの電力負荷値に関するデータを含む請求項1~8のいずれか1項に記載の地盤強化用締固め材の品質予測方法。
- 前記機械学習が、畳み込みニューラルネットワークを用いた学習である請求項1~9のいずれか1項に記載の地盤強化用締固め材の品質予測方法。
- 前記学習用出力データ及び前記予測用出力データが、まだ固まらない締固め材のスランプ、スランプフロー、モルタルフローの少なくともいずれか一つに関するデータである、請求項1~10のいずれか1項に記載の地盤強化用締固め材の品質予測方法。
- 前記学習用入力データ及び前記予測用入力データが、さらに、締固め材の配合条件に関するデータ、目標とする締固め材の品質に関するデータ、締固め材の材料である固化材またはセメントに関するデータ、固化材またはセメント以外の締固め材の材料に関するデータ、締固め材の練り混ぜの手段及び方法に関するデータ、締固め材の練り混ぜ時の環境に関するデータ、及び締固め材の運搬に関するデータの中から選ばれる1種以上のデータを含む請求項1~11のいずれか1項に記載の地盤強化用締固め材の品質予測方法。
- 前記まだ固まらない状態の締固め材の画像データが、前記締固め材の材料の練り混ぜ時におけるミキサの電力負荷値の変化量が小さくなって安定した時点の後に撮影されたものである請求項1~12のいずれか1項に記載の地盤強化用締固め材の品質予測方法。
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